JPH11311824A - フイルム巻き上げ装置 - Google Patents

フイルム巻き上げ装置

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Publication number
JPH11311824A
JPH11311824A JP12036498A JP12036498A JPH11311824A JP H11311824 A JPH11311824 A JP H11311824A JP 12036498 A JP12036498 A JP 12036498A JP 12036498 A JP12036498 A JP 12036498A JP H11311824 A JPH11311824 A JP H11311824A
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JP
Japan
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film
winding
shutter
rotation
film winding
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Application number
JP12036498A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルム巻き上げ操作を簡便にする。 【解決手段】 巻き上げノブ9に対して回転自在な巻き
上げ駆動部材34を設ける。一端を巻き上げノブ9に、
他端を巻き上げ駆動部材34に係合したコイルバネ32
を巻き上げノブ9と巻き上げ駆動部材34との間に配置
する。巻き上げノブ9には、逆転操作を防止する逆止爪
36を係合させる。巻き上げ駆動部材34は、スプール
に係合しており、フイルム巻き止め時にフイルム巻き止
め機構により回転がロックされ、シャッタレリーズ後に
その回転ロックが解除される。巻き上げノブ9で巻き上
げ操作を行うと、コイルバネ32が巻き締められ、コイ
ルバネ32の蓄積力により巻き上げ駆動部材34を回転
させ、フイルムを巻き上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやレンズ付
きフイルムユニットに利用され、写真フイルムカートリ
ッジのスプールに係合する巻き上げ操作部材を手動操作
することで写真フイルムの巻き上げを行うフイルム巻き
上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な露光機構を備えるとともに、予め
未露光の写真フイルムとパトローネとが製造時に装填さ
れ、面倒なフイルム装填と巻戻し操作とを不要にしたレ
ンズ付きフイルムユニットが本出願人より製造販売され
ている。このようなレンズ付きフイルムユニットでは、
ローコスト化を図るために、メカ機構のフイルム巻き上
げ機構が内蔵されている。
【0003】このフイルム巻き上げ機構は、巻き上げノ
ブと、この巻き上げノブの逆転操作を阻止する逆止爪と
から構成されている。巻き上げノブは、該フイルムユニ
ットの外部に一部が露呈された状態で回転操作可能に設
けられており、内部では、回転中心に設けられた軸部
が、装填されたフイルムパトローネのスプールに係合し
ている。巻き上げノブをフイルム巻き上げ方向に向けて
回転操作すると、スプールがフイルム巻き取り方向に回
転して写真フイルムをパトローネの内部に巻き上げ、1
コマ分の長さだけ写真フイルムを巻き上げたときにフイ
ルム巻き止め機構の作動により巻き上げノブのフイルム
巻き上げ操作がロックされ、シャッタレリーズに応答し
て前記フイルム巻き上げロックが解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記レンズ付きフイル
ムユニットでは、撮影を行うごとに一々巻き上げノブを
回転操作するため、シャッタチャンスを逃してしまう恐
れがある。なお、モータの駆動を利用してフイルム巻き
上げを自動的に行うものが知られているが、モータが高
価なため、フイルムユニットに内蔵するとコストがアッ
プする欠点がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、フイルム巻き上げ操作を簡便にすること
ができるフイルム巻き上げ装置をローコストで提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載のフイルム巻き上げ装置は、外部操
作部材の一方向への移動により弾性変形される付勢部材
と、;前記付勢部材の弾性エネルギを利用して一方向に
移動して写真フイルムを巻き上げるとともに、前記フイ
ルム巻き止め機構の作動によりその移動が阻止され、シ
ャッタレリーズ後にその移動阻止が解除される巻き上げ
駆動部材とを備えたものである。外部操作部材は、回動
式や往復直線移動式等のどちらのタイプでもよい。外部
操作部材を往復直線式にすると、一方向移動の駆動を付
勢部材に伝達し、他方移動の駆動を伝達しないクラッチ
等を設ければよい。付勢部材としては、弾性変形により
エネルギを蓄えられる捩じりバネやコイルバネ、又は、
ゼンマイバネ等を用いるのが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のシャッタ機構を
組み込んだレンズ付きフイルムユニット2の外観を示す
ものである。レンズ付きフイルムユニット2は、予めフ
イルムカートリッジが装填され、各種撮影機構が組み込
まれたユニット本体3と、このユニット本体3を部分的
に覆うラベル4とから構成されている。ユニット本体3
の上面には、シャッタボタン5,残り撮影可能枚数を表
示するカウンタ窓6が、前面にはファインダ7,撮影レ
ンズ8等が設けられている。また、背面側からは1コマ
の撮影毎に回転操作される巻上げノブ9が露呈されてい
る。ラベル4は、ユニット本体3の中央部分に貼付さ
れ、撮影レンズ8やファインダ7,カウンタ窓6等を外
部に露呈させる開口が形成されている。
【0008】図3に示すように、ユニット本体3は、本
体部11,後カバー12,露光ユニット13,前カバー
14から構成されている。前カバー14は、本体部11
の前面に着脱自在に取り付けられる。この前カバー14
の上面には、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャ
ッタボタン5が設けられている。このシャッタボタン5
の下部には、押圧ロッド16が一体に形成されている。
押圧ロッド16は、露光ユニット13に組み込まれてい
るシャッタ機構のフイルム巻止め手段を巻止め状態から
解除する
【0009】本体部11には、略円柱形状のカートリッ
ジ本体18を収納するカートリッジ室19と、ロール状
に巻かれた未露光の写真フイルム20を収納するフイル
ムロール室21とが一体に形成されている。カートリッ
ジ室19とフイルムロール室21との背面及び底面は開
放されており、カートリッジ本体18と写真フイルム2
0とを装填した後に後カバー12が装着され、この後カ
バー12に一体に形成された底蓋22,23が閉じられ
ることによって光密に維持される。
【0010】カートリッジ室19とフイルムロール室2
1との間には、暗箱33が設けられている。暗箱33の
背面側にはアパーチャーが形成されており、暗箱33の
前面側には、撮影レンズ8を透過した被写体光をアパー
チャーに導くための開口34が形成されている。
【0011】また、暗箱33の前には、詳しくは後述す
る露光ユニット13が取り付けられている。露光ユニッ
ト13には、シャッタボタンや自動フイルム巻き上げ機
構等に連動して作動するフイルム巻き止め機構やシャッ
タ機構が組み込まれている。
【0012】また、図示しないが、カートリッジ室19
の上面と、カートリッジ室19と暗箱33との間には、
底蓋22を開放する操作に連動してカートリッジ本体1
8の遮光蓋27を閉鎖する遮光蓋閉鎖機構が組み込まれ
ている。
【0013】フイルムカートリッジ25は、詳しくは図
1に示すように、カートリッジ本体18と写真フイルム
20とからなる。カートリッジ本体18はプラスチック
で形成されており、内部にスプール26が回転自在に収
納されている。このフイルムカートリッジ25は、未使
用時には写真フイルム20を全てカートリッジ本体18
内に収納してカメラ等への装填が簡単に行えるようにな
っている。また、使用時には、スプール26をフイルム
送出し方向に回転させることによりフイルム出入り口
(図示せず)から写真フイルム20を送り出す機構を備
えている。なお、フイルム出入り口には、フイルム出入
り口を開放する位置と閉鎖する位置との間で回動自在と
された遮光蓋が組み込まれている。
【0014】写真フイルム20は、一方の側縁に沿って
サイズの異なった大小2個のパーフォレーション29,
30が2種類の間隔で交互に配列されており、間隔の長
いパーフォレーション29,30の間に1コマの撮影画
面31が配置される。写真フイルム20の一端はカート
リッジ本体18内のスプール26に係止されており、巻
上げノブ9の回転操作によってカートリッジ本体18内
に巻き上げられていく。
【0015】カートリッジ室19の上面には、簡易型の
自動フイルム巻き上げ機構が組み込まれている。この自
動フイルム巻き上げ機構は、巻き上げノブ9、コイルバ
ネ33、及び、巻き上げ駆動部材34が取り付けられて
いる。巻上げノブ9は、外周の一部が後カバー12から
背面側に露呈されており、フイルム巻き上げ時にこの露
呈された部分をフイルム巻上げ方向(図中反時計方向)
に回転操作される。
【0016】巻き上げノブ9の外周には歯列9aが形成
されており、この歯列9aには本体部11に設けられた
逆止爪36が係合する。この逆止爪36は、巻上げノブ
9がフイルム巻上げ方向とは逆の方向(図中時計方向)
に回転操作されることを禁止している。
【0017】巻き上げ駆動部材34には、軸部34aと
駆動軸34bとが一体に設けられている、軸部34a
は、外周に歯列34cを設けた円盤部の下方に設けら
れ、巻き上げノブ9に設けた軸受け穴9bに回転自在に
嵌合する。歯列34cには、フイルム巻き止め機構のロ
ックレバー52が係合し、ロックレバー52が係合した
場合には回転が阻止される。駆動軸34aは、軸部34
bの下面に突出して設けれており、カートリッジ室19
に装填されたカートリッジ本体18のスプール26に係
合する。なお、この巻き上げ駆動部材34は、該フイル
ムユニットの外部には露呈されていない。
【0018】コイルバネ32は、一端が巻き上げノブ9
に、他端が巻き上げ駆動部材34にそれぞれ係合し、巻
き上げノブ9と巻き上げ駆動部材34との間にコイル部
が収納される。このコイルバネ32は、巻き上げノブ9
から得られる回転力を巻き上げ駆動部材34にその回転
と同じ方向に伝達するとともに、巻き上げ駆動部材34
の回転が阻止されているときには巻き上げノブ9が逆止
爪36でフイルム巻き上げ方向とは逆の方向への回転が
阻止されているから、巻き上げノブ9の回転によりコイ
ル部が巻き締められてその回転力がコイル部に蓄積さ
れ、巻き上げ駆動部材34の回転阻止が開放された時点
で巻き上げ駆動部材34をスプール26のフイルム巻取
り方向に向けて付勢してスプール26を回転させる。
【0019】このように巻き上げノブ9に対しそれと相
似形状の巻き上げ駆動部材34を同軸上に二段重ねにし
てこれらをバネ等の付勢部材で連動させたから、コイル
部を巻き締めるバネチャージ操作を巻き上げノブ9のフ
イルム巻き上げ操作に兼用することができる。なお、こ
のコイルバネ32は、コイル部を最大に巻き締めするチ
ャージ操作一回で、少なくとも写真フイルムを複数の撮
影コマを巻き上げることができる付勢力をもっている。
【0020】フイルム巻き止め機構、及び、シャッタ機
構は、シャッタ駆動レバー47,レリーズバネ48,カ
ウンタ板49、チャージバネ50,チャージレバー5
1,ロックレバー52,ロックバネ53、連動レバー5
4、カム部材55、スプロケット、及び、シャッタ羽根
等からなる。そして、連写撮影防止機構としては、ロッ
クレバー52、チャージレバー51、連動レバー54、
及び、チャージバネ50から構成されており、シャッタ
レリーズ後、シャッタボタン5の押下操作が解除される
までフイルム巻き上げを阻止する。
【0021】スプロケットは、カム部材の下方に設けた
軸部57に係合し、カム部材に回転を伝達する。スプロ
ケット58の外周には、隣合うコマ間の後部側と先頭側
との近接した一対の大小パーフォレーション29,30
に順次に噛合する一対の大小の歯58a,58bが、回
転対称で2対設けられている。そして、スプロケット5
8は、1コマ分のフイルム巻き上げにより、図中反時計
方向に半回転だけ回転される。
【0022】カム部材55は、上方から順に、二歯ギヤ
60,巻止めカム61,チャージカム62,付勢カム6
3,そして軸部57が一体に形成されたものとなってい
る。二歯ギヤ60は、カウンタ板49の外周に形成され
た歯49aに噛合する。カウンタ板49の上面には撮影
可能枚数を表す目盛りが記されており、二歯ギヤ60は
半回転でカウンタ板49を一目盛り分だけ歩進させる。
巻止めカム61は、外周に回転対称に配置された一対の
溝61aが設けられており、半回転するごとにロックレ
バー52が係合する。チャージカム62は、回転対称で
形成された一対の羽根形状の突起からなり、回転中にシ
ャッタ駆動レバー47を押圧して、シャッタ駆動レバー
47がシャッタチャージされる方向に回動させる。
【0023】付勢カム63は、180°の回転対称で形
成された一対の突起からなり、ベース部材38の上面に
組み付けられた付勢バネ65によって押圧される。写真
フイルム20にはパーフォレーションが連続的に設けら
れていないことから、スプロケット58の歯58a,5
8bがパーフォレーション29,30のいずれとも噛合
されない状態が発生してしまう。この状態のときに付勢
カム63が付勢バネ65によって押圧されることによ
り、カム部材55を従動方向に回動させるようになって
いる。これにより、スプロケット58の小歯58bは、
次のパーフォレーション30に噛合可能な位置まで移動
される。付勢バネ65は、金属薄板を屈曲させた板バネ
となっている。
【0024】シャッタ駆動レバー47は、図中時計方向
のチャージ位置と反時計方向のレリーズ完了位置との間
で軸43を中心として回動自在とされており、レリーズ
バネ48によってレリーズ完了位置に向けて付勢されて
いる。シャッタ駆動レバー47には、チャージ位置に向
けて回動するようにチャージカム62に押圧される被押
圧部47aと、チャージ位置にある際にチャージレバー
51に係止される被係止突起47bと、チャージ位置か
らレリーズ完了位置に回動する際にシャッタ羽根41を
蹴飛ばして露光開口を開放させる蹴飛ばし部47cと、
レリーズ完了位置に回動した際に連動レバー54の一端
54aを押圧する押圧突起47dとが一体に形成されて
いる。
【0025】チャージレバー51は、チャージ位置にあ
るシャッタ駆動レバー47に係合して保持する図中時計
方向の保持位置と、この保持を解除する反時計方向の保
持解除位置との間で軸44を中心として回動自在となっ
ており、チャージバネ50によって保持位置に向けて付
勢されている。チャージレバー51には、シャッタ駆動
レバー47の被係止突起47bを係止する係止突起51
aと、前カバー14に形成された押圧ロッド16によっ
て保持解除位置に向けて押圧される被押圧部51bと、
ロックレバー52に当接するストッパー51cとが一体
に形成されている。
【0026】ロックレバー52は、巻き上げ駆動部材3
4と巻止めカム61とに係合して回転をロックする図中
時計方向のロック位置と、このロックを解除する反時計
方向のロック解除位置との間で軸44を中心として回動
自在となっており、ロックバネ53によってロック位置
に向けて付勢されている。ロックレバー52には、ロッ
ク位置にある際に巻上げ駆動部材34の歯列34cに噛
合してロックするフイルム巻き上げ用ロック爪52a
と、巻止めカム61の溝61aに係合してフイルムを巻
き止めするフイルム巻き止め用ロック爪52bとが一体
に形成されている。
【0027】また、カムロック爪52bの下方には、シ
ャッタ駆動レバー47によって押圧されて回動した連動
レバー54の他端54bに押圧される連動突起52cが
一体に形成されており、この連動突起52cが連動レバ
ー54によって押圧されると、ロックレバー52はロッ
クバネ53の付勢に抗してロック解除位置に回動され
る。なお、連動突起52cは、巻止めカム61やチャー
ジカム62との干渉を避けるために下方に配置されてい
る。また、レリーズバネ48は、ロックバネ53の付勢
に抗してロックレバー52を回動させるために、ロック
バネ53よりも付勢力の強いものが用いられる。
【0028】巻き上げ駆動部材34の上面には、回転軸
を中心として放射状に複数のローレット溝34dが形成
されている。このローレット溝34dには、シャッタボ
タン5の下部に設けた突起5aが、シャッタレリーズと
同時又はシャッタレリーズ直後に入り込む。それらの突
起5aとローレット溝34dとは、シャッタレリーズ後
にフイルム巻き上げ用ロック爪52aの回転ロックが開
放されてコイルバネ32の付勢により従動される巻き上
げ駆動部材34の回転を阻止する。これにより、シャッ
タボタン5から指を離さずにそのまま継続したときに、
巻き上げ駆動部材34がバネ付勢により回転してフイル
ム巻き上げが行われ、不用意に次回の撮影が行われてし
まうことを防止することができる。
【0029】次に上記実施形態の作用について説明す
る。フイルムユニットの初期操作は、最初の撮影コマを
セットするフイルム巻き上げ操作が必要である。このと
き、フイルムユニットは、シャッタレリーズ完了状態と
同じになっているから、フイルム巻き止め機構が作動し
ていない状態、すなわち、フイルム巻き上げ用ロック爪
52bが巻き上げ駆動部材34の歯列34cに係合して
いない状態となっている。
【0030】フイルム巻き上げ操作は、巻き上げノブ9
をフイルム巻き上げ方向に回転させる。この巻き上げノ
ブ9には逆止爪36が係合しているから、フイルム巻き
上げ方向とは逆に回転しない。この操作によりコイルバ
ネ32が巻き締められ、この巻き締め力が増大すること
でコイルバネ32が巻き上げ駆動部材34に回転力を伝
え、写真フイルム20が巻き上げられる。
【0031】写真フイルム20の最初の撮影コマがアパ
ーチュアーにセットされると、フイルム巻き止め機構が
作動してフイルム移送と巻き上げ操作とがロックされ
る。フイルム移送のロックは、ロックレバー52のフイ
ルム巻き止め用ロック爪52bが巻止めカム61の溝6
1aに係合することで行われ、また、フイルム巻き上げ
操作のロックは、フイルム巻き上げ用ロック爪52aが
巻き上げ駆動部材34の歯列34cに係合することで行
われる。
【0032】巻き上げ駆動部材34の回転が阻止される
と、フイルム巻き上げが阻止されるが、巻き上げノブ9
の回転は未だに阻止されていない。このため、撮影者
は、さらにフイルム巻き上げ操作を行う。これにより、
コイルバネ32がさらに巻き締められ、最大に巻き締め
られたときの負荷により、撮影者が巻き上げノブ9の回
転操作を中止する。巻き上げノブ9は、逆止爪36によ
り逆転せず、しかも巻き上げ駆動部材34はロックレバ
ーにより回転が阻止されているから、コイルバネに蓄積
された力が開放されることがない。
【0033】この間のフイルム移送によりシャッタ機構
は、シャッタチャージされている。この状態のロックレ
バー52は、ロックバネ53の付勢によってロック位置
に回動しており、ノブロック爪52aとカムロック爪5
2bとが巻上げノブ9と巻止めカム61とに係合してそ
の回転をロックしている。チャージレバー51は、チャ
ージバネ50の付勢によってストッパー51cがロック
レバー52に当接する位置、すなわち保持位置まで回動
しており、係止突起51aをシャッタ駆動レバー47の
被係止突起47bに係合させ、レリーズバネ48の付勢
に抗してシャッタ駆動レバー47をチャージ位置で保持
している。
【0034】ファインダ7で撮影範囲を確認しシャッタ
ボタン5を押下すると、図5に示すように、二点鎖線の
位置にあった押圧ロッド16が移動してチャージレバー
51の被押圧部51bを押圧する。チャージレバー51
は、係止突起51aによってシャッタ駆動レバー47の
被係止突起47bを係止したままチャージバネ50の付
勢に抗して保持解除位置に向けて回動される。
【0035】チャージレバー51の保持解除位置への回
動の間、ロックレバー52はロックバネ53の付勢によ
って巻き上げ駆動部材34とカム部材55とのロックを
継続している。
【0036】図6に示すように、チャージレバー51が
更に保持解除位置に向けて回動されると、係止突起51
aとシャッタ駆動レバー47の被係止突起47bとの係
合が外れる。チャージ位置での係止が解除されたシャッ
タ駆動レバー47は、レリーズバネ48の付勢によって
レリーズ完了位置である図中反時計方向に向けて回動す
る。レリーズ完了位置に向けて回動したシャッタ駆動レ
バー47は、撮影レンズ8の背後に配置されたシャッタ
羽根41を蹴飛ばし部47cで蹴飛ばして露光開口42
を開放させる。シャッタ羽根41は、引き戻しバネによ
って露光開口42を塞ぐ方向に付勢されているので露光
開口42はすぐに閉じられる。
【0037】また、シャッタ羽根41を蹴飛ばしたシャ
ッタ駆動レバー47は、押圧突起47dで連動レバー5
4の一端54aを押圧し、図中時計方向に回動させる。
回動された連動レバー54は、他端54bでロックレバ
ー52の連動突起52cを押圧し、ロックバネ53の付
勢に抗してロックレバー52をロック解除位置に向けて
回動させる。これにより、ロックレバー52による巻き
上げ駆動部材34とカム部材55との回転ロックが解除
される。
【0038】このように、シャッタレリーズから所定タ
イミングずれた後に、巻き上げ駆動部材43の回転が開
放されるから、露光完了直後に写真フイルム20が巻き
上げられ、露光ブレ等の失敗写真が生じることを未然に
防止することができる。
【0039】巻き上げ駆動部材43の回転ロックが開放
されると、コイルバネの付勢により巻き上げ駆動部材4
3が回転しようとするが、シャッタボタン5の押圧が継
続されているから、シャッタボタン5の突起5aがロー
レット溝34dに入り込んでいるため、未だ巻き上げ駆
動部材43の回転が阻止されている。このように、シャ
ッタボタン5から指を離すまで巻き上げ駆動部材43の
回転を阻止することで、連写撮影を未然に防止すること
ができる。
【0040】シャッタボタン5の押下を止めると、押圧
ロッド16のチャージレバー51への押圧が開放される
ので、チャージレバー51はチャージバネ50の付勢に
よって保持位置に回動しようとするが、係止突起51a
の側面がシャッタ駆動レバー47の被係止突起47bの
側面に当接するので、その回動は阻止され、チャージレ
バー51は保持解除位置に維持される。
【0041】また、シャッタボタン5の押下を止める
と、突起5aがローレット溝34dから離れ、コイルバ
ネに蓄積された付勢力により巻き上げ駆動部材34がフ
イルム巻き上げ方向に回転される。巻き上げノブ駆動部
材34が回転すると、その軸部に係合されたスプール2
6がフイルム巻き込み方向に向けて回転し、露光済みの
写真フイルム20がカートリッジ本体18内に巻き上げ
られる。
【0042】写真フイルム20が巻き上げられルと、写
真フイルム20の移動と付勢バネ65の付勢とにより、
スプロケット58とカム部材55とは反時計方向に半回
転される。この半回転の間にチャージカム62はシャッ
タ駆動レバー47の被押圧部47aを押圧し、レリーズ
バネ48の付勢に抗してチャージ位置に向けて回動させ
る。また、カム部材55の二歯ギヤ60は、半回転でカ
ウンタ板49を一目盛り分歩進させる。
【0043】ロックレバー52は、ロックバネ53の付
勢によってロック位置に向けて回動しようとするが、フ
イルム巻き止め用ロック爪52bが巻止めカム61の外
周面に当接するため、ロック位置までは回動されない。
また、チャージレバー51もチャージバネ50の付勢に
よってチャージ位置に回動しようとするが、ストッパー
51cがロックレバー52に当接するためチャージ位置
までは回動されない。
【0044】カム部材55の半回転によって巻止めカム
61の溝61aがフイルム巻き止め用ロック爪52bに
対面すると、ロックバネ53の付勢によってロックレバ
ー52がロック位置に向けて回動し、フイルム巻き止め
用ロック爪52bを溝61aに係合させてスプロケット
58の回転をロックする。このとき、フイルム巻き上げ
用ロック爪52aも巻き上げ駆動部材34の歯列34c
に係合するので巻き上げ駆動部材34の回転が阻止され
る。これにより、写真フイルムの移送が1コマ分の長さ
に規制され、新たな撮影コマがアパーチュアにセットさ
れる。また、コイルバネ32の付勢力も未だ残った状態
となる。
【0045】この間、チャージレバー51は、ロックレ
バー52の回動によってストッパー51cの当接が解除
されるので、チャージバネ50の付勢によって保持位置
に回動される。そして、チャージ位置にあるシャッタ駆
動レバー47の被係止突起47bに係止突起51aを係
合させ、シャッタ駆動レバー47をチャージ位置で保持
する。これにより、露光ユニット13のシャッタ機構
は、図4に示すように、再びシャッタチャージがなされ
た状態となり、レンズ付きフイルムユニット2の撮影準
備が完了する。
【0046】一回のフイルム巻き上げ操作により、撮影
後のフイルム巻き上げが自動的に行われる。そして、フ
イルム巻き上げが自動的になされないときには、再び巻
き上げノブ9でフイルム巻き上げ操作を手動で行ってコ
イルバネ32をチャージさせればよい。
【0047】上記実施例では、シャッタボタンを押しっ
ぱなしにしたままで連写撮影を防止するようにしている
が、突起5aとローレット溝34dとからなる連写撮影
防止機構を省略して、連写撮影を行えるようにしてもよ
い。この場合には、シャッタレリーズ後そのままシャッ
タボタン5の押下操作を継続すれば、コイルバネ32の
付勢により自動的にフイルム巻き上げが行われ、その後
にシャッタレリーズが行われるから、複数の撮影コマに
対して連写撮影が行える。また、シャッタレリーズ後直
ぐにシャッタボタン5から指を離せば、押圧ロッド16
のチャージレバー51への押圧が解除されるから、フイ
ルム巻き上げだけが行われ、連写撮影を中止することが
できる。
【0048】また、上記実施例では、コイルバネ32の
付勢力で複数の撮影コマに対してフイルム巻き上げを自
動的に行うようにしているが、コイルバネ32を、写真
フイルム全部の撮影コマを巻き上げるだけの付勢力をも
ったバネにしてもよい。また、最後の撮影コマを撮影し
た後に残りの写真フイルム20をカートリッジ本体の内
部に収納するための最終フイルム巻き上げ操作までもコ
イルバネ32の付勢で自動的に行えるようにすると、初
回のフイルム巻き上げ操作だけでバネチャージを行え
ば、その後は全自動でフイルム巻き上げが行える。
【0049】また、上記実施例では、巻き上げノブ9の
上に巻き上げ駆動部材34を配置しているが、本発明で
はこれに限らず、巻き上げノブ9の下に巻き上げ駆動部
材34を配置してもよい。この場合、連写撮影防止手段
としては、シャッタボタンの押下操作に連係して巻き上
げ駆動部材の外周の歯列に係合して巻き上げ駆動部材の
回転を阻止するようにすればよい。また、巻き上げノブ
とともに、巻き上げ駆動部材も一部を外部に露呈させ、
バネが損傷して付勢力がなくなるトラブルが生じた場合
でもこの巻き上げ駆動部材を外部から回転操作すること
でフイルム巻き上げが行えるようにしておいてもよい。
【0050】さらに、本発明は、プラスチック製のフイ
ルムカートリッジが装填されたレンズ付きフイルムユニ
ットを例に説明したが、135サイズのフイルムパトロ
ーネを装填したレンズ付きフイルムユニットにも採用す
ることができ、更に低価格なカメラにも用いることがで
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフイルム
巻き上げ機構は、外部操作部材の移動操作による駆動を
付勢部材に弾性エネルギとして蓄積し、このエネルギを
利用して巻き上げ駆動部材がスプールをフイルム巻き上
げ方向に回転させるから、フイルム巻き上げ操作が簡便
になるとともに、構成が簡単であるから、ローコストで
達成することができる。また、円盤状の巻き上げノブと
巻き上げ駆動部材とを備えた発明では、外部操作部材を
レバー式又はスライド移動式にしたものと比較して配置
スペースが少なくて済み、カメラやレンズ付きフイルム
ユニットをのコンパクトカートリッジに寄与することが
できる。さらに、連写撮影防止機構を備えた発明では、
カメラに不慣れな人が、シャッタボタンを押し続けるこ
とで連写撮影が作動するトラブルを未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタ機構が組み込まれた露光ユニ
ットの構成を示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】フイルム巻き止め時の状態を示す説明図であ
る。
【図5】シャッタレリーズ直前の状態を示す説明図であ
る。
【図6】シャッタレリーズ終了後の状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 9 巻き上げノブ 13 露光ユニット 18 カートリッジ本体 20 写真フイルム 32 コイルバネ 34 巻き上げ駆動部材 36 逆止爪 47 シャッタ駆動レバー 51 チャージレバー 52 ロックレバー 54 連動レバー 55 カム部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部操作部材の一方向への移動だけを利
    用して写真フイルムを巻き上げ、1コマ分の長さだけ写
    真フイルムを巻き上げたときにフイルム巻き止め機構の
    作動により前記移動が阻止され、シャッタレリーズ後に
    前記移動阻止が解除されるフイルム巻き上げ装置におい
    て、 前記外部操作部材の一方向への移動により弾性変形され
    る付勢部材と、 前記付勢部材の弾性エネルギを利用して一方向に移動し
    て写真フイルムを巻き上げるとともに、前記フイルム巻
    き止め機構の作動によりその移動が阻止され、シャッタ
    レリーズ後にその移動阻止が解除される巻き上げ駆動部
    材とを備えたことを特徴とするフイルム巻き上げ装置。
  2. 【請求項2】 外部操作可能に設けた円盤状の巻き上げ
    ノブをフイルム巻き上げ方向に向けて回転することによ
    って写真フイルムを巻き上げ、1コマ分の長さだけ写真
    フイルムを巻き上げたときにフイルム巻き止め機構の作
    動により前記フイルム巻き上げがロックされ、シャッタ
    レリーズに応答して前記フイルム巻き上げロックが解除
    されるフイルム巻き上げ装置において、 前記巻き上げノブのフイルム巻き上げ方向とは逆の回転
    を阻止する逆止爪と、 前記巻き上げノブのフイルム巻き上げ方向への回転に連
    係して巻き締められるコイルバネと、 前記巻き上げノブと同軸で回転自在に配置され、前記コ
    イルバネの付勢力を利用してフイルム巻き上げ方向に向
    けて回転され、回転することで写真フイルムを巻き上げ
    るとともに、前記フイルム巻き止め機構の作動によりそ
    の回転が阻止され、シャッタレリーズ後に前記回転阻止
    が解除される円盤状の巻き上げ駆動部材とを備えたこと
    を特徴とするフイルム巻き上げ装置。
  3. 【請求項3】 シャッタレリーズ後にシャッタボタンの
    レリーズ操作が継続されているときに、前記巻き上げ駆
    動部材の回転を阻止し、また、シャッタレリーズ後にシ
    ャッタボタンのレリーズ操作が継続されていない場合に
    は前記巻き上げ駆動部材の回転を許容する連写撮影防止
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2
    記載のフイルム巻き上げ装置。
JP12036498A 1998-04-30 1998-04-30 フイルム巻き上げ装置 Pending JPH11311824A (ja)

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