JP2741271B2 - Pc鋼棒の定着工法 - Google Patents

Pc鋼棒の定着工法

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JP2741271B2 JP259590A JP259590A JP2741271B2 JP 2741271 B2 JP2741271 B2 JP 2741271B2 JP 259590 A JP259590 A JP 259590A JP 259590 A JP259590 A JP 259590A JP 2741271 B2 JP2741271 B2 JP 2741271B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、土木・建築分野で広く実施されているPC鋼
材特にPC鋼棒によるコンクリートへのプレストレスト導
入工法におけるPC鋼棒の定着工法に関する。
(従来の技術) プレストレストコンクリート工法は、PC鋼材に緊張力
を導入して予めコンクリートに圧縮力を与えておく工法
であるが、この圧縮力を発生させるPC鋼材の緊張力を如
何に効率良く定着させるかが問題であり、その為に従来
種々の定着工法が提案されている。従来提案されている
PC鋼材の定着工法には、大別してクサビ式、ネジ式があ
るが、PC鋼棒の定着工法には主にネジ式が採用されてい
る。
従来のネジ式定着工法を、例えばポストテンション工
法による場合について説明すると、PC鋼棒の緊張端部に
はネジが形成され、コンクリートを打設する前に予め型
枠内に配筋し、PC鋼棒の緊張端部が型枠に支持されたア
ンカープレートを貫通して外部に突出し、該突出部にナ
ット締めしてPC鋼棒の端部をアンカープレートに支持せ
しめ、コンクリートが強度発現後、該端部をジャッキに
より引っ張ってPC鋼材に緊張力を導入し、緊張状態でナ
ットを締付けて、アンカープレートをコンクリート端面
に当接緊締させた後、緊張力を解除することによって、
PC鋼棒の引張り力がアンカープレートを介してコンクリ
ートに圧縮応力を与えるようにしている。
上記工法において、アンカープレートに形成されてい
る貫通穴は、PC鋼棒を配筋する場合の作業性の面よりバ
カ穴になっているため、PC鋼棒をアンカープレートにナ
ット止めした場合、アンカープレートに対してPC鋼棒の
直角度を確保することが困難である。その結果、PC鋼棒
への緊張力導入時、PC鋼棒に曲げの力が働き、鋼棒の破
断が起き易い。さらに、PC鋼棒ネジ部で曲げが発生する
と、定着時ナットの締付けが困難になり、定着ナットを
アンカープレートに圧着緊締できなくなり、緊張力の定
着効率が非常に低減する等の問題が発生している。
従来、上記の問題を解消するために、緊張端側にモン
タージュプレートを用いてアンカープレート若しくはア
ンカーグロッケ等の定着具をPC鋼棒に直角に取付けるよ
うにした工法や、PC鋼棒の緊張端ネジ部にホルダーとキ
ャステイングとを嵌合し、それを2個所でボルト止めす
ることにより、PC鋼棒と定着具との直角度を確保するよ
うにした工法が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来提案されているPC鋼棒とアン
カープレートの直角度を保つ工法は、何れも特殊な形式
の定着具や補助具を使用するものであり、部品点数が多
く、コスト高になると共に、配筋作業が複雑である等の
問題点がある。
本発明は、上記従来の定着工法の実情に鑑み創案され
たものであって、部品点数も少なく且つ非常に簡単にア
ンカープレートとPC鋼棒の直角度を確保することがで
き、しかも上記の従来工法と比較してコストの低減を図
ることが出来ると共に、普通のアンカープレートを採用
する従来の定着工法に簡単に適用することができるPC鋼
棒の定着工法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 従来の工法において直角度を確保できないのは、バカ
穴を貫通するPC鋼棒をアンカープレートに対して片側よ
りナットで締付けていることに原因があり、アンカープ
レートを両側よりナットで挟みつければ、平行するナッ
ト面でPC鋼棒とアンカープレートとの直角度を簡単に確
保することができる。しかし、その場合裏側に設けたナ
ットが障害となり、緊張力の導入ができなくなるので、
該方法をPC鋼棒の定着工法に採用することは不可能であ
る、本発明者は、直角度を保つのに最も簡単な方法であ
るこの方法をPC鋼棒の定着工法に採用できないかと種々
研究した結果、裏ナットが緊張力導入の妨げにならない
方法を見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明の定着工法は、PC鋼棒の緊張端部に形成
されたネジに、該PC鋼棒への緊張力導入時にネジ山が破
壊できる程度の強度を有する材料で形成された裏ナット
を螺合して、PC鋼棒をアンカープレートの貫通穴に貫通
し、且つ貫通端部より定着ナットを螺合し、前記アンカ
ープレートを前記裏ナットと定着ナットにより挟みつけ
ることによりPC鋼棒とアンカープレートとの直角度を確
保することを特徴とする技術手段によって、上記問題点
を解決することができた。
(作用) PC鋼棒の緊張端側に予め裏ナットを螺合してから、ア
ンカープレートに嵌合し、その外方から定着ナットを螺
着して裏ナットと定着ナットでアンカープレートを挟み
付けるので、アンカープレートに対してPC鋼棒を直角に
配筋することができ、その状態で保持される。その状態
でPC鋼棒の緊張端部を牽引すると、PC鋼棒に螺着してい
る裏ナットはアンカープレートに邪魔されて移動でき
ず、裏ナットのネジ山に剪断抵抗力が作用するが、裏ナ
ットは強度の弱い材質で形成してあるので、一定以上の
剪断力が働くと裏ナットのネジ山が剪断破壊して、PC鋼
棒と裏ナットは遊嵌状態となり、PC鋼棒への緊張力導入
が妨げられることがない。そして、牽引時は、PC鋼棒と
アンカープレートの直角度が確保されているから、PC鋼
棒に曲げ応力が作用することがなく、PC鋼棒を破断させ
たり、ネジ部を曲げたりすることなく、緊張力を導入す
ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、コンクリート打設前にシース内にPC鋼棒を
通線したシース・グラウトによるポストテンション工法
に、本発明の工法を適用した場合の実施例であり、緊張
端部側の側断面図を示している。図中、1はPC鋼棒であ
り、端部にはネジ山2が形成されている。3は適数本の
グラウト材誘導穴4が形成された裏ナットであり、PC鋼
棒に緊張力導入時、緊張力により少なくともネジ山が破
壊できる程度の強度の弱い材質、例えば導入される緊張
力の1/10程度でネジ山の剪断破壊が起き、ネジ山破壊後
遊嵌状態での摩擦抵抗力が導入緊張力の1/100程度の力
となる材質で形成されている。その材質としては、合成
樹脂製が望まく、例えばMCナイロン、硬質塩化ビニー
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が採用できる。ま
た、アルミニューム、銅等の金属材料も可能であるが、
ナットとの嵌合部に介在してネジ山のかじりの原因とな
り易い。5はアンカープレートであり、中央部にPC鋼棒
の直径より僅かに大きい径を有する貫通穴6が形成され
ていると共に、グラウト注入穴7が形成されている。前
記貫通穴6の内側端部8はグラウト材を前記裏ナットの
グラウト材誘導穴4にグラウト材を誘導するために、テ
ーパ状に拡がっている。9は定着ナットであり、通常の
定着ナットと同様に高炭素鋼等で形成されている。
また、10はルーズシース、11はBNジョイントであり、
該BNジョイントは一端が前記シース内に嵌合し、他端が
前記裏ナット外周部を覆って、裏ナット側から注入され
るグラウト材をシース内に誘導できるような形状に形成
されている。なお、仮想線で示す15は、ダボ穴型枠であ
る。
次に、上記工法の工程を説明する。
まず、コンクリート打設前に、ルーズシース内にPC鋼
棒を貫通させて、固定端を従来の方法により適宜支持さ
せ、緊張端側を第1図に示すように、予めジョイント11
内に嵌合保持されている裏ナット3を螺合し、アンカー
プレートを嵌合し、その外方から定着ナットを螺着して
裏ナットと定着ナットでアンカープレートを挟みつけ
る。それによって、アンカープレートに対してPC鋼棒を
直角に配筋することができる。配筋が終了するとコンク
リートを打設する。
コンクリートが所定の強度を発現すると、通常と同様
な方法でジャッキによりPC鋼棒2を牽引して緊張力を導
入する。その際、PC鋼棒に螺着している裏ナット3もPC
鋼棒の伸びに応じて引っ張り側に移動しようとするが、
型枠に固定されているアンカープレート5に邪魔されて
移動できず、それに圧接してネジ山に剪断抵抗力が作用
する。しかしながら、裏ナットは強度の弱い材質で形成
してあるので、一定以上の剪断力が働くと裏ナットのネ
ジ山が剪断破壊して、PC鋼棒と裏ナットは遊嵌状態とな
る。その結果、PC鋼棒への緊張力導入が妨げられること
なくできる。そして、上記の緊張力導入時は、PC鋼棒1
とアンカープレート5の直角度が確保されているから、
PC鋼棒に曲げ応力が作用することないので、PC鋼棒を破
断させたり、ネジ部を曲げたりすることなく、緊張力を
導入することができる。上記の裏ナットのネジ山の剪断
抵抗とPC鋼棒の変位との関係を示すと第7図のようにな
る。
所定の緊張力が導入されると、緊張状態下で定着ナッ
ト9を、アンカープレート5がコンクリートの端面に圧
接するまで締めつける。しかる後、PC鋼棒の緊張を解除
すると、PC鋼棒の引張り力により、定着ナット9がアン
カープレート5をコンクリート端面に押圧して、それを
介してコンクリートへプレストレスが導入される。
次いで、アンカープレートのグラウト注入穴7からグ
ラウト材をグラウトポンプで注入すると、グラウト材12
はアンカープレートの末拡がり状の内側端部8を通っ
て、裏ナット3の誘導穴4、BNジョイント11、を介して
ルーズシース10内に供給されて充填される。
以上の実施例は、コンクリート打設前にシース内にPC
鋼棒を通線したシース・グラウトによるポストテンショ
ン工法の場合について説明したが、本発明はアンボンド
PC工法にも適用できることは云うまでもない。さらに、
その適用対象は、線路枕木等のコンクリート製品、橋
梁、建築等に限らず、アースアンカー等種々の分野にお
けるPC鋼棒の定着に適用できる。
(効果) 本発明のPC鋼棒定着工法は、以上の記載から明らかな
ように、単に裏ナットと定着ナットでアンカープレート
を挟みつけるだけであるから、配筋が非常に簡単であ
り、且つ正確にアンカープレートとPC鋼棒の直角度を確
保することができ、緊張時にPC鋼棒に曲げ応力が働くの
を確実に防止することができる。しかも、部品点数も少
なく、普通のアンカープレートを採用する従来の定着工
法に簡単に適用することができるので、従来のこの種工
法と比較してコストの低減を図ることが出来る等、格別
の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はシース・グラウトによるポストテンション工法
に本発明の工法を適用した場合の実施例における緊張状
態時の緊張端部側の側断面図、第2図はルーズシースの
側断面図、第3図は裏ナットを嵌合した状態のBNジョイ
ントの側断面図、第4図は第3図A−A矢視図、第5図
はアンカープレートの側断面図、第6図はその正面図、
第7図は裏ナットのネジ山の剪断抵抗とPC鋼線の変位と
の関係を示す線図である。 1:PC鋼棒、3:裏ナット、5:アンカープレート、9:定着ボ
ルト、10:ルーズシース、11:BNジョイント、12:グラウ
ト材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレストレストコンクリート工法における
    PC鋼棒の定着工法であって、PC鋼棒の緊張端部に形成さ
    れたネジに、該PC鋼棒への緊張力導入時にネジ山が破壊
    できる程度の強度を有する材料で形成された裏ナットを
    螺合して、PC鋼棒をアンカープレートの貫通穴に貫通
    し、且つ貫通端部より定着ナットを螺合し、前記アンカ
    ープレートを前記裏ナットと定着ナットにより挟みつけ
    ることによりPC鋼棒とアンカープレートとの直角度を確
    保することを特徴とするPC鋼棒の定着工法。
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JP4981575B2 (ja) * 2007-07-31 2012-07-25 高周波熱錬株式会社 Pc鋼棒の定着構造
JP4981574B2 (ja) * 2007-07-31 2012-07-25 高周波熱錬株式会社 ブレーキングナット、および締結ボルトの定着構造

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