JP2615987B2 - アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法 - Google Patents
アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はアルキル置換芳香族炭化水素の製造方法に関
し、詳しくは特定の温度下でアルミナ、アルカリ土類金
属化合物およびアルカリ金属から調整した固体塩基の存
在下に、側鎖のα位に水素原子を有する芳香族炭化水素
とオレフィンとを反応させてα位をアルキル化せしめる
ことによるアルキル置換芳香族炭化水素の製造方法に関
するものである。
し、詳しくは特定の温度下でアルミナ、アルカリ土類金
属化合物およびアルカリ金属から調整した固体塩基の存
在下に、側鎖のα位に水素原子を有する芳香族炭化水素
とオレフィンとを反応させてα位をアルキル化せしめる
ことによるアルキル置換芳香族炭化水素の製造方法に関
するものである。
<従来の技術> アルキル置換芳香族炭化水素は農・医薬品、化成品等
ファインケミカルズの中間原料として有用であり、塩基
触媒の存在下に側鎖のα位に水素を有する芳香族炭化水
素とオレフィンとを反応させることにより得られる。
ファインケミカルズの中間原料として有用であり、塩基
触媒の存在下に側鎖のα位に水素を有する芳香族炭化水
素とオレフィンとを反応させることにより得られる。
例えば、触媒として金属ナトリウムとクロルトルエン
からなる触媒を用いる方法、金属ナトリウムを炭酸カル
シウムに担持した触媒を用いる方法等が知られている
(J.Am.Chem.Soc.,78,4316(1956)、英国特許第126928
0号、特開昭61−53229号公報)。
からなる触媒を用いる方法、金属ナトリウムを炭酸カル
シウムに担持した触媒を用いる方法等が知られている
(J.Am.Chem.Soc.,78,4316(1956)、英国特許第126928
0号、特開昭61−53229号公報)。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記のような触媒を用いた場合、触媒
活性が充分ではなく、生成するアルキル置換芳香族炭化
水素の触媒当たりの収量が低いという問題、触媒と生成
物の分離が煩雑であるという問題、更には触媒が大気中
の空気、水分と接した場合に失活し易くまた発火の危険
を伴うという問題等があった。
活性が充分ではなく、生成するアルキル置換芳香族炭化
水素の触媒当たりの収量が低いという問題、触媒と生成
物の分離が煩雑であるという問題、更には触媒が大気中
の空気、水分と接した場合に失活し易くまた発火の危険
を伴うという問題等があった。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは芳香族炭化水素のα位のアルキル化によ
るアルキル置換芳香族炭化水素の優れた製造方法を開発
すべく、アルキル化触媒について鋭意検討を重ねた結
果、アルミナ、アルカリ土類金属化合物およびアルカリ
金属を加熱処理して得られる特定の固体塩基が、著しく
高いアルキル化活性を示し、少ない触媒量で効率良く目
的とするアルキル置換芳香族炭化水素を生成せしめ、し
かも反応生成物との分離も容易であり、そのうえ該固体
塩基は大気中の空気、水分と接触しても発火の危険が少
なく、取扱いが極めて容易であることを見出すととも
に、更に種々の検討を加えて本発明を完成した。
るアルキル置換芳香族炭化水素の優れた製造方法を開発
すべく、アルキル化触媒について鋭意検討を重ねた結
果、アルミナ、アルカリ土類金属化合物およびアルカリ
金属を加熱処理して得られる特定の固体塩基が、著しく
高いアルキル化活性を示し、少ない触媒量で効率良く目
的とするアルキル置換芳香族炭化水素を生成せしめ、し
かも反応生成物との分離も容易であり、そのうえ該固体
塩基は大気中の空気、水分と接触しても発火の危険が少
なく、取扱いが極めて容易であることを見出すととも
に、更に種々の検討を加えて本発明を完成した。
すなわち本発明は、側鎖のα位に水素原子を有する芳
香族炭化水素をオレフィンでアルキル化して、アルキル
置換芳香族炭化水素を製造するに当たり、触媒としてア
ルミナ、アルカリ土類金属化合物およびアルカリ金属を
不活性ガス雰囲気中、200乃至800℃の温度下で加熱処理
してなる固体塩基を用いることを特徴とする工業的に優
れたアルキル置換芳香族炭化水素の製造方法を提供する
ものである。
香族炭化水素をオレフィンでアルキル化して、アルキル
置換芳香族炭化水素を製造するに当たり、触媒としてア
ルミナ、アルカリ土類金属化合物およびアルカリ金属を
不活性ガス雰囲気中、200乃至800℃の温度下で加熱処理
してなる固体塩基を用いることを特徴とする工業的に優
れたアルキル置換芳香族炭化水素の製造方法を提供する
ものである。
本発明はアルミナ、アルカリ土類金属化合物、アルカ
リ金属を特定温度下で加熱処理してなる固体塩基を用い
ることを特徴とするものであるが、アルミナとしてはα
−アルミナ以外の種々の形態のものが使用し得、中でも
γ−3、χ−、ρ−型のような表面積の大きなアルミナ
が好ましく用いられる。
リ金属を特定温度下で加熱処理してなる固体塩基を用い
ることを特徴とするものであるが、アルミナとしてはα
−アルミナ以外の種々の形態のものが使用し得、中でも
γ−3、χ−、ρ−型のような表面積の大きなアルミナ
が好ましく用いられる。
固体塩基を調製するに当たっては不活性ガス雰囲気下
で、先ずアルミナにアルカリ土類金属化合物を、次いで
アルカリ金属を加熱作用させるのが好ましい。
で、先ずアルミナにアルカリ土類金属化合物を、次いで
アルカリ金属を加熱作用させるのが好ましい。
アルカリ土類金属化合物としては、例えば周期率表第
II族元素の酸化物、水酸化物、アルコキサイド等が挙げ
られるが、好ましくはマグネシウム、カウシウム、バリ
ウム等の酸化物、水酸化物である。アルカリ土金属化合
物は2種以上用いることもできる。使用量は、アルミナ
に対して、通常5乃至40Wt%である。
II族元素の酸化物、水酸化物、アルコキサイド等が挙げ
られるが、好ましくはマグネシウム、カウシウム、バリ
ウム等の酸化物、水酸化物である。アルカリ土金属化合
物は2種以上用いることもできる。使用量は、アルミナ
に対して、通常5乃至40Wt%である。
アルカリ土類金属化合物は通常、水、有機溶媒等の溶
液または微粒化分散せしめた懸濁液等として用いられ
る。アルミナに作用せしめるに当たっては、該溶液また
は懸濁液を所定温度下で撹拌されたアルミナに加えても
良いし、該溶液または懸濁液を用いて、アルミナに予め
アルカリ土類金属化合物を担持させた後、加熱作用せし
めても良い。
液または微粒化分散せしめた懸濁液等として用いられ
る。アルミナに作用せしめるに当たっては、該溶液また
は懸濁液を所定温度下で撹拌されたアルミナに加えても
良いし、該溶液または懸濁液を用いて、アルミナに予め
アルカリ土類金属化合物を担持させた後、加熱作用せし
めても良い。
またアルカリ金属としては周期律表第I族のリチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム等のアルカリ金
属が用いられ、好ましくはナトリウム、カリウムもしく
はこれ等の混合物、更に好ましくはカリウムが用いられ
る。アルカリ金属の使用量はアルミナに対し通常2乃至
15wt%である。
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム等のアルカリ金
属が用いられ、好ましくはナトリウム、カリウムもしく
はこれ等の混合物、更に好ましくはカリウムが用いられ
る。アルカリ金属の使用量はアルミナに対し通常2乃至
15wt%である。
不活性ガスとしては窒素、ヘリウム、アルゴン等が挙
げられる。
げられる。
触媒調製温度は重要であり、通常200乃至800℃、好ま
しくはアルミナとアルカリ土類金属化合物とを作用せし
める温度は250乃至600℃であり、アルカリ金属を作用せ
しめる温度は200乃至450℃である。
しくはアルミナとアルカリ土類金属化合物とを作用せし
める温度は250乃至600℃であり、アルカリ金属を作用せ
しめる温度は200乃至450℃である。
加熱時間は選定する温度条件等によるものが、アルカ
リ土類金属化合物を作用せしめる工程は通常0.5乃至10
時間で充分であり、アルカリ金属を作用せしめる工程は
通常10乃至300分である。
リ土類金属化合物を作用せしめる工程は通常0.5乃至10
時間で充分であり、アルカリ金属を作用せしめる工程は
通常10乃至300分である。
かくして、高活性なうえに流動性、操作性が良好でし
かも空気にふれても発火の危険性のない固体塩基が得ら
れる。
かも空気にふれても発火の危険性のない固体塩基が得ら
れる。
本発明はかかる固定塩基を用いて、側鎖のα位に水素
を有する芳香族炭化水素とオレフィンとを反応させるも
のであるが、該芳香族炭化水素としては通常単環芳香族
炭化水素の他、縮合多環芳香族炭化水素が用いられる。
側鎖は結合して環を形成していても良い。
を有する芳香族炭化水素とオレフィンとを反応させるも
のであるが、該芳香族炭化水素としては通常単環芳香族
炭化水素の他、縮合多環芳香族炭化水素が用いられる。
側鎖は結合して環を形成していても良い。
例えばトルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベン
ゼン、n−プロピルベンゼンn−ブチルベンゼン、sec
−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、キシレン、シ
メン、ジイソプロピルベンゼン、メチルナフタレン、テ
トラヒドロナフタレン、インダン等が例示できる。トル
エン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼンが好まし
く使用される。
ゼン、n−プロピルベンゼンn−ブチルベンゼン、sec
−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、キシレン、シ
メン、ジイソプロピルベンゼン、メチルナフタレン、テ
トラヒドロナフタレン、インダン等が例示できる。トル
エン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼンが好まし
く使用される。
またオレフィンとしては炭素数が2〜20のオレフィン
が通常用いられ、直鎖のもの、分岐のものいずれでも良
い。また二重結合が未満、内部いずれにあっても使用で
きる。末端オレフィンが好ましく用いられる。
が通常用いられ、直鎖のもの、分岐のものいずれでも良
い。また二重結合が未満、内部いずれにあっても使用で
きる。末端オレフィンが好ましく用いられる。
これらの具体化合物としては、例えばエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、2−ベテン、イソブチレン、1−
ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセ
ン、3−ヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−
ヘプテン、オクテン、ノネン、3−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−2−ペンテン等が挙げられる。エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテンが好ましく使
用される。
ピレン、1−ブテン、2−ベテン、イソブチレン、1−
ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセ
ン、3−ヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−
ヘプテン、オクテン、ノネン、3−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−2−ペンテン等が挙げられる。エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテンが好ましく使
用される。
アルキル化反応を実施するに当たっては、バッチ方
式、流動床、固定床を用いた流通方式いずれも採用でき
る。
式、流動床、固定床を用いた流通方式いずれも採用でき
る。
反応温度は通常0乃至300℃、好ましくは20乃至200℃
であり、反応圧力は通常大気圧乃至200kg/cm2、好まし
くは2乃至100kg/cm2である。
であり、反応圧力は通常大気圧乃至200kg/cm2、好まし
くは2乃至100kg/cm2である。
また芳香族炭化水素に対するオレフィンのモル比は通
常0.1乃至10、好ましくは0.2乃至5である。
常0.1乃至10、好ましくは0.2乃至5である。
バッチ方式における触媒の使用量は通常、使用する芳
香族炭化水素の0.01乃至20wt%、好ましくは0.05乃至5w
t%であり、反応は通常0.5乃至50時か、好ましくは1乃
至25時間である。また流通反応における芳香族炭化水素
と脂肪族オレフィンの合計の供給速度はLHSVで通常0.1
乃至1000hr-1、好ましくは0.5乃至500hr-1が採用され
る。
香族炭化水素の0.01乃至20wt%、好ましくは0.05乃至5w
t%であり、反応は通常0.5乃至50時か、好ましくは1乃
至25時間である。また流通反応における芳香族炭化水素
と脂肪族オレフィンの合計の供給速度はLHSVで通常0.1
乃至1000hr-1、好ましくは0.5乃至500hr-1が採用され
る。
<発明の効果> かくして、アルキル置換芳香族炭化水素が生成する
が、本発明によれば少ない触媒量で、しかも緩和な条件
下でも、極めて効率良く目的とするアルキル置換芳香族
炭化水素を製造し得る。
が、本発明によれば少ない触媒量で、しかも緩和な条件
下でも、極めて効率良く目的とするアルキル置換芳香族
炭化水素を製造し得る。
加えて、触媒の取扱いのみならず反応後の後処理も極
めて容易であるので、本発明方法はこの点でも有利であ
る。
めて容易であるので、本発明方法はこの点でも有利であ
る。
<実施例> 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
触媒調製例 (固体塩基A) 42〜200メッシュに揃えた活性アルミナ(住友化学工
業(株)製NKHD−24)26.5gを水酸化マグネシウム2.5g
と水50gからなる溶液に加え、次いでこれを約70℃減圧
下、ロータリ−エバポレーターを用いて蒸発乾燥した。
業(株)製NKHD−24)26.5gを水酸化マグネシウム2.5g
と水50gからなる溶液に加え、次いでこれを約70℃減圧
下、ロータリ−エバポレーターを用いて蒸発乾燥した。
これを窒素雰囲気下500℃で2時間撹拌し、次いで290
℃に冷却した後、金属カリウム2.0gを加えて、同温度で
0.2時間撹拌した。これを室温まで放冷して26.2gの固体
塩基Aを得た。
℃に冷却した後、金属カリウム2.0gを加えて、同温度で
0.2時間撹拌した。これを室温まで放冷して26.2gの固体
塩基Aを得た。
(固体塩基B) 固体塩基Aにおいて、水酸化マグネシウムに代えて水
酸化カルシウムを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準
拠して実施し、27.5gの固体塩基Bを得た。
酸化カルシウムを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準
拠して実施し、27.5gの固体塩基Bを得た。
(固体塩基C) 固体塩基Aにおいて、水酸化マグネシウムに代えて水
酸化バリウムを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠
して実施し、27gの固定塩基Cを得た。
酸化バリウムを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準拠
して実施し、27gの固定塩基Cを得た。
(固体塩基D) 固体塩基Aにおいて、水酸化マグネシウムに代えて酸
化マグネシウムを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準
拠して実施し、26.8gの固体塩基Dを得た。
化マグネシウムを用いる以外は固体塩基Aの調製例に準
拠して実施し、26.8gの固体塩基Dを得た。
実施例1 電磁撹拌器付600mlオートクレーブに窒素雰囲気下、
固体塩基A0.43g、クメン240gを入れ、1000r.p.m.撹拌下
に160℃に昇温後、同温度でエチレンガスを10kg/cm2・
Gで供給しながら3時間反応を行った。
固体塩基A0.43g、クメン240gを入れ、1000r.p.m.撹拌下
に160℃に昇温後、同温度でエチレンガスを10kg/cm2・
Gで供給しながら3時間反応を行った。
反応後オートクレーブを冷却し、触媒を濾別した後、
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。反応結果
を表1に示した。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。反応結果
を表1に示した。
実施例2 実施例1において、固体塩基Aを0.48gを用いて100℃
で反応させる以外は実施例1に準拠して実施した。反応
結果を表1で示した。
で反応させる以外は実施例1に準拠して実施した。反応
結果を表1で示した。
実施例3〜5 実施例1において、固体塩基Aの代わりに固体塩基B,
C,Dをそれぞれ用い、表1に示す条件以外は実施例1に
準拠して実施した。反応結果を表1に示した。尚、実施
例1〜5においては、反応終了後の触媒はなお活性であ
り、更に反応を行ったところ該反応が進行した。
C,Dをそれぞれ用い、表1に示す条件以外は実施例1に
準拠して実施した。反応結果を表1に示した。尚、実施
例1〜5においては、反応終了後の触媒はなお活性であ
り、更に反応を行ったところ該反応が進行した。
比較例1 窒素雰囲気下で電磁撹拌器付200mlオートクレーブ
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.19g、ナトリウム0.30g、クメン26.7
gを加えた後、190℃に昇温し、同温度で2時間1000r.p.
m.で撹拌を続けた。
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.19g、ナトリウム0.30g、クメン26.7
gを加えた後、190℃に昇温し、同温度で2時間1000r.p.
m.で撹拌を続けた。
次いでオートクレーブを冷却し、クメン53.3gを追加
した後、1000r.p.m.撹拌下160℃に昇温し、同温度でエ
チレンガスを10kg/cm2Gで供給しながら3時間反応を行
った。反応結果を表1に示した。
した後、1000r.p.m.撹拌下160℃に昇温し、同温度でエ
チレンガスを10kg/cm2Gで供給しながら3時間反応を行
った。反応結果を表1に示した。
実施例6 電磁撹拌器付300mlオートクレーブに窒素雰囲気下、
固体塩基A2.86g、トルエン80gを入れ、液化プロピレン7
0mlを圧入した後、164℃、1000r.p.m.撹拌下で6時間反
応を続けた。
固体塩基A2.86g、トルエン80gを入れ、液化プロピレン7
0mlを圧入した後、164℃、1000r.p.m.撹拌下で6時間反
応を続けた。
反応後、実施例1と同様にしてガスクロマトグラフィ
ーで分析した。その結果を表2に示した。
ーで分析した。その結果を表2に示した。
実施例7〜9 実施例6において、固体塩基Aの代わりに固体塩基B,
C,Dをそれぞれ用い、表2に示す条件以外は実施例6に
準拠して実施した。反応結果を表2に示した。尚、実施
例6〜9においては、反応終了後の触媒はなお活性であ
り、さらに反応を行ったところ反応が進行した。
C,Dをそれぞれ用い、表2に示す条件以外は実施例6に
準拠して実施した。反応結果を表2に示した。尚、実施
例6〜9においては、反応終了後の触媒はなお活性であ
り、さらに反応を行ったところ反応が進行した。
比較例2 窒素雰囲気下で電磁撹拌器付200mlオートクレーブ
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.45g、ナトリウム0.30g、トルエン2
6.6gを加えた後、190℃で2時間1000r.p.m.で撹拌を続
けた。
に、あらかじめ400℃、窒素雰囲気下で2時間焼成した
無水炭酸カリウム8.45g、ナトリウム0.30g、トルエン2
6.6gを加えた後、190℃で2時間1000r.p.m.で撹拌を続
けた。
次いでオートクレーブを冷却してトルエン53.2gを追
加し、液化プロピレン70mlを圧入した後、160℃で6時
間撹拌した。結果を表2に示した。
加し、液化プロピレン70mlを圧入した後、160℃で6時
間撹拌した。結果を表2に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴鴨 剛夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−93925(JP,A) 特公 昭38−14706(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】側鎖のα位に水素原子を有する芳香族炭化
水素をオレフィンでアルキル化して、アルキル置換芳香
族炭化水素を製造するに当たり、触媒としてアルミナ、
アルカリ土類金属化合物およびアルカリ金属を不活性ガ
ス雰囲気中、200乃至800℃の温度下で加熱処理してなる
固体塩基を用いることを特徴とするアルキル置換芳香族
炭化水素の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1073056A JP2615987B2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1073056A JP2615987B2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02250837A JPH02250837A (ja) | 1990-10-08 |
JP2615987B2 true JP2615987B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=13507320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1073056A Expired - Fee Related JP2615987B2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | アルキル置換芳香族炭化水素の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2615987B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5613691B2 (ja) * | 1973-12-24 | 1981-03-30 |
-
1989
- 1989-03-23 JP JP1073056A patent/JP2615987B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02250837A (ja) | 1990-10-08 |
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