JP2741681B2 - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2741681B2
JP2741681B2 JP3930293A JP3930293A JP2741681B2 JP 2741681 B2 JP2741681 B2 JP 2741681B2 JP 3930293 A JP3930293 A JP 3930293A JP 3930293 A JP3930293 A JP 3930293A JP 2741681 B2 JP2741681 B2 JP 2741681B2
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JP
Japan
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prepreg
fishing rod
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strength
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浩康 鈴江
昌幸 渡辺
伸秋 高松
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリプレグを巻回積層し
て構成した釣竿に関するもので、特に肉厚差のバラツキ
を防止して強度の向上を図るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】釣竿の軸方向及び周方向の強度を強化す
る手段として、中間層は高強度繊維の方向が軸方向のプ
リプレグシートを巻回形成し、その内外層には高強度繊
維の方向が周方向のプリプレグを巻回して形成すること
が知られている。このような釣竿において肉厚の厚い中
間層を一枚のプリプレグシートを複数回巻回して構成す
ると、テーパーのある釣竿においてはプリプレグシート
の高強度繊維方向が軸に対して傾斜状になり、その強度
を充分に発揮できなくなる問題があるため、複数枚のプ
リプレグシートを一プライ毎に分けて巻回すると共に各
プリプレグを90度又は180度ずらせて巻回すること
が特開昭55ー74739号公報で知られている。また
肉厚の厚いプリプレグを一回巻回してその側縁を重ねる
ことなく突合せて中間層を形成することも実公平2ー4
6286号公報で知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記複数のプリプレグ
シートを一プライ毎にずらせて巻回した釣竿は、プリプ
レグシートの重り合う部分の肉厚差を分散できるが、こ
の重り合う部分のための突出を埋め込む厚い塗膜を必要
とし釣竿の重量増加を来したり、塗装回数によって製造
工程も面倒になる欠陥がある。また前記一枚の厚手のプ
リプレグシートの側縁を突き合わした釣竿は、理論的に
は可能であってもプリプレグシートの截断のバラツキ
や、製造誤差によって確実に側縁を突き合わすことが困
難で、これが原因で強度低下を来す問題点があり、量産
に向かない欠陥がある。これらの現状に鑑み、本願発明
は簡易な構成によって中間層のプリプレグシートの肉厚
差による強度のバラ付きを防止して強度の向上を図るよ
うにした釣竿を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、高強度繊維の繊維方向が周方向の肉厚の薄
いプリプレグを巻回して形成した内側補強層と外側補強
層との間に高強度繊維方向が軸方向のプリプレグシート
からなる中間層を巻回形成した釣竿において、前記中間
層のプリプレグシートを一プライ毎の複数枚で構成し、
該複数枚のプリプレグシートの接合側縁を僅かにずらし
て重合状態に接合すると共に該接合部分付近の肉厚を他
部分の肉厚より僅かに肉厚な略均等の肉厚になるように
形成したことを要旨とするものである。
【0005】前記高強度繊維としては、炭素繊維、ガラ
ス繊維等の各種補強繊維の単独又はこれらの組合せを使
用することもできるが、特に炭素繊維を使用するのが好
適であり、また内外側補強層のプリプレグにはシートの
外にテープも使用することができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
釣竿1は内側補強層2と外側補強層3とこれらの間に形
成された中間層4とで構成されており、前記内側補強層
2及び外側補強層3は炭素繊維等の高強度繊維の方向が
周方向の肉厚の薄いプリプレグシートを巻回して形成さ
れ、また中間層4は炭素繊維等の高強度繊維の引揃方向
が軸方向のプリプレグシートを巻回して形成されている
と共に特に前記中間層4のプリプレグシートは一プライ
毎の複数のプリプレグシート5・5……から構成されて
おり、しかも前記複数のプリプレグシート5・5……の
巻回側縁部は僅かにずらして僅かな重合状態に接合する
と共に該接合部分付近は最大で略90度の範囲内の肉厚
を他部分の肉厚の1.5倍好ましくは1.3倍以内にな
るように滑らかに整形されている。
【0007】具体的には芯金の外径10〜30mmの場
合には、内側補強層2及び外側補強層3のプリプレグの
厚さは0.01〜0.05mmの薄いものを使用し、ま
た中間層4を構成するプリプレグシート5・5の厚さは
0.08〜0.20mm程度の同肉厚のものか又は僅か
な肉厚差のあるものを使用し、その接合側縁を1〜3m
mずらして重合状態で接合すると共に該接合部分を中心
に略90度範囲の肉厚が他の部分の肉厚の1.3倍以内
になるように滑らかに整形するものである。
【0008】前記釣竿の製造手段は、内側補強層2のプ
リプレグを芯金6に巻回した後その外側に中間層4を形
成するプリプレグシート5・5をその接合側縁を1〜3
mmずらして僅かに重合状態で接合するか、又は図3の
如く内側補強層2もプリプレグシート5・5と重合して
同時に芯金6にずらせて重合状態で接合し、該接合部付
近を温度40〜80℃、圧力3〜10kg/cm2のアイロン
等7で加熱加圧して接合部分付近の肉厚を他の部分の肉
厚より僅かに厚くなるように整形してから外側補強層3
のプリプレグを捲着し、その後は常法通りテーピング、
熱硬化処理、脱芯、テープ剥離処理を行って釣竿を製造
するものである。
【0009】
【発明の効果】本発明は、円周方向の肉厚差が極力少な
く表面に部品的突起や凹凸のない管状体に形成すること
ができ、円周方向の強度の低下による強度のバラ付きを
防止して釣竿強度の向上と軽量化を図ることができる。
また本発明の釣竿は表面の塗膜層による色むらも防止で
き、塗装回数も少なくすることができ製造も容易である
と共に使用中における接合部分における樹脂界面からの
剥離現象が発生することも防止でき、強度の安定した高
強度の釣竿を簡易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一部切欠正面図。
【図2】本発明の縦断側面図。
【図3】本発明の釣竿の製造手段の説明図。
【図4】本発明の釣竿の製造手段の説明図。
【符号の説明】
1 釣竿 2 内側補強層 3 外側補強層 4 中間層 5 プリプレグシート 6 芯金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−74739(JP,A) 実開 平2−44975(JP,U) 実開 昭61−170269(JP,U) 実開 平2−46286(JP,U) 特公 平3−76820(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度繊維の繊維方向が周方向の肉厚の
    薄いプリプレグを巻回して形成した内側補強層と外側補
    強層との間に高強度繊維方向が軸方向のプリプレグシー
    トからなる中間層を巻回形成した釣竿において、前記中
    間層のプリプレグシートを一プライ毎の複数枚で構成
    し、該複数枚のプリプレグシートの接合側縁を僅かにず
    らして重合状態に接合すると共に該接合部分付近の肉厚
    を他部分の肉厚より僅かに肉厚な略均等の肉厚になるよ
    うに形成したことを特徴とする釣竿。
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DE69806998T2 (de) 1997-04-18 2002-12-12 Daiwa Seiko Inc Rohrförmiger Körper
DE112017001074T5 (de) 2016-03-30 2019-02-21 Kurimoto, Ltd. Faserverstärkter Harzhohlkörper und Verfahren zum Herstellen desselben

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