JP2739255B2 - スロットマシン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、投入口へゲーム媒体を投入し、変化する絵
柄表示手段の表示を停止スイッチの操作により停止させ
るスロットマシンに関する。

［従来の技術］ 従来のこの種のスロットマシンは、投入口にメダルや
コイン等のゲーム媒体を投入した後、ゲーム開始レバー
を操作し、図柄を表示した３個のドラムを回転させ、そ
の本体に設けられた押ボタン式の停止スイッチを順次押
してドラムの回転を停止し、停止後の各表示の組合せに
応じて、所定数のゲーム媒体を賞出するようになってい
る（実開昭54-130590号公報参照）。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の技術では、ドラムの回転を停止
させる手段が、スロットマシンの本体に設けられた停止
スイッチを押す方式であるため、停止操作の面白みに乏
しく、ゲームに飽きが来やすいという問題点があった。

本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたもの
で、操作に面白みがあり、ゲームの面白みを増すことが
できるスロットマシンを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ かかる目的を解決するため、本発明の要旨とするとこ
ろは、 １ 投入口へのゲーム媒体の投入とゲーム開始スイッチ
の操作により複数の絵柄表示手段の各絵柄を変化させ、
停止スイッチの操作により選択された停止タイミングで
各表示を停止させるスロットマシンにおいて、 前記ゲーム開始スイッチと前記停止スイッチとを備え
たハンドルを有することを特徴とするスロットマシン。

２ 前記ゲーム媒体には、最小単位媒体と、前記最小単
位媒体の複数分の価値を有する複数単位媒体との少なく
とも２種類があり、 前記投入口に投入された前記ゲーム媒体の識別部を有
し、 少なくとも前記識別部により識別された前記ゲーム媒
体の価値に応じて絵柄表示手段の停止による賞出組合せ
数を異ならせたゲームができることを、特徴とする請求
項１記載のスロットマシン。

３ 投入口へのゲーム媒体の投入とゲーム開始スイッチ
の操作により複数の絵柄表示手段の表示を変化させ、停
止スイッチの操作により選択された停止タイミングで各
表示の変化を停止させるスロットマシンにおいて、 前記投入口に投入された前記ゲーム媒体の識別部と、 前記識別部により識別された前記ゲーム媒体の価値数
を合計し記憶する合計価値記憶手段と、 前記ゲーム媒体の１ゲームに消費する価値数の設定手
段と、 前記設定手段により設定された価値数を表示する投入
価値表示部と、 前記ゲーム開始スイッチの操作に応じて、前記合計価
値記憶手段に記憶された価値数から、前記設定手段によ
り設定された価値数を減算する価値減算手段と、 前記識別部により前記ゲーム媒体が識別され、前記設
定手段により前記価値数が設定されたとき、前記ゲーム
開始スイッチを操作可能の状態とする起動手段と、 変化を停止後の各表示の組合せが賞出組合せであるか
否かを判断する賞出判断手段と、 予め賞出の価値数を記憶する賞出価値記憶手段と、 前記賞出判断部により判断された前記賞出組合せに応
じて、前記賞出価値記憶手段に記憶される前記賞出の価
値数を選択する賞出価値選択手段と、 前記賞出価値選択手段により選択された前記賞出の価
値数を表示する賞出価値表示部と、 前記賞出価値選択手段により選択された前記賞出の価
値数を、前記合計価値記憶手段に記憶される価値数に加
算する価値加算手段と、 前記合計価値記憶手段に記憶された価値数、前記価値
減算手段により減算された価値数および前記加算手段に
より加算された価値数を表示する価値合計表示部と、 前記ゲーム開始スイッチと前記停止スイッチと前記設
定手段とを備えたハンドルとを有することを、 特徴とするスロットマシン。

４ 前記ハンドルは揺動可能な握り部を有し、前記停止
スイッチは、表示の変化を停止させる前記絵柄表示手段
を、前記握り部を所定の方向に揺動させることにより選
択して、前記握り部に設けられたボタンスイッチを押す
ことにより操作する構造を有することを特徴とする１
項,2項または３項記載のスロットマシン。

５ 前記ハンドルは回動可能な握り部を有し、前記停止
スイッチは、表示の変化を停止させる前記絵柄表示手段
を、前記握り部を所定の方向に回転させることにより選
択して、前記握り部に設けられたボタンスイッチを押す
ことにより操作する構造を有することを特徴とする１
項,2項または３項記載のスロットマシンに存する。

［作用］ ハンドルに設けられたゲーム開始スイッチを操作する
ことにより、複数の絵柄表示手段の絵柄が変化し、ハン
ドルが設けられた停止スイッチの操作により、その停止
タイミングに応じて各表示の絵柄が停止する。ハンドル
は、片手または両手で握ることが可能であり、操作しや
すい。

ゲーム媒体として最小単位媒体と複数単位媒体とが用
いられる場合には、ゲーム媒体として最小単位媒体と複
数単位媒体とを使い分け、投入口へ投入する。起動手段
は、少なくとも識別部により識別されたゲーム媒体の枚
数に応じたゲームを行うことができる。

合計価値記憶手段等を有する場合には、ゲーム媒体と
して最小単位媒体と複数単位媒体とを使い分けて投入口
へ投入し、識別部により識別されたゲーム媒体の価値数
は、合計価値記憶手段により合計され、価値合計表示部
に表示される。ハンドルの投入スイッチを操作して価値
設定手段によりゲーム媒体の１ゲームに消費する価値数
を設定し、起動手段により操作可能となったゲーム開始
スイッチを操作する。価値設定手段により設定された価
値数は、投入価値表示部に表示され、ゲーム開始スイッ
チの操作に応じて、価値減算手段により、合計価値記憶
手段に記憶された価値数から、価値設定手段により設定
された価値数が減算される。価値合計表示部には、減算
された価値数が表示される。

ハンドルのゲーム開始スイッチの操作とともに、複数
の絵柄表示手段の表示が変化し、ハンドルの停止スイッ
チの操作により選択された停止タイミングで各表示の変
化が停止する。変化を停止後の各表示の組合せが賞出判
断手段により賞出組合せであると判断されると、その賞
出組合せに応じて、賞出価値記憶手段に記憶される賞出
の価値数が賞出価値選択手段により選択され、賞出価値
表示部に表示される。この選択された賞出の価値数は、
合計価値記憶手段に記憶される価値数に価値加算手段に
より加算され、加算された価値数は価値合計表示部に表
示される。

ハンドルの握り部を所定の方向に揺動または回動させ
ることにより、表示を停止させる絵柄表示手段を選択す
る場合には、停止操作に動きがあって、面白みを増すこ
とができる。

［実施例］ 以下、図面に基づき本発明の第１実施例について説明
する。

第１図〜第４図は、本発明の第１実施例を示してい
る。

第１図に示すように、スロットマシン１の本体10の正
面には、ゲーム媒体の２つの投入口が設けられている。
ゲーム媒体には、最小単位媒体であるメダル11と、複数
単位媒体であるメダル束13との２種類が用いられる。メ
ダル束13は、包装13aにより包まれた50枚のメダル11の
束から成り、従って、メダル11の50枚分の価値を有して
いる。第２図に示すように、包装13aには、遊技場名13b
と、識別のためのバーコード部13cとが印刷されてい
る。包装13aに付されるこのようなマークは、そのゲー
ム媒体がその遊技場で使用される正規のものであること
を容易に見分けることができ、容易に偽造することがで
きないものであることが望ましい。

下の投入口は、メダル11を１枚ずつ投入するための１
枚投入口14aであり、上の投入口は、メダル束13をその
まま投入するための束投入口14bである。

本体10の正面には、３個の絵柄表示手段21a,21b,21c
が設けられている。絵柄表示手段21a,21b,21cは、本体1
0の正面に形成された横３列の表示窓22a,22b,22cと、各
表示窓に対応して本体10の内部に設けられた３個のドラ
ム23a,23b,23cと、各ドラムを独立に回転可能な駆動手
段（図示せず）とを有している。ドラム23a,23b,23cに
は、外周に、数字や記号等の絵柄から成る多数の表示24
が描かれており、ドラム23a,23b,23cは、それぞれ３個
の表示24が常に各表示窓22a,22b,22cから見えるように
各表示窓に配置されている。

また、本体10の正面には、精算スイッチ32が設けられ
ている。精算スイッチ32は、精算可能なメダル11を払い
出すためのスイッチである。また、本体10の正面には、
ハンドル30が手前に突き出るように設けられている。ハ
ンドル30は、第４図に示すように、手前方向に揺動可能
な握り部から成るゲーム開始スイッチ31を備え、その基
部37aをねじ釘37bにより本体10に固定してある。

また、ハンドル30は、ゲーム開始スイッチ31の上端部
36に２つの投入スイッチ33a,33bと、停止スイッチ34a,3
4b,34cとを備えている。ゲーム開始スイッチ31は、片手
で握ることができ、投入口14a,14bへメダル11またはメ
ダル束13を投入した後に手前に引いて操作することによ
り、駆動手段を駆動させてドラム23a,23b,23cに回転さ
せ、表示窓22a,22b,22cから見える絵柄表示手段21a,21
b,21cの表示24を変化させるためのレバー式スイッチで
ある。

投入スイッチ33aは１ゲームに消費するメダル11の価
値数として、枚数１枚を選択する押ボタン式スイッチで
あり、２回押すと２枚分を選択する投入スイッチ33bは
１ゲームに消費するメダル11の価値数として枚数３枚を
選択する押ボタン式スイッチである。投入スイッチ33a,
33bのいずれを選択するかにより、１ゲームに消費する
メダル枚数が１枚または２枚の場合と３枚の場合とで、
賞出組合せの数が異なっている。

停止スイッチ34a,34b,34cは、それぞれ各絵柄表示手
段21a,21b,21cに対応しており、駆動手段を制御して、
対応するドラム23a,23b,23cの回転を、その操作により
選択された停止タイミングで停止させ、これにより、表
示窓22a,22b,22cから見える各表示24の変化を停止する
ための押ボタン式スイッチである。

また、本体10の正面には、縦に３個のデジタル表示部
が設けられている。上のデジタル表示部は、賞出価値表
示部35aであって、賞出の価値数としてメダル11の当た
り枚数を表示する表示部である。中央のデジタル表示部
は、価値合計表示部35bであって、精算可能なメダル11
のすべての持ち枚数を表示する表示部である。下のデジ
タル表示部は、投入価値表示部35cであって、投入スイ
ッチ33a,33bにより選択されたメダル11の枚数を表示す
る表示部である。

本体10の正面下部には、払出皿36が設けられている。
払出皿36は、精算スイッチ32の操作により本体10の内部
からメダル11を払い出すものである。

本体10の内部には、第３図にブロック図を示すよう
に、識別部38a,38bと、電子制御装置40と、起動手段51
と、賞出手段52とが設けられている。識別部38aは、投
入口14aに投入されたメダル11の真偽およびその種類を
識別するものであり、識別部38bは、投入口14bに投入さ
れたメダル束13の真偽およびその種類を識別するもので
ある。識別部38bは、バーコード部13cを自動的に読み取
ることによりメダル束13を識別するようになっている。

電子制御装置40は、合計価値記憶手段41と、価値設定
手段42と、価値減算手段43と、賞出判断手段44と、賞出
価値記憶手段45と、賞出価値選択手段46と、価値加算手
段47とを有している。

合計価値記憶手段41は、識別部38a,38bにより識別さ
れたメダル11またはメダル束13の１枚単位での枚数を合
計し記憶する手段である。価値設定手段42は、投入スイ
ッチ33aの操作に応じて、メダル11の１ゲームに消費す
る価値数を１枚と設定し、投入スイッチ33bの操作に応
じて、メダル11の１ゲームに消費する価値数を３枚と設
定する手段である。価値設定手段42は、設定されるメダ
ル枚数が合計価値記憶手段41に記憶されるメダル枚数よ
り多い場合には、合計価値記憶手段41に記憶されたメダ
ル枚数が設定される。投入価値表示部35cは、価値設定
手段42により設定された価値数をその枚数で表示するよ
うになっている。

価値減算手段43は、ゲーム開始スイッチ31の操作に応
じて、合計価値記憶手段41に記憶された価値数であるメ
ダル枚数から、価値設定手段42により設定された価値数
であるメダル枚数を減算する手段である。

起動手段51は、識別部38a,38bによりメダル11または
メダル束13が識別され、価値設定手段42によりメダル枚
数が設定されたとき、ゲーム開始スイッチ31を操作可能
の状態とするスイッチング手段である。設定手段42は合
計価値記憶手段41に記憶されるメダル枚数の範囲で１ゲ
ームに消費するメダル枚数を何回も設定可能であるた
め、起動手段51は、賞出組合せが表示されない場合に
も、少なくとも識別部38a,38bにより識別されたメダル1
1またはメダル束13の価値に応じたゲームをすることが
できる。

賞出判断手段44は、停止スイッチ34a,34b,34cの操作
により変化を停止後の各表示24の組合せが予め設定した
賞出組合せであるか否かを判断する手段である。賞出組
合せは、投入スイッチ33aを選択する場合には、３個の
絵柄表示手段21a,21b,21cによって、各表示窓22a,22b,2
2cの中段に表示される絵柄で３個の表示、例えば『７』
が真横に並ぶ組合せ等であり、投入スイッチ33aを２回
押すと、価値設定手段42には２枚のメダルが設定される
ことになり、各表示窓22a,22b,22cの上段、中段、下段
のいずれか３個の表示が真横に並ぶ組合せである。

投入スイッチ33bを選択する場合には、各表示窓22a,2
2b,22cの上段、中段、下段のいずれかで３個の表示24が
真横に並ぶ組合せ、左側の表示窓22aの下段と中央の表
示窓22bの中段と右側の表示窓22cの上段とで３個の表示
が斜めに並ぶ組合せ、または、左側の表示窓22aの上段
と中央の表示窓22bの中段と右側の表示窓22cとで下段と
で３個の表示が斜めに並ぶ組合せである。

賞出価値記憶手段45は、予め賞出のメダル枚数を記憶
する手段である。賞出価値選択手段46は、賞出判断手段
により判断された賞出組合せに応じて、賞出価値記憶手
段45に記憶される賞出のメダル枚数を選択する手段であ
る。賞出価値選択手段46は、停止したときの表示24が所
定の賞出組合せでない場合には、メダル枚数として０枚
を選択する。賞出価値表示部35aは、賞出価値選択手段4
6により選択された賞出のメダル枚数を表示するように
なっている。

価値加算手段47は、賞出価値選択手段46により選択さ
れた賞出メダルの枚数を、合計価値記憶手段41に記憶加
算する手段である。価値合計表示部35bは、合計価値記
憶手段41に記憶されたメダル枚数、価値減算手段43によ
り減算されたメダル枚数および価値加算手段47により加
算された価値数を表示するようになっている。

賞出手段52は、精算スイッチ32の操作により、払出皿
36へ合計価値記憶手段41に記憶されるメダル枚数に対応
するメダル11またはメダル束13を払い出し、賞出を行う
手段である。

電子制御装置40は、これらの手段41〜47の機能を、プ
ログラム可能なマイクロコンピュータ、または、これと
同等のものを適宜に用いて実現することができ、例え
ば、マイクロコンピュータで実現するとすれば、中央処
理装置、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモ
リ、インターフェース等を揃えて構成する。リードオン
リーメモリは、中央処理装置の動作プログラムを格納
し、また、ランダムアクセスメモリは、予め設定した所
定の表示制御信号を記憶するようになっている。

次に、作用について説明する。

ゲーム媒体としてメダル11とメダル束13とを使い分
け、１枚投入口14aまたは束投入口14bへ投入する。メダ
ル束13は、その束をばらさずに、束投入口14bにそのま
ま投入して使用しても、従来と同様に、１個ずつばらし
て１枚投入口14aに投入して使用しても良い。識別部38
a,38bにより、投入されたメダル11およびメダル束13が
正規のものであると判断されると、そのメダル11および
メダル束13は内部に取り込まれ、正規のものでないと判
断されると、払出側36から返却される。返却されたゲー
ム媒体は、再度、投入口14a,14bに投入するか、他のも
のに交換してもらえば良い。メダル束13の場合には、包
装13aを破いて、その内部のメダル11を取出して１枚ず
つ使用しても良い。

識別部38a,38bにより識別されたメダル11またはメダ
ル束13のメダル枚数は、合計価値記憶手段41により合計
され、価値合計表示部35bに表示される。次に、片手で
ハンドル30の握り部を兼ねたゲーム開始スイッチ31を握
り、ハンドル30の投入スイッチ33a,33bを押して操作
し、価値設定手段42により１ゲームに消費するメダル11
の枚数を１枚から３枚のいずれかに設定する。ハンドル
30は、片手で握ることが可能であり、操作しやすい。さ
らに、起動手段51により操作可能となったゲーム開始ス
イッチ31を手前に引いて操作する。

起動手段51は、少なくとも識別部38a,38bにより識別
されたメダル11またはメダル束13の枚数が合計価値記憶
手段41に記憶され、または価値設定手段42に投入枚数が
記憶されている間は、ゲームを行うことができる。

価値設定手段42により設定されたメダル枚数は、投入
価値表示部35cに表示され、ゲーム開始スイッチ31のレ
バー操作に応じて、価値減算手段47により、合計価値記
憶手段41に記憶されたメダル枚数から、価値設定手段42
により設定されたメダル枚数が減算される。価値合計表
示部35bには、減算されたメダル枚数が表示される。

ハンドル30のゲーム開始スイッチ31の操作とともに、
駆動手段によりドラム23a,23b,23cが回転して３個の可
変表示手段21a,21b,21cの表示窓22a,22b,22cから見える
表示24が変化する。絵柄表示手段21a,21b,21cは、ハン
ドル30の停止スイッチ34a,34b,34cを押す操作により選
択された停止タイミングで、表示窓22a,22b,22cから見
える各表示24の絵柄が停止する。

絵柄を停止後の各表示24の組合せが賞出判断手段44に
より賞出組合せであると判断されると、その賞出組合せ
に応じて、賞出価値記憶手段45に記憶される賞出のメダ
ル枚数が賞出価値選択手段46により選択され、賞出価値
表示部35aに表示される。これにより、賞出メダル枚数
が何枚であるか、知ることができる。

この選択された賞出のメダル枚数は、ハンドル30の投
入スイッチ33a,33bを押して次のゲームに消費するメダ
ル11の枚数を設定すると、合計価値記憶手段41に記憶さ
れるメダル枚数に価値加算手段47により加算され、加算
されたメダル枚数は価値合計表示部35bに表示される。
同時に、価値設定手段42により設定されたメダル枚数
は、投入価値表示部35cに表示され、また、価値合計表
示部35bには、設定メダル枚数が減算された総メダル枚
数が表示される。

こうして、価値合計表示部35bに表示されるメダル枚
数がなくなるまで、ゲームを続けることができる。ま
た、価値合計表示部35bにメダル枚数が表示されてお
り、ゲームの途中であっても、メダル11またはメダル束
13を１枚投入口14aまたは束投入口14bへ追加投入しても
よい。

賞出を受け取る場合には、精算スイッチ32を押して操
作すれば、価値合計表示部35bに表示される枚数の、精
算可能なメダル11が、メダル11またはメダル束13として
払出皿36から払い出される。払い出しの方法は、まず、
価値合計表示部35bに表示されるメダル枚数をメダル束1
3の中のメダル11の枚数で割算し、割り切れた数に応じ
た個数の、メダル束13を払い出す。次に、割り切れなか
った端数のメダル枚数のメダル11を内部のホッパーから
１枚ずつ払い出し、価値合計表示部35bに表示されるメ
ダル枚数を０とする。

精算されたメダル11およびメダル束13を景品交換所に
持っていき、これらをそれぞれの計数機にかければ、そ
れらの真偽がチェックされると同時にそれらの個数が計
数され、メダル11の枚数に換算されて表示される。メダ
ル束13をそのまま計数する方法は、それを１枚１枚のメ
ダルにばらして計数する場合に比べて、メダルの計数速
度を40〜50倍にスピードアップすることができる。

このように、予め所定の量のゲーム媒体を投入してお
けば、ハンドル30を操作するだけで、ゲームを進行する
ことができる。

次に、本発明の第２実施例について説明する。第５図
は、本発明の第２実施例のスロットマシンのハンドルを
示している。なお、第１実施例と同種の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。

第５図に示すように、ハンドル30aは、２つの投入ス
イッチ63a,63bをゲーム開始スイッチ31aの後部に備えて
いる。投入スイッチ63a,63bは、ゲーム開始スイッチ31a
を片手で握ったとき、人差し指または中指で押すことが
でき、操作が容易である。

次に、本発明の第３実施例について説明する。第６図
は、本発明の第３実施例のスロットマシンのハンドルを
示している。なお、第１実施例と同種の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。

第６図に示すように、ハンドル30bの握り部であるゲ
ーム開始スイッチ31bは、手前方向のほか、破線で示す
ように左右方向に揺動可能となっている。ハンドル30b
は、２つの投入スイッチ33a,33bをゲーム開始スイッチ3
1aの後部に備えている。

停止スイッチは、絵柄表示手段21a,21b,21cのうち、
絵柄表示手段21aの表示24の変化を停止させようとする
ときには、ゲーム開始スイッチ31bを左方向に揺動させ
ることにより左の絵柄表示手段21aを選択し、絵柄表示
手段21bの変化を停止させようとするときには、実線で
示す中立位置で中央の絵柄表示手段21bを選択し、絵柄
表示手段21cの変化を停止させようとするときには、右
方向に揺動させることにより右の絵柄表示手段21cを選
択し、選択後、ゲーム開始スイッチ31bの上端部36に設
けられたボタンスイッチ64を押すことにより操作する構
造を有している。

本実施例では、停止操作に動きがあって、面白みを増
すことができる。

なお、どの絵柄表示手段21a,21b,21cの停止を選択し
たかが容易にわかるよう、絵柄表示手段21a,21b,21cの
それぞれに対応してそれらの近くにランプを取付け、ハ
ンドル30bの揺動の方向によって、対応するランプが点
灯するようにしてもよい。

次に、本発明の第４実施例について説明する。第７図
は、本発明の第４実施例のスロットマシンのハンドルを
示している。なお、第１実施例と同種の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。

第７図に示すように、ハンドル30cは、リング状の握
り部66aを有するゲーム開始スイッチ31cを備え、その基
部65を本体10に固定してある。ゲーム開始スイッチ31c
は、基部65を延長したシャフト66bと、シャフト66bから
握り部66aに放射状に延びた３本の接続部67とを有して
いる。左側の接続部67の上端部67aには、２つの投入ス
イッチ33a,33bが設けられている。また、右側の接続部6
7の上端部67bには、停止スイッチ34a,34b,34cが設けら
れている。

本実施例では、ハンドル30cは、両手で握ることが可
能であり、操作しやすくなっている。

次に、本発明の第５実施例について説明する。第８図
は、本発明の第５実施例のスロットマシンのハンドルを
示している。なお、第１実施例と同種の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。

第８図に示すように、ハンドル30dは、シャフト68aか
ら左右に突き出た握り部69を有するゲーム開始スイッチ
31dを備え、その基部68bを本体10に固定してある。左側
の握り部69の上端部69aには、２つの投入スイッチ33a,3
3bが設けられている。また、右側の握り部69の上端部69
bには、停止スイッチ34a,34b,34cが設けられている。

なお、第１実施例において、ハンドルが回動可能な握
り部を有して、停止スイッチは、表示の変化を停止させ
る絵柄表示手段を、握り部を所定の方向に回転させるこ
とにより選択して、握り部に設けられたボタンスイッチ
を押すことにより操作する構造を有するようにしてもよ
い。

また、各実施例において、ゲーム媒体の最小単位媒体
は、メダルのほか、コインであってもよい。また、メダ
ル束のメダルの枚数は、50枚のほか、40枚や10枚などい
かなる枚数であってもよい。また、枚数単位媒体は、メ
ダル束の代わりに、最小単位媒体のメダルと厚さまたは
径の異なるメダルやコイル等であってもよい。

また、各実施例において、複数単位媒体は、１種類の
ほか、例えば、メダル50枚分と100枚分など、それぞれ
価値の異なる複数種類を有していてもよい。

また、各実施例において、ゲーム媒体の価値数として
は、最小単位媒体であるメダルの枚数のほか、最小単位
媒体１個分に相当する金額が用いられてもよい。

また、各実施例において、３個の絵柄表示手段は、回
転するドラムを用いる代わりに、LED等の電光式表示手
段や、液晶等を用いてもよい。

また、各実施例において、投入口は、最小単位媒体お
よび複数単位媒体で異なる投入口のほか、共通する１つ
の投入口であってもよい。

また、各実施例において、ゲーム開始スイッチは、レ
バー式のほか、押ボタン式のものであってもよい。

また、各実施例において、絵柄表示手段は、停止スイ
ッチの操作により選択された停止タイミングで各表示の
変化を停止させるほか、所定時間後、自動的に変化を停
止するものであってもよい。

また、各実施例において、賞出価値表示部に表示され
る賞出のメダル枚数は、投入スイッチを操作したとき
に、価値合計表示部に表示される総メダル枚数に加算さ
れて表示されるほか、ゲーム開始スイッチを操作したと
きに、加算され、表示されてもよい。

［発明の効果］ 本発明に係るスロットマシンによれば、ハンドルに設
けられたゲーム開始スイッチと停止スイッチとにより操
作を行うので、操作に面白みがあり、ゲームの面白みを
増すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例のスロットマシンの正面
図、第２図はゲーム媒体であるメダルおよびメダルゲー
ム束の斜視図、第３図はスロットマシンの機能を示すブ
ロック図、第４図はハンドルの斜視図、第５図は第２実
施例のハンドルの斜視図、第６図は第３実施例のハンド
ルの斜視図、第７図は第４実施例のハンドルの斜視図、
第８図は第５実施例のハンドルの斜視図である。 １……スロットマシン、10……本体 11……メダル 13……メダル束、13a……包装 14a……１枚投入口、14b……束投入口 21a,21b,21c……絵柄表示手段 22a,22b,22c……表示窓 23a,23b,23c……ドラム 30a〜30d……ハンドル 31a〜31d……ゲーム開始スイッチ 32……精算スイッチ 33a,33b……投入スイッチ 34a,34b,34c……停止スイッチ 35a……賞出価値表示部 35b……価値合計表示部 35c……投入価値表示部 38a,38b……識別部 40……電子制御装置 41……合計価値記憶手段、42……価値設定手段 43……価値減算手段、44……賞出判断手段 45……賞出価値記憶手段 46……賞出価値選択手段、47……価値加算手段 51……起動手段、52……賞出手段

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】投入口へのゲーム媒体の投入とゲーム開始
   スイッチの操作により複数の絵柄表示手段の各絵柄を変
   化させ、停止スイッチの操作により選択された停止タイ
   ミングで各表示を停止させるスロットマシンにおいて、 前記ゲーム開始スイッチと前記停止スイッチとを備えた
   ハンドルを有することを特徴とするスロットマシン。
2. 【請求項２】前記ゲーム媒体には、最小単位媒体と、前
   記最小単位媒体の複数分の価値を有する複数単位媒体と
   の少なくとも２種類があり、 前記投入口に投入された前記ゲーム媒体の識別部を有
   し、 少なくとも前記識別部により識別された前記ゲーム媒体
   の価値に応じて絵柄表示手段の停止による賞出組合せ数
   を異ならせたゲームができることを、 特徴とする請求項１記載のスロットマシン。
3. 【請求項３】投入口へのゲーム媒体の投入とゲーム開始
   スイッチの操作により複数の絵柄表示手段を変化させ、
   停止スイッチの操作により選択された停止タイミングで
   各表示を停止させるスロットマシンにおいて、 前記投入口に投入された前記ゲーム媒体の識別部と、 前記識別部により識別された前記ゲーム媒体の価値数を
   合計し記憶する合計価値記憶手段と、 前記ゲーム媒体の１ゲームに消費する価値数の設定手段
   と、 前記設定手段により設定された価値数を表示する投入価
   値表示部と、 前記ゲーム開始スイッチの操作に応じて、前記合計価値
   記憶手段に記憶された価値数から、前記設定手段により
   設定された価値数を減算する価値減算手段と、 前記識別部により前記ゲーム媒体が識別され、前記設定
   手段により前記価値数が設定されたとき、前記ゲーム開
   始スイッチを操作可能の状態とする起動手段と、 変化を停止後の各表示の組合せが賞出組合せであるか否
   かを判断する賞出判断手段と、 予め賞出の価値数を記憶する賞出価値記憶手段と、 前記賞出判断部により判断された前記賞出組合せに応じ
   て、前記賞出価値記憶手段に記憶される前記賞出の価値
   数を選択する賞出価値選択手段と、 前記賞出価値選択手段により選択された前記賞出の価値
   数を表示する賞出価値表示部と、 前記賞出価値選択手段により選択された前記賞出の価値
   数を、前記合計価値記憶手段に記憶される価値数に加算
   する価値加算手段と、 前記合計価値記憶手段により記憶された価値数、前記価
   値減算手段により減算された価値数および前記加算手段
   により加算された価値数を表示する価値合計表示部と、 前記ゲーム開始スイッチと前記停止スイッチと前記設定
   手段とを備えたハンドルとを有することを、 特徴とするスロットマシンマシン。
4. 【請求項４】前記ハンドルは揺動可能な握り部を有し、
   前記停止スイッチは、表示の変化を停止させる前記絵柄
   表示手段を、前記握り部を所定の方向に揺動させること
   により選択して、前記握り部に設けられたボタンスイッ
   チを押すことにより操作する構造を有することを特徴と
   する請求項1,2または３記載のスロットマシン。
5. 【請求項５】前記ハンドルは回動可能な握り部を有し、
   前記停止スイッチは、表示の変化を停止させる前記絵柄
   表示手段を、前記握り部を所定の方向に回転させること
   により選択して、前記握り部に設けられたボタンスイッ
   チを押すことにより操作する構造を有することを特徴と
   する請求項1,2または３記載のスロットマシン。