JPH1144934A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
レンズ付きフイルムユニットInfo
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- JPH1144934A JPH1144934A JP9201484A JP20148497A JPH1144934A JP H1144934 A JPH1144934 A JP H1144934A JP 9201484 A JP9201484 A JP 9201484A JP 20148497 A JP20148497 A JP 20148497A JP H1144934 A JPH1144934 A JP H1144934A
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- winding
- knob
- winding knob
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- reverse
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シャッター動作中に巻き上げノブが誤動作す
ることを防止し、ブレのない鮮明な写真撮影が可能なレ
ンズ付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 巻き上げノブ5の外周には、複数の歯3
4aからなる歯列34が形成されている。逆転防止爪2
5は、その一端である固着部25aで本体基部12に固
着しており、ここから巻き上げノブ5の周縁に向かって
伸びた、弾性のある略L字形の板状部材である。また、
この逆転防止爪25の他端である先端部25bは、巻き
上げノブ5の歯列34の内の1つの歯34aに係合す
る。そして、この逆転防止爪25の一端である固着部2
5aと他端である先端部25bとの中間付近は、屈曲部
25cで略L字形に折れ曲がっている。
ることを防止し、ブレのない鮮明な写真撮影が可能なレ
ンズ付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 巻き上げノブ5の外周には、複数の歯3
4aからなる歯列34が形成されている。逆転防止爪2
5は、その一端である固着部25aで本体基部12に固
着しており、ここから巻き上げノブ5の周縁に向かって
伸びた、弾性のある略L字形の板状部材である。また、
この逆転防止爪25の他端である先端部25bは、巻き
上げノブ5の歯列34の内の1つの歯34aに係合す
る。そして、この逆転防止爪25の一端である固着部2
5aと他端である先端部25bとの中間付近は、屈曲部
25cで略L字形に折れ曲がっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、更に詳しくは写真フイルムをカート
リッジ本体内に巻き込むフイルム巻き上げノブの逆転を
規制する逆転防止爪の構造に関するものである。
ムユニットに関し、更に詳しくは写真フイルムをカート
リッジ本体内に巻き込むフイルム巻き上げノブの逆転を
規制する逆転防止爪の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を組み込んだユニット本
体に未露光の135写真フイルムとパトローネとを装填
したレンズ付きフイルムユニットとして、例えば「写ル
ンですSuper800(商品名)」等が本出願人より製造販売
されている。また、最近では、Advanced Photo System
(APS)対応の写真フイルムカートリッジを装填した
「写ルンですスーパースリム(商品名)」等も本出願人
より製造販売されている。このようなレンズ付きフイル
ムユニットは、撮影毎にカートリッジのスプールに係合
された円盤状の巻き上げノブを回転操作して露光済の写
真フイルムの部分をカートリッジ内に巻き込み、未露光
の写真フイルムの撮影コマをアパーチャの背後にセット
する。
体に未露光の135写真フイルムとパトローネとを装填
したレンズ付きフイルムユニットとして、例えば「写ル
ンですSuper800(商品名)」等が本出願人より製造販売
されている。また、最近では、Advanced Photo System
(APS)対応の写真フイルムカートリッジを装填した
「写ルンですスーパースリム(商品名)」等も本出願人
より製造販売されている。このようなレンズ付きフイル
ムユニットは、撮影毎にカートリッジのスプールに係合
された円盤状の巻き上げノブを回転操作して露光済の写
真フイルムの部分をカートリッジ内に巻き込み、未露光
の写真フイルムの撮影コマをアパーチャの背後にセット
する。
【0003】この巻き上げノブの外周には、写真フイル
ムがちょうど1コマ分送られた時点で巻き上げノブの正
回転(フイルム巻き上げ)を禁止するための巻き止め機
構と、巻き上げノブをフイルム巻き上げ方向と逆回転方
向の回動を阻止するための逆転防止機構とで兼用される
一定ピッチで多数の歯が設けられた歯列が形成されてい
る。
ムがちょうど1コマ分送られた時点で巻き上げノブの正
回転(フイルム巻き上げ)を禁止するための巻き止め機
構と、巻き上げノブをフイルム巻き上げ方向と逆回転方
向の回動を阻止するための逆転防止機構とで兼用される
一定ピッチで多数の歯が設けられた歯列が形成されてい
る。
【0004】このような巻き上げノブの正回転(フイル
ム巻き上げ)を禁止する巻き止め機構は、フイルム巻き
上げによって写真フイルムがちょうど1コマ分送られた
時点で、巻き止めレバーが巻き止め解除位置から巻き止
め位置に回動しすることによって、その先端部が歯列か
ら外れた位置から歯列に入り込んだ位置に回動し、この
先端部が歯列の歯の正回転方向に向いた歯面と当接して
係合する。
ム巻き上げ)を禁止する巻き止め機構は、フイルム巻き
上げによって写真フイルムがちょうど1コマ分送られた
時点で、巻き止めレバーが巻き止め解除位置から巻き止
め位置に回動しすることによって、その先端部が歯列か
ら外れた位置から歯列に入り込んだ位置に回動し、この
先端部が歯列の歯の正回転方向に向いた歯面と当接して
係合する。
【0005】これにより、写真フイルムがちょうど1コ
マ分送られた後に、巻き上げノブを更に正回転操作しよ
うとしても、巻き止めレバーの先端部が歯列の歯と係合
しているので、巻き上げノブの正回転方向の回動が阻止
され、フイルム巻き上げが禁止される。
マ分送られた後に、巻き上げノブを更に正回転操作しよ
うとしても、巻き止めレバーの先端部が歯列の歯と係合
しているので、巻き上げノブの正回転方向の回動が阻止
され、フイルム巻き上げが禁止される。
【0006】また、レンズ付きフイルムユニットの逆転
防止機構は、巻き上げノブが誤って逆回転操作され、露
光済の写真フイルムがカートリッジから送り出されてし
まうことがないようにするために設けられている。従来
の逆転防止機構は、巻き上げノブの外周に形成した歯列
の他に、この歯列に係合する本体基部から巻き上げノブ
方向に真っ直ぐ伸びた弾性自在な逆転防止爪から構成さ
れている。逆転防止爪は、巻き上げノブの正回転操作の
際には、歯列の歯で押圧されて弾性変形して歯を乗り越
えることで、その回動を許容する。
防止機構は、巻き上げノブが誤って逆回転操作され、露
光済の写真フイルムがカートリッジから送り出されてし
まうことがないようにするために設けられている。従来
の逆転防止機構は、巻き上げノブの外周に形成した歯列
の他に、この歯列に係合する本体基部から巻き上げノブ
方向に真っ直ぐ伸びた弾性自在な逆転防止爪から構成さ
れている。逆転防止爪は、巻き上げノブの正回転操作の
際には、歯列の歯で押圧されて弾性変形して歯を乗り越
えることで、その回動を許容する。
【0007】そして、巻き上げノブの逆回転操作をしよ
うとした際には、逆転防止爪の先端部が逆回転方向に向
いた歯列の歯面に当接,係合し、歯面からの巻き上げノ
ブの回転力が逆転防止爪の長手方向に作用して、逆転防
止爪の長手方向の剛性により巻き上げノブの逆回転方向
の回動を阻止する。
うとした際には、逆転防止爪の先端部が逆回転方向に向
いた歯列の歯面に当接,係合し、歯面からの巻き上げノ
ブの回転力が逆転防止爪の長手方向に作用して、逆転防
止爪の長手方向の剛性により巻き上げノブの逆回転方向
の回動を阻止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
巻き上げノブは、写真フイルムの巻き上げ時に通常より
も大きい巻き上げ力で勢い良く巻き上げノブを回動操作
していると、1撮影コマ分の巻き上げが完了し巻き止め
レバーの先端部が歯列と係合した後も、歯列を構成する
歯が比較的細かく形成されているために、比較的容易に
歯列の1段分、若しくは数段分余分に移動した位置の歯
に逆転防止爪が係合してしまう。また、巻き上げノブの
動作不良等でも、余分に移動した位置の歯に逆転防止爪
が係合してしまうことが考えられる。
巻き上げノブは、写真フイルムの巻き上げ時に通常より
も大きい巻き上げ力で勢い良く巻き上げノブを回動操作
していると、1撮影コマ分の巻き上げが完了し巻き止め
レバーの先端部が歯列と係合した後も、歯列を構成する
歯が比較的細かく形成されているために、比較的容易に
歯列の1段分、若しくは数段分余分に移動した位置の歯
に逆転防止爪が係合してしまう。また、巻き上げノブの
動作不良等でも、余分に移動した位置の歯に逆転防止爪
が係合してしまうことが考えられる。
【0009】このように、巻き止めレバーが巻き上げノ
ブの歯列に係合した位置から1段分、若しくは数段分余
分に移動した位置で逆転防止爪が歯列に係合してしまう
と、逆転防止爪の弾性、及びレンズ付きフイルムユニッ
トの撓みにより、巻き上げノブに正回転のテンションが
掛かった状態となる。そして、この状態でレンズ付きフ
イルムユニットのシャッタボタンを操作して撮影を行う
と、シャッターが作動して巻き止めレバーと巻き上げノ
ブの歯列との係合が外れた時に、巻き上げノブが余分に
移動したために生じたテンションにより巻き上げノブが
正回転方向に少し回転してしまう。その結果、シャッタ
ーの作動中に写真フイルムが動いてしまい、撮影した被
写体像がブレてしまうという大きな問題が生じる。
ブの歯列に係合した位置から1段分、若しくは数段分余
分に移動した位置で逆転防止爪が歯列に係合してしまう
と、逆転防止爪の弾性、及びレンズ付きフイルムユニッ
トの撓みにより、巻き上げノブに正回転のテンションが
掛かった状態となる。そして、この状態でレンズ付きフ
イルムユニットのシャッタボタンを操作して撮影を行う
と、シャッターが作動して巻き止めレバーと巻き上げノ
ブの歯列との係合が外れた時に、巻き上げノブが余分に
移動したために生じたテンションにより巻き上げノブが
正回転方向に少し回転してしまう。その結果、シャッタ
ーの作動中に写真フイルムが動いてしまい、撮影した被
写体像がブレてしまうという大きな問題が生じる。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、シャッター動作中に巻き上げノブが誤動作
することを防止し、ブレのない鮮明な写真撮影が可能な
レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とす
る。
れたもので、シャッター動作中に巻き上げノブが誤動作
することを防止し、ブレのない鮮明な写真撮影が可能な
レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明では、写真フイルムと
カートリッジとが予め装填され、外周面に歯列をもった
円盤状の巻き上げノブの正転操作によって撮影済みの写
真フイルムが前記カートリッジに巻き込まれ、かつ前記
歯列に弾力的に係合する先端部とユニット本体に固着さ
れた固着部とを有する逆転防止爪によって前記巻き上げ
ノブの逆転操作が規制されたレンズ付きフイルムユニッ
トにおいて、前記巻き上げノブが逆転方向に付勢された
時に前記歯列に係合した前記先端部にかかる付勢力の方
向から外れた位置に前記固着部を設け、前記先端部と前
記固着部との間を撓ませることにより、一定範囲だけ前
記巻き上げノブの逆転を許容するようにしたものであ
る。
するために、請求項1記載の発明では、写真フイルムと
カートリッジとが予め装填され、外周面に歯列をもった
円盤状の巻き上げノブの正転操作によって撮影済みの写
真フイルムが前記カートリッジに巻き込まれ、かつ前記
歯列に弾力的に係合する先端部とユニット本体に固着さ
れた固着部とを有する逆転防止爪によって前記巻き上げ
ノブの逆転操作が規制されたレンズ付きフイルムユニッ
トにおいて、前記巻き上げノブが逆転方向に付勢された
時に前記歯列に係合した前記先端部にかかる付勢力の方
向から外れた位置に前記固着部を設け、前記先端部と前
記固着部との間を撓ませることにより、一定範囲だけ前
記巻き上げノブの逆転を許容するようにしたものであ
る。
【0012】請求項2記載の発明では、前記先端部と前
記固着部との間に、前記逆転防止爪を略L字形に屈曲さ
せた屈曲部を設け、前記巻き上げノブを正転させたとき
には前記先端部と前記屈曲部との間が撓んで前記巻き上
げノブの正転を許容し、前記巻き上げノブが逆転方向に
付勢された時には、前記屈曲部と前記固着部との間が撓
んで、一定範囲だけ前記巻き上げノブの逆転を許容する
ようにしたものである。請求項3記載の発明では、前記
逆転防止爪の近傍に、この逆転防止爪に当接することに
より逆転防止爪が撓む範囲を規制する規制突起を設けた
ものである。
記固着部との間に、前記逆転防止爪を略L字形に屈曲さ
せた屈曲部を設け、前記巻き上げノブを正転させたとき
には前記先端部と前記屈曲部との間が撓んで前記巻き上
げノブの正転を許容し、前記巻き上げノブが逆転方向に
付勢された時には、前記屈曲部と前記固着部との間が撓
んで、一定範囲だけ前記巻き上げノブの逆転を許容する
ようにしたものである。請求項3記載の発明では、前記
逆転防止爪の近傍に、この逆転防止爪に当接することに
より逆転防止爪が撓む範囲を規制する規制突起を設けた
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニットを示す外観斜視図であり、図3
は、その分解斜視図である。レンズ付きフイルムユニッ
ト2は、写真フイルムカートリッジや各種撮影機構を内
蔵したユニット本体3と、これを包む外装体4とから構
成されている。外装体4は、ユニット本体3の巻き上げ
ノブ5,シャッタボタン6,ストロボ発光部7等を露呈
させるような輪郭となっている。また、撮影レンズ8,
ファインダ9及び撮影枚数表示窓10等を露出させるた
めの穴が設けられており、外装体4でユニット本体3を
包んだ状態で撮影操作を行うことができる。
付きフイルムユニットを示す外観斜視図であり、図3
は、その分解斜視図である。レンズ付きフイルムユニッ
ト2は、写真フイルムカートリッジや各種撮影機構を内
蔵したユニット本体3と、これを包む外装体4とから構
成されている。外装体4は、ユニット本体3の巻き上げ
ノブ5,シャッタボタン6,ストロボ発光部7等を露呈
させるような輪郭となっている。また、撮影レンズ8,
ファインダ9及び撮影枚数表示窓10等を露出させるた
めの穴が設けられており、外装体4でユニット本体3を
包んだ状態で撮影操作を行うことができる。
【0014】図3に示すように、ユニット本体3は、本
体基部12,後カバー13,撮影機構14、ストロボユ
ニット15、及び前カバー16とから構成されている。
本体基部12の前面には、撮影レンズ8,シャッタ機構
とシャッタチャージ機構巻き止め機構等がメカベース1
7に組み付けられてユニット化された撮影機構14が取
り付けられる。後カバー13は、本体基部12の背後に
組み付けられて本体基部12との間で写真フイルムカー
トリッジ18を光密に収納する。
体基部12,後カバー13,撮影機構14、ストロボユ
ニット15、及び前カバー16とから構成されている。
本体基部12の前面には、撮影レンズ8,シャッタ機構
とシャッタチャージ機構巻き止め機構等がメカベース1
7に組み付けられてユニット化された撮影機構14が取
り付けられる。後カバー13は、本体基部12の背後に
組み付けられて本体基部12との間で写真フイルムカー
トリッジ18を光密に収納する。
【0015】前カバー16は、本体基部12の前面に取
り付けられる。この前カバー16の上面には、その一部
を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタン6が設
けられている。このシャッタボタン6の下部には、押圧
ロッド19が一体に設けられており、この押圧ロッド1
9が撮影機構14の構成部品を押圧してシャッタ機構を
作動させる。
り付けられる。この前カバー16の上面には、その一部
を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタン6が設
けられている。このシャッタボタン6の下部には、押圧
ロッド19が一体に設けられており、この押圧ロッド1
9が撮影機構14の構成部品を押圧してシャッタ機構を
作動させる。
【0016】本体基部12の中央には露光開口31が形
成されており、この露光開口31の前面に撮影機構14
が取り付けられる。露光開口31の両側には、写真フイ
ルムカートリッジ18のカートリッジ本体20を収納す
るためのカートリッジ室21と、カートリッジ本体20
から引き出された未露光の写真フイルム22をロール状
にしたフイルムロール22aを収納するためのフイルム
ロール室23とが各々一体に形成されている。
成されており、この露光開口31の前面に撮影機構14
が取り付けられる。露光開口31の両側には、写真フイ
ルムカートリッジ18のカートリッジ本体20を収納す
るためのカートリッジ室21と、カートリッジ本体20
から引き出された未露光の写真フイルム22をロール状
にしたフイルムロール22aを収納するためのフイルム
ロール室23とが各々一体に形成されている。
【0017】これらカートリッジ室21とフイルムロー
ル室23の底面は、各々開口面となっており、写真フイ
ルムカートリッジ18を装填した後に、後カバー13に
一体に設けられている底蓋28,29によってそれぞれ
塞がれる。そして、この本体基部12の背面上部には、
後ほど詳述する逆転防止爪25が一体に形成されてい
る。
ル室23の底面は、各々開口面となっており、写真フイ
ルムカートリッジ18を装填した後に、後カバー13に
一体に設けられている底蓋28,29によってそれぞれ
塞がれる。そして、この本体基部12の背面上部には、
後ほど詳述する逆転防止爪25が一体に形成されてい
る。
【0018】上述した写真フイルムカートリッジ18
は、近年、一般に普及しつつある新しい方式の写真シス
テムである「 Advanced Photo System(APS)」に対
応したものであり、その構成等の詳細は、例えば、特開
平6−301157号公報等に記載されている。カート
リッジ本体20は遮光性のプラスチックで形成されてお
り、特開平6−266053号公報で知られるようなフ
イルム送り出し機構が内蔵されている。
は、近年、一般に普及しつつある新しい方式の写真シス
テムである「 Advanced Photo System(APS)」に対
応したものであり、その構成等の詳細は、例えば、特開
平6−301157号公報等に記載されている。カート
リッジ本体20は遮光性のプラスチックで形成されてお
り、特開平6−266053号公報で知られるようなフ
イルム送り出し機構が内蔵されている。
【0019】カートリッジ本体20は、未使用時には写
真フイルム22を全て内部に収納しておき、使用時に
は、写真フイルム22の一端と係合しているスプール2
6の回転によって写真フイルム22を外部に送り出す。
また、写真フイルム22が引き出されるフイルム出入り
口には、写真フイルム22が全て巻き込まれたときに回
動されてカートリッジ本体20内を遮光する遮光蓋20
aが軸着されている。
真フイルム22を全て内部に収納しておき、使用時に
は、写真フイルム22の一端と係合しているスプール2
6の回転によって写真フイルム22を外部に送り出す。
また、写真フイルム22が引き出されるフイルム出入り
口には、写真フイルム22が全て巻き込まれたときに回
動されてカートリッジ本体20内を遮光する遮光蓋20
aが軸着されている。
【0020】写真フイルム22には1撮影コマに2個の
割合でパーフォレーション(図示せず)が形成されてお
り、撮影機構14に組み込まれた2歯スプロケット(図
示せず)がこれらに係合することにより、巻止め機構が
作動して巻き上げノブ5にロックをかける。この間のフ
イルム給送に連動してシャッタチャージが行われる。そ
して、シャッタレリーズ操作により撮影が行われ、以後
これを繰り返すことによって、写真フイルム22の後端
側(スプール26に係止された側)から先端側に向かっ
て順次に撮影が行われるようになる。
割合でパーフォレーション(図示せず)が形成されてお
り、撮影機構14に組み込まれた2歯スプロケット(図
示せず)がこれらに係合することにより、巻止め機構が
作動して巻き上げノブ5にロックをかける。この間のフ
イルム給送に連動してシャッタチャージが行われる。そ
して、シャッタレリーズ操作により撮影が行われ、以後
これを繰り返すことによって、写真フイルム22の後端
側(スプール26に係止された側)から先端側に向かっ
て順次に撮影が行われるようになる。
【0021】巻き上げノブ5は、カートリッジ収納室2
1の上面に回動自在に軸着される。巻き上げノブ5は、
その下面に係合軸(図示せず)が一体に形成されてお
り、カートリッジ本体収納室21に装填されたカートリ
ッジ本体20のスプール26に係合する。この巻き上げ
ノブ5は、その一部が後カバー13からユニット本体3
の外部に露呈されており、この露呈された部分を正回転
方向(写真フイルム22をカートリッジ本体20内に巻
き込む方向)に回動操作することにより、スプール26
がフイルム巻き上げ方向に回転されて、撮影済みの写真
フイルム22がカートリッジ本体20内に収納される。
1の上面に回動自在に軸着される。巻き上げノブ5は、
その下面に係合軸(図示せず)が一体に形成されてお
り、カートリッジ本体収納室21に装填されたカートリ
ッジ本体20のスプール26に係合する。この巻き上げ
ノブ5は、その一部が後カバー13からユニット本体3
の外部に露呈されており、この露呈された部分を正回転
方向(写真フイルム22をカートリッジ本体20内に巻
き込む方向)に回動操作することにより、スプール26
がフイルム巻き上げ方向に回転されて、撮影済みの写真
フイルム22がカートリッジ本体20内に収納される。
【0022】図1に示すように、巻き上げノブ5の外周
には、複数の歯34aからなる歯列34が形成されてい
る。この歯列34は、フイルム巻き上げ操作時の撮影者
の指掛りとしての機能を有する他に、後ほど詳述する巻
き止め機構及び逆転防止機構の構成部材となっている。
には、複数の歯34aからなる歯列34が形成されてい
る。この歯列34は、フイルム巻き上げ操作時の撮影者
の指掛りとしての機能を有する他に、後ほど詳述する巻
き止め機構及び逆転防止機構の構成部材となっている。
【0023】逆転防止機構の構成部材である逆転防止爪
25は、その一端である固着部25aで本体基部12に
固着しており、ここから巻き上げノブ5の周縁に向かっ
て伸びた、弾性のある略L字形の板状部材である。ま
た、この逆転防止爪25の他端である先端部25bは、
巻き上げノブ5の歯列34の内の1つの歯34aに係合
する。そして、この逆転防止爪25の一端である固着部
25aと他端である先端部25bとの中間付近は、屈曲
部25cで略L字形に折れ曲がっている。
25は、その一端である固着部25aで本体基部12に
固着しており、ここから巻き上げノブ5の周縁に向かっ
て伸びた、弾性のある略L字形の板状部材である。ま
た、この逆転防止爪25の他端である先端部25bは、
巻き上げノブ5の歯列34の内の1つの歯34aに係合
する。そして、この逆転防止爪25の一端である固着部
25aと他端である先端部25bとの中間付近は、屈曲
部25cで略L字形に折れ曲がっている。
【0024】逆転防止爪25の屈曲部25cの近傍に
は、本体基部12と一体に規制突起40が突設されてい
る。このような逆転防止機構の構成により、誤って巻き
上げノブ5を逆回転操作(図4中の矢印B方向)しよう
としたり、巻き上げノブ5が逆回転方向に付勢された場
合には、逆転防止爪25の先端部25bが歯34aと係
合しているので、逆転防止爪25の先端部25bと屈曲
部25cとの間が規制突起40の方向(図4中の矢印C
方向)に動こうとする。そのため、図4中の点線で示す
ように、逆転防止爪25の屈曲部25cと固着部25a
との間が弾性により緩やかに撓り、屈曲部25cの近傍
が規制突起40に当接する。これにより、巻き上げノブ
5の逆回転操作が阻止される。
は、本体基部12と一体に規制突起40が突設されてい
る。このような逆転防止機構の構成により、誤って巻き
上げノブ5を逆回転操作(図4中の矢印B方向)しよう
としたり、巻き上げノブ5が逆回転方向に付勢された場
合には、逆転防止爪25の先端部25bが歯34aと係
合しているので、逆転防止爪25の先端部25bと屈曲
部25cとの間が規制突起40の方向(図4中の矢印C
方向)に動こうとする。そのため、図4中の点線で示す
ように、逆転防止爪25の屈曲部25cと固着部25a
との間が弾性により緩やかに撓り、屈曲部25cの近傍
が規制突起40に当接する。これにより、巻き上げノブ
5の逆回転操作が阻止される。
【0025】この時、上述したように巻き上げノブ5は
弾性により規制突起40の方向に撓るので、図4中に示
す屈曲部25cの近傍と規制突起40との間の幅t分だ
け、巻き上げノブ5の逆回転方向の回動が許容される。
そして、屈曲部25cの近傍が規制突起40に当接した
時点で巻き上げノブ5の逆回転操作が阻止される。
弾性により規制突起40の方向に撓るので、図4中に示
す屈曲部25cの近傍と規制突起40との間の幅t分だ
け、巻き上げノブ5の逆回転方向の回動が許容される。
そして、屈曲部25cの近傍が規制突起40に当接した
時点で巻き上げノブ5の逆回転操作が阻止される。
【0026】一方、フイルム巻き上げ操作時には、先端
部25bが歯34aに押し上げられ、図1中の矢印D方
向に跳ね上がるように繰り返し弾性変形し、複数の歯3
4aを連続して乗り越えることで、巻き上げノブ5の正
回転方向(図4中の矢印A方向)の回動を許容する。
部25bが歯34aに押し上げられ、図1中の矢印D方
向に跳ね上がるように繰り返し弾性変形し、複数の歯3
4aを連続して乗り越えることで、巻き上げノブ5の正
回転方向(図4中の矢印A方向)の回動を許容する。
【0027】図5は、撮影機構の要部を示すものであ
る。回転部材50は、メカベース17の上面17aに形
成された軸受け開口51に挿入される軸52と、シャッ
タチャージを行うシャッタチャージカム53と、フイル
ム巻止めを行う巻止めカム54と、撮影枚数表示板55
を一目盛り分ずつ回動させる二歯ギヤ56等とから構成
されており、これらは一体に形成されている。この回転
部材50は、軸受け開口51に挿入した軸52の下部と
2歯スプロケット(図示せず)とが連結され、写真フイ
ルム22が1コマ分移送される毎に、パーフォレーショ
ンと2歯スプロケットとの係合により半回転する。
る。回転部材50は、メカベース17の上面17aに形
成された軸受け開口51に挿入される軸52と、シャッ
タチャージを行うシャッタチャージカム53と、フイル
ム巻止めを行う巻止めカム54と、撮影枚数表示板55
を一目盛り分ずつ回動させる二歯ギヤ56等とから構成
されており、これらは一体に形成されている。この回転
部材50は、軸受け開口51に挿入した軸52の下部と
2歯スプロケット(図示せず)とが連結され、写真フイ
ルム22が1コマ分移送される毎に、パーフォレーショ
ンと2歯スプロケットとの係合により半回転する。
【0028】シャッタ駆動レバー57は、一端58aが
上面17a上のピン59に掛けられ、他端58bがシャ
ッタ駆動レバー57のバネ掛け部57aに掛けられた第
1バネ58によって反時計方向に向けて付勢されてい
る。このシャッタ駆動レバー58は、シャッタチャージ
カム53の外周に180°の回転対称で形成された羽根
形状の突起53aによって、突部57bが押圧されて、
時計方向(チャージ位置)に向けて回動される。
上面17a上のピン59に掛けられ、他端58bがシャ
ッタ駆動レバー57のバネ掛け部57aに掛けられた第
1バネ58によって反時計方向に向けて付勢されてい
る。このシャッタ駆動レバー58は、シャッタチャージ
カム53の外周に180°の回転対称で形成された羽根
形状の突起53aによって、突部57bが押圧されて、
時計方向(チャージ位置)に向けて回動される。
【0029】巻き止め機構の一部材であるレバー部材6
0は、爪部60a,立ち下がり片60b,係合腕部6
1、巻き止めレバー62等が一体に形成されており、一
端63aがベース面14a上のピン64に掛けられ、他
端63bが立ち下がり片60bに掛けられた第2バネ6
3によって、時計方向に向けて付勢されている。このレ
バー部材60は、回転部材50が半回転して爪部60a
が巻止めカム54の溝54aと合致する位置に到達する
と、第2バネ63の付勢によって時計方向に回動され、
爪部60aが溝54aに入り込む。これにより回転部材
50の回転が阻止されてフイルム巻止め状態となる。
0は、爪部60a,立ち下がり片60b,係合腕部6
1、巻き止めレバー62等が一体に形成されており、一
端63aがベース面14a上のピン64に掛けられ、他
端63bが立ち下がり片60bに掛けられた第2バネ6
3によって、時計方向に向けて付勢されている。このレ
バー部材60は、回転部材50が半回転して爪部60a
が巻止めカム54の溝54aと合致する位置に到達する
と、第2バネ63の付勢によって時計方向に回動され、
爪部60aが溝54aに入り込む。これにより回転部材
50の回転が阻止されてフイルム巻止め状態となる。
【0030】また、爪部60aが巻止めカム54の溝5
4aに入り込む際には、係合腕部61の下方に向けて突
出された係合突起61aと、シャッタ駆動レバー57の
被係合突起64の下段部64aとが突き合わされ、これ
らが係合することにより、シャッタ駆動レバー57がチ
ャージ位置に保持される。そして、シャッタボタン6が
押下されると、押圧ロッド19が立ち下がり片60bを
押圧して、巻き止めレバー57が反時計方向に回動され
る。これにより、係合突起61aと被係合突起65の下
段部64aとの係合が解除され、第1バネ58の付勢に
よって、シャッタ駆動レバー57が反時計方向に回動さ
れ、シャッタ駆動レバー57と一体に形成された蹴飛ば
しアーム57cでシャッタ羽根(図示せず)が開閉作動
する。
4aに入り込む際には、係合腕部61の下方に向けて突
出された係合突起61aと、シャッタ駆動レバー57の
被係合突起64の下段部64aとが突き合わされ、これ
らが係合することにより、シャッタ駆動レバー57がチ
ャージ位置に保持される。そして、シャッタボタン6が
押下されると、押圧ロッド19が立ち下がり片60bを
押圧して、巻き止めレバー57が反時計方向に回動され
る。これにより、係合突起61aと被係合突起65の下
段部64aとの係合が解除され、第1バネ58の付勢に
よって、シャッタ駆動レバー57が反時計方向に回動さ
れ、シャッタ駆動レバー57と一体に形成された蹴飛ば
しアーム57cでシャッタ羽根(図示せず)が開閉作動
する。
【0031】このようにしてシャッタ駆動レバー57が
反時計方向に回動する際には、係合腕部61に形成され
た係合突起61aに被係合突起64の上段部64bが突
き当てられる。第1バネ58と第2バネ63とでは、第
2バネ63の方が付勢力が弱いので、レバー部材60は
第2バネ63の付勢に抗して反時計方向に回動され、シ
ャッタ作動の完了後には、爪部60aが巻止めカム54
の溝54aから抜け出した状態になる。
反時計方向に回動する際には、係合腕部61に形成され
た係合突起61aに被係合突起64の上段部64bが突
き当てられる。第1バネ58と第2バネ63とでは、第
2バネ63の方が付勢力が弱いので、レバー部材60は
第2バネ63の付勢に抗して反時計方向に回動され、シ
ャッタ作動の完了後には、爪部60aが巻止めカム54
の溝54aから抜け出した状態になる。
【0032】レバー部材60の巻き止めレバー62は、
爪部60aが巻止めカム54の溝54aから抜け出した
状態では係合解除位置にあり、その先端部62aが巻き
上げノブ5の歯列34から退避した状態になる。この係
合解除位置では、巻き上げノブ5の正回転操作が許容さ
れ、フイルム巻き上げ操作が許容される。
爪部60aが巻止めカム54の溝54aから抜け出した
状態では係合解除位置にあり、その先端部62aが巻き
上げノブ5の歯列34から退避した状態になる。この係
合解除位置では、巻き上げノブ5の正回転操作が許容さ
れ、フイルム巻き上げ操作が許容される。
【0033】また、巻き止めレバー62は、爪部60a
が巻止めカム54の溝54aに入り込むと、解除位置か
ら巻き止め位置に回動され、その先端部62aが巻き上
げノブ5の歯列34に入り込んだ状態になる。この巻き
止め位置で、歯列34の歯34aと巻き止めレバー62
の先端部62aとが係合し、フイルム巻き上げ操作が禁
止される。
が巻止めカム54の溝54aに入り込むと、解除位置か
ら巻き止め位置に回動され、その先端部62aが巻き上
げノブ5の歯列34に入り込んだ状態になる。この巻き
止め位置で、歯列34の歯34aと巻き止めレバー62
の先端部62aとが係合し、フイルム巻き上げ操作が禁
止される。
【0034】次に、上記構成の作用について説明する。
撮影者は、撮影を行う場合には、まず巻き上げノブ5を
正回転方向(図4中のA方向)に回動させて巻き上げ操
作を行う。この巻き上げ操作において、巻き上げノブ5
の歯列34に先端部25bが当接している逆転防止爪2
5は、歯34aの歯面に押圧されて先端部25bと屈曲
部25cとの間がユニット本体3の背面方向(図1中の
D方向)に向かって弾性変形し、歯列34を連続して乗
り越えるので、巻き上げノブ5の正回転方向への回動が
許容される(図1(B)参照)。
撮影者は、撮影を行う場合には、まず巻き上げノブ5を
正回転方向(図4中のA方向)に回動させて巻き上げ操
作を行う。この巻き上げ操作において、巻き上げノブ5
の歯列34に先端部25bが当接している逆転防止爪2
5は、歯34aの歯面に押圧されて先端部25bと屈曲
部25cとの間がユニット本体3の背面方向(図1中の
D方向)に向かって弾性変形し、歯列34を連続して乗
り越えるので、巻き上げノブ5の正回転方向への回動が
許容される(図1(B)参照)。
【0035】巻き上げノブ5の正回転方向への回動によ
って、スプール26がフイルム巻き上げ方向に回転され
る。このスプール26の回転により、露光済の写真フイ
ルム22の部分がカートリッジ本体20内に巻き込ま
れ、写真フイルム22の未露光の撮影コマが露光開口3
1の背後に移送される。このフイルム移送にともなっ
て、2歯スプロケットに連結された回転部材50が回転
する。
って、スプール26がフイルム巻き上げ方向に回転され
る。このスプール26の回転により、露光済の写真フイ
ルム22の部分がカートリッジ本体20内に巻き込ま
れ、写真フイルム22の未露光の撮影コマが露光開口3
1の背後に移送される。このフイルム移送にともなっ
て、2歯スプロケットに連結された回転部材50が回転
する。
【0036】そして、写真フイルム22が1コマ分移送
されると、回転部材50の巻き止めカム54の溝54a
が爪部60aの位置に達し、第2バネ63の付勢によっ
て溝54aが爪部60aに入り込み、レバー部材60が
回動する。また、シャッタ駆動レバー57は、回転部材
50のシャッタチャージカム53によってチャージ位置
に回動され、レバー部材60の係合腕部61の係合突起
61aと、シャッタ駆動レバー57の被係合突起64の
下段部64aとが係合されてチャージ位置に保持され
る。
されると、回転部材50の巻き止めカム54の溝54a
が爪部60aの位置に達し、第2バネ63の付勢によっ
て溝54aが爪部60aに入り込み、レバー部材60が
回動する。また、シャッタ駆動レバー57は、回転部材
50のシャッタチャージカム53によってチャージ位置
に回動され、レバー部材60の係合腕部61の係合突起
61aと、シャッタ駆動レバー57の被係合突起64の
下段部64aとが係合されてチャージ位置に保持され
る。
【0037】レバー部材60の回動により、巻き止めレ
バー62は、解除位置から巻き止め位置に回動され、そ
の先端部62aが巻き上げノブ5の周囲に形成された歯
列34の歯34aと歯34aとの間の谷に入り込み係合
される。これにより、さらに巻き上げノブ5を正回転操
作しようとしても、その正回転方向の力のほとんどが巻
き止めレバー60の長手方向に作用して、巻き上げノブ
5の正回転操作が阻止される。
バー62は、解除位置から巻き止め位置に回動され、そ
の先端部62aが巻き上げノブ5の周囲に形成された歯
列34の歯34aと歯34aとの間の谷に入り込み係合
される。これにより、さらに巻き上げノブ5を正回転操
作しようとしても、その正回転方向の力のほとんどが巻
き止めレバー60の長手方向に作用して、巻き上げノブ
5の正回転操作が阻止される。
【0038】このとき、撮影者が強い力で勢い良く巻き
上げノブ5を回動操作していると、巻き止めレバー62
の先端部62aが巻き上げノブ5の歯34aと係合した
後も、余力で巻き止めレバー62が若干撓み、巻き上げ
ノブ5が正回転方向(図1中のA方向)に余分に回転し
てしまうことがある。このように、巻き上げノブ5が正
回転方向に余分に回転すると、逆転防止爪25の先端部
25bが本来係合すべき歯34aよりもいくつか正回転
方向にズレた位置の歯に係合することなる。
上げノブ5を回動操作していると、巻き止めレバー62
の先端部62aが巻き上げノブ5の歯34aと係合した
後も、余力で巻き止めレバー62が若干撓み、巻き上げ
ノブ5が正回転方向(図1中のA方向)に余分に回転し
てしまうことがある。このように、巻き上げノブ5が正
回転方向に余分に回転すると、逆転防止爪25の先端部
25bが本来係合すべき歯34aよりもいくつか正回転
方向にズレた位置の歯に係合することなる。
【0039】従来の巻き止めレバーにおいては、逆転防
止爪の先端部が巻き上げノブの本来係合すべき歯よりも
いくつか正回転方向にズレた位置の歯に係合すると、巻
き上げノブに正回転のテンションが掛かった状態とな
る。そして、このまま、レンズ付きフイルムユニットの
シャッタボタンを操作して撮影を行うと、シャッターが
作動して巻き止めレバーと巻き上げノブの歯列との係合
が外れた時に、巻き上げノブが余分に移動したために生
じたテンションにより巻き上げノブが正回転方向に少し
回転してしまう。その結果、シャッターの作動中に写真
フイルムが動いてしまい、撮影した被写体像がブレてし
まう。
止爪の先端部が巻き上げノブの本来係合すべき歯よりも
いくつか正回転方向にズレた位置の歯に係合すると、巻
き上げノブに正回転のテンションが掛かった状態とな
る。そして、このまま、レンズ付きフイルムユニットの
シャッタボタンを操作して撮影を行うと、シャッターが
作動して巻き止めレバーと巻き上げノブの歯列との係合
が外れた時に、巻き上げノブが余分に移動したために生
じたテンションにより巻き上げノブが正回転方向に少し
回転してしまう。その結果、シャッターの作動中に写真
フイルムが動いてしまい、撮影した被写体像がブレてし
まう。
【0040】しかし、本発明のレンズ付きフイルムユニ
ット2においては、上述したように巻き上げノブ5が正
回転方向に余分に回転してしまい、逆転防止爪25の先
端部25bが本来係合すべき歯34aよりもいくつか正
回転方向にズレた位置の歯に係合し、逆転防止爪25の
先端部25bと屈曲部25cとの間が規制突起40の方
向(図4中の矢印C方向)に逆戻りする力が働いても、
図4中に点線で示すように、逆転防止爪25の屈曲部2
5cと固着部25aとの間が弾性により緩やかに撓るの
で、屈曲部25cの近傍と規制突起40との間の幅t分
だけ、巻き上げノブ5の逆回転方向の回動が許容され
る。
ット2においては、上述したように巻き上げノブ5が正
回転方向に余分に回転してしまい、逆転防止爪25の先
端部25bが本来係合すべき歯34aよりもいくつか正
回転方向にズレた位置の歯に係合し、逆転防止爪25の
先端部25bと屈曲部25cとの間が規制突起40の方
向(図4中の矢印C方向)に逆戻りする力が働いても、
図4中に点線で示すように、逆転防止爪25の屈曲部2
5cと固着部25aとの間が弾性により緩やかに撓るの
で、屈曲部25cの近傍と規制突起40との間の幅t分
だけ、巻き上げノブ5の逆回転方向の回動が許容され
る。
【0041】これにより、逆転防止爪25の先端部25
bと屈曲部25cとの間が規制突起40の方向(図4中
の矢印C方向)に逆戻りする力が開放される。従って、
レンズ付きフイルムユニット2のシャッタボタン6を操
作して巻き止めレバー62と巻き上げノブ5の歯列34
との係合が外れた時に、余分な付勢力により巻き上げノ
ブ5が正回転方向に回転して、撮影した被写体像がブレ
てしまうことがない。なお、逆転防止爪25の屈曲部2
5cの近傍が規制突起40に当接した後は、これ以上の
不必要な巻き上げノブ5の逆回転が阻止されるので、不
必要に巻き上げノブ5が逆回転することもない。
bと屈曲部25cとの間が規制突起40の方向(図4中
の矢印C方向)に逆戻りする力が開放される。従って、
レンズ付きフイルムユニット2のシャッタボタン6を操
作して巻き止めレバー62と巻き上げノブ5の歯列34
との係合が外れた時に、余分な付勢力により巻き上げノ
ブ5が正回転方向に回転して、撮影した被写体像がブレ
てしまうことがない。なお、逆転防止爪25の屈曲部2
5cの近傍が規制突起40に当接した後は、これ以上の
不必要な巻き上げノブ5の逆回転が阻止されるので、不
必要に巻き上げノブ5が逆回転することもない。
【0042】なお、上述した実施形態においては、先端
部25bと固着部25aとの間を屈曲させた屈曲部25
cを設けて逆転防止爪を略L字形に形成しているが、こ
れ以外にも、特に屈曲部を設けず、巻き上げノブが逆転
方向に付勢された時に巻き上げノブの歯列に係合した逆
転防止爪の先端部にかかる付勢力の方向から外れた位置
に固着部を設けて、先端部と固着部との間を撓ませるこ
とにより、一定範囲だけ巻き上げノブの逆転を許容する
ものであれば、どの様な形状のものであってもよい。
部25bと固着部25aとの間を屈曲させた屈曲部25
cを設けて逆転防止爪を略L字形に形成しているが、こ
れ以外にも、特に屈曲部を設けず、巻き上げノブが逆転
方向に付勢された時に巻き上げノブの歯列に係合した逆
転防止爪の先端部にかかる付勢力の方向から外れた位置
に固着部を設けて、先端部と固着部との間を撓ませるこ
とにより、一定範囲だけ巻き上げノブの逆転を許容する
ものであれば、どの様な形状のものであってもよい。
【0043】また、上述した実施形態においては、逆転
防止爪25が過大に撓って巻き上げノブ5が不必要に逆
回転することを防止する規制突起40が設けられている
が、逆転防止爪25に充分な剛性があり、大きく撓るこ
とが無ければ、このような規制突起を設けなくても良
い。
防止爪25が過大に撓って巻き上げノブ5が不必要に逆
回転することを防止する規制突起40が設けられている
が、逆転防止爪25に充分な剛性があり、大きく撓るこ
とが無ければ、このような規制突起を設けなくても良
い。
【0044】更に、上述した実施形態においては、逆転
防止爪25、及び規制突起40は各々本体基部12に設
けられているが、後カバーに各々が設けられるようにし
てもよい。そして、上述した実施形態においては、内蔵
する写真フイルムとしてAPS対応の写真フイルムカー
トリッジを収納するレンズ付きフイルムユニットを取り
上げているが、勿論、従来の135写真フイルムパトロ
ーネを収納するレンズ付きフイルムユニットにも、全く
同様に適用できる。
防止爪25、及び規制突起40は各々本体基部12に設
けられているが、後カバーに各々が設けられるようにし
てもよい。そして、上述した実施形態においては、内蔵
する写真フイルムとしてAPS対応の写真フイルムカー
トリッジを収納するレンズ付きフイルムユニットを取り
上げているが、勿論、従来の135写真フイルムパトロ
ーネを収納するレンズ付きフイルムユニットにも、全く
同様に適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、写真フ
イルムとカートリッジとが予め装填され、外周面に歯列
をもった円盤状の巻き上げノブの正転操作によって撮影
済みの写真フイルムが前記カートリッジに巻き込まれ、
かつ前記歯列に弾力的に係合する先端部とユニット本体
に固着された固着部とを有する逆転防止爪によって前記
巻き上げノブの逆転操作が規制されたレンズ付きフイル
ムユニットにおいて、前記巻き上げノブが逆転方向に付
勢された時に前記歯列に係合した前記先端部にかかる付
勢力の方向から外れた位置に前記固着部を設け、前記先
端部と前記固着部との間を撓ませることにより、一定範
囲だけ前記巻き上げノブの逆転を許容するようにしたの
で、シャッター動作中に巻き上げノブが誤動作すること
を防止し、ブレのない鮮明な写真撮影が可能なレンズ付
きフイルムユニットを提供することが可能になる。
イルムとカートリッジとが予め装填され、外周面に歯列
をもった円盤状の巻き上げノブの正転操作によって撮影
済みの写真フイルムが前記カートリッジに巻き込まれ、
かつ前記歯列に弾力的に係合する先端部とユニット本体
に固着された固着部とを有する逆転防止爪によって前記
巻き上げノブの逆転操作が規制されたレンズ付きフイル
ムユニットにおいて、前記巻き上げノブが逆転方向に付
勢された時に前記歯列に係合した前記先端部にかかる付
勢力の方向から外れた位置に前記固着部を設け、前記先
端部と前記固着部との間を撓ませることにより、一定範
囲だけ前記巻き上げノブの逆転を許容するようにしたの
で、シャッター動作中に巻き上げノブが誤動作すること
を防止し、ブレのない鮮明な写真撮影が可能なレンズ付
きフイルムユニットを提供することが可能になる。
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の巻き上げノブ付近を示す斜視図である。
の巻き上げノブ付近を示す斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図4】巻き上げノブと逆転防止爪の動きを示す説明図
である。
である。
【図5】撮影機構要部を示す分解斜視図である。
2 レンズ付きフイルムユニット 5 巻き上げノブ 25 逆転防止爪 25a 固着部 25b 先端部 25c 屈曲部 34 歯列 34a 歯 40 規制突起 62 巻き止めレバー
Claims (3)
- 【請求項1】 写真フイルムとカートリッジとが予め装
填され、外周面に歯列をもった円盤状の巻き上げノブの
正転操作によって撮影済みの写真フイルムが前記カート
リッジに巻き込まれ、かつ前記歯列に弾力的に係合する
先端部とユニット本体に固着された固着部とを有する逆
転防止爪によって前記巻き上げノブの逆転操作が規制さ
れたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記巻き上げノブが逆転方向に付勢された時に前記歯列
に係合した前記先端部にかかる付勢力の方向から外れた
位置に前記固着部を設け、前記先端部と前記固着部との
間を撓ませることにより、一定範囲だけ前記巻き上げノ
ブの逆転を許容することを特徴とするレンズ付きフイル
ムユニット。 - 【請求項2】 前記先端部と前記固着部との間には、前
記逆転防止爪を略L字形に屈曲させた屈曲部が設けら
れ、前記巻き上げノブを正転させたときには前記先端部
と前記屈曲部との間が撓んで前記巻き上げノブの正転を
許容し、前記巻き上げノブが逆転方向に付勢された時に
は、前記屈曲部と前記固着部との間が撓んで、一定範囲
だけ前記巻き上げノブの逆転を許容することを特徴とす
る請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項3】 前記逆転防止爪の近傍には、この逆転防
止爪に当接することにより逆転防止爪が撓む範囲を規制
する規制突起が設けられていることを特徴とする請求項
1又は2記載のレンズ付きフイルムユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9201484A JPH1144934A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | レンズ付きフイルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9201484A JPH1144934A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | レンズ付きフイルムユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144934A true JPH1144934A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16441836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9201484A Pending JPH1144934A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | レンズ付きフイルムユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144934A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9365811B2 (en) | 2010-10-14 | 2016-06-14 | Conopco Inc. | Manufacture of coated particulate detergents |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP9201484A patent/JPH1144934A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9365811B2 (en) | 2010-10-14 | 2016-06-14 | Conopco Inc. | Manufacture of coated particulate detergents |
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