JP2737060B2 - ワインレッド色を呈する天然大理石様結晶化ガラス - Google Patents

ワインレッド色を呈する天然大理石様結晶化ガラス

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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0054Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing PbO, SnO2, B2O3

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はワインレッド色を呈する天然大理石様結晶化
ガラスに関するものである。
[従来の技術] 従来より、結晶化ガラスはその優れた特性を生かし
て、大理石等天然石の代わりに建物の外装材や内装材に
好んで用いられているが、近年の建物の多様化に伴い、
建築材料も多様化が要求されている。その多様化の一つ
の方向として色調の多様化があり、結晶化ガラスの場
合、着色酸化物をガラス原料に添加して種々の色調に着
色する方法が開発され、例えば本出願人の発明による特
公昭53−39884には、上記着色酸化物を用いて着色した
天然大理石様結晶化ガラスが記載されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら上記着色方法においては、赤色系、特に
ワインレッドの色調を呈する結晶化ガラスの要求が高い
にもかかわらず、その要求に応えていないのが現状であ
る。
即ち一般にガラス及び結晶化ガラスに赤色系の色調を
与える着色酸化物としてはMnO2があるが、従来の建築材
料として用いられる結晶化ガラスにMnO2を添加しても茶
色系の色調を帯びてしまうという問題があり、例えば先
記した特公昭53−39884の実施例におけるMnO2を添加し
た試料の色調は茶褐色或いは茶色である。
また特公昭53−39884において得られる天然大理石様
結晶化ガラスは、平滑な表面を得るために焼成温度を高
くする必要があり、それゆえコストが高くなるという問
題があった。
本発明の目的は、鮮やかなワインレッド色を呈し、し
かも低い焼成温度で平滑な表面を得ることが可能な天然
大理石様結晶化ガラスを提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本発明者等は種々の研究
を行った結果、MnO2を着色酸化物として含有するガラス
は、着色イオンとしてMn3+を含むが、ガラス原料中にAs
2O3やSb2O3が存在するとガラス溶融時にMn3+がMn2+に還
元されやすくなり、その結果、茶色系の色調を呈するガ
ラスとなってしまうことを見い出した。また結晶化ガラ
スの結晶化度を30%以下とし、ガラス成分としてB2O3
用いることによって、低い焼成温度においても平滑な表
面が得られることを見い出した。
即ち本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様結
晶化ガラスは重量%でSiO245〜75%、Al2O31〜15%、Ca
O5〜20%、Na2O+K2O1〜15%、ZnO0〜18%、BaO0〜18
%、MnO20.1〜10%、B2O30.1〜10%、BaO+MnO2+B2O39
〜25%からなり、本質的にAs2O3及びSb2O3を含有せず、
結晶化度が30%以下で、主結晶としてβ−ウオラストナ
イトを析出してなることを特徴とする。
[作用] 本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様結晶化
ガラスはMnO2を必須成分とし、本質的にAs2O3及びSb2O3
を含有しないために、ガラス融液中でMn3+が還元される
ことがなく、その結果、原ガラス及び結晶化ガラスはワ
インレッドの色調を呈する。また結晶化ガラスではガラ
スマトリックス相が着色されるところ、本発明では結晶
化度が30%以下と低いために結晶相と比べてガラスマト
リックス相の割合が相対的に高くなり、従って鮮やかな
色調を得ることが可能である。
また本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様結
晶化ガラスは上記のように結晶化度が低いことに加え
て、ガラス組成にB2O3を必須成分として0.1〜10%含ん
でいる為に、原ガラスを結晶化させる焼成温度を1000〜
1050℃と低く設定することが可能である。これは結晶化
度が低いこととB2O3が必須成分として含まれていること
から焼成時のガラスマトリックス相の粘度が低くなり、
流動性がよくなるために、低い焼成温度においても十分
な表面平滑性が得られることによる。
さらに本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様
結晶化ガラスはβ−ウオラストナイトを主結晶として析
出するものであり、集積法、即ち原ガラスを適当な大き
さのガラス小体とし、該ガラス小体を所望の形状の型枠
に集積した後、焼成する方法により製造される。これは
β−ウオラストナイトを主結晶として析出する結晶化ガ
ラスが前記集積法で製造するのに非常によく適している
ことによる。
次に本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様結
晶化ガラスの組成範囲を上記のように限定した理由を以
下に示す。
SiO2の含有量は45〜75%であり、その含有量が75%よ
り多いと焼成時にガラスの粘度が高くなり、流動性が悪
くなる。45%より少ないと失透が著しくなるとともに流
動性が悪くなる。
Al2O3の含有量は1〜15%である。Al2O3が15%より多
いと溶融性が悪くなるとともに、β−ウオラストナイト
の結晶が析出しにくくなり、1%より少ないと結晶化速
度が速くなりすぎて、流動性が悪くなる。
CaOの含有量は5〜20%である。CaOが20%より多いと
流動性が悪くなり、5%より少ないとβ−ウオラストナ
イトの結晶が析出しにくくなる。
Na2OとK2Oは合量で1〜15%含有する。Na2OとK2Oの合
量が15%より多いとβ−ウオラストナイト結晶以外の好
ましくない異種結晶が析出するために平面板にソリが発
生しやすくなり、1%より少ないと流動性が悪くなる。
ZnO及びBaOの含有量は各々0〜18%であり、それぞれ
18%より多いとβ−ウオラストナイトの結晶が析出しに
くくなる。
MnO2の含有量は0.1〜10%である。MnO2が10%より多
いと失透が著しくなり、0.1%より少ないと結晶化ガラ
スにワインレッドの色調を与えることができなくなる。
B2O3の含有量は0.1〜10%である。B2O3が10%より多
いとβ−ウオラストナイトの結晶が析出しにくくなり、
0.1%より少ないと流動性が悪くなる。
またBaOとMnO2とB2O3は合量で9〜25%含有する。BaO
とMnO2とB2O3の合量が25%より多いとβ−ウオラストナ
イトの結晶が析出しにくくなり、9%より少ないと結晶
化度が30%より高くなる。
なお本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様結
晶化ガラスは、上記成分の他に清澄作用を付与するため
に芒硝(Na2SO4)を0.1〜2%添加することが好まし
い。
[実施例] 以下、本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様
結晶化ガラスを実施例に基づいて詳細に説明する。
表は本発明の実施例(試料No.1〜5)及び比較例(試
料No.6、7)を示すものである。
表のNo.1〜7の試料は次のようにして調製した。
重量%で表の組成になるように調合した原料バッチを
1570℃の温度で5時間溶融し、これを水の中に投入する
ことにより、1〜10mmのガラス水砕物とした。該ガラス
水砕物を、内壁にアルミナ粉を塗布した耐火性の型枠に
集積し、これを炉の中に入れて120℃/時の昇温速度で
表中の焼成温度まで加熱した後、その温度を2時間保持
することによって試料を得た。このようにして得られた
各試料はβ−ウオラストナイトの結晶を析出し、その表
面は平滑であった。
表から明らかなように試料No.1〜5の実施例はすべて
ワインレッドの色調を呈したのに対して、試料No.6、7
の比較例の色調は茶色及び茶褐色を呈した。またBaOとM
nO2とB2O3の合量が9%以上である試料No.1〜5の実施
例の結晶化度は29%以下であり、上記3成分の合量が8.
6%及び8%である試料No.6、7の比較例の結晶化度が3
2%及び35%であるのに対して低いことが明らかであ
る。
これらの事実は本発明が、ワインレッド色を呈し、結
晶化度が30%以下であり、1050℃以下の焼成温度で平滑
な表面を得ることのできる天然大理石様結晶化ガラスで
あることを示している。
なお析出結晶及び結晶化度はX線回折により求めた。
[効果] 本発明のワインレッド色を呈する天然大理石様結晶化
ガラスはMnO2を必須成分とし、本質的にAs2O3及びSb2O3
を含まず、結晶化度が30%以下であるために鮮やかなワ
インレッドの色調を呈し、しかも結晶化度が低いことに
加えてB2O3を含有するために低い温度で焼成することが
でき、それゆえ製造コストを低減することが可能であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%でSiO245〜75%、Al2O31〜15%、Ca
    O5〜20%、Na2O+K2O1〜15%、ZnO0〜18%、BaO0〜18
    %、MnO20.1〜10%、B2O30.1〜10%、BaO+MnO2+B2O39
    〜25%を必須成分とし、本質的にAs2O3及びSb2O3を含有
    せず、結晶化度が30%以下で、主結晶としてβ−ウオラ
    ストナイトを折出してなることを特徴とするワインレッ
    ド色を呈する天然大理石様結晶化ガラス。
JP1286595A 1989-11-01 1989-11-01 ワインレッド色を呈する天然大理石様結晶化ガラス Expired - Lifetime JP2737060B2 (ja)

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