JP2838694B2 - デッキプレート用吊りボルト取付具 - Google Patents

デッキプレート用吊りボルト取付具

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JP2838694B2
JP2838694B2 JP35530096A JP35530096A JP2838694B2 JP 2838694 B2 JP2838694 B2 JP 2838694B2 JP 35530096 A JP35530096 A JP 35530096A JP 35530096 A JP35530096 A JP 35530096A JP 2838694 B2 JP2838694 B2 JP 2838694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートスラ
ブと一体化される合成スラブ用デッキプレートで、スラ
ブ内に入り込む巾広の溝状凹入部を備え、当該溝状凹入
部の両側壁下端内側には係止用溝が形成されている合成
スラブ用デッキプレートの、前記溝状凹入溝内に係合し
て使用する吊りボルト取付具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の吊りボルト取付具としては、例
えば実公平5−42166号公報に記載されているよう
に、帯状板を山形状に折曲し、その頂部に吊りボルトを
上下方向に螺合貫通させる貫通ねじ孔を設けたものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の吊
りボルト取付具は、その両端係止部を前記デッキプレー
トにおける溝状凹入部の両側係止用溝に係合させ、頂部
に位置する貫通ねじ孔に螺合貫通させた吊りボルトによ
り配管や天井材などを吊り下げるものであるが、当該吊
りボルトに作用する荷重を、頂部から斜め下方に延出す
る両脚部の圧縮応力により支持するものであるから、両
端係止部のレベルから貫通ねじ孔を有する頂部までの高
さが比較的高くなる。しかもこの吊りボルト取付具をデ
ッキプレートの溝状凹入部内に押し込むとき、山形状に
折曲または湾曲している取付具をさらにその折曲または
湾曲の度合いが大きくなるように変形させることになる
のであるから、前記デッキプレートにおける溝状凹入部
の深さが浅い場合や、当該溝状凹入部の中央に補強用リ
ブが下向きに突設されていて実質的に溝状凹入部の中央
部での深さが浅くなっている場合には、この溝状凹入部
内に取付具を弾性に抗して押し込むとき、両端係止部が
前記デッキプレートにおける溝状凹入部の両側係止用溝
に係合する前に、その頂部や当該頂部から突出している
吊りボルトの上端が前記デッキプレートにおける溝状凹
入部の底面に当接して、取付具の取り付けができなくな
ることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得るデッキプレート用吊りボルト取
付具を提供することを目的とするものであって、その手
段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、取付
具本体7と逆折れ防止部材8とを有し、取付具本体7
は、全体が山形状に折曲または湾曲しない略直線状のも
ので、その長さ方向両端には、デッキプレート1の溝状
凹入部2の両側壁下端内側に形成されている係止用溝3
に嵌合する係止部12が設けられ、長さ方向中間部に
は、吊りボルト16が螺合貫通する貫通ねじ孔14と、
上下方向の折曲用ヒンジ部15とが設けられ、逆折れ防
止部材8は、取付具本体7が前記ヒンジ部15において
直線状から上に凸の山形状に折曲するのは許すが下に凸
の逆山形状に折曲するのは阻止するもので、取付具本体
7に取り付けられた構成となっている。
【0005】具体的には、取付具本体7は、前記ヒンジ
部から両端係止部に至る領域に曲げ強度を増大させる補
強部(両側折曲壁部11)を長さ方向に沿って形成した
ものとし、補強部が形成されていない偏平板部10を前
記ヒンジ部15とすることができる。また、取付具本体
22が、その全長にわたって両側辺を折曲した溝形鋼状
のものであるときは、当該取付具本体22の両側折曲壁
部23に上端側から形成した切り込み24,25により
前記ヒンジ部15を形成することができる。
【0006】逆折れ防止部材8は、取付具本体7の上側
で前記ヒンジ部15の一方から他方にわたって重ね、当
該逆折れ防止部材8と取付具本体7とを前記ヒンジ部1
5の片側において、前記貫通ねじ孔14を形成するナッ
ト9の筒軸部9aによって一体にかしめることができ
る。この場合、取付具本体7には、両側辺を上側に折曲
した折曲壁部11を設け、逆折れ防止部材8は、当該両
側折曲壁部11間で取付具本体7上に重ね、当該逆折れ
防止部材8と取付具本体7とを一体にかしめる前記ナッ
ト9を取付具本体7の両側折曲壁部11間に位置させる
ことができる。
【0007】さらに逆折れ防止部材61は、帯状厚板に
前記貫通ねじ孔14を加工したものとすることができ
る。この場合、取付具本体52には、両側辺を上側に折
曲した折曲壁部51を設け、当該両側折曲壁部51間で
取付具本体52上に重ねられた帯状厚板製の逆折れ防止
部材61を、前記両側折曲壁部51の一部63を内側に
折曲させて挟み付け固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1〜図4において、1は
合成スラブ用デッキプレートで、スラブ内に入り込む巾
広の溝状凹入部2を備え、当該溝状凹入部2の両側壁下
端内側には係止用溝3が形成されている。このデッキプ
レート1上に所定厚さにコンクリート4を打設して、合
成コンクリートスラブ5が構築される。
【0009】6は吊りボルト取付具であって、取付具本
体7、逆折れ防止部材8、及びかしめナット9から構成
されている。取付具本体7は、帯状鉄板をプレス加工し
たもので、長さ方向の中央部に偏平板部10を残し、当
該偏平板部10から両端までの領域の両側辺に、当該取
付具本体7の曲げ強度を増大させる補強部として、長さ
方向の中央部側ほど高くなる折曲壁部11を上向きに折
曲形成し、両端には前記デッキプレート1の両係止用溝
3に係合する係止部12を形成している。
【0010】逆折れ防止部材8は、帯状鉄板をプレス加
工したもので、取付具本体7の両側折曲壁部11間の上
側に重ねられ、両側辺には折曲壁部13が上向きに折曲
形成されている。しかして、この逆折れ防止部材8の長
さ方向の中央位置と取付具本体7の長さ方向中央位置と
にはそれぞれ貫通孔が設けられ、両貫通孔に、前記かし
めナット9の底部から同心状に突設されている筒軸部9
aを上から挿通して当該筒軸部9aを取付具本体7の底
面側でかしめることにより、取付具本体7と逆折れ防止
部材8とを互いに結合一体化すると同時に、かしめナッ
ト9のねじ孔により取付具本体7の長さ方向中央位置に
上下方向の貫通ねじ孔14を構成している。
【0011】上記のように構成された吊りボルト取付具
6では、取付具本体7の上下方向の曲げ強度は両側折曲
壁部11(補強部)のない中央偏平板部10付近が著し
く低くなっており、この部分が上下方向のヒンジ部15
となっている。一方、当該取付具本体7の上に重なり且
つかしめナット9により中央部が取付具本体7に固着さ
れている逆折れ防止部材8の両端は、取付具本体7の中
央ヒンジ部15と両端係止部12との間の略中央付近に
位置している。
【0012】従って、上記吊りボルト取付具6を使用す
るときは、図1に示す吊りボルト16の上端螺軸部16
aを貫通ねじ孔14(かしめナット9のねじ孔)に下か
ら少し螺嵌させ、デッキプレート1の溝状凹入部2の下
側で当該溝状凹入部2を横断する向きにある吊りボルト
取付具6を、吊りボルト16を利用して溝状凹入部2内
に押し込むように強く突き上げる。または、片側の係止
部12をデッキプレート1の溝状凹入部2の片側の係止
用溝3に係合させた状態で、上記のように吊りボルト1
6を利用して吊りボルト取付具6を溝状凹入部2内に押
し込むように強く突き上げる。
【0013】この結果、デッキプレート1に当接または
係合する取付具本体7の両端部が吊りボルト16との螺
合部(貫通ねじ孔14の位置)を支点にして下向きに大
きな曲げ力を受けるので、上下方向の曲げ強度が著しく
低くなっている取付具本体7の中央偏平板部10、即ち
ヒンジ部15において取付具本体7が逆折れ防止部材8
から離れる下方へ曲げられ、図1に仮想線で示すように
取付具本体7が山形状に弾性変形する。係る状態で吊り
ボルト取付具6をデッキプレート1の溝状凹入部2内に
嵌入させると、上記のように山形状に変形した取付具本
体7の弾性復元により、その両端係止部12がデッキプ
レート1の溝状凹入部2の両側係止用溝3に係合するこ
とになる。
【0014】この後、吊りボルト16を螺進方向に回転
操作して、その上端を図示のようにデッキプレート1の
溝状凹入部2の底面に圧接させ、その反力で取付具本体
7の中央部に下向きに押圧力を作用させることにより、
当該取付具本体7は、逆折れ防止部材8の底面に当接す
る水平直線状の元の状態に完全に戻され、そして両端係
止部12と吊りボルト16の上端の3点で吊りボルト取
付具6がデッキプレート1の溝状凹入部2内に固定され
る。しかして、吊りボルト16の下端螺軸部(図示省
略)などを利用して、配管や天井材、その他の吊り下げ
対象物を吊りボルト16に吊り下げることができる。
【0015】図5〜図7Aに示す吊りボルト取付具20
は、両リップ部21を上側にしたリップ付き溝形鋼を利
用して取付具本体22を構成している。当該取付具本体
22に内嵌する逆折れ防止部材8の構造及び当該逆折れ
防止部材8と取付具本体22とをかしめナット9を利用
して結合する構造は、先の吊りボルト取付具6と実質的
に同一である。しかして、このリップ付き溝形鋼を利用
した取付具本体22には、その両端係止部12から等距
離にある中央付近の2か所において、両リップ部21を
含む両側折曲壁部23の上端から切り込み24,25を
加工して、上下方向の折曲用ヒンジ部15を形成してい
る。各切り込み24,25の内端には円形孔部24a,
25aを形成している。
【0016】なお、図7Bに示すように、リップ部21
を持たない溝形鋼を利用して取付具本体22を構成する
こともできる。
【0017】図8〜図10に示す吊りボルト取付具30
は、上記吊りボルト取付具20と同様に、両リップ部2
1を上側にしたリップ付き溝形鋼を利用して取付具本体
22を構成するとともに、切り込み24,25によりヒ
ンジ部15を構成したものであるが、逆折れ防止部材3
1が取付具本体22の外側に装着されている。即ち、両
切り込み24,25間で取付具本体22の底面に当接す
る底板部32と、取付具本体22の両側折曲壁部23の
外側に隣接する逆台形の両側折曲壁部33と、取付具本
体22の両リップ部21の上に重なるリップ部34とか
ら成る、断面形状がリップ付き溝形鋼状の逆折れ防止部
材31であって、底板部32と取付具本体22とがかし
めナット9により結合一体化されている。
【0018】この構成では、取付具本体22が逆山形状
に折れるのを防止するのは、逆折れ防止部材31の両リ
ップ部34であるから、当該逆折れ防止部材31の両リ
ップ部34は、取付具本体22のヒンジ部15を構成す
る切り込み24,25より両端係止部12の側の取付具
本体リップ部21上に被さるようにし、そして取付具本
体22のヒンジ部15(切り込み24,25)と両端係
止部12との間の領域部分が下方へ折曲するのを妨害し
ないように、逆折れ防止部材31の底板部32の幅を定
めている。
【0019】図11〜図13に示す吊りボルト取付具4
0は、両リップ部41を下側にしたリップ付き溝形鋼を
利用して取付具本体42を構成するとともに、切り込み
24,25によりヒンジ部15を構成し、そして逆折れ
防止部材43を取付具本体42の外側に装着したもので
ある。この吊りボルト取付具40では、切り込み24,
25は、取付具本体42の上側になる底板部から両側折
曲壁部44の下端近傍にわたってコの字形に連続するよ
うに形成される。そして逆折れ防止部材43は、取付具
本体42の上面に当接する天板部45と、取付具本体4
2の両側折曲壁部44の外側に隣接する両側折曲壁部4
6とから成るもので、天板部45と取付具本体42とが
かしめナット9により結合一体化されている。
【0020】この構成では、取付具本体42が逆山形状
に折れるのを防止するのは、逆折れ防止部材43の天板
部45であるから、当該逆折れ防止部材43の天板部4
5は、取付具本体42のヒンジ部15を構成する切り込
み24,25より両端係止部12の側の取付具本体42
上に被さるようにしている。
【0021】図14〜図16に示す吊りボルト取付具5
0は、帯状鉄板の両側辺から上向きに、長さ方向の中央
部領域が高くなるように折曲壁部51を折曲形成した取
付具本体52と、この取付具本体52に上側から内嵌す
る逆折れ防止部材53とが使用されている。取付具本体
52の長さ方向中央部付近には、その両側折曲壁部51
の両端係止部12から等距離の2か所に上端から切り込
み24,25を形成してヒンジ部15が構成されてい
る。逆折れ防止部材53は、かしめナット9により取付
具本体52の中央部上側に結合され、取付具本体52の
両側折曲壁部51に沿って立ち上がる両側折曲壁部54
から取付具本体52の両側折曲壁部51に上から外嵌す
る嵌合部55が折曲形成されている。勿論、この逆折れ
防止部材53は、その嵌合部55を含めて、切り込み2
4,25によって構成されるヒンジ部15より両端係止
部12の方へ延出する長さを有するものである。
【0022】この構成では、逆折れ防止部材53そのも
のによって取付具本体52がヒンジ部15を支点に上方
へ逆山形状に折曲するのを防止するだけでなく、切り込
み24,25より両端係止部12の側で取付具本体52
の両側折曲壁部51に外嵌する嵌合部55も、取付具本
体52がヒンジ部15を支点に上方へ逆山形状に折曲す
るのを防止する。さらに、取付具本体52の両端係止部
12に上向きの外力が作用したときに、切り込み24,
25において互いに突き合う両側折曲壁部51が座屈変
形するのを逆折れ防止部材53の両側嵌合部55で防止
することができるので、耐荷重性能が向上する。
【0023】図17〜図19に示す吊りボルト取付具6
0は、先の吊りボルト取付具50に使用したものと同一
の取付具本体52と、帯状厚板製の逆折れ防止部材61
とから構成されている。しかして、帯状厚板製の逆折れ
防止部材61は、取付具本体52の内側に丁度嵌合し得
る幅のもので、その中央に貫通ねじ孔14が直接加工さ
れており、この貫通ねじ孔14を取付具本体52の中央
に設けられた貫通孔62に合致させた状態で逆折れ防止
部材61を取付具本体52上に載置し、当該逆折れ防止
部材53の両切り込み24,25間の部分63をそれぞ
れ内側に折曲して、当該部分63と取付具本体52との
間で逆折れ防止部材61を圧着固定している。
【0024】なお、逆折れ防止部材61は、切り込み2
4,25によって構成されるヒンジ部15より両端係止
部12の側へ延出する長さを有するものであることは当
然である。また、逆折れ防止部材61を取付具本体52
上に固定するとき、当該逆折れ防止部材61の位置決め
を容易ならしめるために、図示のように逆折れ防止部材
61の底面の両端近傍2か所に凹部64を形成するとと
もに、この凹部64に対応する位置で取付具本体52上
に突起部65を形成しておき、この凹部64と突起部6
5とを互いに嵌合させた状態で、逆折れ防止部材61を
取付具本体52上に固定することができる。
【0025】以上、代表的な吊りボルト取付具の実施形
態を説明したが、何れも図1〜図4に示した吊りボルト
取付具6において説明した使用方法と同様の方法で使用
できるものである。また、切り込みによってヒンジ部1
5を構成した実施形態では、何れも長さ方向の中央付近
に2か所の切り込み24,25(ヒンジ部15)を設け
たが、何れか片側の切り込み24または25のみによっ
て1か所にヒンジ部15を構成しても良い。さらに、取
付具本体に対する逆折れ防止部材の取り付けか所や取り
付け方法は、上記実施形態に示した方法に限定されるわ
けではない。例えば取り付け方法としては、溶接やリベ
ット止め、各種接着、圧着、かしめ方法などが採用でき
る。また、貫通ねじ孔14も、逆折れ防止部材の取り付
け方法や取り付けか所によっては、取付具本体に直接加
工形成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明のデッキプレート用
吊りボルト取付具によれば、従来のこの種の吊りボルト
取付具のように、取付具本体が山形状に折曲または湾曲
していて、これをデッキプレートの溝状凹入部内に押し
込むときに更にその折曲または湾曲の度合いが大きくな
るように変形させるものではなく、略直線状の取付具本
体を、デッキプレートの溝状凹入部内に押し込むときだ
け山形状に弾性変形させるものであるから、山形状に弾
性変形したときの高さが十分に低くなり、従って、デッ
キプレートの溝状凹入部の深さが浅い場合や、当該溝状
凹入部の中央に補強用リブが下向きに突設されていて実
質的に溝状凹入部の中央部での深さが浅くなっているよ
うな場合でも、問題なく使用することができる。
【0027】なお、請求項2に記載の構成によれば、逆
折れ防止部材から片持ち状に延出する取付具本体の曲げ
強度を補強部において補強しながら、同時にヒンジ部
を、軸などを使用せずに必要か所に構成することがで
き、取付具全体を安価に構成することができる。
【0028】また、請求項3に記載の構成によれば、溝
形鋼やリップ突き溝形鋼など、既製の素材を利用して十
分な曲げ強度を有する取付具本体を構成し得ると同時
に、ヒンジ部を、軸などを使用せずに必要か所に簡単に
構成することができ、取付具全体を安価に構成すること
ができる。
【0029】さらに請求項4に記載の構成によれば、取
付具本体に対する逆折れ防止部材の取り付けを、貫通ね
じ孔を構成するナットの取り付けを利用して行うことが
でき、やはり製造コストの低減に効果がある。この場
合、請求項5に記載の構成によれば、取付具本体の上端
よりも貫通ねじ孔を構成するナットが上方に突出するよ
うに取り付けられる場合と比較して、取付具全体の高さ
を一層低くすることができる。
【0030】また、請求項6に記載の構成によれば、逆
折れ防止部材と貫通ねじ孔を構成するナットとの2部品
を使用する場合と比較して、部品点数が少なくなり、組
み立ても簡単容易になる。この場合、請求項7に記載の
構成によれば、溶接やリベットなどの取付専用部品を使
用しないで、簡単容易に逆折れ防止部材を取付具本体上
に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の吊りボルト取付具の使用状態
を示す一部縦断正面図である。
【図2】 同吊りボルト取付具の平面図である。
【図3】 同吊りボルト取付具の拡大側面図である。
【図4】 同吊りボルト取付具の拡大中央縦断側面図で
ある。
【図5】 第二実施形態の吊りボルト取付具の一部切り
欠き平面図である。
【図6】 同吊りボルト取付具の一部切り欠き正面図で
ある。
【図7】 A図は同吊りボルト取付具の拡大側面図であ
り、B図はその変形例を示す拡大側面図である。
【図8】 第三実施形態の吊りボルト取付具の一部切り
欠き平面図である。
【図9】 同吊りボルト取付具の一部切り欠き正面図で
ある。
【図10】 同吊りボルト取付具の拡大側面図である。
【図11】 第四実施形態の吊りボルト取付具の一部切
り欠き平面図である。
【図12】 同吊りボルト取付具の一部切り欠き正面図
である。
【図13】 同吊りボルト取付具の拡大側面図である。
【図14】 第五実施形態の吊りボルト取付具の一部切
り欠き平面図である。
【図15】 同吊りボルト取付具の一部切り欠き正面図
である。
【図16】 同吊りボルト取付具の拡大側面図である。
【図17】 第六実施形態の吊りボルト取付具の平面図
である。
【図18】 同吊りボルト取付具の一部切り欠き正面図
である。
【図19】 同吊りボルト取付具の側面図である。
【符号の説明】
1 合成スラブ用デッキプレート 2 溝状凹入部 3 係止用溝 6 第一実施形態の吊りボルト取付具 7 取付具本体 8 逆折れ防止部材 9 かしめナット 9a 同ナットの筒軸部 10 偏平板部 11 取付具本体の両側折曲壁部 12 係止部 13 逆折れ防止部材の両側折曲壁部 14 貫通ねじ孔 15 ヒンジ部 16 吊りボルト 20 第二実施形態の吊りボルト取付具 22 同吊りボルト取付具の取付具本体 24 切り込み 25 切り込み 30 第三実施形態の吊りボルト取付具 31 同吊りボルト取付具の逆折れ防止部材 40 第四実施形態の吊りボルト取付具 42 同吊りボルト取付具の取付具本体 43 同吊りボルト取付具の逆折れ防止部材 50 第五実施形態の吊りボルト取付具 52 同吊りボルト取付具の取付具本体 53 同吊りボルト取付具の逆折れ防止部材 55 嵌合部 60 第六実施形態の吊りボルト取付具 61 同吊りボルト取付具の帯状厚板製逆折れ防止部
材 63 逆折れ防止部材を押圧固定する両側折曲壁部の
部分 64 凹部 65 突起部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付具本体と逆折れ防止部材とを有し、 取付具本体は、全体が山形状に折曲または湾曲しない略
    直線状のもので、その長さ方向両端には、デッキプレー
    トの溝状凹入部の両側壁下端内側に形成されている係止
    用溝に嵌合する係止部が設けられ、長さ方向中間部に
    は、吊りボルトが螺合貫通する貫通ねじ孔と、上下方向
    の折曲用ヒンジ部とが設けられ、 逆折れ防止部材は、取付具本体が前記ヒンジ部において
    直線状から上に凸の山形状に折曲するのは許すが下に凸
    の逆山形状に折曲するのは阻止するもので、取付具本体
    に取り付けられているデッキプレート用吊りボルト取付
    具。
  2. 【請求項2】取付具本体は、前記ヒンジ部から両端係止
    部に至る領域に曲げ強度を増大させる補強部を長さ方向
    に沿って形成したもので、補強部が形成されていない偏
    平板部が前記ヒンジ部となっている請求項1に記載のデ
    ッキプレート用吊りボルト取付具。
  3. 【請求項3】取付具本体は、その全長にわたって両側辺
    を折曲した溝形鋼状のもので、前記ヒンジ部は、当該取
    付具本体の両側折曲壁部に上端側から形成した切り込み
    により形成されている請求項1に記載のデッキプレート
    用吊りボルト取付具。
  4. 【請求項4】逆折れ防止部材は、取付具本体の上側で前
    記ヒンジ部の一方から他方にわたって重ねられ、当該逆
    折れ防止部材と取付具本体とが前記ヒンジ部の片側にお
    いて、前記貫通ねじ孔を形成するナットの筒軸部によっ
    て一体にかしめられている請求項1〜3の何れかに記載
    のデッキプレート用吊りボルト取付具。
  5. 【請求項5】取付具本体は、両側辺を上側に折曲した折
    曲壁部を有し、逆折れ防止部材は、当該両側折曲壁部間
    で取付具本体上に重ねられ、当該逆折れ防止部材と取付
    具本体とが前記ヒンジ部の片側において、前記貫通ねじ
    孔を形成するナットの筒軸部によって一体にかしめら
    れ、当該ナットが取付具本体の両側折曲壁部間に位置し
    ている請求項4に記載のデッキプレート用吊りボルト取
    付具。
  6. 【請求項6】逆折れ防止部材は、帯状厚板に前記貫通ね
    じ孔を加工したものである請求項1〜3の何れかに記載
    のデッキプレート用吊りボルト取付具。
  7. 【請求項7】取付具本体は、両側辺を上側に折曲した折
    曲壁部を有し、逆折れ防止部材は、当該両側折曲壁部間
    で取付具本体上に重ねられ、取付具本体の両側折曲壁部
    の一部を内側に折曲させて前記逆折れ防止部材を挟み付
    け固定して成る請求項6に記載のデッキプレート用吊り
    ボルト取付具。
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