JPS587102Y2 - 機関点火用配電器のキヤツプ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は機関点火用配電器のキャップ取付装置、特に
クランプの垂下り防止装置に関する。

一般に配電器のハウジングにキャップを取付けるために
ハウジングに回動可能に支持されたクランプが用いられ
ている。

ところでこのクランプが垂下がった状態で配電器を機関
に装着し、その後クランプを持上げてキャップに係合さ
せようとした場合、クランプの回動範囲に機関その他の
邪魔物があると、クランプを持上げることができず、こ
のため配電器を機関から一旦取外し、クランプを持上げ
た状態で配電器を機関に装着し直さねばならないという
不具合があった。

この考案は、斯る欠点を解消するもので以下図に示す実
施例について説明する。

即ち、第１図において１は配電器のハウジング、２はこ
のハウジングの開口部に嵌合したキャップ、３は上記ハ
ウジング１に形成された一対の突壁部４．５の孔４ａ
、５ａに挿入されたピンで、このピン３には突壁部４，
５間に延びる折曲げ部３ａを有し、突壁部４，５の下端
の長さ９により上記折曲げ部３ａの落ちが防止されてい
る。

７はキャップ２の段部６に形成された窪み、８は一端が
上記各突壁部４，５の間に於て上記ピン３に回動可能に
支持さへ他端が上記窪み７に嵌合したクランプであり、
上記キャップ２をハウジング１に取付けるものである。

また、突壁部４，５の下端の長さ９でピンの折曲げ部３
ａの落ちを防止するのに対して、突壁部４，５の正面又
は、側面にダボを出すことによっても同等の効果がある
。

次に上記実施例の作用を説明する。

ピン３を孔４ａ 、５ａに挿入し、ピン３の折曲げ部３
ａにより第２図実線で示すようにクランプ８の一端を支
承させる。

すなわちこの折曲げ部３ａはクランプ８の回動量を制限
する制限部材として作用する。

キャップ２をハウジングに取付けるには、キャップ２を
ハウジング１の開口部に嵌合させた状態でクランプ８の
中央部をハウジング１の方向に押圧すれば、その弾性力
を抗してクランプ８が長手方向に延びその回動側端部が
窪みＴに嵌合し取付けが完了する。

この取付状態に於けるクランプ８の位置を第２図の鎖線
で示す。

なおピン３の形状としては第３図あるいは第４図に示す
ような構成が考えられる。

なおここでクランプ８はハウジング１側に回動可能に支
持した場合について述べたが、キャップ２側に回動可動
に支持された場合も同様の効果を得ることができる。

以上のように、この考案は、クランプを支持するピンを
ハウジングに取付け、突壁部の下端の長さあるいはダボ
によりピンの折曲げ部の落ちが防止されこの折曲げ部に
よってクランプの垂下りを解消し得る。

また、安価で作業が容易にできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の配電器を示す斜視図、第
２図は第１図に示す実施例のピンの中心を切断して示す
縦断面図、第３図、第４図はこの考案に使用されるピン
の形状を示す斜視図である。 図中、１・・・・・・ハウジング、２・・・・・・キャ
ップ、３・・・・・・ピン、３ａ・・・・・・折曲げ部
、４，５・・・・・・突壁部、４ａ 、５ａ・・・・・
・Ｌ ７・・・・・・窪み、８・・・・・・クランプ
、９・・・・・・ピン折曲げ部のストッパである。 尚、各図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 配電器のハウジング、このハウジングの開口部に嵌合す
   るキャップ、上記ハウジングまたはキャップのどちらか
   一方に形成した突壁部に挿入されたピンによって一端が
   回動可能に支持さへ他端が他方の窪みに嵌合して両者を
   挾持するクランプ、このクランプの回動量をその回動支
   持端側で制限するために設けられた上記ピンの折曲げ部
   、この折曲げ部の落ちを防止するために上記突壁部に設
   けられたストッパ、を備えた機関点火用配電器のキャッ
   プ取付装置。