JP2737629B2 - Cmos構成の出力回路を有する半導体装置 - Google Patents

Cmos構成の出力回路を有する半導体装置

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JP2737629B2
JP2737629B2 JP5336644A JP33664493A JP2737629B2 JP 2737629 B2 JP2737629 B2 JP 2737629B2 JP 5336644 A JP5336644 A JP 5336644A JP 33664493 A JP33664493 A JP 33664493A JP 2737629 B2 JP2737629 B2 JP 2737629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCMOS構成の出力回路
を有する半導体装置に係わり、特に出力保護回路として
CMOSと出力端子間に保護用抵抗素子を設けた半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】出力回路のCMOSと出力端子との間に
保護回路としての保護用抵抗素子を設けた従来技術とし
て、特開昭1−297855号公報に開示されてあるよ
うな半導体装置の断面図を図5(A)に、その保護用抵
抗素子の部分を拡大した断面図を図5(B)に、その回
路図を図6に示す。
【0003】Pチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジ
スタ(以下、PMOSTr、と称す)51とNチャネル
型絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、NMOST
r、と称す)52とが直列に接続され、両MOSTrの
ゲートは入力節点42を通して内部回路に接続されて入
力信号VINが印加され、両MOSTrのドレイン13,
16は保護用抵抗素子60を介して出力端子43に接続
されて出力信号VOUTを出力する。PMOSTr51の
+ 型ソース12およびNウエル4のN+ 型コンタクト
領域11は高電位側の電源電圧ライン41に接続されて
正電位VDDに固定し、NMOSTr52のN+ 型ソース
15およびP基板1のP+ 型コンタクト領域14は低電
位側の電源電圧ライン44に接続されて接地電位VGND
に固定している。
【0004】また、PMOSTr51においては、P+
型ドレイン13とN型ウエル4の間にP+ N接合の保護
ダイオード56が形成され、NMOSTr52において
は、N+ 型ドレイン16とP型基板1の間にN+ P接合
の保護ダイオード55が形成されている。また、保護用
抵抗素子60は、N型ウエル61とその内に形成された
+ 型拡散領域62から構成され、N+ 型拡散領域62
のコンタクト部68−69間の抵抗値を利用している。
また、図5(B)の拡大断面図に、アルミ配線66,6
7が層間絶縁膜63に形成したコンタクト孔64,65
を通してそれぞれコンタクト部68,69に接続してい
る様子を示している。
【0005】図8に示すサージ入力(異常電圧入力)8
0が出力端子43より入った場合、保護用抵抗素子60
を介しているために、この異常電圧は電圧降下を生じて
サージ入力の波形は90のレベルにまで低下し、出力段
を構成するPMOSTr51およびNMOSTr52に
直接高いレベルのサージ入力80が印加することを防止
している。また、保護ダイオード56,55のPN接合
の部分で更にこのサージを吸収することができる。
【0006】図7に保護用保護用抵抗素子の他の従来技
術を示す。
【0007】図7においては選択酸化法(いわゆるLO
COS法)により半導体基板1にその主面3より、例え
ば400nm埋設する全体の膜厚が800nmの厚いシ
リコン酸化膜2で各領域を区画している。保護用保護用
抵抗素子70は、P- 型シリコン基板1に形成されたN
型ウエル71と、出力端子43に接続するN+ 型不純物
領域72と、保護されるMOSTrのドレインと接続す
るN+ 型不純物領域73と、両領域72−73間上に形
成された基板に一部埋設する厚いシリコン酸化膜2とか
ら構成され、このシリコン酸化膜2の底部を通る電流通
路で保護用抵抗素子の抵抗値が決定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年のCMOS半導体
装置の高速化、微細化に伴い、サリサイド技術(サリサ
イドプロセス)が用いられるようになり、またマージン
の微細化等が問題になってきている。サリサイド技術は
MOSTrの高速化の為にソース、ドレイン等のシリコ
ン基板表面やシリコンゲート電極表面に高融点金属膜を
被着し、熱処理を行うことによりこれら表面にシリサイ
ド薄膜を自己整合的に形成して表面抵抗を下げるプロセ
スである。
【0009】高速化のために図5(A)の半導体装置に
サリサイドプロセスを適用すると、基板に一部埋設する
厚いシリコン酸化膜2およびゲート電極の側壁のサイド
ウォ−ル29によりソース、ドレインとなる各P+ 型お
よびN+ 領域の表面に自己整合的にシリサイド膜30が
形成され、シリコンゲート電極の上表面にもサイドウォ
−ル29により自己整合的にシリサイド膜30が形成さ
れる。
【0010】しかしながらこの場合に、保護用抵抗素子
60の厚いシリコン酸化膜2に区画されて形成されたN
+ 型拡散領域62の表面にもシリサイド膜30が形成さ
れてしまう。このためにN+ 型拡散領域62の抵抗値
は、その表面に形成されるシリサイド膜30により表面
抵抗が下がり、あるいは電気的に分離されず、保護用抵
抗素子として十分な動作を保障することが困難になり、
コンタクト部68−69間の必要な抵抗値を得る為に
は、広面積のN+ 拡散領域62を必要とし、半導体装置
の集積度が低下してしまう。
【0011】一方図7で示した従来技術では、N+ 型不
純物領域72とN+ 型不純物領域73との間に選択酸化
法による基板に一部埋設した厚いシリコン酸化膜2を形
成しているからサリサイドプロセスによる表面抵抗の低
下は防止できる。しかしながらこの厚いシリコン酸化膜
2の端部2’によるマージンが大きくなり、保護用抵抗
素子を形成する大きな面積を必要とする為にやはり高集
積化の障害となる。さらにシリコン酸化膜2の端部2’
においては熱的ストレスが大きく結晶の乱れを生じ、チ
ャージが印加されるとキャリヤがトラップされやすく、
拡散層抵抗に影響を与え保護用抵抗素子として安定した
動作が困難となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、半導体
基板にPMOSTrとNMOSTrを直列接続して形成
することによりCMOSを構成し、前記半導体基板に形
成された出力端子と前記NMOSTr間に保護回路を構
成する保護用抵抗素子を具備し、保護用抵抗素子は、半
導体基板に形成された拡散層と拡散層の表面上にゲート
絶縁膜を介して形成された固定電位のゲート電極とを
し、半導体基板にNMOSTrを形成するP型ウエル
と、PMOSTrを形成する第1のN型ウエルと、保護
用抵抗素子の拡散層となる第2のN型ウエルとが設けら
れているCMOS構成の出力回路を有する半導体装置に
おいて、第2のN型ウエルはP型ウエルと接して設けら
れており、NMOSTrのN型ドレインがP型ウエルと
第2のN型ウエルに股がって形成され、出力端子に接続
するN型不純物領域が第2のN型ウエルに形成され、N
型ドレインとN型不純物領域との間の第2のN型ウエル
の表面上にゲート電極がゲート絶縁膜を介して形成され
ているCMOS構成の出力回路を有する半導体装置にあ
る。
【0013】ここで、保護用抵抗素子のゲート電極はP
MOSTrのP型ソースとともに高電位側の電源電圧に
固定されていることが好ましい。さらに、NMOSTr
のN型ソースおよびN型ドレインならびに保護用抵抗素
子のN型不純物領域はLDD構造となっていることが好
ましい。
【0014】本発明の他の特徴は、半導体基板にPMO
STrとNMOSTrを直列接続して形成することによ
りCMOSを構成し、半導体基板に形成された出力端子
とNMOSTrおよびPMOSTrとの間に保護回路を
構成する第1および第2の保護用抵抗素子をそれぞれ具
備し、第1及び第2の保護用抵抗素子はそれぞれ半導体
基板に形成された拡散層と拡散層の表面上にゲート絶縁
膜を介して形成された固定電位のゲート電極とを有し、
半導体基板にNMOSTrを形成するP型ウエルと、P
MOSTrを形成する第1のN型ウエルと、第1の保護
用抵抗素子の拡散層となる第2のN型ウエルと、第2の
保護用抵抗素子の前記拡散層となる第3のN型ウエルと
が設けられているCMOS構成の出力回路を有する半導
体装置において、第2のN型ウエルはP型ウエルと接し
て設けられており、NMOSTrのNドレインがP型ウ
エルと第2のN型ウエルに股がって形成され、出力端子
に接続する第1のN型不純物領域が第2のN型ウエルに
形成され、N型ドレインと第1のN型不純物領域との間
の第2のN型ウエルの表面上に前記第1の保護用抵抗素
子のゲート電極がゲート絶縁膜を介して形成され、PM
OSTrのP型ドレインに接続する第2のN型不純物領
域および出力端子に接続する第3のN型不純物領域が第
3のウエルに形成され、第2のN型不純物領域と第3の
N型不純物領域との間の第3のN型ウエルの表面上に第
2の保護用抵抗素子のゲート電極がゲート絶縁膜を介し
て形成されているCMOS構成の出力回路を有する半導
体装置にある。ここで、第1の保護用抵抗素子のゲート
電極はPMOSTrのP型ソースとともに高電位側の電
源電圧に固定されており、第2の保護用抵抗素子のゲー
ト電極はNMOSTrのN型ソースとともに低電位側の
電源電圧に固定されていることが好ましい。さらに、N
MOSTrのN型ソースおよびN型ドレインならびに保
護用抵抗素子の第1乃至第3のN型不純物領域はLDD
構造となっていることが好ましい。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明を説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例の一部回路配
線図を含む断面図であり、図2は第1の実施例の回路図
である。平坦の主面3を有するP- 型シリコン基板1に
NMOSTr52を形成するP型ウエル5と、PMOS
Tr51を形成する第1のN型ウエル4と、保護回路と
しての保護用抵抗素子53の拡散層6となりかつP型ウ
エル5と接する第2のN型ウエル6とが設けられてい
る。また、選択酸化法(いわゆるLOCOS法)によ
り、平坦な主面3からシリコン基板1内に例えば400
nm埋設する全体の膜厚が800nmの厚いシリコン酸
化膜2で各領域を区画している。
【0017】PMOSTr51において、基板の主面3
から第1のN型ウエル4内にP+ 型ソース12、P+
ドレイン13およびN+ 型基板コンタクト領域11が形
成されている。チャネル領域31上に膜厚30nm〜5
0nmのゲート酸化膜21を介してポリシリコンゲート
電極22が形成され、ゲート電極22の両側面にサイド
ウォール絶縁膜29が形成されている。
【0018】NMOSTr52において、基板の主面3
からP型ウエル5内にN+ 型ソース15、N+ 型ドレイ
ン16およびP+ 型基板コンタクト領域14が形成され
ている。チャネル領域32上に膜厚30nm〜50nm
のゲート酸化膜23を介してポリシリコンゲート電極2
4が形成され、ゲート電極24の両側面にサイドウォー
ル絶縁膜29が形成されている。
【0019】保護回路としての保護用抵抗素子53にお
いて、第2のN型ウエル6は第1のN型ウエル4と同時
に拡散形成され、抵抗素子の抵抗値を定める第2のN型
ウエル6の表面領域33におけるN型不純物濃度は1×
1015/cm3 であり、この主面3から抵抗拡散層6で
ある第2のN型ウエル6にN+ 型不純物領域17が形成
され、またNMOSTr53のP型ウエル5に形成され
たN+ 型ドレイン16が第2のNウエル6内にまで延在
しここでN+ 型不純物領域16として形成されている。
第2のN型ウエル6の電流が流れ抵抗体としての機能を
行う表面領域33上に膜厚10〜70nmのゲート酸化
膜25を介してポリシリコンゲート電極26が形成され
ている。また、ゲート電極26の両側面にサイドウォー
ル絶縁膜29が形成されている。
【0020】PMOSTr51のP+ 型ソース12およ
びN+ 型基板コンタクト領域11ならびに保護用抵抗素
子53のゲート電極26は電源ライン41に接続されて
高電位側の電源電圧である正電圧VDDが供給される。N
MOSTr52のN+ 型ソース15およびP+ 型基板コ
ンタクト領域14は電源ライン44に接続されて低電位
側の電源電圧である接地電位VGND に固定されている。
また、両MOSTr51,52のゲート電極22,24
はこのCMOSの入力節点42に接続されて内部回路か
らの入力信号VINを受けとる。また、PMOSTr51
のP+ 型ドレイン13および保護用抵抗素子53のN+
型領域17がCMOSの出力節点であるこの半導体装置
の出力端子43に接続してCMOSの出力信号VOUT
アウトプットする。また図2に示す保護ダイオード56
がPMOSTr51のP+ 型ドレイン13とN型ウエル
4の間に形成されるP+ N接合により構成され、同様に
保護ダイオード55がNMOSTr52のN+ 型ドレイ
ン16とP型ウエル51の間にに形成されるN+ P接合
により構成されている。
【0021】また、NMOSTr52のN+ 型ドレイン
16(N+ 型拡散領域16の図で左側)およびN+ 型ソ
ース15にはそれぞれN- 型領域16’およびN- 型領
域15’が接続形成されてLDD構造となっており、保
護用抵抗素子53のN+ 型不純物領域17およびN+
不純物領域16(N+ 型拡散領域16の図で右側)にも
それぞれN- 型領域17’およびN- 型領域16’が接
続形成されてLDD構造となっており、これにより濃度
をなめらかにしてこの箇所にかかる電界を緩和してい
る。このN+ 型不純物領域やN+ 型ソース、ドレインは
同時に形成されN型の表面不純物濃度は5×1020/c
3 であり、LDDを構成するN- 型領域の表面不純物
濃度は1×1017/cm3 となっている。
【0022】また 高速化のためにサリサイドプロセス
を適用して、主面から基板に一部埋設する厚いシリコン
酸化膜2およびゲート電極の側壁のサイドウォ−ル29
によりソース、ドレイン等となる各P+ 型およびN+
域の表面に自己整合的にシリサイド膜30が形成され、
シリコンゲート電極の上表面にもサイドウォ−ル29に
より自己整合的にシリサイド膜30が形成されている。
【0023】この第1の実施例では、PMOSTr51
とNMOSTr52のうち、NMOSTr52のドレイ
ン16と出力端子43との間のみに保護用の保護用抵抗
素子53が設けられ、PMOSTr51のドレイン13
は保護用の保護用抵抗素子を通さないで直接出力端子4
3に接続している。この理由は、NMOSTrの多数キ
ャリアは電子で、そのモビリティは大きくスナップバッ
クに入りPウエルの電位(サブの電位)が上がりESD
耐圧が低下しやすいが、一方、PMOSTrではホール
が多数キャリアの為、スナップバックに入らないのでE
SDに関してはNMOSTrよりも強くなっているから
である。
【0024】しかしPMOSTrに対しても保護用の保
護用抵抗素子を適用した方がより信頼性が向上する。し
たがって本発明の第2の実施例としてPMOSTrにも
NMOSTrと同様に保護用の保護用抵抗素子を適用し
た場合を説明する。
【0025】図3は本発明の第2の実施例の一部回路配
線図を含む断面図であり、図4は第2の実施例の回路図
である。尚、図3および図4において図1および図2と
同一もしくは類似の箇所は同じ符号で示してあるから重
複する説明は省略する。
【0026】図3において、PMOSTr51を保護す
る保護用抵抗素子54の拡散層7となる第3のN型ウエ
ル7が設けられている。
【0027】この保護用の保護用抵抗素子54におい
て、第3のN型ウエル7は第1および第2のN型ウエル
4および6と同時に拡散形成され、その表面領域34に
おけるN型不純濃度は1×1015/cm3 であり、この
主面3から抵抗拡散層7である第3のN型ウエル7内に
+ 型不純物領域18および19が形成されている。第
3のN型ウエル7の電流が流れ抵抗体としての機能を行
う表面領域34上に膜厚10〜70nmのゲート酸化膜
27を介してポリシリコンゲート電極28形成されてい
る。ゲート電極28の両側面にサイドウォール絶縁膜2
9が形成されている。N+ 型不純物領域18は出力端子
43に接続され、PMOSTr51のP+型ドレイン1
3は出力端子43に接続しないで保護用抵抗素子54の
+ 型不純物領域19と接続している。またこの保護用
抵抗素子54のゲート電極28は電源ライン44に接続
されて低電位側の電源電圧である接地電位VGND に固定
されている。さらに他の領域表面上と同様にこの保護用
抵抗素子54の各領域表面上にもサリサイドプロセスに
よるシリサイド膜30が形成され、また他のN+ 型不純
物領域やN+ 型ソース、ドレインと同時に形成されたN
+ 型不純物領域18および19に表面不純物濃度は5×
1020/cm3 であり、他のN- 型領域15’,16’
および17’と同時に形成され表面不純物濃度が1×1
17/cm3 のN- 型領域18’および19’か接続形
成されてLDD構造となっている。
【0028】このような構成により、NMOSTrだけ
でなくPMOSTrも保護用抵抗素子により保護される
こととなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力端子に外部からサージ電圧が印加された場合に、CM
OSを構成するMOSTrの静電破壊を防止するために
MOSTrのドレインに直列接続された保護用抵抗素子
は、半導体基板に形成された拡散層と拡散層の表面上に
ゲート絶縁膜を介して形成された固定電位のゲート電極
とを有している。したがってCMOSの高速化のために
サリサイドプロセスを用いても保護用抵抗素子の拡散層
の表面領域上にはゲート電極構造が設けられているから
この表面領域にシリサイド膜は形成されない。これによ
り表面領域における抵抗値の不所望な低下を回避するこ
とができ、サージ電圧の波高を低減するのに十分な所定
の抵抗値を小面積の拡散層で得ることができる。また、
保護用抵抗素子の拡散層の表面領域上には、10nm〜
70nmの薄いゲ−ト絶縁膜が形成されており、選択酸
化法で形成された素子領域分離用の厚い酸化膜は形成さ
れていない。したがってこの厚い酸化膜の端部のマージ
ンが削減され(例えば、片側0.5μmのマージンが0
になる)高集積化を可能にする。また、この厚い酸化膜
の端部における結晶の乱れによるキャリヤのトラップの
不都合の問題が発生しない。
【0030】さらに保護用抵抗素子のゲート電極を固定
電位に維持することにより、抵抗値が安定した保護用抵
抗素子となる。すなわち一般の保護用抵抗素子の拡散層
表面上には、層間絶縁膜やパッシベーション膜等の何ら
かの絶縁膜が形成される。この場合、拡散層の電子(拡
散層がN型のとき)がシリコン酸化膜等の絶縁膜にトラ
ップされ、これにより抵抗値を定める拡散層の表面領域
を流れる電流が変化してしまい出力特性が変動してしま
う。これに対して本発明では、ゲート絶縁膜上にゲート
電極を形成しこのゲート電極を、例えば正電位のVDD
固定しているためにこのような不都合は発生しない。そ
して本発明のゲート絶縁膜の膜厚は上記不都合が発生し
ない条件とゲート電極−拡散層間の絶縁耐圧とから定め
られ、実際の製品における設計としては10nm〜70
nmの範囲から決定するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の一部回路配線図を含む
断面図である。
【図2】図1の回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例の一部回路配線図を含む
断面図である。
【図4】図3の回路図である。
【図5】従来技術を示す図であり、(A)は保護用抵抗
素子とCMOSとを示す断面図、(B)は(A)の保護
用抵抗素子を拡大して示した断面図である。
【図6】図5の回路図である。
【図7】他の従来技術の保護用抵抗素子を示す断面図で
ある。
【図8】サージ電圧波形を示す図である。
【符号の説明】
1 P- 型シリコン基板 2 基板の主面より一部埋設する厚いシリコン酸化膜 2’ 厚いシリコン酸化膜の端部 3 シリコン基板の主面 4 N型ウエル(第1のN型ウエル) 5 P型ウエル 6 保護用抵抗素子の拡散層(第2のN型ウエル) 7 保護用抵抗素子の拡散層(第3のN型ウエル) 11 N+ 型基板コンタクト領域 12 P+ 型ソース 13 P+ 型ドレイン 14 P+ 型基板コンタクト領域 15 N+ 型ソース 15’,16’,17’,18’,19’ N- 型領
域 16 N+ 型ドレイン(N+ 型不純物領域) 17,18,19 N+ 型不純物領域 21,23 ゲート酸化膜 22,24 ゲート電極 25,27 保護用抵抗素子のゲート絶縁膜 26,28 保護用抵抗素子のゲート電極 29 サイドウォール絶縁膜 30 シリサイド膜 31,32 チャネル領域 33,34 保護用抵抗素子の拡散層の表面領域 41 VDD電源ライン 42 入力節点 43 出力端子 44 VGND 電源ライン 51 PMOSTr 52 NMOSTr 53,54 保護用抵抗素子 55,56 保護ダイオード 60 保護用抵抗素子 61 N型ウエル 62 N+ 型拡散領域 63 層間絶縁膜 64,65 コンタクト孔 66,67 アルミ配線 68,69 コンタクト部 70 保護用抵抗素子 71 N型ウエル 72,73 N+ 型不純物領域 80 出力端子に入力したサージ電圧の波形 90 保護用抵抗素子を通過したサージ電圧の波形

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にPチャネル型絶縁ゲート電
    界効果トランジスタとNチャネル型絶縁ゲート電界効果
    トランジスタを直列接続して形成することによりCMO
    Sを構成し、前記半導体基板に形成された出力端子と前
    Nチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタ間に保
    護回路を構成する保護用抵抗素子を具備し、前記保護用
    抵抗素子は、前記半導体基板に形成された拡散層と前記
    拡散層の表面上にゲート絶縁膜を介して形成された固定
    電位のゲート電極とを有し、前記半導体基板に前記Nチ
    ャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタを形成するP
    型ウエルと、前記Pチャネル型絶縁ゲート電界効果トラ
    ンジスタを形成する第1のN型ウエルと、前記保護用抵
    抗素子の前記拡散層となる第2のN型ウエルとが設けら
    れているCMOS構成の出力回路を有する半導体装置に
    おいて、前記第2のN型ウエルは前記P型ウエルと接し
    て設けられており、前記Nチャネル型絶縁ゲート電界効
    果トランジスタのN型ドレインが前記P型ウエルと前記
    第2のN型ウエルに股がって形成され、前記出力端子に
    接続するN型不純物領域が前記第2のN型ウエルに形成
    され、前記N型ドレインと前記N型不純物領域との間の
    前記第2のN型ウエルの表面上に前記ゲート電極がゲー
    ト絶縁膜を介して形成されていることを特徴とするCM
    OS構成の出力回路を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記保護用抵抗素子の前記ゲート電極は
    前記Pチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタのP
    型ソースとともに高電位側の電源電圧に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のCMOS構成の出力
    回路を有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記前記Nチャネル型絶縁ゲート電界効
    果トランジスタのN型ソースおよびN型ドレインならび
    に前記保護用抵抗素子のN型不純物領域はLDD構造と
    なっていることを特徴とする請求項1に記載のCMOS
    構成の出力回路を有する半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板にPチャネル型絶縁ゲート電
    界効果トランジスタとNチャネル型絶縁ゲート電界効果
    トランジスタを直列接続して形成することによりCMO
    Sを構成し、前記半導体基板に形成された出力端子と前
    記Nチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタおよび
    前記Pチャネル型絶縁ゲート電界効果 トランジスタ間に
    保護回路を構成する第1および第2の保護用抵抗素子を
    それぞれ具備し、前記第1及び第2の保護用抵抗素子は
    それぞれ前記半導体基板に形成された拡散層と前記拡散
    層の表面上にゲート絶縁膜を介して形成された固定電位
    のゲート電極とを有し、前記半導体基板に前記Nチャネ
    ル型絶縁ゲート電界効果トランジスタを形成するP型ウ
    エルと、前記Pチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジ
    スタを形成する第1のN型ウエルと、前記第1の保護用
    抵抗素子の前記拡散層となる第2のN型ウエルと、前記
    第2の保護用抵抗素子の前記拡散層となる第3のN型ウ
    エルとが設けられているCMOS構成の出力回路を有す
    る半導体装置において、前記第2のN型ウエルは前記P
    型ウエルと接して設けられており、前記Nチャネル型絶
    縁ゲート電界効果トランジスタのN型ドレインが前記P
    型ウエルと前記第2のN型ウエルに股がって形成され、
    前記出力端子に接続する第1のN型不純物領域が前記第
    2のN型ウエルに形成され、前記N型ドレインと前記第
    1のN型不純物領域との間の前記第2のN型ウエルの表
    面上に前記第1の保護用抵抗素子のゲート電極がゲート
    絶縁膜を介して形成され、前記Pチャネル型絶縁ゲート
    電界効果トランジスタのP型ドレインに接続する第2の
    N型不純物領域および前記出力端子に接続する第3のN
    型不純物領域が前記第3のウエルに形成され、前記第2
    のN型不純物領域と前記第3のN型不純物領域との間の
    前記第3のN型ウエルの表面上に前記第2の保護用抵抗
    素子のゲート電極がゲート絶縁膜を介して形成されてい
    ことを特徴とするCMOS構成の出力回路を有する半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の保護用抵抗素子の前記ゲート
    電極は前記Pチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジス
    タのP型ソースとともに高電位側の電源電圧に固定され
    ており、前記第2の保護用抵抗素子の前記ゲート電極は
    前記Nチャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタのN
    型ソースとともに低電位側の電源電圧に固定されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のCMOS構成の出力
    回路を有する半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記前記Nチャネル型絶縁ゲート電界効
    果トランジスタのN型ソースおよびN型ドレインならび
    に前記保護用抵抗素子の第1乃至第3のN型不純物領域
    はLDD構造となっていることを特徴とする請求項4に
    記載のCMO S構成の出力回路を有する半導体装置。
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