JP2742940B2 - 可変表示装置付弾球遊技機 - Google Patents

可変表示装置付弾球遊技機

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JP2742940B2
JP2742940B2 JP63289505A JP28950588A JP2742940B2 JP 2742940 B2 JP2742940 B2 JP 2742940B2 JP 63289505 A JP63289505 A JP 63289505A JP 28950588 A JP28950588 A JP 28950588A JP 2742940 B2 JP2742940 B2 JP 2742940B2
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詔八 鵜川
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この発明は、遊技盤上に配設され、複数種類の識別情
報を可変表示可能な可変表示装置と、前記遊技盤上に配
設され、打玉の通過により前記可変表示装置の可変表示
を開始又は停止できるように定められた特定通過口と、
前記可変表示装置の可変表示が停止されたときの表示態
様が特定表示状態か否かを判定する表示状態判定手段
と、該表示状態判定手段の特定表示状態である旨の判定
出力に応じて、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技
価値付与手段と、を備えた可変表示装置付弾球遊技機に
関するものである。
【従来の技術】
従来、遊技盤上に配設された特定通過口への打玉の通
過により可変表示装置の可変表示が開始又は停止し、そ
の可変表示が停止したときの表示状態が特定表示状態
(例えば、「7」を表示したとき)となった場合に、遊
技者に所定の遊技価値(例えば、可変入賞球装置を一定
期間開成状態にする)を付与するように構成された可変
表示装置付弾球遊技機が市場に提供されていた。そし
て、上記特定通過口は、遊技盤上に複数個配設されてい
るのが一般的であり、しかも、その複数個の特定通過口
のいずれに打玉が通過しても可変表示装置が特定表示状
態となる確率は、一律であった。
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の可変表示装置付弾球遊技機において
は、打玉がどの特定通過口を通過したとしても可変表示
の結果が特定表示状態となる確率は、一律であったた
め、特定表示状態の発生頻度は、一に特定通過口への通
過玉数の総合計個数に比例するだけで個々の特定通過口
への通過比率とは全く関係なかった。このため、遊技に
奥行がなく、その興趣が半減されるという問題があっ
た。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、遊技に奥行を持たせることに
より、興趣のある可変表示装置付弾球遊技機を提供する
ことにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明に係る可変
表示装置付弾球遊技機は、複数個の特定通過口は、可変
表示装置の互いに独立して導出される表示結果が特定表
示状態となる確率が互いに異なる複数種類に分類されて
いることを特徴とするものである。
【作用】
打玉が特定通過口を通過すると、その特定通過口の種
類に基づいて予め定められた複数種類の確率の中から1
つの確率が設定され、その設定された確率に基づいて可
変表示装置の可変駆動が行われ、特定表示状態が出現す
る。したがって、どの特定通過口を打玉が通過したかに
よって特定表示状態となる確率が変化するため、特定通
過口への通過玉数の種類別の比率が特定表示状態となる
回数に大きく影響することになり、遊技に奥行を持たせ
ることができる。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。 まず、第1図を参照して、この実施例が適用される弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。第1図は、パチンコ遊技機の正面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保
持枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラス板5(第
4図参照)を有するガラス扉4及び前面扉6が一側を軸
支されて開閉自在に取り付けられている。ガラス扉4の
後方であって、前記前面枠2の裏面の遊技盤保持枠27
(第2図参照)には、遊技盤12が遊技盤止着部材28によ
って着脱自在に設けられている。また、前面扉6の表面
には、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉を発射位置
に一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。打球
供給皿7の上流側の内部空間には、遊技に関連する効果
音を発生するスピーカー8が内蔵されている。また、前
面扉6には、後述する可変表示装置70のドラム状可変表
示部材79a〜79cの回転、及び可変表示器76の可変表示を
停止させるストップスイッチ9が設けられている。 前記前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル10や、前記打球供給皿7に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿11が設け
られている。このうち、前記操作ハンドル10に対応する
ように前記前面枠2の裏面には、第2図に示すように打
球発射駆動部50が取り付けられている。打球発射駆動部
50は、取付基板51に集約して設けられ、駆動源としての
打球モータ52と、該打球モータ52の駆動回路を構成する
触手検出回路53と、前記打球モータ52の回転により往復
回動して打玉を弾発する打球杆54と、該打球杆54の往復
回動に連動して上下動し、図示しない打球供給装置の玉
送り部材を動作させる玉送り摺動杆55とから構成されて
いる。 前記遊技盤12の表面には、発射された打玉を誘導する
ための打玉誘導レール13aと、該打玉誘導レール13aによ
って誘導された打玉が落下するための遊技領域14を区画
する遊技領域形成レール13bがほぼ円状に植立されてい
る。遊技領域14のほぼ中央には、複数のドラム状可変表
示部材79a〜79c及び可変表示器76を有する可変表示装置
70が設けられ、該可変表示装置70の下方に入賞領域58を
有する可変入賞球装置56が設けられている。入賞領域58
は、遊技盤12の表面に対して下端を軸にして開放自在な
開閉板59によって覆われている。そして、可変入賞球装
置56の開閉板59は、前記可変表示装置70のドラム状可変
表示部材79a〜79c及び可変表示器76の識別情報の組み合
せが所定の特定表示状態となったときに、特定遊技状態
となり、所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるい
は10個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定さ
れ、その開放している間中遊技領域14を落下する打玉を
受止めるようになっている。そして、入賞領域58内に設
けられたV入賞口65に入賞すると、再度上記した開放状
態を繰り返し、V入賞口65に入賞玉が発生する毎に最高
10回繰り返すことができるようになっている。なお、可
変入賞球装置56と可変表示装置70については、後に詳述
する。 また、可変入賞球装置56の下方には、前記ドラム状可
変表示部材79a〜79cの回転及び可変表示器76の可変表示
を許容する特定入賞口としての始動入賞口15a〜15Cが設
けられている。この始動入賞口15a〜15cのうち真ん中に
設けられる始動入賞口15aに打玉が入賞すると、それに
よって払出される景品玉数は、他の入賞領域に打玉が入
賞した際に払出される景品玉数よりも少なくなるように
設定されている。また、始動入賞口15a〜15cには、始動
スイッチ16a〜16cが一体的に設けられ、始動入賞口15a
〜15cに入賞した打玉を検出して後述するマイクロコン
ピュータ110に検出信号を送るようになっている。しか
して、一般的に上記した始動入賞口15a〜15cのうち中央
の始動入賞口15aに打玉が一番入賞し易く、次いで、左
側の始動入賞口15bに打玉が入賞し易く、右側の始動入
賞口15cが一番入賞し難い位置となっている。これは、
遊技盤12のセンターラインに大型の入賞球装置が配置さ
れるのが一般的であるため、そのセンターの入賞球装置
に打玉が誘導されるように障害釘21等が植立されるため
である。そして、この実施例では、後述するように各始
動入賞口15a〜15c毎に前記可変表示装置70のドラム状可
変表示部材79a〜79c及び可変表示器76の組み合せが特定
表示状態となる確率が異なるように設定されている。な
お、図示の始動入賞口15a〜15cは、打玉を入賞とするも
の(所定個数の景品玉を払い出すもの)であるが、打玉
が単に通過して景品玉を払い出さないように構成したも
のでも良い。 更に、遊技領域14には、前記可変表示装置70の左右側
方及び下部側方に通常入賞口17a,17b、18a,18bが設けら
れている。また、可変表示装置70の上部にも通常入賞口
73が設けられている。 なお、この実施例では、始動入賞口15aに打玉が入賞
した場合には、7個の景品玉が払出され、他の入賞領域
に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払出される
ようになっている。もちろん、始動入賞口15aに入賞す
る確率に応じてこれらの払出される景品玉数の設定を変
えることは差し支えない。 また、遊技領域14には、落下する打玉の流下速度や方
向を変化せしめる風車19a,19b,20a,20bや多数の障害釘2
1が設けられるとともに、前記した特定遊技状態になっ
たときに点灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊
技効果ランプ22a,22bが設けられている。この遊技効果
ランプ22a,22bと同じ効果を奏するものとして前記前面
枠2の上部に設けられる枠ランプ23a,23bや、前記風車
のうち上部左右に配置されるランプ付風車19a,19bがあ
る。なお、これらにランプ類は、特定遊技状態となった
ときだけでなく、前記可変表示装置70が動作していると
きにも異なる態様で点灯、あるいは点滅して遊技の雰囲
気を盛り上げるようになっている。更に、遊技領域14の
最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しなか
った打玉が遊技盤12の後方に導かれるアウト口24が設け
られている。 次に、第2図を参照してパチンコ遊技機1の背面の構
造について説明する。前記遊技盤12の裏面には、前記各
入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けながら下方に
誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カバー体25が
固定されている。この入賞玉集合カバー体25のほぼ中央
には、前記可変表示装置70の駆動機構を収納する駆動部
収納ボックス81が後方に突出するように開口が開設さ
れ、更に、その下方には、可変入賞球装置56の開閉板59
を開閉駆動するためのソレノイド60が固定されている。
なお、可変入賞球装置56の裏側には、前記V入賞口65に
打玉が入賞したことを検出するV入賞玉検出器67や、前
記入賞領域58に入賞した入賞玉を計数するための10カウ
ント検出器68も設けられている。また、前記入賞玉集合
カバー体25の裏面上部には、遊技盤12に設けられる前記
したスイッチやランプ及び駆動源等から延びる配線を中
継する中継端子基板26が取り付けられている。 また、パチンコ遊技機1の背面には、機構板29が開閉
自在に取り付けられている。この機構板29は、前記遊技
盤12に設けられた入賞口からの入賞玉を処理して、その
入賞玉に対応する所定個数の景品玉を排出するための各
種の機構が設けられるものである。しかして、機構板29
には、機構板29を閉じた状態で係止する固定部材30によ
って前記遊技盤保持枠27に固定支持されるようになって
いる。更に、機構板29のほぼ中央には、窓開口31が開設
され、この窓開閉口31の下方位置に第1の入賞玉集合樋
32aと第2の入賞玉集合樋32bが形成されている。第1の
入賞玉集合樋32aは、前記した各種の入賞口のうち始動
入賞口15aを除く入賞口に入賞した入賞玉が誘導される
もので、機構板29の前面側に形成される。また、第2の
入賞玉集合樋32bは、始動入賞口15aだけに対応するもの
で、始動入賞口15aに入賞した入賞玉を誘導するもので
ある。なお、第2の入賞玉集合樋32bは、窓開口31の下
縁に沿って機構板29の後面側に形成されるものである。
第1の入賞玉集合樋32a及び第2の入賞玉集合樋32bに誘
導された入賞玉は、後述する入賞玉処理機構46a,46bに
導かれるようになっている。 機構板29の後面側には、パチンコ遊技機設置台の図示
しない補給機構から補給される景品玉を遊技者に払い出
すための各種の機構が設けられている。これらの機構に
ついて、以下説明すると、機構板29の上部には、景品玉
タンク33が固定されている。この景品玉タンク33には、
上記した補給機構から多量の景品玉が補給されるように
なっている。 景品玉タンク33の下方には、景品玉を整列させるため
の景品玉誘導樋34が設けられている。この景品玉誘導樋
34は、景品玉が3列に整列して自然流下するように傾斜
して取り付けられる。このように景品玉誘導樋34を景品
玉が3列になって流下するように構成したのは、前記し
たように遊技盤12に設けられた入賞口への入賞により2
種類の景品玉数を払い出すように構成したためである。 景品玉誘導樋34の下流側には、屈曲樋35が接続される
ように取り付けられている。この屈曲樋35は、景品玉誘
導樋34を流下してきた景品玉の流下方向を180度転換さ
せるとともに、連続して流下している景品玉の玉圧を弱
めるためにある。 屈曲樋35の下流側には、景品玉払出装置36a,36bが接
続されている。景品玉払出装置36a,36bは、所定個数の
景品玉を受け入れて、その所定個数の景品玉を入賞玉処
理機構46a,46bの動作に連動して払い出すものである。
そして、景品玉払出装置36a,36bは、前記した異なる景
品玉数に対応するように前後方向に重複して形成されて
いる。なお、当然のことながら入賞玉処理機構46a,46b
も前後方向に重複して設けられるが、この入賞玉処理機
構46a,46bは、1つの共通した駆動モータ47によって駆
動される回転カムによりそれぞれの入賞玉集合樋32a,32
bに誘導された入賞玉が押出されることにより景品玉払
出装置36a,36bを動作させるようになっている。 景品玉払出装置36a,36bから払出された景品玉は、景
品玉放出通路37に排出される。景品玉放出通路37には、
その下端に誘導開口38が開設され、この誘導開口38が前
記打球供給皿7に連通している。また、誘導開口38の一
側には、余剰玉通路40と連絡するための連絡樋39が設け
られ、余剰の景品玉を余剰玉通路40に誘導するようにな
っている。余剰玉通路40は、その下端が前面枠2の裏面
に取付られる接続樋43に接続され、余剰の景品玉を前記
余剰玉受皿11に誘導するようになっている。また、余剰
玉通路40の一側側壁には、景品玉充満検知板41が上端を
中心にして揺動自在に設けられている。しかして、景品
玉充満検知板41は、景品玉によって余剰玉通路40内が満
杯になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、前記し
た図示しない打球供給装置の玉送り部材の動作を固定し
て打玉を打球発射位置に供給しないようにしている。ま
た、景品玉充満検知板41の対向する位置に充満検知スイ
ッチ42が設けられている。そして、景品玉充満検知板41
が揺動されたときに充満検出スイッチ42がOFFとなり、
入賞玉処理機構46a,46bの前記駆動モータ47の回転を停
止させるようになっている。したがって、充満検知板41
が動作したときには、打球の弾発ができなくなるととも
に、景品玉の払出も行われなくなる。 更に、機構板29には、前記アウト口24から排出される
アウト玉を誘導するアウト玉誘導樋44が取り付けられ、
このアウト玉誘導樋44に誘導されたアウト玉がその流下
端であるアウト玉放出口45からパチンコ遊技機1外に排
出されるようになっている。また、機構板29には、可変
表示装置70や可変入賞球装置56を制御するための制御回
路基板を収納した制御基板ボックス48や、パチンコ遊技
機1の電源を供給するためのターミナルボックス49が取
り付けられている。 次に、第3図を参照して、前記可変入賞球装置56の構
成について詳細に説明する。可変入賞球装置56は、前記
遊技盤12に取り付けられる取付基板57を有し、その取付
基板57の上部に長方形状の入賞領域58が開設されてい
る。この入賞領域58には、下端両サイドを軸支して、取
付基板57に対して垂直方向に開閉自在とされる開閉板59
によって塞がれている。この開閉板59は、前記したよう
にソレノイド60によって開閉制御され、開成中には、遊
技領域14を落下する打玉を受止めて入賞領域58に導き入
賞玉とする。また、開閉板59の前面中央には、パチンコ
玉が通過し得る間隔を置いて一対のガイド片61a,61bが
突設されている。このガイド片61a,61bは、開閉板59が
閉成中には、遊技領域14を落下する玉を下方へ誘導する
ように作用し、開閉板59が開成中には、取付基板57と当
接して開閉板59の開成角度を規制するようになってい
る。また、取付基板57の下方には、前記ガイド片61a,61
bと垂直線上に並ぶ一対の誘導壁62a,62bが突設され、そ
の誘導壁62a,62bの間隔が通過口63を構成している。そ
して、通過口63の下方には、前記始動入賞口15aが配置
されている。したがって、前記ガイド片61a,61b、誘導
壁62a,62b及び始動入賞口15aは、1つの鉛直線「D」上
に並ぶように配置され、開閉板59が閉成中のときにガイ
ド片61a,61bを通過した打玉は、誘導壁62a,62bを通って
始動入賞口15aに誘導される可能性が極めて高くなる。
なお、誘導壁62a,62bの前面には、前飾板64が固定され
ている。 一方、前記入賞領域58は、3つの領域に分割され、中
央の領域がV入賞口65を構成し、左右の領域が通常入賞
口66a,66bを構成している。また、V入賞口65も前記鉛
直線「D」上に位置しているので、遊技者が可変入賞球
装置56の中央に打玉を落下させるように狙うことにより
開閉板59が閉成中には、始動入賞口15aに入賞させ易く
して可変表示装置70の動作回数を多くする期待感を増
し、開閉板59が開成中には、改めてV入賞口65を狙うた
めのハンドル調整操作を行わなくとも打玉をV入賞口65
に入賞させ易くして可変入賞球装置56の再度の開成(継
続)が行われ易くしている。 次に、特定遊技状態を惹起せしめる特定表示状態の発
生確率に直接関係する可変表示装置70の構成について第
3図ないし第5図を参照して説明する。 可変表示装置70は、前記遊技盤12の表面に取り付けら
れる取付基板71と、遊技盤12の裏面に取り付けられる駆
動機構部分を収納する収納ボックス81とに分けられる。
そこで、まず遊技盤12の表面に取り付けられる取付基板
71の構成について説明する。 取付基板71の上部には、通常入賞口73が形成され、そ
の通常入賞口73の前面に上部装飾板72が取り付けられて
いる。また、取付基板71の下方部分には、透明の前面カ
バーレンズ74が円弧状に取り付けられている。この前面
カバーレンズ74は、ドラム状可変表示部材79a〜79cの表
面に描かれた図柄が3つ分見えるような大きさに選ば
れ、特に中央の図柄がより大きく見えるように拡大レン
ズ部75を構成している。 前面カバーレンズ74の上方で前記上部装飾板72の中央
には、可変表示器76が設けられている。この可変表示器
76は、電気的可変表示部材として7セグメントLEDが使
用されて、「7」「C」「F」「H」「J」の5種類の
図柄を表示することができるとともに、上記ドラム状可
変表示部材79a〜79cと協動して特定表示状態を表示する
ために設けられるものである。すなわち、ドラム状可変
表示部材79a〜79cの表示態様と可変表示器76との表示態
様との組み合せが予め定められた特定表示状態であると
きに特定遊技状態となって可変入賞球装置56を遊技者に
有利な第1の状態に変化させるものである。なお、可変
表示器76は、特定遊技状態となったときは、可変入賞球
装置56の開閉板59に入賞した入賞個数を表示する入賞個
数表示器77(第8図において符合を示す)として使用さ
れるようになっている。 また、前記上部装飾板72には、前記可変表示器76の左
右側方に始動入賞記憶表示器78a〜78dが設けられてい
る。この始動入賞記憶表示器78a〜78dは、可変表示装置
70が動作中に前記始動入賞口15a〜15cに入賞して記憶さ
れた入賞玉を表示させるためのものであり、最高4個ま
で記憶表示される。したがって、可変表示装置70の動作
が終了した時点で、始動入賞記憶表示器78a〜78dが点灯
していれば、その点灯している数だけ再度可変表示装置
70が動作し、その動作開始毎に1つづつ消灯する。 ところで、上記したドラム状可変表示部材79a〜79c及
び可変表示器76の特定表示状態の組み合せについては、
以下のように設定されている。すなわち、特定表示状態
となるためには、ドラム状可変表示部材79a〜79cの中央
部分(拡大レンズ部75)に表示される表示が「ゾロ目」
(後述するようにドラム状可変表示部材79a〜79cは、
「0〜9」の10種類の数字を表示する)で、可変表示器
76に5種類の中から「7」又は「F」が表示されたとき
に特定表示状態となる。しかしてドラム状可変表示部材
79a〜79cにおいて「ゾロ目」が出る確率は、 (1/10×1/10×1/10)×10=10/1000=1/100である。 一方、可変表示器76に「7」又は「F」が表示される
確率は、第6A図に示すように、3段階に設定され、その
3つの段階を前記始動入賞口15a〜15cにそれぞれ対応さ
せている。すなわち、中央の始動入賞口15a(始動入賞
口A)に打玉が入賞するとデータが選択設定され、左
側の始動入賞口15b(始動入賞口B)に打玉が入賞する
とデータが選択設定され、右側の始動入賞口15c(始
動入賞口C)に打玉が入賞するとデータが選定設定さ
れるようになっている。しかして、データにおいて
は、10個の識別情報のうち4個が「7」又は「F」であ
り、データにおいては、10個の識別情報のうち5個が
「7」又は「F」であり、データにおいては、10個の
識別情報のうち6個が「7」又は「F」である。したが
って、ドラム状可変表示部材79a〜79cの表示が「ゾロ
目」で、且つ可変表示器76の表示が「7」又は「F」で
ある特定表示状態の発生確率は、第6B図に示すようにな
る。つまり、 始動入賞口Aに打玉が入賞してデータが選択された
場合には、特定表示状態の発生確率は、4/1000であり、 始動入賞口Bに打玉が入賞してデータが選択された
場合には、特定表示状態の発生確率は、5/1000であり、 始動入賞口Cに打玉が入賞してデータが選択された
場合には、特定表示状態の発生確率は、6/1000である。 したがって、この実施例の場合には、打玉が最も入賞
し易い中央の始動入賞口15aに入賞したとき、特定表示
状態が最も低い確率で発生し、最も入賞し難い右側の始
動入賞口15cに入賞したとき、特定表示状態が最も高い
確率で発生するように選択設定されることになる。この
ため、3つの始動入賞口15a〜15cの周辺に植立される障
害釘21の釘の調整具合によって出玉率を複雑に制御でき
るため、遊技に奥行を持たせることができ、また前記障
害釘21の調整のバリエーションをいろいろ採用すること
ができるため、一概に入賞し易い中央の始動入賞口15a
周辺の障害釘21の調整具合を見ただけでは、出玉率の良
し悪しが判断できず、特定の遊技者だけに利益が偏るこ
となく一般の遊技者にも公平に利益獲得の機会がある。
もちろん、この実施例のように特定入賞口である始動入
賞口15a〜15cへの入賞率又は始動入賞口15a〜15cの配置
位置と特定表示状態の発生確率との間に相関関係を持た
せなくてもよい。なお、第6A図においては、当りデータ
・外れデータの両方が増減するようにしたが、どちらか
一方を増減させるようにしてもよい。この場合には、当
然のことながらデータの総数が設定値毎に異なってく
る。また、データの内容を増減する代わりに、各データ
の表示される表示時間の長さを変化させるようにしても
よい。 次に、遊技盤12の裏面に取り付けられる収納ボックス
81の構造について主として第4図及び第5図を参照して
説明する。この収納ボックス81内には、可変表示装置70
の主要部であるドラム状可変表示部材79a〜79cを回転せ
しめる駆動機構が収納されている。ドラム状可変表示部
材79a〜79cの外周表面には、複数の図柄(実施例では、
「0〜9」までの10種類の数字)を有する図柄表示シー
ル80a〜80cが貼付されている。したがって、駆動機構
は、上記図柄が前記拡大レンズ部75に1つ正確に見える
ようにドラム状可変表示部材79a〜79cを停止し、且つ停
止した図柄の組み合せを判定するための検出手段を有す
るように構成されるものである。 しかして、収納ボックス81の一側側壁には、ギヤボッ
クス87が該側壁との間に空間部を有して取り付けられ、
該ギヤボックス87にドラムモータ82が固着されている。
ドラムモータ82のモータ出力軸83には、駆動ギヤ84が固
定され、駆動ギヤ84と噛み合う伝達ギヤ85が回転シャフ
ト86に固定されている。なお、該駆動ギヤ84と伝達ギヤ
85とは、前記ギヤボックス87内に位置するように配設さ
れる。前記回転シャフト86は、収納ボックス81の両側側
壁の前方に設けたシャフト軸受88a,88bによって回転自
在に軸支されている。従って、回転シャフト86は、前記
ドラムモータ82が回転すると、駆動ギヤ84および伝達ギ
ヤ85を介して一定速度で回転することになる。なお、こ
の回転速度は、ドラム状可変表示部材79a〜79cに描かれ
た図柄が、通常の人では、識別できない速度に選定され
る。これは、識別できる速度で回転すると、熟練した遊
技者の中には、前記したストップスイッチ9を操作する
ことによって、ドラム状可変表示部材79a〜79cに描かれ
た図柄の組み合わせを意図的に特定表示状態となるよう
に狙って停止させることができるようになるので、これ
を防止するためである。 前記回転シャフト86には、適宜の間隔を置いて、固定
ワッシャー91a〜91hが固定されている。そして、固定ワ
ッシャー91bと91cとの間に左側のドラム状可変表示部材
79aが、固定ワッシャー91dと91eとの間に中央のドラム
状可変表示部材79bが、固定ワッシャー91fと91gとの間
に右側のドラム状可変表示部材79cがそれぞれ回転シャ
フト86に遊嵌されている。更に、固定ワッシャー91b,91
d,91fと各ドラム状可変表示部材79a〜79cの中心軸との
間には、係止リング90a〜90cを介してスプリング92a〜9
2cが挿入され、常にスプリング92a〜92cの付勢力によ
り、ドラム状可変表示部材79a〜79cを一方の固定ワッシ
ャー91c,91e,91g側へ押圧している。これにより回転シ
ャフト86の回転力を各ドラム状可変表示部材79a〜79cに
伝達するとともにドラム状可変表示部材79a〜79cが停止
したときにも回転シャフト86とスリップするようになっ
ている。 ドラム状可変表示部材79a〜79cの一側側面外周沿に
は、ラチェット歯車89a〜89cが一体的に突設形成され、
後述するストップレバー102a〜102cの鉤部103a〜103cと
係合するようになっている。このラチェット歯車89a〜8
9cの歯数は、ドラム状可変表示部材79a〜79cの表面に描
かれた図柄の数と同一の数(図示の実施例では10個)だ
け形成されている。また、ラチェット歯車89a〜89cの内
側中心寄りには、多数の透孔93が穿設され、これらの透
孔93は、複数種類(図示の実施例では、五種類)の透孔
に分類される。なお、透孔93は、内部を通過する光が散
乱しないように筒状に形成される。 また、収納ボックス81の一方の側壁には、投光器カバ
ー96a〜96eに納められた投光器94a〜94eが設けられ、他
方の側壁には、投光器94a〜94eに応答して、やはり受光
器カバー97a〜97eに納められた受光器95a〜95eが設けら
れている。投光器94a〜94eは、たとえば発光ダイオード
で構成されており、受光器95a〜95eは、たとえばフォト
ダイオードやフォトトランジスター等で構成されてい
る。各投光器94a〜94eから発せられた光は、前記透孔93
のいずれかを通過して各受光器95a〜95eに到達するが、
どの受光器95a〜95eが光を受けたかは、後述する制御回
路によって判断される。なお、上記した実施例において
は、3つのドラム状可変表示部材79a〜79cの表示結果を
一度に検出できる構成を示したが、各ドラム状可変表示
部材79a〜79cの表示結果をそれぞれ独立に検出できる構
成としてもよい。このように構成したものとして、例え
ば、回転ドラムをステッピングモータの回転で制御する
ものがある。 収納ボックス81の後壁前面には、後壁後面に配置され
る放熱用のソレノイド取付板99と連結して3つのドラム
ソレノイド98a〜98cが取り付けられ、該ドラムソレノイ
ド98a〜98cの上部から突出するプランジャー100a〜100c
には、それぞれストップレバー102a〜102cが結合されて
いる。なお、プランジャー100a〜100cには、復帰バネ10
1a〜101cが周設され、常にプランジャー100a〜100cを上
方向に付勢している。各ストップレバー102a〜102cに
は、共通的に1本の支軸104が挿通され、この支軸104を
中心にして上下方向に回動するようになっている。各ス
トップレバー102a〜102cの先端には、鉤部103a〜103cが
形成され、この鉤部103a〜103cが前記ラチェット歯車89
a〜89cと係合して、各ドラム状可変表示部材79a〜79cを
停止保持するようになっている。また、収納ボックス81
の下壁裏面には、可変表示装置70に設けられる電気的部
品からの配線、例えば、ドラムソレノイド98a〜98cから
延びる配線105a〜105cを中継する接続端子板106(第5
図参照)が取り付けられている。 上記のように構成されたドラム状可変表示部材79a〜7
9cとストップレバー102a〜102cとの関係について説明す
ると、ドラムソレノイド98a〜98cが励磁されている間
は、ストップレバー102a〜102cの鉤部103a〜103cが上方
に回動して、ラチェット歯車89a〜89cとの係合が外れ、
ドラム状可変表示部材79a〜79cが回転シャフト86の回転
に応じて回転する。ドラムソレノイド98a〜98cが消磁す
ると、プランジャー100a〜100cは、復帰バネ101a〜101c
の付勢力によって復帰され、これによりストップレバー
102a〜102cの鉤部103a〜103cが下方に回動して、ラチェ
ット歯車89a〜89cに噛み合い、直ちにドラム状可変表示
部材79a〜79cの回転を停止させる。 なお、この実施例では、ドラム状可変表示部材79a〜7
9cの設定確率を変化させるようになっていないが、これ
を変化させることができるように構成して、ドラム状可
変表示部材79a〜79cだけで設定確率を変化させても良
い。例えば、ドラムが2つ停止した時点で投光器をON
し、このとき3つ揃う可能性があれば、残り1つのドラ
ムが回転しているときに、その揃うこととなる識別情報
が遊技盤前面側を通過するときに瞬間的に所定の受光器
がONすることになるため、この受光器がONしてから所定
のタイミングで残り1つのドラムの停止制御を行うよう
にすればよい。この場合、当り停止制御するか外れ停止
制御するかを決定するデータの内容を3つの始動入賞口
A〜Cのうちのどの始動入賞口に打玉が入賞したかによ
って選択設定できるようにする。例えば、先に停止した
2つのドラムが「ゾロ目;確率10/100(=1/10)」を出
したときに、残り1つのドラムに3つゾロ目となる識別
情報を出させるデータとして、第7図に示すように、 始動入賞口Aに打玉が入賞した場合、ゾロ目停止指令
データ数;3 外れ停止指令データ数;37 2つゾロ目と
なっている場合において3つ目がゾロ目になる確率(以
下、ゾロ目確率という);3/40、 始動入賞口Bに打玉が入賞した場合、ゾロ目停止指令
データ数;4 外れ停止指令データ数;36 ゾロ目確率;4/
40、 始動入賞口Cに打玉が入賞した場合、ゾロ目停止指令
データ数;5 外れ停止指令データ数;35 ゾロ目確率;5/
40、 とし、可変表示器76が「7」又は「F」となる確率「5/
10(=1/2)」に固定したとすれば、それぞれの場合の
トータル確率は、上から順に「3/800」「4/800」「5/80
0」となる。なお、上記した当り外れのデータをランダ
ムに選択するようにすればよい。ただし、この場合一度
選択されたデータは、元に戻して再度選択の対象にす
る。 なお、ドラム状可変表示部材79a〜79cの設定確率と可
変表示器76の設定確率の両方を変化させてもよいことは
もちろんである。 以上、パチンコ遊技機1の構成について、それぞれ詳
細に説明してきたが、このパチンコ遊技機1の動作につ
いて第8図、第9A図及び第9B図を参照して説明する。 まず、パチンコ遊技機1の制御について第8図に基づ
いて説明する。第8図は制御回路構成ブロック図であ
る。図において、制御回路は制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ110を含む。マイクロコンピュータ110は以
下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の動作を制御
する機能を有する。このために、マイクロコンピュータ
110は、たとえば、数チップのLSIで構成されており、そ
の中には制御動作を所定の手順で実行することのできる
MPU111と、MPU111の動作プログラムデータを格納するRO
M112と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRA
M113とを含む。更に、マイクロコンピュータ110は、入
力信号を受けてMPU111に入力データを与える入力回路11
4と、MPU111からの出力データを受けて外部に出力する
出力回路115と、MPU111から音データを受けるサウンド
ジェネレータ116と、電源投入時にMPU111にリセットパ
ルスを与えるパワーオンリセット回路117と、MPU111に
クロック信号を与えるクロック発生回路118と、クロッ
ク発生回路118からのクロック信号を分周して割込パル
スを定期的にMPU111に与えるパルス分周回路(割込パル
ス発生回路)119と、MPU111からのアドレスデータをデ
コードするアドレスデコード回路120を含む。MPU111は
パルス分周回路119から定期的に与えられる割込パルス
に応じて、割込制御ルーチンの動作を実行することが可
能となる。またアドレスデコード回路120はMPU111から
のアドレスデータをデコードし、ROM112、RAM113、入力
回路114、出力回路115、サウンドジェネレータ116にそ
れぞれチップセレクト信号を与える。なお、この実施例
では、ROM112は、その内容の書き換え、すなわち必要が
生じた場合には、その中に格納されたMPU111のためのプ
ログラムデータを変更することができるようにプログラ
マブルROMが用いられる。そしてMPU111はROM112内に格
納されたプログラムデータに従って、かつ以下に述べる
各制御信号の入力に応答して、可変表示装置70や可変入
賞球装置56等に対して制御信号を与える。マイクロコン
ピュータ110には、入力信号として、次のような信号が
与えられる。まず、始動入賞口15a〜15c(始動入賞口A
〜C)のそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出
器16a〜16c(始動入賞玉検出器A〜C)の検出信号は、
始動入賞玉検出回路121に与えられ、マイクロコンピュ
ータ110に始動入賞玉検出信号として与えられる。スト
ップスイッチ9で検出された検出信号は、ストップスイ
ッチ回路122に与えられ、ストップ信号としてマイクロ
コンピュータ110に与えられる。V入賞玉検出器67で検
出された検出信号は、V入賞玉検出回路123に与えら
れ、繰り返し信号としてマイクロコンピュータ110に与
えられる。10カウント検出器68で検出された検出信号
は、10カウント検出回路124に与えられ、入賞玉数計数
信号としてマイクロコンピュータ110に与えられる。受
光器95a〜95eで検出された検出信号は、受光器回路125
に与えられ、ドラム状可変表示部材79a〜79cの組み合せ
判定信号としてマイクロコンピュータ110に与えられ
る。 また、マイクロコンピュータ110は以下の回路及び装
置に制御信号を与える。まず、投光器回路126を介して
投光器94a〜94eに点灯信号を与える。モータ回路127を
介してドラム状可変表示部材79a〜79cのドラムモータ82
に駆動信号を与える。ソレノイド回路128を介してドラ
ム状可変表示部材79a〜79cのドラムソレノイド98a〜98c
にドラム駆動信号を与える。ソレノイド回路129を介し
てソレノイド60に駆動信号を与え、開閉板59の開閉を行
う。ランプ回路130を介して、特定遊技状態に対応して
設けられる遊技効果ランプ22a,22b、及び枠ランプ23a,2
3bをそれぞれ点灯もしくは点滅させるための制御信号を
与える。LED回路131を介して、可変表示中や大当り中に
始動入賞口15a〜15cに入賞し記憶されている数を表示す
る始動入賞記憶表示器78a〜78dを点灯させるための制御
信号を与える。ディジタル表示駆動回路132を介して、
可変表示器76、及び入賞個数表示器77を表示させるため
の制御信号を与える。更に、アンプ133を介してスピー
カー8から効果音を報知させる。なお、上記構成の各回
路には、電源回路134から所定の直流電圧が供給され
る。 次に、第9A図及び第9B図のフロー図を参照して第8図
に示す制御回路の動作を説明する。 制御回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ
110は、すべての値を初期化して次の信号を待つ。とこ
ろでマイクロコンピュータ110は、上記初期化が終了す
ると、第9A図に示される割込ルーチンが常に割込まれる
ように処理される。この割込ルーチンは、パルス分周回
路(割込パルス発生回路)119から4mSごとに割込まれる
信号に基づいてステップS1〜ステップS11の処理の処理
を行う。しかして、第9A図において、まず、マイクロコ
ンピュータ110内に設けられる始動入賞記憶カウンタの
値が「4」か否かが判断され(ステップS1)、「4」で
ある場合には、許容された始動入賞記憶が満杯であるた
め、それ以後の始動記憶を無効として扱い、最後のステ
ップS11に進み、始動入賞記憶カウンタの値をLED回路13
1を介して始動入賞記憶表示器78a〜78dを点灯して割込
み処理を終了する。 一方、始動入賞記憶カウンタの値が「4」でない場合
は、中央の始動入賞口15aに対応する始動入賞玉検出器
AがONしたか否かが判別され(ステップS2)、始動入賞
玉検出器AがONした場合には、始動入賞記憶カウンタに
「+1」処理した後(ステップS3)、そのカウンタ値に
対応する記憶エリアに前記第6A図に示すデータが記憶
される(ステップS4)。ここでカウンタ値に対応する記
憶エリアを設けたのは、3つの始動入賞口15a〜15cによ
って選択設定されるディジタルデータが異なるため、始
動入賞記憶されている打玉がいずれの始動入賞口に入賞
したかをそれぞれ別々に記憶しておかなければならない
からである。ステップS4において、データが所定の記
憶エリアに記憶された後、前記ステップS11に進み割込
み処理は、終了する。 前記ステップS2において、始動入賞玉検出器AがONし
ていないと判別された場合には、左側の始動入賞口15b
に対応する始動入賞玉検出器BがONしたか否かが判別さ
れ(ステップS5)、始動入賞玉検出器BがONした場合に
は、始動入賞記憶カウンタに「+1」処理した後(ステ
ップS6)、そのカウンタ値に対応する記憶エリアに前記
第6A図に示すデータが記憶される(ステップS7)。そ
して、データが所定の記憶エリアに記憶された後、前
記ステップS11に進み割込み処理は、終了する。 前記ステップS5において、始動入賞玉検出器BがONし
ていないと判別された場合には、右側の始動入賞口15c
に対応する始動入賞玉検出器CがONしたか否かが判別さ
れ(ステップS8)、始動入賞玉検出器CがONした場合に
は、始動入賞記憶カウンタに「+1」処理した後(ステ
ップS9)、そのカウンタ値に対応する記憶エリアに前記
第6A図に示すデータに記憶される(ステップS10)。
そして、データが所定の記憶エリアに記憶された後、
前記ステップS11に進み割込み処理は、終了する。 一方、第9B図のメインルーチンに戻って説明すると、
初期化された後に、パチンコ遊技機1でゲームが始めら
れ、遊技盤12の遊技領域14にパチンコ玉が打ち込まれ、
打ち込まれたパチンコ玉が、前記割込ルーチンによって
処理されたところにより、始動入賞記憶カウンタの値が
「0」か否かが判別される(ステップS12)。始動入賞
記憶カウンタの値が「0」の場合は、「0」でなくなる
まで次の処理に進まない。 一方、前記ステップS12において、始動入賞記憶カウ
ンタの値が「0」でないと判別された場合には、マイク
ロコンピュータ110は、まず、前記割込みルーチンのス
テップS4又はステップS7又はステップS10によって処理
されたところのカウンタ値に対応して記憶されているデ
ータに基づいてディジタルデータを設定し(ステップS1
3)、その後、始動入賞記憶カウンタから「1」を減
じ、これに対応して始動入賞記憶表示器78a〜78dを1つ
消灯し(ステップS14)、その後、ソレノイド励磁信号
をソレノイド回路128に与えて、ドラムソレノイド98a〜
98cをON(励磁)する(ステップS15)。更に、ドラムソ
レノイド98a〜98cがONされた後、ドラム状可変表示部材
79a〜79cのラチェット歯車89a〜89cとストップレバー10
2a〜102cの鉤部103a〜103cとの係合を完全に解除するた
めに、微小時間(約100mS)だけ時間を経過させてから
(ステップS16)、ドラム回転制御信号及びディジタル
可変表示開始信号をモータ回路127及びディジタル表示
駆動回路132に与えて、ドラムモータ82及び可変表示76
を回転及び可変駆動させて、ドラム状可変表示部材79a
〜79c及び可変表示器76の可変表示を開始させる(ステ
ップS17)。そして、可変表示している旨を報知する
(ステップS18)。 次に、ドラム状可変表示部材79a〜79c及び可変表示器
76の可変表示が開始してから、遊技者がストップスイッ
チ9を押圧したか否かの判別が行われ(ステップ19)、
もし押圧されていない場合には、次のステップS20で可
変表示開始から一定時間(例えば、5秒)経過したか否
かが判別される。もし、一定時間経過していない場合は
ステップS19に戻る。ステップS19でストップスイッチ9
が押圧されるか、あるいはストップスイッチ9が押圧さ
れることなく可変表示開始から一定時間経過した後に
は、10通りの時間の中から、ランダムに選択された1つ
の時間TR1経過させた(ステップS21)後に、まず左のド
ラム状可変表示部材79aが停止される(ステップS22)。
これはマイクロコンピュータ110がソレノイド回路128に
対して励磁停止信号を送り、ドラムソレノイド98aを消
勢させることによって行われる。また、それと同時にア
ンプ133に音声信号を与えて、左のドラム状可変表示部
材79aが停止したことを表示する音声をスピーカー8か
ら発生させる(ステップS23)。左のドラム状可変表示
部材79aが停止した後、再度、10通りの時間の中から、
ランダムに選択された1つの時間TR2経過後に(ステッ
プS24)、ドラムソレノイド98bがOFFされて中央のドラ
ム状可変表示部材79bが停止される(ステップS25)とと
もに、中央のドラム状可変表示部材79bが停止したこと
を表示する音声が発生させられる(ステップS26)。更
に、中央のドラム状可変表示部材79bが停止した後、同
様に、10通りの時間の中から、ランダムに選択された1
つの時間TR3経過後に(ステップS27)、ドラムソレノイ
ド98cがOFFされて右のドラム状可変表示部材79cが停止
される(ステップS28)とともに、右のドラム状可変表
示部材79cが停止したことを表示する音声が発生させら
れる(ステップS29)。なお、上記した微小時間TR1の時
間の選択は、停止条件成立時に行ってもよいし、始動入
賞時に行うようにしてもよい。同様に、微小時間TR2,TR
3及び後述するTR4の時間の選択は、始動入賞時に行って
もよいし、停止条件成立時に行ってもよいし、先の微小
時間TRn−1(n=2〜4)の経過時に行うようにして
もよい。 3つのドラム状可変表示部材79a〜79cが停止した後
に、マイクロコンピュータ110から、投光器回路126に制
御信号が与えられて、投光器94a〜94eが点灯される(ス
テップS30)。投光器94a〜94eが点灯された後、10通り
の時間の中から選択された1つの微小時間TR4を経過さ
せる(ステップS31)。ステップS31で微小時間TR4が経
過した後に、前記ステップS13で選択設定されたディジ
タルデータに基づいて可変表示していた可変表示器76の
ディジタル可変表示が停止し(ステップS32)、それが
停止した旨が報知される(ステップS33)。上記のよう
にしてすべてのドラム状可変表示部材79a〜79c及び可変
表示器76が停止した後に、ドラム状可変表示部材79a〜7
9cの表示が「ゾロ目」で、且つ可変表示器76のディジタ
ルの表示が「7」又は「F」を表示しているか否かが判
別される(ステップS34)。すなわち、特定表示状態と
なっているか否かが判別される。 前記ステップS34において、特定表示状態でないと判
別された場合には、ドラムモータ82の回転を停止させる
とともに、投光器94a〜94eをOFFとした後(ステップS3
5)、最初のステップS12に戻る。 一方、前記ステップS34において特定表示状態である
と判別された場合には、前記と同様に、ドラムモータ82
の回転を停止させるとともに、投光器94a〜94eをOFFと
した後(ステップS36)、遊技者に所定の価値を付与す
べく遊技価値付与処理が行われる(ステップS37)。具
体的には、前記したように可変入賞球装置56が一定期間
開成し、その開成中にV入賞口65に打玉が入賞すること
を条件として、上記一定期間の開成が最高10回まで連続
して行われる。 なお、上記した実施例で可変表示部材79a〜79c及び可
変表示器76の表示状態が、特定表示状態でなく、予め定
められた表示状態である場合には、小当り表示状態とし
て遊技者に特定表示状態とは異なる価値を与えるように
しても良い。もちろん、小当り表示状態の発生確率を変
更できるようにしてもよい。 以上の動作説明から明らかなように、この実施例にお
いては、複数設けられた始動入賞口15a〜15c毎に特定表
示状態となる発生確率が異なるように設定されるので、
3つの始動入賞口15a〜15cの周辺に植立される障害釘21
の釘の調整具合によって出玉率を複雑に制御できるた
め、遊技に奥行を持たせることができる。このため、遊
技の興趣を盛り上げることができる。 なお、上述した実施例においては、可変表示装置70と
可変入賞球装置56を別体に設けたものを示したが、一体
的に設けたものでもよく、また、可変入賞球装置56及び
可変表示装置70の構成も図示したもの限定されない。例
えば、可変入賞球装置として、開閉板59に変えて一対の
開閉翼片や摺動片を使用したものでも良く、可変表示装
置として、ドラム状の可変表示部材に変えて、LCD、E
L、ルーレット式、リーフ式、ベルト式、ドット表示
器、その他の表示器等を使用したものでも良い。更に、
可変表示装置70の可変表示を停止させるストップスイッ
チ9を無くしてタイマーにより自動停止だけにしてもよ
い。また、可変表示器、又は可変表示部材の個数や停止
順序は、実施例に限定されない。更に、また可変表示部
材(回転ドラムを含む)及び可変表示器の可変表示は、
電源投入時より開始させ、始動入賞によりあらためて可
変開始する構成のものでもよい。その場合、始動入賞に
より可変開始したことを明確化するために可変表示部
材、あるいは可変表示器の可変表示の明るさを切り換え
たり、可変表示の速さを切り換えたりする方が好まし
い。更には、可変表示部材及び可変表示器の可変表示を
通常時可変表示させておくようにして、始動入賞により
停止するように構成しても良い。 更に、打玉が通過した特定入賞口の種類によって特定
表示状態の発生確率が変動できる範囲、あるいは段階
は、上記した実施例に限定されないし、更にまた、遊技
内容も特定通過口の種類に対応して特定表示状態の発生
確率が異なっていれば、どのようなものでもよい。例え
ば、特定通過口の種類に対応して複数の可変表示装置を
設けて、各可変表示装置毎に特定表示状態の発生確率を
異ならせて構成しても良い。更に、特定通過口の数及び
種類も、少なくとも2個及び2種類以上であればよく、
上記した実施例に限定されない。 また、特定遊技状態の発生によって付与される遊技価
値として、特定遊技状態の発生により所定数の景品玉を
払い出すようにしたものや、あるいは下記のカード式弾
球遊技機においては、所定の点数を与えるようにしても
よい。 更に上述した実施例においては、弾球遊技機として、
遊技者が借り受けた玉を打球供給皿7に投入して遊技す
る形式のものを示したが、持ち玉データが記憶された記
憶媒体によって遊技機内に封入された封入玉を弾発して
遊技が行える形式の、いわゆるカード式の弾球遊技機で
あってもよい。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る可変表示装置付弾球遊技機は、可変表示装置の特
定表示状態となる確率が複数個の特定通過口に対して互
いに異なる複数種類に分類されているので、どの特定通
過口を打玉が通過したかによって特定表示状態となる確
率が変化するため、特定通過口への通過玉数の種類別の
比率が特定表示状態となる回数に大きく影響することに
なり、遊技に奥行を持たせることができるとともに、遊
技の興趣を盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の
正面図、第2図は、パチンコ遊技機の背面概略図、第3
図は、遊技盤の拡大正面図、第4図は、可変表示装置の
内部構造を示す横断面図、第5図は、可変表示装置の内
部構造を示す縦断面図、第6A図は、可変表示装置の可変
表示器が表示する識別情報の各設定確率におけるパター
ン図、第6B図は、各設定確率における確率表図、第7図
は、各設定確率におけるドラムによる当りデータを選択
する方法を示す確率表図、第8図は、実施例の動作を制
御する制御回路のブロック図、第9A図及び第9B図は、第
8図に示す制御回路の具体的な動作を示すフロー図であ
る。 1……パチンコ遊技機;弾球遊技機 12……遊技盤 15a〜15c……始動入賞口;特定通過口 16a〜16c……始動入賞玉検出器 48……制御基板ボックス 56……可変入賞球装置 70……可変表示装置 76……可変表示器 79a〜79c……ドラム状可変表示部材 110……マイクロコンピュータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤上に配設され、複数種類の表示結果
    を導出可能な可変表示装置と、 前記遊技盤上に配設され、打玉の通過により前記可変表
    示装置の可変表示を開始又は停止して互いに独立した表
    示結果を導出することが可能な複数個の特定通過口と、 前記可変表示装置の表示結果が特定表示状態のときに、
    遊技状態を遊技者に有利に制御可能な可変表示装置付弾
    球遊技機において、 前記複数個の特定通過口は、前記可変表示装置の互いに
    独立して導出される表示結果が特定表示状態となる確率
    が互いに異なる複数種類に分類されていることを特徴と
    する可変表示装置付弾球遊技機。
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