JP2011073087A - 締め付け工具 - Google Patents

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智雅 西河
Kazuhiro Omori
和博 大森
Hiroki Uchida
洋樹 内田
Tomoyuki Hoshi
智幸 星
Hiroto Inagawa
裕人 稲川
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Abstract

【課題】
工具本体を回すことにより締め付け具として利用できる締め付け工具に、ラチェット機構を追加する。
【解決手段】
モータ3と、モータ3により正方向及び逆方向に回転駆動される出力軸7と、これらを収容するハウジング(2a、2b、28)を有し、出力軸7に装着される先端工具を回転させる締め付け工具において、モータ3の停止時に、正方向又は逆方向のいずれか一方向に出力軸7とハウジングが回転しないように固定し、その固定方向と逆方向には出力軸とハウジングが回転可能にするラチェット機構を設けた。また、モータの回転方向を切り替えるための切替スイッチ11を設け、ラチェット機構は、切替スイッチ11によってその動作モードが設定されるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気モータ等により回転駆動され、モータによる回転力でネジやボルト等の締結部材を締め付ける締め付け工具に関する。
ネジやボルト等の締め付けを行うメカニカル方式の締め付け工具として、モータによる回転力を回転するハンマに伝達し、ハンマをアンビルに打撃させる事により打撃力に変換するインパクト工具が知られている。このようなインパクト工具として、特許文献1があり、スチールボールを介してハンマの回転運動を軸方向の後退運動に変換するカムを、スピンドルとハンマのそれぞれに形成し、一定の締め付けトルクに達するとハンマが後退しアンビルとハンマの爪部の噛みあいが外れ、ハンマ後退時たくわえられるスプリングの保存エネルギーによりハンマの回転エネルギーを付勢してハンマが1回転当り2回アンビルを打撃し、ボルトの締め付けや緩めを行う。
一方で別のタイプの締め付け工具として、油圧を利用して打撃力を発生させるオイルパルス工具が知られている。オイルパルス工具は、金属同士の衝突がないため、メカニカル方式のインパクト工具に比べて、作動音が低いという特徴を有する。このようなオイルパルス工具として、例えば特許文献2があり、オイルパルスユニットを駆動する動力として電気モータを使用し、電気モータの出力軸がオイルパルスユニットに直結される。オイルパルス工具を稼働させるためのトリガスイッチを引くと、電気モータに駆動電力が供給される。
実公昭64−290号公報 特開平61−236478号公報
特許文献1によるインパクト工具の締結力は、スプリングにたくわえられたエネルギーによりハンマがアンビルを打撃するものであり、特許文献2によるインパクト工具の締結力はオイルの油圧によるものであるため、この締結力よりも大きなトルクを必要とする締結材を締結することはできない。ドライバドリルの場合、作業者は締結材を締め付けた後に、締め付け工具の本体を用いて増し締めする場合があるが、インパクト工具の場合は、モータを停止させた後にインパクト工具本体をネジの締め付け方向に回転させ、締結作業を行おうとしても、モータ自体が空回りしてしまうことから、一度ネジ締め作業を行った後には工具本体をネジの締め付け方向に回転させての作業を行うことができない。
このためインパクト工具で締結作業を行った後に、より大きい締め付けトルクで増し締めを行おうとする場合には、別途締め付け具(ドライバーやレンチ)を用いて作業を行う必要があり、工具の持ち替えに手間を要し、使い勝手が良くなかった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、モータを停止させた際に、工具本体を締め付け具として利用できる締め付け工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、工具本体を回すことにより締め付け具として利用できる締め付け工具に、ラチェット機構を追加することにある。
本発明のさらに他の目的は、モータの回転方向を設定する正逆スイッチに、ラチェット機構の設定モードを兼ねるように構成した締め付け工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータにより正方向及び逆方向に回転駆動される出力軸と、これらを収容するハウジングを有し、出力軸に装着される先端工具を回転させる締め付け工具において、モータの停止時に、正方向又は逆方向のいずれか一方向に出力軸とハウジングが回転しないように固定し、その固定方向と逆方向には出力軸とハウジングが回転可能にするラチェット機構を設けた。また、モータの回転方向を切り替えるための切替スイッチを設け、切替スイッチによってラチェット機構の動作モードも設定できるように構成した。ここで、ラチェット(ratchet)機構とは、動作方向(回転方向)を一方向に制限する機構であり、例えば、歯車部と、歯止めとなる爪部を組み合わせて構成される。
本発明の他の特徴によれば、切替スイッチは、モータの駆動による正転モードと、モータの駆動による逆転モードと、モータを停止して締め付け方向にのみ出力軸とハウジングの相対回転を阻止する正転ラチェットモードと、モータを停止して緩め方向にのみ出力軸とハウジングの相対回転を阻止する逆転ラチェットモードの、4つのモードを有する。この際、正転ラチェットモード又は逆転ラチェットモードのいずれかが選択されたときは、切替スイッチがモータへの電力供給を遮断させるように構成すると好ましい。切替スイッチは、さらに、モータを停止して両回転方向に出力軸とハウジングの相対回転を阻止するロックモードを有するように構成しても良い。切替スイッチは、ハウジングに取り付けられた回転ダイヤルスイッチ又はスライドスイッチで実現できる。
本発明のさらに他の特徴によれば、モータと出力軸の間に、モータによる回転力によって回転方向の回転力又は打撃力に変換するインパクト機構を設け、インパクト機構と出力軸の間に、ラチェット機構を設けるようにした。ラチェット機構は、出力軸に構成されたラチェットギアと、ラチェットギアに噛合させる2つの移動爪を有し、正転ラチェットモード又は逆転ラチェットモードにおいては、切替スイッチを移動させることによって2つの移動爪のいずれか一方をラチェットギアに噛合させる。
請求項1の発明によれば、正方向又は逆方向のいずれか一方向に出力軸とハウジングが回転しないように固定し、その固定方向と逆方向には出力軸とハウジングが回転可能にするラチェット機構を設けたので、締め付け工具で締結作業を行った後に増し締めを行おうとした場合には、その締め付け工具を使って増し締めを行うことが可能となる。また、増し締めの際に、工具本体を持ち替えずにすむ上、ラチェット機構が動作するので増し締め作業を効率よく行うことが可能となる。
請求項2の発明によれば、締め付け工具は、モータの回転方向を切り替えるための切替スイッチを有し、ラチェット機構は、切替スイッチによってその動作モードが設定されるので、切替スイッチの簡単な操作のみでラチェット機構を動作させることが可能となり、使い勝手の良い締め付け工具を実現できる。
請求項3の発明によれば、切替スイッチは、正転モードと、逆転モードと、正転ラチェットモードと、逆転ラチェットモードの、4つのモードを有するので、1つのダイヤルでモータの駆動モードとラチェットモードを設定することが可能となり、操作性の良い締め付け工具を実現できる。また、1つの切替スイッチにて各モードを設定するので、モータの駆動モードとラチェット機構を同時に作用させてしまうような誤操作の恐れが無く、誤作動を起こさない信頼性の高い締め付け工具を実現できる。
請求項4の発明によれば、切替スイッチにて正転ラチェットモード又は逆転ラチェットモードのいずれかが選択されたときは、モータへの電力供給を遮断させるので、ラチェットモードの際にモータが駆動されることを確実に防止することができ、安全性を一層高めることができる。
請求項5の発明によれば、切替スイッチは、さらに、モータを停止して両回転方向に出力軸とハウジングの相対回転を阻止するロックモードを有するで、ラチェット機構を作用させずにドライバーのように扱うことも可能となる。また、ロックモードを締め付け工具を使用しないときの停止モードとすることができる。
請求項6の発明によれば、切替スイッチは、ハウジングに取り付けられた回転ダイヤルスイッチ又はスライドスイッチであるので、ハウジングの先端付近の相探しやすい箇所に設ける事ができる。
請求項7の発明によれば、モータと出力軸の間に、モータによる回転力によって回転方向の回転力又は打撃力に変換するインパクト機構を設け、インパクト機構と出力軸の間にラチェット機構を設けたので、モータと出力軸間の回転伝達が断続的となるインパクト工具においてもラチェット機構を実現することができる。また、ラチェット機構をインパクト機構よりも前方に設けたので、切替スイッチをラチェット機構の近傍に設けることが容易となり、操作性の良い締め付け工具を実現できる。
請求項8の発明によれば、ラチェット機構は、出力軸に構成されたラチェットギアと、ラチェットギアに噛合させる2つの移動爪を有し、正転ラチェットモード又は逆転ラチェットモードにおいては、切替スイッチを移動させることによって2つの移動爪のいずれか一方をラチェットギアに噛合させるので、比較的安価な部品でラチェット機構を実現でき、製造コストの上昇を抑えることができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係るインパクト工具の全体を示す断面図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具の全体を示す側面図である。 図2のインパクト工具1の先端付近を上方から見た部分上面図である。 本発明の実施例に係るラチェット機構部の部品展開図であり、後方側から見た斜視図を示す。 本発明の実施例に係るラチェット機構部の部品展開図であり、前方側から見た斜視図を示す。 本発明の実施例に係るラチェット機構部の拡大断面図であり、モータを動作させ締め付け作業もしくは緩め作業を行う際の状態を示す図である。 本発明の実施例に係るラチェット機構の動作原理を説明するための図であり、(1)は爪13が倒されてラチェット機構が稼働している状態を示し、(2)は爪13が起こされてラチェット機構が非稼働の状態を示す図である。 本発明の実施例に係るラチェット機構部の拡大断面図であり、モータの回転を停止させ、締め付け工具本体を締結材の締め付け方向に回転させ、締結作業を行う際の状態を示す図である。 本発明の実施例に係るラチェット機構部の拡大断面図であり、モータの回転を停止させ、締め付け工具本体を締結材の緩め方向に回転させ、締結作業を行う際の状態を示す図である。 本発明の実施例に係るラチェット機構部の拡大断面図であり、モータの回転を停止させ、工具本体を締結材の締め付け方向に回転させても緩め方向に回転させても、締め付け、緩め作業のいずれも行うことのできる状態を示す図である。 図8のB−B部から見た、ラチェット機構の状態を示し、モータの停止時において、インパクト工具本体を締結材の締め付け方向に回転させ、締結作業を行う状態を示す図である。 図8のB−B部から見た、ラチェット機構を用いた締め付け時の状態を示す図であり、締め付け方向とは逆方向に本体を回転させた時にラチェット機構が動作する状態を示す図である。 図1のA−A部から見た、切替スイッチ11と制御スイッチ18の位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下、左右の方向は図1〜3に示す方向であるとして説明する。図1は本発明の実施例に係るインパクト工具の全体を示す断面図である。
インパクト工具1は、バッテリーパック26により供給される電力を利用し、駆動源たるモータ3を回転させる。バッテリーパック26により供給される電力は、DC12V等の直流電源である。モータ3の回転は減速機4によって減速されてスピンドル9に伝達され、スピンドル9が所定の速度で回転駆動される。インパクト工具1のハウジングは、モータ収容部2a、バッテリー収容部2b、及び、ケース28によって構成される。モータ収容部2aとバッテリー収容部2bは、回動軸20を中心に約70度だけ回動可能であり、図1では回動させた状態を示している。後述するラチェット機構を作用させて、インパクト工具1の本体を使って手動にて締結部材を締めたり緩めたりする場合は、バッテリー収容部2bを図示のように回動させると好ましい。また、図示していないが、バッテリー収容部2bが、スピンドル9やモータの回転軸3aと同軸上に配置されるようにすることも可能である。モータ収容部2aは、プラスチック等の合成樹脂の成形によって左右に2分割可能に構成され、図示しないネジによって分割された左右部分が固定される。ケース28は、例えば金属製の一体成形によって形成され、モータ収容部2aの左右部分の固定の際に、先端側に嵌め込まれることにより固定される。
減速機構4は、複数の遊星歯車を有し、モータ3の回転軸3aが太陽歯車に接続され、太陽歯車の外周側であって外周部に位置する内歯車の間において、複数の遊星歯車が自転しつつ公転する。スピンドル9の後端側は複数の遊星歯車の回転軸に接続され、遊星歯車の公転運動がスピンドル9の回転運動に変換される。スピンドル9は、ハンマ5とカム機構によって連結され、このカム機構は、スピンドル9の外周面に形成されたV字状のカム溝9aと、ハンマ5の内周面に形成されたハンマカム溝と、これらのカム溝に係合するスチールボール10によって構成される。
ハンマ5は、スプリング8によって常に前方に付勢されており、静止時にはスチールボール10とカム溝との係合によってアンビル6の端面とは隙間を隔てた位置にある。そして、ハンマ5とアンビル6の相対向する回転平面上の2箇所にはハンマ爪5aとアンビル爪6aがそれぞれ対称的に形成される。スピンドル9が回転駆動されると、その回転は前記カム機構を介してハンマ5に伝達され、ハンマ5が半回転しないうちにハンマ5のハンマ爪5aがアンビル6のアンビル爪6aに係合してアンビル6を回転させるが、そのときの係合反力によってスピンドル9とハンマ5との間に相対回転が生ずると、ハンマ5はカム機構のカム溝9aに沿ってスプリング8を圧縮しながらモータ3側へと後退を始める。
ハンマ5の後退動によってハンマ爪5aがアンビル爪6aを乗り越えて両者の係合が解除されると、ハンマ5は、スピンドル9の回転力に加え、スプリング8に蓄積されていた弾性エネルギーとカム機構の作用によって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング8の付勢力によって前方へ移動し、そのハンマ爪5aがアンビル6のアンビル爪6aに再び係合して一体に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力がアンビル6に加えられる。アンビル6の前方には出力軸7が接続され、出力軸7の取付穴7bに装着される図示しない先端工具を介してネジに回転打撃力が伝達される。以後、同様の回転及び打撃動作が繰り返され、例えば、ネジ等の締結部材が木材等の図示しない被締結材にねじ込まれる。
ハンマ5とアンビル6を含むインパクト機構の前方であって取付穴7bの後方には、インパクト工具1の動作モードや、ラチェット機構を作動させるための切替スイッチ11が設けられるが、ラチェット機構の詳細構造は後述する。
図2は本発明の実施例に係るインパクト工具1の全体を示す側面図である。インパクト工具1は、モータ3の回転のオン/オフを制御するための動作スイッチ12が設けられる。動作スイッチ12は、例えばスライドスイッチにより構成できる。切替スイッチ11が特定のモードにあるときに、動作スイッチ12をオンにするとモータ3が回転する。バッテリー収容部2bの直径は例えば30〜50mm程度であり、作業者がバッテリー収容部2bを掴みながら作業することができる。
図3は、インパクト工具1の先端付近を上方から見た部分上面図である。ケース28の後方側には、回転式の切替スイッチ11のスイッチプランジャ11aが移動可能なように突出させる切り欠き部28aが形成される。モータ収容部2aの切り欠き部28aに隣接するモード表示領域27には、スイッチプランジャ11aの位置に応じたインパクト工具1の動作モードを示す番号(1〜5)が表示される。動作モードを示す番号は、
1:電動締め付け(右)モード 、
2:手締め(ラチェット)締め付け(右)モード
3:ロック(ホールド)モード
4:手締め(ラチェット)緩め(左)モード
5:電動緩め(左)モード
である。公知の広く用いられる締め付け工具は、正逆切替スイッチを有し、上記の1、3、5に相当する動作モードを有するが、本実施例では、上記2と4の動作モードを新たに追加したことに特徴がある。
「1:電動締め付けモード」は、モータ3の正回転モードであり、ネジ等の締め付け作業を行う際に使用される。「5:電動緩めモード」はモータ3の逆回転モードであり、ネジ等の緩め作業を行う際に使用される。「3:ロックモード」は、正回転モードと逆回転モードの中間に位置し、通常は動作スイッチ12をオンにしたり、トリガスイッチを押してもモータ3が回らない(或いはトリガスイッチが引けない)モードとなる。この「3」のモードは、インパクト工具1を使用しないときや運搬時にこの位置にしておくことが多い。また、本実施例において「3」のモードでは、ハウジングと回転軸7の相対回転自体が双回転方向にロックされるので、工具本体がドライバーとして機能することになる。
「2:手締め締め付けモード」の際は、先端工具を図示しないネジ頭に嵌合させ、インパクト工具1本体を回転させることによりドライバーと同じように作業者が手でネジ等を締めることができる。尚、この際、インパクト工具1を出力軸7に対して締め付け方向に回転させる場合はハウジング2bと出力軸7が固定され、締め付け方向と逆方向に回転させる場合はハウジング2bと出力軸7がフリー状態となって空転するように構成される。
同様にして、「4:手締め緩めモード」の際には、先端工具を図示しないネジ頭に嵌合させ、インパクト工具1本体を逆回転させることによりドライバーと同じように作業者が手でネジ等をゆるめることができる。尚、この際、インパクト工具1を出力軸7に対して緩め方向に回転させる場合はハウジング2bと出力軸7が固定され、締め付ける方向に回転させる場合にはハウジング2bと出力軸7がフリー状態となって空転するように構成される。
このように本実施例では、切替スイッチ11を操作することで、出力軸7の回転方向を制御する他、出力軸7をインパクト工具1に対し特定の回転方向に対し固定するラチェット機構の動作の制御を行うことができる。これにより、インパクト工具1での締め付けが完了して、モータ3が停止した後に、切替スイッチ11をラチェットモード(ダイヤル2)に設定して、インパクト工具1本体を締結材の締め付け方向に回転させることにより、締結材の増し締めや、締め付け確認を行うことができる。この際、切替スイッチ11の位置がケース28の部分に設けられるため、動作モードの切替が容易である上に、作業者は設定された動作モードを容易に視認することができる。
次に、本実施例に係るインパクト工具1のラチェット機構の詳細構造について図4及び図5を用いて説明する。図4、5はラチェット機構部の部品の展開斜視図であり、図4は後方側から見た図を示し、図5は前方側から見た図を示す。ラチェット機構部は、出力軸7、締め付け用のスライダ13及び爪14、緩め用のスライダ23及び爪24、スライダ13、23と爪14、24の移動を案内するホルダ16、切替スイッチ11から主に構成される。出力軸7の後方にはラチェットギア7aが一体に形成される。ラチェットギア7aには、締め付け時にラチェットギア7aの回転を制限する爪14、又は、緩め時にラチェットギア7aの回転を制限する爪24と作用することによってラチェット機能が実現される。モータ3の動力で出力軸を回転させる際(ダイヤル11が1又は5の位置にある際)は、ラチェットギア7aと爪14、24はいずれも接触せずに、モータ3による回転・打撃動作を妨げないように構成する。
スライダ13、23はホルダ16のホルダ溝16a部に配置され、ホルダ溝16a内で前後方向に微少距離だけ移動可能である。スライダ13の下方にはスライダ板バネ15が固定され、スライダ板バネ15は爪14を出力軸7側へと押し付ける作用をする。同様にしてスライダ23の上方にはスライダ板バネ25が設けられ、スライダ板バネ25は爪24を出力軸7側へと押し付ける作用をする。スライダ板バネ15、25のスライダ13、23への固定方法は任意であるが、例えばネジ止めによって固定することが可能である。
スライダ13にはスライダ突起13aが設けられ、スライダ突起13aは切替スイッチ11に設けられた凹部11dと当接可能である。切替スイッチ11を操作することで、スライダ突起13aと平面部11c又は凹部11dが対向する位置になり、スライダ13がホルダ溝16a内を、軸方向に前後に移動する。同様にして、スライダ23にはスライダ突起23aが設けられ、スライダ突起23aは切替スイッチ11に設けられた凹部11eと当接可能である。切替スイッチ11を操作することで、スライダ突起23aと平面部11c又は凹部11eが対向する位置になり、スライダ13がホルダ溝16a内を、軸方向に前後に移動する。本実施例では切替スイッチ11に設けられた凹部11d、11eの形状、配置を工夫することにより、スライダ13、23の軸方向の移動を互いに非同期にすることができ、締め付け方向のみのラチェット機能、又は、緩め方向のみのラチェット機能を動作させることができる。スライダ13、23の前方と、ホルダ16の円環部の後面との間には、図4、5では図示していないが円環状のリング31と、リング31の前方側に配置され、リング31を後方に付勢するためのスプリング32が設けられる(図6、図8〜10参照)。
次に、図6〜図10を用いて、ラチェット機構部の動作状況を説明する。図6はモータを動作させ締め付け作業もしくは緩め作業を行う際のラチェット機構部に状態を示す図である。切替スイッチ11を電動締め付けモード(ダイヤル1)もしくは電動緩めモード(ダイヤル5)に合わせた場合、切替スイッチ11の平面部11cが、スライダ突起13a及びとスライダ突起23aが当接する。このため、双方のスライダ13、23はリング31を介し、スプリング32による付勢力に抗しながら軸方向前方へ移動する。スライダ13、23双方に設けられたスライダ板バネ15、25はホルダ16の形状とあいまって双方の爪14、24を起こし、爪14、24に設けられた爪突起14a、24aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと接触しなくなる。このように爪突起14a、24aとラチェットギア7aが接触しないことで、出力軸7はホルダ16に対していずれの回転方向にも固定されることなく、自由に回転できる。ホルダ16は2つのネジ33によってケース28に対して回転不能なように固定される。そのためホルダ16の円環部の2箇所にはネジ穴16b(図4、5参照)が形成され、該ネジ穴16bには雌ねじが形成される。このように、図6に示す状態では、出力軸7の回転が何ら制限されないため、モータ3の回転に伴うアンビル6の回転打撃動作によって、出力軸7を回転させることができ、締結材の締め付けもしくは緩め作業を行うことができる。
ここで図7の概略図を用いて、スライダ13の軸方向の位置と爪14との関係を説明する。図7(1)は、スライダ13が軸方向後方に位置して爪14が倒された状態(爪14がラチェットギア7aと接触した状態)を示す。スライダ13の下面にはスライダ板バネ15がネジによって取り付けられており、スライダ板バネ15はスライダ13と一緒に移動する。スライダ板バネ15の形状は、略半分より後方側が平面部15aとなり、中央付近にバネ作用をするように折り曲げ部15bが形成され、前端近くには付勢力を爪14に対して与えるために屈曲部15cが形成される。尚、図4と図5のスライダ板バネ15、25の形状は屈曲部15cの有無で相違があるが、屈曲部15cを設けるか否かは任意である。出力軸7の中央付近であって、取付穴7bの後方側には細径部7dが形成される。図7(1)においては、屈曲部15cと爪14との接触位置が、出力軸7の細径部7dよりも後方にあるため、屈曲部15cによる爪14の押圧力により爪14は倒された状態で保持される。
図7(2)は、スライダ13が軸方向前方に位置して爪14が起こされた状態(爪14がラチェットギア7aから離脱した状態)を示す。スライダ13が移動することによってスライダ板バネ15の屈曲部15cと爪14との接触位置が移動し、接触位置が出力軸7の細径部7dの上側に位置することになる。この結果、細径部7dの段差部7eが支点となって爪14が回動して起こされる形となり、爪突起14aが形成された部分がラチェットギア7aから離れる。このため、ラチェットギア7aが回転しても爪14には全く接触しない状態になる。このように爪14が起こされた状態にある場合は、モータ3による駆動動作になんら影響しないで、従来通りのインパクト動作や回転動作を行うことができる。
図8は、モータの回転を停止させ、締め付け工具本体を締結材の締め付け方向に回転させ、締結作業を行う際のラチェット機構部の状態を示す図である。切替スイッチ11を手締め締め付けモード(ダイヤル2)に合わせた場合、切替スイッチ11の凹部11dがスライダ13のスライダ突起13aと当接するため、スライダ13は図7(1)で示すように後退し、爪14が倒された状態になる。一方、スライダ23のスライダ突起23aは、平面部11cと当接するため、スライダ23はリング31を介し、スプリング32を押し付けながら前方へ移動し、爪24を起こした状態とする。爪24が起こされるため、爪24に設けられた爪突起24aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと接触しなくなる。この結果、締め付け側の爪14がラチェットギア7aと作用するため、モータ停止時において、インパクト工具1本体を締結材の締め付け方向に回転させ、締結作業を行う際に締め付け方向に本体を回転させた場合には締結材が締結され、緩め方向に本体を回転させた場合においては、出力軸7は自由に回転することが可能となる。そのため、本体を回転させることによる緩め作業時に本体を持ち替える必要がないために操作性が向上する。
図9はモータの停止時において、インパクト工具1本体を締結材の緩め方向に回転させ、緩め作業を行う際のラチェット機構部の状態である。切替スイッチ11を手締め緩めモード(ダイヤル4)に合わせた場合、切替スイッチ11の平面部11cがスライダ突起13aと当接し、切替スイッチ11の凹部11eがスライダ突起23aと当接する。これによりスライダ13はリング31を介し、スプリング32を押付、前方へ移動し、スライダ23はリング31を介し、スプリング32を押付力により後方へ移動する。スライダ13に設けられたスライダ板バネ15はホルダ16の形状とあいまって爪14を起こし、爪14に設けられた爪突起14aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと接触しなくなる。一方、スライダ23に設けられたスライダ板バネ25はホルダ16の形状とあいまって爪24を倒し、爪24に設けられた爪突起24aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと嵌合する。爪突起14aとラチェットギア7aの嵌合が外れ、爪突起24aとラチェットギア7aが嵌合することによって、出力軸7はホルダ16に対して緩め方向にのみ固定される。これにより、モータ停止時において、インパクト工具1本体を締結材の緩め方向に回転させ、緩め作業を行う際に緩め方向に本体を回転させた場合には締結材が緩まり、締め付け方向に本体を回転させた場合においては、出力軸7は自由に回転することが可能となる。そのため、本体を回転させることによる緩め作業時に本体を持ち替える必要がないために操作性が向上する。
図10は、本発明の実施例に係るラチェット機構部の拡大断面図であり、モータの回転を停止させ、工具本体を締結材の締め付け方向に回転させても緩め方向に回転させても、締め付け、緩め作業のいずれも行うことのできる状態のラチェット機構部を示す図である。切替スイッチ11をロックモード(ダイヤル3)に合わせた場合、切替スイッチ11の凹部11dはスライダ突起13aと当接し、凹部11eはスライダ突起23aと当接することにより、双方のスライダ13、23はリング31を介し、スプリング32を押付力により、後方へ移動する。このため、スライダ板バネ15、25はホルダ16の形状とあいまって双方の爪14、24を倒し、爪14、24に設けられた爪突起14a、24aはいずれも出力軸7に設けられたラチェットギア7aと嵌合する。これにより、ホルダ16と出力軸7は回転方向に対し双方に固定されるため、インパクト工具1本体を締結材の締め付け方向に回転させても緩め方向に回転させても、締め付け、緩め作業を行うことのできる状態となる。
図11は図8のB−B断面から見た、ラチェット機構主要部品の状態を示す図であり、モータの停止時において、インパクト工具1本体を締結材の締め付け方向に回転させ、締結作業を行う際のラチェット機構部の状態である。スライダ23に設けられたスライダ板バネ25によって爪24を起こし、爪24に設けられた爪突起24aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと嵌合しない。一方、スライダ13に設けられたスライダ板バネ15は爪14を倒し、爪14に設けられた爪突起14aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと嵌合する。本体を締め付け方向(図中矢印方向)に回転させると、本体と結合されたホルダ16は倒れている爪14の爪突起14aを押し付け、爪突起14aはラチェットギア7aを締め付け方向に回転させる。
図12は図8のB−B部から見た、ラチェット機構を用いた締め付け時の状態を示す図であり、締め付け方向とは逆方向に本体を回転させた時にラチェット機構が動作する状態を示す図である。図12(1)は、インパクト工具1本体を締結材の締め付け方向に回転させた直後の状態を示し、この状態からハウジングの位置を変更するために、矢印の方向にインパクト工具1本体を回転させる。この際、スライダ23に設けられたスライダ板バネ25によって爪24は起こされた状態にあり、爪24に設けられた爪突起24aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと嵌合していない。一方、スライダ板バネ15は爪14を倒すことにより、爪14に設けられた爪突起14aは出力軸7に設けられたラチェットギア7aと嵌合している。
図12(2)のように、インパクト工具1本体を締め付け方向と逆方向(図中矢印方向)に回転させると、倒れている爪14の爪突起14aは、ラチェットギア7aの歯36によって爪14を押し付けている板バネ13bを抗してラチェットギア7aを矢印の方向に移動させる。インパクト工具1をさらに回転させることによって、図12(3)に示すように爪突起14aは歯36を乗り上げ、図12(4)に示すように爪突起14aが次の歯37に当接する。このように、爪突起14aがラチェットギア7aと当接する状態にありながら、締め付け方向と逆方向に回転させることができ、出力軸7を回転させることなく、インパクト工具1の本体のみが回転し、ラチェット機構を実現できる。
次に、図13を用いて切替スイッチ11と連動して作用する制御スイッチ17、18の動作を説明する。図3に示したように切替スイッチ11の後方側の下部には、制御スイッチ17、18をオンさせるための凸部11bが形成される。図13(1)は切替スイッチ11をダイヤル1に合わせた状態を示す。ダイヤル1では、凸部11bが制御スイッチ17のプランジャを押すことにより、制御スイッチ17をオンさせる。制御スイッチ17は、モータ3を正回転方向に回転させるための導通スイッチであり、制御スイッチ17がオンの状態で動作スイッチ12がオンになるとモータ3が正方向に回転する。
図13(2)は切替スイッチ11をダイヤル2に合わせた状態であり、この状態にてラチェット機構が作用して締め付けが可能となる。ダイヤル2では、凸部11bは制御スイッチ17にも制御スイッチ18にも当接しないため、このモードにおいて動作スイッチ12をオンにしてもモータ3には電流が供給されず、モータ3は回転しない。
図13(3)は切替スイッチ11をダイヤル3に合わせた状態であり、この状態はロック状態であり、ラチェット機構は作用しない。またダイヤル3では、凸部11bは制御スイッチ17にも制御スイッチ18にも当接しないため、このモードにおいて動作スイッチ12をオンにしてもモータ3には電流が供給されず、モータ3は回転しない。
図13(4)は切替スイッチ11をダイヤル4に合わせた状態であり、この状態にてラチェット機構が作用して緩め作業が可能となる。ダイヤル4では、凸部11bは制御スイッチ17にも制御スイッチ18にも当接しないため、このモードにおいて動作スイッチ12をオンにしてもモータ3には電流が供給されず、モータ3は回転しない。
図13(5)は切替スイッチ11をダイヤル5に合わせた状態を示す。ダイヤル5では、凸部11bが制御スイッチ18のプランジャを押すことにより、制御スイッチ18をオンさせることができる。制御スイッチ18は、モータ3を逆回転方向に回転させるための導通スイッチであり、制御スイッチ18がオンの状態で動作スイッチ12がオンになるとモータ3が逆方向に回転する。
制御スイッチ17、18は、コントロール基板19(図1参照)と信号線により接続されており、コントロール基板19は制御スイッチ18、19の導通状態に応じてモータ3の駆動方向を制御する。
以上説明したように、本実施例では切替スイッチ11を操作することで複数の動作モードを設定でき、しかもモータ3の回転方向を制御することができる。また、インパクト工具1の本体を回転させて締め付け、緩めの作業を行う際には、モータ3を回転させないようにすることが可能となる。さらに、インパクト工具1は回動軸20を中心として、折り曲げることが可能であるので、本体を回転させて締め付け作業を行う際には、高いトルクを加えることが可能になる。さらに、本実施例に係るインパクト工具1はラチェット機構を有していることで、折り曲げて操作した際に、先端工具をネジから離して本体を回転させてから再び先端工具をネジに押し当てる動作が不要になるため、操作性が良くなる。
以上、本発明を実施例に基づき説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば上記の実施例では締め付け工具の例としてメカニカル方式のインパクト工具を用いて説明したが、オイルパルス式のインパクト工具にも同様に適用できる。さらに、インパクト工具だけに限られず、ドライバドリルにも同様に本発明を適用できる。
1 インパクト工具 2a (ハウジングの)モータ収容部
2b (ハウジングの)バッテリー収容部 3 モータ
3a (モータの)回転軸 4 減速機 5 ハンマ
5a ハンマ爪 6 アンビル 6a アンビル爪
7 出力軸 7a ラチェットギア 7b (出力軸の)取付穴
7c (出力軸の)嵌合穴 7d (出力軸の)細径部
7e (出力軸の)段差部 8 スプリング 9 スピンドル
9a カム溝 10 スチールボール 11 切替スイッチ
11a スイッチプランジャ 11b (切替スイッチの)凸部
11c (切替スイッチの)平坦部
11d、11e (切替スイッチの)凹部
12 動作スイッチ 13 スライダ 13a スライダ突起
14 爪 14a 爪突起 15 スライダ板バネ
16 ホルダ 16a ホルダ溝 16b ネジ穴
17、18 制御スイッチ 19 コントロール基板
20 回動軸 21 電源スイッチ 23 スライダ
23a スライダ突起 24 爪 24a 爪突起
25 スライダ板バネ 26 バッテリーパック 27 モード表示領域
28 ケース 28a 切り欠き部 31 リング
32 スプリング 33 ネジ 34 ベアリング
36、37 歯 40 ドライバビット

Claims (8)

  1. モータと、該モータにより正方向及び逆方向に回転駆動される出力軸と、これらを収容するハウジングを有し、前記出力軸に装着される先端工具を回転させる締め付け工具において、
    正方向又は逆方向のいずれか一方向に前記出力軸と前記ハウジングが回転しないように固定し、その固定方向と逆方向には前記出力軸と前記ハウジングが回転可能にするラチェット機構を設けたことを特徴とする締め付け工具。
  2. 前記締め付け工具は、前記モータの回転方向を切り替えるための切替スイッチを有し、
    前記ラチェット機構は、前記切替スイッチによってその動作モードが設定されることを特徴とする請求項1に記載の締め付け工具。
  3. 前記切替スイッチは、
    前記モータの駆動による正転モードと、
    前記モータの駆動による逆転モードと、
    前記モータを停止して締め付け方向にのみ前記出力軸と前記ハウジングの相対回転を阻止する正転ラチェットモードと、
    前記モータを停止して緩め方向にのみ前記出力軸と前記ハウジングの相対回転を阻止する逆転ラチェットモードの、4つのモードを有することを特徴とする請求項2に記載の締め付け工具。
  4. 前記切替スイッチは、前記正転ラチェットモード又は前記逆転ラチェットモードのいずれかが選択されたときは、前記モータへの電力供給を遮断させることを特徴とする請求項2又は3に記載の締め付け工具。
  5. 前記切替スイッチは、さらに、前記モータを停止して両回転方向に前記出力軸と前記ハウジングの相対回転を阻止するロックモードを有することを特徴とする請求項4に記載の締め付け工具。
  6. 前記切替スイッチは、前記ハウジングに取り付けられた回転ダイヤルスイッチ又はスライドスイッチであることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の締め付け工具。
  7. 前記モータと前記出力軸の間に、前記モータによる回転力によって回転方向の回転力又は打撃力に変換するインパクト機構を設け、
    前記インパクト機構と前記出力軸の間に、前記ラチェット機構を設けたことを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の締め付け工具。
  8. 前記ラチェット機構は、前記出力軸に構成されたラチェットギアと、前記ラチェットギアに噛合させる2つの移動爪を有し、
    前記正転ラチェットモード又は前記逆転ラチェットモードにおいては、前記切替スイッチを移動させることによって前記2つの移動爪のいずれか一方を前記ラチェットギアに噛合させることを特徴とする請求項7に記載の締め付け工具。
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