JP2556094Y2 - 自立性鉄筋金網 - Google Patents

自立性鉄筋金網

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JP2556094Y2
JP2556094Y2 JP7531193U JP7531193U JP2556094Y2 JP 2556094 Y2 JP2556094 Y2 JP 2556094Y2 JP 7531193 U JP7531193 U JP 7531193U JP 7531193 U JP7531193 U JP 7531193U JP 2556094 Y2 JP2556094 Y2 JP 2556094Y2
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健次 黒川
昌直 中村
敏雄 甲斐
真一 吉岡
重美 鹿島
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住倉鋼材株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、土木や建築等で使用さ
れる自立性鉄筋金網に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に示すようにトンネルの内
壁工事は、NATM工法により次のような工程で行われ
ていた。先ず、所定の大きさに掘削し、掘削終了後H形
鋼等を使用して支保工91を形成し、支保工91の隙間
を埋める程度に1次コンクリート92を塗る。その一次
コンクリート92が固化後、覆工コンクリート93を地
下水から保護する為あるいは地山と構造物との間の分離
層を形成する為等の目的により一次コンクリート92の
内側に防水シート94を密着させて取り付ける。防水シ
ート94の取り付けが終わると、横筋95と所定形状に
彎曲した縦筋96とを一本毎縦横に配筋し、交差部は溶
接や結束で固定して一体鉄筋金網を形成しようとする
が、一体鉄筋金網は自重でその形状が歪むことになる。
このため前記防水シート94に孔を開け、一体鉄筋金網
を支持部材97を介して前記支保工91に取り付けて固
定していた。固定が完了すると覆工コンクリート用型枠
98を前記一体鉄筋金網から所定間隔離して設け、コン
クリートを流し込んで固化させてトンネルの内壁を形成
していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、作業者が現場
で縦筋96及び横筋95を一本ずつ並べて配筋作業を行
うには非常に手間であり、また、一体鉄筋金網を支持部
材で支保工に固定する場合に防水シート94に孔を開け
るために、防水シート94の効果が半減するという問題
があった。更に、温度や湿度が非常に高いトンネル内で
長時間作業することは、作業者にとって大きな問題であ
った。また、予め工場で輪切り状態に分割、製作して、
現場で取り付けることも考えられるが、道路交通法等の
制約により、幅3m×長さ10m程度以内に押さえなけ
ればならないという問題があった。本考案はこのような
事情に鑑みなされたもので、取り付け工事が簡単な自立
性鉄筋金網を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の自立性鉄筋金網は、縦筋と横筋とを適当間隔で格
子状に固着し、周囲に継ぎ手部を備え、しかも所定形状
に彎曲している金網部材に、同一曲率で屈曲させたトラ
ス構造の補強部材を取り付けるように構成されている。
そして、請求項2記載の自立性鉄筋金網は、請求項1記
載の自立性鉄筋金網において、前記補強部材は、上端筋
と対となる下端筋と、前記上端筋と対となる下端筋とを
それぞれ連結する波形ラチス筋とからなるように構成さ
れている。請求項3記載の自立性鉄筋金網は、請求項2
記載の自立性鉄筋金網において、前記対となる下端筋は
波形ラチス筋によって連結されて構成されている。請求
項4記載の自立性鉄筋金網は、請求項1記載の自立性鉄
筋金網において、前記補強部材は、上端筋と対となる下
端筋と、前記上端筋と対となる下端筋とを跨がって連結
する複数の逆V字形ラチス筋とを有するように構成され
ている。請求項5記載の自立性鉄筋金網は、請求項4記
載の自立性鉄筋金網において、前記対となる下端筋は波
形ラチス筋によって連結されて構成されている。請求項
6記載の自立性鉄筋金網は、請求項1、2、3、4また
は5記載の自立性鉄筋金網において、前記金網部材の継
ぎ手部には、交互にまたは適当間隔で長短が設けられて
構成されている。また、請求項7記載の自立性鉄筋金網
は、請求項1記載の自立性鉄筋金網において、前記金網
部材の接続部分の一部又は全部にねじ孔を有する連結板
を設けるように構成されている。
【0005】
【作用】請求項1〜7記載の自立性鉄筋金網において
は、縦筋と横筋とを格子状に固着し、周囲に継ぎ手部を
備えているので、他の自立性鉄筋金網と連結できる。そ
して、所定形状に彎曲している金網部材に、剛性に優れ
たトラス構造の補強部材を取り付けているので、自立性
鉄筋金網の湾曲形状を保つ。また、他の自立性鉄筋金網
と継ぎ手部を重合させ、固着して組み立てても、自重で
組み立てたものが歪むことなく、そのままの形状を保
つ。特に、請求項2記載の自立性鉄筋金網においては、
補強部材が、上端筋と対となる下端筋と、上端筋と対と
なる下端筋とをそれぞれ連結する波形ラチス筋とからな
る立体トラス構造なので、十分に剛性を有し、自立性鉄
筋金網は撓み難い。請求項3記載の自立性鉄筋金網にお
いては、請求項2記載の自立性鉄筋金網における対とな
る下端筋を、波形ラチス筋によって連結しているので、
更に、補強部材が強くなり自立性鉄筋金網が更に撓み難
くなる。請求項4記載の自立性鉄筋金網においては、補
強部材が上端筋と対となる下端筋と、前記上端筋と対と
なる下端筋とに跨がって連結する複数の逆V字形ラチス
筋とを有する立体トラス構造となるので、補強部材は十
分に剛性を有し、自立性鉄筋金網は撓み難い。請求項5
記載の自立性鉄筋金網においては、請求項4記載の自立
性鉄筋金網における対となる下端筋は波形ラチス筋によ
って連結されているので、更に強度を増し、自立性鉄筋
金網は更に撓み難くなる。請求項6記載の自立性鉄筋金
網においては、金網部材の継ぎ手部には、交互にまたは
適当間隔で長短が設けられているので、隣合う鉄筋金網
を構成する鉄筋の継ぎ目が同一部分に集中することな
く、分散される。請求項7記載の自立性鉄筋金網におい
ては、前記金網部材の接続部分の一部又は全部にねじ孔
を有する連結板を設けているので、ボルト及びナット等
により自立性鉄筋金網を連結でき、これによって現場で
組み立てることは当然として、工場等で仮組ができる。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の第1の実施例に係る自立性
鉄筋金網を組み立てたアーチ金網の斜視図、図2は同自
立性鉄筋金網の補強部材の部分側面図、図3は同継ぎ手
部の詳細図、図4は本考案の第2の実施例に係る自立性
鉄筋金網の部分斜視図、図5は同補強部材の側面図、図
6は本考案の第2の実施例に係る自立性鉄筋金網の応用
例における補強部材の側面図、図7は本考案の第3の実
施例に係る自立性鉄筋金網の部分側面図、図8は同補強
部材の側面図、図9は本考案の第4の実施例に係る自立
性鉄筋金網を組み立てたアーチ金網の斜視図、図10は
自立性鉄筋金網の組み立て部分の斜視図である。
【0007】図1に示す本考案の第1の実施例に係る自
立性鉄筋金網10、11、12を、トンネルの内壁工事
に適用させて説明する。鉄筋に用いる金網全体は、上部
のアーチ部14と下部のインバート部15を有してお
り、この実施例では予め工場で3分割された自立性鉄筋
金網10、11、12を現場で組み立ててアーチ金網1
6を形成しようとするものである。そこで、金網部材1
7及び補強部材18を備えた自立性鉄筋金網10の製造
方法について、以下に詳しく説明する。先ず、金網部材
17の製造方法から説明すると、工場で鉄材からなる横
筋19と、交互に継ぎ手位置をずらした縦筋20とを適
当間隔で格子状に溶接で固着し、その後所定の形状に湾
曲させて縦筋20の両側に長い継ぎ手部21と短い継ぎ
手部22とを交互に有し、横筋19の一方側に突出部2
3が設けられた金網部材17を製造する。
【0008】次に、補強部材18の製造方法について説
明すると、図2に示すように鉄製の棒状上端筋24に、
鉄製の波形ラチス筋25の一方側の屈曲部26を溶接し
て固着し、その後曲げ機で上端筋24を所定形状に湾曲
させる。曲げ加工が終了すると、波形ラチス筋25の他
方側の屈曲部27を、前記上端筋24と同一の曲率で湾
曲されている鉄製の棒状下端筋28に溶接してトラス構
造の補強部材18を製造する。金網部材17及び補強部
材18の製作が終了すると、補強部材18を金網部材1
7の縦筋20方向に所定間隔に配置し、補強部材18の
下端筋28を金網部材17の横筋19に溶接で取り付け
る。分割した他の自立性鉄筋金網11、12も長い継ぎ
手部と短い継ぎ手部が、接続する自立性鉄筋金網の短い
継ぎ手部と長い継ぎ手部にそれぞれ重合するように縦筋
を配置して、自立性鉄筋金網10と同様に製作する。
【0009】工場で、自立性鉄筋金網10、11、12
の製作が完了すると、トンネル工事現場に搬送し、支保
工工事や一次コンクリート工事や防水シートの取り付け
工事が終了し、更にインバート部15の工事が完了した
後、図1及び図3に示すようにインバート部15の長い
継ぎ手部29と短い継ぎ手部30と、自立性鉄筋金網1
0のアーチ部14の短い継ぎ手部22と長い継ぎ手部2
1とをそれぞれ重合させ、その重合部を溶接で固着す
る。このようにして他の自立性鉄筋金網11、12も継
ぎ手部を重合させ、その重合部を固着してアーチ部14
のアーチ金網16を形成する。
【0010】この自立性鉄筋金網10、11、12は剛
性に優れているので、この自立性鉄筋金網10、11、
12を組んだアーチ金網16は従来のように支持部材を
介して支保工に固定しなくても自重で形が崩れることは
ない。従って、防水シートに孔を開ける必要もないの
で、防水シートの機能を損なうことがない。更に、従来
のように縦筋と横筋とを一本毎配筋していた一体鉄筋金
網に比べ、現場での作業時間が大幅に短縮できる。ま
た、横筋19の一方側には突出部23が設けられている
ので、直ぐ隣に別のアーチ金網を設けると突出部23が
別のアーチ金網の縦筋の上に重なり補強されるので、境
目部分の強度が落ちることはない。そして、自立性鉄筋
金網の組み立てが完了すると覆工コンクリート用の型枠
を取り付ける。この場合アーチ金網16の形が崩れない
ので、アーチ金網16と防水シートの間のスペース及び
アーチ金網16と型枠との間のスペースは略均一に保た
れる。その後コンクリートを流し込み、固化後型枠を取
り除く。
【0011】次に、図4に示す本考案の第2の実施例に
係る自立性鉄筋金網35を、第1の実施例同様トンネル
の内壁の工事のアーチ部14に適用させて説明する。第
1の実施例同様、アーチ部14を分割して別々に工場で
製造し、現場で組み立てるが、その分割した内の1つの
自立性鉄筋金網35の製造方法について説明する。補強
部材36及び金網部材37が備えられている自立性鉄筋
金網35の金網部材37の製造方法は、第1の実施例と
同様である。前記補強部材36の製造方法は、図4及び
図5に示すように、先ず、鉄製の棒材からなる上端筋3
8の周面に、対となる波形ラチス筋39、40の一方の
屈曲部41、42をそれぞれ位置を同じくし、下方に広
げて固着する。その後上端筋38を所定形状に湾曲させ
た上補強部43を製作する。そして、上補強部43とは
別に対となる鉄製の棒状下端筋44、45に波形ラチス
筋46のそれぞれの屈曲部47、48を固着して連結
し、更に前記上端筋38と同一曲率に湾曲させて下補強
部49を製造する。この後上補強部43のそれぞれの波
形ラチス筋39、40の他方の屈曲部50、51を下補
強部49の下端筋44、45にそれぞれ固着して一体化
する。この立体トラス構造の補強部材36を、金網部材
37の縦筋37a方向に所定ピッチに配置し、下端筋4
4、45を横筋45aに溶接して取り付ける。
【0012】更に、残りの分割している自立性鉄筋金網
も同様にして製造する。製作が完了すると、工事現場に
搬送し、第1の実施例と同様にして組み立て、アーチ金
網を構築する。また、この実施例における応用例とし
て、図6に示すように下端筋44を共有し、波形ラチス
筋53、54、54a、上端筋55及び下端筋56を更
に備えた2連の補強部材57にして剛性を増すこともで
きる。なお、この実施例では、対となる下端筋44、4
5、56を波形ラチス筋46、54aで連結したが、剛
性上必要でなければ設けなくてもよい。
【0013】次に本考案の第3の実施例に係る自立性鉄
筋金網60を、第1及び第2の実施例と同様トンネルの
内壁工事のアーチ部14に適用させる場合について説明
する。金網部材60aの製造方法については、第1及び
第2の実施例と同様とする。そして、補強部材61を製
造するには、図7及び図8に示すように対となる鉄製の
棒状下端筋62、63を鉄製の波形ラチス筋64の屈曲
部64a、64bをそれぞれ取り付けて連結し、その後
所定形状に湾曲させて下補強部65を製造する。更に、
下補強部65とは別に鉄製の棒材からなる上端筋66に
鉄製の逆V形ラチス筋67を跨がらせ、交互に向きを変
えて側面側がハの字状を繰り返すように多数の逆V形ラ
チス筋67を固着し、更に曲げ機で所定形状に湾曲させ
て上補強部68を製造する。その後、上補強部68の逆
V形ラチス筋67の両先部に下補強部65の下端筋6
2、63を取り付ける。そして、金網部材60aの縦筋
方向に所定ピッチに配置し、横筋69に補強部材61を
取り付ける。そして、トンネル工事現場に搬送し、前記
第1及び第2の実施例と同様にして取り付ける。なお、
この実施例において、対となる下端筋62、63を波形
ラチス筋64によって連結して使用したが、補強部材の
強度が十分にある場合は省いてもよい。
【0014】更に、図10に示す本考案の第4の実施例
に係る自立性鉄筋金網70を、前記実施例同様トンネル
の内壁の工事のアーチ部14に適用させて説明する。こ
の実施例では図9に示すように、アーチ部14の分割を
前記実施例に比べて細かくし、幅方向を長くする場合に
ついて説明する。先ず、工場で横筋19と縦筋20とを
適当間隔で格子状に溶接で固着し、その後所定の形状に
湾曲させて縦筋20の両側に継ぎ手部71を有する金網
部材72を製造する。そして、補強部材73を、上端筋
74及び対となる波形ラチス筋75を使用し、第2の実
施例の場合と同様にして製造する。この金網部材72の
縦筋20に補強部材73を取り付け、一端の継ぎ手部7
1の基部に、横筋19方向に縦筋20上に横筋19と同
じ長さ程度の鉄製の連結板77を立設・固定し、更に、
他端の補強部材73端部には補強部材73の断面よりも
少し広い程度の四角形の連結板78を取り付ける。前記
連結板77にはねじ孔とコンクリートが流れ易いように
複数の導入孔80を設け、前記連結板78には接続する
場合に前記ねじ孔と連通するねじ孔を設ける。この状態
で現場へ運び、互いの継ぎ手部71を重合し、連結板7
7と接続される方の連結板78をボルト82とナット8
3により固定して組み立てる。このようにして順次組み
立てていく。このように連結板77を用いることにより
補強されるので、組み立てられた形が崩れない。また、
コンクリートが流し込まれても、導入孔80を通って自
由に移動することができる。
【0015】
【考案の効果】請求項1〜7記載の自立性鉄筋金網は、
縦筋と横筋とを適当間隔で格子状に固着し、周囲に継ぎ
手部を備えており、しかも所定形状に彎曲している金網
部材に、同一曲率で屈曲させたトラス構造の補強部材を
取り付けているので、形状が崩れることなく維持でき
る。更に、継ぎ手部を他の自立性鉄筋金網の継ぎ手部と
重合させ、固着して組み立てても、自重で組み立てた形
状が歪むことはない。従って、所定形状を維持するため
に支持部材を介して支保工に取り付ける必要もないの
で、防水シートに孔を開ける必要がなく、防水シートの
効果が有効に働き、更に手間も省けるのでコストも削減
できる。また、自立性鉄筋金網の現場での取り付けが容
易なので、高温、多湿の劣悪な作業環境下での作業時間
が大幅に短縮できる。従って、作業環境の改善が可能と
なる。更に、自立性鉄筋金網は工場で予め組み立てるこ
とができるので、配筋の寸法精度を上げることができ、
品質の向上が可能となる。そして、自立性鉄筋金網は分
割できるので、道路交通法等の制約の幅3m×長さ10
m程度以内に押さえることができる。特に、請求項2記
載の自立性鉄筋金網は、補強部材が、上端筋と対となる
下端筋と、前記上端筋と対となる下端筋とをそれぞれ連
結する波形ラチス筋とからなる立体トラス形状であるの
で、金網部材の湾曲している状態を歪めることなく支持
できる。請求項3記載の自立性鉄筋金網は、請求項2記
載の自立性鉄筋金網における対となる下端筋が波形ラチ
ス筋によって連結されているので、なお一層剛性のある
補強部材となるので、自立性鉄筋金網の湾曲形状を更に
歪め難くする。
【0016】請求項4記載の自立性鉄筋金網は、補強部
材が、上端筋と対となる下端筋と、上端筋と対となる下
端筋とを跨がって連結する複数の逆V字形ラチス筋とを
有する立体トラス形状であるので、金網部材の湾曲して
いる状態を歪めることなく支持できる。請求項5記載の
自立性鉄筋金網は、請求項4記載の自立性鉄筋金網にお
ける対となる下端筋が波形ラチス筋によって連結されて
いるので、更に強い補強材となり、金網部材の湾曲形状
を更に歪み難くする。請求項6記載の自立性鉄筋金網に
おいては、前記金網部材の継ぎ手部には、交互にまたは
適当間隔で長短が設けられているので、隣合う鉄筋金網
を構成する鉄筋の継ぎ目が同一部分に集中することな
く、分散される。従って、強度が向上する。請求項7記
載の自立性鉄筋金網は、前記金網部材の接続部分の一部
又は全部にねじ孔を有する連結板を設けているので、ね
じ止めで組み立てることができる。従って、工場等で組
み立てたものを再度分解して現場等に搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る自立性鉄筋金網を
組み立てたアーチ金網の斜視図である。
【図2】同自立性鉄筋金網の補強部材の部分側面図であ
る。
【図3】同継ぎ手部の詳細図である。
【図4】本考案の第2の実施例に係る自立性鉄筋金網の
部分斜視図である。
【図5】同補強部材の側面図である。
【図6】本考案の第2の実施例に係る自立性鉄筋金網の
応用例における補強部材の側面図である。
【図7】本考案の第3の実施例に係る自立性鉄筋金網の
部分側面図である。
【図8】同補強部材の側面図である。
【図9】本考案の第4の実施例に係る自立性鉄筋金網を
組み立てたアーチ金網の斜視図である。
【図10】自立性鉄筋金網の組み立て部分の斜視図であ
る。
【図11】従来例に係る鉄筋金網を用いたトンネルの断
面図である。
【符号の説明】
10 自立性鉄筋金網 11 自立性鉄筋金網 12 自立性鉄筋金網 14 アーチ部 15 インバート部 16 アーチ金網 17 金網部材 18 補強部材 19 横筋 20 縦筋 21 継ぎ手部 22 継ぎ手部 23 突出部 24 上端筋 25 波形ラチス筋 26 屈曲部 27 屈曲部 28 下端筋 29 継ぎ手部 30 継ぎ手部 35 自立性鉄筋金網 36 補強部材 37 金網部材 37a 縦筋 38 上端筋 39 波形ラチス筋 40 波形ラチス筋 41 屈曲部 42 屈曲部 43 上補強部 44 下端筋 45 下端筋 45a 横筋 46 波形ラチス筋 47 屈曲部 48 屈曲部 49 下補強部 50 屈曲部 51 屈曲部 53 波形ラチス筋 54 波形ラチス筋 54a 波形ラチス筋 55 上端筋 56 下端筋 57 補強部材 60 自立性鉄筋金網 60a 金網部材 61 補強部材 62 下端筋 63 下端筋 64 波形ラチス筋 64a 屈曲部 64b 屈曲部 65 下補強部 66 上端筋 67 逆V形ラチス筋 68 上補強部 69 横筋 70 自立性鉄筋金網 71 継ぎ手部 72 金網部材 73 補強部材 74 上端筋 75 波形ラチス筋 77 連結板 78 連結板 80 導入孔 82 ボルト 83 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉岡 真一 福岡県北九州市小倉北区東港2丁目1番 18号 住倉鋼材株式会社内 (72)考案者 鹿島 重美 福岡県北九州市小倉北区東港2丁目1番 18号 住倉鋼材株式会社内

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦筋と横筋とを適当間隔で格子状に固着
    し、周囲に継ぎ手部を備え、しかも所定形状に彎曲して
    いる金網部材に、同一曲率で屈曲させたトラス構造の補
    強部材を取り付けたことを特徴とする自立性鉄筋金網。
  2. 【請求項2】 前記補強部材は、上端筋と対となる下端
    筋と、前記上端筋と対となる下端筋とをそれぞれ連結す
    る波形ラチス筋とからなる請求項1記載の自立性鉄筋金
    網。
  3. 【請求項3】 前記対となる下端筋は波形ラチス筋によ
    って連結されている請求項2記載の自立性鉄筋金網。
  4. 【請求項4】 前記補強部材は、上端筋と対となる下端
    筋と、前記上端筋と対となる下端筋とを跨がって連結す
    る複数の逆V字形ラチス筋とを有する請求項1記載の自
    立性鉄筋金網。
  5. 【請求項5】 前記対となる下端筋は波形ラチス筋によ
    って連結されている請求項4記載の自立性鉄筋金網。
  6. 【請求項6】 前記金網部材の継ぎ手部には、交互にま
    たは適当間隔で長短が設けられている請求項1、2、
    3、4または5記載の自立性鉄筋金網。
  7. 【請求項7】 前記金網部材の接続部分の一部又は全部
    にねじ孔を有する連結板を設けた請求項1記載の自立性
    鉄筋金網。
JP7531193U 1993-12-27 1993-12-27 自立性鉄筋金網 Expired - Fee Related JP2556094Y2 (ja)

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