JP2900381B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2900381B2
JP2900381B2 JP63290932A JP29093288A JP2900381B2 JP 2900381 B2 JP2900381 B2 JP 2900381B2 JP 63290932 A JP63290932 A JP 63290932A JP 29093288 A JP29093288 A JP 29093288A JP 2900381 B2 JP2900381 B2 JP 2900381B2
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高久 嶋田
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フィルム送出機構及び巻取機構を有するフ
ィルムカートリッジを使用するフィルムカートリッジ用
カメラに関し、特に、カメラ本体内にフィルムカートリ
ッジを収納したのち、フィルムの巻取動作及び送出動作
を行うフイルムカートリッジ用カメラに関する。
従来の技術 従来より、カメラにおいては、未使用状態のフィルム
を収納したフイルムカートリッジをカメラ内に着脱可能
に収納して撮影動作を行うようにしている。このような
フィルムカートリッジとしては、一般に、フィルムと該
フィルムを巻取るフィルム巻取軸とがフィルム出入口を
有するケースに収容されているもの(135型フィルムカ
ートリッジ)が良く知られている。この135型フィルム
カートリッジにおいては、フィルムの未使用状態で該フ
ィルムの先端部が最初から上記フィルム出入口よりある
長さだけ出ている。この135型フィルムカートリッジを
カメラ本体内にセットするには次のようにする。すなわ
ち、第20,21図に示すように、まず、カメラ本体1の裏
蓋4を開け、上記135型フィルムカートリッジ2を第20
図中カメラ本体1の左端部のフィルムカートリッジ収納
室10に収納する。それと共に、上記フィルム8をフィル
ムカートリッジ2から引き出してその先端部8aとスプー
ル3とを連結し、上記カメラ本体1の裏蓋4を閉めるよ
うにして使用する。
発明が解決しようとする課題 一般的にカメラ使用者は、フィルムがフィルム出入口
から出ている場合には、未使用のフィルムであると判断
し、逆に、フィルムがフィルム出入口から出ていない場
合には、使用済みのフィルムであると直感的に判断して
しまう。
通常、撮影終了後にフィルムを巻戻し後、フィルムは
フィルムカートリッジ内に完全に巻取られるが、しか
し、設定を変えることによって、フィルムを巻戻し後も
未使用のフィルムカートリッジと同様にフィルム先端部
がフィルム出入口から出た状態で巻取りを終了すること
ができる。
ところが、上記フィルムカートリッジ(巻戻し後、フ
ィルム先端部がフィルム出入口から出た状態のフィルム
カートリッジ)と未使用のフィルムカートリッジとの見
た目の区別が即座にできない場合には、カメラ使用者が
直感的に未使用のフィルムカートリッジであると早合点
した場合には、誤って使用済みのフィルムカートリッジ
で撮影を行うことで、せっかく撮ったフィルムを無駄に
してしまうといった問題がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解決すること
にあって、使用済みのフィルムカートリッジはカメラに
装填不能にするよう構成することで、せっかく撮ったフ
ィルムを無駄にしないようにするとともに未使用のフィ
ルムカートリッジの装填を容易にするカメラを提供する
ことにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明にかかるカメラ
は、フィルムが巻かれており該フィルムが未使用のとき
所定の回転位相にある(例えば、以下の実施例では巻取
軸及びスプロケットのいずれかに相当する)シャフトを
有するフィルムカートリッジを使用するカメラにおい
て、 上記フィルムカートリッジを収納するカートリッジ室
と、 上記カートリッジ室内に収容された上記フィルムカー
トリッジの上記シャフトに係合し回転可能に設けられて
いる(例えば以下の実施例では第1フォーク130及び第
2フォーク131に相当する)係合部材と、 上記係合部材の回転により上記シャフトを回転駆動さ
せて上記フィルムを給送する(例えば以下の実施例では
第7図(a)に示す巻取駆動部及び送出駆動部に相当す
る)駆動手段と、 上記フィルムが未使用のときの上記シャフトの回転位
相に対応する(例えば以下の実施例では両フォークの位
相を特定の位置にする位相に相当する)第1の回転位相
に上記係合部材を設定する(例えば以下の実施例ではス
イッチ接片111t,110t,スイッチS3,S4,S5、マイコンCOM
に相当する)設定手段と、 を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記構成において、さらに、上記カ
メラには、上記係合部材が第1の回転位相にあることを
検出する(例えば以下の実施例では接片111t,110tに相
当する)第1検出手段を備える。
また、本発明は、上記2つの構成のいずれかにおい
て、さらに、上記カメラには、上記カートリッジ室内に
上記フィルムカートリッジが収容されていることを検出
する(例えば以下の実施例ではカートリッジ検出スイッ
チS1に相当する)第2検出手段と、該第2検出手段によ
り上記フィルムカートリッジが上記カートリッジ室に収
容されていることが検出されないときに上記フィルム設
定手段を作動させる(例えば以下の実施例では第9図の
S104〜S109に相当する)作動手段を備える。
発明の作用・効果 上記構成によれば、フィルムが未使用のときのシャフ
トの回転位相に対応する第1の回転位相に上記係合部材
を設定するように構成した。
この構成により、未使用のフィルムカートリッジと使
用済みのフィルムカートリッジのシャフトの回転位相が
異なるので、使用済みのフィルムカートリッジをカート
リッジ室に装填しようにも、第1の回転位相では係合部
材とシャフトが係合せず、カートリッジ室にフィルムカ
ートリッジを装填すること自体できないので、せっかく
撮ったフィルムを無駄にするといった問題を未然に解決
することができる。さらに、未使用のフィルムを装填す
るときは、そのフィルムカートリッジのシャフトの回転
位相とカメラ側の係合部材の回転位相とが対応している
ことにより、シャフトと係合部材の係合が容易に行われ
るので、装填に手間取ることなく容易に装填することが
できる。
実施例 以下に、本発明にかかる実施例を第1〜19,22図に基
づいて詳細に説明する。
本実施例にかかるフィルムカートリッジ39は、第1,2
図に示されているように、未使用状態のフィルム26が巻
き付けられたフィルム巻取軸22と、上記フィルム26のパ
ーフォレーション26aに係合して回転するフィルム送出
部材としてのスプロケット23と、フィルム出入口25を有
しかつ上記フィルム巻取軸22及び上記スプロケット23を
互いに近接させていずれも回転自在となる状態で収納す
るとともにフィルム26を遮光状態で収納するケース21と
から大略構成する。上記カートリッジ39の壁体は、鉄板
や鉛板等の金属板よりなるとともに、上記巻取軸22及び
スプロケット23等の光密可動部材、並びに後記する光遮
断部材27自体またはその植毛材は、黒色プラスチックに
鉛微粉末等のX線遮断材を適量混合させたものより構成
する。このプラスチック内に混入する鉛粉体の量は、カ
ートリッジ内に収納されるフィルムの感度に応じて決定
すればよい。
上記フィルムカートリッジ39内のフィルム26は、第3
図に示されるように、上記フィルム26の幅方向一側部す
なわち上端縁に沿ってのみ上記スプロケット23の係合爪
に係合するパーフォレーション26aを形成する。また、
上記フィルム26の先端部26cにおいては、第3図でフィ
ルム26の下端縁側が大きく切り欠かれており、フィルム
26の先端部が上記フィルムカートリッジ39のケース21の
フィルム出入口25から送り出された際に、フィルム26の
上端縁側すなわちパーフォレーション26aが形成されて
いる側が下端縁側よりも先に上記スプール室37にまで達
するように、フィルム26の幅方向に対して傾斜する傾斜
縁26bが形成されている。
上記構成によれば、上記フィルム26の先端部26cが上
記フィルムカートリッジ39のケース21のフィルム出入口
25から送り出されるとき、上記フィルム26の先端部26c
の傾斜縁26bがフィルム移送方向に直交する露光開口の
端部にフィルム26の先端部26cが引っ掛からず、フィル
ム26の上端縁側すなわちパーフォレーション26aが形成
されている側が下端縁側よりも先に上記スプール室37に
まで達するようにして、フィルム26が円滑にフィルム室
側に移送されるようにする。
上記ケース21の内側の上記フィルム出入口25に沿う部
分には、柔軟性を有しフィルム出入口25を遮光する遮光
部材27を設ける。この遮光部材27は、上記フィルム26が
上記スプロケット23によって上記ケース21の外側に送り
出される際には、フィルム26の先端部26cによって上記
フィルム出入口25の外側に押し曲げられる。上記フィル
ム26の未使用状態では、フィルム26の先端部26cのパー
フォレーション26aは上記スプロケット23の係合爪に係
合されているが、フィルム26の先端部26cは上記フィル
ム出入口25からは外部に出てはいない。
一方、第1図中上記ケース21の上端面には、大小二つ
の開口21a,21bが形成されており、二つの開口のうち、
大きい方の開口21aには上記フィルム巻取軸22の上端部
の第1係合部22aが露出し、小さい方の開口21bには上記
スプロケット23の上端部の第2係合部23aが露出する。
上記第1係合部22aはカメラ本体31のフィルム巻取駆動
部材(図示せず)に係合可能とし、上記第2係合部23a
は、カメラ本体31のフィルム送出駆動部材(図示せず)
に係合可能としている。また、上記ケース21の側面に
は、ケース21内に収納されている上記フィルム26の撮影
可能駒数やフィルム感度等を示すフィルムデータ21dが
記録されている。尚、撮影可能駒数は、カメラによって
読み取られた後、例えば、カメラ本体内のマイクロコン
ピュータに上記フィルム26の上端縁に形成されているパ
ーフォレーション26aの総数として記録される。
上記フィルムカートリッジ39を使用することができる
カメラを第3図に示す。第3図は、上記フィルムカート
リッジ39がフィルムカートリッジ収納室40内に収納さ
れ、かつ、上記フィルム26の先端部26cが上記フィルム
出入口25から送り出された状態での上記カメラの概念図
を示す。図において、32はオートフォーカスブロック、
33はファインダーブロック、34はフラッシュ、35は閃光
発光用コンデンサー、36はバッテリ、37はフィルム室、
41はスプール、38はアパーチャ(露光開口)である。
このカメラは、フィルムカートリッジ収納室40内にフ
ィルムカートリッジ39を収納すれば、上記第1係合部22
aがフィルム巻取駆動部材に、上記第2係合部23aがフィ
ルム送出駆動部材に夫々連結されて、カメラ本体内に内
蔵されたマイクロコンピュータの制御により、フィルム
26の送出動作及び巻取動作を自動的に行うものである。
すなわち、フィルムカートリッジ39をカメラ本体内に収
納すれば、上記フィルム送出駆動部材が駆動されてスプ
ロケット23を回転させて自動的にフィルムカートリッジ
39からフィルム26を所定量フィルム室側に移送し、フィ
ルム26の先端部26cをフィルム室内のスプロケット41に
係合させる。以後、撮影動作毎に1駒ずつフィルムカー
トリッジ39からフィルム26を送り出し、スプロケット41
に巻き上げる。一方、撮影終了後、上記フィルム巻取駆
動部材の駆動により自動的にフィルム室内のフィルム26
をフィルムカートリッジ39内の巻取軸22に巻き取る。
第4,5図は、上記第3図のカメラをより具現化したカ
メラを示し、上記カメラ本体31内のカートリッジ収納室
40のカメラ本体31の底面に設けられた蓋LDを開けて、本
実施例に係るフィルムカートリッジ39を上記カメラ本体
31の底面に明いたフィルムカートリッジ出入口43からカ
ートリッジ収納室40内に収納しようとしている状態を示
す。また、第6図はフィルムカートリッジ39を収納した
状態を示す。上記カートリッジ収納室40の上端部には、
上記カメラ本体31のフィルム巻取駆動部材としての第1
フォーク130と、上記カメラ本体31のフィルム送出駆動
部材としての第2フォーク131とがぞれぞれ下向きに突
出しており、第1フォーク130が上記フィルムカートリ
ッジ39の第1係合部22aと、第2フォーク131が上記フィ
ルムカートリッジ39の第2係合部23aとそれぞれ係合さ
せられる。なお、第4,6図において、Lはレンズを示
す。
第7図(a)に上記第1フォーク130及び第2フォー
ク131を夫々駆動する巻取駆動部及び送出駆動部を示
す。第4図及び第7図(a)に示すように、上記スプー
ル41内には、上記フィルム26の送出動作時、巻上動作時
及び巻取動作時に夫々作動するモータ101が設けられて
おり、該モータ101は、減速ギヤ102を介して上記カメラ
本体31に固定されたギヤ103及びギヤ107を回転させる。
上記ギヤ103は、その中心軸P1に一端部が回転可能に
固定され他端部に回転可能に遊星ギヤ104を中心軸P3
より軸支したキャリア板105を備え、上記ギヤ103と上記
遊星ギヤ104とは互いにかみ合っている。上記遊星ギヤ1
04は上記スプール41を回転させるギヤ106に近接して配
置されている。従って、上記ギヤ103が第7図(a)中
反時計回りに回転すると、上記キャリア板105及び上記
遊星ギヤ104が共に上記軸P1を中心として第7図(a)
中反時計回りに回転して遊星ギヤ104は上記ギヤ106にか
み合うようになっている。また、逆に、上記ギヤ103が
第7図(a)中時計回りに回転すると、上記キャリア板
105及び上記遊星ギヤ104が上記軸P1を中心として第7図
(a)中時計回りに回転して上記遊星ギヤ104は上記ギ
ヤ106から離れるようになっている。
また、上記ギヤ107は、その中心軸P2に一端部が回転
可能に固定され他端部に回転可能に遊星ギヤ109を中心
軸P4により軸支したキャリア板108を備え、上記ギヤ107
と上記遊星ギヤ109とは互いにかみ合っている。上記遊
星ギヤ109は上記スプロケット23を回転させるギヤ110
と、上記フィルム巻取軸22を回転させるギヤ111とに近
接して配置されている。従って、上記ギヤ107が第7図
(a)中反時計回りに回転すると、上記キャリア板108
及び上記遊星ギヤ109が共に上記軸P2を中心として第7
図(a)中反時計回りに回転して遊星ギヤ109が上記ギ
ヤ110にかみ合うようになっている。また、逆に、上記
ギヤ107が第7図(a)中時計回りに回転すると、上記
キャリア板108及び上記遊星ギヤ109が上記軸P2を中心と
して第7図(a)中時計回りに回転して遊星ギヤ109が
上記ギヤ111とかみ合うようになっている。
また、上記ギヤ110と上記スプロケット23との間に
は、スプロケット23の所定の回転量に応じて所定数のパ
ルスを発生させるスプロケット回転量検出回路RDが設け
られている。
上記第1フォーク130と上記ギヤ111とは、一体的に回
転するように連結されている。上記第1フォーク130と
ギヤ111との間にはコイルばね132が縮装されており、上
記第1フォーク130はギヤ111側に退避し得るようになっ
ている。よって、フィルムカートリッジ39が上記カメラ
本体31のカートリッジ収納室40内に収納されたとき、第
1フォーク130が上記フィルムカートリッジ39の第1係
合部22aに係合するように位置しておればすぐに係合
し、もし両者の回転方向位置が一致していなければ両者
は係合せず、第1フォーク130がコイルばね132の付勢力
に抗して退避させられる。この場合には、両者の相対回
転により、回転方向位置が一致したときに、コイルばね
132の付勢力によって第1フォーク130が突出して両者が
係合する。
また、上記第2フォーク131と上記ギヤ110とは、一体
的に回転するように連結されている。上記第2フォーク
131とギヤ110との間にはコイルばね133が縮装されてお
り、第2フォーク131はギヤ110側に退避し得るようにな
っている。よって、フィルムカートリッジ39がカートリ
ッジ収納室40内に収納されたとき、第2フォーク131が
フィルムカートリッジ39の第2係合部23aに係合し得る
状態にあれば両者は係合する。もし、両者の回転方向位
置が一致していなければ係合し得ないため、第2フォー
ク131はコイルばね133の付勢力に抗して退避する。その
後、両者の相対回転により回転方向位置が合致すると、
コイルばね133の付勢力によって第2フォーク131が突出
し、両者は係合する。
上記ギヤ111およびギヤ110の拡大図を第7図(b),
第7図(c)に示す。ギヤ111及びギヤ110に夫々対向す
るよう基板PR1,PR2が設けられており、該基板上には夫
々アース接続され円環状に形成されたコモンパターンPT
1d,PT2dが設けられている。また、基板PR1上には、スイ
ッチS3を構成するパターンPT1b、スイッチS5を構成する
パターンPT1cが形成され、基板PR2上には、スイッチS4
を構成するパターンPT2bが形成されている。これらのパ
ターンPT1b,PT1c,PT2bは、夫々マイクロコンピュータCO
Mの入力端IP3,IP5,IP4に接続されている。
一方、各ギヤ111,110には上記各パターンに対向する
ようスイッチ接片111t,110tが設けられており、これに
よりギヤ111,110の位相すなわち第1,第2フォーク130,1
31の位相を特定の位相に定める。即ちスイッチ接片111
t,110tがパターン上を摺動して特定の位置に来ると、接
片111tがパターンPT1dとパターンPT1b又はPT1cを接続
し、接片110tがパターンPT2dとPT2bとを接続することに
よってスイッチS3,S4またはS5が作動し、マイクロコン
ピュータCOMの入力端子がハイからローに変化する。こ
のとき、ギヤ111,110を停止させるようにモータ101にブ
レーキをかけ、上記ギヤ111,110の位相従って両フォー
ク130,131の位相を特定の位置にする。すなわち、これ
により、第1フォーク130の位相と巻取軸22の第1係合
部22aの位相を予め係合可能に設定するとともに、第2
フォーク131の位相とスプロケット23の第2係合部23aの
位相とを予め係合可能に設定しておけば、フィルムカー
トリッジ39を収納室40に対して簡単に装填させることが
できるようになる。なお、上記ギヤ111とギヤ110の位相
の上記調整作業は、ギヤ107及び109を介してモータ101
に連結されているときに択一的に行なわれる。
本実施例に係るフィルムカートリッジ39を使用するカ
メラの動作は、第8図に示すようなマイクロコンピュー
タCOMによって制御される。マイクロコンピュータCOMに
は、以下のような回路及び装置が接続されている。即
ち、上記フィルムカートリッジ39の側面に記録されたフ
ィルムデータ21dを読み取るためのフィルムデータ回路F
D、上記スプロケット23の回転量を検出して回転数に応
じた信号を出力するためのスプロケット回転量検出回路
RD、被写体輝度を測定する測光回路ML、被写体までの距
離を測定すると共に上記レンズLを駆動するオートフォ
ーカス制御回路AF、上記カメラの種々の状態を表示する
表示装置DS、キセノン管を含みフラッシュ発光を行うフ
ラッシュ装置FC、撮影時の絞り及びシャッタを駆動する
露出制御装置EC、上記スプール41内のモータ101を制御
するモータ制御回路MD、電源36、上記フィルムカートリ
ッジ39が上記カートリッジ収納室40内に収納された時点
で閉じるカートリッジ検知スイッチSl、上記カートリッ
ジ収納室40の蓋LDが閉められた時点で閉じる蓋検知スイ
ッチSs、二段階押下式のシャッタレリーズ釦の一段目の
押下により閉じるスイッチS1、及び、シャッタレリーズ
釦の一段目の押下状態からさらに押し込んだ二段目の押
下により閉じるスイッチS2である。尚、上記スイッチSs
は、ロック機構を有する上記蓋LDをロックした時点で閉
じられるようにしても良い。
以下に、上記マイクロコンピュータCOMによって制御
される上記カメラの初期設定動作、初期巻上動作、撮影
動作、フィルム巻上動作及びフィルム巻取動作について
説明する。
(初期設定動作) 上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッジ収納
室40内に装填されると上記電源36がオン状態になり、第
9図に示すような初期設定動作が行なわれる。即ち、上
記電源36がオン状態になると、ステップS101において各
入出力端子及び記憶回路を初期状態に設定し、次にステ
ップS102においてスイッチSlがオンしているか否か、す
なわちフィルムカートリッジ39がフィルムカートリッジ
収納室40内に装填されているかを判断して、スイッチSl
がオンしておればフィルムカートリッジ39が装填されて
おり、ステップS103において上記フィルムデータ回路FD
により上記フィルムカートリッジ39の上記フィルムデー
タ21dからフィルム感度及び撮影可能駒数等を読み取
り、次にステップS110において他の動作の割込を許可し
た後、ステップS111において上記初期設定動作を終了す
る。上記ステップS111においては、後述する最終駒フラ
グが初期状態に設定される。上記ステップS103でフィル
ムの感度及び撮影可能駒数等を読み込むが、このとき、
撮影可能駒数はフィルム26に形成されたパーフォレーシ
ョン26a,…,26aの個数に対応付けて記憶される。
また、上記ステップS102においてスイッチSlがオフの
とき、すなわちフィルムカートリッジ39が装填されてい
ないときには、ステップS104及び105においてモータ101
をスイッチS3がオンするまで正転させ、S3がオンすると
モータ101を停止させ(ステップS106)、第2フォーク1
31を初期回転位置に停止させる。その後、ステップS107
及びS108でスイッチS4がオンするまでモータ101を逆転
させ、S4がオンするとモータ101をステップS109で停止
させ、第1フォーク130を初期回転位置に停止させる。
そして、ステップS110で割込みを許可して、停止する
(ステップS111)。
(初期巻上動作) 上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッジ収納
室40内に装填されると、上記初期設定動作に続いて第10
図に示すような初期巻上動作が行なわれる。
即ち、上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッ
ジ収納室40内に装填されかつカートリッジ収納室40の上
記蓋LDが閉められると、上記カートリッジ検知スイッチ
Sl及び上記蓋検知スイッチSsがともに閉じられるため、
第8図に示すようにスイッチSl及びSsに接続されている
オア回路OR1がロー信号を出力する。そうすると、オア
回路OR1に接続されている回路OSから所定時間ハイ信号
が出力される。その結果、回路OSに接続されているイン
バータINVから上記マイクロコンピュータCOMの割込み端
子INT1にロー信号が入力されてINT1の割込みが行なわ
れ、第10図に示すようにステップS201において他の動作
の割込を禁止する。次に、ステップS202において上記モ
ータ101の正転を開始させた後、ステップS203において
タイマーをセットする。
上記ステップS202において上記モータ101が正転させ
られると、その回転は上記減速ギヤ102を介して上記ギ
ヤ103に伝わり、ギヤ103はその軸P1を中心として第7図
中反時計回りに回転する。その結果、ギヤ103の遊星ギ
ヤ104はその軸P3を中心として第7図中時計回りに回転
すると共に、上記キャリア板105が上記ギヤ103の中心軸
P1を中心として第7図中反時計回りに回転し、第7図中
上記遊星ギヤ104が上方に隣接して配置されているギヤ1
06とかみ合うようになる。従って、ギヤ106は第7図中
反時計回りに回転し、その回転が上記スプール41に伝わ
り、スプール41は第7図中反時計回りに回転する。
また、同様に、上記モータ101の回転は上記減速ギヤ1
02を介して上記ギヤ107にも伝わり、ギヤ107はその軸P2
を中心として第7図中反時計回りに回転する。その結
果、ギヤ107の遊星ギヤ109はその軸P4を中心として第7
図中時計回りに回転すると共に、上記キャリア板108が
上記ギヤ107の中心軸P2を中心として反時計回りに回転
し、第7図中上記遊星ギヤ109が上方に隣接して配置さ
れているギヤ110とかみ合うようになる。従って、ギヤ1
10は第7図中反時計回りに回転し、その回転が上記スプ
ロケット23に伝わり、スプロケット23は第7図中反時計
回りに回転する。そうすると、上記フィルムカートリッ
ジ39内の未使用状態のフィルム26の先端部のパーフォレ
ーション26aがスプロケット23の係合爪に係合している
ため、第3図に示すように、フィルム26が上記フィルム
カートリッジ39のケース21のフィルム出入口25から送り
出される。その後、上記フィルム26の先端部が、カメラ
本体31に適宜形成されたフィルムレール等に沿って送ら
れて上記フィルム室37にまで達すると、フィルム26の先
端部のパーフォレーション26aが、回転中の上記スプー
ル41の第3図中上端部の周面に形成されている係合爪
(不図示)に係合し、その結果、フィルム26の先端部は
スプール41に巻き取られていく。なお、必要に応じて、
フィルム室37内には、フィルム26の先端部をスプールに
押し付ける機構を設けてもよい。
一方、上記モータ101の回転駆動により、上記スプロ
ケット23が回転し始めると、上記スプロケット回転量検
出回路RDからスプロケット23の回転量に応じた数のパル
ス信号が出力されて、ステップS204において上記マイク
ロコンピュータCOMで上記パルス数がカウントされる。
次に、ステップS205において、上記ステップS203にお
いてセットされたタイマーが終了しているか否かを判定
し、終了していないと判定された場合にはステップS208
において、上記ステップS204においてカウントされた上
記パルス数が所定数Aに達したか否かを判定する。
上記ステップS208において上記パルス数が上記所定数
Aに達したと判定された場合、すなわち、上記フィルム
26が所定時間内に所定量だけ上記ケース21の出入口25か
ら送り出されたと判定された場合には、ステップS209に
おいて上記モータ101を停止させた後、ステップS210に
おいて上記フィルムカートリッジ39が上記カートリッジ
収納室40内に正常に装填されフィルム26が正常に巻き上
げられて初期巻上げ動作を行ったことを上記表示装置DS
に表示する。次に、ステップS211において他の動作の割
込を許可し、ステップS212において上記初期巻上動作を
終了する。
また、上記ステップS208において上記パルス数が上記
所定数Aに達していないと判定された場合には、上記ス
テップS204に戻る。
また、上記ステップS205において上記タイマーが終了
したと判定された場合、すなわち、何らかの異常が発生
して、所定時間内に上記フィルム26が上記ケース21のフ
ィルム出入口25から所定量だけ送り出されなかったと判
定された場合には、ステップS206において上記モータ10
1を停止させ、次にステップS207において上記表示装置D
Sに異常状態を表示した後、上記ステップS211に進む。
(撮影動作・フィルム巻上動作・フィルム巻取動作) 撮影動作、フィルム巻上動作及びフィルム巻取動作
は、第11A及び第11B図に示すように行なわれる。上記シ
ャッタレリーズ釦の一段目の押下によって上記スイッチ
S1が閉じられると、第8図に示すよに割込端子INT2に割
込信号が入力される。そうすると、INT2の割込みが実行
され、ステップS301において他の動作の割込みが禁止さ
れる。次にステップS302において被写体輝度の測定が行
なわれ、次にステップS303において被写体距離の測定が
行なわれる。次に、ステップS304において、上記ステッ
プS302及びS303における測定結果や上述の初期設定動作
において得られたフィルム感度に基づいて、上記フラッ
シュ34を発光させるか否かの判定および露出制御値の演
算が行なわれる。
次に、ステップS305において上記スイッチS2が閉じら
れたか否かを判定し、即ち、上記シャッタレリーズ釦が
二段目まで押下されたか否かを判定し、シャッタレリー
ズ釦が二段目まで押下されていないと判定された場合に
は、ステップS306において上記スイッチS1が閉じられた
ままであるか否か、即ち、上記シャッタレリーズ釦が一
段目まで押下されたままであるか否かを判定する。
上記ステップS306において上記シャッタレリーズ釦が
一段目まで押下されたままであると判定された場合に
は、上記ステップS302に戻る。即ち、この場合には、撮
影準備状態で待機しているものと判定されるので、上記
ステップS305において上記シャッタレリーズ釦が二段目
まで押下されたと判定されるまで上記ステップS302〜S3
05及びS306を繰り返す。
また、上記ステップS306において上記シャッタレリー
ズ釦が一段目まで押下されていないと判定された場合に
は操作が中止されたものと判定され、ステップS307にお
いて他の動作の割込を許可した後、ステップS334におい
て撮影動作を中止する。
上記ステップS305において上記シャッタレリーズ釦が
二段目まで押下されたと判定された場合には、ステップ
S308において上記レンズLを上記オートフォーカス制御
回路AFを介して被写体距離に応じた位置まで駆動させ、
次にステップS309においてレンズLの駆動が終了したか
否かを判定し、レンズLの駆動が終了していないと判定
された場合にはレンズLの駆動が完了するまで待つ。
上記ステップS309において上記レンズLの駆動が完了
したと判定された場合には、ステップS310において上記
露出制御装置ECを介して不図示のシャッタ装置に露出動
作(撮影動作)を行なわせるとともに、必要に応じて上
記フラッシュ装置FCの作動により上記フラッシュ34を発
光させる。露出動作後、ステップS311において最終駒フ
ラグをみて上記フィルム26が最終駒であったか否かを判
定する。
上記ステップS311において上記フィルム26の最終駒で
はないと判定された場合には、ステップS330において上
記モータ101の正転を開始させ、次にステップS331にお
いてタイマをセットする。上記ステップS330で上記モー
タ101が正転させられると、上述したように、上記スプ
ロケット23及び上記スプール41が第7図中反時計回りに
回転するため、上記フィルム26は上記フィルムカートリ
ッジ39のケース21のフィルム出入口25から送り出される
と共に、上記スプール41に巻き上げられていく。そし
て、上記スプロケット23が回転し始めると、上記スプロ
ケット回転量検出回路RDからスプロケット23の回転量に
応じた数のパルスが出力されて、ステップS332において
パルス数がカウントされる。
次に、ステップS333において上記ステップS331でセッ
トしたタイマーが終了しているか否かを判定し、終了し
ていないと判定された場合にはステップS336において、
上記ステップS332においてカウントされた上記パルス数
が上記フィルム26の一駒分の巻き上げ量に対応する所定
数Bに達したか否かを判定する。
上記ステップS336において上記パルス数上記所定数B
に達していないと判定された場合には、上記ステップS3
32に戻る。
上記ステップS336において上記パルス数が上記所定数
Bに達したと判定された場合、すなわち、上記フィルム
26が一駒分だけ上記スプール41に巻き上げられたと判定
された場合には、ステップS337において上記モータ101
を停止させる。
次に、ステップS338において上記フィルム26のすべて
の駒のうち既に撮影した駒以外の残りの駒が一枚になっ
たか否かを判定する。即ち、フィルム装填時からのパル
ス総数により、最終の1駒か否かを判定し、最終の駒で
はないと判定された場合には、ステップS340において上
記フィルム26の一駒分の巻き上げが完了したこと及び撮
影駒数等を上記表示装置DSに表示し、次にステップS341
において他の動作の割込を許可した後、ステップS329に
おいて上記フィルム巻上動作を終了する。
また、上記ステップS338において上記フィルム26が最
終の駒になったと判定された場合には、ステップS339に
おいて最終駒フラグを残りの駒が最終駒であることを示
す状態に設定した後、上記ステップS340に進む。
一方、上記ステップS333において、上記ステップS331
においてセットされたタイマーが終了したと判定された
場合、即ち、何らかの異常が発生して上記フィルム26が
一駒分巻き上げられなかったと判定された場合には、ス
テップS334において上記モータ101を停止させ、次にス
テップS335において上記表示装置DSに警告表示を行なっ
た後、上記ステップS329において上記巻上動作を終了す
る。
尚、上記ステップS335において上記表示装置DSに警告
表示を行なった後、後述する巻取動作を行なうようにし
ても良い。
また、上記ステップS311において、上記最終駒フラグ
が残りの駒が最終駒であることを示す状態に設定されて
おり上記フィルム26の最終駒の撮影を終了したと判定さ
れた場合には、フィルム巻取動作を開始すべくステップ
S312において上記モータ101の逆転を開始させ、次にス
テップS313においてタイマーをセットする。上記ステッ
プS312において上記モータ101が逆転させられると、そ
の回転は上記減速ギヤ102を介して上記ギヤ103に伝わ
り、ギヤ103はその軸P1を中心として第7図中時計回り
に回転する。その結果、上記遊星ギヤ104はその軸P3
中心として第7図中反時計回りに回転すると共に、上記
キャリア板105が上記ギヤ103の中心軸P1を中心として時
計回りに回転し、上記遊星ギヤ104は上記ギヤ106から離
れる。また、同様に、上記モータ101の回転は上記減速
ギヤ102を介して上記ギヤ107にも伝わり、ギヤ107はそ
の軸P2を中心として第7図中時計回りに回転する。その
結果、上記遊星ギヤ109はその軸P4を中心として第7図
中反時計回りに回転すると共に、上記キャリア板108が
上記ギヤ107の中心軸P2を中心として時計回りに回転
し、上記遊星ギヤ109が上記ギヤ110から離れて第7図中
下方に隣接して配置されているギヤ111とかみ合うよう
になる。従って、ギヤ111は第7図中時計回りに回転
し、その回転が上記フィルム巻取軸22に伝わり、フィル
ム巻取軸22は第7図中時計回りに回転する。そうする
と、上記フィルム26はフィルム巻取軸22に巻き取られて
いく。また、上記スプロケット23の係合爪は、上記フィ
ルム26のパーフォレーション26aに係合しているため、
上記フィルム26が上記フィルム巻取軸22に巻き取られて
いくにともなって第7図中時計回りに自在に回転する。
そうすると、上記スプロケット回転量検出回路RDから上
記スプロケット23の回転量に応じた数のパルスが出力さ
れて、ステップS314においてパルス数がカウントされ
る。
次に、ステップS315において、上記ステップS313にお
いてセットしたタイマーが終了しているか否かを判定
し、終了していないと判定された場合にはステップS316
において、上記ステップS314においてカウントされた上
記パルス数が、上記モータ101の正転によって上記フィ
ルム26を上記スプール41に巻き上げた量に対応する所定
数Cに達したか否かを判定する。
上記ステップS316において上記パルス数が所定数Cに
達していないと判定された場合には、ステップS314に戻
る。
上記ステップS316おいて上記パルス数が上記所定数C
に達しかつ該所定数Cより多くなったと判定された場
合、即ち、上記フィルム26がすべて上記フィルムカート
リッジ39内に巻き戻され、該フィルム26がスプロケット
41から外れて巻取軸22に巻き込まれたと判定された場合
には、ステップS317においてスイッチS3がオンしている
ことを確認して、巻取軸22及び第1フォーク130が初期
状態と同じ所定の回転位置に位置したときにステップS3
18でモータ101を停止させる。スイッチS3がオンしてい
ない場合には、スイッチS3がオンするまで待つ。尚、上
記ステップS316おいては上記パルス数が上記所定数Cに
達したのち、さらに、上記モータ101を所定時間だけ逆
転させることにより、上記パルス数が所定数よりも多く
なるようにして、上記フィルム26と上記スプロケット23
の係合爪との係合が確実に解除され、フィルム26の先端
部までが上記フィルム巻取軸22に巻き取られるようにす
る。
上記ステップS318でモータ101を停止させると、次
に、ステップS319及びS320において、S4がオンするまで
モータ101を逆転させ、スイッチS4がオンすると、ステ
ップS321でモータ101の逆転を停止する。すなわち、こ
れにより、スプロケット23及び第2フォーク131が初期
状態と同じ所定の回転位置に位置させる。次にステップ
S322において上記フィルム26の巻き取りが完了したこと
を上記表示装置DSに表示した後、ステップS329において
上記フィルム巻取動作を終了する。このとき、フィルム
26は初期位置まで戻っていることになる。尚、上記ステ
ップS316においては、巻き上げたフィルム26に対応する
パルス数Cより若干少ないパルス数(巻取軸22の1回転
のフィルム巻取量以内に対応するパルス数)をカウント
したとき、ステップS317に進むようにしてもよい。
また、上記ステップS315において、上記ステップS313
においてセットされたタイマーが終了したと判定された
場合、即ち、何らかの異常により、所定時間が経過して
も上記フィルム26が上記フィルム巻取軸22に完全に巻き
取られないと判定された場合には、ステップS317〜S321
と同様なステップS323〜S327を行う。すなわち、ステッ
プS323でスイッチS3がオンするまで待ち、スイッチS3
オンすると、ステップS324で巻取軸22及び第1フォーク
130が初期状態と同じ所定の回転位置に位置したときに
上記モータ101を停止させる。次いで、ステップS325及
びS326でスイッチS4がオンするまでモータ101を逆転さ
せる。そして、スイッチS4がオンすると、ステップS327
でスプロケット23及び第2フォーク131が初期状態と同
じ所定の回転位置に位置したときモータ101の逆転を停
止する。次にステップS328において上記表示装置DSに警
告表示を行なった後、上記ステップS329において上記巻
取動作を終了する。
ところで、フィルムカートリッジ39がフィルムカート
リッジ収納室40から取り出されたとき、すなわちスイッ
チSlがオフになったとき、または、フィルムカートリッ
ジ39が装填されておらず(スイッチSlがオフ)かつ蓋LD
が開けられたとき(スイッチS2がオフ)には、第12図に
示すような割込みINT3が実行される。このときの動作ス
テップS402〜S407は第9図のステップS104〜S109と同様
なステップであり、第1フォーク130及び第2フォーク1
31を夫々初期回転位置に移動させる。
次に、上記カメラにおいて、フィルム26をフィルムカ
ートリッジ39に対して所定位置で保持させる機構につい
て説明する。
第13,14図は、夫々フィルムカートリッジ39の内部の
スプロケットの係止機構(ロック機構)を示す平面図及
び断面側面図である。上記スプロケット23はフィルムカ
ートリッジ39内に回転自在に保持されており、そのスプ
ロケット歯23bはフィルム26のパーフォレーション26aと
係合する。上記スプロケット23の上端部の第2係合部23
aはフィルムカートリッジ39をカメラ本体31のフィルム
カートリッジ収納室40内に装填したときにカメラ本体31
の第2フォーク131と係合する。上記スプロケット23は
その軸の中間部に固定した鍔部に切欠部23cを有してお
り、ロック部材29の突起部29bと係合する。該ロック部
材29は、その上端の係止解除用係合部としての小径押部
29aがフィルムカートリッジ39のケース21の小穴21c内に
軸方向に移動可能に嵌合されてケース21外に露出すると
ともに、該小穴21cを形成したケース21の内面側に案内
筒部21hを形成して、上記ロック部材29の押部29aの基端
部の軸方向への移動を案内する。ロック部材の下端部と
ケース21との間にはバネ30を張設して、第14図中、該バ
ネ30により上記ロック部材29を上方向に常時付勢して、
上記ロック部材29の押部29aの基端部がフィルムカート
リッジ39のケース21の上側内壁に当接する。このバネ30
によりロック部材29がケース内壁に当接した状態では、
スプロケット23を回転させようとしても、ロック部材29
がスプロケット23をロックしているのでロック機構が働
き、スプロケット23は回転しない。このロック機構は、
使用者が不用意にスプロケット23を回転させてフィルム
カートリッジ39内のフィルム26の先端がフィルムカート
リッジ39から出たり、逆にフィルムカートリッジ39内に
巻き込まれることを防ぐことを目的とするものである。
次に動作を説明する。使用者は第4図に示すように、
フィルムカートリッジ39をカメラ本体31のフィルムカー
トリッジ収納室40に装填する。このとき、フィルムカー
トリッジ収納室40に設けられる係止解除部材としての解
除ピン150がフィルムカートリッジ39のケース21の上記
小穴21cに進入し、ロック部材29の押部29aに当接する。
さらに装填していくとロック部材29の押部29aは、第14
図中、下方向に押され、スプロケット23の切欠部23cと
ロック部材29の突起部29bの係合が外れ、スプロケット2
3は回転可能状態となる。この際、スプロケット23と第
2フォーク131との係合もなされるが、ロック解除が完
全になされたときには第2フォーク131とスプロケット2
3との係合はすでに行われているように、上記解除ピン1
50と上記ロック部材29の押部29aはカメラ本体31に配置
される。そして、第2フォーク131の回転により上記ロ
ック解除されたスプロケット23は回転し、フィルム26の
送り出しが行なわれる。
なお、上記ロック部材29によってスプロケット23がロ
ックされているとき、カメラ本体側の第2フォーク131
と係合するスプロケット23の第2係合部23aの位相は常
に所定の位相になるようにしている。カメラ本体側の第
2フォーク131も、この係合部23aの位相に合う位相にし
ておけば、フィルムカートリッジ39をカメラ本体31内に
装填したとき第2フォーク131と係合部23aとはスムーズ
に係合し、スプロケット23を回転させるギヤ110の回転
量とフィルム送出量とは1対1に対応させることが可能
となる。そして、フィルム巻戻時には、送り出した量と
同じ量だけ巻戻したところで上記モータ101を停止させ
れば、第2フォーク131の位相を送り出す前と同じ状態
に止めることが可能である。
また、上記機構に限らず、第11図に示すような機構を
採用することも可能である。すなわち、第11図にかかる
実施例では、カートリッジ39の上下どちらかでもスプロ
ケット23のロックを解除できるようにしたものである。
これは、カメラの設計の自由度を上げるためである。
上記ロック部材29−1は前述と同じようにスプロケッ
ト23−1の回転を止めるための突起部29bを有してお
り、その上下にカートリッジ39のケース21の小穴21c,21
e及び該穴周囲内壁の案内筒部21f,21gに軸方向に移動可
能に夫々嵌合する押部29a,29aを有し、この押部29a,29a
のいずれかがカメラの解除ピン150によって押される。
そして、2つのバネ30−1,30−2をケース21の内壁と上
記ロック部材29−1の係止部29cとの間に張設して、上
下どちら側からロック部材29−1が押されても、スプロ
ケット23のロックを解除でき、上記2つのバネ30−1,30
−2によって元の状態に復帰されるようにしている。な
お、この実施例ではスプロケット23−1は、第2係合部
23a,23aを上下2箇所に有して、ケース21の貫通した穴2
1b,21dより露出させる。これも、カメラの設計の自由度
を上げることにつながる。
そして、この場合も、第2係合部23a,23aの位相は所
定の位相になるようにしている。また、巻取軸22の方も
スプロケット23−1と同様にロックしてもよく、巻取軸
22の第1係合部22aの位相を所定の位置になるようにし
て、カメラ本体側第1フォーク130と位相を合わせてお
けば、フィルムカートリッジ39はなお一層入れやすくす
ることが可能である。
また、さらに、上記とは別の機構を採用してもよい。
すなわち、上記フィルムを送り出す機構を備えたフィル
ムカートリッジのフィルム送り出し機構はカートリッジ
単体状態でロックされる一方、カメラ本体内に収納され
た状態で解除するものであったが、上記実施例では蓋LD
を外してカートリッジ39をカメラ本体31内に装填した際
に送り出しロックが解除されるよう成されているため、
この蓋LDが開かれフィルムカートリッジ39が装填された
状態のままで放置されたりすると、ロック解除機構付近
から光がフィルムカートリッジ39内に侵入したり、ま
た、フィルム26の巻き弾性等によってフィルム26がカー
トリッジ内部のスプロケット23から外れたりする恐れが
ある。そこで、以下の変形例では、別の構成にてフィル
ム26の送り出しロックをより完全に解除する手法を提示
する。また上記問題点およびその解決手段は、カートリ
ッジ39をカメラ本体31に装填する際のみならず、撮影済
カートリッジ39をカメラ本体31から取り出す際にも同様
に考慮されるべきものである。
第16図は上記第1の変形例であり、カートリッジ39を
収め、カートリッジ収納室40を光密的に密閉する蓋LDの
内面に上記カートリッジ内部の送り出しロック機構を解
除する係止解除部材としての解除ピン50を設けている。
この解除ピン50は、蓋LDを閉じることによってカートリ
ッジ39のロック部材29の押部29aに係合してこれを押圧
し、送り出しロックを解除するよう成している。
この変形例の場合、上記実施例で提示した解除手法に
比べて、カートリッジ39をカメラ本体31のカートリッジ
収納室40に収めただけでは送り出しロック機構は解除さ
れず、蓋LDの閉じ完了直前で解除するように構成してい
るので、前記問題の発生の機会を減少させることができ
る。なお、第1の変形例はカートリッジ39に係合し、フ
ィルムを駆動する第1,第2フォーク130,131を共にカメ
ラ本体31のカートリッジ収納室40の上壁側に設け、解除
ピン50は第1,第2フォーク130,131とは対面側の蓋LDに
設けているので、カートリッジ39をカメラ本体31に装填
する際に、ロック部材29のバネ30の抗力によってカート
リッジ39が浮き上がるという不都合を防止し得る。
また、第17図は第2の変形例であり、カメラ本体31内
のフィルムカートリッジ収納室40の上壁内に軸53で揺動
可能に支持されたスイングアーム52を備えるとともに、
該スイングアーム52の一端部下端面に収納室40内に突出
可能な係止解除部材としての解除ピン52aを形成する一
方、他端部に上記収納室40の側壁内に第17図の上下方向
沿いに移動可能にプッシュロッド51を備える。このプッ
シュロッド51の下端は蓋LDの一端に接触可能とする。よ
って、蓋LDが閉じられると、蓋LDによりプッシュロッド
51が軸方向に移動させられ、上記スイングアーム52を軸
53回りに揺動させて解除ピン52aを収納室40内に突出さ
せ、該解除ピン52aがカートリッジ39のロック部材29の
押部29aを押圧することによりカートリッジ39内の送り
出しロック機構を解除するよう構成している。
この場合は第1の変形例の持つ効果のみならず、蓋LD
にピン類等が不要なのでカートリッジ39の着脱の妨げに
ならないといった効果もある。
さらに、第18図は第3の変形例であり、カメラ本体31
内のフィルムカートリッジ収納室40の上壁内に一端が軸
57で揺動可能に支持されたアーム58を備えるとともに、
該アーム58の他端部下端面に収納室40内に突出可能な係
止解除部材としての解除ピン58aを形成する。一方、上
記アーム58の一端部には上記収納室40の側壁内で揺動可
能なクランクレバー55の上端を上記軸57により枢着す
る。このクランクレバー55の下端は蓋LD内に備えたスラ
イド可能なロック部材54の一端に接触可能とする。該ロ
ック部材54は、その基端部下面に蓋LDの外部に露出した
操作部54aを形成するとともに、基端部上面に蓋内面と
平行な上下2段の平面と両平面を連結する傾斜面とから
なるカム面54cを形成するとともに、該カム面上に上端
が上記収納室40内に突出可能な係止解除部材としての解
除ピン59を備える。よって、蓋LDが閉じられ、操作部54
aによりロック部材54が、第18図中、右方向にスライド
されると、カム面54c上の解除ピン59が収納室40内に突
出して、該解除ピン59によりカートリッジ39のロック部
材29の押部29aを押圧することによりカートリッジ39内
の送り出しロック機構を解除するよう構成している。ま
た、同時に、上記構成においては、上記ロック部材54が
スライドされると、クランクレバー55及びアーム58が夫
々揺動して解除ピン58aを収納室40内に突出させ、該解
除ピン58aによりロック機構を解除するようになってい
る。
この場合、解除ピン59はロック部材54のカム面54cに
より、また解除ピン58aはアーム58及びクランクレバー5
5にてそれぞれカートリッジ39のロック部材29の押部29a
を押すよう成しているが、本来どちらか片側のみである
ことは言うまでもない。また、第18図中、56はクランク
レバー55の作動ストロークの最終行程でオンする閉じ完
了検知スイッチSsであり、図示せぬカートリッジ検知ス
イッチSlと合わせてフィルム送りを開始させるように成
されているが、ロック部材54の移動を検知するよう構成
すれば、解除ピン59のみならず解除ピン58aの動きに関
連した閉じ完了信号にも当然成し得る。
この第3の変形例の場合、蓋LDの閉じ動作がロック部
材54にて完了し保障された際に、カートリッジ収納室40
が完全に光密に成されてから解除ピン59あるいは58aの
どちらかによって送り出しロックが解除されるので、フ
ィルム26が外光で露光されることがない。また、スイッ
チSsも送り出しロックの解除に連動して作動するよう成
されているので、ロック解除時にすみやかにフィルム移
送の行程に入ることができ、フィルム26の巻き弾性等の
上記問題も発生することがない。さらにまた、上記第3
の変形例ではカメラ動作終了後にカートリッジ39を取り
出す際も同様に、ロック部材54の解除動作に連動して解
除ピン59あるいは58aが離脱し、カートリッジ39のロッ
ク部材29がロック状態に復帰するので、蓋LDが開けられ
る時にはカートリッジ39の送り出し機構はすでに再ロッ
ク完了状態となっており、上記問題が発生しないように
成されている。
さらに、第19図は第4の変形例であり、上記収納室40
の上壁内に一端が軸68により揺動可能に支持されたアー
ム67を備え、該アーム67の他端部下面に収納室40内に突
出可能な係止解除部材としての解除ピン67aを備える。
上記蓋LD内にはロック部材64をスライド可能に備え、該
ロック部材64は、その基端部下面に蓋LDの外部に露出し
た操作部64aを形成するとともに、スライドさせたとき
に一端部がカメラ本体31内の可動接片65に接触して、該
可動接片65を固定接片66に接触させるようにする。上記
蓋LDの基端部には、スライド可能なスライドレバー62を
備え、上記収納室40の側壁内に一端が軸61により揺動可
能に備えられたレバー61の下端部が上記スライドレバー
62の一端に当接可能とする。また、該スライドレバー62
の上面には蓋内面と平行な上下2段の平面と両平面を連
結する傾斜面とからなるカム面62bを形成するととも
に、該カム面上に上端が上記収納室40内に突出可能な係
止解除部材としての解除ピン63を備える。上記構成にお
いては、蓋LDが閉じられ、操作部64aによりロック部材6
4がスライドされると、図示せぬモータによるフィルム
送り動作の初期動作においてカートリッジ39の送り出し
ロックを解除するよう構成している。この場合、カメラ
本体内部の詳細な構成は先に提示した上記実施例に準拠
するのでフィルム送りに関連する部分のみに着目して説
明する。
この第4の変形例の場合、蓋LDを閉じ、ロック部材64
を、第19図中、右方向にスライド操作すると、その先端
部64bが接片65を接片66に押し付け、閉じ完了検知スイ
ッチSsがオンする。この際、図示せぬカートリッジ検知
スイッチSlと合わせてフィルム送りを開始すべく、モー
タ101(不図示)が起動してギヤ107が反時計方向に回動
し、レバー108が矢印方向(反時計方向)に移動を開始
する。この場合、フィルム送出機構を駆動する第2フォ
ーク131に連なるギヤ110は上記ギヤ107に噛合するギヤ1
09がまだ離脱状態なので、送り出し機構の駆動に先立っ
てレバー108が上記矢印方向に移動する。このレバー108
の矢印方向の移動に連動して、レバー60の軸61を中心と
する反時計方向の揺動によりスライドレバー62が図中右
方向に移動して、カム面62bによる解除ピン63のカート
リッジ39への没入移動によりフィルムカートリッジ39の
送り出し機構のロック解除を行う。あるいは、上記レバ
ー108の移動に連動して上記アーム67が軸68を中心とし
て反時計方向に揺動し、係止解除部材としての解除ピン
67aのカートリッジ39への没入移動によりカートリッジ3
9内の送り出しロックが解除される。
このように構成することによりフィルム送り出し機構
の駆動開始直前に送り出しロックを解除できるので、上
記問題が発生しない。なお、第19図では巻戻し時の扱い
は明記していないが、巻戻し完了にて再ロックしてもよ
いし、蓋LDのロックを使用者が解除すべくロック部材64
を左方向にスライドさせた際に再ロックするようにして
もよい。
本発明にかかる上記実施例の構成によれば、写真撮影
用フィルム26を収納するカートリッジ自体がX線遮断可
能な材料より構成されるので、カートリッジ39をX線遮
断用袋に収納することなく、カートリッジ単体だけでX
線遮断を効果的に行うことができ、カートリッジ内の写
真撮影用フィルム26にX線を浴びることが防止できる。
従って、旅行者は、何等気を配ることなく、手荷物中の
写真撮影用フィルムのX線照射防止を行うことができ
る。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その他種々の態様で実施することができる。例え
ば、上記カートリッジ39は鉛の粉体を含有したプラスチ
ック樹脂で形成するようにしたが、カートリッジ自体を
鉛から形成したり、または、鉄などの他の金属と鉛とを
貼り合わせてカートリッジ39を形成するようにしてもよ
い。この場合、鉛の厚さはカートリッジ内に収納される
フィルム26の感度に応じて決定すればよい。
また、本発明の実施例が適用される他の例にかかるカ
メラの作動を第22図に示す。この例は、ステップS1320
及びS1326が異なる他は前記第11B図と同様である。ステ
ップS1320,S1326が前記実施例のステップS320,S326と異
なる点は前記実施例ではスイッチS4がオンとなることが
検知されていたのに対し、本例ではスイッチS5がオンに
なることが検知される点である。
第7図(b)に示すようにスイッチS5を構成するパタ
ーンPT1cはスイッチS4を構成するパターンPT1bと所定の
角度θ(図では約90度)位相が異なるように配置されて
いる。従って第22図のステップS1320,S321やステップS1
326,S327に示されているようにスイッチS5がオンとなっ
たときにモータ101を停止させると、フィルムカートリ
ッジ39のフィルム巻取軸22はカメラへの装填前の状態
(使用前の初期状態)からθだけずれた位相で停止して
いることになる。一方、カメラの第1フォーク131は、
フィルムカートリッジ39がフィルムカートリッジ収納室
40から取り出されたときに、前記実施例同様、第12図に
示された割込みINT3が実行されることにより初期回転位
置に復帰する。
従って、撮影ずみのフィルムカートリッジを再度カメ
ラに装填しようとすると、フィルム巻取軸22と第1フォ
ーク131の位相がθずれているため、スムーズな装填は
できず、第1フォーク131をコイルばね132に抗して押し
込みながらでなければ装填できない。これにより、使用
者は既に撮影済のフィルムを誤って再使用しようとして
いることを知ることができるのである。尚、第1フォー
クが退避しないようにしてあれば誤って再使用すること
は不可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるフィルムカートリッ
ジの斜視図、第2図は第1図のII−II線横断面図、第3
図は上記フィルムカートリッジを該フィルムカートリッ
ジを使用するカメラのカメラ本体のフィルムカートリッ
ジ収納室内に収納した後、フィルムの先端部がフィルム
カートリッジのケースのフィルム出入口から送り出され
ている状態を示すカメラの概略説明図、第4,5図は夫々
上記フィルムカートリッジをカメラ本体のフィルムカー
トリッジ収納室内に収納しようとしている状態を示すカ
メラの正面図及び底面図、第6図は上記フィルムカート
リッジが第4図に示したカメラ本体のカートリッジ収納
室内に収納された状態を示す上記カメラの平面図、第7
図(a)は第4図に示したカメラのフィルム巻取軸、ス
プロケット、スプールの駆動部の説明図、第7図
(b),(c)は夫々ギヤ111及びギヤ110の拡大図、第
8図は第4図に示したカメラのマイクロコンピュータの
回路図、第9図は第4図に示したカメラの初期設定動作
を示すフローチャート、第10図は第4図に示したカメラ
のフィルム初期巻上動作を示すフローチャート、第11A
図及び第11B図は第4図に示したカメラの撮影動作、フ
ィルム巻上動作及びフィルム巻取動作を示すフローチャ
ート、第12図はフィルムカートリッジが収納室から取り
出されたときまたはフィルムカートリッジが装填されず
に蓋が開けられたときに行う動作を示すフローチャー
ト、第13,14図は夫々フィルムカートリッジ39の内部の
スプロケットのロック機構を示す平面図及び断面側面
図、第15図は他の例にかかるスプロケットのロック機構
を示す断面側面図、第16〜19図は夫々ロック解除機構の
変形例を示す説明図、第20図は従来の135型フィルムパ
トローネをカメラ本体のパトローネ収納室内に収納しよ
うとしている状態を示す説明図、第21図は第20図におい
て135型フィルムパトローネをパトローネ収納室内に収
納後、カメラ使用者がフィルムの先端部をスプールに連
結しようとしている状態を示す説明図、第22図は別のカ
メラの動作を示すフローチャートである。 21…ケース、22…巻取軸、22a…第1係合部、23,23−1
…スプロケット、23a…第2係合部、25…フィルム出入
口、26…フィルム、26a…パーフォレーション、27…遮
光部材、29,29−1,54,64…ロック部材、30,30−1,30−
2…バネ、31…カメラ本体、37…スプール室、39…フィ
ルムカートリッジ、40…フィルムカートリッジ収納室、
41…スプール、43…フィルムカートリッジ出入口、50,5
2a,58a,59,63,67a,150…解除ピン、51…プッシュロッ
ド、52…スイングアーム、53,57,68…軸、55…クランク
レバー、58…アーム、60…レバー、62…スライドレバ
ー、67…アーム、101…モータ、102…減速ギア、130…
第1フォーク、131…第2フォーク、LD…蓋、RD…フィ
ルム移送量検出手段、Ss…完了検知スイッチ、Sl…カー
トリッジ検知スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千ケ崎 勝章 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 辻 完房 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 工藤 吉信 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (56)参考文献 特開 平1−131551(JP,A) 実開 昭58−67329(JP,U) 米国特許4445768(US,A) 米国特許4335948(US,A) 米国特許4295713(US,A) 米国特許4482232(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 7/24 G03B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムが巻かれており該フィルムが未使
    用のとき所定の回転位相にあるシャフトを有するフィル
    ムカートリッジを使用するカメラにおいて、 上記フィルムカートリッジを収納するカートリッジ室
    と、 上記カートリッジ室内に収容された上記フィルムカート
    リッジの上記シャフトに係合し回転可能に設けられてい
    る係合部材と、 上記係合部材の回転により上記シャフトを回転駆動させ
    て上記フィルムを給送する駆動手段と、 上記フィルムが未使用のときの上記シャフトの回転位相
    に対応する第1の回転位相に上記係合部材を設定する設
    定手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】さらに、上記カメラには、上記係合部材が
    第1の回転位相にあることを検出する第1検出手段を備
    える特許請求の範囲第1項に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】さらに、上記カメラには、上記カートリッ
    ジ室内に上記フィルムカートリッジが収容されているこ
    とを検出する第2検出手段と、該第2検出手段により上
    記フィルムカートリッジが上記カートリッジ室に収容さ
    れていることが検出されないときに上記フィルム設定手
    段を作動させる作動手段を備える特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載のカメラ。
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