JP2742775B2 - デッキプレート用天井吊り金具 - Google Patents
デッキプレート用天井吊り金具Info
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- JP2742775B2 JP2742775B2 JP7206660A JP20666095A JP2742775B2 JP 2742775 B2 JP2742775 B2 JP 2742775B2 JP 7206660 A JP7206660 A JP 7206660A JP 20666095 A JP20666095 A JP 20666095A JP 2742775 B2 JP2742775 B2 JP 2742775B2
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- bottom plate
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- side wall
- wall plates
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- Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートスラ
ブの底面と一体化される合成スラブ用デッキプレート
で、下方に突出する突条部を備えている合成スラブ用デ
ッキプレートの、前記突条部に取付ける天井吊り金具に
関するものである。
ブの底面と一体化される合成スラブ用デッキプレート
で、下方に突出する突条部を備えている合成スラブ用デ
ッキプレートの、前記突条部に取付ける天井吊り金具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような合成スラブ用デッキプレー
トの突条部に取付けられる天井吊り金具は、吊りボルト
が螺合貫通する貫通ねじ穴を有する本体に、開閉自在に
左右一対の挟持片を軸支し、これら両挟持片を互いに離
間する方向に付勢するスプリングを配設し、前記貫通ね
じ穴に螺合貫通する吊りボルトにより一対の挟持片を互
いに接近する方向に揺動させて、当該一対の挟持片で前
記デッキプレートの突条部を挟持するように構成されて
いた。
トの突条部に取付けられる天井吊り金具は、吊りボルト
が螺合貫通する貫通ねじ穴を有する本体に、開閉自在に
左右一対の挟持片を軸支し、これら両挟持片を互いに離
間する方向に付勢するスプリングを配設し、前記貫通ね
じ穴に螺合貫通する吊りボルトにより一対の挟持片を互
いに接近する方向に揺動させて、当該一対の挟持片で前
記デッキプレートの突条部を挟持するように構成されて
いた。
【0003】しかし、このような従来のデッキプレート
用天井吊り金具では、部品点数が多くて構造が複雑であ
り、高価につくばかりでなく、可動部分があるために、
精度良く組立てなければ円滑に動作しない欠点があっ
た。
用天井吊り金具では、部品点数が多くて構造が複雑であ
り、高価につくばかりでなく、可動部分があるために、
精度良く組立てなければ円滑に動作しない欠点があっ
た。
【0004】そこで、本出願人は先に、図6に示すよう
に、底板部3の長さ方向両側の各領域の左右両側辺から
側壁板部4,5を立ち上げ形成し、これら側壁板部4,
5の内側辺にはデッキプレート21の突条部22が嵌入
可能な下広がりの空間を形成する切欠凹部11を設け、
底板部3の中央部分に吊りボルト13が貫通螺合する貫
通ねじ穴8を形成された本体1と、側壁板部4,5間で
底板部3上に重なるとともに両端に底板部3の両端に係
合するフック部12を有する本体曲げ操作板2とを備
え、貫通ねじ穴8に吊りボルト13を螺合して本体曲げ
操作板2を底板部3に対して押し上げ、底板部3を屈曲
させることにより側壁板部4,5にて突条部22を挟持
するようにしたものを提案している。
に、底板部3の長さ方向両側の各領域の左右両側辺から
側壁板部4,5を立ち上げ形成し、これら側壁板部4,
5の内側辺にはデッキプレート21の突条部22が嵌入
可能な下広がりの空間を形成する切欠凹部11を設け、
底板部3の中央部分に吊りボルト13が貫通螺合する貫
通ねじ穴8を形成された本体1と、側壁板部4,5間で
底板部3上に重なるとともに両端に底板部3の両端に係
合するフック部12を有する本体曲げ操作板2とを備
え、貫通ねじ穴8に吊りボルト13を螺合して本体曲げ
操作板2を底板部3に対して押し上げ、底板部3を屈曲
させることにより側壁板部4,5にて突条部22を挟持
するようにしたものを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のデ
ッキプレート用天井吊り金具では、底板部3をその中央
部分両側で屈曲させることにより側壁板部4,5にて突
条部22を挟持するようにしているためその屈曲部が強
度的に弱く、大きな引っ張り荷重が作用したときに屈曲
部の変形によって安定した固定状態を保持できなくなっ
たり、図7に示すように、吊りボルト13が左右に容易
に振れたりする恐れがあった。
ッキプレート用天井吊り金具では、底板部3をその中央
部分両側で屈曲させることにより側壁板部4,5にて突
条部22を挟持するようにしているためその屈曲部が強
度的に弱く、大きな引っ張り荷重が作用したときに屈曲
部の変形によって安定した固定状態を保持できなくなっ
たり、図7に示すように、吊りボルト13が左右に容易
に振れたりする恐れがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明のデッキプレート用天井吊り金具は、本
体(1) と、本体曲げ操作板(2) とを備え、本体(1) は、
底板部(3) と、この底板部(3) の長さ方向中央部分を除
いてその中央部分の両端から底板部(3) の両端までの各
領域の両側辺に立ち上げ形成された側壁板部(4,5) と、
底板部(3) の長さ方向中央部分の両側辺に立ち上げ形成
された中央補強板部(6) とから成るもので、底板部(3)
の長さ方向中央部分には上下方向の貫通ねじ穴(8) が設
けられ、各側壁板部(4,5) の内側辺の上部には、底板部
(3) が両側壁板部(4,5) と中央補強板部(6) との間の位
置で屈曲してこれら側壁板部(4,5) が互いに近寄ったと
きにデッキプレート(21)の突条部(22)を挟み付ける切欠
凹部(11)が設けられ、かつ各側壁板部(4,5) の内側辺の
下部と中央補強板部(6) の両側辺には、底板部(3) が両
側壁板部(4,5) と中央補強板部(6) との間の位置で屈曲
して側壁板部(4,5) と中央補強板部(6) が近寄ったとき
に互いに嵌入係合する係合突部(9) と係合凹部(10)が設
けられ、本体曲げ操作板(2) は、底板部(3) 上に重なる
ように配置されるとともにその両端に底板部(3) の両端
に係合するフック部(12)を有する点に特徴を有する。
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明のデッキプレート用天井吊り金具は、本
体(1) と、本体曲げ操作板(2) とを備え、本体(1) は、
底板部(3) と、この底板部(3) の長さ方向中央部分を除
いてその中央部分の両端から底板部(3) の両端までの各
領域の両側辺に立ち上げ形成された側壁板部(4,5) と、
底板部(3) の長さ方向中央部分の両側辺に立ち上げ形成
された中央補強板部(6) とから成るもので、底板部(3)
の長さ方向中央部分には上下方向の貫通ねじ穴(8) が設
けられ、各側壁板部(4,5) の内側辺の上部には、底板部
(3) が両側壁板部(4,5) と中央補強板部(6) との間の位
置で屈曲してこれら側壁板部(4,5) が互いに近寄ったと
きにデッキプレート(21)の突条部(22)を挟み付ける切欠
凹部(11)が設けられ、かつ各側壁板部(4,5) の内側辺の
下部と中央補強板部(6) の両側辺には、底板部(3) が両
側壁板部(4,5) と中央補強板部(6) との間の位置で屈曲
して側壁板部(4,5) と中央補強板部(6) が近寄ったとき
に互いに嵌入係合する係合突部(9) と係合凹部(10)が設
けられ、本体曲げ操作板(2) は、底板部(3) 上に重なる
ように配置されるとともにその両端に底板部(3) の両端
に係合するフック部(12)を有する点に特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の例示図に基づいて説明する。
添付の例示図に基づいて説明する。
【0008】図1〜図5に示す一実施例において、1は
本体、2は本体曲げ操作板、13は吊りボルトである。
本体1は、底板部3と、この底板部3の長さ方向中央部
分を除いてその中央部分の両端から底板部3の両端まで
の各領域の両側辺に立ち上げ形成された側壁板部4,
4、5,5と、底板部3の長さ方向中央部分の両側辺に
立ち上げ形成された中央補強板部6,6とから成ってい
る。側壁板部4,5と中央補強板部6との間には底板部
3の近傍に達するV字状の切り込み7が形成され、底板
部3の両端間に上向きの曲げモーメントが作用したとき
に、この切り込み7のある位置で底板部3が屈曲するよ
うに構成されている。側壁板部4,5の互いに対向する
内側辺の上部には切欠凹部11が形成され、底板部3が
両側壁板部4,5と中央補強板部6との間の切り込み7
位置で屈曲してこれら側壁板部4,5が互いに近寄った
ときに、これら切欠凹部11にてコンクリートスラブ2
0の底面と一体化されているデッキプレート21から下
向きに突出された断面三角形の突条部22を両側から挟
み付けるように構成されている。
本体、2は本体曲げ操作板、13は吊りボルトである。
本体1は、底板部3と、この底板部3の長さ方向中央部
分を除いてその中央部分の両端から底板部3の両端まで
の各領域の両側辺に立ち上げ形成された側壁板部4,
4、5,5と、底板部3の長さ方向中央部分の両側辺に
立ち上げ形成された中央補強板部6,6とから成ってい
る。側壁板部4,5と中央補強板部6との間には底板部
3の近傍に達するV字状の切り込み7が形成され、底板
部3の両端間に上向きの曲げモーメントが作用したとき
に、この切り込み7のある位置で底板部3が屈曲するよ
うに構成されている。側壁板部4,5の互いに対向する
内側辺の上部には切欠凹部11が形成され、底板部3が
両側壁板部4,5と中央補強板部6との間の切り込み7
位置で屈曲してこれら側壁板部4,5が互いに近寄った
ときに、これら切欠凹部11にてコンクリートスラブ2
0の底面と一体化されているデッキプレート21から下
向きに突出された断面三角形の突条部22を両側から挟
み付けるように構成されている。
【0009】中央補強板部6は、側壁板部4,5の切欠
凹部11の下縁よりもかなり低い高さの略台形状に形成
され、その上端部両側に突出するように略三角形状の係
合突部9が突設されている。また、側壁板部4,5の内
側辺の係合突部9に対向する位置には、この係合突部9
が嵌入係合可能な係合凹部10が形成されており、底板
部3が両側壁板部4,5と中央補強板部6との間の切り
込み7位置で屈曲して側壁板部4,5と中央補強板部6
が近寄ったときにこれら係合突部9が係合凹部10に嵌
入係合するように構成されている。
凹部11の下縁よりもかなり低い高さの略台形状に形成
され、その上端部両側に突出するように略三角形状の係
合突部9が突設されている。また、側壁板部4,5の内
側辺の係合突部9に対向する位置には、この係合突部9
が嵌入係合可能な係合凹部10が形成されており、底板
部3が両側壁板部4,5と中央補強板部6との間の切り
込み7位置で屈曲して側壁板部4,5と中央補強板部6
が近寄ったときにこれら係合突部9が係合凹部10に嵌
入係合するように構成されている。
【0010】本体1の底板部3の中央部分には、上方へ
突出するようにバーリング加工された筒状部8aが設け
られ、その内周に吊りボルト13が螺合貫通する上下方
向の貫通ねじ穴8が設けられている。なお、筒状部8a
は下方に突出させて形成してもよい。
突出するようにバーリング加工された筒状部8aが設け
られ、その内周に吊りボルト13が螺合貫通する上下方
向の貫通ねじ穴8が設けられている。なお、筒状部8a
は下方に突出させて形成してもよい。
【0011】本体曲げ操作板2は、本体1の両側壁板部
4、4間及び5、5間で底板部3上に重なるように配置
されるもので、その両端に、底板部3の両端に係合する
ように折り返し曲げ加工されたフック部12を有してい
る。このフック部12を補強するために、本体曲げ操作
板2の両端部には、フック部12を含めてその曲げ剛性
を高める補強用リブ12aが突出形成されている。ま
た、本体曲げ操作板2の中央部には、貫通ねじ穴8を貫
通する吊りボルト13の上端が嵌合する凹部2aが形成
されている。
4、4間及び5、5間で底板部3上に重なるように配置
されるもので、その両端に、底板部3の両端に係合する
ように折り返し曲げ加工されたフック部12を有してい
る。このフック部12を補強するために、本体曲げ操作
板2の両端部には、フック部12を含めてその曲げ剛性
を高める補強用リブ12aが突出形成されている。ま
た、本体曲げ操作板2の中央部には、貫通ねじ穴8を貫
通する吊りボルト13の上端が嵌合する凹部2aが形成
されている。
【0012】本体曲げ操作板2は、本体1に組み付けら
れているが、この組み付けは、例えば、両端のフック部
12の一方を曲げ加工する前の本体曲げ操作板2を準備
しておき、一方のフック部12を本体1の底板部3の一
端に係合させた後、他端のフック部12を曲げ加工して
底板部3の他端に係合させる方法、または、底板部3を
切り込み7の形成位置で折り曲げて底板部3の両端間距
離を縮小させ、その状態で両端にフック部12を形成し
た本体曲げ操作板2を底板部3に重ねて配置し、その後
本体1の底板部3を元の平板状に曲げ戻すことにより、
フック部12を底板部3の両端に係合させる方法などが
ある。
れているが、この組み付けは、例えば、両端のフック部
12の一方を曲げ加工する前の本体曲げ操作板2を準備
しておき、一方のフック部12を本体1の底板部3の一
端に係合させた後、他端のフック部12を曲げ加工して
底板部3の他端に係合させる方法、または、底板部3を
切り込み7の形成位置で折り曲げて底板部3の両端間距
離を縮小させ、その状態で両端にフック部12を形成し
た本体曲げ操作板2を底板部3に重ねて配置し、その後
本体1の底板部3を元の平板状に曲げ戻すことにより、
フック部12を底板部3の両端に係合させる方法などが
ある。
【0013】以上のように構成された天井吊り金具の使
用に際しては、まず、本体1の底板部3の貫通ねじ穴8
に吊りボルト13をその上端が本体曲げ操作板2の下面
に当接する位置まで螺合させる。すると、図2及び図5
に示すように吊りボルト13の上端に本体1が取付けら
れた状態となる。この状態では、本体1の底板部3は平
面状に延びており、側壁板部4,5の内側辺の切欠凹部
11にて形成される空間の上端開口幅Dは突条部22の
下端最大幅dよりも若干広いか、また本体1を斜めにす
ることにより切欠凹部11にて形成される空間内に突条
部22を嵌入させることができる程度の幅となってい
る。
用に際しては、まず、本体1の底板部3の貫通ねじ穴8
に吊りボルト13をその上端が本体曲げ操作板2の下面
に当接する位置まで螺合させる。すると、図2及び図5
に示すように吊りボルト13の上端に本体1が取付けら
れた状態となる。この状態では、本体1の底板部3は平
面状に延びており、側壁板部4,5の内側辺の切欠凹部
11にて形成される空間の上端開口幅Dは突条部22の
下端最大幅dよりも若干広いか、また本体1を斜めにす
ることにより切欠凹部11にて形成される空間内に突条
部22を嵌入させることができる程度の幅となってい
る。
【0014】次に、吊りボルト13を持って本体1を天
井に近づけ、図5に仮想線で示すように、デッキプレー
ト21から下向きに突出された突条部22を主側壁板部
4,5の切欠凹部11にて形成される空間内に嵌入させ
る。この状態から吊りボルト13を螺進方向に回転させ
て本体曲げ操作板2の中央部を吊りボルト13の上端に
て押し上げる。すると、図1に示すように、本体曲げ操
作板2の両端のフック部12が底板部3の両端に係合し
ており、かつ吊りボルト23は底板部3の中央部分の貫
通ねじ穴8に螺合しているので、本体1の底板部3の両
端が持ち上げられ、切り込み7が形成されて断面係数の
小さい両側壁板部4,5と中央補強板部6との間の位置
で底板部3が屈曲する。それに伴って、側壁板部4,5
が互いに近付くように傾動し、これら側壁板部4,5の
切欠凹部11にてデッキプレート21の突条部22が挟
持される。かくして、吊りボルト13が本体1を介して
突条部22から垂下する状態に固定される。この吊りボ
ルト13は天井材や配管などの吊り下げに使用される。
井に近づけ、図5に仮想線で示すように、デッキプレー
ト21から下向きに突出された突条部22を主側壁板部
4,5の切欠凹部11にて形成される空間内に嵌入させ
る。この状態から吊りボルト13を螺進方向に回転させ
て本体曲げ操作板2の中央部を吊りボルト13の上端に
て押し上げる。すると、図1に示すように、本体曲げ操
作板2の両端のフック部12が底板部3の両端に係合し
ており、かつ吊りボルト23は底板部3の中央部分の貫
通ねじ穴8に螺合しているので、本体1の底板部3の両
端が持ち上げられ、切り込み7が形成されて断面係数の
小さい両側壁板部4,5と中央補強板部6との間の位置
で底板部3が屈曲する。それに伴って、側壁板部4,5
が互いに近付くように傾動し、これら側壁板部4,5の
切欠凹部11にてデッキプレート21の突条部22が挟
持される。かくして、吊りボルト13が本体1を介して
突条部22から垂下する状態に固定される。この吊りボ
ルト13は天井材や配管などの吊り下げに使用される。
【0015】さらに、側壁板部4,5が互いに近付くよ
うに傾動して側壁板部4,5の切欠凹部11にてデッキ
プレート21の突条部22を挟持した状態では、側壁板
部4,5が中央補強板部6に近寄るために、係合突部9
と係合凹部10が互いに嵌入係合する。そのため、側壁
板部4,5が互いに開く方向に傾動しない限り、側壁板
部4,5と中央補強板部6が上下方向に相互に結合され
て本体1の変形が確実に防止される。したがって、本体
1の底板部3を屈曲させるために形成した切り込み7に
より本体1の強度がその位置で弱くなっていても、吊り
ボルト13を吊り下げ使用している状態では本体1の変
形を確実に防止することができ、大きな引っ張り荷重が
作用しても安定した固定状態を保持できるとともに、吊
りボルト13が左右に容易に振れたりする恐れもない。
うに傾動して側壁板部4,5の切欠凹部11にてデッキ
プレート21の突条部22を挟持した状態では、側壁板
部4,5が中央補強板部6に近寄るために、係合突部9
と係合凹部10が互いに嵌入係合する。そのため、側壁
板部4,5が互いに開く方向に傾動しない限り、側壁板
部4,5と中央補強板部6が上下方向に相互に結合され
て本体1の変形が確実に防止される。したがって、本体
1の底板部3を屈曲させるために形成した切り込み7に
より本体1の強度がその位置で弱くなっていても、吊り
ボルト13を吊り下げ使用している状態では本体1の変
形を確実に防止することができ、大きな引っ張り荷重が
作用しても安定した固定状態を保持できるとともに、吊
りボルト13が左右に容易に振れたりする恐れもない。
【0016】なお、本発明のデッキプレート用天井吊り
金具は、上記実施例に示した実施例の構成に限らず、種
々の態様で構成することができる。例えば、上記実施例
では底板部3の中央部にバーリング加工された筒状部8
aを形成してその内周に貫通ねじ穴8を形成した例を説
明したが、底板部3には貫通穴を形成し、その上面に板
ナット状部材を配設してこの板ナット状部材にて貫通ね
じ穴8を構成してもよい。
金具は、上記実施例に示した実施例の構成に限らず、種
々の態様で構成することができる。例えば、上記実施例
では底板部3の中央部にバーリング加工された筒状部8
aを形成してその内周に貫通ねじ穴8を形成した例を説
明したが、底板部3には貫通穴を形成し、その上面に板
ナット状部材を配設してこの板ナット状部材にて貫通ね
じ穴8を構成してもよい。
【0017】また、上記実施例では、デッキプレート2
1の下側に突出している突条部22が断面三角形の例を
示したが、任意の断面形状の突条部22に適用すること
ができ、例えば断面形状倒立T字状やL字状の突条部に
適用することもできる。
1の下側に突出している突条部22が断面三角形の例を
示したが、任意の断面形状の突条部22に適用すること
ができ、例えば断面形状倒立T字状やL字状の突条部に
適用することもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明のデッキプレート用天井吊り金具
は以上のように実施し得るものであって、本体の底板部
の貫通ねじ穴に吊りボルトを螺合させて螺進方向に回転
操作するだけで、本体曲げ操作板が押し上げられて側壁
板部と中央補強板部との間の位置で底板部が屈曲し、側
壁板部が互いに近付くように傾動してデッキプレート下
側に突出している突条部を挟み付けるので、簡単な操作
で本体を確実強固に固定させることができる。
は以上のように実施し得るものであって、本体の底板部
の貫通ねじ穴に吊りボルトを螺合させて螺進方向に回転
操作するだけで、本体曲げ操作板が押し上げられて側壁
板部と中央補強板部との間の位置で底板部が屈曲し、側
壁板部が互いに近付くように傾動してデッキプレート下
側に突出している突条部を挟み付けるので、簡単な操作
で本体を確実強固に固定させることができる。
【0019】また、支軸で枢着される可動部分を持たな
い構造であるから、製作精度によって取付け時の操作及
び作用が影響されることは殆どなく、さらに側壁板部が
互いに近付くように傾動して側壁板部にてデッキプレー
トの突条部を挟持した状態では、側壁板部と中央補強板
部が近寄って係合突部と係合凹部が互いに嵌入係合する
ため、側壁板部が互いに開く方向に傾動しない限り、側
壁板部と中央補強板部が上下方向に相互に結合されて本
体の変形が確実に防止され、したがって本体を屈曲させ
るためにその屈曲位置で強度が弱くなっていても、吊り
ボルトを吊り下げ使用している状態で本体の変形を確実
に防止でき、大きな引っ張り荷重が作用しても安定した
固定状態を保持できるとともに、吊りボルトが左右に容
易に振れたりする恐れがなく、常に確実安全に使用する
ことができる。
い構造であるから、製作精度によって取付け時の操作及
び作用が影響されることは殆どなく、さらに側壁板部が
互いに近付くように傾動して側壁板部にてデッキプレー
トの突条部を挟持した状態では、側壁板部と中央補強板
部が近寄って係合突部と係合凹部が互いに嵌入係合する
ため、側壁板部が互いに開く方向に傾動しない限り、側
壁板部と中央補強板部が上下方向に相互に結合されて本
体の変形が確実に防止され、したがって本体を屈曲させ
るためにその屈曲位置で強度が弱くなっていても、吊り
ボルトを吊り下げ使用している状態で本体の変形を確実
に防止でき、大きな引っ張り荷重が作用しても安定した
固定状態を保持できるとともに、吊りボルトが左右に容
易に振れたりする恐れがなく、常に確実安全に使用する
ことができる。
【0020】しかも、主として1枚の鉄板から加工する
ことのできる本体と、同様に加工することのできる本体
曲げ操作板の2部品から成り、貫通ねじ孔を別部材で構
成しても3部材から構成することができ、しかも支軸で
枢着される可動部分を持たない構造であるから、全体と
して構造が極めてシンプルで非常に安価に実施すること
ができる。
ことのできる本体と、同様に加工することのできる本体
曲げ操作板の2部品から成り、貫通ねじ孔を別部材で構
成しても3部材から構成することができ、しかも支軸で
枢着される可動部分を持たない構造であるから、全体と
して構造が極めてシンプルで非常に安価に実施すること
ができる。
【図1】 本発明の一実施例のデッキプレート用天井吊
り金具の使用状態を示す縦断正面図である。
り金具の使用状態を示す縦断正面図である。
【図2】 同実施例の天井吊り金具の使用前の状態を示
す縦断側面図である。
す縦断側面図である。
【図3】 同実施例の天井吊り金具の各部品を分解して
示す一部縦断正面図である。
示す一部縦断正面図である。
【図4】 同実施例の天井吊り金具の組立状態の平面図
である。
である。
【図5】 同実施例の使用前の天井吊り金具とデッキプ
レート側の突条部との関係を示す一部縦断正面図であ
る。
レート側の突条部との関係を示す一部縦断正面図であ
る。
【図6】 従来例のデッキプレート用天井吊り金具の使
用状態を示す一部縦断正面図である。
用状態を示す一部縦断正面図である。
【図7】 同従来例の問題点を示す一部縦断正面図であ
る。
る。
1 本体 2 本体曲げ操作板 3 底板部 4 側壁板部 5 側壁板部 6 中央補強板部 8 貫通ねじ穴 9 係合突部 10 係合凹部 11 切欠凹部 12 フック部 21 デッキプレート 22 突条部
Claims (1)
- 【請求項1】本体(1) と、本体曲げ操作板(2) とを備
え、 本体(1) は、底板部(3) と、この底板部(3) の長さ方向
中央部分を除いてその中央部分の両端から底板部(3) の
両端までの各領域の両側辺に立ち上げ形成された側壁板
部(4,5) と、底板部(3) の長さ方向中央部分の両側辺に
立ち上げ形成された中央補強板部(6) とから成るもの
で、底板部(3) の長さ方向中央部分には上下方向の貫通
ねじ穴(8) が設けられ、各側壁板部(4,5) の内側辺の上
部には、底板部(3) が両側壁板部(4,5) と中央補強板部
(6) との間の位置で屈曲してこれら側壁板部(4,5) が互
いに近寄ったときにデッキプレート(21)の突条部(22)を
挟み付ける切欠凹部(11)が設けられ、かつ各側壁板部
(4,5) の内側辺の下部と中央補強板部(6) の両側辺に
は、底板部(3) が両側壁板部(4,5) と中央補強板部(6)
との間の位置で屈曲して側壁板部(4,5) と中央補強板部
(6) が近寄ったときに互いに嵌入係合する係合突部(9)
と係合凹部(10)が設けられ、 本体曲げ操作板(2) は、底板部(3) 上に重なるように配
置されるとともにその両端に底板部(3) の両端に係合す
るフック部(12)を有する、 デッキプレート用天井吊り金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206660A JP2742775B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | デッキプレート用天井吊り金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206660A JP2742775B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | デッキプレート用天井吊り金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932189A JPH0932189A (ja) | 1997-02-04 |
JP2742775B2 true JP2742775B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=16527030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206660A Expired - Lifetime JP2742775B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | デッキプレート用天井吊り金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2742775B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3440015B2 (ja) * | 1999-02-09 | 2003-08-25 | 株式会社メディアリーヴス | コンテンツ登録装置、および、そのプログラムを記録した記録媒体 |
JP5274406B2 (ja) * | 2009-07-30 | 2013-08-28 | 未来工業株式会社 | 配設体支持具 |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP7206660A patent/JP2742775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0932189A (ja) | 1997-02-04 |
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