JP2745910B2 - ケーブル屋根構造とその施工方法 - Google Patents

ケーブル屋根構造とその施工方法

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JP2745910B2 JP32237191A JP32237191A JP2745910B2 JP 2745910 B2 JP2745910 B2 JP 2745910B2 JP 32237191 A JP32237191 A JP 32237191A JP 32237191 A JP32237191 A JP 32237191A JP 2745910 B2 JP2745910 B2 JP 2745910B2
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宣夫 川崎
徹 青柳
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大架構構造物の屋根をケ
ーブルで構成したケーブル屋根とその施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の屋根構造は無柱空間を広くするた
めにトラスを山形やアーチに組み、あるいは金属管を縦
横にトラスに組んだ立体トラスがあった。何れも屋根部
分が上方へ盛り上るか、梁成が高くなって美観を損いや
すいが、大空間架構を形成する場合には施工上極めて有
用であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部材断面が大
きくなりがちで重量もあり、大型の揚重機を数台用意す
るか、ジャッキアップ工法などの特殊な施工手段を必要
とする。屋根の所定レベルで組む場合には高所作業の危
険性と仮設支柱を立てるなどの負担があり、何れにして
も施工性では非効率的な面を否めなかった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、その目的は強度を維持しながら部材断面を小さ
く、しかも揚重機やジャッキアップを要しない施工性に
優れたケーブル屋根構造とその施工方法を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係るケーブル屋根構造にあっては、環状の周
辺梁の内側に構築される屋根において、互いに平行に配
列された少なくとも一対の屈曲可能なケーブルを、相互
間に菱形形状の空間を区画形成すべく、その長手方向に
間隔を隔てて互いに連結して網を形成し、該網を上記周
辺梁に横断させて設け、上記ケーブルの長手方向と直交
する上記菱形形状の空間内の対角線方向に、これら該ケ
ーブル間に渡して該ケーブルに張力を付与する突張り材
を装着したことを特徴とする。また、本発明に係るケー
ブル屋柑の施工方法にあっては、環状の周辺梁の内側に
構築される屋根の施工方法において、互いに平行に配列
された少なくとも一対の屈曲可能なケーブルを、相互間
に菱形形状の空間を区画形成すべく、その長手方向に間
隔を隔てて互いに連結して網を形成し、該網を上記周辺
梁に横断させて設け、該網の固定端を該周辺梁に固定
し、次いで上記ケーブルの長手方向と直交する上記菱形
形状の空間内の対角線方向に、これらケーブル間に渡し
て該ケーブルに張力を付与する突張り材を装着しつつ網
を展張し、最後に該網の該固定端とは反対側の自由端か
ら該網に張力を導入しつつ該自由端を該周辺梁に固定す
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記構成を有するケーブル屋根構造にあって
は、互いに平行に配列された少なくとも一対の屈曲可能
なケーブルを、相互間に菱形形状の空間を区画形成すべ
く、その長手方向に間隔を隔てて互いに連結することに
よって、網を形成することができる。この網を周辺梁に
横断させて設け、ケーブルの長手方向と直交する菱形形
状の空間内の対角線方向に、これらケーブル間に渡して
突張り材を装着することによって、ケーブルに張力を付
与することができる。これにより、上記ケーブルにより
区画形成された前記空間の菱形形状を保持することがで
き、周辺梁の内側にケーブルと突張り材とからなるフラ
ットな屋根構造を構築することができる。このようなこ
とから、前記屋根構造にあっては、梁成の低く美観に優
れた屋根構造を構築することができる。特に、この屋根
構造では、ケーブルと突張り材とからなるため、部材断
面が極めて小さくて済み、屋根の支持スパンを長く、し
かも軽量化が容易である。また、前記ケーブル屋根の施
工方法にあっては、前述と同様、互いに平行に配列され
た少なくとも一対の屈曲可能なケーブルを、相互間に菱
形形状の空間を区画形成すべく、その長手方向に間隔を
隔てて互いに連結することによって、網を形成すること
ができる。この網を上記周辺梁に横断させて設け、網の
固定端を該周辺梁に固定し、次いで上記ケーブルの長手
方向と直交する上記菱形形状の空間内の対角線方向に、
これらケーブル間に渡して突張り材を装着することによ
って、前述と同様、ケーブルに張力を付与することがで
き、これを網を展張しつつ行って、最後に網の固定端と
は反対側の自由端から網に張力を導入しつつ前記自由端
を周辺梁に固定する。これにより、ケーブルと突張り材
からなるフラットな屋根を構築することができる。特
に、この施工方法では、揚重機やジャッキアップを使わ
なくても、屋根構造を構築することができ、施工性に優
れている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照にして詳細に説明する。図1は本発明の実施例であ
るケーブル屋根構造の部分平面である。ケーブル1を固
定するため、屋根周囲に環状の周辺梁3を設けている。
周辺梁3はケーブル屋根構造そのものの外周面を形成し
ているのである。この周辺梁3は、図の実施例ではほぼ
正方形の枠体であって、説明の便宜上一隅角部のみを示
している。その周辺梁3は鉄筋コンクリート造又は鋼構
造である。その内部に屈曲可能なケーブル1と空張り材
5とでケーブル屋根を構成している。すなわち、ケーブ
ル1は、互いに平行に配列されて複数本渡設されてい
る。ケーブル1は、相隣接したものどうし互いに、相互
間に菱形形状の空間を区画形成すべく、その長手方向に
間隔を隔てて互いに連結されている。これにより、ケー
ブル1から網が形成されている。この網は周辺梁3を横
断して設けられている。一方、突張り材5は、上記菱形
形状の空間内の対角線方向に、ケーブル1間に渡して設
けられている。突張り材5は、上記菱形形状の空間内に
これを広げる形で装着されている。これにより、突張り
材5は、自らには圧縮力が加えられる一方、上記菱形形
状の空間を区画形成するケーブル1には張力を付与する
ようになっている。
【0008】ケーブル1は最初から略屋根面積に匹敵す
る大きさの網に組んで、網の一端部を周辺梁3に接続
し、次に各網目内のケーブル1相互間に突張り材5を装
着し、最後に網を形成するケーブル1の他端部を牽引し
て張力を導入固定する。ケーブル1どうしの連結部の例
図2及び図3に示す。図1中のケーブル1による網の
結び目を円で囲んだ領域Aの平面が図3である。ケーブ
ル1は最初図2に示すようにケーブル1を2本一組にし
て同一方向へ渡している。これと平行に順次、ケーブル
1の配列方向に沿ってケーブル1を渡す。そして、隣接
し合うケーブル1を、相互間に菱形形状の空間を区画形
成すべく間隔をおいて相互に連結する。これにより、ケ
ーブル1による網が形成できるようになっている。さら
に、ケーブル1の相互間に上記菱形形状の空間を広げる
ように突張り材5を装着し、上記菱形形状の空間を区画
形成するケーブル1に張力を付与する。ケーブル1の連
結部について詳しく説明すると、ケーブル1の相互間に
はフラットバー7が介挿されている。2本のケーブル1
の外側には、ケーブル1を被覆する形状の押え金具9が
それぞれケーブル1に対応して当てられている。押え金
具9は互いにボルト−ナット11で連結接続されてい
る。また、押え金具9にはそれぞれ表面中央から突出し
てダボ13を設けられている。ダボ13は管材で構成す
る突張り材5の位置を保持するためのものであって、突
張り材5が嵌入されてこれを支持するようになってい
る。このことによって、ケーブル1で構成した網目内に
装着した突張り材5で網目の広がり寸法を決めるととも
にケーブル1に張力を付与している。一方、強度上の理
由でケーブル屋根構造を補強する場合には、フラットバ
ー7を図4乃至5に示す如く長くした主板材15に置換
する。そして、同様にケーブル1の下のレベル位置にケ
ーブル1aを渡し、ケーブル1aどうしを間欠的に押え
金具9aにて緊結し、これらの上下に位置した押え金具
9−9a間を主板材15で連結する。ケーブル1による
網状の屋根構造体を上下に立体的に構成するのである。
【0009】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のケー
ブル屋根構造によれば、相互間に菱形形状の空間を区画
形成すべく、互いに平行に配列された少なくとも一対の
屈曲可能なケーブルを、その長手方向に間隔を隔てて互
いに連結して網を形成し、この網を周辺梁に横断させて
設け、ケーブルの長手方向と直交する菱形形状の空間内
の対角線方向に、これらケーブル間に渡して突張り材を
装着することによって、ケーブルに張力を付与すること
ができ、これにより、上記空間の菱形形状を保持するこ
とができて、周辺梁の内側にフラットな屋根構造を構築
することができる。これによって、梁成の低く美観に優
れた屋根構造を構築することができるとともに、ケーブ
ル及び突張り材の部材断面を小さくすることができ、か
つ屋根の支持スパンを長くでき、軽量化を容易に図るこ
とができる。また、本発明のケーブル屋根の施工方法に
よれば、前述と同様に、相互間に菱形形状の空間を区画
形成すべく、互いに平行に配列された屈曲可能なケーブ
ルをその長手方向に間隔を隔てて互いに連結して形成し
た網を周辺梁に横断させて設け、この網の固定端を該周
辺梁に固定し、次いで上記ケーブルの長手方向と直交す
る上記菱形形状の空間内の対角線方向に、これらケーブ
ル間に渡して突張り材を装着してケーブルに張力を付与
しつつ網を展張してゆき、最後に網の固定端とは反対側
の自由端から網に張力を導入しつつ前記自由端を周辺梁
に固定すれば、揚重機やジャッキアップを使わなくて
も、フラットな屋根構造を容易に構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の部分平面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す部分平面図である。
【図3】図2のケーブルを広げた場合を示す部分平面図
である。
【図4】別の実施例を説明するためにケーブル同士の結
合部分を示した縦断面図である。
【図5】図4の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 3 周辺梁 5 突張り材 7 フラットバー 9 押え金具 11 ボルト−ナット 13 ダボ 15 主板材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の周辺梁の内側に構築される屋根に
    おいて、 互いに平行に配列された少なくとも一対の屈曲可能なケ
    ーブルを、相互間に菱形形状の空間を区画形成すべく、
    その長手方向に間隔を隔てて互いに連結して網を形成
    し、該網を上記周辺梁に横断させて設け、上記ケーブル
    の長手方向と直交する上記菱形形状の空間内の対角線方
    向に、これら該ケーブル間に渡して該ケーブルに張力を
    付与する突張り材を装着した ことを特徴とするケーブル
    屋根構造。
  2. 【請求項2】 環状の周辺梁の内側に構築される屋根の
    施工方法において、 互いに平行に配列された少なくとも一対の屈曲可能なケ
    ーブルを、相互間に菱形形状の空間を区画形成すべく、
    その長手方向に間隔を隔てて互いに連結して網を形成
    し、該網を上記周辺梁に横断させて設け、該網の固定端
    を該周辺梁に固定し、次いで上記ケーブルの長手方向と
    直交する上記菱形形状の空間内の対角線方向に、これら
    ケーブル間に渡して該ケーブルに張力を付与する突張り
    材を装着しつつ網を展張し、最後に該網の該固定端とは
    反対側の自由端から該網に張力を導入しつつ該自由端を
    該周辺梁に固定する ことを特徴とするケーブル屋根の施
    工方法。
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