JP3770418B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ付きフイルムユニットには、露光開口を挟んだ両側にそれぞれ隙間を空けてパトローネを収納するパトローネ収納室と未露光の写真フイルムを収納するフイルム収納室とを前方に向けて突出して形成した本体基部が弾性を有するプラスチック材料で一体的に形成されている。この本体基部の露光開口の前面には、被写体光を撮影レンズから露光開口に導くための暗箱が配置される。フイルム巻き止め機構は、暗箱の上方に設けられており、パトローネ収納室の上方に回転自在に配置した巻上げノブの回転操作によって写真フイルムを1コマ分の長さだけ巻き上げた際に、係止レバーの巻止め爪が巻き止め位置に回転して巻上げノブの外周に設けた歯列に係合し、巻上げノブのフイルム巻き上げ方向の回転を阻止するとともに、写真フイルムのパーフォレーションに係合しているスプロケットの回転もロックする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、巻上げノブのフイルム巻き上げ方向への回転軌跡には、巻上げノブ及び係止レバーとの回転中心を結んだ線に対して半分が巻止め爪から離れる回転軌跡域であり、他方の半分が巻止め爪に向かってくる回転軌跡域となる。当然、巻止め爪を、向かってくる回転軌跡域内に入り込ますことで巻上げノブのフイルム巻き上げ方向への回転を阻止することができるが、この阻止は、巻上げノブと係止レバーとの回転中心の間隔を広げるように作用する。しかも、暗箱とパトローネ収納室との間には隙間があり、さらに本体基部が弾性を有するプラスチック材料で形成されているから、間隔が広がりやすい。これにより、フイルム巻き止めが行われた際に、これ以上の回転操作を無理やり行うと、前述した間隔の広がりにより巻上げノブがスリップして回転操作が許容され、引続きフイルム巻き上げが行われてしまう恐れがある。このような不具合が生じると、スプロケットがロックされた状態で写真フイルムが巻き上げられてしまうから、スプロケットによってパーフォレーションが破損又は損傷する。あるいは、写真フイルムが強じんな場合、スプロケットが破損又は損傷する。
【0004】
本発明は、フイルム巻き止め機構の信頼性を向上させ、パーフォレーションやスプロケットの破損並びに損傷を防止したレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、パトローネ収納室と露光付与機構、又はこれが配置される本体基部の支持部との間を外カバーに設けた間隔規制部材で連結し、パトローネ収納室と露光付与機構との間の空間が広がらないように規制したものである。間隔規制部材は、例えばパトローネ収納室に形成した凹部と、露光付与機構又はこれが配置される本体基部の部分に形成した凹部とに、外カバーに形成した凸部をそれぞれ係合させる。この係合をパトローネ収納室と露光付与機構との間の空間が広がらない方向で行うことで、フイルム巻止めが行われた後に巻上げノブに加えられる巻上げ力によってパトローネ収納室と露光付与機構との間の空間が広がらないように規制することができる。具体的には、パトローネ収納室と、前記露光ユニット又はその露光ユニットが取り付けられる本体基部の支持部とにそれぞれ係合して、これらの間を連結する間隔規制部材を前記外カバーの内壁に設け、フイルム巻止めが行われた後に更に前記巻上げノブをフイルム巻き上げ方向に回転することで前記係止レバーに加えられる力によって前記パトローネ収納室と前記露光ユニットとの間の空間が広がらないように前記間隔規制部材で規制したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図2は、レンズ付きフイルムユニット10の外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニット10は、写真フイルムパトローネや各種撮影機構が内蔵されたユニット本体11とこれを収納する外ケース12とから構成されている。外ケース12は、ユニット本体11に組み込まれた巻上げノブ13,シャッタボタン14等を露呈させるような輪郭となっており、また、撮影レンズ17,ファインダ光学18及び枚数表示用の表示窓19等を露出させるための穴が設けられている。
【0007】
ユニット本体11は、図3に示すように、本体基部20、パトローネ付き写真フイルム25、及び外カバーとで構成されている。外カバーは、後カバー21と前カバー23とから構成されている。
【0008】
前カバー23は、本体基部20の前面に着脱自在に取り付けられ、本体基部20との間で露光ユニット22を前及び上下方向から覆う。この前カバー23の上面には、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタン14が設けられている。
【0009】
本体基部20には、露光開口33を挟んだ両側に各々隙間を空けてパトローネ収納室27とフイルムロール室29とが一体に形成されている。パトローネ収納室27は、パトローネ26を収納するため部屋であり、またフイルムロール室29は、パトローネ26から引き出した未露光の写真フイルム28をフイルムロールの形態で収納するための部屋である。
【0010】
パトローネ収納室27とフイルムロール室29との底は開口となっており、パトローネ付き写真フイルム25を装填した後に、後カバー21に設けたプルトップ式の底蓋30,31によってそれぞれ光密に塞がれる。底蓋30は、撮影済みの写真フイルム28を収納したパトローネ26を取り出す際の蓋である。
【0011】
パトローネ収納室27の上には、巻上げノブ13が回動自在に配置されている。巻上げノブ13には、パトローネ26のスプール26bに係合する軸が一体に形成されている。この軸は巻上げノブ13とともにフイルム巻き上げ機構を構成している。巻上げノブ13は、一部が後カバー21の開口21aから露呈されており、この露呈された部分をフイルム巻き上げ方向(図2に示す矢印方向)に回転させることによりスプール26bが回転し、撮影済みの写真フイルム28をパトローネ26の内部に巻き上げる。
【0012】
巻上げノブ13の外周には歯列13aが形成されている。この歯列13aには、本体基部20に設けた逆止爪20aが係合している。逆止爪20aは、巻上げノブ13がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向に回転操作されることを禁止する。
【0013】
写真フイルム28は、フイルム先端とフイルム後端との間の有効露光範囲に、一方の側縁に沿って2個のパーフォレーション28a,28bが2種類の間隔で交互に配列されており、間隔の長いパーフォレーション28b,28aの間の中心が露光開口33を通る撮影光軸17aに合うように1コマずつ巻き上げられて露光が行われる。
【0014】
パトローネ収納室27とフイルムロール室29との間には、暗箱の一部32が設けられている。この暗箱の一部32の前面には、露光付与機構をユニット化した露光ユニット22が着脱自在に取り付けられる。露光ユニット22は、残りの分割暗箱を一体に形成したベース37に撮影レンズ17、フイルム巻き止め機構、シャッタ機構、フイルムカウンタ機構、及びファインダ光学18等を組み込み、上方から天板46で押さえてユニット化した一体部品である。この露光ユニット22を本体基部20に取り付けることで暗箱が形成される。
【0015】
パトローネ26は、プラスチック製の二分割部品から構成されており、フイルム送出口の内部に開閉自在な蓋部材26aが設けられている。この蓋部材26aは、パトローネ26の内部遮光用であり、この両端には、キー溝が形成されている。これらのキー溝は、スプール26bの軸方向に沿った側面から外部に各々露呈されている。露光ユニット22とパトローネ収納室27との隙間には、現像所で行われる後カバー21の底蓋30を開く動作に連動して蓋部材を閉じる蓋部材閉じ機構が内蔵されている。
【0016】
図4に示すように、蓋部材閉じ機構は、捩じりバネ60、駆動軸61、連結棒62、及び後カバー21の底蓋30に形成された係止爪30aとで構成されている。駆動軸61は、パトローネ収納室27の上面に形成した開口27aを通して、パトローネ26の蓋部材26aのキー溝に係合し、蓋部材26aを開閉する。捩じりバネ60は、一端が本体基部20のバネ受けに、また他端が駆動軸61のバネ受けにそれぞれ引っ掛けられ、蓋部材26cが閉じ位置となる方向に向けて駆動軸61を付勢する。駆動軸61と捩じりバネ60との上には、天板の押さえリブ46aが位置しており、これらが上方に飛び出さないように押さえている。
【0017】
連結棒62は、パトローネ収納室27の外側で暗箱の一部32の横に組み込まれ、上端が駆動軸61の回転軌跡内に臨む上昇位置と回転軌跡内から退避する下降位置との間で移動自在に組み込まれる。連結棒62の上端は、上昇位置のときに、蓋部材26cを開いた位置で駆動軸61に当接してその回転を阻止している。この上昇位置のときに連結棒62の下端は、底蓋30がパトローネ収納室27の底を閉じた状態で係止爪30aに係合する。
【0018】
底蓋30を開けると、これに連動して連結棒62が下降位置に移動し、駆動軸61の回転軌跡内から連結棒62の上端が退避し、駆動軸61がバネ60の付勢により回転する。これにより、パトローネ26の蓋部材26cが開く。底蓋30がある程度開かれると、連結棒62の下端と係止爪30aとの係合が解除され、連結棒62は下降位置の状態で保持される。
【0019】
天板46の上面には、図1にも示したように、一段下がった段差面46bと、この段差面46bを構成する段差壁46cの反対側に形成されたリブ46dとが一体に設けられている。また、パトローネ収納室27には、上方に凹みを前カバー23側に向けて形成した凹部27aが一体に設けられている。さらに、詳しくは図1にも示すように、前カバー23の上面の内壁には、撮影光軸17aに沿って長く伸ばされたリブ23aが、また前カバー23の前面内壁には、一対の凸部23bがそれぞれ一体に形成されている。これらのリブ23a及び一対の凸部23bは、前カバー23を本体基部20に取り付けた際に、リブ23aが天板46の段差壁46cとリブ46bとの間に、また一対の凸部23bがパトローネ収納室27の凹部27aにそれぞれ嵌合し、パトローネ収納室27と露光ユニット22との間隔が広がらないように作用している。なお、間隔規制部材を凹凸嵌合しているが、爪係合等で間隔を規制してもよい。
【0020】
露光ユニット22は、図5に示すように、ベース37、間欠スプロケット38、回転部材39、板バネ40、2個の捩じりバネ41,42、係止レバー43、シャッタ駆動レバー44、枚数表示板45、及び、天板46等でシャッタ機構、フイルム巻き止め機構、フイルムカウンタ機構などを構成している。ベース221bには、シャッタ開口が形成され、このシャッタ開口の前面にシャッタ羽根が開閉自在に組み込まれている。シャッタ羽根は引き戻しバネにより閉じ方向に付勢されており、これらを隠すようにシャッタカバー47が取り付けられている。撮影レンズ17は、このシャッタカバー47の前面とホルダー48との間に挟装されている。
【0021】
ベース37の上方右側には、対物レンズ50と接眼レンズ49とからなるファインダ光学18が組み込まれている。この横の一段下がった面には、2つの軸51,52と軸受穴53とがそれぞれ設けられている。軸51には、シャッタ駆動レバー44、捩じりバネ41、枚数表示板45とが順に挿入される。軸52には、捩じりバネ42、係止レバー43とが順に挿入される。軸受穴53には、回転部材39が挿入され、この挿入した側に間欠スプロケット38が係合する。間欠スプロケット38は、本体基部20の開口34からフイルム面に向けて露呈される。
【0022】
シャッタ駆動レバー44は、チャージ位置とレリーズ完了位置との間で回動自在であり、捩じりバネ41によりレリーズ完了位置に向けて付勢されている。係止レバー43は、巻止め爪43dが歯列13aに係合する巻き止め位置と巻止め爪43dが歯列13aから退避する巻き止め解除位置との間で回動され、捩じりバネ42により巻き止め位置に向けて付勢されている。
【0023】
回転部材39は、下から順に、一対の被押圧部54aからなる被押圧部54、一対のチャージカム55aからなるチャージカム55、一対の溝56aからなる巻止めカム56、及び二歯ギヤ57とがそれぞれ同軸で一体に形成されている。
【0024】
スプロケット38には、短い間隔で並んだ一対のパーフォレーション28a,28bに順次に噛合する一対の歯38a,38bが、円周面の回転対称の位置にそれぞれ二対突設されており、写真フイルム28が1コマ分の長さだけ移送されることで半回転する。このスプロケット38は、フイルム1コマ分の移送後に、一対の歯38a,38bのうち先頭の歯38aがパーフォレーション28aから外れ、後続の歯38bがパーフォレーション28bに噛合した状態で停止する。
【0025】
シャッタ駆動レバー44は、レリーズ完了位置の際に、立ち上がり片44bが係止レバー43に設けた立ち下がり片43cに係合して係止レバー43を巻き止め解除位置で保持する。フイルム移送に従動してスプロケット38が反時計方向に回転すると回転部材39も同期回転する。この回転によりチャージカム55は、回転軌跡内に入り込んだシャッタ駆動レバー44の一端44aを捩じりバネ41の付勢に抗して押してシャッタ駆動レバー44をチャージ位置に向けて回転させる。
【0026】
1コマ分の長さだけ写真フイルム28を移送する間に、シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に到達する。シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に到達すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43cの回転軌跡から退避して係止レバー43の巻き止め解除位置での保持を解除する。これにより、係止レバー43は捩じりバネ42の付勢により巻き止め位置に向けて回転する。1コマ分の長さだけ写真フイルム28が移送されると、係止レバー43の爪部43bの回転軌跡上に溝56aが回転してきて、爪部43bが入り込む。これにより、係止レバー43の巻き止め位置となり、スプロケット38の回転をロックする。このとき、巻止め爪43dが巻上げノブ13の歯列13aに係合してフイルム巻き上げ操作を阻止する。
【0027】
係止レバー43が巻き止め位置に回転する途中では、立ち下がり片43cがシャッタ駆動レバー44の立ち上がり片44bの回動軌跡内に入り込み、シャッタ駆動レバー44をチャージ位置で保持する。
【0028】
シャッタボタン16の押下操作が行われると、係止レバー43の立ち下がりロッド43aが押され、係止レバー43が捩じりバネ42の付勢に抗して巻き止め解除位置に向けて回転する。これにより、立ち下がり片43cが立ち上がり片44bの回動軌跡内から外れ、シャッタ駆動レバー44が捩じりバネ41の付勢によってレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。この回転中に、蹴飛ばしアーム44cがシャッタ羽根の一端を蹴飛ばす。シャッタ羽根は、蹴飛ばされることで軸中心にシャッタ開口を遮蔽する。その後に引き戻しバネで遮蔽位置に引き戻される。
【0029】
シャッタ駆動レバー44がレリーズ完了位置に回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43cの回動軌跡内に入り込んで、係止レバー43を巻き止め解除位置で保持する。係止レバー43が巻き止め解除位置の状態となると、巻止め爪43dが歯列13aから退避し、また、爪部43bが溝56aから抜け出している。これにより、次回のフイルム巻き上げ操作が許容される。
【0030】
二歯ギヤ57には、枚数表示板45の外周に形成された歯列が噛合している。したがって、スプロケット38が半回転すると二歯ギヤ57が枚数表示板45を一目盛り分だけ時計方向に回転させる。枚数表示板45の上面には、その回転ピッチに対応して枚数表示用の目盛りが設けられている。この目盛りはその時点で撮影可能なフイルム枚数、すなわち残数表示目盛りとなっているから、この目盛りを天板46に一体に形成した拡大レンズ46eを通して外カバーに形成した表示窓19から観察することによって残りコマ数を確認することができる。
【0031】
被押圧部54aは、スプロケット38の間欠回転を補助する作用を行うものであり、これらは回転対称の位置にそれぞれ設けられ、この回転軌跡内には、板バネ40の先端40aが入り込んでいる。板バネ40は、被押圧部54aを押圧する。この押圧は、スプロケット38の従動方向に向けて作用され、したがって、スプロケット38の歯38a,38bとの間の円周面が写真フイルム28に対峙してスリップし易い状態でも確実にスプロケット38をフイルム移送と同じに回転させることができる。
【0032】
次に上記構成の作用を説明する。シャッタレリーズ後の状態は、スプロケット38の歯38bが短い間隔で並んだパーフォレーション28a,28bのうちパーフォレーション28bに噛合した状態で停止している。シャッタ駆動レバー44は、レリーズ完了位置の状態とされている。板バネ40は、先端40aが一対の被押圧部54aの間に入り込んでいる。
【0033】
フイルム巻き上げは巻上げノブ13を図2に示す矢印方向に回転させる。この操作により、写真フイルム28が巻き上げられる。このときのフイルム移送に従動してスプロケット38が反時計方向に回転する。スプロケット38は、歯38bがパーフォレーション28bから抜けた状態となると、この間で板バネ40の先端40aがいずれか一方の被押圧部54aを押圧するので、この押圧力を利用してフイルム移送と同じに従動回転する。
【0034】
その後、長い間隔で並んだパーフォレーション28aが到達し、これに歯38aが噛合し、その後、後続の歯38bが次の短い間隔で並んだパーフォレーション28bに噛合する。この間に、チャージカム55aが一端44aを押圧し、シャッタ駆動レバー44を捩じりバネ41の付勢に抗してチャージ位置に向けて回転させる。
【0035】
シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43cの回動軌跡内から退避するため、係止レバー43が捩じりバネ42の付勢により巻き止め位置に向けて回転する。そして、1コマ分の長さだけ写真フイルム28が移送された時点で、スプロケット38が半回転した状態となるため、溝56aに爪部43bが入り込んで係止レバー43が巻き止め位置の状態となる。
【0036】
係止レバー43が巻き止め位置となると、スプロケット38の回転がロックされ、且つ巻止め爪43dが歯列13aに係合して巻上げノブ13のフイルム巻き上げ操作を阻止する。このとき、無理な力で巻上げノブ13をさらにフイルム巻き上げ方向に回転させると、巻上げノブ13に加えられる巻上げ力が図1に示す巻上げノブ13の回転中心13bと軸52との間隔を広げるように作用する。また、プラスチック成型の外カバーが撓んで、同じように作用する。このため、巻止め爪43dが歯列13aから逃げて巻上げノブ13のフイルム巻き上げ方向への回転が許容されてしまう恐れがある。しかしながら、本実施例では露光ユニット22とパトローネ収納室27との間の空間が広がらないように、前カバー23のリブ23aが天板46の段差壁46cとリブ46bとの間に、また一対の凸部23bがパトローネ収納室27の凹部27aにそれぞれ嵌合しているため、無理な力で巻上げノブ24をさらにフイルム巻き上げ方向に回転させても、また外カバーを撓ませても巻止め爪43dが歯列13aから逃げることはない。
【0037】
係止レバー43が巻き止め位置となると、立ち下がり片43cが立ち上がり片44bの回動軌跡内に入り込み、シャッタ駆動レバー44がチャージ位置で保持される。この状態では、チャージカム55aが一端44aの回動軌跡内から退避しているため、シャッタ駆動レバー44のレリーズ完了位置までの回転が許容される。
【0038】
撮影は、シャッタボタン14の押下操作により行われる。このシャッタレリーズにより係止レバー43が巻き止め解除位置に向けて回転される。これにより、立ち下がり片43cが立ち上がり片44bの回転軌跡から退避するため、シャッタ駆動レバー44が捩じりバネ41の付勢によりレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。この間の回転で蹴飛ばしアーム44cがシャッタ羽根の一端を蹴飛ばして露光が行われる。シャッタ駆動レバー44がレリーズ完了位置に回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43cの回転軌跡内に入り込んで係止レバー43を巻き止め解除位置に保持する。
【0039】
以下、前述した操作を繰り返すことで、有効露光範囲のフイルム後端側のコマに露光が順次に行われ、露光済みの写真フイルム28がパトローネ26に内部に収納される。最後のコマに撮影を完了した後には、枚数表示板45がこの旨を表示する位置に回転している。このとき、枚数表示板45の下面に形成した突起45aで係止レバー43の突起部43eを当接させ係止レバー43を巻き止め解除位置の状態で保持する。これによりフイルム巻き止め機構が作動しないから、全部の写真フイルム28をパトローネ26の内部に巻き込むことができる。
【0040】
撮影済みのレンズ付きフイルムユニット10は、そのまま現像所に提出され、ここで底蓋30が開かれる。この底蓋30の開き動作に連動して蓋部材閉じ機構が作動してパトローネ26の蓋部材26aが閉じられる。その後、パトローネ26が取り出される。この写真フイルムパトローネ25は、蓋部材26aを開いた後に、スプール26bをフイルム送り出し方向に回転させることで、写真フイルム28がフイルム送出口から外部に送り出すことができる。これにより、写真フイルム28を簡単に現像処理できる。現像した後には焼付け処理が行われて、プリント写真が得られる。現像済みの写真フイルム28は、元のパトローネ26に戻されてプリント写真とともにユーザーに返却される。
【0041】
上記実施例では、前カバー23と後カバー21とで外カバーを構成し、前カバー23に間隔規制部材を設けているが、本発明ではこれに限らず、例えば上半分に分割した上カバーと下半分に分割した下カバーとで外カバーを構成した場合には、上カバー又は下カバーの前面内壁に設ければよい。また、上記実施例では、2種類の間隔でパーフォレーションが形成された写真フイルム28を採用しているが、本発明ではこれに限らず、135タイプのパトローネ付き写真フイルムを用いてもよい。この場合には周知の8歯のスプロケットを用いればよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、パトローネ収納室と、露光ユニット又はその露光ユニットが取り付けられる本体基部の支持部とにそれぞれ係合して、これらの間を連結する間隔規制部材を外カバーの内壁に設け、フイルム巻止めが行われた後に更に巻上げノブをフイルム巻き上げ方向に回転することで係止レバーに加えられる力によってパトローネ収納室と露光ユニットとの間の空間が広がらないように前記間隔規制部材で規制したから、フイルム巻き止めが確実となり、信頼性が向上する。また、外カバーを利用して間隔を規制するようにしたからコンパクト化を図ることができ、しかもローコスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの断面図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】蓋部材閉じ機構の要部を示す斜視図である。
【図5】露光ユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
22 露光ユニット
23 前カバー
23a リブ
23b 一対の凸部
27 パトローネ収納室
27a 凹部
43d 巻止め爪
46 天板
46b リブ
46c 段差壁

Claims (2)

  1. 露光開口を挟んだ一方側にパトローネを収納するパトローネ収納室を、他方側にパトローネから引き出したフイルムを収納するフイルム室をそれぞれ設けた本体基部と、
    パトローネ室の上に回転自在に向けられ、フイルム巻き上げ時にフイルム巻き上げ方向に回転してフイルム室からパトローネ収納室に向けて写真フイルムを巻き上げる巻上げノブと、
    前記露光開口の前面に取り付けられ、少なくとも撮影レンズ、シャッタ機構、及びフイルム巻き止め機構を組み込んだ露光ユニットと、
    前記フイルム巻き止め機構の一部を構成しており、写真フイルムを1コマ分の長さだけ巻き上げたときに、前記露光ユニットとパトローネ収納室との間の空間を横切る巻止め爪が前記巻上げノブの外周から退避する巻き止め解除位置から前記外周に係合する巻き止め位置に回転して、前記巻き上げノブのフイルム巻き上げ方向の回転を止めるフイルム巻き止めを行う係止レバーと、
    前記本体基部、露光ユニット、及び係止レバーを覆い、前記巻き上げノブの一部を外部に露呈する外カバーと、を備えるレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記パトローネ収納室と、前記露光ユニット又はその露光ユニットが取り付けられる本体基部の支持部とにそれぞれ係合して、これらの間を連結する間隔規制部材を前記外カバーの内壁に設け、フイルム巻止めが行われた後に更に前記巻上げノブをフイルム巻き上げ方向に回転することで前記係止レバーに加えられる力によって前記パトローネ収納室と前記露光ユニットとの間の空間が広がらないように前記間隔規制部材で規制したことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記外カバーの内壁の一部と前記パトローネ収納室とを、及び、前記外カバーの内壁のうちの前記一部とは異なる他部と前記露光ユニット又は前記支持部とを、前記空間が広がる方向に直交する方向で係合する凹凸によりそれぞれ係合し、2箇所で係合する一対の凹凸で前記間隔規制部材を構成したことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
JP03513396A 1996-02-22 1996-02-22 レンズ付きフイルムユニット Expired - Fee Related JP3770418B2 (ja)

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