JP2737354B2 - 内燃機関の出力制御装置 - Google Patents

内燃機関の出力制御装置

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の出力制御装置に関し、スロット
ルバルブ等の異常を判断する出力制御装置に関する。
[従来の技術] 一般的に、ヒートポンプ、コジェネレーションあるい
は発動発電機といった産業用機器には、動力源の一つと
して内燃機関が用いられている。この内燃機関の内に
は、その実際の回転速度(以下、実回転速度という)が
所定の目標回転速度にフィードバック制御されているも
のがある。このフィードバック制御は、例えば、実回転
速度が目標回転速度から所定速度離れた場合に、実回転
速度が目標回転速度に近づくように、スロットルバルブ
の開度を自動的に調節することにより実行されている。
即ち、実回転速度が目標回転速度より低い場合はスロッ
トルバルブを開側に駆動して内燃機関の出力を上げて実
回転速度を高め、逆に実回転速度が目標回転速度より高
い場合はスロットルバルブを閉側に駆動して内燃機関の
出力を下げて実回転速度を低めている。
しかし、この出力調整用のスロットルバルブや燃料系
統が異常を来した場合は、極端に低いあるいは高い回転
速度となり、安定かつ適切な回転速度を要する産業用機
器に支障を来す恐れがある。この問題を解決するため
に、自動的に内燃機関の異常を検出して、内燃機関を停
止させる制御装置が知られている(特開昭60−259735号
公報)。
この制御装置において、異常検出は例えば次のように
行われていた。即ち、機関回転速度が、設定された制御
範囲から下がると強制的に回転速度を上昇操作する。こ
の回転速度の強制的上昇操作によっても実回転速度の上
昇が見られない場合は、燃料フィルタやエアフィルタの
目詰まり等による異常であるとして内燃機関を強制停止
していた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このように単に強制的に回転速度の上昇操作
を行っただけで内燃機関の異常を判断することには、次
のような不都合が存在する。
即ち、内燃機関に何等かの要因により過負荷がかかっ
た場合である。この場合は機関出力を最大に設定してあ
る(例えばスロットルバルブ全開)にもかかわらず実回
転速度は、目標回転速度を大きく下回ってしまう。スロ
ットルバルブ開度を大きくしようにも、既に全開であり
これ以上開くことは物理的に不可能である。フィードバ
ック制御にしろ強制的な制御にしろスロットルバルブ操
作によって目標回転速度を実現することは不可能なので
ある。
従って、内燃機関は何等異常では無いにもかかわら
ず、上記従来の制御装置では異常と判定されてしまう。
このため、過負荷が生じるたび毎に内燃機関は強制的に
停止されてしまい、そのたびに管理者が駆けつけ再起動
をしなくてはならず誠に煩雑かつ非効率なものとならざ
るを得ない。
[目的] 本発明は、上記課題を解決することを目的としてなさ
れたものであり、過負荷状態のみでは内熱機関を異常と
は判断しないようにして、内燃機関の管理を効率化せし
めた内燃機関の出力制御装置を提供するものである。
発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明の内燃機関の出力制御装置は、第1図に例示す
るごとく、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 内燃機関の出力を調節する機関出力調節手段と、 所定目標回転速度となるように上記機関出力調節手段
をフィードバック制御する回転速度制御手段と、 上記機関出力調節手段がほぼ最高の出力制御量となっ
ているか否かを検出する出力制御量検出手段と、 上記機関出力調節手段がほぼ最高の出力制御量となっ
ており、かつ内燃機関の回転速度が所定目標回転速度か
ら所定速度以上低下している場合に、内燃機関の出力を
強制的に低下させるように上記機関出力調節手段を制御
する出力低下手段と、 上記出力低下手段の制御に対応する回転速度の低下が
内燃機関の生じなかった場合には、内燃機関が異常であ
ると判定して所定の異常時処理を開始し、上記出力低下
手段の制御に対応する回転速度の低下が内燃機関に生じ
た場合には、内燃機関は異常ではないと判定して正常時
処理に戻す異常判定処理手段と、 を備えたことを特徴とする。
[作用] 出力低下手段は、出力制御量検出手段および回転速度
検出手段の検出値をチェックする。この結果、機関出力
調節手段がほぼ最高の出力制御量となっており、更に内
燃機関の回転速度が、所定目標回転速度から所定速度以
上低下したことが判明した場合に、内燃機関の出力を強
制的に低下させるよう上記機関出力調節手段を制御す
る。
単に過負荷が原因であるならば、出力の低下方向への
制御により回転速度を更に低下させることは可能なはず
である。従って、出力の低下制御を実行しても、回転速
度が低下しなければ、内燃機関は異常であると判断でき
る。異常と判断できれば、内燃機関強制停止等の異常時
処理を行うのである。
一方、出力の低下方向への制御により回転速度の低下
が内燃機関に生じた場合には、上記理由から当然内燃機
関は異常ではなく、単に過負荷状態であるにすぎないと
判断できる。従って、通常のフィードバック処理等の正
常時処理に戻せばよい。
[実施例] 次に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
2図にその出力制御装置のシステム構成を示す。出力制
御装置は、電子制御回路1、回転角センサ3、点火コイ
ル5、吸気管負圧センサ7、ステッピングモータ9、お
よび燃料遮断弁11を備える。
電子制御回路1は、CPU1a、ROM1b、RAM1c、入出力回
路(I/O)1d等を備えたマイクロコンピュータとして構
成される。CPU1aは、ROM1b内に格納されているプログラ
ムに従って回転角センサ3や吸気管負圧センサ7の検出
値あるいは、ROM1b内の各種設定値やRAM1c内のステッピ
ングモータ9の制御値等の格納値に基づいて、内燃機関
13の運転状態を検出する。そしてその運転状態に適した
点火時期、スロットルバルブ開度、燃料遮断領域等を演
算する各種の演算処理を行う。この演算処理の結果を点
火コイル5、ステッピングモータ9、および燃料遮断弁
11に出力することにより、内燃機関13の運転状態を制御
する。
回転角センサ3は、クランクシャフト15に取り付けら
れたクランクシャフトプーリ17の回転により内燃機関13
の回転速度に対応した周期の回転信号を検出する。点火
コイル5は、電子制御回路1から出力される点火信号を
基に高電圧を発生し、点火プラグ19に供給する。吸気管
負圧センサ7は、内燃機関13の吸気管13aの内の負圧を
検出している。ステッピングモータ9は、算出されたス
ロットルバルブ開度補正値に対応した制御信号に基づい
てスロットルバルブ21を駆動し、その開度を調節する。
燃料遮断弁11は、本出力制御装置での異常判断時に、内
燃機関の運転を停止させるために閉制御される。
尚、内燃機関13は通常のガソリンエンジンまたはガス
エンジンであり、エアクリーナ23から外気を吸入し、ベ
ンチュリ25にて気化器のノズル27からガソリンまたはガ
スを噴霧混合し、スロットルバルブ21を通過して燃焼室
29に導入している。燃焼室29にて点火プラグ19により混
合気が点火されて燃焼されるとそのエネルギーがピスト
ン31を介してクランクシャフト15を回転させる。このこ
とによりクランクシャフトプーリ17が回転し、回転角セ
ンサ3にてその回転速度、即ち内燃機関の回転速度NEが
検出される。
尚、電子制御回路1は、正常時での制御では、内燃機
関13を所定の目標回転速度に制御するため、スロットル
バルブ21の開度を制御している。この制御の間に、内燃
機関13にかかる負荷の変化は、スロットルバルブ21の開
度(ステッピングモータ9のステップ数)や、吸気管負
圧センサ7の検出値から判明する。ステッピングモータ
9のステップ数が大きいほど、あるいは負圧が小さいほ
ど(大気圧に近づくほど)負荷が大きいことになる。
電子制御回路1にて実行される処理のフローチャート
を第3図〜第5図に、その具体例のタイミングチャート
を第6、7図に示す。
第3図はオーバーロード(過負荷)運転を検出するた
めにスロットルバルブ21を開閉駆動させるスロットル駆
動ルーチン、第4図は回転速度の偏差に基づいてオーバ
ーロード運転を判定するオーバーロード判定ルーチン、
第5図は一般的なNE異常判定ルーチンのフローチャート
を示す。
尚、この他に、通常の制御としてスロットルバルブ21
の開閉により目標回転速度を実現する回転速度のフィー
ドバック処理が実行されているが、この様な処理はよく
知られているので図示および説明は省略する。
まず第3図のスロットル駆動ルーチンについて説明す
る。本処理は所定時間毎に繰り返し実行されるものであ
る。
処理が開始されると、まず予め設定されている目標回
転速度NETARGと図示しないルーチンで検出されている実
回転速度NEとの偏差である△NEが、NE異常判定値αより
小さいか否かが判定される(ステップ110)。肯定判定
されれば実回転速度NEは正常な範囲に存在していること
が判明することから、NE異常判定が解除される(ステッ
プ120)。例えば、NE異常判定フラグがリセットされ
る。既にNE異常判定が解除状態にあれば、その状態を維
持することになる。
次にオーバーロード判定カウンタCOVLがクリアされ
(ステップ130)、オーバーロードフラグXOVLがリセッ
トされ(ステップ140)、スロットルバルブ開閉サイク
ルカウンタCJUDがクリアされる(ステップ150)。
次にオーバーロードフラグXOVLがセット(=1)され
ているか否かを判定する(ステップ160)。現状では直
前のステップ140にてXOVLがリセット(=0)されてい
るため、オーバーロード条件は成立していないとして、
回転速度制御は通常のフィールドバック制御とされる
(ステップ170)。即ち、スロットルバルブ21の通常の
フィードバック処理の実行は停止されることなく継続さ
れる。
一方、ステップ110にて否定判定された場合、△NEが
αより大(△NE≧α)であることから、目標回転速度NE
TARG付近に回転速度NEを保持できなくなったと判断し、
回転速度異常と判定する(ステップ180)。ここでは例
えばNE異常判定フラグをセットする。第6図では、時刻
t1の状態に該当する。
次にステッピングモータ9の制御値としてRAM1c内に
格納されているスロットルバルブ開度値CSTEPが、全開
の値か否かが判断される(ステップ190)。その値が全
開を示していれば、「NE異常判定」と「スロットルバル
ブ開度=全開」との2つの条件が満足されているので、
オーバーロード(過負荷)運転である可能性がある。即
ち、内燃機関13の最大出力以上の負荷がかかり、スロッ
トルバルブ21を全開にしても、実回転速度NEが目標回転
速度には到達していない状態に至っている可能性がある
ことを示している。
ただし制御のハンチングを防止するために、実際に
は、オーバーロード判定カウンタCOVLを用いて、所定時
間T1の間、この状態が継続する場合のみ、オーバーロー
ドを判定する処理を開始する。即ち、ステップ190にて
肯定判定されると、まずオーバーロード判定カウンタCO
VLがインクリメントされる(ステップ200)。ついでCOV
Lが設定時間T1未満か否かが判定される(ステップ21
0)。いまだCOVLがT1に達していない場合は肯定判定さ
れて、ステップ140以下の処理が実行される。即ちオー
バーロード判定処理をしない状態として処理され、フィ
ードバック状態が継続する(ステップ170)。
第6図では時刻t1〜t2の状態に該当する。
ステップ110で否定判定され、190で肯定判定される状
態が継続し、ステップ200でのCOVLのインクリメントに
より、COVLが設定時間T1以上となった場合(時刻t2)、
ステップ210では否定判定される。次に、オーバーロー
ドフラグXOVLがセットされる(ステップ220)。更にCOV
Lの数値を格納しているメモリのオーバーフロー防止の
ためにCOVLにT1+1の値が設定される(ステップ23
0)。
次にステップ160の判定処理では直前のステップ220に
てXOVL=1となっているので肯定判定され、次にスロッ
トル開閉サイクルカウンタCJUDが「1」を越えているか
否かが判定される(ステップ240)。最初はCJUDが
「0」であるので否定判定されて、フィードバック制御
処理が停止され、以下のオープンループ制御がなされる
(ステップ250)。従って時刻t2からはフィードバック
制御からオープンループ制御に切り替わる。
次にインターバルカウンタCOVL2がインクリメントさ
れる(ステップ260)。尚、COVL2は最初は「0」である
ので、この処理でCOVL2=1となる。
次にCOVL2がスロットル開閉サイクル時間T2以上か否
かが判定される(ステップ270)。最初はCOVL2<T2であ
ることから、否定判定されて、本処理を一旦終了する。
ステップ270にて否定判定される状態が継続し、ステ
ップ260のインクリメントによりCOVL2≧T2となれば(時
刻t3)、ステップ270にて肯定判定され、次にスロット
ル開閉コントロールフラグXJUDが「0」か否かが判定さ
れる。最初はステッピングモータ閉方向駆動指示(XJUD
=0)であるので、肯定判定されて、スロットルバルブ
開度CSTEP=全開−△stepの位置へスロットル制御目標
値をセットする(ステップ290)。このことにより「全
開−△step」を実現するためにステッピングモータ9が
閉方向へ回転する。こうしてスロットルバルブ21に異常
がなければ、スロットルバルブ21の開度は「全開−△st
ep」となる。
次にXJUD=1とされ(ステップ300)、インターバル
カウンタCOVL2がクリアされて(ステップ310)、一旦処
理が終了する。
次に、ステップ190にては、ステップ290にて「CSTEP
=全開−△step」とされているので否定判定される。次
にステップ160では肯定判定され、ステップ240では否定
判定される。次のステップ250の後、ステップ260で再度
COVL2=0からのインクリメントが実行される。従って
ステップ270では最初はCOVL2<T2であることから、否定
判定されて、本処理を一旦終了する。
ステップ260のインクリメントを繰り返し、COVL2≧T2
となれば(時刻t4)、既にXJUD=1に設定されているの
で、ステップ280にて今度は否定判定される。次にスロ
ットルバルブ開度CSTEP=全開の位置へスロットル制御
目標値をセットする(ステップ320)。このことにより
ステッピングモータ9が開方向へ回転して、正常ならば
スロットルバルブ21の開度は全開となる。
次にXJUD=0とされ(ステップ330)、スロットルバ
ルブ開閉サイクルカウンタCJUDがインクリメントされ、
CJUD=1となる(ステップ340)。更にインターバルカ
ンウンタCOVL2がクリアされて(ステップ310)、一旦処
理が終了する。
更にT2時間経過すると(時刻t5)、ステップ280にて
の判定では肯定判定され、ステップ290の処理が実行さ
れて、再度スロットルバルブ21の開度は「全開−△ste
p」となる。
そして更にT2時間経過すると(時刻t6)、ステップ28
0の判定では否定判定されて、ステップ320が実行されて
スロットルバルブ21の開度は「全開」に戻される。この
ときCJUD=2となる(ステップ340)。従って、再度本
処理が実行されると、ステップ240にて肯定判定され
て、フィードバック制御に戻される。(ステップ17
0)。
その後、過負荷が無くなれば(t7)、実回転速度NE
は、フィードバック制御により、次第に目標回転速度NE
TARGに近づいて行く。
尚、図示していないが、以上の処理の間(t1〜t6)、
△NEがNE異常判定値αより小さくなれば、目標回転速度
NETARG近傍への回転速度制御が可能となったことを示す
ので、ステップ110にては肯定判定されて、NE異常判定
が解除される(ステップ120)。このため、ステップ140
が実行されて、XOVL=0となり、ステップ160では否定
判定される。従って、時刻t6以前でもフィードバック制
御に戻ることになる(ステップ170)。
上記ステップ290,320の処理にて、スロットルバルブ2
1の異常を検出するために、スロットルバルブ21をオー
プンループ制御で所定の開度幅△step分変動制御してい
る。この開度幅△step分の変動が実際にスロットルバル
ブ21に生じているか否かは、内燃機関13の回転速度が△
stepに対応した変動を実際に生じているか否かで判断す
ることができる。これによりオーバーロードかあるいは
スロットルバルブの異常かが判断できる。
次にその機能を実現するオーバーロード判定ルーチン
を第4図にて説明する。本処理は所定時間毎に繰り返し
実行される割込処理である。
まず、前述のオーバーロードフラグXOVL=1か否かが
判定される(ステップ410)。XOVL=0であれば否定判
定されて、NE異常時整定回転速度NEOVLがクリアされ
(ステップ420)、オーバーロード検出動作時偏差NEOLJ
(=NEOVL−NE)がクリアされ(ステップ430)、NEOLJ
データのピーク値NEOLJBFがクリアされる(ステップ44
0)。即ち、オーバーロードが存在しない状態あるいは
オーバーロードを判断できない状態であるため、特に処
理をしないのである。
前記処理のステップ220にてXOVL=1に設定される
と、本処理ではステップ410にて肯定判定されて、オー
バーロードフラグXOVLの立ち上がりタイミング(第6図
の時刻t2以後の最初のXOVL=1検出タイミング)か否か
を判定する(ステップ450)。立上がりタイミングであ
れば、その時の実回転速度NEをNE異常時整定回転速度NE
OVLとして設定する(ステップ460)。
再度、本処理がはじまり、ステップ450の判定に至る
と、XOVLの立上がりタイミングでないので否定判定され
て、上記NE異常時整定回転速度NEOVLと実回転速度NEと
の偏差を求め,オーバーロード検出動作(第3図にて説
明したスロットルバルブのオープンループによる開閉動
作)時偏差NEOLJとして設定する(ステップ470)。次に
この偏差NEOLJがマイナスか否かを判定し(ステップ48
0)、マイナスでなければNEOLJがピーク値NEOLJBF以下
でないかが判定され(ステップ490)、以下でなければ
新たなピーク値としてNEOLJBFにNEOLJを設定する(ステ
ップ500)。
この様にしてピーク値NEOLJBFを求めると共に、その
ピーク値NEOLJBFが正常判定値βを越えているか否かを
判定する(ステップ510)。
正常判定値βを越えていれば、スロットルバルブ21の
△step分の開閉度操作により、実際に開度変化があった
ことが判明する。即ち、スロットルバルブ21には異常は
なく、オーバーロード時の運転であることが判明する。
従って、肯定判定されるとNE異常判定が解除される(ス
テップ520)。NE異常フラグが存在すれば、そのフラグ
をリセットする(時刻ts)。
一方、第7図に示す如く、ステップ510にて、ピーク
値NEOLJBFが正常判定値βを越えていない状態が継続す
れば、スロットルバルブ21等に異常があることが判明す
る。
第5図にNE異常判定ルーチンのフローチャートを説明
する。この処理は所定時間毎に割込処理される。処理が
開始されると、まずNE異常判定がなされているか否かが
判定される(ステップ610)。例えばNE異常フラグの状
態を見て判定される。否定判定されれば、NE異常判定カ
ウンタCNEFがクリアされて(ステップ620)、本処理は
一旦終了する。従って、特に内燃機関13に対して異常処
理はなされず、通常の処理がそのまま実行される。
NE異常判定がなされていれば、ステップ610にて肯定
判定されて、NE異常判定カウンタCNEFがインクリメント
される(ステップ630)。次にCNEFがNE異常時処理判定
時間T3を越えているか否かが判定される(ステップ64
0)。最初はCNEFはT3に達していないので否定判定され
て、このまま本処理を一旦終了する。
CNEF>T3となる以前に、NE異常判定が解除されると
(第6図の時刻ts)、ステップ610には否定判定され
て、ステップ620が実行されてCNEFはクリアされる。従
って異常時処理は実行されず、正常時処理(ここではオ
ープンループ処理の続きあるいはフィードバック処理)
により内燃機関13の運転が継続される。
一方、NE異常のまま、ステップ630のCNEFインクリメ
ントが継続すると、第7図に示すごとく、CNEF>T3とな
り、ステップ640にて肯定判定される(第7図の時刻t
e)。このNE異常時処理判定時間T3は、前記設定時間T1
およびスロットル開閉サイクルT2時間とは、例えば、T3
≧T1+4×T2 なる関係にある。従って、CNEF>T3となるということ
は、オーバーロードでなく、スロットルバルブ21の駆動
機構に固着等の異常、または内燃機関13の他の部分に異
常があり、出力が低下しないことを示しているものであ
る。
このように出力を制御できない内燃機関13は運転を停
止しなくてはならないので、異常時処理として、次に点
火信号の出力を停止し(ステップ650)、燃料遮断弁11
に燃料遮断信号を出力することによりフェィルセーフ処
理がなされる。このことにより、時刻te以降の内燃機関
13の運転続行が阻止される。
尚、第3図のステップ190での否定判定が継続すれ
ば、オープンループ制御を実行することなく、第5図の
ステップ640にて肯定判定され、ステップ650,660の処理
にて内燃機関13が停止される。
本実施例は、上述のごとく、フィードバック制御下
に、スロットルバルブ21の制御値CSTEPが全開となって
おり、かつ実回転速度NEが目標回転速度NETARGから異常
判定値α分低下している場合に、更にオーバーロードに
よる異常ではないかを確認している。即ち、スロットル
バルブ21の閉方向の操作に対応して内燃機関13の出力が
低下するかをチェックしている。
このように、実回転速度NEの制御不能のみでは直ちに
内燃機関13が異常と判断していないので、単なるオーバ
ーロードであったとしても、内燃機関13の運転を停止す
るようなことはない。従って、この内燃機関13が適用さ
れている発動発電機等の管理が容易となり、その稼動も
効率的となる。
上記実施例では、第4図に示したオーバーロード判定
ルーチン(オープンループ制御による出力の低下があっ
たか否かの確認)は、実回転速度NEの最大低下量を示し
ているピーク値NEOLJBFに基づいて行ったが、回転速度N
E以外に、例えば吸気管負圧センサ7により検出される
吸気管負圧あるいはスロットルポジションセンサにより
検出されるスロットルバルブ21の実開度に基づいて内燃
機関13の出力の低下有無を検出してもよい。
吸気管負圧に基づいて行うオーバーロード判定ルーチ
ンの例を第8図に示す。第4図と異なるのは、実回転速
度NE,NE異常時整定回転速度NEOVL,オーバーロード検出
動作時偏差NEOLJ,NEOLJデータのピーク値NEOLJBFおよび
正常判定値βの代わりに、吸気管負圧センサ7の検出値
PM,NE異常時整定負圧PMOVL,オーバーロード検出動作時
偏差PMOLJ,PMOLJデータのピーク値PMOLJBF,および正常
判定値βpを用いている点である。
更にスロットルポジションセンサの検出値に基づいて
行うオーバーロード判定ルーチンの例を第9図に示す。
この場合は、スロットルポジションセンサをスロットル
バルブ21に設けて、スロットル開度を電子制御回路1に
て直接検出する構成とする。第4図と異なるのは、実回
転速度NE,NE異常時整定回転速度NEOVL,オーバーロード
検出動作時偏差NEOLJ,NEOLJデータのピーク値NEOLJBFお
よび正常判定値βの代わりに、スロットルポジションセ
ンサの検出値PTR,NE異常時整定ポジションTROVL,オーバ
ーロード検出動作時偏差TROLJ,TROLJデータのピーク値T
ROLJBF,および正常判定値βtを用いている点である。
従って、第8図,第9図ともに、各ステップは機能的
には第4図と同一であるので、同一の番号を付与して説
明は省略する。
尚、上記実施例において、ステップ240において「CJU
D>1」として、オープンループ制御によるスロットル
バルブ21の開閉動作は2回までとしているが、「1」の
代わりに「2」以上の値を設定して、開閉動作回数を増
加させてもよく、また「CJUD>0」として1回限りの開
閉動作でもよい。
また、NE異常判定が行われてから、異常時処理を行う
までの時間T3は、前記式のように設定する代わりに、 T3>T1+3×T2 でもよく、スロットルバルブ21のオープンループ制御の
終了時期に応じて適切に設定すればよい。
本実施例では、異常時処理として内燃機関13の運転停
止処理を実行したが、警告灯を点灯する等の警告信号を
発信する処理のみでもよい。
発明の効果 本発明の内燃機関の出力制御装置は、機関出力調節手
段がほぼ最高の出力制御量となっており、かつ内燃機関
の回転速度が所定目標回転速度から所定速度以上低下し
ている場合に、内燃機関の出力を強制的に低下させて、
回転速度を変化をチェックし、内燃機関がオーバーロー
ドであるか、異常かを判定している。そして、この判定
により、適切な対策を採っている。
従って、オーバーロードであるにもかかわらず内燃機
関が異常であると判定されることが無くなり、この内燃
機関が適用されている各種機器類の管理が容易となり、
その稼動も効率的となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成例示図、第2図はその一実施例の
概略構成図、第3図はその電子制御回路が実行するスロ
ットル駆動ルーチンのフローチャート、第4図は同じく
オーバーロード判定ルーチンのフローチャート、第5図
はNE異常判定ルーチンのフローチャート、第6図は上記
処理のうちオーバーロードであったときの内容を示すタ
イミングチャート、第7図はスロットルバルブが異常で
あったときの内容を示すタイミングチャート、第8図お
よび第9図はオーバーロード判定ルーチンの他の例のフ
ローチャートである。 1……電子制御回路、3……回転角センサ 5……点火コイル、7……吸気管負圧センサ 9……ステッピングモータ、11……燃料遮断弁 13……内燃機関、15……クランクシャフト 17……クランクシャフトプーリ 19……点火プラグ、21……スロットルバルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の回転速度を検出する回転速度検
    出手段と、 内燃機関の出力を調節する機関出力調節手段と、 所定目標回転速度となるように上記機関出力調節手段を
    フィードバック制御する回転速度制御手段と、 上記機関出力調節手段がほぼ最高の出力制御量となって
    いるか否かを検出する出力制御量検出手段と、 上記機関出力調節手段がほぼ最高の出力制御量となって
    おり、かつ内燃機関の回転速度が所定目標回転速度から
    所定速度以上低下している場合に、内燃機関の出力を強
    制的に低下させるよう上記機関出力調節手段を制御する
    出力低下手段と、 上記出力低下手段の制御に対応する回転速度の低下が内
    燃機関に生じなかった場合には、内燃機関が異常である
    と判定して所定の異常時処理を開始し、上記出力低下手
    段の制御に対応する回転速度の低下が内燃機関に生じた
    場合には、内燃機関は異常ではないと判定して正常時処
    理に戻す異常判定処理手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の出力制御装置。
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