JPH0756328Y2 - 落石防止柵のコーナー部構造 - Google Patents

落石防止柵のコーナー部構造

Info

Publication number
JPH0756328Y2
JPH0756328Y2 JP1992053257U JP5325792U JPH0756328Y2 JP H0756328 Y2 JPH0756328 Y2 JP H0756328Y2 JP 1992053257 U JP1992053257 U JP 1992053257U JP 5325792 U JP5325792 U JP 5325792U JP H0756328 Y2 JPH0756328 Y2 JP H0756328Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner
pair
wire rope
wire
prevention fence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992053257U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0624009U (ja
Inventor
清 中山
Original Assignee
朝日スチール工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 朝日スチール工業株式会社 filed Critical 朝日スチール工業株式会社
Priority to JP1992053257U priority Critical patent/JPH0756328Y2/ja
Publication of JPH0624009U publication Critical patent/JPH0624009U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0756328Y2 publication Critical patent/JPH0756328Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は落石防止柵のコーナー部
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の落石防止柵のコーナー部の支柱
は、一対のフランジとこれらをつなぐウエブからなるH
型鋼により形成され、このコーナー支柱は斜め補助支柱
に支えられ、金網を支えるワイヤーロープは、フランジ
の外面にUボルトで固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
のコーナー部において、コーナー角度が小さい場合は、
ワイヤーロープが屈曲可能角度を越えると、一対の端末
支柱を新設し、これらに多数のワイヤーロープをチャッ
ク(図1−Aの符号11a参照)や引付棒(図1−Aの
符号11b参照)で固定していたので、その作業費や部
品費が高くつく問題があった。また、地形が悪く隣合う
一対のコーナー部間の距離が短いとワイヤーロープも短
くなるので、ワイヤーロープの伸びによるエネルギー吸
収が僅かとなり、柵の機能が低下していた。
【0004】本考案は、上記の点に鑑み、コーナー角度
が小さくなったとき、一対のコーナー支柱を新設し、そ
のコーナー角度を半分ずつ分担するようにして最小コー
ナー角度が32度まで可能とし、これらコーナー支柱に
は、多数のワイヤーロープを、チャックや引付棒なしに
係合でき、また隣合う一対のコーナー部間の距離が短い
場合もワイヤーロープを連続でき、ワイヤーロープの伸
びによるエネルギー吸収を良好に保持できるコーナー部
構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案による課題解決手
段は、図1の如く、道側Aと山側Bの境界部の基礎1の
コーナー基準点Pを挟むように一対のコーナー支柱2が
短間隔Lを置いて立設され、該コーナー支柱2は、一対
のフランジ2Aとこれらをつなぐウエブ2BからなるH
型鋼により形成され、該コーナー支柱2のウエブ2Bに
は上下間隔を有して複数の係合孔4が形成され、これら
係合孔4には、ワイヤーロープ6が摺動自在に挿通係合
され、前記一対のコーナー支柱2がコーナー角度θを半
々に分担するよう構成されている。
【0006】
【作用】上記課題解決手段において、施工方法を説明す
ると、基礎1に端末支柱10、一対のコーナー支柱2、
所定数の中間支柱12を立設する。そして、所定数のワ
イヤーロープ6を、中間支柱12のフランジに固定し、
コーナー支柱2の係合管5に挿通し、各端末支柱10に
チャック11a、引付棒11b及びナット11cで締め
付ける。そして、端末支柱10に網張棒11dを固定
し、これら網張棒と前記ワイヤーロープ6に金網NをU
ボルトで張設する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1−A〜Cない
し図2に基づいて説明すると、図示の落石防止柵におい
て、道側Aと山側Bの境界部の基礎1のコーナー基準点
Pを挟むように一対のコーナー支柱2(例えば高さ2
m)が短間隔L(例えば500mm)を置いて立設され
る。該各コーナー支柱2は、図1−Cのように、一対の
フランジ2A(例えば幅175〜300mm、厚さ11
〜15mm)とこれらをつなぐウエブ2B(例えば幅7
5〜100mm)からなるH型鋼により形成され、該コ
ーナー支柱2のウエブ2Bには上下間隔を有して複数
(例えば6個)の横孔3が形成され、前記各横孔3に鼓
形係合孔4付係合管5が装着され、これら前記各係合管
5は、後述の図2のように、鼓形に加工され固定されて
いる。
【0008】そして、前記係合孔4には、ワイヤーロー
プ6(例えば直径18mm、引張強さ12トン)が摺動
自在に挿通係合され、前記一対のコーナー支柱2の短間
隔Lは、ワイヤーロープ6の屈曲許容範囲内で可及的短
くなるように設定され、一対の各コーナー支柱2がコー
ナー角度θを半々に分担するよう構成されている。
【0009】図1−Bにおいて、柵施工線C1,C2の
なす角度θと、柵施工線及びコーナー施工線C3に対し
てコーナー支柱2の中心線C4のなす角度αとの間に
は、次の式が成立する。
【0010】 α=(θ/4)+45° また、基礎1の端には、公知の補強支柱9付きH型鋼製
端末支柱10が立設され、この端末支柱10には、前記
ワイヤーロープ6が、公知のチャック11a,引付棒1
1b及びナット11cにより締め付けられる。さらに、
公知の複数の中間支柱12が立設され、該中間支柱12
は、一対のフランジとこれらをつなぐウエブからなるH
型鋼により形成され、そのフランジには、ワイヤーロー
プがUボルトで固定されている。
【0011】前記ワイヤーロープ6の山側と各支柱5,
10,12の山側に金網Nが張られ、この金網はワイヤ
ーロープ6にUボルト14で固定されている。特に、コ
ーナー支柱2間のワイヤーロープ6にも金網NはUボル
ト14で固定されている。そして、金網Nの端末は、端
末支柱10に網張棒11dを用いて固定されている。
【0012】また、前記係合管5は、図2のように、直
状円管13が横孔3に挿入され、該円管13の両側から
円錐型加工具M1,M2が圧入されることにより、係合
孔4は鼓形に加工され、係合管5は固定されている。そ
して、前記係合孔4には、ワイヤーロープ6が挿通係合
される。
【0013】なお、図示しないが、基礎1の端には、H
型鋼製端末支柱が立設され、この端末支柱には、前記ワ
イヤーロープ6が、前記端末支柱10と同一の公知のチ
ャック、引付棒及びナットにより締め付けられる。
【0014】次に、施工方法を説明すると、基礎1に端
末支柱10、一対のコーナー支柱2、所定数の中間支柱
12を立設する。そして、所定数のワイヤーロープ6
を、中間支柱12のフランジに固定し、コーナー支柱2
の係合管5に挿通し、各端末支柱10にチャック11
a、引付棒11b及びナット11cで締め付ける。そし
て、端末支柱10に網張棒11dを固定し、これら網張
棒と前記ワイヤーロープ6に金網NをUボルトで張設す
る。
【0015】また、一対のコーナー支柱2間の短間隔L
について説明すると、この間隔は、地形に対する適用範
囲を広くする意味からは、狭いほうが良いが、ワイヤー
ロープの可とう性やコーナー支柱の施工性より500〜
700mmが適当である。なお、地形が許せば、700
mm〜2mまで可能である。この場合も、強度的効果は
700mm以下と変わらない。なお、中間支柱12相互
の間隔は通常は3mである
【0016】図3は、コーナー角度θが小さい場合(9
0度)の実施例であり、この実施例においても、コーナ
ー支柱2間の短間隔Lは500mmである。その他の構
成及び作用は、上記実施例と同様である。
【0017】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
の考案によると、道側と山側の境界部の基礎のコーナー
基準点を挟むように一対のコーナー支柱が短間隔を置い
て立設され、該コーナー支柱は、一対のフランジとこれ
らをつなぐウエブからなるH型鋼により形成され、該コ
ーナー支柱のウエブには上下間隔を有して複数の係合孔
が形成され、これら係合孔には、ワイヤーロープが摺動
自在に挿通係合され、前記一対のコーナー支柱がコーナ
ー角度を半々に分担するよう構成されている。
【0019】したがって、本考案によると、一対のコー
ナー支柱により、コーナー角度は半分ずつ分担されるの
で、最小コーナー角度は32度まで可能となり、これら
コーナー支柱には、多数のワイヤーロープを、チャック
や引付棒なしに係合でき、作業を著しく簡略化できる。
そして、地形が悪く隣合う一対のコーナー部間の距離が
短い場合もワイヤーロープを連続でき、ワイヤーロープ
の伸びによるエネルギー吸収を良好に保持できる。
【0020】また、請求項2の考案によると、係合管は
鼓形とされているので、係合管にワイヤーロープを挿通
係合する作業を容易にでき、コーナー角度を大きくでき
る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1−A】本考案コーナー部構造を備えた落石防止柵
の実施例を示す正面図である。
【図1−B】同平面図である。
【図1−C】同コーナー支柱の拡大横断面図である。
【図2】同コーナー支柱の加工方法説明図である。
【図3】本考案コーナー部構造を備えた落石防止柵の変
形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 コーナー支柱 2A フランジ 2B ウエブ 3 横孔 4 係合孔 5 係合管 6 ワイヤーロープ 10 端末支柱 12 中間支柱 N 金網 A 道側 B 山側 P コーナー基準点 L 短間隔 θ コーナー角度

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道側と山側の境界部の基礎のコーナー基
    準点を挟むように一対のコーナー支柱が2m以下の短間
    隔を置いて立設され、該コーナー支柱は、一対のフラン
    ジとこれらをつなぐウエブからなるH型鋼により形成さ
    れ、該コーナー支柱のウエブには上下間隔を有して複数
    の係合孔が形成され、これら係合孔には、ワイヤーロー
    プが摺動自在に挿通係合され、前記一対のコーナー支柱
    がコーナー角度を半々に分担するよう構成されているこ
    とを特徴とする落石防止柵のコーナー部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコーナー支柱における
    係合孔は、鼓形に形成されていることを特徴とする落石
    防止柵のコーナー部構造。
JP1992053257U 1992-07-29 1992-07-29 落石防止柵のコーナー部構造 Expired - Lifetime JPH0756328Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992053257U JPH0756328Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 落石防止柵のコーナー部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992053257U JPH0756328Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 落石防止柵のコーナー部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0624009U JPH0624009U (ja) 1994-03-29
JPH0756328Y2 true JPH0756328Y2 (ja) 1995-12-25

Family

ID=12937736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992053257U Expired - Lifetime JPH0756328Y2 (ja) 1992-07-29 1992-07-29 落石防止柵のコーナー部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0756328Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150867A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Tokyo Seiko Co Ltd 高エネルギ吸収落石防護柵

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20131622A1 (it) * 2013-10-01 2015-04-02 Si Al S R L Dispositivo di contenimento di un cavo di una linea vita
JP6739271B2 (ja) * 2016-07-28 2020-08-12 Jfe建材株式会社 津波バリア
JP6723108B2 (ja) * 2016-07-28 2020-07-15 Jfe建材株式会社 津波バリア
JP6355291B1 (ja) * 2018-01-30 2018-07-11 株式会社シビル 衝撃吸収体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60156250U (ja) * 1984-03-28 1985-10-17 朝日金網スチ−ル株式会社 スト−ンガ−ドのワイヤロ−プ張力設定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150867A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Tokyo Seiko Co Ltd 高エネルギ吸収落石防護柵

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0624009U (ja) 1994-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20210042550A (ko) 가설건축물용 보강구조물
JPH0756328Y2 (ja) 落石防止柵のコーナー部構造
CN210286436U (zh) 雨污水管滑移吊装体系
US11242750B2 (en) Adjustable lattice girder
US3763617A (en) Tieback apparatus
KR200399887Y1 (ko) 버팀보의 연결구조
JPH0728180Y2 (ja) 落石防止柵
US5150556A (en) Chord truss roof structure
JPH09296416A (ja) 斜張吊り架構の構造とその構築方法
KR200399886Y1 (ko) 버팀보의 연결구조
KR200399885Y1 (ko) 버팀보의 연결구조
TWI799341B (zh) 增強型鋼架
JPH08113982A (ja) 鉄骨造建築物の柱と梁の接合装置
JP6469902B1 (ja) ネットフェンス及びその製造方法
KR200255525Y1 (ko) 조립식 건물의 지붕 구조
JP4692729B2 (ja) ネットフェンス及びその更生方法
CN211738259U (zh) 一种管道支架
KR20160013233A (ko) 유연성 가로부재를 이용한 가설방음벽 설치 방법 및 이를 이용한 가설 방음벽
KR200399888Y1 (ko) 버팀보의 연결구조
JP7229634B2 (ja) 立坑内の作業足場の支持治具、支持治具ユニット、立坑内の作業足場、及び立坑内の作業足場の構築方法
JP3328398B2 (ja) 屋根上工事用転落防止装置
JP3261526B2 (ja) 鋼橋脚用アンカーフレーム及びこれを用いたフーチング
JPH1025838A (ja) 筋交い補強金具
JPH0447204Y2 (ja)
JPH0978533A (ja) 高架交通構造物における耐震補強方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term