JPH10232463A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH10232463A
JPH10232463A JP9034896A JP3489697A JPH10232463A JP H10232463 A JPH10232463 A JP H10232463A JP 9034896 A JP9034896 A JP 9034896A JP 3489697 A JP3489697 A JP 3489697A JP H10232463 A JPH10232463 A JP H10232463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gear
light
cartridge
lens
Prior art date
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Pending
Application number
JP9034896A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Uchiyama
圭司 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9034896A priority Critical patent/JPH10232463A/ja
Publication of JPH10232463A publication Critical patent/JPH10232463A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルムカートリッジの取出し時に確実に遮
光蓋が閉鎖されており、巻上げノブの回転トルクが小さ
いレンズ付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 検知部材98によりカートリッジ本体1
3のフイルム出入り口52の近傍で写真フイルム12の
端部を検知し、検知部材98の検知に連動して連動部材
89を下方にスライドさせ、このスライドに連動して連
結ギヤ82を板バネ83の付勢で回動させ、この連結ギ
ヤ82を介して間欠ギヤ73と蓋駆動部材84とを連結
し、巻上げノブ10の回転によってカートリッジ本体1
3の遮光蓋53を閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、更に詳しくは、フイルム出入り口を
開閉する遮光蓋を備えたフイルムカートリッジが装填さ
れたレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アドバンスド・フォト・システムに対応
したフイルムカートリッジが、本出願人により製造・販
売されている。このフイルムカートリッジは、プラスチ
ックによって成形されたカートリッジ本体と、このカー
トリッジ本体内に収納される写真フイルムとからなり、
通常は写真フイルムがその先端も含めてカートリッジ本
体内に全て巻き込まれている。写真フイルムはカートリ
ッジ本体内でスプールに巻かれており、スプールを外部
から回転させることによって写真フイルムの送り出しと
巻き込みとが行える。
【0003】上記カートリッジ本体には、写真フイルム
が出入りするフイルム出入り口が設けられており、この
フイルム出入り口にはプラスチックで成形された棒状の
遮光蓋が組み込まれている。この遮光蓋は、フイルム出
入り口を開放する開き位置と閉鎖する閉じ位置との間で
回動自在とされており、カートリッジ本体の端面から係
合部が形成された端部が露呈されている。そして、この
遮光蓋の係合部を外部から回動させることによりフイル
ム出入り口の開閉が行える。また、カートリッジ本体
は、内蔵されたスプールとともに現像後の写真フイルム
の収納容器としても用いられる。
【0004】上記フイルムカートリッジを装填したレン
ズ付きフイルムユニットが本出願人により製造・販売さ
れている。このレンズ付きフイルムユニットでは、カー
トリッジ本体とこのカートリッジ本体から引き出した写
真フイルムとを別々に収納し、撮影ごとにカートリッジ
本体のスプールに連結された巻上げノブを回転操作し
て、撮影済みの写真フイルムをカートリッジ本体内に巻
き込むようになっている。そして、全てのコマへの撮影
後に巻上げノブを数回転させることによって写真フイル
ムを全てカートリッジ本体内に巻き込む。
【0005】上記レンズ付きフイルムユニットには、カ
ートリッジ本体を収納するカートリッジ室に設けられた
底蓋の開放に連動して、カートリッジ本体の遮光蓋を閉
じる遮光蓋閉鎖機構が設けられている。この遮光蓋閉鎖
機構は、遮光蓋の係合部に係合する蓋駆動部材と、この
蓋駆動部材を遮光蓋の閉じ位置に向けて付勢する捩じり
バネと、この捩じりバネの付勢に抗して一端側で蓋駆動
部材を遮光蓋の開き位置で保持するとともに、他端側が
カートリッジ室の底蓋に連結された連結棒とからなる。
そして、底蓋が開放されると、連結棒が移動して蓋駆動
部材の保持が解除され、捩じりバネの付勢によって回転
する蓋駆動部材により遮光蓋が閉じられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記連結棒と底蓋との
連結は、底蓋の係合爪を連結棒の端部に係合させて行っ
ている。そのため、底蓋の開放時に連結棒が移動する前
に係合爪が撓んだり、折れてしまったりすると、連結棒
が底蓋の開放によって移動せず遮光蓋が開放されたまま
の状態となり、撮影済みの写真フイルムが曝光されてし
まうという問題があった。また、底蓋が開放される前に
遮光蓋を閉鎖するために、蓋駆動部材を回動する捩じり
バネは付勢力の強いものが用いられているが、この回動
が遮光蓋の係合部に衝撃を与え、遮光蓋に回動不良等が
発生するという問題もあった。
【0007】上記問題を発生しないレンズ付きフイルム
ユニットとして、カートリッジ本体外のフイルム出入り
口の近傍で写真フイルムに接触して写真フイルムの終端
を検知するフイルム端検知手段と、このフイルム端検知
手段の検知後の巻上げノブの回転に連動して遮光蓋を閉
鎖する遮光蓋閉鎖手段とを備えたレンズ付きフイルムユ
ニットが製造・販売されている。しかしながら、このレ
ンズ付きフイルムユニットでは、遮光蓋閉鎖機構の一部
が常に巻上げノブに接触しているため、巻上げノブの回
転操作に必要な回転トルクが非常に大きくなり、年少者
や老齢者等の非力なユーザーには操作がしにくいという
問題があった。
【0008】本発明は、上記各問題点を解決したレンズ
付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、遮光蓋
閉鎖手段をフイルム端検知手段の未検知時には巻上げノ
ブに接触させず、該フイルム端検知手段の検知に連動し
て巻上げノブに連結するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面にしたがって
本発明のレンズ付きフイルムユニットについて説明す
る。図2に示すように、レンズ付きフイルムユニット2
は、予めフイルムカートリッジが装填され各種撮影機構
が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3
を部分的に覆うラベル4とから構成されている。
【0011】ユニット本体3の上面には、シャッタボタ
ン5,残り撮影可能枚数を表示するカウンタ窓6が、前
面にはファインダ8,撮影レンズ9等が設けられてい
る。また、背面側からは1コマの撮影毎に回転操作され
る巻上げノブ10が露呈されている。ラベル4は、ユニ
ット本体3の中央部分に巻かれるように貼付され、撮影
レンズ9やファインダ8,カウンタ窓6等を外部に露呈
させる開口が形成されている。
【0012】図3に示すように、ユニット本体3は、未
露光の写真フイルム12と略円柱形状のカートリッジ本
体13とからなるフイルムカートリッジ14が装填され
る本体部15と、この本体部15の前面に組み付けられ
る露光ユニット16と、本体部15の前面側及び背面側
を覆うように組み付けられる前カバー17及び後カバー
18とから構成されており、これらは爪係合によって組
み立てられる。
【0013】本体部15の中央部には、前面側に組み付
けられた露光ユニット16から写真フイルム12までの
間の撮影光路を遮光する遮光筒20が設けられている。
この遮光筒20の前面側には露光開口20aが形成され
ており、背面側には写真フイルム12への露光範囲を規
定するアパーチャーが形成されている。後カバー18に
は、アパーチャーに対面するフイルム支持面18aが形
成されている。遮光筒20を挟む両側には、カートリッ
ジ本体13とロール状に巻かれた写真フイルム12と
が、それぞれ製造段階で収納されるカートリッジ室21
とフイルムロール室22とが一体に形成されている。
【0014】カートリッジ室21及びフイルムロール室
22は、本体部15の背面側に後カバー18が組み付け
られ、後カバー18に一体に形成されたカートリッジ室
用の底蓋24と、フイルムロール室用の底蓋25とが閉
じられることにより適正な遮光能が得られる。なお、底
蓋24,25は、後カバー18に対して屈曲自在な薄肉
部を介して連結されており、底蓋24は、使用後のレン
ズ付きフイルムユニット2からフイルムカートリッジ1
4を取り出す際に開放される。
【0015】前カバー17は、本体部15の前面,上
面,側面を覆うように本体部15の前面に取り付けられ
る。この前カバー17には、シャッタボタン5やカウン
タ窓6等が形成されている。
【0016】写真フイルム12は、長手方向の一方の端
縁に対して大小のパーフォレーション12b,12cが
2種類の間隔で連続して配置されている。この写真フイ
ルム12への撮影は大小のパーフォレーション12b,
12cの間に行われ、撮影画面12aが形成される。
【0017】図4に示すように、露光ユニット16は、
遮光筒20の前面に着脱自在に組み付けられるベース部
材27に各種部品が組み付けられてユニット化されたも
のとなっている。ベース部材27の上面には、シャッタ
機構を構成する複数の部品が組み付けられるとともに、
ファインダ8を構成する対物レンズ28a,接眼レンズ
28bが保持されている。ベース部材27の前面には撮
影レンズ9を保持するレンズカバー29が組み付けられ
ており、このレンズカバー29とベース部材27との間
には、シャッタ羽根が揺動自在に組み付けられている。
【0018】ベース部27の上面には、軸31,32,
軸受け部33が形成されている。軸31には、シャッタ
駆動レバー34,レリーズバネ35,カウンタ板36が
順に挿入される。軸32には、ロックバネ37,係止レ
バー38が順に挿入される。軸受け部33には、カム部
材39が挿入される。
【0019】軸受け部33は下方まで穴が貫通されてお
り、挿入されたカム部材39の軸部39aの端部は下方
から突出される。突出された軸部39aの端部にはスプ
ロケット41が係合され、スプロケット41は遮光筒2
0の上部の開口20bから写真フイルム12に向けて露
呈される。スプロケット41の外周には、大小の歯41
a,41bが回転対称で2対設けられている。これらの
歯41a,41bは、写真フイルム12のパーフォレー
ション12b,12cに噛合し、1コマ分の写真フイル
ム12がカートリッジ本体13内に巻き上げられる際の
フイルム移送に従動して図中反時計方向に半回転する。
【0020】カム部材39は、上方から順に二歯ギヤ3
9b,巻止めカム39c,チャージカム39d,付勢カ
ム39e,そして軸部39aが一体に形成されたものと
なっている。二歯ギヤ39bは、カウンタ板36の外周
に形成された歯36aに噛合する。図示しないがカウン
タ板36の上面には撮影可能枚数を表す目盛りが記され
ており、二歯ギヤ39bは半回転でカウンタ板36を一
目盛り分だけ歩進させる。
【0021】巻止めカム39cは、外周に回転対称に配
置された一対の溝39fが設けられており、半回転する
ごと、すなわち写真フイルム12の1コマ分の移送が終
了するたびに係止レバー38の巻止め爪38aが係合す
る。チャージカム39dは、回転対称で形成された一対
の羽根形状の突起からなり、回転中にシャッタ駆動レバ
ー34の一部を押圧して、シャッタ駆動レバー34がシ
ャッタチャージされる方向に回動させる。
【0022】付勢カム39eは、180°の回転対称で
形成された一対の突起からなり、ベース部材27の上面
に組み付けられた板バネ43によって押圧される。写真
フイルム12にはパーフォレーションが連続的に設けら
れていないことから、スプロケット41の歯41a,4
1bがパーフォレーション12b,12cのいずれとも
噛合されない状態が発生してしまう。この状態のときに
付勢カム39eが板バネ43によって押圧されることに
より、カム部材39を従動方向に回動させる。これによ
り、スプロケット41の歯41bは、次のパーフォレー
ション12cに噛合可能な位置まで移動される。なお、
板バネ43は、金属薄板を屈曲させた板バネとなってい
る。
【0023】シャッタ駆動レバー34は、図中時計方向
のチャージ位置と反時計方向のレリーズ完了位置との間
で回動自在とされており、レリーズバネ35によってレ
リーズ完了位置に向けて付勢されている。シャッタ駆動
レバー34には、チャージ位置に向けて回動するように
チャージカム39dに押圧される被押圧部34aと、チ
ャージ位置にある際に係止レバー38に係止される立ち
上がり片34bと、チャージ位置からレリーズ完了位置
に回動する際にシャッタ羽根を蹴飛ばして揺動させる蹴
飛ばしアーム34cとが一体に形成されている。
【0024】係止レバー38は、チャージ位置にあるシ
ャッタ駆動レバー34に係合して保持するとともに、巻
上げノブ10とカム部材39との回転をロックする時計
方向の巻止め位置と、シャッタ駆動レバー34のチャー
ジ位置での保持を解除するとともに、巻上げノブ10と
カム部材39とのロックを解除する反時計方向の巻止め
解除位置との間で回動自在となっており、ロックバネ3
7によって巻止め位置に向けて付勢されている。
【0025】係止レバー38には、シャッタ駆動レバー
34の立ち上がり片34bに係合する立ち下がり片38
bと、前カバー17のシャッタボタン5に一体に形成さ
れた押圧ロッド5aによって巻止め解除位置に向けて押
圧される立ち下がりロッド38cと、巻上げノブ10の
外周の歯列10a(図1参照)に噛合して回転をロック
するロック爪38dと、前述した巻止め爪38aとが一
体に形成されている。
【0026】また係止レバー38には、全ての写真フイ
ルム12への撮影が終了し、スプロケット41の歯41
a,41bと写真フイルム12のパーフォレーション1
2b,12cとの噛合が外れた後に、カウンタ板36の
下面に一体に形成されたカム36bが当接する立ち上が
り突起38eが一体に形成されている。カム36bが立
ち上がり突起38eに当接すると、カウンタ板36はそ
れ以上の回転が阻止されることになり、このカウンタ板
36に噛合した二歯ギヤ39b、すなわちカム部材39
も回転できなくなる。これにより、これ以後はシャッタ
チャージが行われなくなり、係止レバー38は巻止め位
置に回動しなくなるので巻上げノブ10は回転が自由と
なる。
【0027】ベース部材27の上部には天板45が組み
付けられる。この天板45は、穴45aで軸31の上端
を支持し、切欠45bでカム部材39の上端を支持す
る。また天板45は全体が透明なプラスチックで形成さ
れており、符号46はカウンタ板36の上面に記された
目盛りを拡大表示するレンズとなっている。
【0028】図5に示すように、フイルムカートリッジ
14は、略円柱形状のカートリッジ本体13と、このカ
ートリッジ本体13内に収納される写真フイルム12
と、カートリッジ本体13の外周面に貼着されるラベル
47とから構成されている。カートリッジ本体13は、
プラスチックで形成された第1ケース48,第2ケース
49が組み合わされた中に各種構成部品が組み込まれた
ものとなる。
【0029】カートリッジ本体13内にはスプール51
が回転自在に収納され、このスプール51に写真フイル
ム12の一端が係止される。また、スプール51の両端
には、駆動軸、例えば巻上げノブ10が係合される係合
穴51aが形成されており、第1,第2ケース48,4
9の端面から外部に露呈される。この係合穴51a内に
は、キー溝51bが形成されている(図6参照)。
【0030】第1,第2ケース48,49の合わせ目に
は、カートリッジ本体13から写真フイルム12を出入
りさせるためのフイルム出入り口52が形成されてお
り、このフイルム出入り口52の奥には、外部から駆動
されて回動することによりフイルム出入り口52を開閉
する遮光蓋53が組み込まれている。この遮光蓋53の
両端には、遮光蓋53を回動させる駆動軸が係合する係
合部53aが形成されており、この係合部53aは第
1,第2ケース48,49の両端面から外部に露呈され
る。
【0031】第2ケース49のフイルム出入り口52の
奥には、突起54が形成されている。この突起54は、
スプール51に巻かれた写真フイルム12の先端部をす
くい上げてフイルム出入り口52に導く。
【0032】スプール51の両端部には、ディスク5
6,57が開口56a,57aを利用して回転自在に嵌
め込まれる。これらのディスク56,57の外周には、
リップ56b,57bがそれぞれ向き合うように突出
し、スプール51に巻かれた写真フイルム12の最外周
を両端面側から部分的に包み込み、カートリッジ本体1
3内での巻き緩みを防止する。これにより、スプール5
1が図中時計方向であるフイルム送出し方向に回転する
と、写真フイルム12はスプール51と一緒に回転し、
この回転途中で写真フイルム12の先端が突起54に導
かれてフイルム出入り口52から外部に送り出される。
【0033】スプール51の端部でディスク56の外側
には、ロック部材59が取り付けられる。このロック部
材59には、表示板60と、ロックギヤ19aとが一体
に形成されており、スプール51と一体に回転する。符
号62は、スプール51をロックするロック部材であ
る。ロック部材62は、遮光蓋53が閉じ位置に回動し
たときに遮光蓋53に一体に形成されたカムによって押
圧され、ロック部材59のロックギヤ59aに噛合して
スプール51の回転をロックする。このロック部材62
によるスプール51のロックは、遮光蓋53が開き位置
に回動したときに解除される。
【0034】スプール51の他方の端部には、扇形に切
り欠かれたデータ板64が一体に形成されており、その
表面には放射状にバーコードが記されたデータラベル6
5が貼着される。このデータラベル65に記されたバー
コードは、収納した写真フイルム12の感度,撮影枚数
等を示すもので、カメラ等の機器に装填された時に機器
内の装置で読み取られる。
【0035】図6に示すように、表示板60が配置され
る側のカートリッジ本体13の端面には、形状の異なる
4個の表示開口67a,67b,67c,67dが形成
されている。各表示開口67a〜67dには、それぞれ
写真フイルム12の使用状態を表す「未使用」,「撮影
途中」,「撮影済み」,「現像済み」という意味が与え
られている。
【0036】前述の表示板60は、カートリッジ本体1
3内で表示開口67a〜67dの背後をスプール51と
一体に回転し、いずれかの表示開口の背後で停止され
る。そして、表示板60が見えている表示開口に与えら
れている意味が、カートリッジ本体13内に収納されて
いる写真フイルム12の状態を示すものとなる。なお、
表示板60が表示開口67cの背後にあるときの係合穴
51aのキー溝51bの向きは、カートリッジ本体13
の基準線Lに対してθの角度となる。
【0037】図1及び図7〜図11に示すように、カー
トリッジ室21の上面69には、蓋部材閉鎖手段が組み
付けられる。なお、図7,図14,図15,図16,図
17は、カートリッジ室21の上面69の平面図である
が、図面の煩雑化を避けるためにカートリッジ室21の
記載を省略している。同様に、図10,図11,図1
2,図13は、ユニット本体3の縦断面図であるが、図
面の煩雑化を避けるために、露光ユニット16の記載を
省略している。
【0038】カートリッジ室21の上面69の中央には
軸受け部70が形成されている。この軸受け部70には
巻上げノブ10が回転自在に取り付けられる。巻上げノ
ブ10の外周面にはギヤ10aが形成されており、回転
操作(図中反時計方向)する際の指掛りがしやすくなっ
ている。このギヤ10aには、前述の係止レバー38の
巻止め爪38dとともに、巻上げノブ10の逆方向(図
中時計方向)への回転を阻止する逆止爪71が噛合す
る。この逆止爪71は、カートリッジ室21の上面69
上に形成されている。
【0039】巻上げノブ10の下部には、蓋部材閉鎖手
段を構成する間欠ギヤ73が一体に形成されている。こ
の間欠ギヤ73は円環形状となっており、下部が小径と
されている。一歯ギヤ73の外周面74には、数個の歯
75と、巻上げノブ10を所定位置でロックする際に用
いられるロック用切欠76とが形成されている。また、
巻上げノブ10の下部には、一歯ギヤ73を貫通してス
プール51の係合穴51aに係合する係合軸77が一体
に形成されている。なお、巻上げノブ10の所定位置と
は、カートリッジ本体13の表示板60が「撮影済み」
を表す表示開口67cの背後に配置された状態である。
【0040】カートリッジ室21の上面69には、軸受
け部70の他に、ピン79,80,軸受け部81が形成
されている。これらのピン79,80,軸受け部81に
は、連結ギヤ82,板バネ83,蓋駆動部材84が取り
付けられる。
【0041】連結ギヤ82は、外周面に間欠ギヤ73の
歯75に噛合する複数の歯86と、この歯86よりも高
さが低くされて間欠ギヤ73の歯75に噛合できなくさ
れている低歯87と、外周方向に向かって大きく突出さ
れた係止レバー88とが一体に設けられている。係止レ
バー88は、後述する連動部材89の上端に当接する状
態でピン79に組み付けられる。
【0042】蓋駆動部材84は、軸受け部81を貫通し
てカートリッジ本体13の遮光蓋53の係合部53aに
係合するキー軸部91と、カートリッジ室21の上面6
9上に配置される従動ギヤ92とからなり、軸受け部8
1に回転自在に取り付けられる。従動ギヤ92の外周に
は、連結ギヤ82の歯86,低歯87に噛合する数個の
歯93が外周に形成されている。また、従動ギヤ92の
上部には、ピン80に取り付けられた板バネ83が当接
される付勢部94が一体に形成されている。蓋駆動部材
84は、板バネ83による付勢部94の押圧によって、
図中反時計方向、すなわち遮光蓋53の閉じ位置に向け
て付勢されることになる。
【0043】また、カートリッジ室21と遮光筒20と
の間には、フイルム端検知手段を構成する各部品が組み
込まれるレール部96と筒状部97とが設けられてい
る。フイルム端検知手段は、棒形状をした連動部材89
と、検知部材98と、これらをそれぞれ付勢するコイル
バネ99,100とからなる。
【0044】連動部材89は細長い棒形状をしており、
下部にクランク状に屈曲された屈曲部102が形成され
ている。この屈曲部102の前面には、ピン103が立
設されている。また、連動部材89の下面104は、本
体部15に向けられた傾斜面とされている。レール部9
6は、連動部材89の側方を挟み込むとともに前面に複
数の爪106を係合させ、連動部材89を上下方向でス
ライド自在となるように保持する。レール部96の下方
には、前面側に向かって突出されたピン107が設けら
れている。連動部材89のピン103とレール部96の
ピン107とには、コイルバネ99が掛けられる。この
コイルバネ99は、連動部材89を下方に向けて引っ張
るように作用する。
【0045】筒状部97は、本体部15の前方に向かっ
て突設されている。筒状部97付近の断面図である図1
1に示すように、筒状部97の内部に形成された穴10
9は、本体部15を貫通して写真フイルム12が通過す
るフイルム通路110にまで達している。この筒状部9
7の下部には、穴109に連結されたスリット111が
形成されている。また、筒状部97の下方には、ユニッ
ト本体3外から進入した光が筒状部97の穴109を通
って写真フイルム12にまで達しないように遮光する遮
光壁112,113が設けられている。
【0046】検知部材98は、筒状部97の穴109内
に挿入される棒状部115と、この棒状部115の下方
に一体に形成されたトリガー部116とからなり、棒状
部115とトリガー部116とを連結する連結部117
が筒状部97に形成されたスリット111内に挿入され
る。棒状部115は、筒状部97内で穴の109内壁面
に摺接する太径部119と、この太径部119の一端か
ら突設され、フイルム通路110内の写真フイルム12
の撮影範囲外に当接する接触部120と、太径部119
の他端から突設され、コイルバネ100が挿通されるバ
ネ保持部121とからなる。
【0047】トリガー部116は、長方形のブロック状
をしており、棒状部115に直交するように配置されて
いる。トリガー部116の上面123は、連動部材89
の下面104と同傾斜とされており、連動部材89の下
面104と当接する。また、トリガー部116の背面側
には、遮光板112を挟み込む遮光板124,125が
設けられている。本体部15の下方側の遮光板113
は、トリガー部116の下方を覆って遮光する。
【0048】本体部15の前面に前カバー17が取り付
けられた際に、前カバー17の内壁面に形成された突起
127が筒状部97の穴109内に入り込み、コイルバ
ネ100を押圧するようになっている。また、後カバー
18には検知部材98の接触部120に対面して穴12
8が形成されており、検知部材89がコイルバネ100
に押圧されて筒状部97内を移動した際に、棒状部11
5の接触部120が128穴内に挿入されるようになっ
ている。
【0049】図1及び図11に示すように、写真フイル
ム12がカートリッジ本体13から突出してフイルム通
路110内にある場合には、検知部材98の接触部12
0がコイルバネ100の付勢によって写真フイルム12
の撮影範囲外に当接している。また、この状態では、図
10に示すように、検知部材98のトリガー部116の
傾斜された上面123にコイルバネ99によって下方に
付勢された連動部材89の下面104が当接している。
【0050】連動部材89が検知部材98に当接してい
る状態では、連動部材89の上端89aがカートリッジ
室21の上面69より上方に突出される。蓋駆動部材8
4は、板バネ83によって遮光蓋53の閉じ位置、すな
わち図7中において反時計方向に向けて付勢されてお
り、この蓋駆動部材84に噛合された連結ギヤ82は時
計方向に付勢され、係止レバー88を連動部材89の上
端89aに当接させる。これにより、連結ギヤ82が回
動することはなく、蓋駆動部材84は遮光蓋53の開き
位置に保持される。
【0051】また、撮影のたびに巻上げノブ10が回転
操作されるが、巻上げノブ10の下方の間欠ギヤ73に
対面するのは連結ギヤ82の高さの低い低歯87なの
で、間欠ギヤ73と連結ギヤ82とが噛合することはな
く、連結ギヤ82は回動されない。
【0052】写真フイルム12の全てのコマへの撮影が
終了し、巻上げノブ10が更に数回転されると、写真フ
イルム12が全てカートリッジ本体13内に巻き込まれ
る。写真フイルム12が全てカートリッジ本体13内に
巻き込まれると、図12に示すように、検知部材98の
接触部120は写真フイルム12に接触しなくなり、コ
イルバネ100の付勢によって検知部材98が本体部1
5の背面側に向かってスライドする。これにより、連動
部材89は検知部材98のトリガー部116に接触しな
くなり、図13に示すように、コイルバネ99の付勢に
よって下方に移動する。
【0053】連動部材89が下方に移動すると、連結ギ
ヤ82の係止レバー88は連動部材89の上端89aに
当接しなくなるため、図14に示すように、板バネ83
に付勢されて図中反時計方向に僅かに回転された蓋駆動
部材84に押圧されて図中時計方向に僅かに回動する。
連結ギヤ82が時計方向に回動すると、連結ギヤ82の
高さの高い歯86が間欠ギヤ73の外周面74に当接す
る。
【0054】そして、図15に示すように、巻上げノブ
10が更に回転し、間欠ギヤ73の歯75が連結ギヤ8
2の歯86に対面すると、間欠ギヤ73と連結ギヤ82
とが噛合する。この状態で更に巻上げノブ10を回転操
作すると、図16に示すように、間欠ギヤ10の回転に
よって連結ギヤ82が回動し、この連結ギヤ82に噛合
した蓋駆動部材84が遮光蓋53の閉じ位置に向けて回
動される。
【0055】そして、蓋駆動部材84が遮光蓋53の閉
じ位置に回動されると、連結ギヤ82の係止レバー88
は間欠ギヤ73の外周面74に近づき、図17に示すよ
うに、間欠ギヤ73のロック用切欠76に係合し、巻上
げノブ10の回転がロックされる。また、係止レバー8
8がロック用切欠76に係合する際には、カートリッジ
本体13のスプール51は、基準線Lに対してキー溝5
1bがθの角度となるので、ユニット本体3から取り出
されたレンズ付きフイルムユニット2は、表示板60が
「撮影済み」を表す表示開口67cの背後に配置された
状態となる。
【0056】次に上記実施例の作用について説明する。
図2に示すレンズ付きフイルムユニット2を購入したユ
ーザーは、始めに巻上げノブ10を回転操作して、シャ
ッタチャージ等の撮影準備を行う。図4に示す露光ユニ
ット16のシャッタ機構がシャッタチャージされている
状態では、係止レバー38はロックバネ37の付勢によ
って巻止め位置に回動しており、ロック爪38dと巻止
め爪38aとが巻上げノブ10と巻止めカム39cとに
係合してその回転をロックしている。また、係止レバー
38は、立ち下がり片38bがチャージ位置にあるシャ
ッタ駆動レバー34の立ち上がり片34bに係合して、
レリーズバネ35の付勢に抗してシャッタ駆動レバー3
4をチャージ位置で保持している。
【0057】ファインダ8で撮影範囲を確認しシャッタ
ボタン5を押下すると、押圧ロッド5a(図3参照)が
移動して係止レバー38の立ち下がりロッド38cを押
圧する。係止レバー38は、立ち下がり片38bによっ
てシャッタ駆動レバー34の立ち上がり突起34bを係
止したままロックバネ37の付勢に抗して巻止め解除位
置に向けて回動される。
【0058】係止レバー38が更に巻止め解除位置に向
けて回動されると、立ち下がり片38bとシャッタ駆動
レバー34の立ち上がり片34bとの係合が外れる。チ
ャージ位置での係止が解除されたシャッタ駆動レバー3
4は、レリーズバネ35の付勢によってレリーズ完了位
置である図中反時計方向に向けて回動する。レリーズ完
了位置に向けて回動したシャッタ駆動レバー34は、ベ
ース部材27とレンズカバー29との間に組み込まれた
シャッタ羽根を蹴飛ばしアーム34cで蹴飛ばして揺動
させる。シャッタ羽根は、バネによって露光開口を塞ぐ
方向に付勢されているので露光開口はすぐに閉じられ
る。
【0059】再びシャッタ機構をシャッタチャージ状態
とするために、巻上げノブ10を図中半時計方向である
フイルム巻上げ方向に回転操作すると、巻上げノブ10
に係合されたスプール51が回転し、1コマ分の露光済
みの写真フイルム12がカートリッジ本体13内に巻き
上げられる。
【0060】写真フイルム12の移動と板バネ43の付
勢とにより、スプロケット41とカム部材39とは反時
計方向に半回転される。この半回転の間にチャージカム
39dはシャッタ駆動レバー34の一端34aを押圧
し、レリーズバネ35の付勢に抗してチャージ位置に向
けて回動させる。また、カム部材39の二歯ギヤ39b
は、半回転でカウンタ板36を一目盛り分歩進させる。
【0061】係止レバー38は、ロックバネ37の付勢
によってロック位置に向けて回動しようとするが、巻止
め爪38aが巻止めカム39cの外周面に当接するた
め、ロック位置までは回動されない。カム部材39の半
回転によって巻止めカム39cの溝39fが巻止め爪3
8aに対面すると、ロックバネ37の付勢によって係止
レバー38は巻止め位置に向けて回動し、巻止め爪38
aを溝39fに係合させてカム部材39の回転をロック
する。ロック爪38dも巻上げノブ10の歯列10aに
係合するので巻上げノブ10の回転もロックされる。
【0062】また、係止レバー38は、チャージ位置に
あるシャッタ駆動レバー34の立ち上がり片34bに立
ち下がり片38bを係合させ、シャッタ駆動レバー34
をチャージ位置で保持する。これにより、露光ユニット
16のシャッタ機構は、再びシャッタチャージがなされ
た状態となり、レンズ付きフイルムユニット2の撮影準
備が完了する。
【0063】なお、図1及び図10並びに図11に示す
ように、写真フイルム12がフイルム通路110内に存
在する間は、写真フイルム12の撮影範囲外に検知部材
98の接触部120が当接し、この検知部材98のトリ
ガー部116の上面123に連動部材89の下面104
が当接しているので、連結ギヤ82の係止レバー88は
連動部材89の上端89aに当接する。これにより、連
結ギヤ89に噛合した蓋駆動部材84は板バネ83の付
勢によって遮光蓋53の閉じ位置に向けて回動すること
はない。
【0064】また、図7に示すように、巻上げノブ10
の回転中に、間欠ギヤ73の歯75が連結ギヤ82に対
面するが、図8に示すように、間欠ギヤ73に対面する
連結ギヤ82の歯は、高さが低い低歯87なので、間欠
ギヤ73と連結ギヤ82とが噛合することはない。これ
により、巻上げノブ10の回転操作に必要な回転トルク
は小さくなる。
【0065】最後のコマへの撮影が終了した後に巻上げ
ノブ10を回転操作して、スプロケット41の歯41
a,41bと写真フイルム12のパーフォレーション1
2b,12cとの噛合が外れると、図4に示すカウンタ
板36のカム36bが係止レバー38の立ち上がり突起
38eに当接する。これにより、カウンタ板36と、こ
れに噛合するカム部材39とが回転しなくなるので、係
止レバー38は巻止め位置に回動しなくなり、巻上げノ
ブ10の回転が自由となる。
【0066】ユーザーが包装袋やラベル4の説明にした
がって巻上げノブ10の回転操作を行うと、写真フイル
ム12が全てカートリッジ本体13内に巻き込まれ、フ
イルム通路110内に写真フイルム12が存在しなくな
る。すると、検知部材98は、図12に示すように、コ
イルバネ100の付勢によって本体部15の背面側に向
かってスライドする。これにより、連動部材89は検知
部材98のトリガー部116に接触しなくなり、図13
に示すように、コイルバネ99の付勢によって下方に移
動する。
【0067】連動部材89が下方に移動すると、連結ギ
ヤ82の係止レバー88は連動部材89の上端89aに
当接しなくなるため、図14に示すように、板バネ83
に付勢されて図中反時計方向に僅かに回転された蓋駆動
部材84に押圧されて図中時計方向に回動する。
【0068】連結ギヤ82が時計方向に回動すると、連
結ギヤ82の高さの高い歯86が間欠ギヤ73の外周面
74に当接し、巻上げノブ10の操作に必要な回転トル
クが僅かに大きくなる。そして、図15に示すように、
巻上げノブ10が更に回転し、間欠ギヤ73の歯75が
連結ギヤ82の歯86に対面すると、間欠ギヤ73と連
結ギヤ82とが噛合するため、巻上げノブ10の操作に
必要な回転トルクが更に大きくなる。この状態で更に巻
上げノブ10を回転操作すると、図16に示すように、
間欠ギヤ73の回転によって連結ギヤ82が回動し、こ
の連結ギヤ82に噛合した蓋駆動部材84が遮光蓋53
の閉じ位置に向けて回動される。
【0069】そして、蓋駆動部材84が遮光蓋53の閉
じ位置に回動されると、連結ギヤ82の係止レバー88
は間欠ギヤ73の外周面74に近づき、遮光蓋53が閉
じられるのと同時に、図17に示すように、間欠ギヤ7
3のロック用切欠76に係合する。これにより巻上げノ
ブ10の回転がロックされるため、写真フイルム12の
巻き込みが全て終了したことが容易に確認できる。
【0070】また、連結ギヤ82が間欠ギヤ73に噛合
した時点で巻上げノブ10の操作に必要な回転トルクが
大きくなるが、連結ギヤ82と間欠ギヤ73とが噛合し
てから巻上げノブ10がロックされるまでの巻上げノブ
10の回転は、回転角度にして180°にも満たないの
で、フイルム巻上げノブ10の操作性を悪化させること
はない。
【0071】更に、係止レバー88がロック用切欠76
に係合する際には、カートリッジ本体13のスプール5
1は、基準線Lに対してキー溝51bがθの角度となる
ので、ユニット本体3から取り出されたレンズ付きフイ
ルムユニット2は、表示板60が「撮影済み」を表す表
示開口67cの背後に配置される状態となる。これによ
り、ユーザーがレンズ付きフイルムユニット2からフイ
ルムカートリッジ14を取り出した場合に、未使用品と
誤ってカメラ等に装填されることはない。
【0072】使用後のレンズ付きフイルムユニット2
は、そのまま現像所に提出される。現像所では、巻上げ
ノブ10のロックを確認することにより、写真フイルム
12が全て巻き上げ済みであるか否かがすぐに判断する
ことができ、巻き上げが完了している場合には、そのレ
ンズ付きフイルムユニット2をフイルムカートリッジ1
4の取出し工程に送り、巻き上げが完了していない場合
には、巻上げノブ10にロックがかかるまで回転操作し
てからフイルムカートリッジ14の取出し工程に送る。
【0073】フイルムカートリッジ14の取出し工程で
は、明室内で底蓋24が開放され、カートリッジ室21
からフイルムカートリッジ14が取り出される。フイル
ムカートリッジ14は、閉じ位置にある遮光蓋53に押
圧されたロックレバー62がロック部材59のロックギ
ヤ59aに噛合して、スプール51をロックしているの
で、取出し時にスプール51が回転してしまうことはな
く、使用状態の表示は確実に「撮影済み」となってい
る。これにより、ユーザーがレンズ付きフイルムユニッ
ト2からフイルムカートリッジ14を取り出した場合に
も、未使用品と誤ってカメラ等に装填されることはな
い。
【0074】取り出したフイルムカートリッジ14から
は、写真フイルム12が引き出され、現像処理とプリン
ト処理とが施される。現像済みの写真フイルム12は、
元のカートリッジ本体13に巻き戻され、このカートリ
ッジ本体13は表示板60が「現像済み」を表す表示開
口67dの背後に停止された状態でプリント写真ととも
にユーザーに返却される
【0075】なお、上記の実施の形態では、検知部材に
よる写真フイルムの検知をレンズ付きフイルムユニット
の下方側で行い、検知部材の検知による連動部材の移動
によって連結ギヤを間欠ギヤに噛合させたが、検知部材
による写真フイルムの検知をレンズ付きフイルムユニッ
トの上部側で行い、検知部材の検知時の移動によって連
結ギヤを間欠ギヤに噛合させるようにしてもよい。
【0076】また、写真フイルムの巻込み終了及び遮光
蓋の閉鎖の完了を巻上げノブのロックによって外部に知
らせるようにしたが、写真フイルムの巻込み終了及び遮
光蓋の閉鎖完了時に移動する部材、例えば蓋駆動部材や
連結ギヤにマークを記しておき、写真フイルムの巻込み
終了及び遮光蓋の閉鎖の完了した際に、蓋駆動部材や連
結ギヤのマークをレンズ付きフイルムユニットの外部か
ら視認できるようにして、視覚的にも外部に知らせるよ
うにすることもできる。
【0077】また、スプールの回転により写真フイルム
をカートリッジ本体から送り出すフイルムカートリッジ
が装填されたレンズ付きフイルムユニットについて説明
したが、本発明は周知の135タイプの写真フイルムパ
トローネを装填するレンズ付きフイルムユニットにも用
いることができる。なお、135タイプの写真フイルム
パトローネを装填したレンズ付きフイルムユニットに用
いる場合には、蓋駆動部材は必要ないので省略すること
ができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットでは、遮光蓋閉鎖手段をフイルム端
検知手段の未検知時には巻上げノブに接触させず、該フ
イルム端検知手段の検知に連動して巻上げノブに連結す
るようにしたので、遮光蓋閉鎖手段とフイルム端検知手
段とを備えたレンズ付きフイルムユニットの巻上げノブ
の操作に必要な回転トルクを、遮光蓋閉鎖手段とフイル
ム端検知手段とを備えていないレンズ付きフイルムユニ
ットと同等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルム端検知手段及び遮光蓋閉鎖手段の構成
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観を示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】露光ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図5】フイルムカートリッジの構成を示す分解斜視図
である。
【図6】フイルムカートリッジの一方の端面を示す側面
図である。
【図7】遮光蓋閉鎖手段の未作動時の状態を示す平面図
である。
【図8】巻上げノブ及び連結ギヤの要部断面図である。
【図9】巻上げノブ及び蓋駆動部材の要部断面図であ
る。
【図10】フイルム端検知手段の未作動時の連動部材の
状態を示す要部断面図である。
【図11】フイルム端検知手段の未作動時の検知部材の
状態を示す要部断面図である。
【図12】フイルム端検知手段の作動時の検知部材の状
態を示す要部断面図である。
【図13】フイルム端検知手段の作動時の連動部材の状
態を示す要部断面図である。
【図14】フイルム端検知手段の作動直後の遮光蓋閉鎖
手段の状態を示す平面図である。
【図15】間欠ギヤと連結ギヤとの噛合直後の遮光蓋閉
鎖手段の状態を示す平面図である。
【図16】間欠ギヤと連結ギヤとの噛合時の遮光蓋閉鎖
手段の状態を示す平面図である。
【図17】遮光蓋の閉鎖及び巻上げノブのロック完了時
の遮光蓋閉鎖手段の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 10 巻上げノブ 12 写真フイルム 13 カートリッジ本体 14 フイルムカートリッジ 16 露光ユニット 51 スプール 53 遮光蓋 60 表示板 67a〜67d 表示開口 73 間欠ギヤ 82 連結ギヤ 83 板バネ 84 蓋駆動部材 89 連動部材 98 検知部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム巻取り用のスプールと、フイル
    ム出入り口を開放する開き位置と閉鎖する閉じ位置との
    間で回動自在な遮光蓋とが組み込まれたカートリッジ本
    体と、該スプールに一端を係止した写真フイルムとが予
    め装填され、前記スプールに連結されて撮影済みの写真
    フイルムのカートリッジ本体への巻き込み操作に用いら
    れる巻上げノブと、カートリッジ本体外のフイルム出入
    り口の近傍で写真フイルムの他端を検知するフイルム端
    検知手段と、このフイルム端検知手段の検知後の巻上げ
    ノブの回転によって遮光蓋を閉じ位置に向けて回動する
    とともに、遮光蓋の閉鎖後に巻上げノブを所定回転位置
    でロックする遮光蓋閉鎖手段と備えたレンズ付きフイル
    ムユニットにおいて、 前記遮光蓋閉鎖手段は、前記フイルム端検知手段の未検
    知時には巻上げノブに接触せず、該フイルム端検知手段
    の検知に連動して巻上げノブに連結することを特徴とす
    るレンズ付きフイルムユニット。
JP9034896A 1997-02-19 1997-02-19 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH10232463A (ja)

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