JPH0215762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカートニングマシンに応用できるカー
トンケーサに関するものである。第１図乃至第３
図に示すように従来折目の入つたカートン紙１を
筒状に糊付けして折り曲げ、シート状にしたもの
を第３図の如くマガジン２に堆積収容し、下方よ
り同シートを１枚づつ第２図の如く真空吸着器で
吸引して側方に抜き、下降時に１ａの如く筒状の
箱形を成形してバケツトに挿入し、製品３を充填
して両側面のフラツプ４を折り曲げ、糊付けし封
緘していた。

しかし充填される製品３が、例えば袋物で空気
が多く、大きくふくらんでいるような場合は充填
しにくく、袋が破けたり、供給不良が発生する等
の欠点があり、また筒状に糊付けされた包装材料
を準備しなければならないので、コスト高になる
と共に、前記包装材料（カートン紙１）を堆積装
置（マガジン２）から送り出す時に筒状の箱形１
ａにするためには、最初に折り曲げてシート状に
する時に完全につぶして１枚のシート状にする事
が出来ず、第３図の様に開口部に少しふくらみを
もたせる必要があつた。従つてカートンシート
（包装材料）を澤山堆積することが出来ず、かつ
輸送、保管時にスペースを広くとる必要がある等
の欠点があつた。

本考案は、折目の入つた平らなシート状のカー
トン紙をマガジンから１枚づつ取出し、Ｕ字形に
成形してその上に物品を充填プツシヤで押し込
み、上面パネル及びシームを折込んで糊付けし、
更に両側面のパネル及びシームを折込み糊付けし
て物品を包装するカートンケーサにおいて、前記
充填プツシヤの先端上部に前記上面パネル及びシ
ームの折込みをガイドする平板状のマンドレルを
設けてなるものであり、前記従来のカートンシー
ト自動供給、物品箱詰め、封緘装置の欠点を改良
する為に提案されたもので、折目の入つた平らな
カートンシートを使用することが出来、またシー
トを前方から順次１枚づつマガジンから送り出す
際、Ｕ字形に成形してバケツトの中に挿入し、物
品を充填後にマンドレルを使つてトツプパネルと
糊付部を折り、糊付部を糊付、加圧、圧着後、従
来のカートニングマシンの方法で両側面の折曲
げ、糊付、封緘を行なうことにより、空気の多く
入つた袋状の物品（例えばビスケツト等）でも、
袋の破れや供給不良を出すことなく容易に充填出
来、またシートコスト並びに輸送コストの低減を
図ることができ、しかもシートの保管スペースも
縮少出来るカートンケーサを提供せんとするもの
である。

以下本考案の実施例を図面について説明する
と、第４図〜第９図は本考案の実施例を示す。さ
て第４図に示す折目のついたカートンシート５を
用い、第５図に示すシート並びに物品供給工程図
に示す如く、マガジン６に堆積された同カートン
シート５を１枚づつ送り出し、バケツトコンベア
上のバケツトに挿入する段階でＵ字形に成形し、
物品バケツトコンベアに乗つて送られて来る物品
７を順次充填してトツプパネルの折込み、糊付、
加圧、圧着をすると共に、両側面のパネル８も折
込み、糊付、加圧、封緘して排出する工程を連続
して行なうものである。

第６図に前記カートンシート５のトツプパネル
９の折曲げ部の構造を示す。即ち、１０，１１は
カートンシート５を搬送するカートンバケツト、
１２は平板状のマンドレルで、これはシーム部１
３及びトツプパネル９を折り曲げる案内板であ
る。１４はトツプパネルガイドで、これはカート
ンバケツト１０，１１で搬送されるカートンシー
ト５のトツプパネル９を折り曲げるガイドプレー
トである。１５はカートンシート５の糊付部（シ
ーム部１３）に糊付けするためのホツトメルトガ
ン、１６，１７は糊付部シーム１３を折曲げるた
めのシーム折レバーを示す。

また１８はタイロツドで、図示されていない
が、カムによりバケツト１０，１１と送りのタイ
ミングを取つてシーム折レバー１６，１７を矢印
方向に作動して、シーム部１３を折り曲げ、続い
てガイドプレート１９でトツプパネル９をシーム
部１３の上に折り曲げ、加圧ベルト２０でシーム
部１３とトツプパネル９が圧着され、これにより
先づ物品７は、すのこ巻状にカートンシートで被
覆される。

次に第７図はマンドレル挿入部の平面図で、第
８図にそのＡ−Ａ断面図を示す。第７図及び第８
図において２１は物品７の充填側マンドレル、２
２は充填プツシヤ、２３は充填プツシヤ２２のガ
イドレール、２４は物品７の充填時にその過負荷
により移動するレバーで、左右連動する様ガイド
レール２５に支点を置き、タイロツド２６で連結
されている。

また物品送りコンベア２７に乗つて送られてく
る物品７は充填プツシヤ２２で押され、カートン
コンベア２８で送られているＵ字形のカートンシ
ート５に挿入される。この時充填マンドレル２１
と反充填マンドレル２９はそれぞれ填側ガイドレ
ール２３と、反充填側ガイドレール３０に添つて
ローラ３１が移動するに従い、物品７と共にＵ字
形カートンシートに挿入される。なお、両側面の
フラツプ部の折り込み、糊付、加圧、封緘機構は
従来通りであるので、その説明は省略する。

第９図は包装の工程の詳細を示す。第９図にお
いてＡの範囲はマガジンから１枚シートを取り出
し、カートンコンベア２８に挿入するまでを示
し、Ｂはカートンの搬送工程、Ｃは充填プツシヤ
２２により物品７が挿入される工程を示す。Ｄは
第６図に示すシーム部１３の折込み、トツプパネ
ル９の折込み工程を示す。トツプパネル９とシー
ム部１３の加圧は、Ｅの工程で行なわれ、この間
にサイド及び上下のフラツプの折込みが行なわれ
る（この工程は従来通り）。またＦの工程でフラ
ツプの加圧が行なわれ、排出される（この工程も
従来通り）。

以上詳細に説明した如く本考案は構成されてい
るので、空気の多く入つた袋状の物品でも、袋の
破れや供給不良を出すことなく容易に充填でき、
またシートコスト並びに輸送コストの低減を図る
ことができると共にシートの保管スペースも縮少
することができる。また本考案はＵ字形カートン
シートに物品を充填する際、充填プツシヤの先端
上部に設けた平板状のマンドレルも同時に挿入さ
れて上面パネル及びシームの折り込みが行なわれ
るもので、工程も少なく、構造も簡単であり、物
品のサイズチエンジにも容易に対応できる等の効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は筒状に糊付けしたカートン紙の斜視
図、第２図は同カートン紙をマガジンから取り出
し、物品を挿入してフラツプを折り曲げて排出す
る状態を示す説明図、第３図は第２図のマガジン
の正面図、第４図は本考案に用いるカートン紙の
平面図、第５図はマガジンから前記カートン紙を
取り出し、筒状にして物品を挿入し、フラツプを
折り曲げて排出する状態を示す説明図、第６図は
本考案の実施例を示すカートンケーサの側面図、
第７図は同マンドレル挿入部の平面図、第８図は
第７図のＡ〜Ａ断面図、第９図は本考案の実施例
を示すカートンケーサによる包装工程の説明図で
ある。 図の主要部分の説明、５……カートンシート、
６……マガジン、７……物品、８……両側面パネ
ル、９……トツプパネル（上面パネル）、１２…
…マンドレル、１３……シーム部、１４……トツ
プパネルガイド、１６，１７……シーム折レバ
ー、２１……充填側マンドレル、２２……充填プ
ツシヤ、２３……ガイドレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 折目の入つた平らなシート状のカートン紙をマ
   ガジンから１枚づつ取出し、Ｕ字形に成形してそ
   の上に物品を充填プツシヤで押し込み、上面パネ
   ル及びシームを折込んで糊付けし、更に両側面の
   パネル及びシームを折込み糊付けして物品を包装
   するカートンケーサにおいて、前記充填プツシヤ
   の先端上部に前記上面パネル及びシームの折込み
   をガイドする平板状のマンドレルを設けたことを
   特徴とするカートンケーサ。