JP2739483B2 - 平らにされた筒状ブランクの立上げ方法とその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、平らにされた筒状の容器用ブランクを搬送
中、その搬送方向の転換時に断面が正方形の角筒状に立
上げるための方法とその装置に関する。

〔従来の技術〕

従来各種の紙容器が、それぞれの用途に対応して製造
されており、例えば使い捨て型式の包装容器はミルクな
どの液体食品の包装に使用されている。これらの包装容
器は、包装材料が予め折目を付され平らにされた筒状の
包装容器ブランクの形状で供給され自動包装機で底部が
閉鎖され上端部の開口した容器の形状に形成され、引続
き自動包装機内の充填部でミルク等の液体食品を充填さ
れて封止される。

包装容器ブランクでは、付加的な切断加工を行わない
で完成した包装容器に変換され得るような輪郭形状に包
装材料が切断され、折目を付され長手方向のシールが行
われ、実質的に正方形の断面形状を有する包装容器ブラ
ンクが形成されるが、貯蔵・移送及びその他の取扱いの
ために平らにされた筒状に形成される。筒状の包装容器
ブランクは、自動包装機において内容液を充填する前に
底部がシールされ上部の開口した容器を形成するため
に、平らにされている包装容器ブランクを正方形の断面
形状に立上げるための装置を必要とする。このような平
らにされている包装容器ブランクを正方形の断面形状に
立上げるための装置は既に幾つか提案されている。これ
らの装置は自動包装機（以後包装機と称する）のマンド
レルホイールへの装填部に配置され、一般には内部に包
装容器ブランクが重ねられて配置されたマガジンの出口
端から１枚づつの包装容器ブランクを吸引ヘッドを用い
て把持し移動せしめてその間に包装容器ブランクが正方
形の断面形状に変形されコンベヤに移送して包装機内に
配置される回転するマンドレルホイールのマンドレルに
逐次装填し、此処でブランクの底部の形成が行われる。
このような装置で、リンク機構を用いた吸引ヘッドの回
転移動装置により吸着したブランクを回転移動せしめる
間にカムやローラの助けにより該ブランクを正方形の断
面形状にするものが、特開昭57−163615号公報に記載さ
れている。この装置では角筒状となったブランクが材料
のたわみにより平たい形に戻ることのないように変形途
中に断面が正方形を超えて菱形とした後、正方形に戻し
その形を保持するようにしている。また、吸引ヘッドを
使わない装置としては、特開昭59−209512号公報に、コ
ンベヤで移送の間に一枚宛送られてくる包装容器ブラン
クを第１と第２のアームとフック等を用いて断面を正方
形に立上らせるものが記載されており、断面を正方形に
変形する際に、断面が菱形へオーバーフォールド（過剰
折）するものとしないものとの実施例が開示される。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来実施のマガジンより１枚づつブランクを吸引ヘッ
ドで把持し引出し移動の間に断面を正方形に立上らせる
ものは、オーバーフォールドは行われていない。一方、
上記２件の公開公報にオーバーフォールドして正方形断
面とするものが記載されているが、これらのものは正方
形断面に立上らせる装置部分が複雑であり、それらのオ
ーバーフォールドも構造上短径の大きい菱形変形であっ
て、当初ほぼ平坦であった筒状のブランクを正方形断面
に形成するとき当初の折りぐせを解消するには方形を越
えたオーバーフォールドが不充分であって、ブランクを
立上らせたとき正方形断面を保持するのは困難で、従っ
てマンドレルへの差し込みのとき円滑さを損う欠点があ
る。さらに、従来の立ち上げ装置では、平らにされたブ
ランクを正方形断面に起す場合、畳まれた平らな対向面
はほぼくっついた状態のまま曲げられ、わん曲して断面
が正方形に開かず、マンドレルに装填できないことが起
きるという問題があった。

本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、
簡単な構成で、平坦な折りぐせをほぼ取り除いて包装容
器ブランクの場合ではマンドレルに円滑に装填すること
ができるなど平らにされた筒状ブランクの正方形断面へ
の確実な立上げ方法とその装置を提供することを目的と
し、さらに立上げの際未開口のまま発生することのあっ
たブランクのわん曲によるトラブルを除くことのできる
方法とその装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明においては、予め
折目をつけられ平らにされた筒状のブランクを角筒状に
立上げるための方法として、１対の送出しローラにより
送り出された平らな状態の筒状ブランク前端の端縁部に
押圧部材により送り出し方向と逆方向に押圧移動させて
該押圧部材とブランク支持部材との間でブランクを位置
規制して該ブランクを上記送出し方向と直角方向に略18
0゜展開せしめた後、該押圧部材を後退させてブランク
を上記ブランク支持部材に支持して正方形断面の角筒状
に立上らせる方法をとっている。

上記の一対の送出しローラにより送りだされたブラン
ク前端の端縁部を送出し方向と逆方向に押圧するに先立
って、その前端側の一対の向い合う壁部間を若干開口せ
しめることがブランクを立上らせるのに効果的である。

また、一対の送出しローラによるブランクの順次の送
出しと、押圧部材の送出し方向と逆方向への押圧および
後退動作と、正方形断面に立上った角筒状ブランクの排
出とを同期して行わしめることが望ましい。

また、上記の方法を行うための装置として、少くと
も、一対の送出しローラに対し、その送り出し方向の手
前には、平坦な筒状のブランクを一定ピッチで一対の送
出しローラ間に該送出しローラの回転と同期して送り込
む搬入コンベヤを設け、送出しローラのブランク排出側
には、送り出されて前端を押圧され展開したブランクの
両側縁を送出し方向と直角方向に支持するとともに断面
が正方形に立上ったブランクを支持するためのブランク
支持部材を設け、送出しローラによるブランクの送出し
線上に送出しローラ間を通過した平らな筒状ブランクの
前端の端縁部を受けて押圧するための押圧部材を設け
て、この押圧部材がブランクの送りと同期して上記一対
のローラ側に進行してブランクを送出し方向と直角方向
に略180゜展開せしめる位置に到達した後、上記ローラ
側より後退してブランクを断面が正方形となる位置を維
持できるように該押圧部材を進退可能に備えた押圧部材
移動手段を設けて、断面が正方形に立上ったブランクを
立上りと同期してブランクの長手方向に送り出す搬出手
段に臨ませることができるように構成されている。

上記押圧部材はブランクの送出し線を挾んで90゜送出
しローラ側に開いた受け部で形成することが望ましい。

上記装置には、一対の送出しローラのブランク排出側
に、送り出されたブランクの前端側の一対の対面する壁
部の少くともその一面に対面して、上記押圧部材が上記
ローラ側に進行するに先立って、ブランクを若干開口せ
しめるための前段開口手段を備えることが望ましい。

また、上記前段開口手段は、一対の送出しローラから
送出されるブランクの送出し線上にあって移動するブラ
ンク前端の端縁部と当接して回動するようにした当接レ
バー部と、該当接時ブランク前端側部の対面する一対の
側壁の片方の突出した突縁部と対面して、ブランクの移
動により該突縁部を押圧して上記一対の壁部を折畳み状
態から若干開く押圧レバー部とを一体的に形成した前段
開口レバーで行うことが得策である。

また、２列の製造ラインに対応するように少くとも一
対の送出しローラとブランク支持部材及び押圧部材移動
手段とを備えたブランク立上げ部が隣接して一対設けら
れ、それぞれの立上げ部へのブランクの搬入コンベヤが
水平方向に配設された一本の主コンベヤの上方に、その
搬送方向に前後して配設されるとともに、これらの搬入
コンベヤに主コンベヤ上から搬送中のブランクを案内す
るために、前方の搬入コンベヤの下方には主コンベヤの
搬送面に対し進入脱退自在の搬送方向転換用ガイド板を
設け、後方の搬入コンベヤの下方には主コンベヤの搬送
面に対し搬送方向転換用の固定ガイド板を設けて、上記
可動ガイド板を上記搬入コンベヤ及び主コンベヤの駆動
と同期して駆動せしめ主コンベヤ上で順次搬送されるブ
ランクを前後の上記搬入コンベヤに交互に案内して上記
各一対の送出しローラ間に導入するようにすることも可
能である。

〔作 用〕

上記のような方法で予め折目を付され平らにされた筒
状ブランクを正方形断面の角筒状に立上らせるとき、一
対の送出しローラにより送り出された平坦な筒状ブラン
クは、前端の端縁部を押圧部材で送り出し方向と逆方向
に押圧移動されて該押圧部材とブランク支持部材との間
で位置規制されて振動等の要因があっても安定して筒状
ブランクは押圧方向に対し、ずれることなく直角方向に
略180゜に展開して安定したオーバーフォールドがで
き、不安定なオーバーフォールドにより発生する立上げ
工程でのトラブルを未然に防止して十分にオーバーフォ
ールドするとともにブランク支持部材で定位置に支持し
て角筒状に立上らせることができる。また、その変形の
過程で、平らにされて折りぐせのついているブランク
は、折られていない他の一対の対向する折り目が該折り
目に隣り合う壁部が対面するように強く折られて折りぐ
せをつけられると同時に、当初のブランクの前端縁の折
り目は折りぐせを相殺する方向に折られるため、断面を
正方形に戻したときはブランクは正方形断面を保持する
傾向となり、平らな状態の筒状ブランクから容器形成の
際、正方形断面に立上らせてマンドレルへの装填などを
行う場合円滑に作業を行うことができる。また、角筒状
に立上げるに先立って予め強制的に若干開口せしめるよ
うにすると、押圧部材で押して開口せしめるとき開口せ
ずにブランクが曲がるというようなトラブルを防ぐこと
ができる。

また、立上げ装置では、一対の送出しローラから送り
出された平らな状態のブランクを押圧部材で送り出し方
向と直角方向に略180゜展開せしめるときブランク支持
部材により安定してこれを行ない、断面正方形のブラン
クを得るための長手方向の折り目を確実に形成すること
ができ、ブランクの立上げ部への送り込み，押圧部材に
よるブランクの断面正方形への立上げ動作等を同期して
連続駆動することにより連続的に能率的に筒状ブランク
の立上げを行うことができる。また、押圧部材の受け部
の送出し線を挾む90゜の開きは、ブランクの正方形断面
の形成を安定して行わせることができる。さらに筒状ブ
ランクの形状によっては、ブランク側部の対面する一対
の壁部の一方の突出した突縁部をブランクの移動により
前段開口レバーが回動してこれを押上げ、正方形断面へ
の立上げに先立ち、ブランク内の負圧を防止するように
予め若干の開口を行わしめることができる。

また、主コンベヤに搬送方向転換用の可動ガイド板と
固定ガイド板を臨ませたものは、一本の主コンベヤから
搬送されるブランクを、可動ガイド板により一つおきに
搬送方向を転換せしめることができ、２系列のブランク
立上げ装置部分に順次振分けて同時に搬入せしめること
ができる。

〔実施例〕

本発明の方法及びその装置を、平らにされた筒状ブラ
ンクがミルクなどの液体食品に用いる包装容器ブランク
の場合について説明する。

包装容器ブランクを形成する包装材料は紙の中央支持
層の両面に液密のポリエチレンなどの熱可塑性プラスチ
ックスの層を備え、用途に応じ例えばアルミ箔のような
気密の層を含んでいる。

包装材料は所定の形状に切断されて、折畳み，成形を
容易に行える折目線を形成された後で、接合縁部を形成
する長手方向の折目線と、容器形成時該折目線と対向す
る折目線とが折られて２つの長手方向の縁部がともに接
合されて封止され、平らにされた筒状の包装容器ブラン
ク（Ｃ）（第５図参照）に変換される。平らにされた包
装容器ブランク（Ｃ）は、移送のため所定の数量宛重ね
合され包装される。これらは内容物充填の為包装機に運
ばれ、包装を解いてマガジンに集積される。包装容器ブ
ランクは、包装機内で包装容器に変換される前に、正方
形断面形状に立上げられる（第６図参照）。包装容器ブ
ランク（Ｃ）にこの形状が与えられると、このブランク
は順次包装機に充填されて内容液を充填され、密封され
た包装容器に変換される。公知の包装機においては、正
方形の断面形状に立上げられた包装容器ブランクは通常
包装機のマンドレルホイールに装填され、マンドレルホ
イールの回転の間に包装容器ブランクは折曲げ及び封止
によって密封された底部が形成される。その後で包装容
器ブランクはコンベヤに移送され、コンベヤ上で充填部
を通されて所望の内容物の充填が行われ頂部が折曲げ封
止されて包装容器が完成する。

第１図は、本発明による前後２列の包装容器ブランク
の立上げ装置と該装置にブランクを供給する主コンベヤ
（10）との関係を示す正面図である。

主コンベヤ（10）の搬送方向に対し前後２列の立上げ
装置は、それぞれ、平らにされた筒状ブランク（Ｃ）を
正方形の断面形状に立上げるブランク立上げ部に送り出
すための一対の送出しローラ（１），（１′）を備えて
おり、該ローラの一方（斜上方）のローラ（１′）は、
送られて来たブランク（Ｃ）をくわえ込むことができる
ようにＯリング等の弾性体が表面に嵌装されている。各
立上げ装置の送出しローラ（１），（１′）の送出し方
向の手前には、平らにされた筒状ブランク（Ｃ）を一定
ピッチで該送出しローラ（１），（１′）間に該送出し
ローラの回転と同期して送り込むための搬入コンベヤ
（５）が45゜の傾斜角で斜上方にブランクを搬送できる
ように設けられている。該コンベヤに於てはタイミング
ベルト（5a）上にブランク（Ｃ）を押送するための送り
爪（5b）がコンベヤ長を等分して２ケ設けられており、
該タイミングベルト（5a）の両側には、タイミングベル
ト（5a）上面より若干上方にブランク摺動面を持つブラ
ンク支持レール（11）が設けられ、さらに該摺動面と同
一レベルの摺動面を持つ補助支持板（11′）が設けら
れ、タイミングベルト（5a）が移動するときブランク
（Ｃ）は送り爪（5b）に押されて斜上方に上昇移動する
ようになっている。この搬入コンベヤ（５）には、タイ
ミングベルト（5a），ブランク支持レール（11），補助
支持板（11′）が複数列設けられブランク（Ｃ）の長手
方向の寸法に対応できるようになっている。上記一対の
送出しローラ（１），（１′）のブランク送出し側には
送出し線を挾んで、後述する押圧部材（２）に前端を押
圧されて展開したブランク（Ｃ）の両側線を送出し方向
と直角方向に支持するとともに断面が正方形に立上った
ブランクを支持するためのブランク支持部材（3₁），
（3₂）がそれぞれ立上り部（３′）を備えて設けられて
いる。この一組のブランク支持部材（3₁），（3₂）は後
述する搬出コンベヤ（12）の送り爪（12b）の通路部分
を挾んで上下に配設されている。また、下方のブランク
支持部材（3₁）の上記ブランク送出し線を挾む両側部
は、断面が正方形となったブランク（Ｃ）の隅部を支持
案内するために90゜に開いており、開いた一方の部分は
円弧面を介して端部の立上り部（３′）へとつづいてい
る。さらに、該ブランク支持部材（3₁）には、上記送出
し線を挾む90゜に開いた中央部分に所定幅で所定長の窓
（3a）が穿設され、一対の送出しローラ（１），
（１′）から送り出されるブランク（Ｃ）の通路が形成
されている（第２図参照）。また、上記送出し線上に
は、送出しローラ（１），（１′）間を通過した平らな
筒状ブランク（Ｃ）の端縁部（Ca）を受けてこれを押圧
するための押圧部材（２）が、４ケの溝付ガイドローラ
（14）に案内される移動レバー（13）の先端に固着され
て、前後進自在に配設されている。

前後２列の包装容器ブランク立上げ装置における左右
（主コンベヤの搬送方向に対向して前後）一対の移動レ
バー（13），（13）はその間を連結部材（15）により固
着されて一体的に動くようになっており、該連結部材
（15）は、下方の主コンベヤ（10）の側方（該コンベヤ
の搬送方向の左側）で該主コンベヤ（10）の移動と同期
して回転する押圧部材駆動用カム（16）により、揺動す
るクランクレバー（17）からバネ（34）で斜上方向に付
勢された連結ロッド（18）を介して前後進（図面では斜
左右動）するようになっている。すなわち、押圧部材駆
動カム（16）の１回転の間に左右一対の移動レバー（1
3），（13）先端の押圧部材（２），（２）は、上記カ
ム（16）の回転と同期して所定の運動工程で１往復す
る。また、上記カム（16）と同期して駆動される主コン
ベヤ（10）端部のタイミングプーリ（19）よりタイミン
グベルト（23）を介して一対の搬入コンベヤ（５），
（５）上端部のタイミングプーリ（20），（20）を駆動
せしめて前後一対の搬入コンベヤ（５），（５）を同期
して駆動せしめる。また、後方（図面で右側）の搬入コ
ンベヤ（５）の上端のタイミングプーリ（20）と同軸、
同径のタイミングプーリ（21）より、タイミンングベル
ト（24）を介して、上方に位置する前後一対の下側の送
出しローラ（１），（１）と連結したタイミングプーリ
（22），（22）により該ローラ（１），（１）を回転せ
しめ、該送出しローラ（１），（１）と歯車連結された
上側の送出しローラ（１′），（１′）を下側の送出し
ローラ（１），（１）と同一速度で回転せしめる。従っ
て上記カム（16）と該カムと運動して前後進する前後
（図面では左右）一対の押圧部材（２），（２）、前後
各一対の送出しローラ（１），（１′），（１），
（１′）及び一対の搬入コンベンヤ（５），（５）は同
期して駆動され、各搬入コンベヤ（５）の送り爪（5b）
に押動されて斜上方に移動するそれぞれのブランク
（Ｃ）は同時に各１対の送出しローラ（１），（１′）
より送り出される〔第３図（ａ），（ｂ）参照：同時に
送り出される２ケのブランクのうち一方についてのみ表
示（以下同じ）〕。それぞれの包装容器ブランク立上げ
装置において、押圧部材（２）は、それぞれ送出しロー
ラ（１），（１′）側へ前進を始めてブランク（Ｃ）を
押し拡げて開口せしめて断面が正方形の状態を通過して
さらに押し込み、ブランク（Ｃ）をブランク支持部材
（3₁），（3₂）両側の立上り部（３′），（３′）間で
その両側を位置決め規制して押圧部材（２）が最も押し
込まれた状態では、ブランク（Ｃ）は送出し方向に直角
方向に略180゜展開されうすい菱形となる〔第３図
（Ｃ）参照〕。その後、押圧部材（２）は送出しローラ
（１），（１′）側から後退してブランク（Ｃ）が正方
形断面となる位置〔第３図（ｄ）参照〕を所定時間維持
した後当初の位置に戻る。上記のブランク（Ｃ）の立上
り時には、立上った正方形断面の角筒状のブランク
（Ｃ）をその長手方向に包装機内のマンドレルホイール
（30）〔第２図参照〕側へ搬出する搬出コンベヤ（12）
は、その送り爪（12b）がブランク支持部材（3₁），（3
₂）で形成されるブランク立上り部には入り込んでおら
ず、ブランク（Ｃ）が立上って正方形断面の角筒が形成
され若干時間その状態を維持している間にブランク
（Ｃ）は押し出されて行くように同期して動くようにな
っている。また、上記一対の送出しローラ（１），
（１′）からのブランクン（Ｃ）の送り出し線上のブラ
ンクの巾方向の側部には、送り出されたブランク（Ｃ）
の前端の端縁部（Ca）と当接して回動する当接レバー部
（8a）と、該当接当初ブランク前端側部の対面する一対
の底部形成用壁部（Cb），（Cb′）の一方の突き出た突
縁部（Cb₁）と対面する押圧レバー（8b）とを備えた前
段開口レバー（８）が、ブランク（Ｃ）の移動により当
接レバー部（8a）が押されて回動するとき該突縁部（Cb
₁）を押圧してブランク（Ｃ）を折畳み状態から予め若
干開くように配設されており、ブランク（Ｃ）が進行し
てブランク（Ｃ）の上記壁部（Cb），（Cb′）が若干開
口した後（第４図参照）、押圧部材（２）が送出しロー
ラ（１），（１′）側に進行を始め予め若干開口したブ
ランクを大きく開口せしめるようになっている。

上記前後の搬入コンベヤ（５），（５）の下部のブラ
ンク導入部には、各搬入コンベヤ（５）の下端のそれぞ
れのタイミングプーリ（21）に、該タイミングプーリ
（21）と無関係に回転する増速タイミングプーリ（37）
が同軸に設けられ、それぞれの増速タイミングプーリ
（37）は、左側の搬入コンベヤ（５）の上部のタイミン
グプーリ（20）と同軸・同径のタイミングプーリ（21）
よりタイミングベルト（25）を介して増速回転され、該
増速タイミングプーリ（37）と同軸に固着された送込み
ローラ（36）の円周速度を上記搬入コンベヤ（５）の搬
送速度より増速（４倍）して回転せしめる。また、該送
込みローラ（36）の外周面にほぼ接するように、外周の
Ｏリング等の弾性体が嵌装された一方の送込みローラ
（36′）が、対向して上記送込みローラ（36）と同一速
度で回転するようにギヤ連結して設けられ、下方より誘
導されるブランク（Ｃ）を、これ等一対の送込みローラ
（36），（36′）間にくわえ込んで搬入コンベンヤ
（５）の搬送速度より速い速度で該搬入コンベヤ（５）
に急速に送り込み、ブランクが次の送り爪（5b）と干渉
しないようになっている。また、上記前後２列の搬入コ
ンベヤ（５），（５）の下部の送込みローラ（36），
（36）は、図示しない左方のマガジンから１枚づつ引き
出されたブランク（Ｃ）を順次搭載して搬送してくる一
本の主コンベヤ（10）上方に近接して配設されており、
前方（図では左方）の送込みローラ（36），（36′）の
ブランク導入部の前下方には主コンベヤ（10）の搬送面
に対し進入・脱退自在の搬送方向転換用ガイド板（６）
が設けられ、前記押圧部材駆動用カム（16）と同軸に固
着された可動ガイド板方向転換用カム（38）から揺動レ
バー（32），リンク（33）を介して、主コンベヤの駆動
による送り爪（10b）の移動と同期して該搬送方向転換
用ガイド板（６）は揺動するようになっており、主コン
ベンヤ（10）のタイミングベルト（10a）上に所定ピッ
チ（間隔）をおいて固着された送り爪（10b）で押送さ
れ、ブランク支持レール（31）上で移動してくるブラン
ク（Ｃ）を一つおきに該送込みローラ（36），（36′）
間に案内するようになっている。さらに後方（図では右
方）の送込みローラ（36），（36′）のブランク導入部
の前下方には、主コンベヤ（10）の搬送面に対し固定ガ
イド板が設けられ、送り爪（10b）で一つおきに押送さ
れて来たブランク（Ｃ）をブランク支持レール（31）上
から後上方の一対の送込みローラ（36），（36′）間に
案内するようになっている。このようにして一本の主コ
ンベヤ（10）で連続的に順次搬送されてくるブランク
（Ｃ）を前後２列の搬入コンベヤ（５），（５）に同時
に案内して上方の２列のブランク立上げ部で同時に該ブ
ランクを正方形断面に立上げるものである。

一方、各ブランク立上げ部で立上げられ断面形状が正
方形となったそれぞれのブランク（Ｃ）は、各立上げ部
より、該ブランク立上げ部に臨ませたそれぞれの搬出コ
ンベヤ（12）によりその長手方向に搬出される。すなわ
ち、該それぞれの搬出コンベヤ（12）は、正面に対して
直角方向に伸びて配設されており、立上げ装置が取付け
られている前後両面の主フレーム（40₁），（40₂）の手
前側のフレーム（40₁）に取付けられたタイミングプー
リ（26₁）と背後のフレーム（40₂）の後方マンドレル側
の所定位置に配設されたタイミングプーリ（26₂）との
間に懸架された該搬出コンベヤ（12）の外周を２等分し
て取付けられている各送り爪（12b）が、ブランク
（Ｃ）の立上りと同期して移動し、該ブランク（Ｃ）を
側方より押してその排出線上にあるマンドレルホイール
（30）の方向に搬出するようになっている。上記主フレ
ーム（40₁），（40₂）とマンドレルホイール（30）との
間は、配置上若干の距離があり、立上った角筒状ブラン
ク（Ｃ）の側方からの送り爪（12b）による押送は、マ
ンドレルホイール（30）側の装填コンベヤ（29）のタイ
ミングプーリ（27₁），（27₂），（27₃）に懸架される
タイミングベルト（29a）上の送り爪（29b）による下方
からの押送に置換えられて、図示しない四周のコロでガ
イドされる通路から、時計方向に間歇回転するマンドレ
ルホイール（30）に送り込まれる。すなわち、時計方向
に間歇回転するマンドレルホイール（30）に放射状の５
等分した位置に植設されたマンドル（28）が、間歇停止
状態にあるとき、手前側のマンドレル（８）に立上った
角筒状ブランク（Ｃ）は送り込まれのである。実施例で
は、マンドレル（28）は、円周を５等分して72゜間隔に
設けられており、垂直方向で停止する下方のマンドレル
（28）に隣接する手前のマンドレル（28）にブランク
（Ｃ）を装填するには、該マンドレル（28）が水平方向
に対して18゜傾斜状態にあるため、該ブランク（Ｃ）の
マンドレルへの装填のための通路は水平面に対し18゜傾
斜し、主フレーム（40₁），（40₂）は垂直方向に対し18
゜傾斜状態にある。なお、前記正面図（第１図）は垂直
方向に対し18゜傾斜したものを、便宜上垂直状態のもの
として表示している。なお、マンドレルホイール（30）
に植設するマンドレルの本数により該フレームの傾斜角
は若干変動する。（なお、第２図には２列の搬出コンベ
ヤ（12），（12）のからのマンドレルホイール（30）へ
の通路のうち一方のもののみを表示している）。

上記装置に示すごとく、平らにされた筒状の包装容器
ブランク（Ｃ）は、図示しないマガジンから引出され主
コンベヤ（10）上に移されて該主コンベヤ（10）上で連
続的に順次搬送され、前後２列の搬入コンベヤ（５），
（５）に振分け移送されて一対のブランク立上げ部で平
らな対向面がくっついた状態のまま開かないというよう
なおそれがなく確実に同時に２つの立上った断面が正方
形の角筒状ブランクが形成され、一対の搬出コンベヤよ
り２列のマンドレルホイールへ装填せしめることができ
る。

上記実施例においては、ブランクの立上げに先立つ予
めの開口を、ブランクの移動力を利用して回動する前段
開口レバー（８）により行なっているが、吸引方向を用
いた手段に置き換えることも可能である。

なお、本発明の実施例を、包装容器ブランクの立上げ
装置について説明したが、これに拘束されることなくそ
の他のブランクから正方形断面の容器を形成するに当
り、容器の仕様に応じて本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の変更かあり得ることは勿論である。

〔発明の効果〕

上記の説明から明らかなように、本発明は以下に記載
されるような効果を奏する。

請求項１記載の方法においては、一対の送出しローラ
により送り出された予め折目を付され平らにされた筒状
ブランクを、押圧部材とブランク支持部材との間で押圧
部材の押圧により、断面が正方形をこえて大きくオーバ
ーフォールド（過剰折り）して安定して略180゜展開せ
しめた後、押圧部材を後退せしめて該筒状ブランクの断
面を正方形に立上らせたため、当初の折りぐせを相殺し
て正方形断面を保持するようになり、従来の装置により
オーバーフォールドしているものと比較して、簡単な構
成で該従来装置が困難であった大きいオーバーフォール
ドを可能として正方形断面の維持を確実とし、且つブラ
ンク支持部材により定位置で角筒状に立上げることがで
きるため、包装容器ブランクのマンドレルへの装填な
ど、容器の形成を円滑に行わしめることができる。

請求項２記載の方法においては、平らな筒状ブランク
を正方形断面の角筒状に立上げるに先立って強制的に予
め開口せしめることにより、断面が正方形に立上らない
でブランクがわん曲して開口できないというトラブルを
防止することができる。

請求項３記載の方法においては、送出しローラによる
ブランクの順次送出しと、押圧部材の押圧及び後退動作
によるブランクの正方形断面への立上げと、立上ったブ
ランクの排出とを同期して行わしめることにより、平ら
にされた筒状ブランクの立上げ作業を連続的に能率よく
行うことができる。

請求項４記載の装置においては、平らな状態の筒状ブ
ランクを送出するための送出しローラと、該送出しロー
ラへの搬入コンベヤと、立上らせるブランクの支持部材
と、ブランクを立上げるための押圧部材を有してこれを
立上げ作動に従って前後進せしめる押圧部材移動手段と
を備え、立上ったブランクを立上りと同期して立上り部
から排出できるように排出手段を臨ませて使用すること
によって、連続的に安定して、平らにされた筒状ブラン
クを立上げて行くことができる。

請求項５記載の装置においては、押圧部材の受け部90
゜の開きにより、ブランクの断面の正方形への立上げを
安定して行わせることができる。

請求項６記載の装置においては、押圧部材でブランク
を正方形断面に立上げるに先立ち予め若干開口せしめる
ための前段開口手段を備えていることにより、ブランク
が正方形断面に立上らずにわん曲するというトラブルを
防止することができる。

請求項７記載の装置においては、ブランクの形状によ
りブランク側部の対面する一対の壁部の一方に突縁部が
突出している場合は、簡単な構造の前段開口レバーによ
り、ブランクの移動力を利用して該レバーを動かして立
上げに先立ち若干の開口を行わしめることができ通常考
えられるカム等を用いて開口レバーを動かす構造に比し
構造を極めて簡単化できる。

請求項８記載の装置においては、搬送方向転換用の可
動ガイド板と固定ガイド板とを設け、前者により搬送さ
れてくるブランクを一つおきに立上げ部への搬入コンベ
ヤに案内するとともに、後者の固定ガイド板によりブラ
ンクをもう一方の搬入コンベヤに同時に案内することに
より、１本の主コンベヤから２系列の立上げ装置に同時
に搬入して立上げ作業を能率良く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したものであって、 第１図は、本発明による前後２列の包装容器ブランクの
立上げ装置と、該装置にブランクを供給する主コンベヤ
との関係を（第２図に対し正立状態で）示す正面図、 第２図は、第１図の装置の一方のブランク立上げ部から
のマンドレルホイールまでのブランクの移動経路を示す
側面図、 第３図（ａ），第３図（ｂ），第３図（ｃ），第３図
（ｄ）は、平らな状態の筒状ブランクを正方形断面に立
上げる経過を示す正面図、 第４図は、前段開口レバーにより、平らな状態の筒状ブ
ランクを押圧部材による押圧に先立ち、若干開口せしめ
るときの状態を示す斜視図、 第５図は、平らにされた筒状ブランクの斜視図、 第６図は、断面を正方形に立上げた状態の筒状ブランク
の斜視図、 である。 （１），（１′）……送出しローラ、（２）……押圧部
材、（3₁），（3₂）……ブランク支持部材、（４）……
押圧部材移動手段、（５）……搬入コンベヤ、（６）…
…搬送方向転換用可動ガイド板、（７）……搬送方向転
換用固定ガイド板、（８）……前段開口手段（前段開口
レバー）、（8a）……当接レバー部、（8b）……押圧レ
バー部、（10）……主コンベヤ、（Ｃ）……筒状ブラン
ク、（Ca）……筒状ブランク前端の端縁部、（Cb），
（Cb′）……壁部、（Cb₁）……突縁部。

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め折目を付され平らにされた筒状ブラン
   ク（Ｃ）を角筒状に立上げるための方法であって、一対
   の送出しローラ（１），（１′）により送り出された平
   坦な筒状ブランク（Ｃ）前端の端縁部（Ca）を押圧部材
   （２）により送出し方向と逆方向に押圧移動せしめて、
   該押圧部材（２）とブランク支持部材（3₁），（3₂）と
   の間でブランク（Ｃ）を位置規制して該ブランク（Ｃ）
   を上記送り出し方向と直角方向に略180゜展開せしめた
   後、押圧部材（２）を後退せしめてブランク（Ｃ）を上
   記ブランク支持部材（3₁），（3₂）に支持して正方形断
   面の角筒状に立上げることを特徴とする平らにされた筒
   状ブランクの立上げ方法。
2. 【請求項２】一対の送出しローラ（１），（１′）より
   送り出されたブランク（Ｃ）前端の端縁部（Ca）を送出
   し方向と逆方向に押圧するに先立ち、該前端側の一対の
   対面する壁部（Cb），（Cb′）間を若干開口せしめるこ
   とを特徴とする請求項１記載の平らにされた筒状ブラン
   クの立上げ方法。
3. 【請求項３】一対の送出しローラ（１），（１′）によ
   るブランクの順次の送出しと、押圧部材（２）の送出し
   方向と逆方向への押圧および後退動作と、正方形断面に
   立上った角筒状のブランク（Ｃ）の排出とを同期して行
   わしめることを特徴とする請求項（１）又は（２）記載
   の平らにされた筒状ブランクの立上げ方法。
4. 【請求項４】予め折目を付され平らにされた筒状のブラ
   ンク（Ｃ）を立上げて角筒状に形成するための装置であ
   って、少くとも一対の送出しローラ（１），（１′）
   と、該送出しローラの送出し方向の手前に設けられた平
   坦な筒状ブランク（Ｃ）を一定ピッチで一対の送出しロ
   ーラ（１），（１′）間に該送出しローラの回転と同期
   して送り込むための搬入コンベヤ（５）と、送出しロー
   ラ（１），（１′）のブランク排出側に設けられ前端を
   押圧されて展開したブランク（Ｃ）の両側縁を送り出し
   方向と直角方向に支持するとともに断面が正方形に立上
   ったブランクを支持するためのブランク支持部材
   （3₁），（3₂）と、送出しローラによるブランク（Ｃ）
   の送出し線上に設けられ送出しローラ（１），（１′）
   間を通過した平坦な筒状ブランク（Ｃ）の前端の端縁部
   （Ca）を受けてこれを押圧する押圧部材（２）がブラン
   クの送りと同期して上記ローラ（１），（１′）側に進
   行してブランク（Ｃ）をブランク送出し方向と直角方向
   に略180゜展開せしめる位置に到達した後ローラ
   （１），（１′）側より後退してブランク（Ｃ）を断面
   が正方形となる位置を維持できるように該押圧部材を進
   退可能に備えた押圧部材移動手段（４）とからなり、断
   面が正方形に立上ったブランク（Ｃ）を立上りと同期し
   てブランクの長手方向に送り出す搬出コンベヤに臨ませ
   るように形成されていることを特徴とする平らにされた
   筒状ブランクの立上げ装置。
5. 【請求項５】押圧部材（２）は、送出しローラ（１），
   （１）からのブランク（Ｃ）の送出し線を挾んで90゜該
   ローラ（１），（１）側に開いた受け部からなることを
   特徴とする請求項４記載の平らにされた筒状ブランクの
   立上げ装置。
6. 【請求項６】一対の送出しローラ（１），（１′）のブ
   ランク排出側に送り出されたブランク（Ｃ）の前端側の
   １対の対面する壁部の少くともその一面に対面して、押
   圧部材（２）が上記ローラ側に進行するに先立ちブラン
   ク（Ｃ）を若干量開口せしめるための前後開口手段
   （８）を備えたことを特徴とする請求項（５）記載の平
   らにされた筒状ブランクの立上げ装置。
7. 【請求項７】前記開口手段（８）は、一対の送出しロー
   ラ（１），（１′）から送出されるブランク（Ｃ）の送
   出し線上に位置して移動するブランク（Ｃ）前端の端縁
   部（Ca）と当接回動するようにした当接レバー部（8a）
   と、該当接時ブランク前端側部の対面する一対の壁部
   （Cb），（Cb′）の一方の突出した突縁部（Cb₁）と対
   面して、ブランク（Ｃ）の移動により該突縁部（Cb₁）
   を押圧して上記一対の壁部を折畳み状態から若干開くた
   めの押圧レバー部（8b）とを一体形成した前段開口レバ
   ーからなることを特徴とする請求項（６）記載の平らに
   された筒状ブランクの立上げ装置。
8. 【請求項８】少くとも一対の送出しローラ（１），
   （１′）と、ブランク支持部材（3₁），（3₂）及び押圧
   部材移動手段（４）とを備えたブランク立上げ部が隣接
   して一対設けられ、それぞれの立上げ部へのブランク
   （Ｃ）の搬入コンベヤ（５），（５）が水平方向に配設
   された一本の主コンベヤ（10）上方にその搬入方向に前
   後して配設されるとともに、これらの搬入コンベヤ
   （５），（５）に主コンベヤ（10）上から搬送中のブラ
   ンクを案内するために、前方の搬入コンベヤの下方には
   主コンベヤ（10）の搬送面に対し進入脱退自在の搬送方
   向転換用可動ガイド板（６）が、後方の搬入コンベヤの
   下方には主コンベヤ（10）の搬送面に対し搬送方向転換
   用固定ガイド板（７）がそれぞれ設けられ、上記可動ガ
   イド板（６）は上記搬入コンベヤ（５）及び主コンベヤ
   （10）の駆動と同期して駆動され、主コンベヤ（10）上
   で順次搬送されるブランク（Ｃ）を前後の搬入コンベヤ
   （５），（５）に交互に案内して上記それぞれの一対の
   送出しローラ（１），（１′）間に導入するようにした
   ことを特徴とする請求項（４）ないし（７）のいずれか
   に記載の平らにされた筒状ブランクの立上げ装置。