JP2745615B2 - フィルムカートリッジ - Google Patents

フィルムカートリッジ

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JP2745615B2
JP2745615B2 JP1001517A JP151789A JP2745615B2 JP 2745615 B2 JP2745615 B2 JP 2745615B2 JP 1001517 A JP1001517 A JP 1001517A JP 151789 A JP151789 A JP 151789A JP 2745615 B2 JP2745615 B2 JP 2745615B2
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高久 嶋田
純一 谷井
勝章 千ケ崎
吉信 工藤
▲徳▼洋 井上
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フィルム送出機構を有するフィルムカート
リッジに関し、特に、フィルムカートリッジのフィルム
出入口に遮光蓋を備えたフィルムカートリッジに関す
る。
従来の技術 従来より、カメラにおいては、未使用状態のフィルム
を収納したフィルムカートリッジをカメラ内に着脱可能
に収納して撮影動作を行うようにしている。
このようなフィルムカートリッジとしては、一般に、
フィルムと該フィルムを巻き取るフィルム巻取軸とがフ
ィルム出入口を有するケースに収容されているもの(13
5型フィルムパトローネ)が良く知られている。この135
型フィルムパトローネにおいては、フィルムの未使用状
態で該フィルムの先端部が最初から上記フィルム出入口
よりある長さだけ出ている。この135型フィルムパトロ
ーネをカメラ本体内にセットするには次のようにする。
すなわち、第12,13図に示すように、まず、カメラ本体
1の裏蓋4を開け、上記135型フィルムパトローネ2を
第12図中カメラ本体1の左端部のパトローネ収納室10に
収納する。それと共に、上記フィルム8をパトローネ2
から引き出してその先端部8aを図中右端部のスプール室
11内のスプール3の切り欠き部3aに挿入し、フィルム8
の先端部8aとスプール3とを連結し、上記カメラ本体1
の裏蓋4を閉める。
ところが、上記パトローネにおいては、フィルム出入
口から出ている上記フィルム8の先端部8aの長さは製品
ごとに異なり、また、カメラの機種によって上記パトロ
ーネ収納室10と上記スプール室11との間の間隔が異なる
ため、カメラ使用者は、必ず、135型フィルムパトロー
ネ2のフィルム出入口から露出しているフィルム8の長
さ調節をしなければならず、このような調節作業は煩わ
しいものであった。また、上記フィルム8はフレキシブ
ルでありかつ巻きぐせを有しているため、特に、カメラ
を使い慣れていない人にとっては、フィルム8の先端部
8aを上記スプール3の切欠部3aに挿入するのは難しい作
業であった。尚、カメラの機種によっては、上記フィル
ム8の先端部8aを上記スプール3上に置くだけでよく、
両者の連結はカメラ内の自動係止機構により自動的に行
うものもあるが、このようなカメラであっても、カメラ
使用者は上記フィルム8の先端部8aが上記スプール3上
の所定の位置に位置するように上記フィルム出入口から
出ているフィルム8の長さを調節しなければならなかっ
た。
この問題点を解決するために、フィルムの長さ調節作
業及びフィルムとスプールとの連結作業を不要とし、単
にカメラ本体内に収納するだけでよいフィルムカートリ
ッジが考え出された。すなわち、第14図に示すように、
フィルム巻取軸が設けられたフィルム巻取室50aと、ス
プールが設けられたスプール室50bと、これらの室の間
に介在するフィルム露光用支持部50cとが一体的に構成
されたフィルムカートリッジ50(110型フィルムパトロ
ーネ)がその一例である(特公昭51−14382号)。この1
10型フィルムパトローネ50においては、未使用状態のフ
ィルムの先端部と上記スプールとは予め連結されてい
る。この110型フィルムパトローネ50をカメラ本体60内
にセットして写真撮影ができるような状態にするには、
カメラ本体60の裏蓋61を開けて、110型フィルムパトロ
ーネ50をカメラ本体60のパトローネ収納室60aに収納
し、さらに、裏蓋61を閉めるだけでよい。
発明が解決しようとする課題 ところが、上記110型フィルムパトローネ50にあって
は、上記フィルム巻取室50aと上記スプール室50bとの間
に上記フィルム露光用支持部50cが設けられており、上
記カメラ本体60内ではフィルム露光用支持部50cがレン
ズの後方に収納される。このため、フィルムパトローネ
をカメラ本体内に収納するとき、上記135型フィルムパ
トローネ2の収納スペースに比べて、上記110型フィル
ムパトローネ50では上記フィルム露光用支持部50cが占
める分だけ余分なスペースが上記レンズの後方に必要と
なり、カメラの設計上、大きな制限となるといった問題
があった。
また、上記110型フィルムパトローネ50においては、
上記フィルム巻取室50aと上記スプール室50bとが、上記
フィルム露光用支持部50cの左右両側において、フィル
ム露光用支持部50cよりも前方に突出しているため、フ
ィルム露光用支持部50cの前方には種々の装置を設置す
るに足るだけの充分な空間がない。即ち、例えば、フォ
ーカルプレーンシャッタや一眼レフレックスカメラ用の
被写体観察用ミラーなどを上記フィルム露光用支持部50
cの前方に設置するのは困難であった。従って、上記110
型フィルムパトローネ50が使用できるカメラの形式・種
類には大きな制約があった。
さらに、上記110型フィルムパトローネ50自体、上記
スプール室50bと上記フィルム露光用支持部50cとを余分
に必要としているため、135型フィルムパトローネ2に
比べればどうしても嵩張ってしまい、フィルムカートリ
ッジ収納室が大きくなるといった問題もあった。
一方、上記従来の135型フィルムパトローネを使用す
る場合には、次のような問題があった。すなわち、上記
フィルムパトローネのフィルム出入口にテレンプが設け
られ、このテレンプで出入口部分のフィルムを挾持して
フィルムパトローネ内のフィルムの遮光が行なわれてい
るが、遮光をより完全にするため、テレンプでフィルム
を強く挾持する必要があり、このためフィルムの移動に
負荷がかかり、フィルムの巻上げ及び巻戻し作業に大き
な駆動力を必要とするといった問題があった。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解決すること
にあって、嵩張ることがなく、フィルムを収納する部分
のみからなるとともに、レンズの後方に余分なスペース
を必要とせずカメラの設計上大きな制限がなく設計自由
度が大きくなる一方、フィルムに負荷がかからず、フィ
ルムの巻上げ及び巻戻し作業を小さな駆動力で円滑に行
うことができるフィルムカートリッジを提供することに
ある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、フィルムカー
トリッジの出入口に遮光蓋を備え、フィルムカートリッ
ジをカメラに装填したときには上記遮光蓋を開けてフィ
ルムを円滑に走行可能とする一方、フィルムカートリッ
ジがカメラから取り外されたときには、上記遮光蓋を閉
じてフィルムカートリッジ内のフィルムを遮光状態に保
持するように構成した。すなわち、装置に装填して使用
可能なフィルムカートリッジにおいて、 フィルムを収納するケースと、 上記ケース内でフィルムを巻き取るフィルム巻取軸
と、 上記ケースに形成されたフィルム出入口と、 上記フィルム出入口を遮光する遮光蓋と、 上記遮光蓋を回転させて上記フィルム出入口を開閉す
る遮光蓋駆動機構とを備え、 上記ケースは、上記フィルム巻取軸を軸支するケース
側面を含み、 上記ケース側面には、上記フィルム巻取軸を駆動させ
るために上記装置に備わる第1駆動部材を挿入可能な第
1穴部と、上記遮光蓋駆動機構を駆動させるために上記
装置に備わる第2駆動部材を挿入可能な第2穴部とが同
一面上に形成されており、上記フィルム巻取軸と上記遮
光蓋駆動機構は、上記ケース内に配置されているように
構成した。
上記遮光蓋の開閉は、上記遮光蓋を回転することによ
って行なわれるように構成することもできる。
発明の作用 上記構成においては、フィルムをフィルムカートリッ
ジから送り出すときには、上記遮光蓋を開位置に移動さ
せて、上記フィルム送り出し部材を駆動してフィルムの
送り出し動作を行う。一方、フィルムをフィルムカート
リッジ内に収納した後などにおいて、フィルムカートリ
ッジのフィルム出入口を閉じるときには、上記遮光蓋を
閉位置に移動させて、フィルムカートリッジ内を遮光状
態に保持する。よって、例えば、フィルムカートリッジ
をカメラのフィルムカートリッジ収納室内に収納すると
き、フィルムカートリッジの出入口の遮光蓋を閉位置か
ら開位置に移動させて、フィルムが上記出入口から自由
に出入りできるようにする一方、フィルムカートリッジ
をカメラから取り外すときには、上記遮光蓋を開位置か
ら閉位置に移動させて出入口を遮光状態に閉鎖し、フィ
ルムカートリッジ内のフィルムの遮光を行うことができ
る。
発明の効果 上記構成によれば、フィルムをフィルムカートリッジ
から送り出すときには遮光蓋でフィルムカートリッジの
出入口を開く一方、フィルムをフィルムカートリッジ内
に収納して遮光状態に保持するときには遮光蓋で上記出
入口を閉じるようにして、遮光蓋によりフィルムを挾持
しないようにするとともに、フィルム走行時には遮光蓋
がフィルムに接触しないようにすることができるように
した。従って、フィルムの巻上げ及び巻戻し作業時にフ
ィルムに負荷がかからず、フィルムを円滑に走行させる
ことができるとともに、フィルムの駆動装置の駆動力も
小さなものでよい。すなわち、従来の135型フィルムパ
トローネでは、テレンプでフィルムを強く挾持していた
ので、フィルムに負荷がかかり、フィルムの走行が円滑
に行えないとともに、フィルムの駆動装置も駆動力の大
きなものが必要となっていたのである。
また、上記フィルムカートリッジは、フィルムを収納
する部分からのみなるので、上記110型フィルムパトロ
ーネにおけるフィルム露光用支持部収納用スペースやス
プール室収納用スペースが不要となり、余分なスペース
をレンズの後方やフィルム室において必要とせず、カメ
ラの設計において大きな制限を課することがなく、カメ
ラの形式や種類にも大きな制約を課することもない。
また、上記フィルムカートリッジはフィルムを収納す
る部分だけからなり、従来の135型フィルムパトローネ
と同様にレンズ後方やフィルム室には何等スペースを必
要しないので、従来の110型フィルムパトローネに比べ
て全体としてフィルムカートリッジを収納するスペース
を小さくすることができる。また、上記フィルムカート
リッジは上記従来の110型フィルムパトローネに比べて
嵩張ることがないので、上記フィルムカートリッジを使
用するカメラのフィルムカートリッジ挿脱用の出入口の
大きさを、上記110型フィルムパトローネを使用するカ
メラに必要となるパトローネ挿脱用の出入口の大きさよ
りも小さくすることができる。
また、上記フィルムカートリッジは上記フィルムをフ
ィルム室側に送るフィルム送出部材を備えているため、
使用者はフィルムカートリッジをカメラ本体内に収納す
るだけでよく、フィルムカートリッジからのフィルム送
り出し作業は、例えば、カメラ本体内の送出駆動部の駆
動により上記フィルム送出部材が駆動されてフィルムカ
ートリッジから上記フィルムが自動的に上記フィルム室
側に送られるようにすることができる。従って、使用者
は上記フィルムカートリッジをカメラ本体内に単に収納
するだけでよく、フィルムカートリッジから上記フィル
ムを引き出すといったフィルム長さ調節作業及びフィル
ムのスプールに対する連結作業を全く行う必要がないと
ともに、使用者はフィルムに直接触れる必要もなくな
る。よって、上記フィルムカートリッジのカメラ本体に
対する装填作業が極めて簡単なものとなる。
また、例えば、上記フィルムを上記フィルム室側の所
定位置まで単に引き出すだけで上記スプールとフィルム
との係合を自動的に行うことができるカメラでは、カメ
ラ本体内に上記フィルムカートリッジを収納するだけ
で、上記フィルムが上記フィルム室側に送り出される作
業と、フィルムと上記スプールとの係合作業とを自動的
に行うことができる。
又、上記遮光蓋の駆動機構は、上記フィルムカートリ
ッジ内に設けられているので、上記遮光蓋が誤って開き
フィルムが感光してしまうことを防止することができ
る。又、第1穴部及び第2穴部を上記フィルムカートリ
ッジの同じ側面に設け、装置側において同一方向に突出
する第1駆動部材及び第2駆動部材がそれぞれ挿入可能
なように構成したので、第1駆動部材と第2駆動部材と
を異方向から上記フィルムカートリッジ内へ挿入する場
合に比べて、第1駆動部材及び第2駆動部材の構成が簡
単になり装置を小型化することができる。
実施例 以下に、本発明に係る実施例を第1〜11図に基づいて
詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかるフィルムカートリ
ッジ39の一実施例の斜視図である。第2図は第1図に示
したフィルムカートリッジ39の第1図のII−II線横断面
図である。
上記フィルムカートリッジ39は、第1,2図に示されて
いるように、未使用状態のフィルム26が巻き付けられた
フィルム巻取軸22と、上記フィルム26のパーフォレーシ
ョン26aに係合して回転するフィルム送出部材としての
スプロケット23と、フィルム出入口25を有しかつ上記フ
ィルム巻取軸22及び上記スプロケット23を互いに近接さ
せていずれも回転自在となる状態で収納するとともにフ
ィルム26を遮光状態で収納するケース21とから大略構成
する。
上記スプロケット23はフィルムカートリッジ39内に回
転自在に保持されており、そのスプロケット歯23bはフ
ィルム26のパーフォレーション26aと係合する。上記ス
プロケット23の上端部の第2係合部23aはフィルムカー
トリッジ39をカメラ本体31のフィルムカートリッジ収納
室40内に装填したときにカメラ本体31の第2フォーク13
1と係合する。上記スプロケット23は、フィルムカート
リッジ39がカメラ本体31のフィルムカートリッジ収納室
40内に収納されていないときには、図示しないロック手
段によりその回転が阻止され、フィルムカートリッジ39
からフィルム26を送り出せないようにする一方、フィル
ムカートリッジ39を収納室40内に収納すると、上記ロッ
ク手段のロックが解除されてフィルム26を送り出しえる
ようにする。
上記ケース21の内側の上記フィルム出入口25に沿う部
分には、フィルム出入口25を開閉して遮光する遮光蓋27
が設けられている。第2図(a)はこの遮光蓋27が出入
口を閉じる閉位置に移動した状態、第2図(b)は上記
上記遮光蓋27が出入口を開く開位置に移動した状態を夫
々示す。上記遮光蓋27は、湾曲した板材より構成され、
スプロケット23の回転軸心回りに所定角度範囲内で移動
可能となっている。上記スプロケット23の回転軸には相
対回転自在に遮光蓋駆動レバー201を取り付けるととも
に、該駆動レバー201の一端を上記遮光蓋27の内面に固
定する一方、他端をスプロケット23の外径寸法より外方
に突出させ、該他端に上記駆動レバー201を常時反時計
方向すなわち遮光蓋27を開位置に移動させる方向に付勢
するバネ202をケース21との間に設ける。上記ケース21
内には、L字状駆動レバー係止部材200が設けられる。
この係止部材200は、その内端に傾斜したカム面200aを
形成して上記駆動レバー201の他端が接触するととも
に、その上端の係止解除用小径押部200bがフィルムカー
トリッジ39のケース21の小穴21c内に軸方向に移動可能
に嵌合されてケース21外に露出する。上記小穴21cを形
成したケース21の内面側には案内筒部21hを形成して、
上記係止部材200の押部200bの基端部の軸方向への移動
を案内する。係止部材200の下端部とケース21との間に
はバネ203を張設して、第2図(c)中、該バネ203によ
り上記係止部材200を上方向に常時付勢して、上記係止
部材200の押部200bの基端部がフィルムカートリッジ39
のケース21の上側内壁に当接する。このバネ203により
係止部材200がケース内壁に当接した状態では、第2図
(a),(d)に示すように上記駆動レバー201の他端
が上記バネ202の付勢力により係止部材200のカム面200a
の下端部に接触しており、遮光蓋27は閉位置に位置して
フィルムカートリッジ39の出入口25を閉じた状態に保持
する。この状態では、フィルムカートリッジ39内のフィ
ルム26は出入口25よりフィルムカートリッジ外に出るこ
とはできない。一方、フィルムカートリッジ39をカメラ
本体31のフィルムカートリッジ収納室40に装填すると、
フィルムカートリッジ収納室40に設けられる係止解除部
材としての解除ピン150等がフィルムカートリッジ39の
ケース21の上記小穴21cに進入し、係止部材200の押部20
0bに当接する。さらに装填していくと係止部材200の押
部200bは、第2図(c)中、下方向に押され、第2図
(b),(e)に示すように、カム面200aの上端に上記
駆動レバー201の他端が接触するようになる。従って、
駆動レバー201がカム面200aの上端と下端との寸法差の
分だけスプロケット23の回転軸回りに反時計方向に回転
し、遮光蓋27が閉位置から開位置まで移動して、フィル
ムカートリッジ39の出入口25が開かれ、フィルム26が出
入り可能となる。なお、上記フィルム26の未使用状態で
は、フィルム26の先端部のパーフォレーション26aは上
記スプロケット23の係合爪に係合されているが、フィル
ム26の先端部は上記フィルム出入口25からは外部に出て
いない。
一方、第1図中上記ケース21の上端面には、大小二つ
の開口21a,21bが形成されており、二つの開口のうち、
大きい方の開口21aには第1係合部22aが露出し、小さい
方の開口21bには第2係合部23aが露出している。上記第
1係合部22aは、上記フィルム巻取軸22の上端部に形成
され、後述するカメラ本体のフィルム巻取駆動部材に係
合可能としている。また、上記第2係合部23aは、上記
スプロケット23の上端部に形成され、後述するカメラ本
体のフィルム送出駆動部材に係合可能としている。ま
た、上記ケース21の側面には、ケース21内に収納されて
いる上記フィルム26の撮影可能駒数やフィルム感度等を
示すフィルムデータ21dが記録されている。尚、撮影可
能駒数は、カメラによって読み取られた後、上記フィル
ム26の上端縁に形成されているパーフォレーション26a
の総数として記録されている。
次に、上記フィルムカートリッジ39を使用することが
できるカメラであって、上記フィルム26の送出動作、巻
上動作及び巻取動作等を後述のマイクロコンピュータで
制御するカメラについて説明する。
第3図は、上記フィルムカートリッジ39がフィルムカ
ートリッジ収納室40内に収納され、かつ、上記フィルム
26の先端部が上記フィルム出入口25から送り出された状
態での上記カメラの概念図を示す。第3図において、32
はオートフォーカスブロック、33はファインダーブロッ
ク、34はフラッシュ、35は閃光発光用コンデンサー、36
はバッテリ、37はフィルム室としてのスプール室、41は
スプール、38はアパーチャ(露光開口)である。本実施
例においては、第3図中上記フィルム26の上端縁に沿っ
てのみ上記スプロケット23の係合爪に係合するパーフォ
レーション26aを形成している。また、上記フィルム26
の先端部においては、第3図中フィルム26の下端縁側が
大きく切り欠かれており、フィルム26の先端部が上記フ
ィルムカートリッジ39のケース21のフィルム出入口25か
ら送り出された際に、フィルム26の上端縁側すなわちパ
ーフォレーション26aが形成されている側が下端縁側よ
りも先に上記スプール室37にまで達するように、フィル
ム26の幅方向に対して傾斜する傾斜縁26bが形成されて
いる。
第4,5図は、上記第3図のカメラをより具現化したカ
メラを示し、上記カメラ本体31内のカートリッジ収納室
40のカメラ本体31の底面に設けられた蓋LDを開けて、本
実施例に係るフィルムカートリッジ39を上記カメラ本体
31の底面に明いたフィルムカートリッジ出入口43からカ
ートリッジ収納室40内に収納しようとしている状態を示
す。また、第6図はフィルムカートリッジ39を収納した
状態を示す。上記カートリッジ収納室40の上端部には、
上記カメラ本体31のフィルム巻取駆動部材としての第1
フォーク130と、上記カメラ本体31のフィルム送出駆動
部材としての第2フォーク131とがそれぞれ下向きに突
出しており、第1フォーク130が上記フィルムカートリ
ッジ39の第1係合部22aと、第2フォーク131が上記フィ
ルムカートリッジ39の第2係合部23aとそれぞれ係合さ
せられる。なお、第4,6図において、Lはレンズを示
す。
第7図に上記第1フォーク130及び第2フォーク131を
夫々駆動する巻取駆動部及び送出駆動部を示す。第4図
及び第7図に示すように、上記スプール41内には、上記
フィルム26の送出動作時、巻上動作時及び巻取動作時に
夫々作動するモータ101が設けられており、該モータ101
は、減速ギア102を介して上記カメラ本体31に固定され
たギア103及びギア107を回転させる。
上記ギア103は、その中心軸P1に一端部が回転可能に
固定され他端部に回転可能に遊星ギア104を中心軸P3
より軸支したキャリア板105を備え、上記ギア103と上記
遊星ギヤ104とは互いにかみ合っている。上記遊星ギヤ1
04は上記スプール41を回転させるギヤ106に近接して配
置されている。従って、上記ギヤ103が第7図中反時計
回りに回転すると、上記キャリア板105及び上記遊星ギ
ヤ104が共に上記軸P1を中心として第7図中反時計回り
に回転して遊星ギア104は上記ギア106にかみ合うように
なっている。また、逆に、上記ギア103が第7図中時計
回りに回転すると、上記キャリア板105及び上記遊星ギ
ア104が上記軸P1を中心として第7図中時計回りに回転
して上記遊星ギア104は上記ギア106から離れるようにな
っている。
また、上記ギヤ107は、その中心軸P2に一端部が回転
可能に固定され他端部に回転可能に遊星ギア109を中心
軸P4により軸支したキャリア板108を備え、上記ギア107
と上記遊星ギヤ109とは互いにかみ合っている。上記遊
星ギヤ109は上記スプロケット23を回転させるギヤ110
と、上記フィルム巻取軸22を回転させるギア111とに近
接して配置されている。従って、上記ギア107が第7図
中反時計回りに回転すると、上記キャリア板108及び上
記遊星ギア109が共に上記軸P2を中心として第7図中反
時計回りに回転して遊星ギア109が上記ギア110にかみ合
うようになっている。また、逆に、上記ギア107が第7
図中時計回りに回転すると、上記キャリア板108及び上
記遊星ギア109が上記軸P2を中心として第7図中時計回
りに回転して遊星ギア109が上記ギア111とかみ合うよう
になっている。
また、上記ギヤ110と上記スプロケット23との間に
は、スプロケット23の所定の回転量に応じて所定数のパ
ルスを発生させるスプロケット回転量検出回路RDが設け
られている。
上記第1フォーク130と上記ギア111とは、一体的に回
転するように連結されている。上記第1フォーク130と
ギア111との間にはコイルばね132が縮装されており、上
記第1フォーク130はギア111側に退避し得るようになっ
ている。よってフィルムカートリッジ39が上記カメラ本
体31のカートリッジ収納室40内に収納されたとき、第1
フォーク130が上記フィルムカートリッジ39の第1係合
部22aに係合するように位置しておればすぐに係合し、
もし両者の回転方向位置が一致していなければ両者は係
合せず、第1フォーク130がコイルばね132の付勢力に抗
して退避させられる。この場合には、両者の相対回転に
より、回転方向位置が一致したときに、コイルばね132
の付勢力によって第1フォーク130が突出して両者が係
合する。
また、上記第2フォーク131と上記ギア110とは、一体
的に回転するように連結されている。上記第2フォーク
131とギア110との間にはコイルばね133が縮装されてお
り、第2フォーク131はギア110側に退避し得るようにな
っている。よって、フィルムカートリッジ39がカートリ
ッジ収納室40内に収納されたとき、第2フォーク131が
フィルムカートリッジ39の第2係合部23aに係合し得る
状態にあれば両者は係合する。もし、両者の回転方向位
置が一致していなければ係合し得ないため、第2フォー
ク131はコイルばね133の付勢力に抗して退避する。その
後、両者の相対回転により回転方向位置が合致すると、
コイルばね133の付勢力によって第2フォーク131が突出
し、両者は係合する。
本実施例に係るフィルムカートリッジ39を使用するカ
メラの動作は、第8図に示すようなマイクロコンピュー
タCOMによって制御される。マイクロコンピュータCOMに
は、以下のような回路及び装置が接続されている。即
ち、上記フィルムカートリッジ39の側面に記録されたフ
ィルムデータ21dを読み取るためのフィルムデータ回路F
D、上記スプロケット23の回転量を検出して回転数に応
じた信号を出力するためのスプロケット回転量検出回路
RD、被写体輝度を測定する測光回路ML、被写体までの距
離を測定すると共に上記レンズLを駆動するオートフォ
ーカス制御回路AF、上記カメラの種々の状態を表示する
表示装置DS、キセノン管を含みフラッシュ発光を行うフ
ラッシュ装置FC、撮影時の絞り及びシャッタを駆動する
露出制御装置EC、上記スプール41内のモータ101を制御
するモータ制御回路MD、電源36、上記フィルムカートリ
ッジ39が上記カートリッジ収納室40内に収納された時点
で閉じるカートリッジ検知スイッチSl、上記カートリッ
ジ収納室40の蓋LDが閉められた時点で閉じる蓋検知スイ
ッチSs、二段階押下式のシャッタレリーズ釦の一段目の
押下により閉じるスイッチS1、及び、シャッタレリーズ
釦の一段目の押下状態からさらに押し込んだ二段目の押
下により閉じるスイッチS2である。尚、上記スイッチSS
は、ロック機構を有する上記蓋LDをロックした時点で閉
じられるようにしても良い。
以下に、上記マイクロコンピュータCOMによって制御
される上記カメラの初期設定動作、初期巻上動作、撮影
動作、フィルム巻上動作及びフィルム巻取動作について
説明する。
(初期設定動作) 上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッジ収納
室40内に収納されると上記電源36がオン状態になり、第
9図に示すような初期設定動作が行なわれる。即ち、上
記電源36がオン状態になると、ステップS101において各
入出力端子及び記憶回路を初期状態に設定し、次にステ
ップS102において上記フィルムデータ回路FDにより上記
フィルムカートリッジ39の上記フィルムデータ21dから
フィルム感度及び撮影可能駒数等を読み取り、次にステ
ップS103において他の動作の割込を許可した後、ステッ
プS104において上記初期設定動作を終了する。上記ステ
ップS101においては、後述する最終駒フラグが初期状態
に設定される。
(初期巻上動作) 上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッジ収納
室40内に収納されると、上記初期設定動作に続いて第10
図に示すような初期巻上動作が行なわれる。
即ち、上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッ
ジ収納室40内に収納されかつカートリッジ収納室40の上
記蓋LDが閉められると、上記カートリッジ検知スイッチ
Sl及び上記蓋検知スイッチSsがともに閉じられるため、
第8図に示すようにスイッチSlおよびSsに接続されてい
るオア回路OR1がロー信号を出力する。そうすると、オ
ア回路OR1に接続されている回路OSから所定時間ハイ信
号が出力される。その結果、回路OSに接続されているイ
ンバータINVから上記マイクロコンピュータCOMの割込み
端子INT1にロー信号が入力されて、第10図に示すように
ステップS201において他の動作の割込を禁止する。次
に、ステップS202において上記モータ101の正転を開始
させた後、ステップS203においてタイマーをセットす
る。
上記ステップS202において上記モータ101が正転させ
られると、その回転は上記減速ギア102を介して上記ギ
ア103に伝わり、ギア103はその軸P1を中心として第7図
中反時計回りに回転する。その結果、ギア103の遊星ギ
ア104はその軸P3を中心として第7図中時計回りに回転
すると共に、上記キャリア板105が上記ギア103の中心軸
P1を中心として第7図中反時計回りに回転し、第7図中
上記遊星ギア104が上方に隣接して配置されているギア1
06とかみ合うようになる。従って、ギア106は第7図中
反時計回りに回転し、その回転が上記スプール41に伝わ
り、スプール41は第7図中反時計回りに回転する。
また、同様に、上記モータ101の回転は上記減速ギア1
02を介して上記ギア107にも伝わり、ギア107はその軸P2
を中心として第7図中反時計回りに回転する。その結
果、ギア107の遊星ギア109はその軸P4を中心として第7
図中時計回りに回転すると共に、上記キャリア板108が
上記ギア107の中心軸P2を中心として反時計回りに回転
し、第7図中上記遊星ギア109が上方に隣接して配置さ
れているギア110とかみ合うようになる。従って、ギア1
10は第7図中反時計回りに回転し、その回転が上記スプ
ロケット23に伝わり、スプロケット23は第7図中反時計
回りに回転する。そうすると、上記フィルムカートリッ
ジ39内の未使用状態のフィルム26の先端部のパーフォレ
ーション26aがスプロケット23の係合爪に係合している
ため、第3図に示すように、フィルム26が上記フィルム
カートリッジ39のケース21のフィルム出入口25から送り
出される。その後、上記フィルム26の先端部が、カメラ
本体31に適宜形成されたフィルムレール等に沿って送ら
れて上記スプール室37にまで達すると、フィルム26の先
端部のパーフォレーション26aが、回転中の上記スプー
ル41の第3図中上端部の周面に形成されている係合爪
(不図示)に係合し、その結果、フィルム26の先端部は
スプール41に巻き取られていく。なお、必要に応じて、
スプール室内には、フィルムの先端部をスプールに押し
付ける機構を設けてもよい。
一方、上記モータ101の回転駆動により、上記スプロ
ケット23が回転し始めると、上記スプロケット回転量検
出回路RDからスプロケット23の回転量に応じた数のパル
スが出力されて、ステップS204において上記マイクロコ
ンピュータCOMで上記パルス数がカウントされる。
次に、ステップS205において、上記ステップS203にお
いてセットされたタイマーが終了しているか否かを判定
し、終了していないと判定された場合にはステップS208
において、上記ステップS204においてカウントされた上
記パルス数が所定数Aに達したか否かを判定する。
上記ステップS208において上記パルス数が上記所定数
Aに達したと判定された場合、すなわち、上記フィルム
26が所定量だけ上記ケース21の出入口25から送り出され
たと判定された場合には、ステップS209において上記モ
ータ101を停止させた後、ステップS210において上記フ
ィルムカートリッジ39が上記カートリッジ収納室40内に
正常に収納されフィルム26が正常に巻き上げられて初期
巻上げ動作を行ったことを上記表示装置DSに表示する。
次に、ステップS211において他の動作の割込を許可し、
ステップS212において上記初期巻上動作を終了する。
また、上記ステップS208において上記パルス数が上記
所定数Aに達していないと判定された場合には、上記ス
テップS204に戻る。
また、上記ステップS205において上記タイマーが終了
したと判定された場合、すなわち、何らかの異常が発生
して、所定時間内に上記フィルム26が上記ケース21のフ
ィルム出入口25から所定量だけ送り出されなかったと判
定された場合には、ステップS206において上記モータ10
1を停止させ、次にステップS207において上記表示装置D
Sに異常状態を表示した後、上記ステップS211に進む。
(撮影動作・フィルム巻上動作・フィルム巻取動作) 撮影動作、フィルム巻上動作及びフィルム巻取動作
は、第11A及び第11B図に示すように行なわれる。上記シ
ャッタレリーズ釦の一段目の押下によって上記スイッチ
S1が閉じられると、第8図に示すよに割込端子INT2に割
込信号が入力される。そうすると、ステップS301におい
て他の動作の割込みが禁止され、次にステップS302にお
いて被写体輝度の測定が行なわれ、次にステップS303に
おいて被写体距離の測定が行なわれる。次に、ステップ
S304において、上記ステップS302及びS303における測定
結果や上述の初期設定動作において得られたフィルム感
度に基づいて、上記フラッシュ34を発光させるか否かの
判定および露出制御値の演算が行なわれる。
次に、ステップS305において上記スイッチS2が閉じら
れたか否かを判定し、即ち、上記シャッタレリーズ釦が
二段目まで押下されたか否かを判定し、シャッタレリー
ズ釦が二段目まで押下されていないと判定された場合に
は、ステップS306において上記スイッチS1が閉じられた
ままであるか否か、即ち、上記シャッタレリーズ釦が一
段目まで押下されたままであるか否かを判定する。
上記ステップS306において上記シャッタレリーズ釦が
一段目まで押下されたままであると判定された場合に
は、上記ステップS302に戻る。即ち、この場合には、撮
影準備状態で待機しているものと判定されるので、上記
ステップS305において上記シャッタレリーズ釦が二段目
まで押下されたと判定されるまで上記ステップS302〜S3
05及びS306を繰り返す。
また、上記ステップS306において上記シャッタレリー
ズ釦が一段目まで押下されていないと判定された場合に
は操作が中止されたものと判定され、ステップS307にお
いて他の動作の割込を許可した後、ステップS334におい
て撮影動作を中止する。
上記ステップS305において上記シャッタレリーズ釦が
二段目まで押下されたと判定された場合には、ステップ
S308において上記レンズLを上記オートフォーカス制御
回路AFを介して被写体距離に応じた位置まで駆動させ、
次にステップS309においてレンズLの駆動が終了したか
否かを判定し、レンズLの駆動が終了していないと判定
された場合にはレンズLの駆動が完了するまで待つ。
上記ステップS309において上記レンズLの駆動が完了
したと判定された場合には、ステップS310において上記
露出制御装置ECを介して不図示のシャッタ装置に露出動
作(撮影動作)を行なわせるとともに、必要に応じて上
記フラッシュ装置FCの作動により上記フラッシュ34を発
光させる。露出動作後、ステップS311において最終駒フ
ラグをみて上記フィルム26が最終駒であったか否かを判
定する。
上記ステップS311において上記フィルム26の最終駒で
はないと判定された場合には、ステップS321において上
記モータ101の正転を開始させ、次にステップS322にお
いてタイマをセットする。上記ステップS321で上記モー
タ101が正転させられると、上述したように、上記スプ
ロケット23及び上記スプール41が第7図中反時計回りに
回転するため、上記フィルム26は上記フィルムカートリ
ッジ39のケース21のフィルム出入口25から送り出される
と共に、上記スプール41に巻き上げられていく。そし
て、上記スプロケット23が回転し始めると、上記スプロ
ケット回転量検出回路RDからスプロケット23の回転量に
応じた数のパルスが出力されて、ステップS323において
パルス数がカウントされる。
次に、ステップS324において上記ステップS322でセッ
トしたタイマーが終了しているか否かを判定し、終了し
ていないと判定された場合にはステップS327において、
上記ステップS323においてカウントされた上記パルス数
が上記フィルム26の一駒分の巻き上げ量に対応する所定
数Bに達したか否かを判定する。
上記ステップS327において上記パルス数上記所定数B
に達していないと判定された場合には、上記ステップS3
23に戻る。
上記ステップS327において上記パルス数が上記所定数
Bに達したと判定された場合、すなわち、上記フィルム
26が一駒分だけ上記スプール41に巻き上げられたと判定
された場合には、ステップS328において上記モータ101
を停止させる。
次に、ステップS329において上記フィルム26のすべて
の駒のうち既に撮影された駒以外の残りの駒が一枚にな
ったか否かを判定する。即ち、フィルム装填時からのパ
ルス総数により、最終の1駒か否かを判定し、最終の駒
ではないと判定された場合には、ステップS331において
上記フィルム26の一駒分の巻き上げが完了したこと及び
撮影駒数等を上記表示装置DSに表示し、次にステップS3
32において他の動作の割込を許可した後、ステップS333
において上記フィルム巻上動作を終了する。
また、上記ステップS329において上記フィルム26が最
終の駒になったと判定された場合には、ステップS330に
おいて最終駒フラグを残りの駒が最終駒であることを示
す状態に設定した後、上記ステップS331に進む。
一方、上記ステップS324において、上記ステップS322
においてセットされたタイマーが終了したと判定された
場合、即ち、何らかの異常が発生して上記フィルム26が
一駒分巻き上げられなかったと判定された場合には、ス
テップS325において上記モータ101を停止させ、次にス
テップS326において上記表示装置DSに警告表示を行なっ
た後、上記ステップS333において上記巻上動作を終了す
る。
尚、上記ステップS326において上記表示装置DSに警告
表示を行なった後、後述する巻取動作を行なうようにし
ても良い。
また、上記ステップS311において、上記最終駒フラグ
が残りの駒が最終駒であることを示す状態に設定されて
おり上記フィルム26の最終駒の撮影を終了したと判定さ
れた場合には、フィルム巻取動作を開始すべくステップ
S312において上記モータ101の逆転を開始させ、次にス
テップS313においてタイマーをセットする。上記ステッ
プS312において上記モータ101が逆転させられると、そ
の回転は上記減速ギア102を介して上記ギア103に伝わ
り、ギア103はその軸P1を中心として第7図中時計回り
に回転する。その結果、上記遊星ギア104はその軸P3
中心として第7図中反時計回りに回転すると共に、上記
キャリア板105が上記ギア103の中心軸P1を中心として時
計回りに回転し、上記遊星ギア104は上記ギア106から離
れる。また、同様に、上記モータ101の回転は上記減速
ギア102を介して上記ギア107にも伝わり、ギア107はそ
の軸P2を中心として第7図中時計回りに回転する。その
結果、上記遊星ギア109はその軸P4を中心として第7図
中反時計回りに回転すると共に、上記キャリア板108が
上記ギア107の中心軸P2を中心として時計回りに回転
し、上記遊星ギア109が上記ギア110から離れて第7図中
下方に隣接して配置されているギア111とかみ合うよう
になる。従って、ギア111は第7図中時計回りに回転
し、その回転が上記フィルム巻取軸22に伝わり、フィル
ム巻取軸22は第7図中時計回りに回転する。そうする
と、上記フィルム26はフィルム巻取軸22に巻き取られて
いく。また、上記スプロケット23の係合爪は、上記フィ
ルム26のパーフォレーション26aに係合しているため、
上記フィルム26が上記フィルム巻取軸22に巻き取られて
いくにともなって第7図中時計回りに自在に回転する。
そうすると、上記スプロケット回転量検出回路RDから上
記スプロケット23の回転量に応じた数のパルスが出力さ
れて、ステップS314においてパルス数がカウントされ
る。
次に、ステップS318において、上記ステップS313にお
いてセットしたタイマーが終了しているか否かを判定
し、終了していないと判定された場合にはステップS315
において、上記ステップS314においてカウントされた上
記パルス数が、上記モータ101の正転によって上記フィ
ルム26を上記スプール41に巻き上げた量に対応する所定
数Cに達したか否かを判定する。
上記ステップS315において上記パルス数が所定数Cに
達していないと判定された場合には、ステップS314に戻
る。
上記ステップS315において上記パルス数が上記所定数
Cに達したと判定された場合、即ち、上記フィルム26が
すべて上記フィルムカートリッジ39内に巻き戻されたと
判定された場合には、ステップS316において上記モータ
101を停止させ、次にステップS317において上記フィル
ム26の巻き取りが完了したことを上記表示装置DSに表示
した後、ステップS333において上記フィルム巻取動作を
終了する。
尚、上記ステップS315において上記パルス数が上記所
定数Cに達したと判定された後、さらに、上記モータ10
1を所定時間だけ逆転させて、上記フィルム26と上記ス
プロケット23の係合爪との係合が解除されて、フィルム
26の先端部までが上記フィルム巻取軸22に巻き取られる
ようにしても良い。
また、上記ステップS318において、上記ステップS313
においてセットされたタイマーが終了したと判定された
場合、即ち、何らかの異常により、所定時間が経過して
も上記フィルム26が上記フィルム巻取軸22に完全に巻き
取られないと判定された場合には、ステップS319におい
て上記モータ101を停止させ、次にステップS320におい
て上記表示装置DSに警告表示を行なった後、上記ステッ
プS333において上記巻取動作を終了する。
上記構成によれば、フィルム26をフィルムカートリッ
ジ39から送り出すときには遮光蓋27でフィルムカートリ
ッジ39の出入口25を開く一方、フィルム26をフィルムカ
ートリッジ39内に収納して遮光状態に保持するときには
遮光蓋27で上記出入口25を閉じるようにして、遮光蓋25
によりフィルム26を挾持しないようにするとともに、フ
ィルム走行時には遮光蓋27がフィルム26に接触しないよ
うにすることができるようにした。従って、フィルム26
の巻上げ及び巻戻し作業時にフィルム26に負荷がかから
ず、フィルム26を円滑に走行させることができるととも
に、フィルム26の駆動装置の駆動力も小さなものでよ
い。すなわち、従来の135型フィルムパトローネでは、
テレンプでフィルムを強く挾持していたので、フィルム
に負荷がかかり、フィルムの走行が円滑に行えないとと
もに、フィルムの駆動装置も駆動力の大きなものが必要
となっていたのである。
また、上記フィルムカートリッジ39を使用するカメラ
においては、フィルムを収納する部分からのみなるフィ
ルムカートリッジ39を使用するため、上記110型フィル
ムパトローネにおけるフィルム露光用支持部収納用スペ
ースやスプール室収納用スペースが不要となり、余分な
スペースをレンズLの後方やスプール室に必要とせず、
カメラの設計において大きな制限を課することがなく、
カメラの形式や種類に大きな制約を課することもない。
また、上記フィルムカートリッジ39はフィルムを収納
する部分だけからなり、従来の135型フィルムパトロー
ネと同様にレンズ後方やスプール室には何等スペースを
必要しないので、従来の110型フィルムパトローネと比
べて全体としてフィルムカートリッジ収納室40を小さく
することができる。また、上記フィルムカートリッジ39
は上記従来の110型フィルムパトローネに比べて嵩張る
ことがないので、上記フィルムカートリッジ39を使用す
るカメラのフィルムカートリッジ挿脱用の出入口43の大
きさを、上記110型フィルムパトローネを使用するカメ
ラに必要となるパトローネ挿脱用の出入口の大きさより
も小さくすることができる。
また、上記フィルムカートリッジ39は上記フィルム26
をスプール室側に送るスプロケット23を備えているた
め、使用者はフィルムカートリッジ39をカメラ本体31内
に収納するだけでよく、フィルムカートリッジ39からの
フィルム送り出し作業は、カメラ本体内の送出駆動部の
駆動により上記スプロケット23が駆動されてフィルムカ
ートリッジ39から上記フィルム26が自動的に上記スプー
ル室側に送られて、スプール41に係合される。従って、
使用者は上記フィルムカートリッジ39をカメラ本体内に
単に収納するだけでよく、フィルムカートリッジ39が上
記フィルム26を引き出すといったフィルム長さ調節作業
及びフィルム26のスプール41に対する連結作業を全く行
う必要がない。よって、上記フィルムカートリッジ39の
カメラ本体31に対する装填作業が極めて簡単なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるフィルムカートリッジの一実施
例の斜視図、第2図(a),(b)は夫々遮光蓋の閉位
置及び開位置における第1図のII−II線横断面図、第2
図(c)は遮光蓋の駆動機構を示す要部拡大断面図、第
2図(d),(e)は夫々遮光蓋の閉位置および開位置
において、第2図(a)及び(b)の矢印Aより見た駆
動レバーと係止部材のカム面との関係を示す説明図、第
3図は上記フィルムカートリッジをカメラのカメラ本体
のフィルムカートリッジ収納室内に収納した後、フィル
ムの先端部がフィルムカートリッジのケースのフィルム
出入口から送り出されている状態を示すカメラの概略説
明図、第4,5図は夫々上記フィルムカートリッジをカメ
ラ本体のフィルムカートリッジ収納室内に収納しようと
している状態を示すカメラの正面図及び底面図、第6図
は上記フィルムカートリッジが第4図に示したカメラ本
体のカートリッジ収納室内に収納された状態を示す上記
カメラの平面図、第7図は第4図に示したカメラのフィ
ルム巻取軸、スプロケット、スプールの駆動部の説明
図、第8図は第4図に示したカメラのマイクロコンピュ
ータの回路図、第9図は第4図に示したカメラの初期設
定動作を示すフローチャート、第10図は第4図に示した
カメラのフィルム初期巻上動作を示すフローチャート、
第11A図及び第11B図は第4図に示したカメラの撮影動
作、フィルム巻上動作及びフィルム巻取動作を示すフロ
ーチャート、第12図は従来の135型フィルムパトローネ
をカメラ本体のパトローネ収納室内に収納しようとして
いる状態を示す説明図、第13図は第12図において135型
フィルムパトローネをパトローネ収納室内に収納後、カ
メラ使用者がフィルムの先端部をスプールに連結しよう
としている状態を示す説明図、第14図は従来の110型フ
ィルムパトローネをカメラ本体のパトローネ収納室内に
収納しようとしている状態を示す説明図である。 21……ケース、22……フィルム巻取軸、22a……第1係
合部、23……フィルム送出部材、23a……第2係合部、2
5……フィルム出入口、26……フィルム、26a……パーフ
ォレーション、31……カメラ本体、37……スプール室、
39……フィルムカートリッジ、40……フィルムカートリ
ッジ収納室、43……フィルムカートリッジ出入口、130
……フィルム巻取駆動部材、131……フィルム送出駆動
部材、200……駆動レバー係止部材、201……駆動レバ
ー、202,203……バネ、RD……フィルム移送量検出手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷井 純一 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 千ケ崎 勝章 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 工藤 吉信 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 井上 ▲徳▼洋 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭63−217385(JP,A) 特開 昭63−106668(JP,A) 実公 平6−10362(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置に装填して使用可能なフィルムカート
    リッジにおいて、 フィルムを収納するケースと、 上記ケース内でフィルムを巻き取るフィルム巻取軸と、 上記ケースに形成されたフィルム出入口と、 上記フィルム出入口を遮光する遮光蓋と、 上記遮光蓋を回転させて上記フィルム出入口を開閉する
    遮光蓋駆動機構とを備え、 上記ケースは、上記フィルム巻取軸を軸支するケース側
    面を含み、 上記ケース側面には、上記フィルム巻取軸を駆動させる
    ために上記装置に備わる第1駆動部材を挿入可能な第1
    穴部と、上記遮光蓋駆動機構を駆動させるために上記装
    置に備わる第2駆動部材を挿入可能な第2穴部とが同一
    面上に形成されており、上記フィルム巻取軸と上記遮光
    蓋駆動機構は、上記ケース内に配置されていることを特
    徴とするフィルムカートリッジ。
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