JP2743260B2 - Rs−232通信方式を利用したパルストランスフォーマー駆動装置及びその駆動方法 - Google Patents

Rs−232通信方式を利用したパルストランスフォーマー駆動装置及びその駆動方法

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JP2743260B2
JP2743260B2 JP7226403A JP22640395A JP2743260B2 JP 2743260 B2 JP2743260 B2 JP 2743260B2 JP 7226403 A JP7226403 A JP 7226403A JP 22640395 A JP22640395 A JP 22640395A JP 2743260 B2 JP2743260 B2 JP 2743260B2
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    • B66B1/3415Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
    • B66B1/3446Data transmission or communication within the control system
    • B66B1/3453Procedure or protocol for the data transmission or communication
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    • B66B1/02Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RS−232通信
方式を利用したパルストランスフォーマー駆動装置及び
その駆動方法に係るもので、詳しくは、マイクロコント
ローラー内の直列通信インタフェースから発生する直列
伝送データにより直接パルストランスフォーマーを駆動
して直列通信を行い、パルストランスフォーマー駆動装
置を簡単小型化して原価を低減し得るRS−232通信
方式を利用したパルストランスフォーマー駆動装置及び
その駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、直列通信方式としては、RS−
232,RS−485,及びパルストランスフォーマー
を利用する三つの方式がある。それら方式中、パルスト
ランスフォーマーを利用する直列通信方式は、伝送距離
が長く、ノイズに対する影響が小さいので広用されてい
る。そして、パルストランスフォーマーは通信系の送受
信側に夫々備えられ、電気的信号に対しては、その変化
率に応じて磁気的信号に変換し、磁気的信号に対して
は、その変化率に応じて電気的信号に変換する素子であ
って、交流信号によってのみ動作するので、データを送
受信する場合は周期的に信号が反転されるようになって
いる。
【0003】又、従来パルストランスフォーマーを利用
する直列通信方式の駆動装置においては、図6に示した
ように、駆動装置内各部の動作を制御するマイクロコン
トローラー10と、該マイクロコントローラー10から
出力する並列データを周期的直列データに変換して出力
するパルストランスフォーマー駆動用IC20と、該パ
ルストランスフォーマー駆動用IC20からの出力信号
を緩衝増幅して出力するバッファー30と、該バッファ
ー30からの出力信号を機械室に伝送するパルストラン
スフォーマー40と、を備えていた。
【0004】更に、前記マイクロコントローラー10に
おいては、昇降機コール側の動作を制御するプログラム
が貯蔵されたROM12と、該ROM12の貯蔵データ
により昇降機コール側の動作を制御する中央処理部11
と、該中央処理部11の制御により動作データを貯蔵す
るRAM13と、該中央処理部11の制御により他のシ
ステムと直列通信を行う直列通信インタフェース14
と、を備えていた。
【0005】そして、このように構成されたパルストラ
ンスフォーマーを利用する直列通信方式駆動装置の作用
説明を以下に示す。先ず、昇降機コール側に備えられた
マイクロコントローラー10は、該昇降機コール側の昇
降機呼出及び昇降機の情報を感知して機械室内の昇降機
制御装置と直列通信を行うが、この場合、該マイクロコ
ントローラー10内に内蔵された中央処理部11はRO
M12に貯蔵された制御プログラムにより昇降機コール
側の情報を感知し、RAM13に貯蔵すると共に並列デ
ータをトランスフォーマー駆動用IC20に出力する。
次いで、パルストランスフォーマー40においては、交
流のみにより駆動され、データの送信を行うとき、2周
期2T以内に最小1回以上信号が反転されるので前記パ
ルストランスフォーマー駆動用IC20は、図7に示し
たように、中央処理部11の出力並列データが1周期1
T内に信号が反転しているデータ値を“0”に認識し、
1周期1T内に信号が反転していないと“1” に認識
し直列データとしてバッファー30に出力する。次い
で、該バッファー30に入力された直列データは緩衝増
幅された後、パルストランスフォーマー40に出力さ
れ、該パルストランスフォーマー40から昇降機コール
側の情報が機械室内の昇降機制御装置(図示せず)に伝
送される。
【0006】一方、機械室の昇降機制御装置からは昇降
機の位置情報のような運転制御の直列データを前記パル
ストランスフォーマー40に伝送し、該伝送直列データ
はバッファー30で緩衝増幅されてパルストランスフォ
ーマー駆動用IC20に入力され、該パルストランスフ
ォーマー駆動用IC20で並列データに変換されて前記
中央処理部11に入力され、該機械室からの昇降機運転
情報が昇降機コール側に伝達される。且つ、前記中央処
理部11が直列通信インタフェース14を介して他のシ
ステムと通信を行う場合は、該直列通信インタフェース
14は入力するレベルがハイ状態であると“1”に認識
し、ロー状態であると“0”に認識して、図8に示した
ような10−ビットフレームの送信フォーマットを形成
して伝送し、その演算されたデータがRAM13に貯蔵
されるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このように構
成された従来パルストランスフォーマーを利用する直列
通信方式の駆動装置においては、パルストランスフォー
マー駆動用ICを別途に備えているため、該直列通信方
式の駆動装置の容積が大きくなって、各昇降機コール側
の内部に埋設された各プリント回路基板に取付けること
が困難であるという不都合な点があった。
【0008】又、建物の各層毎に埋設された昇降機コー
ル側のプリント回路基板に夫々取付けるようになるの
で、製造原価が上昇するという不都合な問題点があっ
た。本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、マイクロコントローラーに内蔵された直列通信
インタフェースを利用し、パルストランスフォーマー駆
動用ICを省いて直列通信を行い得るRS−232通信
方式のパルストランスフォーマー駆動装置及びその駆動
方法を提供しようとするものである。
【0009】又、本発明の他の目的は、パルストランス
フォーマー駆動用ICを省いた低廉なRS−232通信
方式を利用するパルストランスフォーマー駆動装置及び
その駆動方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、昇降機コール側の制御用プログラムが貯蔵さ
れたROMと、該ROMの貯蔵プログラムにより昇降機
コール側の動作を制御する中央処理部と、該中央処理部
の制御データを貯蔵するRAMと、該中央処理部から出
力する並列データを直列データに変換して出力する直列
通信インタフェースと、からなるマイクロコントローラ
ーと、前記マイクロコントローラーからの出力データを
緩衝増幅して出力するバッファーと、前記バッファーか
ら出力するデータを昇降機の機械室に伝送するパルスト
ランスフォーマーと、を備えて構成される。
【0011】これによれば、中央処理部の制御により昇
降機コール側の昇降機呼び出し情報がRAMに貯蔵され
ると共に、直列通信インタフェースに出力され、並列デ
ータが直列データに変換されてバッファーに出力され、
緩衝増幅された後パルストランスフォーマーに出力さ
れ、昇降機の機械室制御装置に伝送されるために、直列
通信を行なえると共に、従来のパルストランスフォーマ
ー駆動用ICを省略した低廉な、RS−232通信方式
を利用したパルストランスフォーマー駆動装置を提供す
ることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、前記マイク
ロコントローラーは、該マイクロコントローラーに内蔵
された直列通信インタフェースにより直接パルストラン
スフォーマー駆動用信号を出力するように構成される。
これによれば、前記マイクロコントローラに内蔵された
直列通信インターフェースで変換された直列データによ
り、前記バッファーを介してパルストランスフォーマー
を直接駆動させ、従来のパルストランスフォーマー駆動
用ICを省いた低廉なRS−232通信方式のパルスト
ランスフォーマー駆動装置を提供することができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、並列データ
を1番目ビット値により直列データの1番目ビット値を
算出し、直列データの1番目ビット値により直列データ
の2番目ビット値を算出する第1段階と、該直列データ
の2番目ビット値と並列データの2番目ビット値とを排
他的論理和し、その値により直列データの3番目ビット
値を算出し、直列データの3番目ビット値により直列デ
ータの4番目ビット値を算出する第2段階と、該直列デ
ータの4番目ビット値と並列データの3番目ビット値と
を排他的論理和し、その値により直列データの5番目ビ
ット値を算出し、直列データの5番目ビット値により直
列データの6番目ビット値を算出する第3段階と、該直
列データの6番目ビット値と並列データの4番目ビット
値とを排他的論理和し、その値により直列データの7番
目ビット値を算出し、直列データの7番目ビット値によ
り直列データの8番目ビット値を算出する第4段階と、
を行うように構成される。
【0014】これによれば、前記中央処理装置から出力
した4ビットの並列データを直列通信インターフェース
で8ビットの直列伝送データの変換して伝送させ、バッ
ファーを介してパルストランスフォーマーを直接駆動す
ることができる。また、請求項4記載の発明は、前記第
1段階では、直列データの1番目ビット値が並列データ
の1番目ビット値の反転された値に算出され、直列デー
タの2番目ビット値は直列データの1番目ビット値が反
転された値に算出されるように構成される。
【0015】これによれば、8ビットの直列伝送データ
中直列データの1番目ビット値と2番目ビット値とを求
めるため、前記中央処理装置から出力する4ビットの並
列データを受け、該4ビット並列データの1番目ビット
値を反転して直列データの1番目ビット値を求め、該1
番目ビット値を反転して直列データの2番目ビット値を
求めることができる。
【0016】また、請求項5記載の発明は、前記第2段
階では、直列データの3番目ビット値が並列データの2
番目ビット値と直列データの2番目ビット値とが排他的
論理和された値の反転された値に算出され、直列データ
の4番目ビット値は直列データの3番目ビット値の反転
された値に算出されるように構成される。これによれ
ば、8ビットの直列伝送データ中、3番目ビット値と4
番目ビット値とを求めるため、前記中央処理装置から出
力する4ビットの並列データを受け、該4ビットの並列
データの2番目ビット値と前記直列データの2番目ビッ
ト値とを排他的論理和した後、反転して直列データの3
番目ビット値を求め、該3番目ビット値を反転して直列
データの4番目ビット値を求めることができる。
【0017】また、請求項6記載の発明は、前記第3段
階では、直列データの5番目ビット値が並列データの3
番目ビット値と直列データの4番目ビット値とが排他的
論理和された値の反転された値に算出され、直列データ
の6番目ビット値は直列データの5番目ビット値の反転
された値に算出されるように構成される。これによれ
ば、8ビットの直列伝送データ中、5番目ビット値と6
番目ビット値とを求めるため、前記中央処理装置から出
力する4ビットの並列データを受け、該4ビットの並列
データの3番目ビット値と前記直列データの4番目ビッ
ト値とを排他的論理和した後反転させ、直列データの5
番目ビット値を求め、該5番目ビット値を反転して直列
データの6番目ビット値を求めることができる。
【0018】また、請求項7記載の発明は、前記第4段
階では、直列データの7番目ビット値が並列データの4
番目ビット値と直列データの6番目ビット値とが排他的
論理和された値の反転された値に算出され、直列データ
の8番目ビット値は直列データの7番目ビット値が反転
された値に算出されるように構成される。これによれ
ば、8ビットの直列伝送データ中、直列データの7番目
ビット値と8番目ビット値とを求めるため、前記中央処
理装置から出力する4ビットの並列データを受け、該4
ビットの並列データの4番目ビット値と前記直列データ
の6番目ビット値とを排他的論理和した後反転し、直列
データの7番目ビット値を求め、該7番目ビット値を反
転して直列データの8番目ビット値を求めることができ
る。
【0019】また、請求項8記載の発明は、機械室側か
ら8ビットの直列データが受信側に印加されると、直列
データの1番目ビット値とスタートビットの値とを排他
的論理和してその値により並列データの1番目ビット値
を算出し、直列データの2番目ビット値と直列データの
3番目ビット値とを排他的論理和してその値により並列
データの2番目ビット値を算出し、直列データの4番目
ビット値と直列データの5番目ビット値とを排他的論理
和してその値により並列データの3番目ビット値を算出
し、直列データの6番目ビット値と直列データの7番目
ビット値とを排他的論理和してその値により並列データ
の4番目ビット値を算出するように構成される。
【0020】これによれば、昇降機の機械室側から8ビ
ットの直列データに検出された昇降機の位置情報及び運
行状態情報がパルストンスフォーマーに伝送され、バッ
ファーで緩衝増幅された後直列通信インターフェースに
より4ビットの並列データに変換され中央処理装置に伝
送されるため、前記機械室側の運行情報及び昇降機の位
置情報が昇降機のコール側に伝送することができるRS
−232通信方式を利用したパルストンスフォーマー駆
動方法を提供することができる。
【0021】また、請求項9記載の発明は、前記並列デ
ータは、スタートビットと直列データとを順次2ビット
ずつ排他的論理和し、その値の反転された値に算出する
ように構成される。これによれば、機械室側から8ビッ
トの直列データに検出された昇降機の位置情報と運行状
態情報とを4ビットの並列データに変換させるため、直
列通信インターフェースで前記機械室側から伝送された
8ビットの直列データのスタートビットと8ビットの直
列データとを順次2ビットずつ排他的論理和した後、反
転して4ビットの並列データを求めることができる。
【0022】また、請求項10記載の発明は、前記受信
側に受信されるデータ中で、有効データ以外の他のデー
タは、エラーデータとして処理するように構成される。
これによれば、機械室側から伝送され、直列通信インタ
ーフェースに印加する直列データは理論的に8ビット
(256種)に出力されるが、前記中央処理装置により
4ビットの並列データ以外の直列データは全て誤りデー
タとして処理されるため、データの伝送が迅速に行なわ
れる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に対し
図面を用いて説明する。図1に示したように、RS−2
32通信方式を利用したパルストランスフォーマー駆動
装置においては、昇降機コール側の制御用プログラムが
貯蔵されたROM60と、該ROMの貯蔵プログラムに
より昇降機コール側の動作を制御する中央処理部50
と、該中央処理部50の制御データを貯蔵するRAM7
0と、該中央処理部50から出力する並列データを直列
データに変換して出力する直列通信インタフェース80
と、からなるマイクロコントローラー100と、該マイ
クロコントローラー100の出力データを緩衝増幅して
出力するバッファー200と、該バッファー200から
出力するデータを機械室に伝送するパルストランスフォ
ーマー300と、を備えている。
【0024】このように構成されたRS−232通信方
式を利用したパルストランスフォーマー駆動装置の動作
を説明すると次のようである。先ず、昇降機コール側の
マイクロコントローラ100は、該昇降機の呼び出し及
び位置を感知し機械室の昇降機制御装置(図示せず)と
直列通信を行なうが、この場合、中央処理部50は、R
OM60に貯蔵された制御プログラムにより昇降機コー
ル側の昇降機呼び出し情報を感知してRAM70に貯蔵
し、同時に直列通信インタフェース80に出力する。次
いで、該直列通信インタフェース80は中央処理部50
からの並列データを周期的な直列データに変換してバッ
ファー200に出力し、該バッファー200で直列デー
タが緩衝増幅された後パルストランスフォーマー300
に出力され、該パルストランスフォーマー300から昇
降機コール側の情報が機械室の昇降機制御装置に伝送さ
れる。
【0025】このとき、パルストランスフォーマー30
0から直列通信を行なう場合、該パルストランスフォー
マー300は交流によって動作するのみで、該パルスト
ランスフォーマーが駆動されるためには周期的な信号の
反転が必要となる。従って、直列通信インターフェース
80は、2周期以内に信号を反転して4ビットの並列デ
ータを8ビットの直列伝送データに変換させ、図8に示
したデータフォーマットにて伝送するが、その過程に対
し図2を用いて説明すると次のようである。
【0026】先ず、中央処理部50から出力した4ビッ
ト(K0−K3)の並列データが直列通信インターフェ
ース80に入力されると、該直列通信インターフェース
80は直列データの1番目ビット値D0を並列データの
1番目ビット値K0の反転された値に算出し、直列デー
タの2番目ビット値D1は直列データの1番目ビット値
D0の反転された値に算出し、直列データの3番目ビッ
ト値D2は並列データの2番目ビット値K1と直列デー
タの2番目ビット値D1とが排他的論理和された信号の
反転された値に算出し、直列データの4番目ビット値D
3は直列データの3番目ビット値D2の反転された値に
算出し、直列データの5番目ビット値D4は並列データ
の3番目ビット値K2と直列データの4番目ビット値D
3とが排他的論理和された値の反転された値に算出し、
直列データの6番目ビット値D5は直列データの5番目
ビット値D4の反転された値に算出し、直列データの7
番目ビット値D6は並列データの4番目ビット値K3と
直列データの6番目ビット値D5とが排他的論理和され
た値の反転された値に算出し、直列データの8番目ビッ
ト値D7はダミービットとして7番目ビット値D6の反
転された値に算出する。
【0027】即ち、図3(A)に示した4ビットの並列
データK0−K3が中央処理部50から直列通信インタ
フェース80に入力されると、直列データの1番目ビッ
ト値D0は並列データの1番目ビット値K0の’0’が
反転された値’1’になり、直列データの2番目ビット
値D1は直列データの1番目ビット値D0の’1’が反
転された値’0’になり、直列データの3番目ビット値
D2は並列データの2番目ビット値K1の’1’と直列
データの2番目ビット値D1の’0’とが排他的論理和
された値’1’の反転された値’0’になり、直列デー
タの4番目ビット値D3は直列データの3番目ビット値
D2の’0’が反転された値’1’になり、直列データ
の5番目ビット値D4の並列データの3番目ビット値K
2の’0’と直列データの4番目ビット値D3の’1’
とが排他的論理和された値’1’の反転された後’0’
になり、直列データの6番目ビット値D5は直列データ
の5番目ビット値D4の’0’が反転された値’1’に
なり、直列データの7番目ビット値D6は並列データの
4番目ビット値K3の’1’と直列データの6番目ビッ
ト値D5の’1’とが排他的論理和された値’0’の反
転された値’1’になり、直列データの8番目ビット値
D7はダミービットとして6番目ビット値D5の’1’
の反転された値’0’になる。従って、図3(A)に示
した4ビットの並列データは、直列通信インタフェース
80で図3(C)に示した波形を有する図3(B)に示
した8ビットの直列データに変換され、バッファー20
0を経てパルストランスフォーマー300に入力され、
該パルストランスフォーマー300が駆動して昇降機コ
ール側の情報が機械室の昇降機制御装置に伝達される。
【0028】一方、図5(A)に示した8ビットの直列
データD0−D7が機械室からパルストランスフォーマ
ー300及びバッファー200を順次通ってマイクロコ
ントローラー100の直列通信インタフェース80に入
力されると、図4に示したように、並列データの1番目
ビット値K0は直列データの1番目ビット値D0の反転
された値で算出され、並列データの2番目ビット値K1
は直列データの2番目ビット値D1と3番目ビット値D
2とが排他的論理和された値の反転された値で算出さ
れ、並列データの3番目ビット値K2は直列データの4
番目ビット値D3と5番目ビット値D4とが排他的論理
和された値の反転された値で算出され、並列データの4
番目ビット値K3は直列データの6番目ビット値D5と
7番目ビット値D6とが排他的論理和された値の反転さ
れた値で算出される。
【0029】即ち、図5(A)に示したような8ビット
に直列データD0−D7が機械室からパルストランスフ
ォーマー300及びバッファー200を経てマイクロコ
ントローラー100内の直列インタフェース80に入力
されると、図4に示したように、並列データの1番目ビ
ット値K0は直列データの1番目ビット値D0の’1’
が反転された値’0’になり、並列データの2番目ビッ
ト値K1は直列データの2番目ビット値D1の’0’と
3番目ビット値D2の’1’とが排他的論理和された’
1’の反転された値’0’になり、並列データの3番目
ビット値K2は直列データの4番目ビット値D3の’
0’と5番目ビット値D4の’0’とが排他的論理和さ
れた値’0’の反転された値’1’になり、並列データ
の4番目ビット値K3は直列データの6番目ビット値D
5の’1’と7番目ビット値D6の’1’とが排他的論
理和された値’0’の反転された値’1’になる。従っ
て、図5(B)に示した8ビットの直列データが直列通
信インタフェース80に入力した後、図5(C)に示し
たような4ビットの並列データに変換され、中央処理部
10に伝送されてRAM13に貯蔵され、機械室の情報
が各昇降機コール側に伝送される。この場合、該直列通
信インタフェース80は、機械室から伝送された直列デ
ータを論理的な8ビット(256値)のデータとして出
力し、受信側の中心処理部50は4ビット(16種)の
並列データ以外のデータを騒音による誤りデータに処理
する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、RS−232通信方式を利用したパルスト
ンスフォーマー駆動装置及びその方法においては、マイ
クロコントローラ内の直列通信インタフェースによりパ
ルストランスフォーマーを直接駆動し直列通信を行なう
ようになっているため、従来のパルストランスフォーマ
ー駆動用ICを省略し、パルストンスフォーマー駆動装
置を簡単小型化し得るという効果がある。
【0031】且つ、パルストランスフォーマー駆動用I
Cを省いた簡単なパルストランスフォーマー駆動装置を
各階層の昇降機コール側印刷回路基板内に取り付けるよ
うになるため、設置工程が極めて簡便であるという効果
がある。また、パルストランスフォーマー駆動装置の製
造原価が低廉になり、該パルストランスフォーマー駆動
装置の設置費用が低廉になるという効果がある。
【0032】また、請求項2記載の発明によれば、前記
マイクロコントローラに内蔵された直列通信インターフ
ェースにより、並列データを直列データに変換してパル
ストランスフォーマーを直接駆動するRS−232通信
方式を利用し得るようになっているため、データの伝送
距離が増大されるという効果がある。また、請求項3記
載乃至請求項7記載の発明によれば、昇降機コール側の
情報が機械室側に伝送されるとき、中央処理装置から出
力した4ビットの並列データが、直列通信インターフェ
ースで8ビットの直列伝送データに変換されるので、別
途のパルストランスフォーマー駆動用ICを用いること
なく、該パルストランスフォーマーを駆動し得るという
効果がある。
【0033】また、請求項8記載乃至請求項10記載の
発明によれば、機械室側から8ビットの直列データに検
出された昇降機の位置情報及び運行状態情報とが昇降機
コール側に伝送されるとき、該機械室から伝送された8
ビットの直列データのスタートビットと、8ビットの直
列データとが順次2ビットずつ排他的論理和された後反
転され、4ビットの並列データが求められて中央処理装
置に伝送されるようになっているため、該中央処理装置
では4ビットの並列データ以外の直列データを誤りデー
タとして処理し、従って、迅速なデータ伝送を行い得る
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるRS−232通信方式を利
用したパルストランスフォーマー駆動装置のブロック
図。
【図2】本実施形態における並列データが直列データに
変換されるテーブル表示図。
【図3】本実施形態における並列データが直列データに
変換されるビット及び波形例示図。
【図4】本実施形態における直列データが並列データに
変換されるテーブル表示図。
【図5】本実施形態における直列データが並列データに
変換されるビット及び波形例示図。
【図6】従来の技術におけるパルストランスフォーマー
を利用した直列通信方式の駆動装置を示したブロック
図。
【図7】従来の技術におけるパルストランスフォーマー
駆動信号波形表示図。
【図8】従来の技術における直列通信データ表示図。
【符号の説明】
11、50 中央処理部 12、60 ROM 13、70 RAM 14、80 直列通信インターフェース 10、100 マイクロコントローラー 30、200 バッファー 40、300 パルストランスフォーマー

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降機コール側の制御用プログラムが貯蔵
    されたROMと、該ROMの貯蔵プログラムにより昇降
    機コール側の動作を制御する中央処理部と、該中央処理
    部の制御データを貯蔵するRAMと、該中央処理部から
    出力する並列データを直列データに変換して出力する直
    列通信インタフェースと、からなるマイクロコントロー
    ラーと、 前記マイクロコントローラーからの出力データを緩衝増
    幅して出力するバッファーと、 前記バッファーから出力するデータを昇降機の機械室に
    伝送するパルストランスフォーマーと、を備えたことを
    特徴とするRS−232通信方式を利用したパルストラ
    ンスフォーマー駆動装置。
  2. 【請求項2】前記マイクロコントローラーは、該マイク
    ロコントローラーに内蔵された直列通信インタフェース
    により直接パルストランスフォーマー駆動用信号を出力
    する請求項1記載のRS−232通信方式を利用したパ
    ルストランスフォーマー駆動装置。
  3. 【請求項3】並列データを1番目ビット値により直列デ
    ータの1番目ビット値を算出し、直列データの1番目ビ
    ット値により直列データの2番目ビット値を算出する第
    1段階と、 該直列データの2番目ビット値と並列データの2番目ビ
    ット値とを排他的論理和し、その値により直列データの
    3番目ビット値を算出し、直列データの3番目ビット値
    により直列データの4番目ビット値を算出する第2段階
    と、 該直列データの4番目ビット値と並列データの3番目ビ
    ット値とを排他的論理和し、その値により直列データの
    5番目ビット値を算出し、直列データの5番目ビット値
    により直列データの6番目ビット値を算出する第3段階
    と、 該直列データの6番目ビット値と並列データの4番目ビ
    ット値とを排他的論理和し、その値により直列データの
    7番目ビット値を算出し、直列データの7番目ビット値
    により直列データの8番目ビット値を算出する第4段階
    と、を行うRS−232通信方式を利用したパルストラ
    ンスフォーマー駆動装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】前記第1段階では、直列データの1番目ビ
    ット値が並列データの1番目ビット値の反転された値に
    算出され、直列データの2番目ビット値は直列データの
    1番目ビット値が反転された値に算出される請求項3記
    載のRS−232通信方式を利用したパルストランスフ
    ォーマー駆動装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】前記第2段階では、直列データの3番目ビ
    ット値が並列データの2番目ビット値と直列データの2
    番目ビット値とが排他的論理和された値の反転された値
    に算出され、直列データの4番目ビット値は直列データ
    の3番目ビット値の反転された値に算出される請求項3
    記載のRS−232通信方式を利用したパルストランス
    フォーマー駆動装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】前記第3段階では、直列データの5番目ビ
    ット値が並列データの3番目ビット値と直列データの4
    番目ビット値とが排他的論理和された値の反転された値
    に算出され、直列データの6番目ビット値は直列データ
    の5番目ビット値の反転された値に算出される請求項5
    記載のRS−232通信方式を利用したパルストランス
    フォーマー駆動装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】前記第4段階では、直列データの7番目ビ
    ット値が並列データの4番目ビット値と直列データの6
    番目ビット値とが排他的論理和された値の反転された値
    に算出され、直列データの8番目ビット値は直列データ
    の7番目ビット値が反転された値に算出される請求項3
    記載のRS−232通信方式を利用したパルストランス
    フォーマー駆動装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】機械室側から8ビットの直列データが受信
    側に印加されると、直列データの1番目ビット値とスタ
    ートビットの値とを排他的論理和してその値により並列
    データの1番目ビット値を算出し、直列データの2番目
    ビット値と直列データの3番目ビット値とを排他的論理
    和してその値により並列データの2番目ビット値を算出
    し、直列データの4番目ビット値と直列データの5番目
    ビット値とを排他的論理和してその値により並列データ
    の3番目ビット値を算出し、直列データの6番目ビット
    値と直列データの7番目ビット値とを排他的論理和して
    その値により並列データの4番目ビット値を算出するR
    S−232通信方式を利用したパルストランスフォーマ
    ー駆動装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】前記並列データは、スタートビットと直列
    データとを順次2ビットずつ排他的論理和し、その値の
    反転された値に算出する請求項8記載のRS−232通
    信方式を利用したパルストランスフォーマー駆動装置の
    駆動方法。
  10. 【請求項10】前記受信側に受信されるデータ中で、有
    効データ以外の他のデータは、エラーデータとして処理
    される請求項8記載のRS−232通信方式を利用した
    パルストランスフォーマー駆動装置の駆動方法。
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