JP2653649B2 - 木部材とラチス部材の接合部 - Google Patents

木部材とラチス部材の接合部

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JP2653649B2 JP15101196A JP15101196A JP2653649B2 JP 2653649 B2 JP2653649 B2 JP 2653649B2 JP 15101196 A JP15101196 A JP 15101196A JP 15101196 A JP15101196 A JP 15101196A JP 2653649 B2 JP2653649 B2 JP 2653649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は主として木質構造
の住宅に用いるための耐力パネルを木部材と鋼製ラチス
部材で構成する場合における、木部材とラチス部材の接
合部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木質構造建築物において、地震などの水
平力に対しては、従来、筋違、壁の配置により対処する
場合が多い。
【0003】しかし、従来の木質構造建築物は、木材の
強度の問題の他、水平耐力部材としての筋違や壁により
開口部や空間の設計の自由度が制限され、またユニット
化が難しいこと、施工に多くの時間を要すること、特殊
な技能を有する職人を必要とすることなどの問題があ
り、量産化が難しかった。
【0004】これに対し、例えば図1あるいは図2に示
すような中央の木部材2の両側に鋼管、鉄筋、その他の
棒状部材を波状に配したラチス部材3を接合してユニッ
トを形成してなる耐力パネル1を、後述する図3あるい
は図9、図10のような形で木質構造建築物の枠組内に
組み込むことで、軽量、かつ強度の高い水平耐力部材と
して機能させることができ、また建築軸組構造として施
工性の向上が図れるとともに、筋違や一般の壁構造に比
べ開口部を広くとることができ、その配置についても自
由度が大きく、自由な空間デザインが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、建築軸組におけ
る木部材と鋼製部材との組み合わせを考えた場合、従来
の接合構造としては、例えば図11に示すように木部材
2の両面にL型アングル等からなる接合金具20を貫通
ボルト4等で止め、その突出片にアングル等からなるト
ラス部材3aをボルト21で接合するといった構造が一
般的である。
【0006】しかし、貫通ボルト4で接合金具20を止
めただけでは、木部材2のボルト挿入孔7とのクリアラ
ンスにより、貫通ボルト4にせん断力が加わったときガ
タツキが生じやすく、耐力パネルとして十分な機能が発
揮できないという問題がある。
【0007】本願発明は、上述のような課題の解決を図
ったものであり、木質構造建築物用として軽量かつ高強
度で施工性に優れた耐力パネルを実現する上で必要とな
る合理的な構造の木部材と鋼製ラチス部材の接合部を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は木部材の両側
に鋼製ラチス部材を配置してなる耐力パネルにおける木
部材とラチス部材との接合部について、ボルト挿入孔を
形成した木部材側の接合部の両面に、ボルト挿入孔を有
する固定板を止め付け、接合部を偏平に成形したラチス
部材のその接合部を固定板に当接させて、木部材および
固定板のボルト挿入孔を貫通するボルトによって固定し
てなることを特徴とする。
【0009】この場合、木部材のボルト挿入孔と貫通す
るボルトとの間にクリアランスがあっても、木部材接合
部表面と固定板およびラチス部材接合部の偏平な部分と
の間で面的に力が伝達されるため、ガタツキが生じな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はユニットとしての耐力パネ
ル1の一例を示したもので、木部材2と、ラチス部材3
とからなる。この例におけるラチス部材3は1本の鋼管
を波状に屈曲し、木部材2側に当接する接合部を偏平と
したもので、中央に配される木部材2の両側にボルト4
で接合し、平面的な水平耐力部材を構成する。
【0011】図2はラチス部材3の向きを図1の例と逆
向きにした場合の例であり、図1のものではラチス部材
3の上下端が中央の木部材2に当接し、閉じた形である
のに対し、図2の例ではラチス部材3の上下端が開いた
形になっている。
【0012】このような耐力パネル1はユニット化した
状態で、図3に示すように、梁、桁、土台などの上下横
部材5および柱6などの木部材で囲まれる枠組内に組み
込んで使用する。柱6などに対しては、これに当接する
ラチス部材3の屈曲した偏平部をボルト4などで接合す
る。また、耐力パネル1の中央の木部材2は上記枠組内
に組み込む際、間柱と同様に扱うこともできる。
【0013】図4は本願発明に係る耐力パネル1を構成
する木部材2と鋼製ラチス部材3の接合部の一実施形態
を示したものである。この例では、木部材2の両側面に
ボルト挿入孔7を設けた鋼板製の固定板8(図5参照)
を木ネジ9により固定しておき、偏平としたラチス部材
3の接合部に木部材2を貫通するボルト4を挿通して接
合する。
【0014】図6は建築物の軸組を構成する柱6などの
木部材と耐力パネル1を構成するラチス部材3の接合部
の詳細を示したもので、上述した耐力パネル1中央の木
部材2とラチス部材3の接合と同様に行うことができ
る。なお、この場合、木部材としての柱6の片側のみの
接合となる。
【0015】図7および図8は耐力パネル1を構成する
木部材2の上下横架材5への取付け方法の一例を示した
もので、基板10から直角に突設したブラケット11を
木部材2に取付けるとともに、基板10を横架材5に木
ネジなどによって取り付けている。
【0016】図9は軸組構造における耐力パネル1の配
置例を示したもので、耐力パネル1を梁、桁、土台など
の上下横部材5間に、一般の柱の他に耐力パネル取付け
用の枠組を構成する木部材(もちろん通常の柱、間柱と
して配置されるものも含む)を設け、軸組内に耐力パネ
ル1を分散配置している。具体的には柱や、開口位置、
軸組としての必要な耐力などを考慮し、設計により水平
耐力部材として効率的な配置を決定する。
【0017】図10は図9の軸組による木質建築構造物
における他の構造部材との関係を示したもので、原則的
には従来工法により構築することができ、さらに接合金
具などの工夫により、量産化、施工の合理化を図ること
ができる。なお、図中、12はRC基礎、13は大引、
14は片持ち式ベランダ部、15はべランダ手摺、16
は垂木、17は野地板、18はアスファルトルーフィン
グ、19は屋根仕上げ材を示す。
【0018】
【発明の効果】本願発明では、木部材の両側に鋼製ラチ
ス部材を配置してなる耐力パネルを形成するにあたり、
耐力パネルを構成する木部材の接合部表面と固定板およ
びラチス部材接合部の偏平な部分との間で面的に力が伝
達され、その力は固定板に止め付けた木ネジを介して木
部材へ伝達されるため、木質建築構造物に組み込んだ場
合においてボルト挿入孔と貫通ボルトとの間にクリアラ
ンスがあってもガタツキが生じず、耐力パネルに高い強
度を発揮させることができる。
【0019】また、接合のための部材および構造が単純
であり、施工せ容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の接合部の適用対象となる耐力パネル
の一例を示す正面図である。
【図2】本願発明の接合部の適用対象となる耐力パネル
の他の例を示す正面図である。
【図3】耐力パネルの使用状態を示す正面図である。
【図4】本願発明の接合部の具体的な実施形態を示した
ものであり、(a) は鉛直断面図、(b) は側面図である。
【図5】図4の実施形態で用いた固定板の正面図であ
る。
【図6】建築物の軸組を構成する柱と耐力パネルを構成
するラチス部材の接合部の一例を示す鉛直断面図であ
る。
【図7】ラチス部材上端の接合部の一例を示す正面図で
ある。
【図8】ラチス部材下端の接合部の一例を示す鉛直断面
図である。
【図9】木質建築構造物の軸組構造における耐力パネル
の配置を示す斜視図である。
【図10】図9の構造について他の構造部材との関係を
示す分解斜視図である。
【図11】従来の建築軸組における木部材と鋼製部材の
接合構造の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1……耐力パネル、2…木部材、3…ラチス部材、4…
貫通ボルト、4a…座金、5…横架材、6…柱、7…ボ
ルト挿入孔、8…固定板、9…木ネジ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 643 E04B 2/56 643A 651 651C 651S 652 652J

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木部材の両側に鋼製ラチス部材を配置し
    てなる耐力パネルの前記木部材とラチス部材との接合部
    であって、ボルト挿入孔を形成した木部材側の接合部の
    両面に、ボルト挿入孔を有する固定板を止め付け、偏平
    に成形した前記ラチス部材側の接合部を前記固定板に当
    接させ、前記木部材および固定板のボルト挿入孔を貫通
    するボルトによって固定してなることを特徴とする木部
    材とラチス部材の接合部。
JP15101196A 1988-06-28 1996-06-12 木部材とラチス部材の接合部 Expired - Fee Related JP2653649B2 (ja)

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