JP2746745B2 - 管曲げ機 - Google Patents

管曲げ機

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JP2746745B2
JP2746745B2 JP31089690A JP31089690A JP2746745B2 JP 2746745 B2 JP2746745 B2 JP 2746745B2 JP 31089690 A JP31089690 A JP 31089690A JP 31089690 A JP31089690 A JP 31089690A JP 2746745 B2 JP2746745 B2 JP 2746745B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば空調配管として使用される銅管等を
曲げ加工する管曲げ機に関する。
〔従来の技術〕
従来、管曲げ機を構成するに、実公昭59−25567号公
報に示すように、管を所定の曲率で曲げ加工する一対の
曲げ加工具を互いに遠ざかった管曲げ加工準備位置か
ら、近接する管曲げ加工位置に移動させるラック軸と、
このラック軸に咬合して前記ラック軸を移動させる送り
爪とを設け、この送り爪を操作ハンドルに揺動可能に軸
支し、この送り爪の揺動中心を操作ハンドルの揺動中心
に対して偏位させて設け、前記送り爪を操作ハンドルの
揺動移動に伴って一体で操作ハンドル揺動中心を中心に
して揺動し、ラック軸を曲げ加工方向に駆動する構成を
採っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来構成では、操作ハンドルを待機位置に位置さ
せた状態で送り爪をラック軸に咬合し、操作ハドルを押
し下げ操作すると送り爪がラック軸を管曲げ加工操作方
向に移動させるが、送り爪は円弧運動する為に、接線方
向にしか移動しないラック軸を駆動するには、力の伝動
効率が悪く、かつ、1回の操作ハンドルの下向き揺動作
動に係るラック軸の移動ストロークが操作ハンドルの揺
動ストロークに対応した十分大きなものになっていなか
った。したがって、送り爪とラック軸との咬合状態をで
きるだけ長く維持すべく送り爪を咬合方向に付勢する手
段を設けてはいるが、それでも、円弧運動を直線運動に
変換する構成である為に、操作ハンドルの揺動ストロー
クに対応した最大限のラック軸の移動ストロークは採れ
ていなかった。
本発明の目的は操作ハンドルの管曲げ加工操作方向へ
の回転作動を効率よくラック軸の直線運動に変換できる
構成を採るとともに、送り爪を送り解除姿勢に切換える
に容易確実に行えるものを提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による特徴構成は管を所定の曲率で曲げ加工す
る曲げ加工具を互いに遠ざかった管曲げ加工準備位置か
ら近接する管曲げ加工位置に移動させるラック軸と、こ
のラック軸に咬合して前記ラック軸を移動させるピニオ
ンとを設け、 前記ピニオンを回転駆動する操作ハンドルを、ピニオ
ン軸周りに回転可能に一端側が枢支されたハンドル基端
部と、前記ハンドル基端部の他端部に対して相対回転自
在に軸支連結されたハンドル握り部とで形成し、 前記ハンドル基端部と一体回転して前記ピニオンを管
曲げ加工操作方向に回転駆動する送り爪を、前記ピニオ
ンとの係合方向に付勢する状態で係合解除自在に前記ハ
ンドル基端部に軸支するとともに、 前記ハンドル握り部に対する当り部を設け、その当り
部と前記ハンドル握り部との接当によって前記ハンドル
握り部と前記ハンドル基端部とを管曲げ加工操作方向に
一体回転させるように、前記当り部を前記ハンドル基端
部に設け、 前記管曲げ加工操作方向とは反対方向へ前記ハンドル
基端部と前記ハンドル握り部とを一体回転させる際に、
一定以上の操作力で前記ハンドル握り部の前記ハンドル
基端部に対する相対回転を許容する連係付勢機構を、前
記ハンドル握り部と前記ハンドル基端部とに亘って設
け、 前記ハンドル握り部の前記ハンドル基端部に対する相
対回転によって前記送り爪に接当作用して前記送り爪を
ピニオンに対する係合姿勢より係合解除姿勢に切換える
接当解除部を前記ハンドル握り部に設けてある点にあ
り、更に換言すると、 ラック軸を駆動するピニオンに対して送り爪を咬合
作用させて、この送り爪をハンドルと一体で揺動駆動す
べく軸支する。
ハンドルを、互いに相対揺動可能なハンドル基端部
とハンドル握り部で形成し、ハンドル基端部に送り爪を
軸支し、ハンドル握り部を管曲げ加工操作方向と反対方
向に一定操作力以上でハンドル基端部に対して相対回動
させると、送り爪をピニオンより係合解除できる。
といった点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作 用〕
ラック軸の送り動作を説明すると、付勢力によってピ
ニオンに交合した送り爪をハンドルで一体に管曲げ加工
操作方向に回転させると、ピニオンを回転駆動し、ラッ
ク軸を移動させる。この場合に、ハンドル握り部が当り
部に接当してハンドル基端部と一体で揺動する。
一定ストローク分だけラック軸を移動させた状態で、
ハンドル握り部を管曲げ加工操作方向とは反対方向に操
作すると、連係付勢機構の付勢力によって、ハンドル基
端部はハンドル握り部と一体で回転する。このときに送
り爪はその咬合付勢力に抗して係合解除姿勢に切換わ
り、ピニオンを駆動することなく、ピニオン周りを回転
移動する。
イ ハンドルを所定の待機位置まで戻し、再び、ハンド
ルを回転曲げ加工操作方向に回転させると、更に、ラッ
ク軸を移動させることができる。
以上のように、送り爪とラック軸との中間伝動部材と
してピニオンを設けることによって、ピニオン自体は円
弧運動を行うものであっても、円周上に設けた複数の咬
合歯によって常にラック軸を駆動移動させることができ
るとともに、送り爪もハンドル基端部の回転角度分だけ
はピニオンを回転させることができる。
したがって、ハンドルを管曲げ加工操作方向に回転さ
せたストローク分だけラック軸への移動に切換えること
ができる。
ロ 次に、ハンドル握り部をハンドル基端部に対して管
曲げ加工操作方向とは反対方向に回転させると、連係付
勢機構の付勢力内ではハンドル握り部とハンドル基端部
とは一体で回転し、付勢力を越える操作力でハンドル握
り部を管曲げ加工操作方向と反対方向に回転させると、
ハンドル握り部はハンドル基端部に対して相対回転し、
ハンドル握り部に設けた接当解除部で、送り爪を係合解
除姿勢に切換えることができる。
〔発明の効果〕
作用の項イより、ハンドルの回転操作量を十分にラッ
ク軸の移動量に変換でき、ストロークを大きくして迅速
にラック軸を移動させることができるとともに、ハンド
ルの操作力を効率よくピニオンを介してラック軸に伝達
でき、従来に比してラック軸の駆動を容易迅速に行え
る。
作用の項ロより、一定以上の操作力で送り爪を係合解
除姿勢に切換えることができるところから、操作力の違
いで送り爪の係合解除姿勢への切換りを認識でき、操作
力が一定の状態で送り爪の係合姿勢から係合解除姿勢へ
の切換りを行うものに比べて、切換り状態を感覚的に捉
えることができ、操作性が良好である。しかも、ハンド
ル握り部を送り爪の姿勢切換具に兼用でき、送り爪の姿
勢切換具として専用の操作具を設ける必要のない利点も
ある。
〔実施例〕
水洗トイレ用タンクへの給水管、或いは、空調用配管
として使用される銅管などを施工現場において曲げ加工
する際に使用する手動式管曲げ機について説明する。
第1図ないし第3図に示すように、相対近接移動によ
って所定の曲率で管(P)を曲げ加工する一対の曲げ加
工具(1A),(1B)を板状の曲げ作業台(2)に相対移
動可能に取り付けるとともに、把手部(3)及び加工具
(1A),(1B)を相対移動させる駆動機構(4)、駆動
機構(4)に対する操作ハンドル(5)とを備えた工具
本体(6)を設け、この工具本体(6)に対して曲げ作
業台(2)を連結解除自在に取付け、手動式管曲げ機を
構成する。
曲げ作業台(2)について説明する。曲げ作業台
(2)の長手方向一端に、単一のベンディングシュー
(1a)を装備した第1加工具(1A)を配設するととも
に、曲げ作業台(2)の多端に、左右一対のピボットシ
ュー(1b),(1b)を装備した第2加工具(1B)を配設
してある。前記ピボットシュー(1b),(1b)は単一の
ベンディングシュー(1a)より左右等距離に位置して管
(P)を安定した状態で受け止めるように、第2加工具
(1B)の左右張出しフレーム(1d),(1d)先端に設け
てある。
第6図及び第7図に示すように、前記曲げ作業台
(2)を両端に折り曲げ部を形成した板状体に形成し、
この曲げ作業台(2)の中心位置に長手方向に沿った長
孔(2a)を設ける。一方、第1加工具(1A)を構成する
フレームを、ベンディングシュー(1a)を装備した上部
フレーム(1e)と曲げ作業台(2)の下方に位置する下
部フレーム(1f)とに分割し、前記上部フレーム(1e)
の下部と前記下部フレーム(1f)の上部とに、夫々、相
手側に向って突出する連結用のボス部を形成し、この連
結用ボス部を上下に重ね合わせて前記長孔(2a)内に位
置させ、このボス部に形成したボルト孔を利用してボル
ト(7)で上下部フレーム(1e),(1f)を連結すると
ともに、この上下部フレーム(1e),(1f)で曲げ作業
台(2)を挾み込む状態に一体化する。前記連結用のボ
ス部が上下部フレーム(1e),(1f)の間隔設定具の機
能を有する。したがって、第1加工具(1A)は、ボルト
(7)で取付けた状態であっても、長孔(2a)に沿って
移動可能である。この場合に移動を滑らかに行う為に上
下部フレーム(1e),(1f)の摺動面に樹脂等の低摩擦
材料を使用するとよい。第2加工具(1B)も第1加工具
(1A)と同様に、上部フレーム(1g)と下部フレーム
(1h)とで形成してある。
これによって、第1加工具(1A)及び第2加工具(1
B)は長孔(2a)に沿って遠近相対移動可能である。
又、第2加工具(1B)と第1加工具(1A)との移動端に
曲げ作業台(2)の一部を切り起し、夫々加工具(1
A),(1B)を受け止める左右のストッパ板(2A),(2
A)を形成する。
次に、工具本体(6)の構成について説明する。第6
図及び第7図に示すように、前端側には、曲げ作業台
(2)を着脱する前部フレーム(8)と、その前部フレ
ーム(8)より後方に後記するラック軸(9)を装入し
た中間フレーム(10)と、中間フレーム(10)の後端に
把手部(3)を配設して、工具本体(6)を一体形成す
る。前記前部フレーム(8)に第1加工具(1A)に対す
る駆動機構(4)とこの駆動機構(4)に対する操作ハ
ンドル(5)を取付けてある。
駆動機構(4)について説明する。第1図及び第3図
に示すように、前部フレーム(8)内にラック軸(9)
に咬合してそのラック軸(9)を駆動移動させるべく管
曲げ加工操作方向に回転するピニオン(11)を軸支し、
このピニオン(11)を回転駆動する操作ハンドル(5)
をピニオン軸(X)周りで上下揺動可能に取付けてあ
る。前記操作ハンドル(5)を、一端側がピニオン軸
(X)周りで回転可能に枢支されたハンドル基端部(5
A)と、前記ハンドル基端部(5A)の他端側に対して相
対回転自在に軸支連結されたハンドル握り部(5B)とで
形成してある。
ハンドル基端部(5A)に、ハンドル基端部(5A)のピ
ニオン軸(X)周りでの回転に伴ってピニオン(11)を
咬合回転駆動するベルクランク式送り爪(12)を設け
る。送り爪(12)に対してこの送り爪(12)をピニオン
(11)に咬合させる係合付勢機構を設けてある。前記ハ
ンドル基端部(5A)とハンドル握り部(5B)との間に引
張りバネ(13)を張設し、操作ハンドル(13)の上向き
揺動させると、ハンドル基端部(5A)が後記する逆転防
止爪(15)に接当作用し、この逆転防止爪(15)をピニ
オン(11)より離れる方向に揺動させるとともに、この
逆転防止爪(15)が前部フレーム(8)の後記する受け
止め壁(16)に接当してハンドル基端部(5A)と逆転防
止爪(15)の揺動が止まる。この状態でハンドル握り部
(5B)を更に揺動させると前記引張りバネ(13)に設定
力以上の操作力が加わり、ハンドル握り部(5B)はハン
ドル基端部(5A)に対して相対回動する。前記引張り
(13)の設定力は、ピニオン(11)及び逆転防止爪(1
5)の回動抵抗より大である。ここに、前記引張りバネ
(13)を、一定以上の操作力で前記ハンドル握り部(5
B)をハンドル基端部(5A)に対して相対回転させる連
係付勢機構と称する。一方、ハンドル基端部(5A)に引
張りバネ(13)の一端を係止するブロック(14)を設
け、このブロック(14)の後面とハンドル握り部(5B)
の前面とを接当可能な当り面として構成し、ハンドル握
り部(5B)を下向き揺動させると、ハンドル握り部(5
B)前面とブロック(14)後面とが接当し、常に、ハン
ドル握り部(5B)とハンドル基端部(5A)とは一体で移
動する。前記ブロック(14)を、ハンドル基端部(5A)
とハンドル握り部(5B)との当り部と称する。
ピニオン(11)の前方に、このピニオン(11)に咬合
してピニオン(11)がラック軸(9)後退方向(管曲げ
加工操作方向とは反対方向)へ逆転するのを阻止する逆
転防止爪(15)を設け、この逆転防止爪(15)をピニオ
ン(11)との咬合方向に付勢する機構を設けてある。
以上の構成より、第2図に示すように、ハンドル握り
部(5B)を下向き揺動させると、ハンドル基端部(5A)
が一体で回転し、ピニオン(11)に咬合した送り爪(1
2)がピニオン(11)を管曲げ加工操作方向に回転駆動
し、ラック軸(9)を前進駆動する。すると、第1加工
具(1A)が第2加工具(1B)に近接移動して、管の曲げ
加工を行う。ハンドル握り部(5B)を上向き操作する
と、ハンドル基端部(5A)が一体で上向き揺動するとと
もに、逆転防止爪(15)の咬合作用によってピニオン
(11)の逆転を阻止し、送り爪(12)は付勢力に抗して
ピニオン(11)との係合を解除し乍らピニオン周りを回
転移動する。
第4図及び第5図に示すように、ハンドル握り部(5
B)を略上方に揺動移動させると、ハンドル基端部(5
A)が逆転防止爪(15)に接当作用して、逆転防止爪(1
5)をピニオン(11)から離れる係合解除姿勢に切換
え、ピニオン(11)を逆転可能な状態にする。ここで、
前部フレーム(8)に逆転防止爪(15)の一定以上の揺
動を阻止する受け止め壁(16)を形成し、逆転防止爪
(15)及びハンドル基端部(5A)の一定以上の揺動を阻
止する。第5図に示すように、この状態で更にハンドル
握り部(5B)をピニオン逆転方向に揺動させると、前記
引張りバネ(13)に抗してハンドル握り部(5B)をハン
ドル基端部(5A)に対して相対揺動させることができ
る。このときに、ハンドル握り部(5B)の先端がベルク
ランク状送り爪(12)に接当作用して、その送り爪(1
2)をピニオン(11)に対する咬合姿勢より離間する係
合解除姿勢に切換える。前記ハンドル握り部(5B)の先
端を接当解除部(5a)と称する。この状態でピニオン
(11)はフリー回転状態となる。一方、ラック軸(9)
の後端と中間フレーム(10)との間に引張りバネ(17)
を架設し、ラック軸(9)を前部フレーム(8)内に引
退させる退入状態に付勢する。したがって、前記ピニオ
ン(11)がフリー回転状態にあると、前記引張バネ(1
7)の引張力によってラック軸(9)を引退させる。
以上のような構成より、第3図に示すように、両加工
具(1A),(1B)の間に管(P)を挟み込み、操作ハン
ドル(5)を上下揺動させることによって、ラック軸
(9)を前進させ、第1加工具(1A)を第2加工具(1
B)に近接させて、所望の曲率で管(P)を曲げ加工す
ることができる。
次に、ラック軸(9)と第1加工具(1A)との着脱構
造について説明する。第9図及び第10図に示すように、
ラック軸(9)の前端に突出部を形成するとともに、こ
の突出部に上下向き貫通孔(9A)を形成する。この貫通
孔(9A)内に係合ピン(18)を収納し、この係合ピン
(18)を圧縮バネ(19)で突出付勢する。第1加工具
(1A)の連結部位に前記突出部を装入する前後向き穴
(20A)を形成するとともに、前後向き穴(20A)に対し
て上下向き係合孔(20B)を上面に解放する状態で形成
する。この構成で、ラック軸(9)の突出部を前後向き
穴(20A)内に装入すると、前記係合ピン(18)が突出
して上下向き係合孔(20B)内に突入して、ラック軸
(9)と第1加工具(1A)を係合一体化する。一方、前
記係合孔(20B)内に、係合状態にある係合ピン(18)
に接当作用して非係合状態に切換える人為的解除操作ピ
ン(21)を内装する。前記係合ピン(18)に作用する人
為的解除操作ピン(21)の上端を人為操作部として、こ
の人為操作部を所定量だけ係合孔(20B)より外方に突
出させる待機状態と、前記人為操作部への押し操作に伴
って、前記待機状態より前記係合ピン(18)を係合解除
状態に押し戻す作用完了状態とに切換可能である。した
がって、連結時は係合ピン(18)の突出付勢力によって
前記突出部を前後向き穴(20A)に挿入するだけで、自
動的に連結を行え、連結解除する際には、人為的解除操
作ピン(21)を指で押し込むだけでよい。前記係合孔
(20B)の軸心方向中程に径方向に広がる大径部(20a)
を形成するとともに、この大径部(20a)に係合する鍔
部(21a)を人為的解除操作ピン(21)に形成し、この
大径部(20a)の上下端と鍔部(21a)との接当によっ
て、人為的解除操作ピン(21)を一定範囲でのみ上下動
可能に装入してある。したがって、人為的解除操作ピン
(21)は係合孔(20B)より抜け出すこともなく、必要
以上に係合ピン(18)を押し戻すこともない。
次に、曲げ作業台(2)と工具本体(6)との着脱構
造について説明する。
第6図及び第7図に示すように、前部フレーム(8)
におけるラック軸(9)挿通部位より下方側に、前面よ
り前後向き姿勢の凹入部(8A)を形成するとともに、前
記凹入部(8A)を形成する下壁に抜け止めピン(22)を
螺着し、抜け止めピン(22)の先端を凹入部(8A)の内
部空間に出退可能に構成してある。
曲げ作業台(2)の後端部(2C)を第1加工具(1A)
設置位置より後方に延出し、この後方に延出した後端部
(2C)を前部フレーム(8)の凹入部(8A)内に挿入係
合して曲げ作業台(2)を工具本体(6)に装着する。
前記曲げ作業台(2)の後端部(2C)に、係合凹入穴
(2b)を設け、前記後端部(2C)を凹入部(8A)内に係
合挿入した状態で、抜け止めピン(22)を下方より係合
凹入穴(2b)に係入して抜け止め状態とする。この抜け
止めピン(22)を係合凹入穴(2b)に係入した状態で、
後端部(2C)における係合凹入穴(2b)に対応した突出
部が凹入部(8A)の上壁に接当し、この抜け止めピン
(22)を係合凹入穴(2b)に係合させるだけで、曲げ作
業台(2)の装着姿勢を所定姿勢に決めることができ
る。尚、前記抜け止めピン(22)は曲げ作業台(2)を
取外した状態においても、凹入部(8A)の下壁に螺着し
てある。
前記第1加工具(1A)に形成した前後向き穴(20
A)、上下向き係合孔(20B)、及び、この上下向き係合
孔(20B)内に位置する人為的解除操作ピン(21)を、
第2加工具(1B)に形成して、第2加工具(1B)とラッ
ク軸(9)とを連結解除自在に構成してある。又、第2
加工具(1B)が位置する側の曲げ作業台(2)の前端部
(2B)に係合凹入孔(2b)を形成し、曲げ作業台(2)
の前端部(2B)を凹入部(8A)に挿し込み装着可能であ
る。
このように、曲げ作業台(2)の前後端部(2B),
(2C)に工具本体(6)への連結部を形成してあるの
で、第1加工具(1A)と第2加工具(1B)との工具本体
(6)に対する相対位置を変更した状態で、曲げ作業台
(2)の取付切替が可能である。しかも、第1加工具
(1A)及び第2加工具(1B)の曲げ作業台(2)に対す
る取付状態(相対位置)を切替える必要はない。
したがって、第3図及び第8図に示すように、工具本
体(6)を手元側に位置させた状態で曲げ方向が互いに
逆向きの曲げ加工を行うことができる。
〔別実施例〕 工具本体(6)と曲げ作業台(2)とは分離できな
いものであってもよい。又、曲げ加工具(1A),(1B)
も曲げ作業台(2)に対して取付取外し可能なものでな
くてもよい。
ハンドル握り部(5B)への一定以上の操作力で、ハ
ンドル握り部(5B)とハンドル基端部(5A)との相対揺
動を行うに、ハンドル基端部(5A)の移動に制御をかけ
る摩擦機構を、前記受け止め壁(16)の替わりに前部フ
レーム(8)に設けてもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に番号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る管曲げ機の実施例を示し、第1図及
び第2図は、夫々、ラック軸駆動状態を示す縦断側面
図、第3図は曲げ加工状態を示す平面図、第4図は第3
図に対応した縦断側面図、第5図は送り爪を係合解除姿
勢に切換えた状態を示す縦断側面図、第6図は工具本体
と曲げ作業台を分離した状態を示す縦断側面図、第7図
は第6図に対応した平面図、第8図は第3図とは曲げ方
向を反対にした曲げ加工状態を示す平面図、第9図及び
第10図は、ラック軸と曲げ加工具の連結解除構造を示す
縦断側面図である。 (P)……管、(1A),(1B)……曲げ加工具、(5)
……操作ハンドル、(5A)……ハンドル基端部、(5B)
……ハンドル握り部、(5a)……接当解除部、(9)…
…ラック軸、(11)……ピニオン、(12)……送り爪、
(13)……連係付勢機構、(14)……当り部、(X)…
…ピニオン軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管(P)を所定の曲率で曲げ加工する曲げ
    加工具(1A),(1B)を互いに遠ざかった管曲げ加工準
    備位置から近接する管曲げ加工位置に移動させるラック
    軸(9)と、このラック軸(9)に咬合して前記ラック
    軸(9)を移動させるピニオン(11)とを設け、 前記ピニオン(11)を回転駆動する操作ハンドル(5)
    を、ピニオン軸(X)周りに回転可能に一端側が枢支さ
    れたハンドル基端部(5A)と、前記ハンドル基端部(5
    A)の他端側に対して相対回転自在に軸支連結されたハ
    ンドル握り部(5B)とで形成し、 前記ハンドル基端部(5A)と一体回転して前記ピニオン
    (11)を管曲げ加工操作方向に回転駆動する送り爪(1
    2)を、前記ピニオン(11)との係合方向に付勢する状
    態で係合解除自在に前記ハンドル基端部(5A)に軸支す
    るとともに、 前記ハンドル握り部(5B)に対する当り部(14)を設
    け、その当り部(14)と前記ハンドル握り部(5B)との
    接当によって前記ハンドル握り部(5B)と前記ハンドル
    基端部(5A)とを管曲げ加工操作方向に一体回転させる
    ように、前記当り部(14)を前記ハンドル基端部(5A)
    に設け、 前記管曲げ加工操作方向とは反対方向へ前記ハンドル基
    端部(5A)と前記ハンドル握り部(5B)とを一体回転さ
    せる際に、一定以上の操作力で前記ハンドル握り部(5
    B)の前記ハンドル基端部(5A)に対する相対回転を許
    容する連係付勢機構(13)を、前記ハンドル握り部(5
    B)と前記ハンドル基端部(5A)とに亘って設け、 前記ハンドル握り部(5B)の前記ハンドル基端部(5A)
    に対する相対回転によって前記送り爪(12)に接当作用
    して前記送り爪(12)をピニオン(11)に対する係合姿
    勢より係合解除姿勢に切換える接当解除部(5a)を前記
    ハンドル握り部(5B)に設けてある管曲げ機。
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