JP2741237B2 - 非水系メイクアップ化粧料 - Google Patents

非水系メイクアップ化粧料

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非水系メイクアップ化粧料に関し、更に詳
細には、耐水・耐油性及び耐擦過性に優れた化粧膜を形
成でき、化粧機能性が向上した、優れた非水系メイクア
ップ化粧料に関する。
〔従来の技術〕
従来、メイクアップ化粧料においては、特に耐水性や
耐汗性が重要視されており、化粧持続性等の化粧機能を
高めるために、油性成分中に化粧料用粉体を分散させて
調製した非水系の油性メイクアップ化粧料が用いられて
いた。このような非水系メイクアップ化粧料には、各種
の油剤が用いられているが、一般に、油剤として固体油
を主剤とし、これに化粧料用粉体を分散させて溶融充
填、成形した固形状態のもの、また液体油を主剤とし、
これに化粧料用粉体を分散させて使用する液状もしくは
多層状のものが知られている。また、仕上がりの感触や
状態を改善するために揮発性油剤が配合されるようにな
っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の油性固形状の非水系メイクアッ
プ化粧料は、溶融、冷却後、析出する微細ワックス粒子
の分散構造を利用して形態が保持されるが、実際に肌に
塗布する際に肌への延び拡がりが悪く、また油性感が感
じられたりして使用感触面でも好ましくないという欠点
があった。しかも場合によっては高温下で硬さの低下を
起こし、分離現象や顔料の凝集などが発生したり、ま
た、低温下で硬くなりすぎて使用しにくくなることがあ
り、温度の影響を受けやすいものであった。さらに、仕
上がりの化粧膜が油膜であるため、耐水・耐汗性は良好
であるものの、耐油・耐皮脂性や耐擦過性の点で十分満
足行くものでなかった。
また油性液状の非水系メイクアップ化粧料において
は、揮発性油剤を配合することが多く、この場合揮発性
油剤は均一溶液あるいは分散液として存在しているの
で、揮散時に清涼感があり、肌上での延び拡がりが軽
く、さっぱり感のある使用感触を有するものである。し
かし仕上がりの化粧膜は、前記と同様、溶存している固
体油を主とした油剤によって形成される油膜であるた
め、耐水・耐汗性は良好であるものの、耐油・耐皮脂性
や耐擦過性の点ではやはり満足すべきところでなかっ
た。
このため、耐水・耐汗性に優れ、しかも耐油・耐皮脂
性や耐擦過性をも兼ね備えた化粧料の開発が望まれてい
た。
〔課題を解決するための手段〕 斯かる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なっ
た結果、特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重合
体、低粘度シリコーン油及び揮発性炭化水素油を必須と
する成分中に、化粧料用粉体を分散させれば、安定性、
使用感触及び耐水・耐汗性が良好で、しかも耐油・耐皮
脂性、耐擦過性での機能が向上した、優れた非水系メイ
クアップ化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D) (A)分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメ
チルポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメ
タクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとを
ラジカル共重合して得たアクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体 5.0〜30.0重量% (B)低粘度シリコーン油 2.5〜30.0重量% (C)揮発性炭化水素油 20.0〜80.0重量% (D)化粧料用粉体 10.0〜50.0重量% を含有することを特徴とする非水系メイクアップ化粧料
を提供するものである。
本発明の(A)成分であるアクリル−シリコーン系グ
ラフト共重合体は、分子鎖の片末端にラジカル重合性基
を有するジメチルポリシロキサン化合物(イ)と、アク
リレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカ
ル重合性モノマー(ロ)とをラジカル共重合させること
により合成されるものである。
(イ)の分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有する
ジメチルポリシロキサン化合物は、下記の一般式(1)
で示されるものである。
Me:メチル基 R1:メチル基又は水素原子 R2:場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断されて
いる、直鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子1
〜10個の2価の飽和炭化水素基 l :3〜300 R2は場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断され
ている直鎖状又は分枝鎖状の炭素鎖を有する炭素原子1
〜10個の2価の飽和炭化水素基表わすものであるが、こ
れには具体的に−CH2−、CH2 、CH2 、CH2
、CH2 10−CH2−CH(CH3)−CH2−、−CH2−CH2
OCH2CH2CH2−、−CH2CH2OCH2CH(CH3)CH2−、 −CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2CH2−などが例示される。lは
3〜300、好ましくは5〜100の範囲であり、これは3未
満であると形成後の化粧膜の耐水性が充分でなかった
り、後述する低粘度シリコーン油等への相溶性が低下す
ることになり、また300を超えると、得られるアクリル
−シリコーン系グラフト共重合体のガラス転移点が低下
しすぎるために、充分な強度を有する化粧膜を形成する
ことができなくなるためである。
この分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有する一般
式(1)で表わされるジメチルポリシロキサン化合物
は、代表的には下記の一般式(2)で表わされる(メ
タ)アクリレート置換クロロシラン化合物と一般式
(3)で表わされる末端水酸基置換ジメチルポリシロキ
サンとを常法に従い、脱塩酸反応させることにより得る
ことができるが、合成方法は、これに限定されるもので
はない。
Me:メチル基 R1:メチル基又は水素原子 R2:場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断されて
いる、直鎖状又は分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子1
〜10個の2価の飽和炭化水素基 Me:メチル基 l :3〜300 しかして分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有する
ジメチルポリシロキサン化合物として好適に用いられる
ものの具体例としては、以下に示すものが挙げらる。
Me:メチル基 一方、(ロ)のアクリレート及び/又はメタクリレー
トを主体とするラジカル重合性モノマーは、ラジカル重
合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物を意味し、
使用されるアクリレート及び/又はメタクリレートとし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メ
タ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;フルオ
ロ炭素鎖1〜10のパーフロロアルキル(メタ)アクリレ
ートなどを例示することができる。本発明においてアク
リレート及び/又はメタクリレートを主体とするという
ことは、上記ラジカル重合性モノマーにおいてアクリレ
ート及び/又はメタクリレートの1種又は2種以上の合
計量が、ラジカル重合性モノマー全体の50重量%(以
下、単に%で示す)以上を占めることを意味する。これ
はアクリレート及び/又はメタクリレートの合計量が50
%未満であると、良好な化粧膜を得ることができないこ
とを理由とするものである。
本発明におけるラジカル重合性モノマーにおいて、上
記したアクリレート及び/又はメタクリレート以外に必
要に応じて種々の化合物を使用することができる。これ
らの重合性モノマーとしては、スチレン、置換スチレ
ン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン
酸、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン、アクリロニトリル、フッ化オレフィン等を例示する
ことができる。
本発明において(イ)の分子鎖の片末端にラジカル重
合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物と(ロ)
のアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とする
ラジカル重合性モノマーとの重合比率((イ)/
(ロ))は1/19〜2/1の範囲内にあることが必要であ
る。これは1/19未満になって(イ)の分子鎖の片末端に
ラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合
物の割合が少なくなりすぎると、化粧膜の耐水性が充分
でなかったり、アクリル−シリコーン系グラフト共重合
体の後述する低粘度シリコーン油等への相溶性が低下す
ることになり、また反対に2/1を越え(ロ)のアクリレ
ート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重
合性モノマーの割合が少なくなりすぎると、アクリル−
シリコーン系グラフト共重合体の強度が低下するために
良好な強度の化粧膜の形成ができなくなることによるた
めである。
(イ)の分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有する
ジメチルポリシロキサン化合物と(ロ)のアクリレート
及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性
モノマーとの共重合体はベンゾイルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル
等の通常のラジカル重合開始剤の存在下に行われ、溶液
重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バルク重合法のいず
れの方法の適用も可能である。これらの中でも溶液重合
法は、得られるグラフト共重合体の分子量を最適範囲に
調整することが容易であることにより好ましい方法であ
る。用いられる溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸
イソブチルなどのエステル類、イソプロパノール、ブタ
ノールなどのアルコール類の1種又は2種以上の混合物
が挙げられる。
重合反応は50〜180℃、好ましくは60〜120℃の温度範
囲内において行なうことができ、この条件下に5〜10時
間程度で完結させることができる。このようにして製造
されるアクリル−シリコーン系グラフト共重合体は、GP
Cにおけるポリスチレン換算の重量平均分子量におい
て、約3,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約1
00,000の範囲にあることが必要であり、また−30〜+60
℃の範囲のガラス転移温度を持つことが好ましい。
また、これらアクリル−シリコーン系グラフト共重合
体は、アクリル鎖の組成、シリコーン鎖長、置換量など
を変化させることにより、物性をコントロールすること
ができる。例えばアクリレート鎖部分にメチルメタクリ
レートを多く導入すれば形成される膜が適度な硬さのも
のとなり、他方ブチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート等を多く導入すれば形成される膜がより
柔軟性のあるものとなる。
(A)成分は、全組成中に5.0〜30.0%配合すること
が好ましい。5.0%未満では期待する配合効果が十分得
られず、30.0%を越えると仕上がりの化粧膜に膜厚感を
感じるので好ましくない。
(B)成分の低粘度シリコーン油は、特に限定される
ものではないが、粘度50cs程度以下のものであれば好適
に使用し得る。これは高粘度になるにつれ、それを多量
に用いた場合、感触的にあぶらっぽさが生じ、使用感上
好ましくない方向となるからである。そして低粘度シリ
コーン油としては、例えば低重合度鎖状のジメチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状のオ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン等が挙げられ、必要に応じてこれらの
1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明においては、これらのうち、特に不揮発性シリコ
ーン油を配合するのが好ましい。この低粘度シリコーン
油は、前記アクリル−シリコーン系グラフト共重合体の
膜形成の際の可塑剤として働き、柔軟性のある膜を形成
させることができる。
(B)成分は、全組成中に2.5〜30.0%配合すること
が好ましい。2.5%未満では配合効果が期待できず、仕
上がりの化粧膜に柔かさがなくなり、30.0%を越えると
化粧後の仕上がりが落ち着くまでに時間を要し、薄膜の
化粧仕上がりとなって物足りなさを感じるようになるの
で好ましくない。
(C)成分の揮発性炭化水素油は、常圧における沸点
が260℃以下の炭化水素であり、通常の化粧料に用いら
れるものであれば特に限定されないが、就中、分岐状の
軽質炭化水素、例えばIPソルベント(出光石油化学社
製)、アイソパー(エッソ化学社製)シェルソル(シェ
ル化学社製)などが挙げられ、必要に応じてこれらの一
種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。こ
の揮発性炭化水素油は、アクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体の溶存状態を良くするばかりでなく、肌に塗
布後揮散し、良好な化粧膜を形成させることができる。
すなわち揮発性炭化水素油を配合することでそれが揮散
する過程に於いてアクリル鎖部分の結晶性を高めるのに
寄与し、耐久性があってしっかりした化粧膜を得るのに
有効である。
(C)成分は、全組成中に20.0〜80.0%配合すること
が好ましい。20.0%未満では系の粘度が高くなって肌で
の延びが悪くなったり、均一な化粧膜を形成しづらくな
るので好ましくない。
(D)成分の化粧料用粉体は、通常の化粧料に使用可
能なものであれば特に限定されないが、例えば体質顔
料、無機白色顔料、無機有色顔料、有機顔料、有機粉
末、パール剤など、より具体的にはタルク、マイカ、炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ、酸化チ
タン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、グン
ジョウ、タール色素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉
末、メチルメタクリレート粉末、ポリスチレン粉末、テ
フロン粉末、シルク粉末、結晶セルロース粉末、デンプ
ン、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマ
スなどが挙げられる。これらは、シリコーンなどの油剤
で表面被覆処理を施したものでも良く、目的に応じて1
種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
(D)成分は、化粧用途や使用目的に応じ、全組成中
に10.0〜50.0%配合することが好ましい。
本発明の非水系メイクアップ化粧料には、前記必須成
分以外に通常化粧料に用いられる成分、例えば香料、防
腐剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、酸化防止剤、高分子
化合物、美肌用成分などを本発明の効果を妨げない範囲
で添加することができる。
本発明の非水系メイクアップ化粧料は、前記成分を常
法に従って混和することにより、製造される。
また、本発明の非水系メイクアップ化粧料は、均一分
散状態あるいは化粧料用粉体が沈降した二層状態を呈し
た液状、クリーム状などの形態に調製することができ、
ファンデーション、アイシャドウ、頬紅、白粉などとし
て適用することができる。
〔実施例〕
以下、本発明について参考例及び実施例を挙げてさら
に説明する。なお、これらは本発明をなんら限定するも
のでない。
参考例1 アクリル−シリコーン系グラフト共重合体の合成 下記化学式で表わされる片末端メタクリレート置換ジ
メチルポリシロキサン35g メチルメタクリレート47g、2−エチル−ヘキシルアク
リレート18g、トルエン100gを混合し、続いてアゾビス
イソブチロニトリル1.5gを添加、溶解させた後、撹拌下
に80〜90℃の温度範囲内で5時間反応させ粘稠な溶液を
得た。この溶液を2のメタノール中に注ぎ込み、グラ
フトポリマーを沈殿析出せしめた。沈殿物を濾別し、乾
燥させた白色状物88gを得た。このものは、赤外吸収ス
ペクトルによりジメチルポリシクロキサンがグラフト化
されたメタクリレートポリマーであることが確認され、
GPCによるポリスチレン換算重量平均分子量は約15,000
であり、ガラス転移温度は約30℃であった。
参考例2 アクリル−シリコーン系グラフト共重合体の合成 下記化合物で表わされる片末端メタクリレート置換ジ
メチルポリシロキサン30g メチルメタクリレート30g、n−ブチルメタクリレート4
0g、トルエン100gを混合し、続いてアゾビスイソブチロ
ニトリル1.5gを添加、溶解させた後、撹拌下に80〜90℃
の温度範囲内で5時間反応させ粘稠な溶液を得た。この
溶液を2のメタノール中に注ぎ込み、グラフトポリマ
ーを沈殿析出せしめた。沈殿物を濾別し、乾燥させて白
色状物88gを得た。このものは、赤外吸収スペクトルに
よりジメチルポリシロキサンがグラフト化されたメタク
リレートポリマーであることが確認され、GPCによるポ
リスチレン換算重量平均分子量は約16,000であり、ガラ
ス転移温度は約18℃であった。
実施例1 リキッドファンデーション 表1に示す組成のリキッドファンデーションを調製
し、それぞれについて使用テストを行い、比較評価し
た。結果を表2に示す。
(製 法) 成分(1)〜(7)を混合、加熱溶解後、これに成分
(8)〜(18)を加え、ロールミルで均一混合し、容器
に充填してリキッドファンデーションを得た。
(評価基準) ◎ : 非常に良好 ○ : 良好 △ : やや悪い × : 悪い 表2の結果に認められるように、本発明のリキッドフ
ァンデーションは、比較品1〜3のものに比較し、使用
時に油っぽさが感じられず、なめらかでさっぱりした感
触を有し、また異和感がなく仕上がり状態の良好な化粧
膜を形成し、汗や皮脂によって化粧くずれしにくく、化
粧膜を擦る擦過操作にも強く、化粧持続性に優れたので
あった。
実施例2 二層型ファンデーション (成 分) (%) (1) アクリル−シリコーン系グラフト共重 合体(参考例1で得られたもの) 20.0 (2) ジメチルポリシロキサン(5cs) 15.0 (3) 揮発性炭化水素油(アイソパーH) 49.0 (4) 疎水化無水ケイ酸 2.0 (5) 酸化チタン 8.0 (6) 無機有色顔料 3.0 (7) マイカ 2.9 (8) 香 料 0.1 (製 法) 成分(1)を成分(2)及び(3)と混合、溶解後、
これに成分(4)〜(8)を添加し、3本ロールにて均
一分散を行ない、容器に充填して粉体が下層の二層型フ
ァンデーションを得た。
以上の如くして得た本発明の二層型ファンデーション
は、使用時に油感やべたつき感がなく、非常にさっぱり
とした感触を有し、また仕上がりの化粧膜においても耐
水・耐汗性、耐油・耐皮脂性、耐擦過性が非常に良好で
あって化粧持続性に優れたものであった。
実施例3 クリーム状ファンデーション (成 分) (%) (1) アクリル−シリコーン系グラフト共重 合体(参考例1で得られたもの) 13.0 (2) ジメチルポリシロキサン(10cs) 20.0 (3) 揮発性炭化水素油(IPソルベント1620) 40.0 (4) デキストリン脂肪酸エステル 2.0 (5) イソステアリン酸アルミニウム 2.0 (6) 有機変性ベントナイト 0.5 (7) プロピレングリコール 0.2 (8) 酸化チタン 8.0 (9) 無機有色顔料 3.5 (10) 雲母チタン 1.0 (11) レシチン 0.8 (12) タルク 4.0 (13) マイカ 5.0 (製 法) 成分(1)〜(7)を混合、加熱溶解し、これに成分
(8)〜(13)を加え、3本ロールにて均一分散後、容
器に充填してクリーム状ファンデーションを得た。
以上の如くして得た本発明のクリーム状ファンデーシ
ョンは、化粧し易くて感触がよく、また化粧後に異和感
を感ぜず、仕上がりの化粧膜が汗や皮脂にまた擦れに対
して強くて化粧崩れしにくく、化粧持続性に優れたもの
であった。
実施例4 クリーム状アイシャドウ (成 分) (%) (1) アクリル−シリコーン系グラフト共重 合体(参考例2で得られたもの) 25.0 (2) ジメチルポリシロキサン(5cs) 5.0 (3) 揮発性炭化水素油(IPソルベント1620) 49.9 (4) デキストリン脂肪酸エステル 4.0 (5) 疎水化無水ケイ酸 3.0 (6) 無機有色顔料 5.0 (7) 雲母チタン 5.0 (8) マイカ 3.0 (9) 香 料 0.1 (成 分) 成分(1)〜(4)を混合、溶解し、これに成分
(5)〜(9)を加え、3本ロールにて均一に分散後、
容器に充填してクリーム状アイシャドウを得た。
以上の如くして得た本発明のクリーム状アイシャドウ
は、良好な使用感触を有し、化粧持続性に優れたもので
あった。
〔発明の効果〕
以上詳述したごとく、本発明の非水系メイクアップ化
粧料は、油感を感ぜず、良好な使用感触を有し、しも耐
水性と耐油性が付与されると共に耐擦過性が付与されて
化粧機能が向上し、汗や皮脂また擦れに対して化粧くず
れしにくく、化粧持続性に優れた化粧仕上がりを有する
ものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)〜(D) (A)分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメ
    チルポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメ
    タクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとを
    ラジカル共重合して得たアクリル−シリコーン系グラフ
    ト共重合体 5.0〜30.0重量% (B)低粘度シリコーン油 2.5〜30.0重量% (C)揮発性炭化水素油 20.0〜80.0重量% (D)化粧料用粉体 10.0〜50.0重量% を含有することを特徴とする非水系メイクアップ化粧
    料。
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