JP2744716B2 - 車輪の操向装置 - Google Patents

車輪の操向装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、自動車等の車両に
おける車輪の操向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の車輪の操向操作は、従
来、一般にハンドルを運転者が手動操作することにより
行なわれている。
【0003】近時、エレクトロニクス技術の進歩にとも
なって、操向操作を電気的に駆動することが試みられて
おり、このように電気的に操向操作を行なわせる場合に
は電気的に制御させることによって、従来からの運転者
の手動操作以上に厳密に車輪の操向操作を行なわせるこ
とができ、車両の運動性能の向上が可能であると考えら
れる。
【0004】それにもかかわらず、車輪の操向装置は、
従来と同様に車輪の操向しうる角度範囲が機構的に一定
の角度範囲に制限されているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、車輪の操
向装置において車輪の操向しうる角度範囲が一定の角度
範囲に制限されていると、前記のような電気的な技術を
車両に適用しても、車輪が操向し得ない向きが存在する
ために、その制御が複雑となる上、自動車等の車両の運
動性能を向上させるうえでは十分でない。
【0006】本願の発明は、このような背景に基づいて
なされたもので、前記のように電気的な操向操作を行な
わせる場合にその制御が複雑でなく、自動車等の車両の
運動性能を一層向上させることのできる車輪の操向装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、水平に設置された車軸を有
する車輪の接地点真上上方を中心とするリングギヤを水
平面内に配置し、このリングギヤおよび前記車軸を連絡
するステーを設けて前記車輪を操向自在に支持させ、車
体側に前記リングギヤを回動可能に支持する支持装置と
このリングギヤに噛合して前記車輪を前記接地点を中心
に回動させて操向自在とする歯車を備えた操向用モータ
とを設置したものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、車輪を保持する
リングギヤが、車体側により回動可能に支持され、かつ
車体側に支持された操向用モータの歯車と噛合している
ので、車輪はリングギヤの中心まわりで360度以上で
あっても、機構上、何等の制限もなく連続的に操向動作
を行なうことができる。
【0009】そのため、かかる車輪の操向装置の操向操
作を電気的に行なう場合には、車輪の操向装置の機構的
な操向角度範囲による制限がないことによって、車両が
連続した複雑な走行を行なうことが可能となり、車両の
運動性能が一層向上する。
【0010】また、このように車輪の操向装置の機構的
な操向角度範囲による制限がないことによって、操向装
置を電気的に駆動するための制御内容が簡単となり、さ
らに、目標とする向きに車輪を操向させる場合に近い側
から操向動作をさせることができるので操向動作が迅速
となる利点をも有する。
【0011】
【実施例】以下、図面に示す一実施例により本願の発明
を説明する。
【0012】図において、Sは操向装置を示し、1は自
動車の車体、2は支柱部である。
【0013】支柱部2は、鋼管からなるもので、図2に
示すように、後述の車輪ユニット10のリングギヤ13
の周囲を3等分する位置にそれぞれ車体1から垂下して
剛直に固定されている。
【0014】これらの支柱部2の下端部には、3つのガ
イドローラ3a,3b,3cからなる支持装置4がそれ
ぞれ設置され、これらの支持装置4の各ガイドローラ3
a,3b,3cは後述のリングギヤ13を回動可能に保
持するものである。
【0015】そして、これらの3つの支柱部2のうちの
1つにおいては、かかる支持装置4の上方となる支柱部
2上に、操向用モータ5とブラシホルダ6とが設置さ
れ、車体側に固定されている。
【0016】操向用モータ5は、図外の車載バッテリを
電源として駆動される直流モータであって、その内部に
設置されている減速機を介して出力軸5aに設置された
歯車5bを正逆方向のいずれにも適宜速度で回転駆動で
きるようになっている。
【0017】前記ブラシホルダ6の下端部には、ブラシ
7が支持され、後述のリングギヤ13に設置されたスリ
ップリング13aを経て、車輪11に装着された駆動用
モータ20に車載バッテリからの電源を供給するように
なっている。
【0018】車輪ユニット10は、タイヤ12を装着し
た車輪11とリングギヤ13とステー14a,14b,
14cとで概ね構成されている。
【0019】リングギヤ13は、図2に示すように、
輪11(タイヤ12)接地点真上上方を中心に配置さ
れ、平面視においては概ね車輪11を囲む大きさに形成
されている。
【0020】そして、このリングギヤ13の断面は図1
に示すように、下部に外側に突出するフランジ部13b
を一体的に有し、上部の内周面には前記歯車5bと噛合
する内歯歯車からなるギヤ部13cが全周に渡って形成
されている。
【0021】このリングギヤ13のギヤ部13cの下方
の位置には、2本のスリップリング13aが設置され、
これらのスリップリング13aのさらに下方には合計6
本のステー14a,14bの上端部が溶接等によってそ
れぞれリングギヤ13に固定されている。
【0022】これらの各ステー14a,14bは、いず
れも車輪11を車軸15まわりでのみ回動自在とし,そ
の他の方向への動作を不能として車輪11をリングギヤ
13に保持させるものである。
【0023】ステー14aは、車輪11の両側面で車軸
15を前後方向から保持するもので合計4本が設けられ
ている。
【0024】ステー14bは、車輪11の車軸15を含
む面内に設置されたもので、両側面に1本ずつが配置さ
れている。
【0025】そして、車輪11の車軸15の近傍部分に
は、車輪11の中心にアウタロータ型誘導電動機からな
る駆動用モータ20が配置されている。
【0026】すなわち、この駆動用モータ20は、前記
ステー14a,14bの下端に固定された固定部材16
と車輪11の車軸15の近傍部分との間に構成されてい
る。
【0027】固定部材16は、車輪11側に片持ち状に
突出したボス部17を有し、このボス部17の外周面側
には、多数の鋼板からなるヨーク18が積層して装着さ
れ、固定子巻線19が設置されることによって固定子と
して構成されている。
【0028】そして、このボス部17の内側に形成され
たボス穴17a内には軸受17bが設置されており、こ
の軸受17bによって、車軸15が回動可能に支持され
ている。
【0029】一方、車輪11の回転中心部分には、鋼板
からなり車軸15を一体的に固定した容器状の回転子フ
レーム21が固定されている。
【0030】そして、回転子フレーム21の内側周壁に
沿って、回転子巻線22が設置されている。
【0031】そのため、前記固定部材16のボス部17
に形成されたボス穴17aの軸受17bに車軸15が装
着されることによって、回転子巻線22が固定子巻線1
9の外周側に臨み、アウタロータ型誘導電動機が構成さ
れている。
【0032】したがって、かかる駆動用モータ20に電
源を供給すると、回転子巻線22に作用する駆動トルク
が直接車輪11を車軸15まわりに発生して自動車を駆
動するものである。
【0033】このように構成された車輪ユニット10を
有する操向装置Sにおいて操向操作を行なう場合、前記
操向用モータ5を電気的に制御して適宜駆動すれば、歯
車5bによりリングギヤ13のギヤ部13cを経て、車
輪ユニット10の全体がリングギヤ13の中央を中心と
して回転駆動され、車輪11も所要角度だけ操向変位す
る。
【0034】そして、この操向装置Sは、かかる車輪ユ
ニット10と前記支持装置4等により構成されているの
で、機構的にリングギヤ13の周方向での変位に制限が
なく、車輪はリングギヤの中心(車輪11の接地点と一
致)まわりで360度以上であっても連続的に操向動作
を行なうことができる。
【0035】そのため、例えば、四輪自動車の全車輪に
操向装置Sを用いたり、三輪自動車の全車輪あるいは操
向輪となる一輪あるいは二輪にこの操向装置Sを用いる
と、これらの車両は連続した複雑な走行を行なうことが
可能となり、車両の運動性能が一層向上する。
【0036】また、この操向装置Sには機構的な操向角
度範囲による制限がないので、操向装置Sを電気的に駆
動するための制御内容が簡単となるうえ、操向の目標と
する車輪11の指向すべき向きの如何にかかわらず、常
に、右まわりと左まわりとのいずれの側からも操向動作
を行なわせることができるので、変位すべき角度量の小
さい側を経て操向操作することが可能であり、操向動作
を迅速に行なわせることができる。
【0037】以上説明した実施例は、駆動用モータ20
を有する車輪11に関するものであるが、本願はこれに
限らず、駆動用モータを有しない車輪についても適用す
ることができることはいうまでもない。
【0038】以上説明したように、請求項1記載の発明
によれば、車輪を保持するリングギヤが、車体側により
回動可能に支持され、かつ車体側に支持された操向用モ
ータの歯車と噛合しているので、車輪はリングギヤの中
(車輪の接地点)まわりで360度以上であっても、
機構上、何等の制限もなく連続的に操向動作を行なうこ
とができる。
【0039】そのため、かかる車輪の操向装置の操向操
作を電気的に行なう場合には、車輪の操向装置の機構的
な操向角度範囲による制限がないことによって、車両が
連続した複雑な走行を行なうことが可能となり、車両の
運動性能が一層向上する。
【0040】また、このように車輪の操向装置の機構的
な操向角度範囲による制限がないことによって、操向装
置を電気的に駆動するための制御内容が簡単となり、さ
らに、目標とする向きに車輪を操向させる場合に近い側
から操向動作をさせることができるので操向動作が迅速
となる利点をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は図2のI−I線に沿う断面図である。
【図2】図2は操向装置の一部を破断した上面図であ
る。
【図3】図3は車輪の全体概略図である。
【符号の説明】
S 操向装置 1 車体 4 支持装置 5 操向用モータ 5b 歯車 7 ブラシ 11 車輪 13 リングギヤ 13a スリップリング 14a,14b ステー 15 車軸 16 固定部材 17 ボス部 17a ボス穴 19 固定子巻線 20 駆動用モータ 22 回転子巻線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に設置された車軸を有する車輪の
    地点真上上方を中心とするリングギヤを水平面内に配置
    し、このリングギヤおよび前記車軸を連絡するステーを
    設けて前記車輪を操向自在に支持させ、車体側に前記リ
    ングギヤを回動可能に支持する支持装置とこのリングギ
    ヤに噛合して前記車輪を前記接地点を中心に回動させて
    操向自在とする歯車を備えた操向用モータとを設置した
    ことを特徴とする車輪の操向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車輪の操向装置におい
    て、 前記ステーの下部にボス部を有する固定部材を取り付け
    るとともに、このボス部の外周面には固定子巻線を設置
    し、また、前記車輪には、前記車軸から同心円状に離間
    して回転子巻線を設置するとともに、前記固定部材のボ
    ス部のボス穴に前記車軸を回動可能に挿通支持させて前
    記固定子巻線の外側に回転子巻線を配置し、前記固定部
    材のボス部と車輪との間にアウタロータ型誘導電動機を
    構成したことを特徴とする車輪の操向装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車輪の操向装置におい
    て、 前記リングギヤの周面に沿ってスリップリングを保持さ
    せるとともに、このスリップリングから前記アウタロー
    タ型電動機に延びる電線を前記ステーを介して配線し、
    車体側には前記スリップリングに摺接するブラシを設置
    したことを特徴とする車輪の操向装置。
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JPS5147777B2 (ja) * 1974-05-14 1976-12-16
JPS6369445A (ja) * 1986-09-09 1988-03-29 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車両駆動装置
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