JP2737443B2 - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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JP2737443B2
JP2737443B2 JP3125862A JP12586291A JP2737443B2 JP 2737443 B2 JP2737443 B2 JP 2737443B2 JP 3125862 A JP3125862 A JP 3125862A JP 12586291 A JP12586291 A JP 12586291A JP 2737443 B2 JP2737443 B2 JP 2737443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、故障診断装置に
し、さらに詳しく言えば、プログラマブルコントローラ
などにより制御する機械装置の故障診断を行なう故障診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルコントローラ(以下PC
と略す)によりシーケンス制御を行っている機械装置に
機械的故障が発生した場合、少しでも早く故障箇所を発
見し、その修復を行って機械装置の停止時間を短縮する
ことが生産効率の向上につながる。そのため、シーケン
ス制御を行っているPCにより機械装置の動作を監視
し、異状があれば直ちにそれを検知できることが要望さ
れる。
【0003】従来より、このような要望に応える方法の
一つとして図9に示す方法がある。図9において、(7
0)はPC、(71)はCPU、(72)はメモリ、
(73)は入力ユニット、(74)は出力ユニット、
(80)はPC(70)により制御される機械装置であ
る。また、(P)はシーケンスプログラムで、機械装置
(80)を制御するための制御用プログラム(Pa)
と、機械装置(80)の故障を診断するための故障診断
プログラム(Pb)とから構成してある。このシーケン
スプログラム(P)は、運転時にメモリ(72)に転送
され、CPU(71)はそのシーケンスプログラム
(P)にしたがって機械装置(80)の制御およびその
故障診断を行なう。
【0004】図9に示す方法では、CPU(71)はま
ず、シーケンスプログラム(P)のうち制御用プログラ
ム(Pa)の演算を行ない、信号線を介して機械装置
(80)の制御を行う。制御用プログラム(Pa)の演
算が終了すると、演算の結果得られた情報に基づいて故
障診断プログラム(Pb)を演算し、機械装置(80)
の故障診断を行なう。故障診断プログラム(Pb)の演
算が終了すると、再び制御用プログラム(Pa)、故障
診断プログラム(Pb)の順に演算を行なう。以後、同
じ動作を繰り返す。
【0005】上記要望に応える他の方法としては、図1
0に示す方法がある。この方法は、図9で示したPC
(70)に故障診断ユニット(75)を装着し、その故
障診断ユニット(75)とCPU(71)との間で故障
診断に必要な情報の交換を行ない、その情報に基づい
て、故障診断ユニット(75)で機械装置(80)の故
障診断を行うものである。ここで使用するシーケンスプ
ログラム(P)は、制御用プログラムのみで、図9の場
合のように故障診断プログラムを含んでいない。故障診
断ユニット(75)の診断項目の設定は、専用のコンソ
ール(76)で行なう。
【0006】図10の方法では、CPU(71)は、シ
ーケンスプログラム(P)の演算終了後、バスを通じて
故障診断ユニット(75)との間で故障診断に必要な情
報を交換する。故障診断ユニット(75)は、こうして
得た情報に基づいて、CPU(71)が次のスキャンを
行なっている間に機械装置(80)の故障診断を行な
う。診断結果は、CPU(71)と故障診断ユニット
(75)間のその次の情報交換の際にCPU(71)に
転送される。CPU(71)は、その次のスキャンで転
送された診断結果を考慮した演算を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記二つの従来方法の
うち、前者の方法では、CPU(71)が制御用プログ
ラム(Pa)だけでなく故障診断プログラム(Pb)も
演算しなければならないため、スキャンタイムが長くな
り、その結果、機械装置(80)のタクトタイムが長く
なる問題点がある。また、故障診断プログラム(Pb)
の開発が必要となる問題点もある。
【0008】後者の方法では、CPU(71)が演算を
始めてから故障診断の結果が反映されるまでに複数スキ
ャンを要するため、診断結果を得るのが遅れる問題点が
ある。また、CPU(71)のスキャン毎に情報交換の
ための割込みがあるため、スキャンタイムが長くなる問
題点がある。さらに、故障診断のためのデバイス設定を
する際に、専用コンソール(76)で複雑な設定を行な
う必要がある問題点もある。
【0009】そこで、この発明の目的は、PCなどの制
御手段のスキャンタイムを長くすることなく故障診断を
行なえると共に、診断結果が迅速に得られる故障診断装
置を提供することにある。
【0010】この発明の故障診断装置は、制御手段から
出力される制御情報を記憶し且つ前記制御手段側のプロ
セッサと故障診断装置自身が持つプロセッサの二つのプ
ロセッサから同時にアクセス可能な2ポートメモリから
なる制御情報記憶手段と、制御手段に入力される動作情
報を記憶し且つ前記制御手段側のプロセッサと故障診断
装置自身が持つプロセッサの二つのプロセッサから同時
にアクセス可能な2ポートメモリからなる動作情報記憶
手段と、前記制御情報記憶手段および動作情報記憶手段
に記憶された制御情報および動作情報に基づいて故障診
断を行なう故障診断手段と、前記故障診断手段により得
た診断結果情報を記憶する診断結果情報記憶手段と、診
断結果を制御手段に告知する診断結果告知手段とを具備
してなることを特徴とする。
【0011】
【0012】この発明の故障診断装置では、PCなどの
制御手段が故障診断プログラムの演算をしなくてよく、
情報交換のための割込みも生じない。その結果、制御手
段のスキャンタイムが長くならない。また、制御情報記
憶手段および動作情報記憶手段が、それら記憶手段に対
してそれぞれ制御手段側のプロセッサと故障診断装置自
身が持つプロセッサの二つのプロセッサの同時アクセス
が可能な2ポートメモリから構成されているため、制御
手段側のプロセッサのアクセス終了を待つことなく、故
障診断装置自身が持つプロセッサが必要時に直接アクセ
スして制御情報と動作情報を読み出し、直ちに故障診断
を行なうことができる。そこで、制御手段のスキャンタ
イムを長くすることなしに機械装置などの制御対象の故
障診断を行なうことができ、また診断結果が迅速に得ら
れる。また、その診断結果は直ちに制御手段に告知され
るので、制御手段は迅速に故障に対応することができ
る。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。
【0015】図1は、この発明の故障診断装置の機能ブ
ロック図である。この発明の故障診断装置(20)は、
制御情報記憶部(20a)、動作情報記憶部(20
b)、故障診断部(20c)、診断結果情報記憶部(2
0d)および診断結果告知部(20e)から構成されて
いる。
【0016】制御情報記憶部(20a)は、PC(「制
御手段」としての機能を有する)から出力される、制御
対象を制御する制御情報を記憶する。動作情報記憶部
(20b)は、制御対象からPCに入力される、制御対
象の動作状態を示す動作情報を記憶する。この動作情報
は、制御情報によって制御される機械装置の動作状況を
示すもので、機械装置が正常に動作しているか否かを判
断する際の基礎となる。制御情報記憶部(20a)およ
び動作情報記憶部(20b)は、いずれもPC側のプロ
セッサと故障診断装置自身が持つプロセッサの二つのプ
ロセッサから同時にアクセス可能なものである。この制
御情報記憶部(20a)および動作情報記憶部(20
b)としては、2ポートメモリが使用される。
【0017】故障診断部(20c)は、制御情報記憶部
(20a)から読み取った制御情報および動作情報記憶
部(20b)から読み取った動作情報に基づいて、制御
対象の故障診断を行なう。診断結果情報記憶部(20
d)は、故障診断部(20c)で得られた診断結果情報
を記憶する。診断結果告知部(20e)は、診断結果を
制御手段に告知する。制御手段は、これによって故障が
あった旨と診断内容を認識し、それに応じた制御を行な
う。
【0018】図2は、この発明の故障診断装置を備えた
PCの一実施例の構成を示すブロック図、図3はそのP
Cの概略構成図である。PC(10)は、CPU(1
1)、システムプログラムおよびシーケンスプログラム
などを格納するメモリ(12)、出力ユニット(14)
および入力ユニット(13)を備えている。
【0019】CPU(11)は、シーケンスプログラム
にしたがって制御信号をバス(16)を介して出力ユニ
ット(14)に送る。その制御信号は、出力ユニット
(14)から信号線(82)を介して機械装置(80)
に出力される。機械装置(80)は、その制御信号にし
たがって作動する。また、入力ユニット(13)には、
機械装置(80)の動作状況を示す動作信号が信号線
(81)を介して入力される。その動作信号は、バス
(15)を介してCPU(11)に送られ、CPU(1
1)はその動作信号に応じた制御信号を出力する。
【0020】出力ユニット(14)には、2ポートメモ
リ(14a)が設けてあり、CPU(11)からバス
(16)を通って送られる制御信号情報は、2ポートメ
モリ(14a)にいったん記憶される。その後、信号線
(82)を通って機械装置(80)に出力される。2ポ
ートメモリ(14a)に記憶された制御信号情報は、後
述する故障診断装置(20)が必要に応じて読み出し、
バス(26)を通って故障診断装置(20)のステータ
スメモリ(23)に格納する。2ポートメモリ(14
a)は、同時にPC(10)のCPU(11)と故障診
断装置自身が持つCPU(21)の二つのCPUからア
クセスを受けることが可能なため、故障診断装置(2
0)はいつでもアクセスすることができ、CPU(1
1)のアクセス終了を待つ必要はない。
【0021】入力ユニット(13)にも、同様の2ポー
トメモリ(13a)が設けてあり、機械装置(80)か
ら信号線(81)を介して入力される動作信号情報は、
2ポートメモリ(13a)にいったん記憶される。その
後、バス(15)を介してCPU(11)に送られる。
2ポートメモリ(13a)に記憶された動作信号情報
は、故障診断装置(20)が必要に応じて読み出し、バ
ス(25)を通ってステータスメモリ(23)に格納す
る。2ポートメモリ(13a)は、同時にPC(10)
のCPU(11)と故障診断装置自身が持つCPU(2
1)の二つのCPUからアクセスを受けることが可能な
ため、故障診断装置(20)はいつでもアクセスするこ
とができ、CPU(11)のアクセス終了を待つ必要は
ない。
【0022】故障診断装置(20)は、予め設定された
診断項目について機械装置(80)の故障診断を行なう
もので、CPU(21)、システムプログラムなどを格
納するメモリ(22)、制御情報および動作情報を格納
するステータスメモリ(23)、および診断結果情報を
格納するバッファメモリ(24)を備えている。
【0023】CPU(21)は、システムプログラムに
したがって全体を制御する。ステータスメモリ(23)
は、上述したように、2ポートメモリ(14a)から読
み出した制御情報と2ポートメモリ(13a)から読み
出した動作情報を格納する。
【0024】バッファメモリ(24)は、CPU(2
1)による演算の結果、得られた診断結果情報を格納す
る。バッファメモリ(24)に格納された診断結果情報
は、バッファメモリ読出ライン(27)を介してPC
(10の)CPU(11)から読み出し要求があれば、
いつでも読み出し可能である。この読み出しは、CPU
(11)で演算するシーケンスプログラムにバッファメ
モリアクセス命令を設けることにより実行する。
【0025】CPU(21)は、出力ユニット(14)
および入力ユニット(13)の2ポートメモリ(14
a)(13a)に制御情報および動作情報が格納される
と、それらの情報を読み出し、ステータスメモリ(2
3)に格納する。そして、それらの情報をメモリ(2
2)から読み出した基準データと比較し、機械装置(8
0)の故障診断を行なう。得られた診断結果情報は、バ
ッファメモリ(24)に格納する。診断の結果、故障が
検出されると、故障フラグ信号ライン(28)を通じて
PC(10)のCPU(11)に信号を送り、CPU
(11)の故障フラグをセットする。
【0026】PC(10)のCPU(11)は、故障フ
ラグのセットを認識すると、バッファメモリ読出ライン
(27)を介してバッファメモリ(24)に格納された
診断結果情報を読み出す。そして、読み出した診断結果
情報に基づいて機械装置(80)の停止その他の制御を
行なう。
【0027】診断結果情報の読み出しが終了すると、C
PU(11)はその旨の信号をCPU(21)に送る。
読出終了信号を受けたCPU(21)は、故障フラグ信
号ライン(28)を通じてCPU(11)に再び信号を
送り、CPU(11)の故障フラグをリセットする。
【0028】図4(a)は、シリンダにより構成したプ
ッシャーの概略説明図、図4(b)は、そのプッシャー
の作動検知用リミットスイッチの作動を示すタイムチャ
ートである。
【0029】プッシャー(40)は、図示しない制御用
バルブを操作することにより油圧、空圧などで作動する
シリンダ(41)と、シリンダロッド(42)の先端に
固定した押圧部材(43)とを備えて構成してある。リ
ミットスイッチ(44)は、押圧部材(43)の原端へ
の復帰を検知し、リミットスイッチ(45)は、押圧部
材(43)の到着端への到達を検知する。
【0030】PC(10)でプッシャー(40)を制御
する場合、PC(10)から前進出力信号が制御用バル
ブに送られると、Aポートからシリンダ(41)内部に
油、圧縮空気などの圧力流体が供給され、シリンダロッ
ド(42)が前進(突出)してその先端に取り付けた押
圧部材(43)が図4(a)の破線の位置まで到達す
る。そのとき、押圧部材(43)は到着端側のリミット
スイッチ(45)のレバーに係合し、リミットスイッチ
(45)を0Nにする。なお、シリンダロッド(42)
が前進を始めるとすぐに、押圧部材(43)と原端側の
リミットスイッチ(44)のレバーとの係合が解除され
るので、リミットスイッチ(44)は0FFになる。
【0031】PC(10)から後退出力信号が制御用バ
ルブに送られると、Bポートからシリンダ(41)内部
に圧力流体が供給され、シリンダロッド(42)は後退
し(引き込まれ)て図4(a)の実線の位置に復帰す
る。そのとき、押圧部材(43)がリミットスイッチ
(44)のレバーに係合してリミットスイッチ(44)
を0Nにする。なお、シリンダロッド(42)が復帰を
始めるとすぐに、押圧部材(43)とリミットスイッチ
(45)のレバーとの係合が解除されるので、リミット
スイッチ(45)は0FFになる。
【0032】このように、押圧部材(43)は一定時間
内に原端と到着端の間を往復するので、両リミットスイ
ッチ(44)(45)の作動の有無と、前進出力信号ま
たは後退出力信号が出されてから両リミットスイッチ
(44)(45)が切り換わるまでの時間を計測し、所
定の作動時間と比較すれば、プッシャー(40)の作動
不良すなわち故障を検出することができる。また、それ
らの状況の如何によって故障箇所の診断を行なうことが
できる。
【0033】次に、上記構成を持つ故障診断装置(2
0)の作動を図5のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0034】ステップS1では、故障診断装置(20)
は、PC(10)のCPU(11)から出力され、出力
ユニット(14)の2ポートメモリ(14a)に格納さ
れた制御情報を読み取る。図4の場合では、例えば2ポ
ートメモリ(14a)に格納された前進出力情報を読み
取る。そして、作動時間の計測を開始する。
【0035】ステップS2では、機械装置(80)から
入力ユニット(13)の2ポートメモリ(13a)に入
力・格納された動作情報を読み取る。図4の場合では、
例えばプッシャー(40)の押圧部材(43)が到着端
側のリミットスイッチ(45)をONにすることによっ
て2ポートメモリ(13a)に入力・格納された動作情
報を読み取る。そして、作動時間の計測を終了する。
【0036】ステップS3では、読み取った制御情報お
よび動作情報を基準情報と比較する。図4の場合では、
例えば計測した作動時間を基準時間と比較する。
【0037】ステップS4では、比較の結果、故障があ
るか否かを判定する。故障がないと判定すれば、動作を
終了し、故障があると判定すると、ステップS5に飛
ぶ。図4の場合では、例えば計測した作動時間が基準時
間に対して所定範囲内にあるか否かを判定する。所定範
囲内にあれば、プッシャー(40)の動作は正常である
と判定し、動作を終了する。所定範囲内にない場合は、
故障と判定しステップS5に飛ぶ。
【0038】ステップS5では、判定結果に基づいて故
障診断を行なう。図4の場合では、例えば、CPU(1
1)から前進出力信号が出されているにもかかわらず、
原端側のリミットスイッチ(44)がOFFにならなか
ったときは、制御用バルブの動作不良と診断する。リミ
ットスイッチ(44)はOFFになったが、到着端側の
リミットスイッチ(45)がONにならなかったとき
は、押圧部材(43)の中間停止またはリミットスイッ
チ(45)の動作不良と診断する。
【0039】また、CPU(11)から後退出力信号が
出されているにもかかわらず、到着端側のリミットスイ
ッチ(45)がOFFにならなかったときは、制御用バ
ルブの動作不良と診断する。リミットスイッチ(45)
はOFFになったが、原端側のリミットスイッチ(4
4)がONにならなかったときは、押圧部材(43)の
中間停止またはリミットスイッチ(44)の動作不良と
診断する。
【0040】さらに、前進出力信号が出されて押圧部材
(43)が前進し、到着端側のリミットスイッチ(4
5)がOFFからONになったが、原端側のリミットス
イッチ(44)がONのままの場合は、原端側のリミッ
トスイッチ(44)の復帰不良と診断する。同様に、後
退出力信号が出されて押圧部材(43)が後退し、到着
端側のリミットスイッチ(45)がOFFからONにな
ったが、原端側のリミットスイッチ(44)がONのま
まの場合は、原端側のリミットスイッチ(44)の復帰
不良と診断する。
【0041】ステップS6では、診断結果をバッファメ
モリ(24)に格納する。ステップS7では、故障フラ
グ信号ライン(28)を介してPC(10)のCPU
(11)にフラグセット信号を送り、CPU(11)の
故障フラグをセットする。故障フラグのセットによっ
て、CPU(11)は故障がある旨を認識し、バッファ
メモリ(24)に格納されている診断結果情報の読み取
りを行なう。
【0042】ステップS8では、診断結果情報の読み取
りが終了したか否かを判定する。終了していない場合
は、終了するまで待機する。終了したと判定すると、ス
テップS9に飛ぶ。診断結果情報の読み取りが終了する
と、PC(10)のCPU(11)は読取終了信号を故
障診断装置(20)のCPU(21)に送るので、CP
U(21)はその信号の受信により読取終了を認識す
る。
【0043】ステップS9では、故障診断装置(20)
のCPU(21)は、故障フラグ信号ライン(28)を
介してPC(10)のCPU(11)にフラグリセット
信号を送り、CPU(11)の故障フラグをリセットし
て動作を終了する。
【0044】診断結果は、故障診断装置(20)が内蔵
する時計機能を利用して故障検出の日付(年・月・日・
時・分・秒)、予め設定した故障番号およびコメントな
どをバッファメモリ(23)に格納するのが好ましい
(図7参照)。
【0045】また、上記往復動作の故障診断の他に、両
リミットスイッチ(44)(45)および制御用バルブ
の動作回数のカウント、前進・後退の動作時間の計測結
果のバッファリングも同時に行えるようにするのが好ま
しい。動作回数をカウントすることにより、動作回数に
応じた部品交換、給油などの保全作業に有用な情報が得
られる。また、計測した動作時間データにより、例えば
動作時間が段々長くなっていることが分かれば、パッキ
ンなど部品の劣化による圧力もれなどを予知することが
可能となる。そこで、これらの情報もすべてバッファリ
ングできるように、バッファメモリ(24)を64kバ
イト程度にするのが好ましい。また、バッファメモリ
(24)はバッテリによりバックアップするのが好まし
い。
【0046】図6は、この発明の診断項目設定装置の機
能ブロック図である。この診断項目設定装置によれば、
故障診断装置(20)で行う故障診断項目の設定を、プ
ログラミング装置などのPC周辺装置で容易に行なうこ
とができる。
【0047】入力部(30a)は、故障診断を行なう項
目について設定しようとする内容を入力するもので、例
えばPC周辺装置(30)のキーボード(32)を使用
できる。すなわち、入力部(30a)は、「入力手段」
としての機能を有する。表示部(30e)は、診断項目
を表示するもので、例えばPC周辺装置(30)のCR
T表示装置(31)を使用できる。すなわち、表示部
(30e)は、「表示手段」としての機能を有する。
断項目情報記憶部(30b)は、故障診断に必要な項目
に関する情報を記憶する。すなわち、診断項目情報記憶
部(30b)は、「診断項目情報記憶手段」としての機
能を有する。
【0048】設定情報生成部(30b)は、診断項目情
報記憶部(30b)から診断項目情報を読み出し、表示
部(30e)に診断項目を一覧表示する。すなわち、設
定情報生成部(30b)は、「設定情報生成手段」とし
ての機能を有する。また、入力部(30a)から入力さ
れた設定内容を表示装置(30e)に表示する。さら
に、読み出した診断項目情報と入力された設定内容に基
づいて設定情報を生成する。
【0049】設定情報送出部(30d)は、設定情報生
成部(30b)で生成された各診断項目についての設定
情報を故障診断装置(20)に送出する。すなわち、設
定情報送出部(30d)は、「設定情報送出手段」とし
ての機能を有する。なお、この設定情報をフロッピィデ
ィスクで保存したり、プリントアウトしたりできるよう
にするのが好ましい。
【0050】また、必要に応じて、故障診断装置(2
0)で得られた診断結果情報を読み取る診断結果情報読
取部(30f)を設ける。こうすると、故障診断装置
(20)のバッファメモリ(24)に格納された診断結
果情報を読み出してフロッピィディスクで保存したり、
プリントアウトしたりすることが可能となる。
【0051】上記構成の診断項目設定装置(30)は、
キーボード(32)、CRT表示装置(31)およびフ
ロッピィディスクドライブを備えた、PC(10)のプ
ログラミング装置としてのPC周辺装置により構成する
ことができる。フロッピィディスクに診断項目設定用プ
ログラムを格納し、そのフロッピィディスクをフロッピ
ィディスク挿入口(33)から挿入して診断項目設定用
プログラムを起動させると、例えば図7に示す形式で診
断項目がCRT表示装置(31)に一覧表示される。
【0052】図7の診断項目設定表(50)では、診断
項目は、出力(52)、原端(53)、到着端(5
4)、監視時間(55)、コメント(56)、故障番号
(57)であり、各項番(51)毎に、これらの項目に
キーボード(32)よりデータを入力していけばよい。
【0053】出力(52)の項目では、PC(10)の
CPU(11)から機械装置(80)の特定のデバイス
(図4では制御用バルブ)に向けて出力される出力信号
を設定する。原端(53)の項目では、機械装置(8
0)の特定のデバイス(図4ではリミットスイッチ(4
4))から送られてくる入力信号を設定する。到着端
(54)の項目では、機械装置(80)の特定のデバイ
ス(図4ではリミットスイッチ(45))から送られて
くる入力信号を設定する。監視時間(55)の項目で
は、特定のデバイス(図4ではプッシャー(40))を
監視する時間を設定する。コメント(56)の項目で
は、故障内容を示すコメントを設定する。故障番号(5
7)の項目では、コメント(56)で設定した故障内容
に対応する番号を設定する。なお、(58)はデバイス
記号、(59a)(59b)は信号の変化がそれぞれO
FF→ON、ON→OFFであることを示す記号であ
る。
【0054】また、CRT表示装置(31)に図8に示
すようなデバイス−機器定義表(60)を表示させ、各
デバイス名に対して機器名を定義できるようにすると、
図7の表(50)で出力(52)、原端(53)および
到着端(54)の各項目を設定する際に機器名で入力で
きるため、項目設定がいっそう容易になる。
【0055】前述したリミットスイッチ(44)(4
5)や制御用バルブの動作回数のカウント、計測結果の
集計などを行う場合も、上記と同様な方法で設定する。
【0056】診断項目について生成された設定情報は、
接続ケーブル(34)を介して故障診断ユニット(2
0)に送られ、故障診断装置(20)のメモリ(22)
に格納される。故障診断装置(20)は、その設定情報
に基づいて故障診断を行なう。
【0057】設定情報は、フロッピィディスクを診断項
目設定装置(30)のフロッピィディスク挿入口(3
3)に挿入し、そのフロッピィディスクに格納すれば、
安全に保管できる。また、次の故障診断の際に新たに診
断項目を設定する必要がなくなる。
【0058】
【発明の効果】この発明の故障診断装置によれば、PC
などの制御手段のスキャンタイムを長くすることなく故
障診断を行なえ、しかも診断結果が迅速に得られる。こ
のため、故障に迅速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の故障診断装置の機能ブロック図であ
る。
【図2】この発明の故障診断装置を備えたPCの一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のPCの概略構成図である。
【図4】(a)は、シリンダにより構成したプッシャー
の概略説明図、(b)は、そのプッシャーの作動検知用
リミットスイッチの作動を示すタイムチャートである。
【図5】この発明の故障診断装置の作動を示すフローチ
ャートである。
【図6】この発明の診断項目設定装置の機能ブロック図
である。
【図7】CRT表示装置に表示された診断項目設定表の
一例の説明図である。
【図8】CRT表示装置に表示されたデバイス−機器定
義表の一例の説明図である。
【図9】PCにより制御する機械装置の故障診断を行な
う従来方法の一例を示す概念図である。
【図10】PCにより制御する機械装置の故障診断を行
なう従来方法の他の例を示す概念図である。
【符号の説明】
10 プログラマブルコントローラ 11 CPU 12 メモリ 13 入力ユニット 13a 2ポートメモリ 14 出力ユニット 14a 2ポートメモリ 15、16 バス 20 故障診断装置 20a 制御情報記憶部 20b 動作情報記憶部 20c 故障診断部 20d 診断結果情報記憶部 20e 診断結果告知部 21 CPU 22 メモリ 23 ステータスメモリ 24 バッファメモリ 25、26 バス 27 バッファメモリ読出ライン 28 故障フラグ信号ライン 30 診断項目設定装置 30a 入力部 30b 設定情報生成部 30c 診断項目情報記憶部 30d 設定情報送出部 30e 表示部 30f 診断結果情報読取部 31 CRT表示装置 32 キーボード 33 フロッピィディスク挿入口 34 接続ケーブル 40 プッシャー 41 シリンダ 42 シリンダロッド 43 押圧部材 44、45 リミットスイッチ 50 診断項目設定表 60 デバイス−機器定義表 80 機械装置 81、82 信号線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御手段から出力される制御情報を記憶
    し且つ前記制御手段側のプロセッサと故障診断装置自身
    が持つプロセッサの二つのプロセッサから同時にアクセ
    ス可能な2ポートメモリからなる制御情報記憶手段と、 制御手段に入力される動作情報を記憶し且つ前記制御手
    段側のプロセッサと故障診断装置自身が持つプロセッサ
    の二つのプロセッサから同時にアクセス可能な2ポート
    メモリからなる動作情報記憶手段と、 前記制御情報記憶手段および動作情報記憶手段に記憶さ
    れた制御情報および動作情報に基づいて故障診断を行な
    う故障診断手段と、 前記故障診断手段により得た診断結果情報を記憶する診
    断結果情報記憶手段と、 診断結果を制御手段に告知する診断結果告知手段とを具
    備してなることを特徴とする故障診断装置。
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