JP2563747Y2 - Ｏｈｖ式バルブ装置 - Google Patents
Ｏｈｖ式バルブ装置Info
- Publication number
- JP2563747Y2 JP2563747Y2 JP1988098183U JP9818388U JP2563747Y2 JP 2563747 Y2 JP2563747 Y2 JP 2563747Y2 JP 1988098183 U JP1988098183 U JP 1988098183U JP 9818388 U JP9818388 U JP 9818388U JP 2563747 Y2 JP2563747 Y2 JP 2563747Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- push rod
- valve device
- shaft
- ohv
- valve
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、OHV式バルブ装置に於けるプッシュロッド
の改良に関する。
の改良に関する。
〔従来の技術〕 吸気弁や排気弁をカムによって開閉させる機構をバル
ブ装置（動弁機構）といい、自動車用ディーゼルエンジ
ンではOHV（頭上弁；オーバヘッドバルブ）式又はOHC
（頭上カム軸；オーバヘッドカム）式が採用されている
が、一般的には第２図の如きOHV式バルブ装置が広く採
用されている。
ブ装置（動弁機構）といい、自動車用ディーゼルエンジ
ンではOHV（頭上弁；オーバヘッドバルブ）式又はOHC
（頭上カム軸；オーバヘッドカム）式が採用されている
が、一般的には第２図の如きOHV式バルブ装置が広く採
用されている。
第２図はOHV式バルブ装置の構成を示し、このバルブ
装置はカム１からタペット3,プシュロッド5,ロッカアー
ム７を経てバルブ９を開閉する方式で、この方式はカム
シャフト11をクランクシャフトの近くに設置できるの
で、カムシャフト11の駆動が容易でシリンダヘッド13の
脱着が容易にできる利点を有している。
装置はカム１からタペット3,プシュロッド5,ロッカアー
ム７を経てバルブ９を開閉する方式で、この方式はカム
シャフト11をクランクシャフトの近くに設置できるの
で、カムシャフト11の駆動が容易でシリンダヘッド13の
脱着が容易にできる利点を有している。
又、上記タペット３は中空で、その底部には凹部15が
形成されている。そして、当該凹部15にプッシュロッド
５下端のボール部5aが係合しており、斯かる構造によっ
てプッシュロッド５に角度がつけられて燃焼室形状に合
わせる自由度が大きくなっている。又、上述の如き従来
のバルブ装置では、エンジンのオーバランによってピス
トンとバルブ９の干渉が生じた場合にプッシュロッド５
が座屈するように設計されているものもあり、プッシュ
ロッド５を斯様に設計することによって、コストの高い
ロッカアーム７やカムシャフト11に破壊が及ばない（ヒ
ューズ効果）構造となっている。その他、図中、符号17
はシリンダブロック、19はバルブスプリング、又、21は
ロッカアーム７に取り付けられたアジャスティングスク
リュで、当該アジャスティングスクリュ21によってバル
ブクリアランスを調節するようになっている。
形成されている。そして、当該凹部15にプッシュロッド
５下端のボール部5aが係合しており、斯かる構造によっ
てプッシュロッド５に角度がつけられて燃焼室形状に合
わせる自由度が大きくなっている。又、上述の如き従来
のバルブ装置では、エンジンのオーバランによってピス
トンとバルブ９の干渉が生じた場合にプッシュロッド５
が座屈するように設計されているものもあり、プッシュ
ロッド５を斯様に設計することによって、コストの高い
ロッカアーム７やカムシャフト11に破壊が及ばない（ヒ
ューズ効果）構造となっている。その他、図中、符号17
はシリンダブロック、19はバルブスプリング、又、21は
ロッカアーム７に取り付けられたアジャスティングスク
リュで、当該アジャスティングスクリュ21によってバル
ブクリアランスを調節するようになっている。
このように、従来のOHV式バルブ装置では、エンジン
のオーバランが発生した場合、ロッカアーム７やカムシ
ャフト11の破損を防止するためプッシュロッド５が座屈
する構造となっている。
のオーバランが発生した場合、ロッカアーム７やカムシ
ャフト11の破損を防止するためプッシュロッド５が座屈
する構造となっている。
然し乍ら、一般に上記プッシュロッド５の軸径は一様
であるため、ヒューズ効果によって当該プッシュロッド
５が座屈する時、その中央部が最も曲がり易く座屈点は
シリンダブロック15の貫通部となるが、斯様にプッシュ
ロッド５の中央部が座屈すると、プッシュロッド５によ
るシリンダブロック15の破損といった大きなダメージを
与えてしまう虞があった。
であるため、ヒューズ効果によって当該プッシュロッド
５が座屈する時、その中央部が最も曲がり易く座屈点は
シリンダブロック15の貫通部となるが、斯様にプッシュ
ロッド５の中央部が座屈すると、プッシュロッド５によ
るシリンダブロック15の破損といった大きなダメージを
与えてしまう虞があった。
尚、実開昭58-146007号公報には、金属管材からなる
軸体の両側端部に、外方に凹状若しくは凸状の円弧硬化
面を有する端金具を夫々嵌着或いは溶着して固定構成し
てなるプッシュロッド構造に於て、上記軸体を、両側端
部に円筒壁部を残してその長手方向の少なくとも中央部
付近を、軸芯部に空洞を連通した状態を以って横断面波
状周壁構造としたプッシュロッドが開示されているが、
斯かる考案は何等上記不具合を解消し得るものではなか
った。
軸体の両側端部に、外方に凹状若しくは凸状の円弧硬化
面を有する端金具を夫々嵌着或いは溶着して固定構成し
てなるプッシュロッド構造に於て、上記軸体を、両側端
部に円筒壁部を残してその長手方向の少なくとも中央部
付近を、軸芯部に空洞を連通した状態を以って横断面波
状周壁構造としたプッシュロッドが開示されているが、
斯かる考案は何等上記不具合を解消し得るものではなか
った。
本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、プッシ
ュロッドの座屈点を変えることによって、オーバラン発
生時のエンジン損傷を最小限に止めるOHV式バルブ装置
を提供することを目的とする。
ュロッドの座屈点を変えることによって、オーバラン発
生時のエンジン損傷を最小限に止めるOHV式バルブ装置
を提供することを目的とする。
本考案は、カムからタペット，プッシュロッド及びロ
ッカアームを経て吸排気バルブを開閉する車両用内燃機
関のOHV式バルブ装置に於て、プッシュロッドの軸体を
中実棒で構成し、プッシュロッドの軸体の、シリンダブ
ロックとシリンダヘッドの接合部より上方に位置する部
位で且つ中間部位に、オーバーランによるピストンと吸
排気バルブの干渉が生じた時に挫屈する他の部位の軸径
よりも小径な小径部を設けたことを特徴とする。
ッカアームを経て吸排気バルブを開閉する車両用内燃機
関のOHV式バルブ装置に於て、プッシュロッドの軸体を
中実棒で構成し、プッシュロッドの軸体の、シリンダブ
ロックとシリンダヘッドの接合部より上方に位置する部
位で且つ中間部位に、オーバーランによるピストンと吸
排気バルブの干渉が生じた時に挫屈する他の部位の軸径
よりも小径な小径部を設けたことを特徴とする。
本考案によれば、通常走行時は、カムからタペット，
プッシュロッド，ロッカアームを経てバルブが開閉され
る。そして、エンジンのオーバランによりピストンとバ
ルブの干渉が発生すると、小径部に座屈が発生して他の
部品の破損を防止する。
プッシュロッド，ロッカアームを経てバルブが開閉され
る。そして、エンジンのオーバランによりピストンとバ
ルブの干渉が発生すると、小径部に座屈が発生して他の
部品の破損を防止する。
以下、本考案の実施例に係わるOHV式バルブ装置を図
面に基づき詳細に説明する。尚、考案部分を除く構成に
付いては第２図のものと同様の構成とされているため、
ここではそれらに付いての説明は省略し、専ら考案部分
について説明する。又、上記従来例と同一のものには同
一符号を以って表示する。
面に基づき詳細に説明する。尚、考案部分を除く構成に
付いては第２図のものと同様の構成とされているため、
ここではそれらに付いての説明は省略し、専ら考案部分
について説明する。又、上記従来例と同一のものには同
一符号を以って表示する。
第１図に於て、符号23は本考案の第一実施例に係るプ
ッシュロッドで、その下端には従来と同様、タペット３
の凹部15に係合するボール部23aが形成され、又、上端
にはアジャスティングスクリュ21が係合する凹部23bが
形成されている。
ッシュロッドで、その下端には従来と同様、タペット３
の凹部15に係合するボール部23aが形成され、又、上端
にはアジャスティングスクリュ21が係合する凹部23bが
形成されている。
而して、本実施例に係るプッシュロッド23は、更に、
シリンダヘッド13とシリンダブロック17の接合部25より
上方に位置する軸体23cに、他の部位の軸体23cの軸径よ
り小径な小径部27を設け、そして、エンジンのオーバラ
ン発生時に当該小径部27が座屈するようにしたものであ
る。尚、当該小径部27は、軸体23cの中間部位に形成さ
れ、オーバラン発生時に座屈するもので、通常時に於て
は十分その機能を発揮し得るように設計されていること
は勿論である。
シリンダヘッド13とシリンダブロック17の接合部25より
上方に位置する軸体23cに、他の部位の軸体23cの軸径よ
り小径な小径部27を設け、そして、エンジンのオーバラ
ン発生時に当該小径部27が座屈するようにしたものであ
る。尚、当該小径部27は、軸体23cの中間部位に形成さ
れ、オーバラン発生時に座屈するもので、通常時に於て
は十分その機能を発揮し得るように設計されていること
は勿論である。
本実施例はこのように構成されているから、通常走行
時は、従来と同様、カム１からタペット3,プッシュロッ
ド23,ロッカアーム７を経てバルブ９が開閉されること
となる。そして、オーバランが発生すると、強度の弱い
小径部27に座屈が発生してカムシャフト11やロッカアー
ム７の破損を防止することとなる。
時は、従来と同様、カム１からタペット3,プッシュロッ
ド23,ロッカアーム７を経てバルブ９が開閉されること
となる。そして、オーバランが発生すると、強度の弱い
小径部27に座屈が発生してカムシャフト11やロッカアー
ム７の破損を防止することとなる。
従って、本実施例によれば、カムシャフト11やロッカ
アーム７の破損が防止されることは勿論、小径部27が座
屈してもシリンダヘッド13が損傷する程度であり、シリ
ンダブロック17に比しシリンダヘッド13は交換が容易
で、然もコストも安いため、プッシュロッド５中央部の
座屈によってシリンダブロック17が損傷してしまう従来
例に比し、エンジンの損傷を最小限に止めることが可能
となった。
アーム７の破損が防止されることは勿論、小径部27が座
屈してもシリンダヘッド13が損傷する程度であり、シリ
ンダブロック17に比しシリンダヘッド13は交換が容易
で、然もコストも安いため、プッシュロッド５中央部の
座屈によってシリンダブロック17が損傷してしまう従来
例に比し、エンジンの損傷を最小限に止めることが可能
となった。
以上述べたように、本考案は、カムからタペット，プ
ッシュロッド及びロッカアームを経て吸排気バルブを開
閉する車両用内燃機関のOHV式バルブ装置に於て、プッ
シュロッドの軸体を中実棒で構成し、プッシュロッドの
軸体の、シリンダブロックとシリンダヘッドの接合部よ
り上方に位置する部位で且つ中間部位に、オーバランに
よるピストンと吸排気バルブの干渉が生じた時に挫屈す
る他の部位の軸径よりも小径な小径部を設けたものであ
るから、オーバランによるプッシュロッドの座屈によっ
てカムシャフトやロッカアームの破損を防止することは
勿論、プッシュロッドの座屈点がシリンダブロックより
上方に位置するため、シリンダブロックの破損もなくな
りエンジンの損傷を最小限に止めることが可能となっ
た。
ッシュロッド及びロッカアームを経て吸排気バルブを開
閉する車両用内燃機関のOHV式バルブ装置に於て、プッ
シュロッドの軸体を中実棒で構成し、プッシュロッドの
軸体の、シリンダブロックとシリンダヘッドの接合部よ
り上方に位置する部位で且つ中間部位に、オーバランに
よるピストンと吸排気バルブの干渉が生じた時に挫屈す
る他の部位の軸径よりも小径な小径部を設けたものであ
るから、オーバランによるプッシュロッドの座屈によっ
てカムシャフトやロッカアームの破損を防止することは
勿論、プッシュロッドの座屈点がシリンダブロックより
上方に位置するため、シリンダブロックの破損もなくな
りエンジンの損傷を最小限に止めることが可能となっ
た。
第１図は本考案の第一実施例に係るプッシュロッドの側
面図、第２図は従来のOHV式バルブ装置の断面図であ
る。 １……カム ３……タペット 11……カムシャフト 13……シリンダヘッド 15……凹部 17……シリンダブロック 23……プッシュロッド 23c……軸体 25……接合部 27……小径部。
面図、第２図は従来のOHV式バルブ装置の断面図であ
る。 １……カム ３……タペット 11……カムシャフト 13……シリンダヘッド 15……凹部 17……シリンダブロック 23……プッシュロッド 23c……軸体 25……接合部 27……小径部。
Claims (1)
- 【請求項１】カムからタペット，プッシュロッド及びロ
ッカアームを経て吸排気バルブを開閉する車両用内燃機
関のOHV式バルブ装置に於て、 プッシュロッドの軸体を中実棒で構成し、 プッシュロッドの軸体の、シリンダロックとシリンダヘ
ッドの接合部より上方に位置する部位で且つ中間部位
に、オーバーランによるピストンと吸排気バルブの干渉
が生じた時に挫屈する他の部位の軸径よりも小径な小径
部を設けたことを特徴とするOHV式バルブ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988098183U JP2563747Y2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | Ｏｈｖ式バルブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988098183U JP2563747Y2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | Ｏｈｖ式バルブ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0219803U JPH0219803U (ja) | 1990-02-09 |
| JP2563747Y2 true JP2563747Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=31324220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988098183U Expired - Lifetime JP2563747Y2 (ja) | 1988-07-25 | 1988-07-25 | Ｏｈｖ式バルブ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2563747Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2801656B2 (ja) * | 1988-07-22 | 1998-09-21 | 富士写真フイルム株式会社 | 写真フイルムパトローネ |
| JP2745615B2 (ja) * | 1989-01-05 | 1998-04-28 | ミノルタ株式会社 | フィルムカートリッジ |
| JPH02201441A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真フィルムパトローネ |
| JPH02214853A (ja) * | 1989-02-16 | 1990-08-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真フィルムパトローネ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5939130U (ja) * | 1982-09-07 | 1984-03-13 | 大川精螺工業株式会社 | 案内付タツプ |
-
1988
- 1988-07-25 JP JP1988098183U patent/JP2563747Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0219803U (ja) | 1990-02-09 |
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