JPH0750195Y2 - 紙容器の底部組立装置 - Google Patents

紙容器の底部組立装置

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JPH0750195Y2
JPH0750195Y2 JP1986073371U JP7337186U JPH0750195Y2 JP H0750195 Y2 JPH0750195 Y2 JP H0750195Y2 JP 1986073371 U JP1986073371 U JP 1986073371U JP 7337186 U JP7337186 U JP 7337186U JP H0750195 Y2 JPH0750195 Y2 JP H0750195Y2
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guide
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僚一 川尻
正裕 本田
治男 古川
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は牛乳,ジュース,酒,その他清涼飲料等を収納
する紙容器の底部組立装置に関するものである。
〔従来の技術〕
飲料用液の容器として,従来の瓶にとって代りつつある
紙容器は,その素材としてカートンから一貫して紙容器
を組み立てて,これに内容物を充填密封して製品とする
ことにより,生産コストの低減を図ることができると共
に,使用後において容器を押潰して簡単に廃棄処分する
ことができるという点で近年普及してきたものである。
更に,この紙容器の使用にあたって内容物の注出の便を
図ると共に開封後の密封性を向上させるために,紙容器
頭部壁面に注出口を取付けることが盛んに行われてい
る。
第15図に組み立てられた注出口2を有する一般的な紙容
器1を示す。その底部3は,第16図の如く折目を付けら
れた,対向した一対の三角パネル4と,対向した一対の
ボトムフラップ5A,5Bとを有し,まず,三角パネル4を
内方に折り込み,次いで左右のボトムフラップ5A,5B
を,その先端部内面同志を突き合わせるように折り込
み,更に右側のボトムフラップ5Bの先端を折り返すと共
に左側のボトムフラップ5Aを右側のボトムフラップ5B上
におおい被さるように折り曲げて,全体を偏平に畳み込
み,各壁間を接着することによって組み立てられる。接
着は紙容器の内外面に予め塗布されているヒートシール
性接着剤層(例えばポリエチレン樹脂)を加熱溶融させ
て行う。紙容器1の頭部には,組立状態で一対の傾斜面
6が形成され,該傾斜面6の一方には注出口2が取付け
られている。
この紙容器1の底部を組み立てる従来装置は,例えば,
特公昭56-35541号公報に示されているように,回転中心
に対して放射状に配置された複数のマンドレルを備えた
ターレットと,そのターレットを取り囲んで配置された
底部くせ折り装置,加熱装置,底部折り畳み加圧装置等
を有しており,次のようにして底部組み立てを行ってい
た。すなわち、ターレットの間欠回転中に,前記マンド
レルに対して,予め筒貼りされた紙容器を,底部を外方
にして,三角パネル4がマンドレルの移動方向に対して
平行に且つ上側に折り畳まれるボトムフラップ5Aが移動
方向の前側となるように被冠させ,底部くせ折り装置に
設けている一対の折込爪がターレットの両側から内方に
旋回して底部3の三角パネル4を内側に折込み,それに
並行してボトムフラップを折り畳むための折込みガイド
がマンドレル先端外方からマンドレルに向かって移動し
てボトムフラップ5A,5Bを内方に折り込むことで,底部
3に折りくせを付け,次に加熱装置が底部3の加熱を行
い,その後底部折り畳み加圧装置により底部全体を偏平
に畳み込み,各壁間を接着させ底部3を組み立ててい
た。なお,加熱装置と底部折り畳み加圧装置との間に
は,加熱装置による加熱によって折りくせが小さくなっ
た底部3を先に折り込まれた通りに折り畳むことができ
るよう,マンドレル先端の走行路に沿ってボトムフラッ
プ5Aを押さえる平板状のガイドが設けられている。マン
ドレルに被冠されて底部を組み立てられた紙容器1は,
その後次工程のコンベア上に排出され,コンベア上で内
容物の充填,頭部の組み立てが行われる。注出口2を取
付ける場合は上記マンドレルに紙容器1を被冠させる
前,又は上記コンベア上で内容物を充填する前に注出口
の取り付けが行われる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記コンベア上での紙容器1の頭部の組み立ては,通
常,頭部の傾斜面6となる面をコンベアの搬送方向に対
して平行にして行われる。一方,前記したように,底部
組立装置のマンドレル上に被冠された紙容器は,底部3
の三角パネル4がマンドレルの移動方向に対して平行に
なっており,従って頭部の傾斜面6となる面はマンドレ
ルの移動方向に対して直角となっている。このため,コ
ンベアを,ターレットの回転によりマンドレルが移動す
る面(以下回転面という)に対して平行な面内に配置し
た場合には,ターレットのマンドレル上で底部を組み立
てた紙容器をコンベア上に排出する際,紙容器を90度回
転させる必要があり,また,紙容器を90度回転させない
場合には,コンベアをマンドレルの回転面に直角に配置
する必要があった。前者の場合は紙容器を90度回転させ
る機構が必要となり,装置が煩雑となるのみならず,紙
容器を確実にコンベアに排出できないという問題が生じ
ていた。後者の場合はコンベアをマンドレルの回転面に
対して直角に配置するため,装置全体がコンパクトにで
きないという問題が生じていた。
この問題を解決するには,底部組立装置のマンドレル上
に被冠する紙容器を,従来よりも90°回転させた状態
で,すなわち三角パネル4がマンドレルの回転面に対し
て直角となり,マンドレル移動方向の前後になるよう
に,マンドレルに被冠して底部組立を行う構成とすれば
良いと思われる。しかしながら,その構成とすると,三
角パネルを折り込む折込爪がマンドレルに保持された紙
容器の移動面内に位置することとなり,マンドレルに保
持された紙容器の移動に干渉する恐れが生じてくる。ま
た,底部くせ折り装置でくせ折りされた紙容器の底部が
下流に位置する底部折り畳み加圧装置に搬送される際,
ボトムフラップ5A,5Bは移動方向の前後に位置するので
はなく両側に位置するため,従来の平板状のガイドのみ
ではくせ折りされたボトムフラップ5A,5Bを良好に押さ
えて折りくせを保持することができず,このため紙容器
の底部が途中で開いてしまい,底部折り畳み加圧装置に
良好に送り込めず,底部の組み立て不良を生じるという
問題が生じる。
本考案は上述の問題点に鑑みて為されたもので,マンド
レル上に紙容器を底部の三角パネルがマンドレルの移動
方向の前後となるように即ちボトムフラップがマンドレ
ルの移動方向の両側となるように被冠させた状態で良好
に底部組み立てを行うことができ,これによって,底部
を組み立てた紙容器を回転させることなく,マンドレル
の回転面と同一面上に配置されたコンベア上に排出し
て,容器頭部の傾斜面をコンベアでの搬送方向に平行に
位置させることの可能な紙容器の底部組立装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は,内外面にヒートシ
ール性接着剤層を有する筒貼りされた紙容器の底部に形
成している対向した一対の三角パネルを内側に折込みな
がら,その三角パネルに直角方向に設けている対向した
一対のボトムフラップを内側に折込み,その先端部同志
を突き合わせ且つ一方のボトムフラップ先端を180°折
り返して全体を平坦に折り畳むことにより,底部を組み
立てる装置において,間欠回転するターレットに放射方
向に設けている複数のマンドレルを,紙容器を,その底
部が外側になり且つ一対のボトムフラップが移動方向の
両側になるように保持可能な構成とする。
そして,紙容器底部を加熱する加熱装置よりも下流のマ
ンドレル停止位置の一つには,紙容器底部に所定の折り
くせを付ける底部くせ折り装置として,紙容器底部の三
角パネルを折り込むために,前記マンドレルの回転面に
平行な面内でマンドレル中心線に対してほぼ対称に旋回
可能な一対の折込爪と,紙容器底部のボトムフラップを
折り畳むためにマンドレル先端外方からマンドレルに向
かってマンドレル軸線方向に移動可能な折込ガイドであ
って,一対のボトムフラップの先端をマンドレルの回転
面に直角方向に且つ内方に案内する一対のガイド面と,
一対のガイド面の交差位置に形成され一方のボトムフラ
ップの先端を折り返すよう傾斜したスリットを備えた折
込ガイドと,前記折込爪を往復揺動させる第一駆動手段
と,前記折込ガイドを直線状に往復移動させる第二駆動
手段とを備えたものを設ける。
更に,その底部くせ折り装置と,その下流のマンドレル
停止位置の一つに配置された底部折り畳み加圧装置との
間には,マンドレルに保持されて移動する紙容器の一対
のボトムフラップの斜面を拘束し更に折り込む第一ガイ
ドと,その下流に配置され,ボトムフラップの後部を押
さえ込む第二ガイドと,前記第一ガイドの下流に且つ前
記第二ガイドの第一ガイドに隣接した一部領域に重なる
ように配置され,先端を折り返した側のボトムフラップ
の折り曲げ部近傍を押さえる補助ガイド棒とを備えたガ
イド装置を設ける。
〔作用〕
上記装置において,ターレットの間欠回転中に,筒状の
紙容器をマンドレルに,底部を外方にして,且つ一対の
三角パネルがマンドレルの進行方向の前後になり一対の
ボトムフラップが進行方向の両側になるように被冠する
と,この紙容器はマンドレルの進行に伴い,その底部を
加熱装置で加熱され,底部くせ折り装置の折込爪及び折
込ガイドにより底部がくせ折りされ,底部折り畳み加熱
装置により加圧接着される。
ここで,底部くせ折り装置の一対の折込爪は,マンドレ
ルの回転面内を旋回するように設けられているので,マ
ンドレルの移動方向に対して前後に位置している三角パ
ネルを内方に折り込むことができる。また,折込みガイ
ドは,両側のボトムフラップを内方に案内することの可
能な一対のガイド面及びその交差位置のスリットを有し
ているので,折込みガイドを紙容器の底部先端に押し付
けることにより,一対のガイド面が両側のボトムフラッ
プをマンドレルの移動方向に対して直角方向に且つ内方
に案内して両ボトムフラップの先端部内面同志を突き合
わせ,その先端部分を前記したスリット内に挿入させる
ことにより一方のボトムフラップの先端を折り返し,所
望のくせ折りを行うことができる。更に,三角パネルを
折り込む折込爪はマンドレルに保持された紙容器の移動
面内に位置するが,折込爪を往復揺動させる第一駆動手
段を,前記折込ガイドを直線状に往復移動させる第二駆
動手段とは別に設けたことにより,折込ガイドのストロ
ークに関係なく折込爪の旋回角度を大きくとることがで
き,紙容器の移動に支障を生じない位置に後退させるこ
とができ,マンドレルによる紙容器の移動に干渉するこ
とがない。
次に,折りぐせを付けられた紙容器は,マンドレルの移
動に伴い,折込ガイドから離れて次の底部折り畳み加圧
装置位置に移動する。この間,折りぐせを付けられた紙
容器底部は開口状態に復元する傾向があるが,紙容器の
移動中,まず,ガイド装置の第一ガイドが紙容器の一対
のボトムフラップの斜面を拘束し更に折り込み,次い
で,補助ガイド棒が,先端を折り返した側のボトムフラ
ップの折り曲げ部近傍を押さえ,その状態で第二ガイド
が,真っ直ぐな状態の一方のボトムフラップの端部との
その下に折り返されている他方のボトムフラップ先端と
を押さえ込み,更に折り込む。これにより,くせ折りさ
れた紙容器底部は,開口することなく折り畳まれた状態
で,底部折り畳み加圧装置位置に支障なく送り込まれ,
底部折り畳み加圧装置により加圧接着される。
以上のように,紙容器を,そのボトムフラップがマンド
レルの回転面に対して平行になるように,マンドレルに
被冠して底部組立を行うことができ,この紙容器をマン
ドレルの回転面と平行な面内に配置したコンベアに,そ
のまま排出しても,コンベア上の紙容器は,そのボトム
フラップ及び頭部の斜面が搬送方向に平行になることと
なり,従って,マンドレルからコンベアに移送する際に
紙容器を90度回転させる必要がなくなる。
〔実施例〕
以下,図面に示す本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す装置の概略正面図であ
る。同図において,18は紙容器供給装置であり,筒貼り
され偏平に畳まれた紙容器1が多数積み重ねられている
フィーダー24,フィーダー24の下方に設けられた吸盤22,
フィーダー24と吸盤22との間に設けられた供給台26,ガ
イド28,往復部材29等によって構成されている。紙容器
1の頭部の所定の位置には注出口取付用の孔Hが穿設さ
れている。
30は紙容器底部組立装置であり、回転中心に対して放射
方向に8個のマンドレル32を取付けたターレット31を備
えている。このターレット31にはターレット31をマンド
レル32の1ピッチずつ間欠回転させる駆動装置(図示せ
ず)が接続されている。ターレット31及びマンドレル32
の周囲の,マンドレル停止位置には,紙容器1の底部を
加熱するヒータ33,34,底部くせ折り装置35,底部折り畳
み加圧装置36が順次配置されており,底部くせ折り装置
35と底部折り畳み加圧装置36の間にはガイド装置37が設
けられている。更にマンドレル32の下方には,コンベア
38がマンドレル32の回転面に平行な面内に位置するよう
に配置されている。この紙容器底部組立装置30及びコン
ベア38は無菌チャンバー39内に収納され,紙容器の無菌
充填が行えるようになっている。
第2図において,底部くせ折り装置35は一対の折込爪41
と折込ガイド42とを有している。一対の折込爪41は,タ
ーレットの回転軸に平行な一対の軸43に保持されてお
り,一対の軸43が同期して反対方向に回転することによ
り,ターレットの回転軸に直角な面内即ちマンドレル32
の回転面に平行な面内でマンドレル中心線X−Xに対し
てほぼ対称に旋回することができる。この折込爪41は第
6図に矢印Aで示すように旋回して紙容器1底部の三角
パネル4を折り込むものである。折込ガイド42はマンド
レル軸線X−X方向に移動可能に設けられており,第7
図,第8図に示すように,紙容器1底部のボトムフラッ
プ5A,5Bの先端に対向したガイド面45と傾斜したスリッ
ト46を備えている。折込ガイド42を第7図の位置から矢
印B方向に移動させて紙容器底部に押付けることによ
り,第8図に示すようにボトムフラプ5A,5Bを折り込む
ことができる。
折込爪41及び折込ガイド42にはそれぞれ別個の駆動手段
が連結されている。第9図〜第11図は折込爪41を揺動さ
せる第一駆動手段48を示すものである。なお,これらの
図面において図面を簡略化するため,折込ガイド及びそ
れに関連する駆動手段の図示は省略している。第一駆動
手段48は,軸43に固定されたギア49と,ギア49に噛み合
うラック50と,このラック50に連結されたレバー51と,
レバー51に連結されたレバー52と,レバー52を保持した
中間軸53と,この中間軸53に固定されたレバー54と,連
結ロッド55と,連結ロッド55に連結され,支軸56を中心
に揺動可能なレバー57と,レバー57に固定されたカムフ
ォロワ58と,駆動軸59と,駆動軸59に取付けられたカム
60と,カムフォロワ58をカム60に押付けるよう作用する
エアシリンダ61等を有している。従って,カム60の回転
によりラック50が往復移動し,一対の折込爪41が同期し
て往復旋回する。ここで,折込爪41の往復旋回範囲は,
第2図に示すようにマンドレルに保持した紙容器の底部
の移動に支障を生じないよう大きく後退した位置から,
第6図に示す三角パネル折込位置までとなるように設定
されている。なお,ラックを省略し,軸43のギアを互い
に噛み合わせ,その内の一方のギアをカム60の回転に応
じて回転させても,一対の折込爪41を同期して往復旋回
させることが可能である。また,カム60にエアシリンダ
61を用いてカムフォロワ58を押付ける代わりに,溝カム
を用いてエアシリンダを省略しても良く,更には駆動源
としてカムを用いる代りにエアシリンダを用いてもよ
い。
第12図〜第14図は折込ガイド42を直線状に移動させる第
二駆動手段65を示している。なお,これらの図面中,折
込爪及び第一駆動手段の図示は省略している。第二駆動
手段65は,折込ガイド42を保持したブロック66と,この
ブロック66に連結されたレバー67と,レバー67に連結さ
れたレバー68と,レバー68を保持した中間軸69と,この
中間軸69に固定されたレバー70と,連結ロッド71と,連
結ロッド71に連結され,支軸72を中心に揺動可能なレバ
ー73と,レバー73に固定されたカムフォロワ74と,駆動
軸59と,駆動軸59に取付けられたカム75と,カムフォロ
ワ74をカム75に押付けるよう作用するエアシリンダ76等
を有している。従って,カム75の回転により折込ガイド
42が往復動する。なお,駆動軸59は第一駆動手段48の駆
動軸と共通であり,且つターレットを間欠回転させる手
段と同期して回転するように構成されている。このた
め,後述するように,折込爪41及び折込ガイド42は,タ
ーレットの間欠回転と同期して作動する。第二駆動手段
65においても,カム75の代りに溝カムを使用しエアシリ
ンダを省略することが可能であり,また,駆動源として
カムを用いる代りにエアシリンダを用いてもよい。
第2図において,ガイド装置37は底部くせ折り装置35に
近接した第一ガイド80とそれに続く第二ガイド81を有し
ている。第一ガイド80は,第3図,第4図から良くわか
るように,一対の棒で構成され,マンドレルに保持され
て移動する紙容器1の底部の両ボトムフラップ5A,5Bの
斜面を押えて復元するのを防止している。この第一ガイ
ド80は紙容器の移動方向に狭くなっており,紙容器の移
動につれてボトムフラップ5A,5Bの中央を押さえるよう
になっている。この構成により,紙容器の移動につれボ
トムフラップが一層折り畳まれる。第一ガイドの下流に
は第二ガイド81が設けられる。この第二ガイド81はボト
ムフラップの端部を押えて拘束するものであり,第2図
から良くわかるように,紙容器の進行に伴い,マンドレ
ル先端の移動軌跡Cに対する間隔が徐々に狭くなるよう
に配置されている。この構成により,紙容器の移動に伴
いボトムフラップ5A,5Bが一層折り畳まれることとなり,
P5位置においてマンドレル32先端に対して小さい間隔を
あけて配置された底部折り畳み加圧装置36に紙容器底部
をぶつけることなく,紙容器を移送することができる。
更に,第一ガイド80の下流には,第二ガイド81の第一ガ
イド80に隣接した一部領域に重なるように,先端を折り
返した側のボトムフラップ5Bの折り曲げ部近傍を押さえ
る補助ガイド棒82が設けられており,ボトムフラップ5B
の復元を抑えて第二ガイド81によるボトムフラップ5A,5
Bの折り畳みを良好としている。
次に上記装置の動作について説明する。
まず,紙容器供給装置18のフィーダー24内に多数積み重
ねられている偏平な紙容器1は,吸盤22によりその周壁
の一面が吸着され,フィーダー24の中から紙容器1が1
個毎に取り出され,その取り出される間に紙容器1は固
定部材(図示せず)に隣接面が押し当てられつつ四角柱
状に拡開されて供給台26上にセットされる。次いで,紙
容器1はガイド28に沿って往復動する往復部材29によっ
てマンドレル32に被冠される。この時,紙容器1は底部
のボトムフラップ5A,5Bがマンドレル32の回転面と平行
になるように,即ち頭部の孔Hが穿設された面がマンド
レル32の回転面と平行になるようにしてマンドレル32に
被冠される。
マンドレル32に被冠された紙容器1はターレット31の間
欠回転によって,第1図に示すようにP1位置から順次,P
2,P3,P4,P5,P6,P7の位置へ回転移送される。P2,P3の位
置ではヒータ33,34によって紙容器1の底部の内外面に
設けられたヒートシール性接着剤層が溶融される。P4位
置ではまず折込爪41,41が第6図に示すように紙容器1
の(マンドレルの移動方向に対して)前後に位置する三
角パネル4,4を内方に押し込み,次いで折込ガイド42が
マンドレル32方向に移動して第7図,第8図に示すよう
にボトムフラップ5A,5Bを折り畳む。なお,折込ガイド4
2の移動中,折込爪41は折込ガイド42に干渉しないよう
後退し,折込ガイド42が第8図に示す最終位置まで移動
した時には,第2図に示すように、新たな紙容器がP4位
置に送り込まれ,且つ底部を折り畳んだ紙容器が次の位
置P5に移動するのに支障のない位置まで後退する。
次に,底部を折り畳まれた紙容器1はマンドレル32の移
動によりP4位置からP5位置に送られる。この際,第8図
に示す折込ガイド42のスリット46は紙容器の移動方向に
延びているので,マンドレル32を移動させることによ
り,ボトムフラップ5A,5Bの先端をスリット46から抜く
ことができる。なお,ボトムフラップ先端をスリット46
から容易に引き抜くためには,マンドレル32の移動に同
期させて折込ガイド42を僅かにマンドレルから離れる方
向に移動させれば良く,この移動はカム75により容易に
実施可能である。第2図〜第5図に示すように,折込ガ
イド42で折り畳まれた紙容器底部は,折込ガイド42から
全体が離れる前に第一ガイド80で拘束され,折りくせを
付けた部分の復元が阻止され,更に第一ガイド80に沿っ
て移動するにつれて一層折り畳まれ,その後,先端を折
り返した側のボトムフラップ5Bの折り曲げ部近傍が補助
ガイド棒82によって拘束され,その部分の復元が阻止さ
れ且つ第二ガイド81によって,底部全体が一層偏平に折
り畳まれる。この状態で,P5位置に送られ,紙容器底部
はマンドレル32先端と底部折り畳み加圧装置36との間の
狭い間隙に支障なく挿入される。その後,加圧装置36が
前進して紙容器底部をマンドレル32先端に押付け,加圧
接着する。以上で紙容器底部の組立が完了する。
第1図において,底部が組み立てられた紙容器1がP7位
置に到達すると,排出装置(図示せず)によってターレ
ット31の真下に設けられたコンベア38に排出される。こ
こで,マンドレル32に取付けられた状態で紙容器はその
頭部斜面がマンドレル回転面に平行になっているので,
そのままの姿勢でコンベア38上に乗せるのみで,紙容器
の頭部斜面はコンベア38の搬送方向に平行に位置するこ
ととなる。この後,紙容器1はコンベア38上で間欠搬送
され,注出口の取付,内容物の充填,頭部の組立が行わ
れる。また,無菌充填を行う場合は内容物の充填前に紙
容器1の殺菌が行われることとなる。一方,紙容器1が
取り外されたマンドレル32は再びP1位置に戻り,再び紙
容器1が被冠される。
なお,上記実施例では紙容器への注出口取付を底部組立
の後に行っているが,この代りに,予め注出口を取付け
た紙容器を,ターレット31のマンドレルに供給するよう
にしてもよい。また,本考案の装置は注出口の無い紙容
器に対しても適用できる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案においては,底部くせ折り装置とし
て,マンドレルの回転面に平行な面内でマンドレル中心
線に対して対称に旋回する一対の折込爪と,紙容器底部
のボトムフラップを押して折り込む折込ガイドとを有す
るものを使用しているので,マンドレルに対し紙容器
を,その頭部の斜面となる面がマンドレル回転面に対し
て平行になるように,従って紙容器底部の内方に折り込
まれる三角パネルがマンドレル移動方向に前後になるよ
うに被冠した状態で,この三角パネルを前記折込爪で折
り込み,次いで折込ガイドによりボトムフラップを折り
畳むことにより,紙容器底部に折りくせを付けることが
できる。また,折込爪と折込ガイドにはそれぞれ別個の
駆動手段を設けているので,折込爪の旋回ストロークを
折込ガイドの移動ストロークに無関係に大きくすること
ができ,折込爪をターレットの回転による紙容器の移動
に支障のない位置にまで退避させることができる。折り
くせを付けられた紙容器は,マンドレルの移動に伴い,
折り込ガイドから離れて次の底部折り畳み加圧装置位置
に移動するが,この間ボトムフラップの斜面が第一ガイ
ドで拘束され,かつ更に折り曲げられ,次いで,下側と
なるボトムフラップの折り返し部近傍が補助ガイド棒で
拘束され且つ上側となるボトムフラップ先端が第二ガイ
ドで拘束され,全体が一層折り畳まれる。これによっ
て,ボトムフラップは十分折り畳まれた状態に保たれる
ため,底部折り畳み加圧装置とマンドレル先端との間に
支障なく挿入され,底部折り畳み加圧装置により加圧接
着される。以上のように本考案ではマンドレルに紙容器
を,その頭部の斜面となる面がマンドレルの回転面に対
して平行になるように被冠した状態で良好に底部組立を
行うことができるので,この紙容器をマンドレルの回転
面に平行に配置したコンベアに,そのまま排出しても,
コンベア上の紙容器は,その頭部の斜面が搬送方向の両
側に位置することとなり,従って,マンドレルからコン
ベアに移送する際に紙容器を90度回転させる必要がな
く,装置全体をコンパクトにすることができ,極めて効
率の良い装置を提供することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す装置の概略正面図,第
2図は上記実施例における底部くせ折り装置及び底部折
り畳み加圧装置を示す拡大正面図,第3図は第2図のガ
イド装置37の側面図,第4図,第5図はそれぞれガイド
装置37の第一ガイド80,第二ガイド81及び補助ガイド棒8
2による紙容器底部の拘束状態を示す断面図,第6図は
上記実施例における折込爪の動作を説明する斜視図,第
7図,第8図は上記実施例における折込ガイドの動作を
説明する側面図,第9図,第10図,第11図は上記折込爪
の駆動機構を示すもので,第9図は第10図のIX-IX矢視
図,第10図は第9図のX−X矢視図,第11図は第10図の
一部の上面図,第12図,第13図,第14図は上記折込ガイ
ドの駆動機構を示すもので,第12図は第13図のXII-XII
矢視図、第13図は第12図のXIII-XIII矢視図、第14図は
第13図の一部の上面図,第15図は注出口を有する紙容器
の一例の斜視図,第16図は紙容器の底部に折りくせを付
けた状態を示す斜視図である。 1……紙容器,2……注出口,3……底部,4……三角パネ
ル,5A,5B……ボトムフラップ,18……紙容器供給装置,30
……紙容器底部組立装置,31……ターレット,32……マン
ドレル,33,34……ヒータ,35……底部くせ折り装置,36…
…底部折り畳み加圧装置,37……ガイド装置,38……コン
ベア,39……無菌チャンバー,41……折込爪,42……折込
ガイド,48……第一駆動手段,65……第二駆動手段,80…
…第一ガイド,81……第二ガイド,82……補助ガイド棒。
フロントページの続き (72)考案者 古川 治男 埼玉県大宮市奈良町136 奈良町団地7− 104 (56)参考文献 特公 昭48−5712(JP,B1) 特公 昭56−35541(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内外面にヒートシール性接着剤層を有する
    筒貼りされた紙容器(1)の底部(3)に形成している
    対向した一対の三角パネル(4)を内側に折込みなが
    ら,その三角パネルに直角方向に設けている対向した一
    対のボトムフラップ(5A,5B)を内側に折込み,その先
    端部同志を突き合わせ且つ一方のボトムフラップ(5B)
    先端を180°折り返して全体を平坦に折り畳むことによ
    り,底部(3)を組み立てる装置において, 放射方向に配置された複数のマンドレル(32)であっ
    て,紙容器を底部を外側にして且つ一対のボトムフラッ
    プ(5A,5B)が移動方向の両側になるように保持可能な
    マンドレルを有し,間欠回転するターレット(31)と, 前記マンドレルに底部を外側にして保持された紙容器の
    底部を加熱する加熱装置(33,34)と, 該加熱装置の下流のマンドレル停止位置の一つに配置さ
    れ,紙容器底部に所定の折りくせを付ける底部くせ折り
    装置(35)と, 該底部くせ折り装置の下流のマンドレル停止位置の一つ
    に配置され,折りくせを付けられた紙容器底部を折り畳
    んで加圧し融着させる底部折り畳み加圧装置(36)と, 前記底部くせ折り装置と底部折り畳み加圧装置との間に
    配置され,マンドレル回転中にマンドレルに保持した紙
    容器の折りくせを付けられた底部を折り込むガイド装置
    (37)とを有し, 前記底部くせ折り装置(35)が,紙容器底部の三角パネ
    ルを折り込むために,前記マンドレルの回転面に平行な
    面内でマンドレル中心線に対してほぼ対称に旋回可能な
    一対の折込爪(41)と,紙容器底部のボトムフラップを
    折り畳むためにマンドレル先端外方からマンドレルに向
    かってマンドレル軸線方向に移動可能な折込ガイド(4
    2)であって,一体のボトムフラップ(5A,5B)の先端を
    マンドレルの回転面に直角方向に且つ内方に案内する一
    対のガイド面(45)と,一対のガイド面の交差位置に形
    成され一方のボトムフラップ(5B)の先端を折り返すよ
    う傾斜したスリット(46)を備えた折込ガイドと,前記
    折込爪を往復揺動させる第一駆動手段(48)と,前記折
    込ガイドを直線状に往復移動させる第二駆動手段(65)
    とを有しており, 前記ガイド装置(37)が,マンドレルに保持されて移動
    する紙容器(1)の一対のボトムフラップ(5A、5B)の
    斜面を拘束し更に折り込む第一ガイド(80)と,その下
    流に配置され,ボトムフラップの端部を押さえ込む第二
    ガイド(81)と,前記第一ガイド(80)の下流に且つ前
    記第二ガイド(81)の第一ガイドに隣接した一部領域に
    重なるように配置され,先端を折り返した側のボトムフ
    ラップ(5B)の折り曲げ部近傍を押さえる補助ガイド棒
    (82)とを有していることを特徴とする紙容器の底部組
    立装置。
JP1986073371U 1986-05-17 1986-05-17 紙容器の底部組立装置 Expired - Lifetime JPH0750195Y2 (ja)

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