JP2738266B2 - フォークリフトのサイドシフト装置 - Google Patents

フォークリフトのサイドシフト装置

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JP2738266B2
JP2738266B2 JP15354093A JP15354093A JP2738266B2 JP 2738266 B2 JP2738266 B2 JP 2738266B2 JP 15354093 A JP15354093 A JP 15354093A JP 15354093 A JP15354093 A JP 15354093A JP 2738266 B2 JP2738266 B2 JP 2738266B2
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shifter
bar
hook
fork
shift device
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益教 金子
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォーク等のアタッチ
メントをリフトブラケットに設けたレールに沿ってシフ
ターを介して横移動させることのできるフォークリフト
のサイドシフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4には従来の一般的なサイドシフト装
置が示されている。図示のように、マスト1に沿って昇
降可能なリフトブラケット2の前面に固着された上下の
レール3にはアタッチメントとしてのフォーク4がシフ
ター5を介して横移動可能に取付けられている。シフタ
ー5は、図5に示すように、上下のシフターバー6,7
と、両シフターバー6,7を相互に結合する左右の縦板
8とから略横長の方形枠状に構成されている。また、上
下の各シフターバー6,7は、図4に示すように、共に
前記レール3に横移動可能に掛止されるフック9と、フ
ォーク4のフックが掛止するためのフォークバー10
と、該フォークバー10とフック9との中間でそれらを
相互に結合する中間プレート11との3部材から構成さ
れている。なお、一般に上部シフターバー6は、3部材
共に横長でかつ等長に設定されているが、下部シフター
バー7は、フォークバー10のみが横長とされ、フック
9と中間プレート11とは左右に分割された構造となっ
ている。
【0003】また、上下のシフターバー6,7間にはシ
フトシリンダ12が横向きに配置されるとともに、その
本体側がリフトブラケット2に固着されたブラケット1
3に取付けられ、ロッド側がシフター5に固着されたブ
ラケット14に取付けられている。そして、シフトシリ
ンダ12の伸縮作動によりシフター5と共にフォーク4
がレール3に対して横移動されるようになっている。な
お、図示は省略するが、一般にはシフター5の横移動の
円滑化を図るべく、上下のシフターバー6,7と上下の
レール3との摺動面間にはライナーが介在されている。
ただし、下部シフターバー7側についてはライナーの代
わりにローラを設ける場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記のような
サイドシフト装置においては、運転席の目前にサイドシ
フト装置が位置しているときの前方視界は、レール3及
びシフター5に形成される開口部分、すなわち、上下の
レール3間に形成される隙間及びシフター5の上下のシ
フターバー6,7間に形成される隙間(実際には各バー
とシフトシリンダ12との間の隙間)により確保してい
る。従って、広い前方視界を得るには、前記各バーの間
隔はできるだけ大きい方が好ましい。
【0005】ところで、上述した従来のシフター5の上
部シフターバー6の場合、その構成部材である、フック
9と中間プレート11とフォークバー10との3部材
は、その全てが横長でかつ等長の部材からなり、これら
3部材を図6に示すように、溶接により接合する構造と
なっている。この場合において、中間プレート11とフ
ォークバー10との溶接強度を確保するには、両部材の
上下方向の重合間隔L1が大きいほど有利である。すな
わち、フォークバー10には荷を積載するためのフォー
ク4が掛止されることから、図6における前方斜め下方
向にモーメントが作用することが多く、その結果、中間
プレート11とフォークバー10との重合間隔L1が大
きいほどそのモーメントに対して抗することができ、中
間プレート11とフォークバー10との溶接強度は増す
ことになる。さらに、特に下端縁の溶接のために、中間
プレート11の下端からフォークバー10の下部を溶接
代として所定量L2だけ突出させている。そのため、溶
接に必要な上下幅として上記重合間隔L1+溶接代L2
を確保している。このようなことから、上部シフターバ
ー6の全体の上下幅Hが大きくなり、そのことが前述し
た前方視界を妨げる原因の1つとなっている。
【0006】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、上部
シフターバーに必要な強度を損なうことなくその上下幅
の縮小化を図ることの可能なサイドシフト装置を提供す
ることを、解決すべき技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、マストに沿って昇降するリフトブラケットに固着さ
れた横長のレールの前面に、アタッチメントがシフター
を介して横移動可能に取付けられるとともに、前記シフ
ターの上部シフターバーが、前記レールに横移動可能に
掛止可能なフックと、前記アタッチメントが掛止可能な
フォークバーと、該フォークバーと前記フックとを相互
につなぐ中間プレートとから構成されている構造のフォ
ークリフトのサイドシフト装置において、前記レールに
横移動可能に掛止可能なフックのふところに相当する凹
部と、前記アタッチメントが掛止可能なフォークバーの
ふところに相当する凹部とを横長材に設けることによ
り、前記上部シフターバーの構成部材である、前記フッ
ク、フォークバー、中間プレートの3部材を一体に形成
したことを特徴としている。
【0008】
【作用】上述のように構成された本発明に係るサイドシ
フト装置においては、上部シフターバーの構成部材を一
体に形成したことにより、溶接構造の場合に比べると同
等の強度を確保した上で、その上下幅を縮小することが
可能となる。また、このことに加えて、溶接代の設定が
不要となる分だけ上部シフターバーの上下幅を縮小する
ことが可能となる。従って、上部シフターバーは従来の
溶接構造に比べてその全体の上下幅が短縮される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1はサイドシフト装置の側面図、図2
はシフターの正面図、図3は上部シフターバーの断面図
である。本実施例に係るシフター5は、図2に示すよう
に、横長の上下のシフターバー6,7と、それら両シフ
ターバー6,7を相互に結合する左右の縦板8とにより
略横長の方形枠状に構成されている。
【0010】しかして、シフター5の上部シフターバー
6は、図1及び図2に示すように、上部のレール3に横
移動可能に掛止されるフック9と、アタッチメントとし
てのフォーク4が掛止されるフォークバー10と、それ
ら両部材相互をつなぐ中間プレート11とから構成され
ている。すなわち、その構成部材である3部材が、例え
ば圧延加工や引き抜き加工又は鋳造や鍛造等により、金
属製の横長材にフック9のふところに相当する凹部と、
フォークバー10のふところに相当する凹部とが造り出
されることで一体に形成されている。なお、この場合に
おいて、一体型の上部シフターバー6のコーナーを図示
の如く曲面状に形成して応力集中を回避することが望ま
しい。
【0011】一方、下部フォークバー7については、図
1及び図2に示すように、従来と同様に横長のフォーク
バー10と、該フォークバー10の背面に固着される左
右の中間プレート11及びフック9とから構成されてい
る。また、サイドシフト装置に係るその他の構成につい
ては従来と同一であるため、図4に示した従来と同一符
号を付してその説明を省略する。
【0012】本実施例に係るサイドシフト装置は、上述
したようにシフター5における上部シフターバー6の構
成部材を一体型としたものであって、このことにより、
従来のように、フック9及びフォークバー10の端縁部
分を中間プレート11に接合する部分溶接構造に比べて
その強度を高めることが可能となる。従って、上部シフ
ターバー6としての所要の強度を確保した上で、図3に
示すように、上部シフターバー6の下端縁からフォーク
掛止用の切欠凹部の底面までの上下幅L3を縮小するこ
とが可能となる。
【0013】加えて、溶接構造に必要な溶接代が不要と
なることでも上記上下幅L3が縮小されることになるた
め、結果として上部シフターバー6の全体の上下幅Hが
短縮される。このことにより、図1に示すように、上部
シフターバー6と下部シフターバー7との間隔Aが広く
なるため、両シフターバー6,7間にシフトシリンダ1
2が配置されたときの、該シフトシリンダ12と上下の
シフターバー6,7間の間隔、すなわち前方視界を拡大
することが可能となる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
シフターの上部シフターバーの上下幅を縮小できるた
め、シフターの開口部分を通しての前方視界を広げるこ
とが可能となり、荷役作業の安全性及び作業能率の向上
に有効となる。また、上下幅の縮小によりシフターが軽
量化されるため、その分車両の許容荷重をアップするこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るサイドシフト装置の側面
図である。
【図2】シフターの正面図である。
【図3】上部シフターバーの断面図である。
【図4】従来のサイドシフト装置の側面図である。
【図5】従来のシフターの正面図である。
【図6】従来の上部シフターバーの断面図である。
【符号の説明】
1…マスト 2…リフトブラケット 3…レール 4…フォーク 5…シフター 6…上部シフターバー 9…フック 10…フォークバー 11…中間プレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マストに沿って昇降するリフトブラケッ
    トに固着された横長のレールの前面に、アタッチメント
    がシフターを介して横移動可能に取付けられるととも
    に、前記シフターの上部シフターバーが、前記レールに
    横移動可能に掛止可能なフックと、前記アタッチメント
    が掛止可能なフォークバーと、該フォークバーと前記フ
    ックとを相互につなぐ中間プレートとから構成されてい
    る構造のフォークリフトのサイドシフト装置において、 前記レールに横移動可能に掛止可能なフックのふところ
    に相当する凹部と、前記アタッチメントが掛止可能なフ
    ォークバーのふところに相当する凹部とを横長材に設け
    ることにより、前記上部シフターバーの構成部材であ
    る、前記フック、フォークバー、中間プレートの3部材
    を一体に形成したサイドシフト装置。
JP15354093A 1993-06-24 1993-06-24 フォークリフトのサイドシフト装置 Expired - Lifetime JP2738266B2 (ja)

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JPH0710491A JPH0710491A (ja) 1995-01-13
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6390763B1 (en) 2000-05-30 2002-05-21 Cascade Corporation Lift truck carriage with improved sideshifter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6390763B1 (en) 2000-05-30 2002-05-21 Cascade Corporation Lift truck carriage with improved sideshifter

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