JP2000336810A - 建築用主構成材に対する長尺副構成材の取付治具 - Google Patents
建築用主構成材に対する長尺副構成材の取付治具Info
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Abstract
に対する長尺副構成材の取付治具を提供すること。 【解決手段】 H型鋼等の主構成材2のフランジ2aに
ランナー等の長尺副構成材3を取り付けるための建築用
主構成材に対する長尺副構成材の取付治具に関する。主
構成材2のフランジ内面2bに掛止する一対の掛止部1
1と、主構成材2のフランジ外面2cに接当する一対の
接当部12と、長尺副構成材3を取り付けるための取付
部15とを備えている。本治具は、一対の掛止部11,
11の間にフランジ2aを挿入可能で、このフランジ内
面2b又は外面2cに対する交差軸P周りでの相対回転
によりこのフランジ2aに対して接当部12を接当させ
ると共に掛止部11を掛止させて連結可能である。この
フランジ2aへの連結状態における取付部15をフラン
ジ外面2cから離隔させるように構成してある。
Description
材のフランジにランナー等の長尺副構成材を取り付ける
ための建築用主構成材に対する長尺副構成材の取付治具
に関する。
梁等の主構成材をなすH型鋼にランナーを取り付けるに
当たっては、ランナー及びH型鋼のフランジにあらかじ
め孔を開口し、ボルトを貫通させてナットで締め付ける
ような工程を必要としていた。
るには手数が掛かり、また、ボルトナットの貫通操作と
締付操作を行わねばならず、作業効率が非常に悪かっ
た。また、主構成材に開口するのであるから、主構成材
の強度低下を来して、建築物の耐久性を劣化させる恐れ
もある。
げることでフランジに開孔せずにランナーを取り付ける
ことのできる取付治具が提案されている。この取付治具
は、フランジの縁部から下方に向かって突出する一対の
突出片間にランナーを介在させ、ネジを側方から貫通さ
せて螺合させることで、ランナーを取り付けることが可
能である。
フランジに連結する際に複数個の爪を確実に折り曲げな
ければならないので、その連結作業が未だ煩雑であっ
た。また、ランナーの取り付けに使用するネジの頭が側
方に突出するので、壁材のネジ頭に相当する部分を削ら
ねばならず、煩雑であった。
みて、本発明は、工事における作業性の優れた建築用主
構成材に対する長尺副構成材の取付治具を提供すること
を目的とする。
め、本発明に係る建築用主構成材に対する長尺副構成材
の取付治具の特徴は、H型鋼等の主構成材のフランジに
ランナー等の長尺副構成材を取り付けるための構成であ
って、前記主構成材のフランジ内面に掛止する一対の掛
止部と、前記主構成材のフランジ外面に接当する一対の
接当部と、前記長尺副構成材を取り付けるための取付部
とを備え、前記一対の掛止部の間に前記フランジを挿入
可能で且つこのフランジ内面又は外面に対する交差軸周
りでの相対回転によりこのフランジに対して前記接当部
を接当させると共に前記掛止部を掛止させて連結可能で
あり、このフランジへの連結状態において前記取付部を
前記フランジ外面から離隔させたことにある。
に構成されているので、前記フランジ外面への対向視に
おいて前記フランジに対する時計周り方向への回転でこ
のフランジに連結可能であるように前記掛止部と接当部
とを配置することが望ましい。
せることで前記フランジ内面に接当する突起を形成する
ことで、回転による治具の取付が容易となる。
付部との間に壁際材等の他の長尺副構成材を取り付ける
ための側部を設けてもよい。
の各端部に前記掛止部と前記接当部とをそれぞれ形成
し、この板材をチャンネル状に折り曲げてチャンネルの
底部に前記取付部を形成すると工程が簡易となる。
れば、建築用主構成材のフランジに対して回転させるこ
とにより連結できると共に、同フランジ等に対して下側
又は上側からランナー等を取り付けることができて、工
事における作業性の優れた建築用主構成材に対する長尺
副構成材の取付治具を提供することが可能となった。
本発明をさらに詳しく説明する。本発明の第一実施例
は、図1〜4に示すように、集合住宅等における梁等の
主構成部材をなすH型鋼2の下側にランナー3を取り付
けるための取付治具10として例示されている。図2の
梁周辺部下地構造1において、この取付治具10は長尺
であるH型鋼2の下側に長手方向に対して間隔をおいて
連結されている。そして、各取付治具10の取付部15
に対して長尺のランナー3が取付ねじ5により締付固定
されている。後述する第二実施例の如く下方にも同様の
ランナー3が配置されており、上下一対のランナー3,
3間にスタッド6が取り付けられ、石膏ボード等の壁材
7がネジによりスタッドに固定される。壁の上端にはラ
ンナー3のフランジ部に取付ねじ5を介して長尺の天井
用壁際材4が同じく固定されている。この天井用壁際材
4には天井材取付用の野縁9が固定される。
ウエブ2d上下にそれぞれフランジ2a,2aを有して
いる。取付治具10は各端部にフランジ内面2bへの掛
止部11とフランジ外面2cへの接当部12とをそれぞ
れ有する亜鉛メッキ鋼板等よりなる板材をチャンネル状
に折り曲げてその底部にランナー3取り付け用の取付部
15を形成してある。各掛止部11,11と接当部1
2,12とはH型鋼2への連結時における回転の中心と
なるフランジ内外面2b、2cにほぼ直交する交差軸P
についてそれぞれ対角に並べてある。すなわち、各側部
16毎に掛止部11と接当部12とを一つずつ設けてあ
り、取付治具10のH型鋼2長手方向に対する一端側に
掛止部11と接当部12とがそれぞれ位置するように構
成してある。
上面はフランジ内面2bに掛止する掛止部11の下面よ
りもより取付部15へ近くに位置させてある。また、各
掛止部11の上面から凹部14aの部分を下方に押圧す
ることで掛止部11の下面に突出する突起14を2箇所
形成してある。そして、突起14の下端と接当部12の
上端との間隔をフランジ2aの厚みよりも小さくするこ
とで、フランジ2aに対して取付治具10をその弾性変
形により充分しっかりと連結できるように構成してあ
る。
13をそれぞれ形成してある。そして、図4に示すよう
に、フランジ2aに対する平面視でH型鋼2とフランジ
2aとが交差する状態では、切欠部13を設けたことに
よって掛止部11,11間をフランジ2aが通過して接
当部12の上面に接当することが可能となっている。ま
た、図1、図4に示すように、フランジ内面2bへの対
向視Dにおいて、H型鋼2に対して時計周り方向Rへ取
付治具10を回転させることで、接当部12,12をフ
ランジ外面2cに接当させると共に掛止部11,11及
び突起14をフランジ内面2bに掛止させ、H型鋼2の
下面に取付治具10を連結することが可能である。
手順について説明する。まず、H型鋼2の下側のフラン
ジ2aを先の切欠部13,13間を通過させるように、
取付治具10をH型鋼2に対してフランジ外面2cへの
対向視D方向に上昇させる。そして、取付治具10をフ
ランジ外面への対向視Dで時計周り方向Rに回転させ
て、掛止部11,11及び突起14をフランジ内面2b
に掛止させ、取付治具10をフランジ2aに連結する。
せ、下方から上方に向かって取付ねじ5を押し当てて同
じく時計周り方向Rに回転させ、取付ねじ5の先端部に
よりランナー3,取付部15に貫通孔を形成しつつ双方
に取付ねじ5を螺合させる。フランジ2aに対する取付
治具10の連結時の回転方向と取付ねじ5の螺合方向と
が共に時計周り方向Rであって一致しているので、取付
ねじ5の螺合によって取付治具10がフランジ2aに対
して弛緩することはなく、むしろ強固に連結されること
となる。
後上下ランナー3,3間にスタッド6を固定する。そし
て、壁材7をスタッド6に接当させ、ネジを壁材7とス
タッド6との双方に貫通させることで壁材7の取付が完
了する。その後、天井用壁際材4を壁材7に接当させ、
取付ねじ5を天井用壁際材4,壁材7,ランナー3と貫
通させることでこれらを螺合固定する。
態で取付ねじ5により互いに圧接されるように固定され
ているので、ランナー3に対して取付治具10が相対回
転するのは非常に困難である。また、ランナー3は長尺
で複数箇所において取付治具10と連結されているの
で、ランナー3自体がある取付ねじ5周りで傾くのも容
易ではない。よって、上述の如き簡単な取付工事で済む
にも拘わらず、ランナー3はH型鋼2に対して弛緩する
ことなく強固に固定されることとなる。
第二実施形態について説明する。なお、上記第一実施形
態と同様の部材には同様の符号を附してある。
ー3を取り付けるための取付治具20として例示されて
いる。図5の梁周辺部下地構造1において、この取付治
具20も長尺であるH型鋼2の下側に間隔をおいて連結
され、各取付治具20の取付部25に対して長尺のラン
ナー3が取付ねじ5により締付固定されている。
ものであって、掛止部21による掛止の負担が小さいこ
とから、ランナー3の長手方向に対して掛止部21の部
分が第一実施形態よりも短くなるように構成してあり、
突起24及び凹部24aも各掛止部21について1箇所
ずつのみ設けるに留めている。上方からの取付治具20
に対する荷重は接当部22により主として支持される。
掛止部21,21同士の対向部には切欠部23をそれぞ
れ形成してあり、フランジ2aをこれらの間に受け入れ
可能としてある。上記第一実施形態の如く天井用壁際材
4取付用の取付ねじ5との干渉を防ぐ必要はないので、
側面26を先の側部16よりも伸長させてある。
付治具30では、上記第一実施形態に係る取付治具10
よりも側部16,16を上下に長くすることによって、
この側部16,16に野縁8取付用の天井用壁際材4を
取付ねじ5により直接取付可能に構成してある。また、
取付部15には先の第一実施形態よりも幅狭のランナー
3とスタッド6とを取付けてある。野縁8の下面には壁
材7と同様の天井材9を取付けてある。なお、この実施
形態では側部16に天井用壁際材4を取付けたが、上記
第二実施形態の側面26に長尺副構成材としての床用壁
際材を取付けてもよい。
ついて列挙する。上記各実施形態では、取付部15,2
5に対してランナー3を取付ねじ5により取り付けた
が、リベットや溶接により取り付けても構わない。但
し、設備等の取扱性や火災への配慮に鑑みれば、取付ね
じ5を用いるのが最も合理的である。
突起14,24を設けた。しかし、この突起の代わりに
掛止部11,21にリブを設けてもよい。なお、掛止部
11,21に突起14,24やリブ等の突出部を全く設
けないことも可能であるが、回転時の摩擦抵抗が大きく
なったり掛止時のがたつきが生じる虞があることから、
突出部を設けることが望ましい。
材料で構成したが、強化樹脂等材料は適宜選択可能であ
る。
部15,25のみに対して長尺部材を取り付けた。しか
し、長尺部材は上述の側部16,26に対して取り付け
ることも可能である。
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、この記入により本発明は添付図面の構成に限定
されるものではない。
構成材の取付治具をH型鋼に対して取り付けた状態を示
す斜視図である。
における壁下地構造の断面図である。
す側面図である。
すH型鋼の一部を破砕した平面図である。
付け状態を示す梁周辺の壁下部における壁下地構造の断
面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 H型鋼等の主構成材(2)のフランジ
(2a)にランナー等の長尺副構成材(3)を取り付け
るための建築用主構成材に対する長尺副構成材の取付治
具であって、前記主構成材(2)のフランジ内面(2
b)に掛止する一対の掛止部(11,21)と、前記主
構成材(2)のフランジ外面(2c)に接当する一対の
接当部(12,22)と、前記長尺副構成材(3)を取
り付けるための取付部(15,25)とを備え、前記一
対の掛止部(11,21)の間に前記フランジ(2a)
を挿入可能で且つこのフランジ内面(2b)又は外面
(2c)に対する交差軸(P)周りでの相対回転により
このフランジ(2a)に対して前記接当部(12,2
2)を接当させると共に前記掛止部(11,21)を掛
止させて連結可能であり、このフランジ(2a)への連
結状態において前記取付部(15,25)を前記フラン
ジ外面(2c)から離隔させてある建築用主構成材に対
する長尺副構成材の取付治具。 - 【請求項2】 前記フランジ外面(2c)への対向視
(D)において前記フランジ(2a)に対する時計周り
方向(R)への回転でこのフランジ(2a)に連結可能
である請求項1に記載の建築用主構成材に対する長尺副
構成材の取付治具。 - 【請求項3】 前記掛止部(11,21)の一部を前記
接当部(12,22)側に突出させることで前記フラン
ジ内面(2b)に接当する突起(14,24)を形成し
てある請求項1又は2のいずれかに記載の建築用主構成
材に対する長尺副構成材の取付治具。 - 【請求項4】 前記掛止部(11,21)又は前記接当
部(12,22)と前記取付部(15,25)との間に
壁際材等の他の長尺副構成材(4)を取り付けるための
側部(16,16,26,26)を設けてある請求項1
〜3のいずれかに記載の建築用主構成材に対する長尺副
構成材の取付治具。 - 【請求項5】 板材の各端部に前記掛止部(11,2
1)と前記接当部(12,22)とをそれぞれ形成し、
この板材をチャンネル状に折り曲げてチャンネルの底部
に前記取付部(15,25)を形成してある請求項1〜
4のいずれかに記載の建築用主構成材に対する長尺副構
成材の取付治具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15535099A JP4122110B2 (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | 建築用主構成材に対する長尺副構成材の取付治具 |
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JP4122110B2 JP4122110B2 (ja) | 2008-07-23 |
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---|---|---|---|
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---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203687A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Nippon Kenko Kk | ランナー取付具 |
US8330728B2 (en) | 2004-12-31 | 2012-12-11 | Lenovo (Beijing) Limited | Information input device for portable electronic apparatus and control method |
JP2015007355A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-15 | 大和ハウス工業株式会社 | 部材係止具、梁下取付部材および天井構造 |
JP2017223070A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 大和ハウス工業株式会社 | ランナー固定具及びランナー固定構造 |
JP2020153209A (ja) * | 2019-03-23 | 2020-09-24 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物の下地構造 |
-
1999
- 1999-06-02 JP JP15535099A patent/JP4122110B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7232681B2 (ja) | 2019-03-23 | 2023-03-03 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物の下地構造 |
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