JP2747327B2 - 脈波検出装置 - Google Patents

脈波検出装置

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JP2747327B2 JP1141932A JP14193289A JP2747327B2 JP 2747327 B2 JP2747327 B2 JP 2747327B2 JP 1141932 A JP1141932 A JP 1141932A JP 14193289 A JP14193289 A JP 14193289A JP 2747327 B2 JP2747327 B2 JP 2747327B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生体の動脈を押圧することによりその動脈
から発生する脈波を検出する脈波検出装置に関するもの
である。
従来の技術 多数の感圧素子が配列された押圧面を有し、生体の表
面の動脈上にそれら感圧素子の配列方向がその動脈と交
差するように押圧される脈波センサと、その脈波センサ
の最適押圧力を決定し且つ維持する押圧力調節手段とを
備え、その最適押圧力に維持された前記脈波センサの感
圧素子のうち前記動脈の直上部に位置する感圧素子から
出力された脈波信号に基づいてその動脈から発生する脈
波を逐次検出する形式の脈波検出装置が知られている。
たとえば、本出願人が先に出願して公開された特開昭63
−293424号公報に記載されたものがそれである。
発明が解決しようとする課題 ところで、斯かる脈波検出装置においては、脈波検出
中に、生体の体動等に起因して脈波センサの生体表面に
対する当たり方が変化すること等により脈波センサの押
圧力が低下して動脈壁の一部が平坦に圧迫されなくなる
場合があるが、このような場合には、脈波を好適に検出
し得なくなるため、脈波センサの最適押圧力を再決定す
るために前記押圧力調節手段を再び作動させることが望
まれる。そこで、脈波検出に使用されている感圧素子か
ら検出される圧力値の変化に基づいて押圧力調節手段を
再起動させるか否かを判断することが考えられている
が、この場合には、脈波センサの押圧力が不適当になっ
たことによる前記圧力値の変化と血圧の変化に起因する
前記圧力値の変化とを確実に区別することは困難である
ため、脈波センサの押圧力は適当であるにも拘わらず押
圧力調節手段が再起動させられて脈波の検出が不要に中
断されてしまうおそれがあるのである。
本発明は以上のような事情を背景として為されたもの
であって、その目的とするところは、感圧素子から検出
される圧力値の変化に基づいて前記押圧力調節手段を再
起動させるに際し、血圧の変化に起因して押圧力調節手
段が再起動させられるのを好適に防止し得る脈波検出装
置を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、上記のような
形式の脈波検出装置であって、第1図のクレーム対応図
に示すように、(a)前記感圧素子の配列方向において
前記動脈から離れた位置に位置している端部感圧素子
を、その端部感圧素子から出力される圧力信号に基づい
て決定する端部感圧素子決定手段と、(b)前記端部感
圧素子にて検出された圧力値の当初からの変化量が予め
定められた一定値を超えたときに、前記押圧力調節手段
を再び作動させる再起動手段とを含むことを特徴とす
る。
作用および発明の効果 斯かる構成の脈波検出装置によれば、端部感圧素子決
定手段により、感圧素子の配列方向において動脈から離
れた位置に位置している端部感圧素子が、その端部感圧
素子から出力される圧力信号に基づいて決定されるとと
もに、その端部感圧素子にて検出された圧力値の当初か
らの変化量が予め定められた一定値を超えたときに、再
起動手段により押圧力調節手段が再び作動させられるこ
とにより、脈波センサの最適押圧力が再決定されて脈波
センサの押圧力がその再決定された最適押圧力に維持さ
れる。この場合において、動脈から離れた位置に位置す
る端部感圧素子により検出される圧力値は動脈の直上部
に位置する感圧素子により検出される圧力値に比べて血
圧の変化に伴う変動量が小さいため、血圧の変化に起因
して押圧力調節手段が再起動させられて脈波の検出が不
要に中断させられるのを好適に防止し得る。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に
説明する。
第4図は本発明の脈波検出装置を用いて血圧値をモニ
タする血圧モニタ装置の構成を示す図であって、10は、
たとえば人体の上腕部12などに巻回されてそれを圧迫す
るゴム袋状のカフである。カフ10には、圧力センサ14,
切換弁16、および電動ポンプ18が配管20を介してそれぞ
れ接続されている。電動ポンプ18は、カフ10内に空気等
の流体を供給してそれを昇圧する。圧力センサ14は、カ
フ10内の圧力(カフ圧)を検出してそのカフ圧を表すカ
フ圧信号SKをA/D変換器22を介してCPU24へ出力する。切
換弁16は、カフ10内への圧力の供給を許容する圧力供給
状態,カフ10内を徐々に排圧する徐速排圧状態,カフ10
内を急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態に切り換
えられるようになっている。
CPU24は、データバスラインを介してROM26,RAM28,出
力インタフェース30と連結されており、ROM26に予め定
められたプログラムに従ってRAM28の記憶機能を利用し
つつ信号処理を実行し、図示しない駆動回路をそれぞれ
介して電動ポンプ18を制御し且つ切換弁16の切換状態を
制御することにより前記カフ圧を調節するとともに、カ
フ10内の徐速降圧過程で検出されるカフ圧の変動成分の
大きさの変化に基づいてたとえば最高血圧値および最低
血圧値を決定する。
一方、手首32には、第2図に示すように、脈波検出装
置のセンサ部34が装着されている。このセンサ部34は、
有底円筒形状を成し、開口端が手首32の体表面36に対向
する状態でバンド38により手首32に着脱可能に取り着け
られるハウジング40と、そのハウジング40の内部におい
てハウジング40にダイヤフラム42を介して相対移動可能
に且つハウジング40の開口端からの突出し可能に設けら
れた脈波センサ44とを備えて構成されており、これらハ
ウジング40とダイヤフラム42とによって圧力室46が形成
されている。この圧力室46には、第2図および第4図に
示すように、前記電動ポンプ18から切換弁48を経て圧力
流体が供給されるようになっており、これにより、脈波
センサ44は圧力室46内の圧力Pに応じた押圧力で前記体
表面36に押圧される。切換弁48は、比較的緩やかな速度
で圧力室46内への圧力の供給を許容する圧力供給状態,
圧力室46内の圧力を維持する圧力維持状態,および圧力
室46内を排圧する排圧状態の3つの状態に切り換えられ
るようになっている。切換弁48と圧力室46との間には圧
力センサ50が設けられており、この圧力センサ50は圧力
室46内の圧力Pを検出してその圧力Pを表す圧力信号SP
をA/D変換器52を介してCPU24へ出力する。
脈波センサ44は、第2図および第3図に示すように、
たとえば単結晶シリコン等の半導体チップの押圧面54に
感圧ダイオード等の多数の感圧素子56が互違いに2列で
配列されて成るものであって、それら感圧素子56の配列
方向が橈骨動脈58と略直交するように手首32の体表面36
に押圧されることにより、橈骨動脈58から発生して体表
面36に伝達される圧力振動波すなわち脈波を検出し、そ
の脈波を表す脈波信号SMをA/D変換器60を介してCPU24へ
出力する。なお、各感圧素子56の配列方向における間隔
は橈骨動脈58の直上部に複数の感圧素子56を位置させ得
るように充分小さく決定されているとともに、配列方向
において両端に位置する感圧素子56間の距離は橈骨動脈
58の押圧時の最大外径よりも充分大きくなるように決定
されている。本実施例においては、体表面36が生体の表
面に、橈骨動脈58が動脈にそれぞれ相当する。
CPU24は、ROM26に予め記憶されたプログラムに従っ
て、図示しない駆動回路を介して切換弁48を制御するこ
とにより、圧力室46内の圧力Pを調節し、その圧力室46
の昇圧過程で採取される脈波信号SMに基づいて多数の感
圧素子56の内から最適感圧素子56aを決定し且つ最適押
圧力を決定するとともに、カフ10により測定された血圧
値と脈波信号SMの大きさとの関係を求め、その関係か
ら、最適押圧力において最適感圧素子56aにより検出さ
れた実際の脈波信号SMが表す脈波の最高値および最低値
に基づいて最高血圧値および最低血圧値を逐次決定し、
かつ血圧表示器62に決定した血圧値を逐次表示させる一
方、感圧素子56の配列方向において橈骨動脈58から離れ
た位置に位置している端部感圧素子56eをその端部感圧
素子56eから出力される脈波信号SMに基づいて決定する
とともに、その端部感圧素子56eにて検出された脈波信
号SMが表す脈波の最低値の当初からの変化量に基づいて
脈波センサ44の最適押圧力を再決定するための作動から
血圧モニタ装置を適宜再起動させる。なお、本実施例に
おいては、前記端部感圧素子56eから出力される圧力信
号にも橈骨動脈58の脈動による変動成分が僅かに含まれ
ていることを前提として考えているため、クレームにお
ける圧力信号は脈波信号SMとして表されている。
次に、以上のように構成された血圧モニタ装置の作動
を第5図のフローチャートに従って説明する。
まず、カフ10が被検者の上腕部12に、脈波検出装置の
センサ部34がその被検者の手首32にそれぞれ装着された
後、図示しない電源スイッチが投入されると、初期処理
(図示せず)が実行されて後述のカウンタC等がクリア
されるとともに、ステップS1が実行されて図示しない手
動起動スイッチがON操作されたか否かが判断される。こ
の判断が否定されると待機状態とされるが、肯定される
とステップS2が実行されて、電動ポンプ18が起動され且
つ切換弁48が圧力供給状態に切り換えられることによ
り、圧力室46内の比較的緩やかな昇圧が開始されて脈波
センサ44による体表面36に対する押圧が開始されるとと
もに、ステップS3が実行されることにより、斯かる徐速
昇圧過程において各感圧素子56からそれぞれ出力された
1脈波に対応する脈波信号SMが圧力室46内の圧力Pを表
す圧力信号SPと共に読み込まれる。次に、ステップS4が
実行されることにより、圧力Pが予め定められた圧力Pa
(たとえば250mmHg程度の圧力)に達したか否かが判断
され、未だ達しない場合にはステップS3およびステップ
S4が繰り返し実行されて脈波が圧力Pと共に逐次読み込
まれるが、圧力Paに達した場合には続くステップS5が実
行される。
ステップS5においては、ステップS3にて読み込まれた
各脈波の最高値Mmax(mV)および最低値Mmin(mV)がそ
れぞれ求められるとともに、それら最高値Mmaxおよび最
低値Mminの差を算出することにより各脈波の振幅Aがそ
れぞれ求められる。次に、ステップS6が実行されること
により、各感圧素子56毎の振幅Aの最大値がそれぞれ決
定されて、それら振幅Aの最大値のうちの最大の振幅A
の脈波を検出した感圧素子56が最適感圧素子56aとし
て決定される。
次に、ステップS7が実行されることにより、最適感圧
素子56aにより最大の振幅Aが検出されたときの圧力
室46内の圧力Pが脈波センサ44の最適押圧力に対応す
る圧力として決定されるとともに、圧力室46内の圧力P
が圧力Pに調節された後切換弁48が圧力維持状態に切
り換えられて前記最適押圧力にホールドされる。続くス
テップS8においては、たとえば、ステップS7にて決定さ
れた最適押圧力においてステップS5にて求められている
各感圧素子56毎の振幅Aのうち予め定められた一定値α
以下である振幅Aの脈波を検出した感圧素子56であって
配列方向において一端に位置する1個の感圧素子56が、
橈骨動脈58から離れた位置に位置している端部感圧素子
56eとして決定される。上記一定値αは、たとえば15mmH
g程度の圧力に対応する値(mV)に設定される。本実施
例においては、上記ステップS2乃至ステップS5およびス
テップS7、切換弁48等が押圧力調節手段に対応するとと
もに、上記ステップS8が端部感圧素子決定手段に対応す
る。
次に、ステップ9が実行されて、所謂オシロメトリッ
ク方式による血圧測定が行われる。すなわち、電動ポン
プ18を駆動し且つ切換弁16を圧力供給状態に切り換えて
カフ圧を被検者の予想される最高血圧値よりも高い圧力
(たとえば180mmHg程度の圧力)まで昇圧した後、電動
ポンプ18を停止させ且つ切換弁16を徐速排圧状態に切り
換えてカフ圧をゆっくりと下降させることにより、斯か
る降圧過程で検出されるカフ圧信号SKの変動成分の大き
さの変化に基づいて最高血圧値H(mmHg)および最低血
圧値L(mmHg)が決定されるのである。このようにして
血圧値が測定されると、切換弁16が急速排気状態に切り
換えられてカフ10内が急速に排圧される。なお、血圧値
はカフ10内の昇圧過程で測定することもできる。
続くステップS10においては、前記最適押圧力におい
て最適感圧素子56aにより検出される実際の脈波の最高
値Mmax-a よび最低値Mmin-a から、最高血圧値SYSお
よび最低血圧値DIA等の血圧値PBを求めるための、血圧
値PBと脈波信号SMの大きさMとの関係を示す関係式
(1)が、次式(2)および(3)に従って決定され
る。すなわち、ステップS9においてカフ10により測定さ
れた最高血圧値Hおよび最低血圧値Lと、ステップS5に
て求められた最高値Mmaxおよび最低値Mminのうちの最適
感圧素子56aによる各脈波の最高値Mmax-aおよび最低値M
min-aのうち、最適押圧力に対応する最高値Mmax-a
よび最低値Mmin-a とに基づいて、(1)式における定
数a,bが(2)式および(3)式からそれぞれ決定され
るのである。
PB=a・M+b ・・・(1) H=a・Mmax-a +b ・・・(2) L=a・Mmin-a +b ・・・(3) 次に、ステップS11が実行されてカウンタCがクリア
された後、ステップS12が実行されることにより、ステ
ップS6にて決定された最適感圧素子56aおよびステップS
8にて決定された端部感圧素子56eにより1脈波に対応す
る脈波信号SMがそれぞれ検出される。続くステップS13
においては、ステップS12にて検出された最適感圧素子5
6aによる脈波の最高値Mmax-a および最低値Mmin-a
求められるとともに、ステップS12にて検出された端部
感圧素子56eによる脈波の最低値Mmin-e が求められ
る。次いで、ステップS14が実行されることにより、ス
テップS13にて求められた最適感圧素子56aによる脈波の
最高値Mmax-a および最低値Mmin-a に基づいて、ステ
ップS10にて求められた上記(1)式にて示す関係から
最高血圧値SYSおよび最低血圧値DIAが決定され、且つそ
れら血圧値が血圧表示器62に表示される。
次に、ステップS15が実行されることにより、ステッ
プS5にて求められている最適押圧力における端部感圧素
子56eによる当初の最低値Mmin-e0 とステップS13にて
求められた今回のサイクルの最低値Mmin-e との間の変
化量が予め定められた一定値βを超えたか否かが判断さ
れる。この一定値βは、たとえば20mmHg程度の圧力に対
応する値(mV)に設定される。ステップS15の判断が否
定された場合には、前記ステップS11以下が繰り返し実
行されることにより、逐次検出される脈波に基づいて最
高血圧値SYSおよび最低血圧値DIAが逐次決定され且つ表
示されるが、ステップS15の判断が肯定された場合に
は、続くステップS16が実行されて前記カウンタCの計
数内容に「1」が加えられた後、ステップS17が実行さ
れる。このステップS17においては、ステップS15の判断
がたとえば10回連続して肯定されてカウンタCの計数内
容が「10」に達したか否かが判断される。カウンタCの
計数内容が未だ「10」に達していない場合にはステップ
S12以下が繰り返し実行されるが、カウンタCの計数内
容が「10」に達した場合には、脈波センサ44の押圧力が
不適当になったと判定して最適押圧力を再決定するため
に、続くステップS18において圧力室46内が排圧された
後前記ステップS2以下が再び実行される。これにより、
再決定された最適押圧力において検出される脈波に基づ
いて血圧値のモニタが続行されることとなる。本実施例
においては、上記ステップS15乃至ステップS17が再起動
手段に対応するとともに、上記最低値Mmin-e ,Mmin-e0
がクレームにおける圧力値に相当する。
このように本実施例によれば、最適押圧力において各
感圧素子56により検出された脈波の振幅Aのうち予め定
められた一定値α以下である振幅Aの脈波を検出した感
圧素子56であって配列方向の一端に位置する感圧素子56
が、橈骨動脈58から離れた位置に位置している端部感圧
素子56eとして決定されるとともに、その端部感圧素子5
6eにて最適押圧力において逐次検出される脈波の最低値
Mmin-e の当初の最低値Mmin-e0 に対する変化量が予
め定められた一定値βを超えたことに基づいて、脈波セ
ンサ44の最適押圧力を再決定するために血圧モニタ装置
が再起動させられる。この場合において、橈骨動脈58か
ら離れた位置に位置する端部感圧素子56eにより検出さ
れる脈波の最低値は、橈骨動脈58の直上部に位置する最
適感圧素子56a等により検出される脈波の最低値に比べ
て血圧の変化に伴う変動量が大幅に小さいため、血圧の
変化に起因して前記最低値Mmin-e の前記最低値M
min-e0 に対する変化量が前記一定値βを超えることに
より血圧モニタ装置が再起動させられるのを好適に防止
することができ、これにより、脈波の検出および血圧モ
ニタが不要に中断させられるのを好適に防止することが
できるのである。
また、本実施例によれば、橈骨動脈58から離れた位置
に位置している端部感圧素子56eから検出される脈波の
最低値の当初からの変化量に基づいて脈波センサ44の最
適押圧力を再決定する必要があるか否かを判断するよう
に構成されており、この脈波の最低値は最高値等に比べ
て血圧の変化の影響を一層受け難いため、上記効果が一
層好適に得られる。
また、本実施例によれば、端部感圧素子56eによる前
記最低値Mmin-e の前記最低値Mmin-e0 に対する変化
量がたとえば10回連続して前記一定値βを超えたとき
に、脈波センサ44の最適押圧力を再決定するために血圧
モニタ装置が再起動させられるように構成されているの
で、脈波センサ44の押圧力が一時的に変化した場合やノ
イズにより過大な最低値Mmin-e が検出された場合等に
おいて血圧モニタ装置が一々再起動させられるのを好適
に防止することができる。
なお、前述の実施例では、感圧素子56配列方向におい
て一端に位置する1個の感圧素子56が、橈骨動脈58から
離れた位置に位置している端部感圧素子56eとして決定
されているが、必ずしもその必要はなく、配列方向にお
いて一端部に位置する2個以上の感圧素子が端部感圧素
子として決定されてもよいし、あるいは配列方向におい
て両端に位置する感圧素子が端部感圧素子として決定さ
れてもよい。これらの場合には、たとえば、端部感圧素
子として決定された複数の感圧素子によりそれぞれ検出
される脈波値の平均値の当初からの変化に基づいて脈波
センサの最適押圧力を再決定する必要があるか否かが判
断される。
また、前述の実施例では、端部感圧素子56eにて検出
される脈波値として最低値が用いられているが、最高値
や平均値等を用いた場合においても本発明の一応の効果
を得ることができる。
また、前述の実施例において、端部感圧素子56eによ
る最低値Mmin-e の当初の最低値Mmin-e0 に対する変
化量に基づいて血圧モニタ装置を再起動するに際し、所
謂ファジー制御のような手段を用いることにより、被検
査者や測定状態等の相違に拘らず脈波の検出および血圧
モニタを一層安定化させることも可能である。
また、前述の実施例では、本発明の脈波検出装置によ
り検出された脈波に基づいて血圧値がモニタされるよう
に構成されているが、必ずしもその必要はなく、検出し
た脈波に基づいて被検者の心臓の活動状態等を自動診断
するように構成することもできる。
また、前述の実施例では、感圧素子56は互違いに2列
で配列されているが、1列で配列されてもよいし、動脈
と交差する方向において一層多く配設するために3列以
上で配列されてもよい。
また、前述の実施例において、感圧素子56として感圧
ダイドード等の半導体素子以外の他の感圧素子を用いて
もよい。
また、前述の実施例英では、橈骨動脈58から脈波が検
出されているが、橈骨動脈以外の他の動脈、たとえば足
背動脈から脈波を検出してもよいことは勿論である。
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において
種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図である。第2図は本発明の脈波
検出装置のセンサ部の手首への装着状態を示す図であっ
て、一部を切り欠いて示す図である。第3図は第2図に
おける脈波センサを手首側から見た図である。第4図は
本発明の脈波検出装置を備えた血圧モニタ装置の構成を
示す回路図である。第5図は第4図の血圧モニタ装置の
作動を説明するためのフローチャートである。 36:体表面(生体の表面) 44:脈波センサ 48:切換弁(押圧力調節手段) 54:押圧面 56:感圧素子 56e:端部感圧素子 58:橈骨動脈(動脈) SM:脈波信号(脈波信号,圧力信号) Mmin-e ,Mmin-e0 :最低値(圧力値) ステップS2〜5,7:(押圧力調節手段) ステップS8:(端部感圧素子決定手段) ステップS15〜17:(再起動手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の感圧素子が配列された押圧面を有
    し、生体の表面の動脈上に該感圧素子の配列方向が該動
    脈と交差するように押圧される脈波センサと、該脈波セ
    ンサの最適押圧力を決定し且つ維持する押圧力調節手段
    とを備え、該最適押圧力に維持された前記脈波センサの
    感圧素子のうち前記動脈の直上部に位置する感圧素子か
    ら出力された脈波信号に基づいて該動脈から発生する脈
    波を逐次検出する形式の脈波検出装置であって、 前記感圧素子の配列方向において前記動脈から離れた位
    置に位置している端部感圧素子を、該端部感圧素子から
    出力される圧力信号に基づいて決定する端部感圧素子決
    定手段と、 前記端部感圧素子にて検出された圧力値の当初からの変
    化量が予め定められた一定値を超えたときに、前記押圧
    力調節手段を再び作動させる再起動手段と を含むことを特徴とする脈波検出装置。
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