JP3471110B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP3471110B2
JP3471110B2 JP05009895A JP5009895A JP3471110B2 JP 3471110 B2 JP3471110 B2 JP 3471110B2 JP 05009895 A JP05009895 A JP 05009895A JP 5009895 A JP5009895 A JP 5009895A JP 3471110 B2 JP3471110 B2 JP 3471110B2
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賢治 根岸
洋史 桂
一夫 小古山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニットに関し、さらに詳しくは、パーフォレーションが
1コマあたり2個ずつ設けられた写真フイルムを用いる
レンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影に利用できるフイルム露光部
だけにコマ位置決め用のパーフォレーションが1コマあ
たり2個ずつ配列された写真フイルムが提案されてい
る。これらの2個のパーフォレーションは、各コマごと
にコマの先頭に対応する位置とコマの後端に対応する位
置とに設けられ、これらのパーフォレーション間に各コ
マが撮影されることを前提としている。このためパーフ
ォレーションは、1コマ分の長さを決めるための長い間
隔と、各コマの相互間隔を決めるための短い間隔との2
種類の間隔で交互に並んでいる。
【0003】このような写真フイルムを用いるカメラで
は、長い間隔で並んだパーフォレーションの間に各コマ
を正確に位置決めするために、短い間隔で並んだパーフ
ォレーションの対を光電検出して写真フイルムの巻止め
制御を行うように工夫されている。そして、フイルム装
填後に第1コマ目を規定の位置に位置決めすることがで
きるように、第1コマ目の先頭に対応するパーフォレー
ションに対して短い間隔をおいてパーフォレーションが
付加されている。したがって、第1コマ目も含め、各コ
マの先頭側にある短い間隔のパーフォレーションの対に
基づいて正確な巻止め制御を行うことができるようにな
る。また、写真フイルム後端側の最終コマに撮影を行っ
た後のコマ送り時には1個のパーフォレーションが移動
してくるだけなので、これによりフイルム露光部に全て
撮影を行ったことを検知することも可能となる。
【0004】ところで、レンズ付きフイルムユニットで
は現像所でのフイルム取り出し作業を簡単に行うことが
できるように、写真フイルムの後端側から撮影を行って
ゆき、写真フイルム先端側の最終コマに撮影した後のフ
イルム巻上げ操作で全ての写真フイルムがパトローネに
巻き込まれるようになっている。またレンズ付きフイル
ムユニットでは、フイルム巻上げ時にパーフォレーショ
ンに係合して従動回転するスプロケットを用い、その回
転によって巻止め制御やシャッタチャージを行ってお
り、撮影操作に不可欠な機能をローコストで実現させて
いる。そこで、このようなレンズ付きフイルムユニット
に上記写真フイルムを用いるにあたっては、短い間隔で
並んだパーフォレーションの対が所定の位置に移動して
きたことをスプロケット等の機械的な1コマ送り検知用
の部材で検知して巻止め制御を行い、長い間隔で並んだ
パーフォレーションの間に撮影コマを位置決めすること
が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがレンズ付きフ
イルムユニットにおいては、フイルム巻上げ操作部と巻
止め機構、あるいはシャッタチャージ機構やカウンタ送
り機構との連繋などの理由から、スプロケット等の1コ
マ送り検知用の部材をパトローネ側に寄せて組み込む必
要がある。そして、上述したようにレンズ付きフイルム
ユニットでは写真フイルムの後端側から撮影が行われる
ため、フイルム露光部の最終端のコマ(レンズ付きフイ
ルムユニットでは第1コマ目になる)については、短い
間隔で並んだパーフォレーションの対を利用して位置決
めすることができない。そこで、レンズ付きフイルムユ
ニットに用いる写真フイルムについては、フイルム露光
部の最後のパーフォレーションから短い間隔をおいてパ
ーフォレーションを1個付加しておけば、この問題につ
いては簡単に対処することができる。
【0006】しかしながら、〔0003〕で説明したよ
うに写真フイルムの先端側にはパーフォレーションがす
でに1個付加されているため、レンズ付きフイルムユニ
ットの1コマ送り検知用の部材が短い間隔で並んだパー
フォレーションの対を有効に検知して巻止めが行われ、
有効なフイルム露光部を越えた位置に余分に1コマの撮
影が行われてしまうことになる。このため、有効なフイ
ルム露光部の範囲内に、長い間隔で並んだパーフォレー
ションの間に各コマを位置決めして撮影を行うという条
件が満たされなくなり、プリントを行う際にトラブルを
発生させる原因になる。
【0007】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたもので、撮影に有効に利用し得るフイルム
露光部が予め決められ、その中で長い間隔で並んだパー
フォレーションの間に各コマを位置決めして撮影が行わ
れることを前提とし、しかもフイルム先端側には短い間
隔でパーフォレーションの対が形成された写真フイルム
を用いながらも、フイルム露光部を越えて撮影が行われ
ることがないようにしたレンズ付きフイルムユニットを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、フイルム巻き上げ操作の際に回転操作される巻き上
げノブと;前記巻き上げノブの回転を利用して駆動さ
れ、フイルム1コマ分の長さ以内の移送に応じたフイル
ム巻き上げ操作が行われた時点でチャージ位置に移動さ
れるシャッタ駆動レバーと;前記巻き上げノブの回転を
利用して駆動する一歯ギヤと;前記シャッタ駆動レバー
がチャージ位置に移動するまでの間での前記一歯ギヤの
駆動により所定目盛り分だけ歩進する枚数表示板と;前
記小パーフォレーションへの進入が阻止され、大パーフ
ォレーションへの進入が許容されるサイズで形成されて
いる検知爪と、巻き止め爪とを有し、前記シャッタ駆動
レバーのチャージ位置への移動に連動してシャッタ駆動
レバーをチャージ位置で保持しながら巻き止め位置に向
けて移動し、前記検知爪が前記写真フイルムに押し付け
られた後に引き続き行われるフイルム巻き上げ操作によ
って所定位置に移動してくる大パーフォレーションに前
記検知爪が入り込んだ時点で巻き止め位置に移動して前
記巻き止め爪で前記巻き上げノブの回転操作を阻止する
とともに、シャッタレリーズ完了後には、検知爪を前記
大パーフォレーションから退避させる巻き止め解除位置
に移動する過程で前記シャッヤ駆動レバーのチャージ位
置での保持を解除するとともに、前記巻き止め爪による
巻き上げノブの回転操作の阻止を解除する係止レバー
と;前記枚数表示板に設けられ、最後の撮影を完了した
後のフイルム巻き上げ操作によって枚数表示板が所定目
盛り分だけ歩進した際に前記シャッタ駆動レバーをチャ
ージ位置で保持した状態の係止レバーに係合し、これの
巻き止め位置への移動を阻止する巻き止め阻止手段とを
備えたものである。
【0009】
【作用】シャッタ駆動レバーが、フイルム巻き上げ操作
の際に行われる巻き上げノブの回転操作により直接的に
チャージ位置に移動される。また、枚数表示板も巻き上
げノブの回転操作により直接的に駆動される一歯ギヤの
駆動により所定目盛り分だけ歩進する。係止レバーは、
シャッタ駆動レバーがチャージ位置に移動されるのに連
動して巻き止め位置に向けて移動される。この時点で
は、写真フイルムが未だ1コマ移送されていないから、
検知爪が写真フイルムに当接した状態で係止レバーの移
動が阻止される。その後、引き続き行われるフイルム巻
き上げ操作によって移動されてくる大パーフォレーショ
ンに検知爪が入り込んで係止レバーが巻き止め位置に移
動する。このとき、巻き止め爪が巻き上げノブの回転操
作を阻止する。
【0010】ャッタレリーズが行われると、これに
連動して係止レバーが巻き止め解除位置に向けて移動さ
れる。この移動する過程でシャッタ駆動レバーのチャー
ジ位置での保持を解除して露光が行われる。また係止レ
バーが巻き止め解除位置に移動した時点では、検知爪が
大パーフォレーションから引き抜かれているとともに、
巻き止め爪による巻き上げノブの回転操作の阻止が解除
されて次回のフイルム巻き上げ操作が許容される。
【0011】最後の撮影を完了した後のフイルム巻き上
げ操作によって係止レバーが巻き止め位置に移動してし
まうと、最後のコマの隣に配列されたパーフォレーショ
ンに検知爪が入り込んでフイルム巻き止めが作動してし
まうため、写真フイルムの全部を巻き上げることができ
なくなる。そこで、枚数表示板に設けられ巻き止め阻止
手段が、最後の撮影を完了した後のフイルム巻き上げ操
作によって枚数表示板が所定目盛り分だけ歩進した際
に、係止レバーの巻き止め位置への移動を阻止する。な
お、この間の巻き上げノブの回転操作によりシャッタ駆
動レバーがチャージ位置とレリーズ完了位置との間で回
動し、シャッタレリーズを行ってしまう恐れがある。そ
こで、このような不具合を防止するために、シャッタ駆
動レバーをチャージ位置で保持しておくのが好適であ
る。
【0012】請求項3記載の発明では、短い間隔で並ん
だ一対のパーフォレーションに係合する2つの歯を2対
設けた4歯スプロケットを用い、写真フイルムの移送力
を利用してシャッタチャージと、枚数表示板の歩進とを
行わせている。スプロケットは、一対の2歯との間が長
い間隔となっているため、この部分では写真フイルムの
移送が伝達されない。そこで、付勢手段の付勢力によっ
てこの間のスプロケットの回転をサポートしている。フ
イルム巻き止めは、スプロケットが半回転した際に、係
止レバーがスプロケットの回転を阻止する。
【0013】最後の撮影を完了した後に巻き止め阻止手
段が係止レバーを巻き止め位置に移動するのを阻止す
る。これにより、フイルム巻き上げ方向の最下流側の一
対のパーフォレーションにスプロケットの一対の歯が係
合してもフイルム巻き止めがかからず、その後引き続き
行われるフイルム巻き上げ操作により、前記一対の歯が
前記一対のパーフォレーションから外れてからは付勢手
段の付勢によってスプロケットが従動方向に付勢回転
し、後続の一対の歯が写真フイルムに当接してスプロケ
ットの付勢回転が禁止された後にはスプロケットの円周
面上をスリップさせながら写真フイルムの移送を行う。
なお、スプロケットが付勢回転することによりシャッタ
駆動レバーがチャージ位置とレリーズ完了位置との間で
回動するため、シャッタ駆動レバーをチャージ位置で保
持しておくのが好適である。また、写真フイルムとして
は、1コマあたり2個のパーフォレーションのサイズが
異なっていてもよい。この場合には、スプロケットの一
対の歯のサイズも、一対のパーフォレーションのサイズ
に合わせておく。
【0014】請求項5記載の発明では、短い間隔で並ん
だ一対のパーフォレーションに係合する2つの爪部を設
けた係止レバーと、巻き止め爪を設けたシャッタ駆動レ
バーとを用い、写真フイルムの移送力を利用してシャッ
タチャージと、枚数表示板の歩進とを行わせている。係
止レバーは待機位置の際に、写真フイルムに向けて当接
しており、パーフォレーションが移動することによりこ
れらに係合してフイルム移送と平行に移動する。係止レ
バーにはシャッタ駆動レバーが係合しており、係止レバ
ーの移動とともにシャッタ駆動レバーも移動する。
【0015】1コマ分の長さのフイルム移送に応じた分
だけ係止レバーが移動した時点で、シャッタ駆動レバー
の巻き止め爪が巻き上げノブに係合してフイルム巻き上
げ操作を阻止する。シャッタレリーズが行われると、こ
れに連動してシャッタ駆動レバーが係止レバーとの係合
が解除され、巻き止め爪の巻き上げノブへの係合も解除
される。その後、係止レバーが巻き止め解除位置に移動
して爪部がパーフォレーションから退避する。この間の
シャッタ駆動レバー、あるいは係止レバーの移動を利用
して枚数表示板を所定目盛り分だけ歩進させる。
【0016】最後の撮影を完了した後のフイルム巻き上
げ操作によって枚数表示板が所定目盛り分だけ歩進した
際には、巻き止め阻止手段が係止レバーを巻き止め解除
位置に保持する。これにより、爪部が写真フイルムから
退避した状態となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を用いたレンズ付きフイルムユ
ニットの構造について説明する。レンズ付きフイルムユ
ニット(以下「フイルムユニット」と称す。)10は、
図1に示すように、外ケース11とユニット本体12と
から構成されており、外ケース11には、撮影レンズ1
3、シャッタボタン14、巻き上げノブ15、及びファ
インダー窓16、及び撮影枚数表示窓17等を外部に露
呈させる開口が形成されている。
【0018】ユニット本体12は、図2に示すように、
本体基部18、後カバー19、露光ユニット20、及び
前カバー21とから構成されている。
【0019】本体基部18の前面には、露光ユニット2
0が着脱自在に取り付けられる。露光ユニット20は、
撮影レンズ13を備えた露光付与機構、フイルム巻き上
げ機構、及びシャッタチャージ機構等が組み込まれてお
り、これらはユニット化されている。後カバー19は、
本体基部18の背後に着脱自在に取り付けられ、本体基
部18との間でパトローネ付き写真フイルム22を光密
に収納する。
【0020】前カバー21は、本体基部18の前面に着
脱自在に取り付けられる。この前カバー21の上面に
は、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタ
ン14が設けられている。このシャッタボタン14の下
部には、押圧ロッド23が設けられており、詳しくは後
述する係止レバー44を押圧して露光付与機構を作動さ
せる。
【0021】本体基部18には、パトローネ24を収納
するためのパトローネ収納室25と、パトローネ24か
ら全部引き出した未露光の写真フイルム26をフイルム
ロール26aの形態で収納するためのフイルムロール室
27とが一体成形されている。本実施例では、フイルム
ロール26aを巻芯28に巻き付けて形成している。こ
の巻芯28は、後カバー19に設けた一対のフォーク2
9,30によって上下端がフイルムロール26aの内部
で回動自在に支持される。なお、巻芯28を省略し、フ
イルムール26aだけをフイルムロール室27に収納す
るようにしてもよい。この場合には、一対のフォーク2
9を省略することができる。
【0022】パトローネ収納室25とフイルムロール室
27との底は開口となっており、パトローネ付き写真フ
イルム22を装填した後に、後カバー19に設けたプル
トップ式の底蓋31,32によってそれぞれ塞がれる。
【0023】パトローネ収納室25とフイルムロール室
27との間には、暗箱33が設けられている。暗箱33
の背面側には露光開口が形成されている。この露光開口
は、ここを通るフイルム面とともに撮影レンズ13を通
る光軸13aを中心として湾曲した形状となっている。
また後カバー19には、フイルム面に対峙する部分にフ
イルム支持面34が形成されている。このフイルム支持
面34もフイルム面と同じに湾曲している。なお、暗箱
33を露光ユニット20に設けてもよい。また、暗箱3
3を分割して一部を露光ユニット20に、他部を本体基
部18に設け、露光ユニット20を本体基部18に取り
付けることで暗箱33が形成されるようにしてもよい。
【0024】暗箱33の前面側には、撮影レンズ13を
透過した被写体光を露光開口に導くための開口34が形
成されている。また、暗箱33の上方には、詳しくは後
述する検知爪46gを写真フイルム26に向けて露呈さ
せるための開口33aが形成されている。この開口33
aは、撮影レンズ13側から見た露光開口に対して上方
左側に形成されている。
【0025】巻き上げノブ15は、パトローネ収納室2
5の上面に回動自在に配置され、パトローネ収納室25
に装填されたパトローネ24のスプール35に係合して
いる。この巻き上げノブ15は、一部が後カバー19の
開口36から露呈しており、露呈した一部をフイルム巻
き上げ方向(同図に示す反時計方向)に回転させること
により、スプール35がフイルム巻き取り方向に回転し
て撮影済みの写真フイルム26をパトローネ24の内部
に収納する。
【0026】巻き上げノブ15の外周には歯列15aが
形成されている。この歯列15aには、本体基部18に
設けた逆止爪37が係合している。逆止爪37は、巻き
上げノブ15がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向(同
図に示す時計方向)に回転操作されることを禁止してい
る。
【0027】写真フイルム26は、写真フイルム26の
後端がスプール35に係止されており、図3に示すよう
に、撮影に利用するフイルム露光部26cと、撮影に利
用できないフイルム先端部26b及びフイルム後端部2
6dとから構成されている。フイルム露光部26cに
は、一方の側縁に沿ってサイズの異なった大小2個のパ
ーフォレーション39,40が2種類の間隔で交互に配
列されており、間隔の長いパーフォレーション39,4
0の間の中心を前記露光開口のフイルム給送方向(長手
方向)の中心に合わせた状態で露光を行いコマ38が形
成される。このような写真フイルム26は、一般のカメ
ラでコマ位置決め用に用いられるパーフォレーションを
1コマあたり2個ずつ形成した市販形態の写真フイルム
を、フイルムユニット10の専用に加工したものであ
る。加工は、乳剤面側から見てコマに対してフイルムユ
ニット10でのフイルム巻き上げ方向側のパーフォレー
ションのサイズを大きくする。
【0028】この加工時には、フイルム先端部26b側
のコマ38a(フイルムユニット10では最終コマ)と
フイルム後端部26d側のコマ38b(フイルムユニッ
ト10では最初のコマ)の隣にそれぞれ大小のパーフォ
レーション39a,40aが1個ずつ形成され、短い間
隔で並んだ大小のパーフォレーション39,40が必ず
対となるようにされる。フイルム先端部26bの大パー
フォレーション39aは、市販形態の写真フイルムに予
め形成されたパーフォレーションを大きく加工したもの
であり、また、フイルム後端部26dの小パーフォレー
ション40aは市販形態の写真フイルムには形成されて
おらず、新たに形成したものである。
【0029】これによりフイルムユニット10に専用で
用いられる写真フイルム26には、大パーフォレーショ
ン39が乳剤面側から見てコマ38の左上、すなわちコ
マ38に対してフイルム巻き上げ方向側に配置される。
この大パーフォレーション39は、小パーフォレーショ
ン40よりもフイルム給送方向に沿った長さが長くされ
ている。他方の小パーフォレーション40はコマ38の
右上、すなわち、コマ38に対してフイルム巻き上げ方
向とは逆側に配置されており、当然大パーフォレーショ
ン39よりもフイルム給送方向に沿った長さが短くなっ
ている。そして、どちらのパーフォレーション39,4
0もフイルム幅方向の長さは同じとされている。
【0030】露光ユニット20には、露光付与機構、フ
イルム巻き止め機構、及びシャッタチャージ機構の他
に、フイルムカウンタ機構が設けられている。これらの
機構は、図4及び図5に示すように、連動ギヤ41、歯
欠けギヤ42、一歯ギヤ43、カム部材44、シャッタ
駆動レバー45、係止レバー46、捩じりバネ47、シ
ャッタ羽根49、及び枚数表示板50等とで構成されて
いる。連動ギヤ41は、巻き上げノブ15の下方にこれ
と同軸に一体に形成されており、巻き上げノブ15の回
転に同期に回転する。
【0031】歯欠けギヤ42は、外周に設けたギヤ部4
2aのうち一部に歯欠け部42bが設けられており、フ
イルム巻き上げによって1コマ分以下の長さだけ写真フ
イルム26が移送される間で、ギヤ部42aが連動ギヤ
41に噛合する噛合位置から歯欠け部42bが対峙して
連動ギヤ41との噛合が断たれる噛合解除位置に向けて
回転される。この回転は、暗箱33の一部であるベース
板51の上面に設けた軸52を中心として時計方向であ
る。
【0032】シャッタ駆動レバー45には、立ち上がり
片45a、蹴飛ばし片45b、押圧部45c、及び規制
片45dが一体に形成され、ベース板51の上面に設け
た軸53を中心として反時計方向であるチャージ位置と
時計方向であるレリーズ完了位置との間で回動自在に設
けられており、捩じりバネ47によりレリーズ完了位置
に向けて付勢されている。そして、シャッタボタン17
の押下操作が行われることにより、チャージ位置からレ
リーズ完了位置に向けて瞬時に回転する途中でシャッタ
羽根46を蹴飛ばす。
【0033】立ち下がり片45aは、シャッタ駆動レバ
ー45がレリーズ完了位置に向けて回転する際に、後述
する係止レバー46の立ち下がり片46aの回動軌跡内
に入り込んで係止レバー46を巻き止め解除位置に保持
する。規制片45dは、シャッタ駆動レバー45がチャ
ージ位置の際に歯欠けギヤ42に設けた突起42cに係
合して歯欠けギヤ42を噛合解除位置に保持するととも
に、シャッタ駆動レバー45がレリーズ完了位置に向け
て回転した際には、突起42cから退避して歯欠けギヤ
42の噛合解除位置での保持を解除する。
【0034】カム部材44は、歯欠けギヤ42の下部に
一体に形成されており、チャージ用カム面44aと歯欠
けギヤ原点戻し用カム面44bとから構成されている。
チャージ用カム面44aは、歯欠けギヤ42が噛合解除
位置に回転する迄の間で押圧部45cに当接し、シャッ
タ駆動レバー45をレリーズ完了位置からチャージ位置
に回転させる。また、歯欠けギヤ原点戻し用カム面44
bは、これにシャッタレリーズ後にチャージ位置からレ
リーズ完了位置に瞬時に回転するシャッタ駆動レバー4
5の押圧部45cが当接し、このときのシャッタ駆動レ
バー45の回転力を利用して歯欠けギヤ42を噛合解除
位置から噛合位置に回転させる。
【0035】係止レバー46には、立ち下がり片46a
の他に、巻き止め爪46b、レリーズ連動片46c、及
び巻き止め阻止突起46eとを一体に形成した腕板の回
転軸46fの下方に検知爪46gを一体に形成した形状
とされている。検知爪46gは、回転軸46fからフイ
ルム給送方向に沿ってL字形状に突出した形状とされて
おり、小パーフォレーション40には係合せずに大パー
フォレーション39にだけ係合するように、フイルム給
送方向の幅が大パーフォレーション39よりも僅かに短
く、小パーフォレーション40よりも長いサイズで形成
されている。
【0036】係止レバー46は、開口33aを通して検
知爪46gが大パーフォレーション39に係合する巻き
止め位置と検知爪46gが大パーフォレーション39か
ら引き抜かれた巻き止め解除位置との間で回動自在に支
持されている。この支持は、回転軸46fの上下端に係
合するベース板51に形成した切り欠き付きの軸受部5
1a,51bで行われている。そして、係止レバー46
は、捩じりバネ47により回転軸46fを中心として時
計方向に沿った巻き止め位置に向けて常に付勢されてい
る。
【0037】巻き止め爪46bは、係止レバー46が巻
き止め位置の際に巻き上げノブ15の歯列15aに係合
してフイルム巻き上げ操作を禁止する。レリーズ連動片
46cは、シャッタボタン17の押下操作に連動する押
圧ロッド23により押圧され、係止レバー46を巻き止
め位置から巻き止め解除位置に向けて回転させる。
【0038】立ち下がり片46aは、シャッタ駆動レバ
ー45がチャージ位置に向けて回転される際にシャッタ
駆動レバー45の立ち上がり片45aの回動軌跡内に入
り込んでシャッタ駆動レバー45をチャージ位置に保持
したまま係止レバー46を巻き止め位置に向けて回転さ
せる。また、立ち下がり片46aは、シャッタレリーズ
後に係止レバー46が巻き止め解除位置に回転されるこ
とによって立ち上がり片45aの回動軌跡から退避して
シャッタ駆動レバー45のチャージ位置での保持を解除
する。
【0039】歯欠けギヤ42には、上面に突出して一歯
ギヤ43が同軸で設けられている。この一歯ギヤ43
は、軸53に回動自在に取り付けられた枚数表示板50
の外周に形成された歯列50aと噛合している。したが
って、歯欠けギヤ42が噛合位置から噛合解除位置に回
転する間に一歯ギヤ43が枚数表示板55を一目盛り分
回転させる。枚数表示板55の上面には、その回転ピッ
チに対応して枚数表示用の目盛りが設けられている。こ
の目盛りはその時点で撮影可能なフイルム枚数、すなわ
ち残数表示目盛りとなっているから、この目盛りを撮影
枚数表示窓17を通して観察することによって残りのコ
マ数を確認することができる。
【0040】また、最後のコマ38aに撮影を終了した
後のフイルム巻き上げ操作によって、写真フイルム26
を全部パトローネ24の内部に巻き込む必要がある。こ
のとき、最後のコマ38aの隣に形成された大パーフォ
レーション39aに係合しないように、検知爪46gを
逃がしておく必要がある。またこのときのフイルム露光
部26c以外に撮影が行われないように、シャッタ駆動
レバー45の回転を阻止しておく必要がある。
【0041】このため、枚数表示板50の下面に巻き止
め阻止手段であるカム50bを形成し、最終コマ38a
に撮影を終えた後のフイルム巻き上げ操作の過程でカム
50bを係止レバー46の立ち上がり突起46eの回動
軌跡内に入り込ませ、係止レバー46をフイルム収納許
容位置に保持させる。この位置は、巻き止め位置と巻き
止め解除位置との間で、且つ巻き止め解除位置から僅か
に巻き止め位置側に寄ったフイルム収納許容位置であ
り、係止レバー46がこのような状態となると、検知爪
46gが退避し、また、巻き止め爪46bが歯列15a
から退避し、さらに、立ち下がり片46aがシャッタ駆
動レバー45の立ち上がり片45aの回動軌跡内に入り
込んでシャッタ駆動レバー45をチャージ位置で保持す
る。
【0042】このような状態とすることで、写真フイル
ム26をパトローネ24の内部に全部収納することがで
きる。このとき、シャッタ駆動レバー45がチャージ位
置に保持されているから規制片45dが突起42cに係
合しており、したがって歯欠けギヤ42が回転しないこ
とから、枚数表示板50が歩進することがなく、係止レ
バー46のフイルム収納許容位置での保持が最後まで継
続される。
【0043】ところで、前記カム50bは、係止レバー
46が巻き止め解除位置に向けて回転する方向から入り
込む。このため、係止レバー46がフイルム収納許容位
置に保持された際に、シャッタボタン14が押下される
と、係止レバー46が巻き止め解除位置に回転してしま
い、シャッタ駆動レバー45が回転し露光が行われる恐
れがある。そこで、前記カム50bの形状をコ字状に形
成し、係止レバー46の立ち上がり突起46eを挟み込
んで、係止レバー46が巻き止め解除位置に回転するこ
とを防止するようにしておくのが好適である。
【0044】次に、上記構成の作用を説明する。撮影終
了時の状態は、図5に示すように、シャッタ駆動レバー
45がレリーズ完了位置の状態となっている。この状態
では、歯欠けギヤ42が噛合位置の状態となっている。
また、シャッタ駆動レバー45は、レリーズ完了位置に
移動していることから、立ち上がり片45aが立ち下が
り片46aの回動軌跡内に入り込んで、捩じりバネ55
の付勢に抗して係止レバー46を巻き止め解除位置に保
持している。
【0045】巻き上げノブ15を反時計方向に回転させ
てフイルム巻き上げ操作を行うと、図6に示すように、
写真フイルム26がフイルム巻き上げ方向に向けて移送
される。一方、巻き上げノブ15の回転に連係して連動
ギヤ41も反時計方向に向けて回転する。この連動ギヤ
41の回転によって歯欠けギヤ42が時計方向に回転す
る。この回転は、1コマ分のフイルム移送が行われる迄
にシャッタチャージが行えるように、増速して伝達され
る。したがって、歯欠けギヤ42が噛合位置から噛合解
除位置まで回転した際には、写真フイルム26の移送が
1コマ分の長さに達しておらず、この間にカム部材44
のチャージ用カム面44aが押圧部45cを押してシャ
ッタ駆動レバー45をチャージ位置に回転させる。この
回転は捩じりバネ47の付勢に抗して軸53を中心とし
て反時計方向である。
【0046】シャッタ駆動レバー45がチャージ位置に
向けて回転している間では、立ち上がり片45aが立ち
下がり片46aの回動軌跡内に入り込んだままの状態で
行われるため、係止レバー46が巻き止め解除位置に保
持されたままの状態となっている。
【0047】シャッタ駆動レバー45がチャージ位置に
到達した時点では、規制片45dが歯欠けギヤ42の突
起42cに係合して歯欠けギヤ42を噛合解除位置に保
持している。また、立ち上がり片45aが立ち下がり片
46aの回動軌跡内から退避され、係止レバー46が捩
じりバネ47の付勢により回転軸46fを中心に時計方
向、すなわち、巻き止め位置に向けて回転する。このと
き、写真フイルム26の移送は未だ1コマ分には達して
おらず、したがって、次のパーフォレーション39,4
0が到達していないため、図7に示すように、検知爪4
6gが写真フイルム26に当接する。この当接により、
係止レバー46は巻き止め位置までは回転しない。この
間の回転によって立ち下がり片46aが立ち上がり片4
5aの回動軌跡内に入り込んでシャッタ駆動レバー45
をチャージ位置に保持する。このとき、巻き止め爪46
bは、巻き上げノブ15の歯列15aから退避した位置
となっているため、引き続きフイルム巻き上げ操作が行
える。
【0048】なお、検知爪46gが写真フイルム26に
当接する部分は撮影画面外であるので問題がない。また
引続き行われるフイルム巻き上げ操作によって、小パー
フォレーション40が検知爪46gに向けて移送されて
くるが、検知爪46gのサイズが大きいため入り込むこ
とはない。
【0049】引続き行われるフイルム巻き上げ操作によ
って、図8に示すように、検知爪46gが大パーフォレ
ーション39に入り込んでフイルム移送を禁止する。こ
れにより係止レバー46が巻き止め位置に回転した状態
となり、このとき、巻き止め爪46bが巻き上げノブ1
5の歯列15aに噛合してフイルム巻き上げ操作の禁止
を行う。これにより、写真フイルム26が1コマ分の長
さだけ移送された状態となり、露光開口には、次のコマ
38がセットされている。なお、係止レバー46が巻き
止め位置に到達した時点では、立ち下がり片46aが立
ち上がり片45aの回動軌跡内に入り込んだままの状態
となっているため、シャッタ駆動レバー45のチャージ
位置への保持が引続き行われている。
【0050】フイルム巻き止めがなされると撮影者は、
シャッタボタン14を押下操作する。この押下操作によ
って押圧ロッド23がレリーズ連動片46cを同図に示
す矢印方向に押圧する。これにより係止レバー46が捩
じりバネ47の付勢に抗して回転軸46fを中心に反時
計方向に回転され、係止レバー46が巻き止め解除位置
に向けて回転する。
【0051】係止レバー46が巻き止め解除位置に回転
すると、検知爪46gが大パーフォレーション39か
ら、また巻き止め爪46bが歯列15aからそれぞれ退
避されるとともに、この係止レバー46の回転によっ
て、立ち下がり片46aが立ち上がり片45aの回転軌
跡内から退避する。これにより、シャッタ駆動レバー4
5は、図9に示すように、捩じりバネ47の付勢によっ
て軸53を中心として反時計方向に瞬時に回転する。こ
の回転途中でシャッタ羽根49を蹴飛ばす。蹴飛ばされ
たシャッタ羽根49は、引き戻しバネ60の作用によっ
てシャッタ開口61の前面で一往復揺動し、撮影レンズ
13から入射する被写体光を写真フイルム26に露光さ
せる。
【0052】シャッタ駆動レバー45がレリーズ完了位
置に向けて移動している間では、立ち上がり片45aが
立ち下がり片46aの回動軌跡内に入り込んだままの状
態で行われ、またレリーズ完了位置に到達した時点でも
同じ状態となっているため、係止レバー46は巻き止め
解除位置で保持されている。
【0053】また、シャッタ駆動レバー46がレリーズ
完了位置に向けて回転する際には、規制片45dが歯欠
けギヤ42の突起42cから退避して歯欠けギヤ42の
噛合解除位置での保持を解除している。その後、レリー
ズ完了位置に到達する直前には、押圧部45cがカム面
44bに当接する。この当接は軸52を中心としてカム
部材44を時計方向に向けて回転させるように行われる
ため、歯欠けギヤ42が時計方向に回転され、ギヤ部4
2aが連動ギヤ41に噛合する噛合位置の状態となる。
これにより、次回の巻き上げノブ15の回転操作に歯欠
けギヤ42が連動回転するようになる。
【0054】以下、前述したと同じ操作を繰り返し行う
ことで順次に撮影を行ってゆくことができる。そして、
写真フイルム26の最終コマ38aに撮影を終えた後に
は、シャッタ駆動レバー45がレリーズ完了位置となっ
ているから、係止レバー46を巻き止め解除位置で保持
している。その後のフイルム巻き上げ操作によってシャ
ッタ駆動レバー45がチャージ位置に向けて回転し、係
止レバー46の巻き止め解除位置での保持を解除する。
そして、係止レバー46は、捩じりバネ47の付勢によ
り巻き止め位置に向けて回転する。
【0055】この回転途中で、立ち下がり片46aが立
ち上がり片45aの回動軌跡内に入り込んで係止レバー
46がシャッタ駆動レバー45をチャージ位置で保持す
る。その間引き続き行われている巻き上げノブ15の回
転操作によって歯欠けギヤ42及び一歯ギヤ43が回転
し、枚数表示板50を1目盛り分だけ回転させ、撮影枚
数表示窓17に「0」の表示を行う。このときの枚数表
示板50の一目盛り分の回転によりカム50bが係止レ
バー46の立ち上がり突起46eの回動軌跡内に入り込
んで、係止レバー46をフイルム収納許容位置に保持し
て図10に示す状態となる。
【0056】このような状態となると、検知爪46gが
写真フイルム26から退避しており、また、巻き止め爪
46bが巻き上げノブ15の歯列15aから退避してフ
イルム巻き上げ操作を許容しており、さらに、立ち下が
り片46aが立ち上がり片45aの回動軌跡内に入り込
み、係止レバー46がシャッタ駆動レバー45をチャー
ジ位置で保持したままとなる。
【0057】これにより、露光を行うことなく引き続き
フイルム巻き上げ操作が行えるとともに、検知爪46g
が退避しているから、最後のコマ38aの隣に形成され
たパーフォレーション39aが移送されてきても、これ
に入り込むことがなく、したがって、全ての写真フイル
ム26をパトローネ24の内部に確実に収納することが
できる。
【0058】撮影済みのフイルムユニット10は、その
まま現像所に提出される。現像所では、後カバー19の
蓋31を開いてパトローネ24を取り出し、撮影済みの
写真フイルム26を従来どおりに現像及び焼付け処理す
る。このように処理を行った後には、ユーザーにプリン
ト写真とネガフイルムとを返却する。そして、空のフイ
ルムユニット10は工場に回収されリサイクルされる。
【0059】上記実施例では、1コマあたりにサイズの
異なる2個のパーフォレーション39,40を設けた写
真フイルム26としているが、本発明ではこれに限ら
ず、1コマあたりに1個の大パーフォレーションと複数
の小パーフォレーションとを配列した写真フイルムにも
用いることができる。また、1コマあたり1個のパーフ
ォレーションを設けた写真フイルムでもよい。
【0060】また、大小のパーフォレーションの形状と
しては、フイルム幅方向の長さを異ならせた形状として
もよい。また、大きさを異ならせる他に、例えば丸や三
角等、形状を異ならせたものでものよい。これらの場合
には、パーフォレーションの形状に応じて検知爪の形状
も変化させることはいうまでもない。
【0061】また、図11に示すよに、同じサイズのパ
ーフォレーション68を配列した写真フイルム69を用
いてもよい。この場合には、1コマ分のフイルム移送が
完了した時点で、同図に示す符号68aのパーフォレー
ションに検知爪を係合させることで、露光開口にコマ3
8bがセットされるようにしておく。すなわち、セット
されるコマ38の左上に位置するパーフォレーションの
フイルム巻き上げ方向側の隣のパーフォレーションに検
知爪を入り込ますようにすれば、フイルム巻き上げノブ
の回転操作によりシャッタ駆動レバーがチャージ位置に
回転する間に、短い間隔で並んだ次のパーフォレーショ
ンが通り過ぎているため、シャッタチャージ後に係止レ
バーが巻き止め位置に回転しても、2個目のパーフォレ
ーションに検知爪が入り込むから、1コマ分のフイルム
移送が行える。
【0062】上記実施例では、巻き上げノブ15の回転
力を利用してシャッタ駆動レバー45をチャージさせ、
チャージ後にフイルム巻き止めを行う機構について説明
しているが、本発明ではこれに限らず、写真フイルム2
6の移送力を利用してシャッタチャージを行い、このチ
ャージ後にフイルム巻き止めを行う機構でもよい。
【0063】この機構は、図12に示すように、スプロ
ケット70、回転部材71、シャッタ駆動レバー72、
係止レバー73、板バネ74、捩じりバネ75、シャッ
タ羽根76、及び枚数表示板77等とから構成されてい
る。
【0064】暗箱33の一部であるベース板78には、
上面に2つの軸79,80と軸受開口81とが一体に形
成されている。軸79には、シャッタ駆動レバー72と
枚数表示板77とが順に挿入される。他方、軸80に
は、捩じりバネ75と係止レバー73とが順に挿入され
る。
【0065】軸受開口81には回転部材71が挿入され
る。回転部材71は、下から順に、被押圧部82、シャ
ッタチャージカム83、巻き止めカム84、及び二歯ギ
ヤ84とが一体に形成されている。被押圧部82の下方
には、開口33aからフイルム面に向けて露呈されるス
プロケット70が連結される。
【0066】スプロケット70には、短い間隔で並んだ
一対のパーフォレーション39,40が移動したときに
順次に噛合する一対の大小の歯70a,70bが、円周
面上に180°隔てた位置に2対、突設されており、1
コマ分のフイルム移送に従動して半回転する。なお、ス
プロケット70の従動方向は、同図に示す反時計方向で
ある。
【0067】大歯70aは、フイルム給送方向の長さが
小パーフォレーション40よりも長く、大パーフォレー
ション39よりも僅かに短いサイズで形成され、大パー
フォレーション39にのみ噛合する。また小歯70b
は、小パーフォレーション40に噛合するサイズとなっ
ている。そして、写真フイルム26の1コマ移送では、
一対の歯のうち小歯70bが一対のパーフォレーション
のうち小パーフォレーション40から外れ、大歯70a
が大パーフォレーション39に確実に係合した状態で完
了する。
【0068】被押圧部82には、円周面上の180°隔
てた位置に2つの山条の突起82aがそれぞれ形成され
ており、円周面上に板バネ74が付勢している。この板
バネ74は、スプロケット70の二対の歯70a,70
bのうちいずれかの一対の歯70a,70bが短い間隔
のパーフォレーション39,40に係合している間で突
起82aに押されて弾性変形し、被押圧部82の回転を
許容し、また、一対の歯70a,70bが短い間隔のパ
ーフォレーション39,40から外れてから後続の一対
の歯70a,70bが次の一対のパーフォレーション3
9,40に係合するまでの間では突起82aを押してス
プロケット70を従動方向に付勢する。
【0069】捩じりバネ75は、一端75aがシャッタ
駆動レバー72に係合しており、軸79を中心としてシ
ャッタ駆動レバー72を反時計方向(レリーズ完了位
置)に向けて付勢している。また捩じりバネ75の他端
75bは、係止レバー73の立ち下がり片73aに係合
し、軸80を中心として係止レバー73を時計方向(巻
き止め位置)に向けて付勢している。シャッタチャージ
カム83には、180°隔てた位置に2つのカム83a
がぞれぞれ形成されており、これらのうち何れか一方に
シャッタ駆動レバー72の一端72bが当接している。
カム83aは、スプロケット70が半回転する間でシャ
ッタ駆動レバー72を時計方向(チャージ位置)に向け
て回転させる。
【0070】1コマ分のフイルム移送が行われると、回
転部材71が反時計方向に半回転する。この半回転した
時点で、巻き止めカム84の外周に180°隔てて設け
られた2つの溝84aのうち一方に係止レバー73の爪
部73bが嵌入し、スプロケット70の回転をロックす
る。この状態が係止レバー73の巻き止め位置となる。
また、係止レバー73が巻き止め位置に回転する途中で
は、係止レバー73の下突条部73cがシャッタ駆動レ
バー72の立ち上がり片72cの回動軌跡内に入り込
み、シャッタ駆動レバー72をチャージ位置で保持す
る。さらに、係止レバー73が巻き止め位置に回転した
際には、係止レバー73の巻き止め爪73dが巻き上げ
ノブ15の外周の歯列15aに噛み合い、フイルム巻き
上げ操作を阻止する。
【0071】シャッタボタン14の押下操作によって押
圧ロッド23が係止レバー73の立ち下がり片73aを
押圧し、係止レバー73が反時計方向(巻き止め解除位
置)に向けて回転される。この回転により下突条部73
cが立ち上がり片72cの回動軌跡内から外れる。これ
により、シャッタ駆動レバー72が捩じりバネ75の付
勢によって反時計方向に回転される。この回転は、蹴飛
ばしアーム72dがストッパ87に当接した時点で終了
する。この状態がシャッタ駆動レバー72のレリーズ完
了位置となり、この回転途中で、蹴飛ばしアーム72d
がシャッタ羽根76を蹴飛ばす。
【0072】また、シャッタ駆動レバー72がレリーズ
完了位置に回転すると、立ち上がり片72cが下突条部
73cの回動軌跡内に入り込んで、係止レバー73を巻
き止め解除位置で保持する。係止レバー73が巻き止め
解除位置の状態となると、巻き止め爪73dが歯列15
aから退避し、また、爪部73bが溝84aから退避し
ている。これにより、次回のフイルム巻き上げ操作が行
える。
【0073】二歯ギヤ85には、枚数表示板77の外周
に形成されたギヤ77aが噛合している。したがって、
スプロケット70が半回転すると二歯ギヤ85のうち一
方の歯によって枚数表示板77を一目盛り分だけ時計方
向に回転させる。枚数表示板77の上面には、その回転
ピッチに対応して枚数表示用の目盛りが設けられてい
る。この目盛りはその時点で撮影可能なフイルム枚数、
すなわち残数表示目盛りとなっているから、この目盛り
を表示窓17を通して観察することによって残りコマ数
を確認することができる。
【0074】このように、前述した操作を繰り返すこと
により撮影が順次に行われる。そして、写真フイルム2
6の最終コマ38aに撮影を終えた後のフイルム巻き上
げ操作によって枚数表示板77は1目盛り分だけ回転し
て、撮影枚数表示窓17に「0」の表示を行う。このと
きの写真フイルム26の移送によりシャッタ駆動レバー
72がチャージ位置に回転し、係止レバー73の巻き止
め解除位置での保持を解除して係止レバー73が巻き止
め位置に向けて回転する。
【0075】この回転途中では、シャッタ駆動レバー7
2がチャージ位置に移動しており、下突条部73cが立
ち上がり片72cの回動軌跡内に入り込んで係止レバー
73がシャッタ駆動レバー72をチャージ位置で保持す
る。その後、前述した枚数表示板77の一目盛り分の回
転により下面に形成した巻き止め阻止手段であるカム7
7bが係止レバー73の立ち上がり突起73eの回動軌
跡内に入り込んで、係止レバー73をフイルム収納許容
位置に保持する。この係止レバー73のフイルム収納許
容位置は、巻き止め位置と巻き止め解除位置との間で、
且つ巻き止め解除位置から僅かに巻き止め位置に寄った
位置である。
【0076】このような状態となると、溝84aから爪
部73bが退避してスプロケット70の回転がフリーと
なり、また、巻き止め爪73dが巻き上げノブ15の歯
列15aから退避してフイルム巻き上げ操作を許容して
おり、さらに、係止レバー73の下突条部73cがシャ
ッタ駆動レバー72の立ち上がり片72cの回動軌跡内
に入り込み、シャッタ駆動レバー72をチャージ位置で
保持したままとなる。これにより、最後コマ38aの隣
に形成されたパーフォレーション39aが移送されてき
ても、スプロケット70の回転が阻止されるこがな
い。
【0077】その後、スプロケット70には、パーフォ
レーション39,40が形成されていない部分、すなわ
ちフイルム先端部26bが通過する。スプロケット70
は、図13に示した状態、すなわち、先行する一対の歯
70a,70bのうち大歯70aがパーフォレーション
39aから外れ、後続の一対の歯70a,70bのうち
小歯70bがフイルム先端部26bの部分に当接した状
態となる。したがって、その後はフイルム先端部26b
が小歯70bの歯面をスリップしながら移送されるた
め、スプロケット70とともに、枚数表示板77も回転
せず、したがって、係止レバー73がフイルム収納許容
位置で保持されたままの状態となる。これにより、全て
の写真フイルム26をパトローネ24の内部に確実に収
納することができる。
【0078】なお、図12及び図13で説明した実施例
では、係止レバー73が巻き止め解除位置に向けて回転
する方向を阻止するようにカム77bが係止レバー73
の立ち上がり突起73eの回動軌跡内に入り込むため、
係止レバー46が巻き止め解除位置に回転せず、したが
って露光が行われることはない。また、図13では、図
面の煩雑化を防ぐために、スプロケット70と被押圧部
74との軸を離して記載している。
【0079】図14ないし図28に示す実施例は、一対
のパーフォレーション39,40に2つの爪部を係合せ
ることによって直線的に移動してシャッタチャージを行
うフイルムユニットを示している。
【0080】このフイルムユニットのシャッタチャージ
機構やフイルム巻き止め機構等は、シャッタ駆動レバー
90、係止レバー91、及びバネ92,93等とから構
成されている。シャッタ駆動レバー90には、レリーズ
連動部94、蹴飛ばしアーム95、摺動ピン96、係合
部97、及び巻き止め爪98が一体に設けられており、
直線溝99に摺動ピン96がガイドされた状態でレリー
ズ完了位置とチャージ位置との間で略直線的に往復移動
する。
【0081】係止レバー91には、短い間隔で並んだ一
対のパーフォレーション39,40に係合する2つの爪
部101,102、前記係合部97に係合される被係合
部103、摺動ピン104、及び、カムピン105が一
体に設けられており、摺動ピン104が直線溝106に
ガイドされた状態で待機位置、巻き止め位置、巻き止め
解除位置との間で略三点を略直線的に移動する。バネ9
2は、シャッタ駆動レバー90をレリーズ完了位置に向
けて付勢しており、またバネ93は、係止レバー91を
巻き止め解除位置に向けて付勢している。しかも、これ
らのバネ92,93は、シャッタ駆動レバー90と係止
レバー91とを互いに密着させる方向にそれぞれ付勢し
ている。
【0082】2つの爪部101,102は、各先端が互
いに内側に向けて傾斜しており、また互いに短い間隔で
並んだ一対のパーフォレーション39,40に係合する
サイズで形成されている。
【0083】図15(A)に示すレリーズ完了状態から
巻き上げノブ15を回転操作を行うと、写真フイルム2
6がフイルムロール室27からパーフォレーション収納
室25に向けて移送される。この時点では、係止レバー
91が待機位置の状態となっている。この状態は、カム
ピン105がカム106に当接しており、また爪部10
1,102が写真フイルム26に当接している。フイル
ム移送に伴って一対のパーフォレーション39,40が
移動してくるまでの間では、係止レバー91の検知爪1
01,102がフイルム面上をスリップする。パーフォ
レーション39,40が検知爪101,102の位置ま
で到達すると、検知爪101,102がパーフォレーシ
ョン39,40が係合する。このときの係合は、同図
(B)に示すように、カム106の形状がフイルム面に
平行な湾曲形状となっているから、僅かに係合した状態
となる。
【0084】爪部101,102が一対のパーフォレー
ション39,40に係合した後には、フイルム移送に伴
って係止レバー91がカム106の形状に沿って移動す
る。このとき、係止レバー91の被係合部103が係合
部97に係合してシャッタ駆動レバー90も一緒に移動
する。カムピン105がカム106を乗り越える位置ま
で係止レバー91の移動が行われると、係止レバー91
が摺動ピン104を中心として時計方向に僅かに回転
し、2つの爪部101,102がパーフォレーション3
9,40に深く入り込んで巻き止め位置となる。このと
き、シャッタ駆動レバー90の巻き止め爪98が歯列1
5aに係合し、フイルム巻き上げ操作を阻止して、同図
(C)に示す状態となる。
【0085】この状態では、カムピン105がカム10
6を乗り越えた面に引っ掛かっているため、係止レバー
91が巻き止め位置に保持されており、またシャッタ駆
動レバー90もチャージ位置に保持されている。
【0086】シャッタボタン14の押下操作が行われる
と、押圧ロッド23がレリーズ連動部94を図16
(A)に示す矢印方向に押圧する。これにより、係合部
97が被係合103から離れて、シャッタ駆動レバー9
1がバネ92の付勢によりレリーズ完了位置に向けて瞬
時に移動され、同図(B)に示す状態となる。この間に
蹴飛ばしアーム95がシャッタ羽根76を蹴飛ばして露
光を行うとともに、巻き止め爪98が歯列15aから離
れることになる。
【0087】シャッタレリーズ完了後には再び巻き上げ
操作が行われる。この操作に連動してフイルム移送が行
われる。このとき、パーフォレーション39のエッジが
爪部101の斜面を押し上げるように作用するため、係
止レバー91が摺動ピン104を中心として反時計方向
に僅かに回転して同図(C)の状態となる。この回転に
より爪部101,102が写真フイルム26から退避し
た巻き止め解除位置に移動した状態となる。このとき、
カムピン105が再びカム106を乗り越えた位置とな
っているのでその後は係止レバー91がバネ92の付勢
によって瞬時に引き戻されて図14に示す待機位置に移
動した状態となる。
【0088】係止レバー91には、歩進爪107が突出
して設けられており、図17に示すように、巻き止め位
置に達した際に枚数表示板108の歯列108aに係合
する。しかる後、シャッタレリーズ後の巻き上げ操作を
行った際に、パーフォレーション39のエッジが爪部1
01の斜面を押し上げるように作用して係止レバー91
が巻き止め位置から巻き止め解除位置に向けて回転す
る。この回転途中で枚数表示板108を同図に示す矢印
方向に沿って一目盛り分だけ歩進させる。そして、バネ
92の付勢により係止レバー91が図14に示す退避位
置に移動して際には、歩進爪107が歯列108aから
退避した状態となる。
【0089】このように、前述した操作を繰り返すこと
により撮影が順次に行われる。そして、写真フイルム2
6の最終コマ38aに撮影を終えた後のフイルム巻き上
げ操作によって枚数表示板108は1目盛り分だけ回転
して、撮影枚数表示窓17に「0」の表示を行う。この
ときの写真フイルム26の移送により、パーフォレーシ
ョン39のエッジが爪部101の斜面を押し上げて係止
レバー91が巻き止め位置から巻き止め解除位置に向け
て回転する。この回転途中で、図18に示すように、枚
数表示板108の一目盛り分の回転により下面に形成し
た巻き止め阻止手段であるカム108bが係止レバー9
1の立ち上がり突起109の回動軌跡内に入り込んで、
係止レバー91を巻き止め解除位置に保持する。
【0090】このような状態となると、爪部101,1
02が写真フイルム26から離れた位置に退避してお
り、また、シャッタ駆動レバー90は、レリーズ完了の
位置に到達しているから、巻き止め爪94が歯列15a
から退避する。これにより、フイルム巻き上げ操作が継
続して行われるとともに、最後コマ38aの隣に形成さ
れたパーフォレーション39aが移送されてきても、爪
部101,102が入り込むことがない。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、巻き
止め阻止手段が最後のコマに撮影を終了した後のフイル
ム巻き上げ操作によるフイルムカウンタ手段の歩進に連
動してフイルム巻き止め手段の作動を阻止するため、フ
イルム露光部を越えて撮影を行うことなく、全ての写真
フイルムをパトローネの内部に収納することができる。
また、パーフォレーションの移動をフォトセンサで監視
し、1個おきにパーフォレーションの移動を光電検知す
るか、あるいは長短いずれかの間隔で並んだ一対のパー
フォレーションの移動を光電検知すれタイプと比較し
、巻き上げノブの回転でシャッタチャージを直接に行
発明や写真フイルムの移送力を利用してシャッタチャ
ージを行う発明では、単に機械的にフイルム1コマ移送
を行う機構であるから、高価なフォトセンサ及びフォト
センサからの光電信号を増幅したり波形整形したりする
ための回路を必要とせずに、ローコストで達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】ユニット本体の分解斜視図である。
【図3】内蔵されたパトローネ付き写真フイルムを乳剤
面側から見た説明図である。
【図4】フイルム巻き止め機構やシャッタチャージ機構
等の概略を示す斜視図である。
【図5】シャッタレリーズ後の状態を示す説明図であ
る。
【図6】フイルム巻き上げ中の状態を示す説明図であ
る。
【図7】シャッタレリーズ完了後の状態を示す説明図で
ある。
【図8】検知爪がパーフォレーションに入り込んだ状態
を示す説明図である。
【図9】シャッタレリーズ後の状態を示す説明図であ
る。
【図10】係止レバーがフイルム収納許容位置に保持さ
れた状態を示す説明図である。
【図11】同じサイズのパーフォレーションが配列され
た他の写真フイルムを示す説明図である。
【図12】写真フイルムの移送力を利用してシャッタチ
ャージを行う別の実施例のシャッタチャージ機構やフイ
ルム巻き止め機構等を示す斜視図である。
【図13】図12で説明した係止レバーがフイルム収納
許容位置に保持された状態を示す説明図である。
【図14】2つの爪部を備えた係止レバーをパーフォレ
ーションの移動を利用して略直線的に移動させてシャッ
タチャージを行う他の実施例のシャッタチャージ機構や
フイルム巻き止め機構等を示す説明図である。
【図15】図14に示すレンズ付きフイルムユニットの
作用を示す説明図であり、(A)はレリーズ完了状態、
(B)はシャッタチャージ中の状態、(C)はフイルム
巻き止めが作動した状態をそれぞれ示している。
【図16】図14に示すレンズ付きフイルムユニットの
作用を示す説明図であり、(A)はシャッタレリーズし
た状態、(B)はシャッタ駆動レバーがチャージ完了位
置に移動した状態、(C)はフイルム巻き止めが解除さ
れた状態をそれぞれ示している。
【図17】図14に示すレンズ付きフイルムユニットの
説明図であり、歩進爪が枚数表示板を一目盛り分だけ歩
進させる状態を示している。
【図18】図14に示すレンズ付きフイルムユニットの
説明図であり、最後コマを撮影した後のフイルム巻き上
げ操作によってフイルム巻き止めを阻止した状態を示し
ている。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 14 シャッタボタン 15 巻き上げノブ 26,69 写真フイルム 39 大パーフォレーション 40 小パーフォレーション 41 連動ギヤ 42 歯欠けギヤ 43 一歯ギヤ 44 カム部材 45,72,90 シャッタ駆動レバー 46,73,91 係止レバー 46d,73d 巻き止め爪 46e,73e,109 巻き止め阻止突起 46g 検知爪 50,77,108 枚数表示板 68 パーフォレーション 70 スプロケット 85 二歯ギヤ 101,102 爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−273637(JP,A) 特開 平5−11325(JP,A) 特開 平4−356034(JP,A) 実開 昭63−115134(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 G03B 17/26 - 17/34 G03B 17/38 - 17/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影に利用されるフイルム露光部に1コマ
    あたりサイズの異なる2個の大及び小パーフォレーショ
    ンが2種類の間隔で交互に配列されており、また撮影に
    利用できないフイルム後端部とフイルム先端部とのうち
    で最初のコマと最後のコマとの隣にそれぞれ1個ずつフ
    イルム露光部と同じ配列となるように大及び小パーフォ
    レーションが形成された写真フイルムを用いるレンズ付
    きフイルムユニットであって、 フイルム巻き上げ操作の際に回転操作される巻き上げノ
    ブと、 前記巻き上げノブの回転を利用して駆動され、フイルム
    1コマ分の長さ以内の移送に応じたフイルム巻き上げ操
    作が行われた時点でチャージ位置に移動するシャッタ駆
    動レバーと、 前記巻き上げノブの回転を利用して駆動する一歯ギヤ
    と、 前記シャッタ駆動レバーがチャージ位置に移動するまで
    の間での前記一歯ギヤの駆動により所定目盛り分だけ歩
    進する枚数表示板と、 前記小パーフォレーションへの進入が阻止され、大パー
    フォレーションへの進入が許容されるサイズで形成され
    ている検知爪と、巻き止め爪とを有し、前記シャッタ駆
    動レバーのチャージ位置への移動に連動してシャッタ駆
    動レバーをチャージ位置で保持しながら巻き止め位置に
    向けて移動し、前記検知爪が前記写真フイルムに押し付
    けられた後に引き続き行われるフイルム巻き上げ操作に
    よって所定位置に移動してくる大パーフォレーションに
    前記検知爪が入り込んだ時点で巻き止め位置に移動して
    前記巻き止め爪で前記巻き上げノブの回転操作を阻止す
    るとともに、シャッタレリーズ完了後には、検知爪を前
    記大パーフォレーションから退避させる巻き止め解除位
    置に移動する過程で前記シャッヤ駆動レバーのチャージ
    位置での保持を解除するとともに、前記巻き止め爪によ
    る巻き上げノブの回転操作の阻止を解除する係止レバー
    と、 前記枚数表示板に設けられ、最後の撮影を完了した後の
    フイルム巻き上げ操作によって枚数表示板が所定目盛り
    分だけ歩進した際に前記シャッタ駆動レバーをチャージ
    位置で保持した状態の係止レバーに係合し、これの巻き
    止め位置への移動を阻止する巻き止め阻止手段とを備え
    たことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】撮影に利用されるフイルム露光部に1コマ
    あたり2個のパーフォレーションが2種類の間隔で交互
    に配列されており、また撮影に利用できないフイルム後
    端部とフイルム先端部とのうちで最初のコマと最後のコ
    マとの隣にそれぞれ1個ずつフイルム露光部と同じ配列
    となるようにパーフォレーションが形成された写真フイ
    ルムを用いるレンズ付きフイルムユニットであって、 フイルム巻き上げ操作の際の回転操作により前記写真フ
    イルムをフイルム巻き上げ方向に移送する巻き上げノブ
    と、 短い間隔で並んだ一対のパーフォレーションが移動して
    きたときにこれらに順次に係合する一対の歯が二対、円
    周面上の180隔てた位置にそれぞれ突設され、1コ
    マ分の長さだけ写真フイルムが移送される間にこれの移
    送に沿って従動される従動方向に沿って半回転するスプ
    ロケットと、 前記スプロケットと一緒に回転する二歯ギヤと、 前記二歯ギヤが半回転する間に前記二歯のうちいずれか
    一方が所定目盛り分だけ歩進させる枚数表示板と、 前記スプロケットの二対の歯のうち先行する一対の歯が
    前記一対のパーフォレーションから外れてから後続の一
    対の歯が次の一対のパーフォレーションに係合するまで
    の間で、前記スプロケットを従動方向に付勢する付勢手
    段と、 前記スプロケットが半回転する間のうち前記一対の歯が
    一対のパーフォレーションに係合している間でのスプロ
    ケットの回転を利用してチャージ位置に移動されるシャ
    ッタ駆動レバーと、 前記スプロケットが半回転したときに前記シャッタ駆動
    レバーをチャージ位置に保持する巻き止め位置に移動し
    て前記スプロケットの回転と巻き上げノブの回転操作と
    を阻止するとともに、シャッタレリーズに連動して巻き
    止め解除位置に移動て前記シャッタ駆動レバーのチャ
    ージ位置での保持を解除した後に、前記スプロケットの
    回転と巻き上げノブの回転操作との阻止を解除する係止
    レバーと、 前記枚数表示板に設けられ、最後の撮影を完了した後の
    フイルム巻き上げ操作によって枚数表示板が所定目盛り
    分だけ歩進した際に前記シャッタ駆動レバーをチャージ
    位置で保持した状態の前記係止レバーに係合し、これの
    巻き止め位置への移動を阻止する巻き止め阻止手段とを
    備え、 最後の撮影を完了した後に前記巻き止め阻止手段が係止
    レバーを巻き止め位置に移動するのを阻止することによ
    って、フイルム巻き上げ方向の最下流側の一対のパーフ
    ォレーションにスプロケットの一対の歯が係合してもフ
    イルム巻き止めがかからず、その後引き続き行われるフ
    イルム巻き上げ操作により、前記一対の歯が前記一対の
    パーフォレーションから外れてからは前記付勢手段の付
    勢によってスプロケットが従動方向に付勢回転し、前記
    後続の一対の歯が写真フイルムに当接してスプロケット
    の付勢回転が禁止された後には前記スプロケットの円周
    面上をスリップさせながら写真フイルムの移送を行うよ
    うにしたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記写真フイルムには、撮影に利用できる
    フイルム露光部に1コマあたりサイズの異なる2個の大
    及び小パーフォレーションが2種類の間隔で交互に配列
    されており、また撮影に利用できないフイルム後端部と
    フイルム先端部とのうちで最初のコマと最後のコマとの
    隣にそれぞれ1個ずつフイルム露光部と同じ配列となる
    ように大及び小パーフォレーションが形成されており、
    さらに、前記スプロケットの一対の歯は、小パーフォレ
    ーションに係合する小歯と、大パーフォレーションに係
    合する大歯とから構成されていることを特徴とする請求
    記載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】撮影に利用されるフイルム露光部に1コマ
    あたり2個のパーフォレーションが2種類の間隔で交互
    に配列されており、また撮影に利用できないフイルム後
    端部とフイルム先端部とのうちで最初のコマと最後のコ
    マとの隣にそれぞれ1個ずつフイルム露光部と同じ配列
    となるようにパーフォレーションが形成された写真フイ
    ルムを用いるレンズ付きフイルムユニットにおいて、 フイルム巻き上げ操作の際に回転操作される巻き上げノ
    ブと、 短い間隔で並んだ一対のパーフォレーションに係合する
    2つの爪部が前記短い間隔離して設けられ、前記2つの
    爪部が前記一対のパーフォレーションに係合することに
    より写真フイルムの移送に追従して待機位置から巻き止
    め位置に向けて移動し、またシャッタレリーズ完了後に
    は前記爪部がパーフォレーションから退避した巻き止め
    解除位置に移動した後に待機位置に戻る係止レバーと、 巻き止め爪を有し、前記係止レバーに係合してチャージ
    位置に向けてチャージされ、前記係止レバーが巻き止め
    位置に移動した時点で前記巻き止め爪巻き上げノブに
    係合してフイルム巻き上げ操作を阻止するチャージ位置
    に移動するとともに、シャッタレリーズに連動して前記
    係止レバーとの係合が解除されるレリーズ完了位置に移
    動するシャッタ駆動レバーと、 写真フイルムを1コマ分の長さだけ移送する間前記係
    止レバー、又はシャッタ駆動レバーのうち何れか一方が
    移動することにより所定目盛り分だけ歩進する枚数表示
    板と、 前記枚数表示板に設けられ、最後の撮影を完了した後の
    フイルム巻き上げ操作によって枚数表示板が所定目盛り
    分だけ歩進した際に係止レバーを巻き止め解除位置に保
    持する巻き止め阻止手段とを備えたことを特徴とするレ
    ンズ付きフイルムユニット。
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