JPH09230548A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH09230548A
JPH09230548A JP3513396A JP3513396A JPH09230548A JP H09230548 A JPH09230548 A JP H09230548A JP 3513396 A JP3513396 A JP 3513396A JP 3513396 A JP3513396 A JP 3513396A JP H09230548 A JPH09230548 A JP H09230548A
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film
winding
exposure
cartridge
unit
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Kenji Negishi
賢治 根岸
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルム巻き止め機構の信頼性を向上させ
る。 【解決手段】 パトローネを収納するパトローネ収納室
27が設けられた本体基部20に露光ユニット22が取
り付けられる。フイルム1コマ巻き上げの完了時には露
光ユニット22に組み込まれた巻止め爪43dがパトロ
ーネ収納室27と露光ユニット22との間の空間を横切
ってパトローネ収納室27の上部に設けられた巻上げノ
ブ13の外周の歯列13aに係合してフイルム巻止めが
行われる。前カバー23は、内壁に、露光ユニット22
の天板46に設けたリブ46b,46cとパトローネ収
納室27に設けた凹部27aとにそれぞれ嵌合するリブ
23a及び凹部23bが一体に形成されており、パトロ
ーネ収納室27と露光ユニット22との間の空間を広げ
ないように規制している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフイルムユニットには、露光
開口を挟んだ両側にそれぞれ隙間を空けてパトローネを
収納するパトローネ収納室と未露光の写真フイルムを収
納するフイルム収納室とを前方に向けて突出して形成し
た本体基部が弾性を有するプラスチック材料で一体的に
形成されている。この本体基部の露光開口の前面には、
被写体光を撮影レンズから露光開口に導くための暗箱が
配置される。フイルム巻き止め機構は、暗箱の上方に設
けられており、パトローネ収納室の上方に回転自在に配
置した巻上げノブの回転操作によって写真フイルムを1
コマ分の長さだけ巻き上げた際に、係止レバーの巻止め
爪が巻き止め位置に回転して巻上げノブの外周に設けた
歯列に係合し、巻上げノブのフイルム巻き上げ方向の回
転を阻止するとともに、写真フイルムのパーフォレーシ
ョンに係合しているスプロケットの回転もロックする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻上げノブ
のフイルム巻き上げ方向への回転軌跡には、巻上げノブ
及び係止レバーとの回転中心を結んだ線に対して半分が
巻止め爪から離れる回転軌跡域であり、他方の半分が巻
止め爪に向かってくる回転軌跡域となる。当然、巻止め
爪を、向かってくる回転軌跡域内に入り込ますことで巻
上げノブのフイルム巻き上げ方向への回転を阻止するこ
とができるが、この阻止は、巻上げノブと係止レバーと
の回転中心の間隔を広げるように作用する。しかも、暗
箱とパトローネ収納室との間には隙間があり、さらに本
体基部が弾性を有するプラスチック材料で形成されてい
るから、間隔が広がりやすい。これにより、フイルム巻
き止めが行われた際に、これ以上の回転操作を無理やり
行うと、前述した間隔の広がりにより巻上げノブがスリ
ップして回転操作が許容され、引続きフイルム巻き上げ
が行われてしまう恐れがある。このような不具合が生じ
ると、スプロケットがロックされた状態で写真フイルム
が巻き上げられてしまうから、スプロケットによってパ
ーフォレーションが破損又は損傷する。あるいは、写真
フイルムが強じんな場合、スプロケットが破損又は損傷
する。
【0004】本発明は、フイルム巻き止め機構の信頼性
を向上させ、パーフォレーションやスプロケットの破損
並びに損傷を防止したレンズ付きフイルムユニットを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パトローネ収納室と露光付与機構、又は
これが配置される本体基部の支持部との間を外カバーに
設けた間隔規制部材で連結し、パトローネ収納室と露光
付与機構との間の空間が広がらないように規制したもの
である。間隔規制部材は、例えばパトローネ収納室に形
成した凹部と、露光付与機構又はこれが配置される本体
基部の部分に形成した凹部とに、外カバーに形成した凸
部をそれぞれ係合させる。この係合をパトローネ収納室
と露光付与機構との間の空間が広がらない方向で行うこ
とで、フイルム巻止めが行われた後に巻上げノブに加え
られる巻上げ力によってパトローネ収納室と露光付与機
構との間の空間が広がらないように規制することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図2は、レンズ付きフイルムユニ
ット10の外観を示すものである。レンズ付きフイルム
ユニット10は、写真フイルムパトローネや各種撮影機
構が内蔵されたユニット本体11とこれを収納する外ケ
ース12とから構成されている。外ケース12は、ユニ
ット本体11に組み込まれた巻上げノブ13,シャッタ
ボタン14等を露呈させるような輪郭となっており、ま
た、撮影レンズ17,ファインダ光学18及び枚数表示
用の表示窓19等を露出させるための穴が設けられてい
る。
【0007】ユニット本体11は、図3に示すように、
本体基部20、パトローネ付き写真フイルム25、及び
外カバーとで構成されている。外カバーは、後カバー2
1と前カバー23とから構成されている。
【0008】前カバー23は、本体基部20の前面に着
脱自在に取り付けられ、本体基部20との間で露光ユニ
ット22を前及び上下方向から覆う。この前カバー23
の上面には、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャ
ッタボタン14が設けられている。
【0009】本体基部20には、露光開口33を挟んだ
両側に各々隙間を空けてパトローネ収納室27とフイル
ムロール室29とが一体に形成されている。パトローネ
収納室27は、パトローネ26を収納するため部屋であ
り、またフイルムロール室29は、パトローネ26から
引き出した未露光の写真フイルム28をフイルムロール
の形態で収納するための部屋である。
【0010】パトローネ収納室27とフイルムロール室
29との底は開口となっており、パトローネ付き写真フ
イルム25を装填した後に、後カバー21に設けたプル
トップ式の底蓋30,31によってそれぞれ光密に塞が
れる。底蓋30は、撮影済みの写真フイルム28を収納
したパトローネ26を取り出す際の蓋である。
【0011】パトローネ収納室27の上には、巻上げノ
ブ13が回動自在に配置されている。巻上げノブ13に
は、パトローネ26のスプール26bに係合する軸が一
体に形成されている。この軸は巻上げノブ13とともに
フイルム巻き上げ機構を構成している。巻上げノブ13
は、一部が後カバー21の開口21aから露呈されてお
り、この露呈された部分をフイルム巻き上げ方向(図2
に示す矢印方向)に回転させることによりスプール26
bが回転し、撮影済みの写真フイルム28をパトローネ
26の内部に巻き上げる。
【0012】巻上げノブ13の外周には歯列13aが形
成されている。この歯列13aには、本体基部20に設
けた逆止爪20aが係合している。逆止爪20aは、巻
上げノブ13がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向に回
転操作されることを禁止する。
【0013】写真フイルム28は、フイルム先端とフイ
ルム後端との間の有効露光範囲に、一方の側縁に沿って
2個のパーフォレーション28a,28bが2種類の間
隔で交互に配列されており、間隔の長いパーフォレーシ
ョン28b,28aの間の中心が露光開口33を通る撮
影光軸17aに合うように1コマずつ巻き上げられて露
光が行われる。
【0014】パトローネ収納室27とフイルムロール室
29との間には、暗箱の一部32が設けられている。こ
の暗箱の一部32の前面には、露光付与機構をユニット
化した露光ユニット22が着脱自在に取り付けられる。
露光ユニット22は、残りの分割暗箱を一体に形成した
ベース37に撮影レンズ17、フイルム巻き止め機構、
シャッタ機構、フイルムカウンタ機構、及びファインダ
光学18等を組み込み、上方から天板46で押さえてユ
ニット化した一体部品である。この露光ユニット22を
本体基部20に取り付けることで暗箱が形成される。
【0015】パトローネ26は、プラスチック製の二分
割部品から構成されており、フイルム送出口の内部に開
閉自在な蓋部材26aが設けられている。この蓋部材2
6aは、パトローネ26の内部遮光用であり、この両端
には、キー溝が形成されている。これらのキー溝は、ス
プール26bの軸方向に沿った側面から外部に各々露呈
されている。露光ユニット22とパトローネ収納室27
との隙間には、現像所で行われる後カバー21の底蓋3
0を開く動作に連動して蓋部材を閉じる蓋部材閉じ機構
が内蔵されている。
【0016】図4に示すように、蓋部材閉じ機構は、捩
じりバネ60、駆動軸61、連結棒62、及び後カバー
21の底蓋30に形成された係止爪30aとで構成され
ている。駆動軸61は、パトローネ収納室27の上面に
形成した開口27aを通して、パトローネ26の蓋部材
26aのキー溝に係合し、蓋部材26aを開閉する。捩
じりバネ60は、一端が本体基部20のバネ受けに、ま
た他端が駆動軸61のバネ受けにそれぞれ引っ掛けら
れ、蓋部材26cが閉じ位置となる方向に向けて駆動軸
61を付勢する。駆動軸61と捩じりバネ60との上に
は、天板の押さえリブ46aが位置しており、これらが
上方に飛び出さないように押さえている。
【0017】連結棒62は、パトローネ収納室27の外
側で暗箱の一部32の横に組み込まれ、上端が駆動軸6
1の回転軌跡内に臨む上昇位置と回転軌跡内から退避す
る下降位置との間で移動自在に組み込まれる。連結棒6
2の上端は、上昇位置のときに、蓋部材26cを開いた
位置で駆動軸61に当接してその回転を阻止している。
この上昇位置のときに連結棒62の下端は、底蓋30が
パトローネ収納室27の底を閉じた状態で係止爪30a
に係合する。
【0018】底蓋30を開けると、これに連動して連結
棒62が下降位置に移動し、駆動軸61の回転軌跡内か
ら連結棒62の上端が退避し、駆動軸61がバネ60の
付勢により回転する。これにより、パトローネ26の蓋
部材26cが開く。底蓋30がある程度開かれると、連
結棒62の下端と係止爪30aとの係合が解除され、連
結棒62は下降位置の状態で保持される。
【0019】天板46の上面には、図1にも示したよう
に、一段下がった段差面46bと、この段差面46bを
構成する段差壁46cの反対側に形成されたリブ46d
とが一体に設けられている。また、パトローネ収納室2
7には、上方に凹みを前カバー23側に向けて形成した
凹部27aが一体に設けられている。さらに、詳しくは
図1にも示すように、前カバー23の上面の内壁には、
撮影光軸17aに沿って長く伸ばされたリブ23aが、
また前カバー23の前面内壁には、一対の凸部23bが
それぞれ一体に形成されている。これらのリブ23a及
び一対の凸部23bは、前カバー23を本体基部20に
取り付けた際に、リブ23aが天板46の段差壁46c
とリブ46bとの間に、また一対の凸部23bがパトロ
ーネ収納室27の凹部27aにそれぞれ嵌合し、パトロ
ーネ収納室27と露光ユニット22との間隔が広がらな
いように作用している。なお、間隔規制部材を凹凸嵌合
しているが、爪係合等で間隔を規制してもよい。
【0020】露光ユニット22は、図5に示すように、
ベース37、間欠スプロケット38、回転部材39、板
バネ40、2個の捩じりバネ41,42、係止レバー4
3、シャッタ駆動レバー44、枚数表示板45、及び、
天板46等でシャッタ機構、フイルム巻き止め機構、フ
イルムカウンタ機構などを構成している。ベース221
bには、シャッタ開口が形成され、このシャッタ開口の
前面にシャッタ羽根が開閉自在に組み込まれている。シ
ャッタ羽根は引き戻しバネにより閉じ方向に付勢されて
おり、これらを隠すようにシャッタカバー47が取り付
けられている。撮影レンズ17は、このシャッタカバー
47の前面とホルダー48との間に挟装されている。
【0021】ベース37の上方右側には、対物レンズ5
0と接眼レンズ49とからなるファインダ光学18が組
み込まれている。この横の一段下がった面には、2つの
軸51,52と軸受穴53とがそれぞれ設けられてい
る。軸51には、シャッタ駆動レバー44、捩じりバネ
41、枚数表示板45とが順に挿入される。軸52に
は、捩じりバネ42、係止レバー43とが順に挿入され
る。軸受穴53には、回転部材39が挿入され、この挿
入した側に間欠スプロケット38が係合する。間欠スプ
ロケット38は、本体基部20の開口34からフイルム
面に向けて露呈される。
【0022】シャッタ駆動レバー44は、チャージ位置
とレリーズ完了位置との間で回動自在であり、捩じりバ
ネ41によりレリーズ完了位置に向けて付勢されてい
る。係止レバー43は、巻止め爪43dが歯列13aに
係合する巻き止め位置と巻止め爪43dが歯列13aか
ら退避する巻き止め解除位置との間で回動され、捩じり
バネ42により巻き止め位置に向けて付勢されている。
【0023】回転部材39は、下から順に、一対の被押
圧部54aからなる被押圧部54、一対のチャージカム
55aからなるチャージカム55、一対の溝56aから
なる巻止めカム56、及び二歯ギヤ57とがそれぞれ同
軸で一体に形成されている。
【0024】スプロケット38には、短い間隔で並んだ
一対のパーフォレーション28a,28bに順次に噛合
する一対の歯38a,38bが、円周面の回転対称の位
置にそれぞれ二対突設されており、写真フイルム28が
1コマ分の長さだけ移送されることで半回転する。この
スプロケット38は、フイルム1コマ分の移送後に、一
対の歯38a,38bのうち先頭の歯38aがパーフォ
レーション28aから外れ、後続の歯38bがパーフォ
レーション28bに噛合した状態で停止する。
【0025】シャッタ駆動レバー44は、レリーズ完了
位置の際に、立ち上がり片44bが係止レバー43に設
けた立ち下がり片43cに係合して係止レバー43を巻
き止め解除位置で保持する。フイルム移送に従動してス
プロケット38が反時計方向に回転すると回転部材39
も同期回転する。この回転によりチャージカム55は、
回転軌跡内に入り込んだシャッタ駆動レバー44の一端
44aを捩じりバネ41の付勢に抗して押してシャッタ
駆動レバー44をチャージ位置に向けて回転させる。
【0026】1コマ分の長さだけ写真フイルム28を移
送する間に、シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に
到達する。シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に到
達すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43cの
回転軌跡から退避して係止レバー43の巻き止め解除位
置での保持を解除する。これにより、係止レバー43は
捩じりバネ42の付勢により巻き止め位置に向けて回転
する。1コマ分の長さだけ写真フイルム28が移送され
ると、係止レバー43の爪部43bの回転軌跡上に溝5
6aが回転してきて、爪部43bが入り込む。これによ
り、係止レバー43の巻き止め位置となり、スプロケッ
ト38の回転をロックする。このとき、巻止め爪43d
が巻上げノブ13の歯列13aに係合してフイルム巻き
上げ操作を阻止する。
【0027】係止レバー43が巻き止め位置に回転する
途中では、立ち下がり片43cがシャッタ駆動レバー4
4の立ち上がり片44bの回動軌跡内に入り込み、シャ
ッタ駆動レバー44をチャージ位置で保持する。
【0028】シャッタボタン16の押下操作が行われる
と、係止レバー43の立ち下がりロッド43aが押さ
れ、係止レバー43が捩じりバネ42の付勢に抗して巻
き止め解除位置に向けて回転する。これにより、立ち下
がり片43cが立ち上がり片44bの回動軌跡内から外
れ、シャッタ駆動レバー44が捩じりバネ41の付勢に
よってレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。この
回転中に、蹴飛ばしアーム44cがシャッタ羽根の一端
を蹴飛ばす。シャッタ羽根は、蹴飛ばされることで軸中
心にシャッタ開口を遮蔽する。その後に引き戻しバネで
遮蔽位置に引き戻される。
【0029】シャッタ駆動レバー44がレリーズ完了位
置に回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片4
3cの回動軌跡内に入り込んで、係止レバー43を巻き
止め解除位置で保持する。係止レバー43が巻き止め解
除位置の状態となると、巻止め爪43dが歯列13aか
ら退避し、また、爪部43bが溝56aから抜け出して
いる。これにより、次回のフイルム巻き上げ操作が許容
される。
【0030】二歯ギヤ57には、枚数表示板45の外周
に形成された歯列が噛合している。したがって、スプロ
ケット38が半回転すると二歯ギヤ57が枚数表示板4
5を一目盛り分だけ時計方向に回転させる。枚数表示板
45の上面には、その回転ピッチに対応して枚数表示用
の目盛りが設けられている。この目盛りはその時点で撮
影可能なフイルム枚数、すなわち残数表示目盛りとなっ
ているから、この目盛りを天板46に一体に形成した拡
大レンズ46eを通して外カバーに形成した表示窓19
から観察することによって残りコマ数を確認することが
できる。
【0031】被押圧部54aは、スプロケット38の間
欠回転を補助する作用を行うものであり、これらは回転
対称の位置にそれぞれ設けられ、この回転軌跡内には、
板バネ40の先端40aが入り込んでいる。板バネ40
は、被押圧部54aを押圧する。この押圧は、スプロケ
ット38の従動方向に向けて作用され、したがって、ス
プロケット38の歯38a,38bとの間の円周面が写
真フイルム28に対峙してスリップし易い状態でも確実
にスプロケット38をフイルム移送と同じに回転させる
ことができる。
【0032】次に上記構成の作用を説明する。シャッタ
レリーズ後の状態は、スプロケット38の歯38bが短
い間隔で並んだパーフォレーション28a,28bのう
ちパーフォレーション28bに噛合した状態で停止して
いる。シャッタ駆動レバー44は、レリーズ完了位置の
状態とされている。板バネ40は、先端40aが一対の
被押圧部54aの間に入り込んでいる。
【0033】フイルム巻き上げは巻上げノブ13を図2
に示す矢印方向に回転させる。この操作により、写真フ
イルム28が巻き上げられる。このときのフイルム移送
に従動してスプロケット38が反時計方向に回転する。
スプロケット38は、歯38bがパーフォレーション2
8bから抜けた状態となると、この間で板バネ40の先
端40aがいずれか一方の被押圧部54aを押圧するの
で、この押圧力を利用してフイルム移送と同じに従動回
転する。
【0034】その後、長い間隔で並んだパーフォレーシ
ョン28aが到達し、これに歯38aが噛合し、その
後、後続の歯38bが次の短い間隔で並んだパーフォレ
ーション28bに噛合する。この間に、チャージカム5
5aが一端44aを押圧し、シャッタ駆動レバー44を
捩じりバネ41の付勢に抗してチャージ位置に向けて回
転させる。
【0035】シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に
回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43c
の回動軌跡内から退避するため、係止レバー43が捩じ
りバネ42の付勢により巻き止め位置に向けて回転す
る。そして、1コマ分の長さだけ写真フイルム28が移
送された時点で、スプロケット38が半回転した状態と
なるため、溝56aに爪部43bが入り込んで係止レバ
ー43が巻き止め位置の状態となる。
【0036】係止レバー43が巻き止め位置となると、
スプロケット38の回転がロックされ、且つ巻止め爪4
3dが歯列13aに係合して巻上げノブ13のフイルム
巻き上げ操作を阻止する。このとき、無理な力で巻上げ
ノブ13をさらにフイルム巻き上げ方向に回転させる
と、巻上げノブ13に加えられる巻上げ力が図1に示す
巻上げノブ13の回転中心13bと軸52との間隔を広
げるように作用する。また、プラスチック成型の外カバ
ーが撓んで、同じように作用する。このため、巻止め爪
43dが歯列13aから逃げて巻上げノブ13のフイル
ム巻き上げ方向への回転が許容されてしまう恐れがあ
る。しかしながら、本実施例では露光ユニット22とパ
トローネ収納室27との間の空間が広がらないように、
前カバー23のリブ23aが天板46の段差壁46cと
リブ46bとの間に、また一対の凸部23bがパトロー
ネ収納室27の凹部27aにそれぞれ嵌合しているた
め、無理な力で巻上げノブ24をさらにフイルム巻き上
げ方向に回転させても、また外カバーを撓ませても巻止
め爪43dが歯列13aから逃げることはない。
【0037】係止レバー43が巻き止め位置となると、
立ち下がり片43cが立ち上がり片44bの回動軌跡内
に入り込み、シャッタ駆動レバー44がチャージ位置で
保持される。この状態では、チャージカム55aが一端
44aの回動軌跡内から退避しているため、シャッタ駆
動レバー44のレリーズ完了位置までの回転が許容され
る。
【0038】撮影は、シャッタボタン14の押下操作に
より行われる。このシャッタレリーズにより係止レバー
43が巻き止め解除位置に向けて回転される。これによ
り、立ち下がり片43cが立ち上がり片44bの回転軌
跡から退避するため、シャッタ駆動レバー44が捩じり
バネ41の付勢によりレリーズ完了位置に向けて瞬時に
回転する。この間の回転で蹴飛ばしアーム44cがシャ
ッタ羽根の一端を蹴飛ばして露光が行われる。シャッタ
駆動レバー44がレリーズ完了位置に回転すると、立ち
上がり片44bが立ち下がり片43cの回転軌跡内に入
り込んで係止レバー43を巻き止め解除位置に保持す
る。
【0039】以下、前述した操作を繰り返すことで、有
効露光範囲のフイルム後端側のコマに露光が順次に行わ
れ、露光済みの写真フイルム28がパトローネ26に内
部に収納される。最後のコマに撮影を完了した後には、
枚数表示板45がこの旨を表示する位置に回転してい
る。このとき、枚数表示板45の下面に形成した突起4
5aで係止レバー43の突起部43eを当接させ係止レ
バー43を巻き止め解除位置の状態で保持する。これに
よりフイルム巻き止め機構が作動しないから、全部の写
真フイルム28をパトローネ26の内部に巻き込むこと
ができる。
【0040】撮影済みのレンズ付きフイルムユニット1
0は、そのまま現像所に提出され、ここで底蓋30が開
かれる。この底蓋30の開き動作に連動して蓋部材閉じ
機構が作動してパトローネ26の蓋部材26aが閉じら
れる。その後、パトローネ26が取り出される。この写
真フイルムパトローネ25は、蓋部材26aを開いた後
に、スプール26bをフイルム送り出し方向に回転させ
ることで、写真フイルム28がフイルム送出口から外部
に送り出すことができる。これにより、写真フイルム2
8を簡単に現像処理できる。現像した後には焼付け処理
が行われて、プリント写真が得られる。現像済みの写真
フイルム28は、元のパトローネ26に戻されてプリン
ト写真とともにユーザーに返却される。
【0041】上記実施例では、前カバー23と後カバー
21とで外カバーを構成し、前カバー23に間隔規制部
材を設けているが、本発明ではこれに限らず、例えば上
半分に分割した上カバーと下半分に分割した下カバーと
で外カバーを構成した場合には、上カバー又は下カバー
の前面内壁に設ければよい。また、上記実施例では、2
種類の間隔でパーフォレーションが形成された写真フイ
ルム28を採用しているが、本発明ではこれに限らず、
135タイプのパトローネ付き写真フイルムを用いても
よい。この場合には周知の8歯のスプロケットを用いれ
ばよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、パト
ローネ収納室と露光付与機構、又はこれが配置される本
体基部の支持部との間の空間が広がらないように、これ
らを外カバーに設けた間隔規制部材で連結したから、フ
イルム巻き止めが確実となり、信頼性が向上するととも
に、外カバーを利用して間隔を規制するようにしたから
コンパクト化を図ることができ、しかもローコスト化を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの断面図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】蓋部材閉じ機構の要部を示す斜視図である。
【図5】露光ユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
22 露光ユニット 23 前カバー 23a リブ 23b 一対の凸部 27 パトローネ収納室 27a 凹部 43d 巻止め爪 46 天板 46b リブ 46c 段差壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 17/30 GAP G03B 17/30 GAP

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネを収納するパトローネ収納室
    が設けられた本体基部に露光付与機構が設けられ、フイ
    ルム1コマ巻き上げの完了時には前記露光付与機構に組
    み込まれた巻止め爪がパトローネ収納室と前記露光付与
    機構との間の空間を横切ってパトローネ収納室の上部に
    設けられた巻上げノブの外周に係合してフイルム巻止め
    が行われるレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記パトローネ収納室と露光付与機構、又はこれが配置
    される本体基部の支持部との間を外カバーに設けた間隔
    規制部材で連結し、パトローネ収納室と露光付与機構と
    の間の空間が広がらないように規制したことを特徴とす
    るレンズ付きフイルムユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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