JP2735821B2 - 照明器具のセード取付け構造 - Google Patents

照明器具のセード取付け構造

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JP2735821B2
JP2735821B2 JP4880896A JP4880896A JP2735821B2 JP 2735821 B2 JP2735821 B2 JP 2735821B2 JP 4880896 A JP4880896 A JP 4880896A JP 4880896 A JP4880896 A JP 4880896A JP 2735821 B2 JP2735821 B2 JP 2735821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、器具本体に対して
セードを脱着自在に嵌合させ、このセードに、前記器具
本体に設けた係止部に係合して該セードの嵌合離脱を阻
止する被係止部を設けてある照明器具のセード取付け構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、照明器具のセード取付け構造
として、 前記器具本体の嵌合部とセードの被嵌合部とを、上
下方向から嵌合した状態では相対回転不能な長円形状に
形成し、前記セードの被嵌合部のうち、長手方向に沿う
左右両側辺部分の一方の二箇所の各々には、これに相対
向する器具本体の二箇所に設けられた逆V字状の引っ掛
けバネに対して係脱自在な係止凹部を形成するととも
に、前記セードの被嵌合部の他方の側辺部分の二箇所の
各々には、これに相対向する器具本体の二箇所に設けら
れた揺動自在な係止片と係脱自在な被係止部を設けてい
た。また、前記各係止片を外方に向かって弾性的に突出
付勢するバネ部材を設けるとともに、前記各係止片に
は、前記セードを器具本体側の引っ掛けバネとの係止位
置を支点として器具本体側へ嵌合揺動操作したとき、該
セードの被係止部との接当に伴って前記係止片をバネ部
材の弾性付勢力に抗して非係止位置に引退揺動させる傾
斜カム面と、セードの被係止部との接当によってセード
を抜け止め係止する係止面とを形成し、更に、器具本体
に嵌合状態で係止保持されたセードに嵌合離脱方向への
一定以上の外力が作用したとき、前記係止片をバネ部材
の弾性付勢力に抗して非係止位置に引退揺動させるよう
に構成していた。(例えば、特開平6−150711号
公報参照) 前記器具本体の嵌合部とセードの被嵌合部とを、上
下方向から嵌合した状態では相対回転不能な非円形状に
形成し、前記器具本体のセード嵌合部の複数箇所の各々
には、これに相対向するセードの被嵌合部の複数箇所に
形成された被係止部に対して係脱自在な係止片と、該係
止片を外方に向かって弾性的に突出付勢するバネ部材
と、前記係止片をバネ部材の弾性付勢力に抗して係止解
除位置に引退移動させる押し込み操作具とを設けるとと
もに、前記係止片の各々には、前記セードを器具本体側
へ嵌合操作したとき、セードの被係止部との接当に伴っ
て当該係止片をバネ部材の弾性付勢力に抗して非係止位
置に引退揺動させる傾斜カム面と、セードの被係止部と
の接当によってセードを抜け止め係止する係止面とを形
成していた。(例えば、特開昭60−44903号公報
参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前者のセード取
付け構造によれば、ランプ交換や清掃等のためにセード
を器具本体から取り外す場合、セードに嵌合離脱(抜け
出し方向)の操作力を加えて、器具本体側に設けられて
いる係止片をバネ部材の弾性付勢力に抗して非係止位置
に引退揺動させ、セードを器具本体側に設けられている
引っ掛けバネを支点として垂下姿勢に揺動させたのち、
各引っ掛けバネとセード側の係止凹部との係合を解除操
作しなければならないため、セードの取外作業に多くの
手間を要していた。また、従来の後者のセード取付け構
造によれば、ランプ交換や清掃等のためにセードを器具
本体から取り外す場合、セードを保持した手指で複数の
押し込み操作具を同時に押し込み操作して、器具本体側
に設けられている係止片をバネ部材の弾性付勢力に抗し
て係止解除位置に引退移動させなければならないため、
セードの取外作業が煩雑化し易い。特に、器具本体側に
装着される蛍光ランプが長尺になればなるほど、その取
り外しに複数の作業者が必要となる問題がある。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、照明器具の小型化とセード装
着時におけるセードのガタツキ抑制化とを図りながら、
器具本体の嵌合部及びこれに嵌合されるセードの被嵌合
部の形状の如何に拘らず、セードの取外作業を一人作業
でも迅速、容易に行うことのできる照明器具のセード取
付け構造を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
照明器具のセード取付け構造の特徴構成は、器具本体に
対して脱着自在に嵌合されるセードに、前記器具本体に
設けた係止部に係合して該セードの嵌合離脱を阻止する
被係止部を設けるとともに、前記器具本体の少なくとも
嵌合部の一部を、該嵌合部にセードの被嵌合部が嵌合し
た状態でのセードによる押し操作に連れて、前記被係止
部が係止部から離脱する係止解除位置にまで移動自在に
構成した点にある。上記特徴構成によれば、ランプ交換
や清掃等のためにセードを器具本体から取り外す場合、
前記器具本体の嵌合部に嵌合しているセードを、その嵌
合状態のまま器具本体の可動部分側に移動操作すると、
このセードによる押し操作に連れて器具本体の可動部分
が移動して、セード側の被係止部が器具本体側の係止部
から係止解除位置に離脱するから、セードを器具本体か
ら抜き出すことができる。しかも、前記器具本体の少な
くとも嵌合部の一部を可動に構成してあるが故に、例え
ば、セードの被嵌合部を、器具本体の嵌合部に嵌合した
状態で、セード側の被係止部が器具本体側の係止部から
離脱する係止解除位置にまでの相対移動を許容する大き
さに構成する場合に比して、セードが器具本体に比して
必要以上に大きくなることがなく、更に、器具本体に装
着されたセードのガタツキも抑制することができる。従
って、照明器具の小型化とセード装着時におけるセード
のガタツキ抑制化とを図りながら、器具本体の嵌合部及
びこれに嵌合されるセードの被嵌合部の形状の如何に拘
らず、セードの取外作業を一人作業でも迅速、容易に行
うことができる。
【0006】本発明の請求項2による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記器具本体の嵌合部とセー
ドの被嵌合部とが、嵌合状態では相対回転不能な形状に
構成されている点にある。上記特徴構成によれば、器具
本体の嵌合部及びセードの被嵌合部の形状が異なる複数
種類の照明器具が存在する場合であっても、各照明器具
のセードを同じ操作手順で迅速、容易に取り外すことが
できる。
【0007】本発明の請求項3による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記器具本体の少なくとも嵌
合部の一部を含む可動部分を復帰付勢する復帰付勢手段
が設けられている点にある。上記特徴構成によれば、前
記器具本体の可動部分が、セードを取り外した時点で元
の位置に復帰するから、該可動部分を戻し操作する必要
がなく、操作の簡便化を図ることができる。
【0008】本発明の請求項4による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記器具本体の少なくとも嵌
合部の一部を含む可動部分が、該器具本体の複数箇所に
構成されている点にある。上記特徴構成によれば、セー
ドの取り外し方向が複数方向となるから、取外作業時の
セードの操作にまごつきを生じることが少なくなるとと
もに、仮に、器具本体の複数の可動部のうち、一つの可
動部の近傍に他物が存在する場合でも、他の可動部を利
用してセードを取り外すことができる。従って、セード
の取外作業を一層迅速、容易に行うことができる。
【0009】本発明の請求項5による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記係止部が器具本体の複数
箇所に設けられているとともに、前記係止部の各々が、
嵌合状態にあるセードの被係止部に向かって弾性的に突
出付勢された係止片を備え、かつ、前記係止片には、器
具本体側へ嵌合操作されるセードの被係止部との接当に
伴って当該係止片を弾性付勢力に抗して非係止位置に引
退移動させる傾斜カム面と、セードの被係止部との接当
によってセードを抜け止め係止する係止面とが形成され
ている点にある。上記特徴構成によれば、前記器具本体
にセードを装着する際、器具本体の嵌合部に対するセー
ドの被嵌合部の嵌合操作に伴って、器具本体側に設けら
れている複数の係止片の各々が弾性付勢力に抗して非係
止位置に引退移動させられたのち、再び弾性付勢力によ
って係合位置に突出移動され、各係止片の係止面で嵌合
されたセードを抜け止め係止する。それ故に、器具本体
の嵌合部及びこれに嵌合されるセードの被嵌合部の形状
の如何に拘らず、器具本体に対してセードを押し込み嵌
合させるだけのワンタッチ操作をもって装着することが
でき、しかも、セードの取り外しも、前述の如くセード
を器具本体の可動部分側に移動操作するだけで済むか
ら、セードの脱着作業を一人作業でも迅速、容易に行う
ことができる。
【0010】本発明の請求項6による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記器具本体の少なくとも嵌
合部の一部を含む可動部分が、ランプソケットを備えた
固定フレーム体に対して摺接移動自在な可動フレーム体
から構成されているとともに、前記固定フレーム体に対
する可動フレーム体の摺接移動範囲を規制する移動範囲
規制手段が設けられている点にある。上記特徴構成によ
れば、前記器具本体からセードを取り外す際、前記移動
範囲規制手段による規制を受ける位置まで、セードを器
具本体の可動フレーム体側に移動操作するだけでよいか
ら、セード側の被係止部が器具本体側の係止部から離脱
したか否かを一々確認する必要がなく、セード取外作業
の簡便化を促進することができる。
【0011】本発明の請求項7による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記可動フレーム体に、前記
固定フレーム体の固定天板及び固定嵌合部分に沿って摺
接移動する可動天板及び可動嵌合部分が備えられてい
て、前記器具本体の嵌合部にセードの被嵌合部を嵌合さ
せた状態では、固定フレーム体の固定天板及び固定嵌合
部分の端部に可動フレーム体の可動天板及び可動嵌合部
分の端部側が重合するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、セード取外作業の迅速化・容易
化のために、器具本体側のフレームの一部を可動式に構
成しながらも、器具本体側にセードを装着した状態で
は、固定フレーム体の固定天板及び固定嵌合部分の端部
に可動フレーム体の可動天板及び可動嵌合部分の端部側
が重合しているから、固定フレーム体と可動フレーム体
との間からの虫等の侵入を抑制することができる。
【0012】本発明の請求項8による照明器具のセード
取付け構造の特徴構成は、前記復帰付勢手段がコイルス
プリングから構成されているとともに、該コイルスプリ
ングが、前記可動フレーム体と固定フレーム体との間に
亘って前記両天板と平行又はほぼ平行姿勢で張設されて
いる点にある。上記特徴構成によれば、例えば、前記コ
イルスプリングが、前記両天板に対して交差する傾斜姿
勢で可動フレーム体と固定フレーム体との間に亘って張
設されている場合に比して、可動フレーム体と固定フレ
ーム体との間での拗れが少なくなり、セードによる可動
フレーム体の押圧移動操作をスムーズに行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1〜図5に示す照明器具のセード取
付け構造は、天井面等に取付けられる器具本体Aに対し
て上下方向から脱着自在に内嵌合される合成樹脂製のセ
ードBに、前記器具本体Aに設けた複数の係止部1に係
合して該セードBの嵌合離脱を阻止する複数の被係止部
2を形成するとともに、前記器具本体Aの嵌合部3とセ
ードBの被嵌合部4とを、嵌合状態では相対回転不能な
形状(非円形状)の一例である長円形状に構成し、更
に、前記器具本体Aの少なくとも嵌合部3の一部3B
を、該嵌合部3にセードBの被嵌合部4が嵌合した状態
でのセードBによる水平方向での押し操作に連れて、前
記各被係止部2がそれに対応する各係止部1から同時に
離脱する係止解除位置にまで移動自在に構成してある。
【0014】前記器具本体Aの板金製の取付けフレーム
Cは、天井面等にビス止めされる固定フレーム体C1
と、前記器具本体Aの少なくとも嵌合部3の一部を含む
可動部分を構成する可動フレーム体C2とを、水平方向
(後述の蛍光ランプ5のランプ軸線方向)に沿って摺接
移動のみ自在に嵌合して構成されている。更に、前記可
動フレーム体C2をセード装着位置に復帰付勢する復帰
付勢手段Dと、前記固定フレーム体C1に対する可動フ
レーム体C2の摺接移動範囲を規制する移動範囲規制手
段Eとが設けられているとともに、前記固定フレーム体
C1には、二本の直管形の蛍光ランプ5の各々を取付け
フレームCの長手方向に沿って着脱自在に水平姿勢で保
持するランプソケット6と、前記蛍光ランプ5を所定の
順序で点灯・消灯するための点灯制御装置(図示せず)
を内装する電装ボックス7とが設けられている。
【0015】前記固定フレーム体C1は、ランプ軸線方
向(長手方向)の一端縁が半円弧状に形成された固定天
板8と、該固定天板8の外側縁から下方に延出された板
状の固定嵌合部分3Aとから構成されているとともに、
前記可動フレーム体C2は、ランプ軸線方向(長手方
向)の一端縁が半円弧状に形成された可動天板9と、該
可動天板9の外側縁から下方に延出された板状の可動嵌
合部分3Bとから構成されていて、前記両嵌合部分3
A,3Bをもって器具本体Aの嵌合部3が構成されてい
る。
【0016】前記固定フレーム体C1の固定天板8のラ
ンプ軸線方向両側の各々には、前記ランプソケット6を
取付けてあるL字状の取付け板10が固着されていると
ともに、前記可動フレーム体C2の可動天板9には、固
定フレーム体C1と可動フレーム体C2との相対移動範
囲において一方の取付け板10の入り込みを許容する切
欠き部9aが形成されている。前記固定フレーム体C1
の固定嵌合部分3Aの下端縁側には、可動フレーム体C
2の可動嵌合部分3Bの下端縁をランプ軸線方向に沿っ
て摺動自在に案内する横断面Lの字状の摺動ガイド部3
aが折り曲げ形成されているとともに、前記固定フレー
ム体C1の固定天板8の他端近くの左右両側部の各々に
は、可動フレーム体C2の可動天板9のうち、前記切欠
き部9aに対して左右方向から臨む内側縁部9bをラン
プ軸線方向に沿って摺動自在に案内する横断面Lの字状
の摺動ガイド部材11が固着されている。
【0017】前記復帰付勢手段Dを構成する左右一対の
引張コイルスプリング14の各々は、前記可動フレーム
体C2の可動天板9の左右両側にほぼVの字状に打ち出
し形成された第1係止突起9cと、前記一方の取付け板
10の左右両側にほぼVの字状に打ち出し形成された第
2係止突起10aとに亘って、前記固定天板8及び可動
天板9の近傍位置において平行又はほぼ平行姿勢で張設
されている。
【0018】前記被係止部2は、図2、図3に示すよう
に、セードBの被嵌合部4のうち、左右両側辺の長手方
向二箇所の各々にビス止めされた金属製の被係止片から
構成されているとともに、各被係止片2の先端側には、
器具本体AへのセードBの嵌合操作時に、後述の係止片
1Bの傾斜カム面1aに接当して該係止片1Bを非係止
位置に引退移動させるための押圧カム面2aが形成され
ている。
【0019】前記係止部1は、図1、図2に示すよう
に、前記セードBの各被係止片2に対応する器具本体A
側の固定フレーム体C1の四箇所に設けられているとと
もに、前記係止部1の各々が、前記固定フレーム体C1
にビス止めされる合成樹脂製のケーシング1Aと、該ケ
ーシング1Aに対して左右方向に出退移動自在な係止片
1Bと、該係止片1Bを嵌合状態にあるセードBの被係
止片2に向かって弾性的に突出付勢する圧縮コイルスプ
リング1Cとから構成され、更に、前記各係止片1Bに
は、器具本体A側へセードBを嵌合操作させたとき、前
記被係止片2の押圧カム面2aとの接当に伴って当該係
止片1Bを圧縮コイルスプリング1Cの弾性付勢力に抗
して非係止位置に引退移動させる傾斜カム面1aと、セ
ードBの被係止片2との接当によってセードBを抜け止
め係止する係止面1bとが形成されている。そして、前
記器具本体AにセードBを装着する際、器具本体Aの嵌
合部3に対するセードBの被嵌合部4の下方からの嵌合
操作に伴って、器具本体A側に設けられている複数の係
止片1Bの各々がセードBの被係止片2の押圧カム面2
aと接当して、該各係止片1Bが圧縮コイルスプリング
1Cの弾性付勢力に抗して非係止位置に引退移動させら
れたのち、再び、圧縮コイルスプリング1Cの弾性付勢
力によって係合位置に突出移動され、各係止片1Bの係
止面1bによってセードBの下方への抜け出しを接当阻
止する。それ故に、前記器具本体Aの嵌合部3及びこれ
に嵌合されるセードBの被嵌合部4の形状の如何に拘ら
ず、器具本体Aに対してセードBを押し込み嵌合させる
だけのワンタッチ操作をもって装着することができ、し
かも、セードBの取り外しも、前述の如くセードBを器
具本体Aの可動フレーム体C2側に移動操作するだけで
済むから、セードBの脱着作業を一人作業でも迅速、容
易に行うことができる。
【0020】前記移動範囲規制手段Eを構成するに、前
記可動フレーム体C2の可動天板9の左右両側の各々
に、前記固定フレーム体C1の固定天板8に設けたビス
等の規制突起15が係入するランプ軸線方向の長孔16
を形成するとともに、前記可動フレーム体C2の可動天
板9のうち、前記切欠き部9aに対してランプ軸線方向
から臨む内側縁の左右中央部には、前記両引張コイルス
プリング14にて可動フレーム体C2がセード装着位置
へ復帰移動した時に前記一方の取付け板10に接当する
ストッパー片17を折り曲げ形成してある。そして、図
3、図4に示すように、前記器具本体Aの嵌合部3とセ
ードBの被嵌合部4とが嵌合した状態で、前記セードB
を可動フレーム体C2側に押し操作したとき、該セード
Bによる可動フレーム体C2の最大引き出し位置を、長
孔16の一端縁と規制突起15との接当によって規制
し、また、前記両引張コイルスプリング14による可動
フレーム体C2の復帰位置(セード装着位置)を、前記
ストッパー片17と一方の取付け板10との接当によっ
て規制する。また、前記可動フレーム体C2が最大引き
出し位置に接当規制された状態では、前記セードB側の
各被係止片2がそれに対応する固定フレーム体C1側の
各係止片1Bから同時に完全に離脱した係止解除位置に
あり、この係止解除位置ではセードBを自重で下方に抜
き出すことができる。更に、前記両引張コイルスプリン
グ14によって可動フレーム体C2がセード装着位置に
復帰した状態、つまり、前記ストッパー片17と一方の
取付け板10とが接当した状態では、固定フレーム体C
1の固定天板8及び固定嵌合部分3Aの端部に可動フレ
ーム体C2の可動天板9及び可動嵌合部分3Bの端部側
が重合して、虫等が侵入する空隙が発生することのない
ように構成している。
【0021】〔第2実施形態〕図6は、前記器具本体A
の少なくとも嵌合部3の一部を含む可動部分を、該器具
本体Aの複数箇所に構成した照明器具のセード取付け構
造を示す。即ち、前記器具本体Aの少なくとも嵌合部3
の一部を含む可動部分を構成する可動フレーム体C2の
二個を、天井面等にビス止めされる固定フレーム体C1
のランプ軸芯方向の両端部にそれぞれ一定範囲内で摺動
移動自在に嵌合保持させたものであり、前記二個の可動
フレーム体C2と一つの固定フレーム体C1とをもって
前記の取付けフレームCが構成されている。その他の構
成は前記第1実施形態と同一であり、同一部位には同一
番号を付記してそれの説明を省略する。尚、当該第2実
施形態では、前記器具本体Aの嵌合部3とセードBの被
嵌合部4とを、嵌合状態では相対回転不能な形状(非円
形状)の一例である長円形状に構成してある関係上、前
記器具本体Aの長手方向両側部の各々を可動部(可動フ
レーム体C2)に構成したが、前記器具本体Aの嵌合部
3とセードBの被嵌合部4とが矩形状に構成されている
場合では、その側辺部の4ヵ所の各々を可動部(可動フ
レーム体C2)に構成して実施してもよい。
【0022】〔第3実施形態〕上述の第1実施形態で
は、前記固定フレーム体C1の固定天板8の他端近くの
左右両側部の各々に、可動フレーム体C2の可動天板9
のうち、前記切欠き部9aに対して左右方向から臨む内
側縁部9bをランプ軸線方向に沿って摺動自在に案内す
る横断面Lの字状の摺動ガイド部材11を固着したが、
このような摺動ガイド部材11を設ける代わりに、図7
に示すように、前記取付け板10の左右両側に、可動フ
レーム体C2の可動天板9の内側縁部9bをランプ軸線
方向に沿って摺動自在に案内する摺接ガイド用凹部10
bを切り込みを形成して実施してもよい。また、上述の
第1実施形態では、前記復帰付勢手段Dを、左右一対の
引張コイルスプリング14から構成したが、一つの引張
コイルスプリング13から構成してもよい。また、前記
可動フレーム体C2の可動天板9のうち、前記切欠き部
9aに対してランプ軸線方向から臨む内側縁の左右中央
部には、前記両引張コイルスプリング14にて可動フレ
ーム体C2がセード装着位置へ復帰移動した時に、前記
一方の取付け板10に接当するストッパー片17を折り
曲げ形成し、このストッパー片17の先端側(取付け状
態では下端側)の左右中央位置に形成した取付け孔7a
と、前記一方の取付け板10の左右中央位置に打ち出し
形成されたほぼVの字状の第4係止突起10cとに亘っ
て、前記引張コイルスプリング13を固定天板8及び可
動天板9と平行又はほぼ平行姿勢で張設し、もって、前
記ストッパー片17と引張コイルスプリング13とをも
って、前記固定フレーム体C1に対する可動フレーム体
C2の摺接移動範囲を規制する移動範囲規制手段Eを構
成してある。つまり、前記器具本体Aの嵌合部3とセー
ドBの被嵌合部4とが嵌合した状態で、前記セードBを
可動フレーム体C2側に押し操作したとき、該セードB
による可動フレーム体C2の最大引き出し位置を、引張
コイルスプリング14の伸び限界を利用して規制するよ
うに構成してある。その他の構成は前記第1実施形態と
同一であり、同一部位には同一番号を付記してそれの説
明を省略する。
【0023】〔第4実施形態〕図8は、前記固定フレー
ム体C1に対する可動フレーム体C2の別の摺接ガイド
構造を示し、前記固定フレーム体C1の一方の取付け板
10に、可動フレーム体C2の可動天板9がランプ軸線
方向に沿って摺接移動する貫通孔10dを形成し、前記
固定フレーム体C1の固定天板8には、可動天板9の左
右両側外縁部9eをランプ軸線方向に沿って摺動自在に
案内する横断面Lの字状の摺動ガイド部材20を固着す
るとともに、前記可動フレーム体C2の可動天板9の他
端部に打ち出し形成された第4係止突起9dと固定フレ
ーム体C1の固定天板8にほぼVの字状に打ち出し形成
された第5係止突起8aとに亘って、前記復帰付勢手段
Dを構成する一つの引張コイルスプリング12を、前記
固定天板8の近傍位置において平行又はほぼ平行姿勢で
張設してある。また、前記可動フレーム体C2の可動天
板9には、前記引張コイルスプリング12にて可動フレ
ーム体C2がセード装着位置へ復帰移動した時に前記一
方の取付け板10に接当する左右一対のほぼVの字状の
ストッパー片21を折り曲げ形成して、該ストッパー片
21と前記引張コイルスプリング12とをもって、前記
固定フレーム体C1に対する可動フレーム体C2の摺接
移動範囲を規制する移動範囲規制手段Eを構成してあ
る。つまり、前記器具本体Aの嵌合部3とセードBの被
嵌合部4とが嵌合した状態で、前記セードBを可動フレ
ーム体C2側に押し操作したとき、該セードBによる可
動フレーム体C2の最大引き出し位置を、引張コイルス
プリング12の伸び限界を利用して規制するように構成
されている。尚、この第4実施形態では、前記固定フレ
ーム体C1の固定嵌合部分3Aと可動フレーム体C2の
可動嵌合部分3Bとが、セードBの被嵌合部4の外周方
向で断続する形状となっている。つまり、前記器具本体
Aの嵌合部3及びセードBの被嵌合部4の各々が外周方
向で実質的に連続することが好ましいが、外周方向で断
続するものであってもよい。更に、前記器具本体Aの嵌
合部3とセードBの被嵌合部4とが嵌合したとき、該嵌
合部3と被嵌合部4とを互いに密着するように構成して
もよく、また、それら両者3,4間に間隙が発生する非
密着状態(遊嵌状態)に構成してもよい。その他の構成
は前記第1実施形態と同一であり、同一部位には同一番
号を付記してそれの説明を省略する。
【0024】〔第5実施形態〕上述の各実施形態では、
前記器具本体Aの嵌合部3に対してセードBの被嵌合部
4を内嵌合させて、前記セードBを可動フレーム体C2
側に押し操作したとき、該可動フレーム体C2を固定フ
レーム体C1から離間移動させるように構成したが、図
9(イ)、(ロ)に示すように、前記器具本体Aの嵌合
部3に対してセードBの被嵌合部4を外嵌合させて、前
記セードBを可動フレーム体C2側に押し操作したと
き、該可動フレーム体C2を固定フレーム体C1内に引
退移動させるように構成してもよい。また、この第5実
施形態では、前記復帰付勢手段Dを構成する一つ又は複
数の圧縮コイルスプリング19を、前記可動フレーム体
C2と固定フレーム体C1との間に介装する。その他の
構成は前記第1実施形態と同一であり、同一部位には同
一番号を付記してそれの説明を省略する。
【0025】〔第6実施形態〕図10、図11に示す照
明器具のセード取付け構造は、前記セードBの被嵌合部
4を長方形状に構成するとともに、前記器具本体Aの嵌
合部3を、前記セードBの被嵌合部4内の各角部に対応
する四箇所に設けた嵌合突起3A,3Bから構成して、
前記器具本体Aの嵌合突起3A,3BにセードBの被嵌
合部4を下方から嵌合させた状態では、前記器具本体A
の天板23の周縁に折り曲げ形成された側壁23aの下
端面にセードBの被嵌合部4の上端面が接当するように
構成されている。そして、前記セードBの被嵌合部4の
短辺方向の一方に位置する一対の嵌合突起3Aを、器具
本体Aの天板23に固定するとともに、前記セードBの
被嵌合部4の短辺方向の他方に位置する一対の嵌合突起
3Bを、嵌合突起3A,3BにセードBの被嵌合部4が
嵌合した状態でのセードBによる前記短辺方向での押し
操作に連れて、前記セードBに設けた被係止部2が器具
本体Aに設けた係止部1から離脱する係止解除位置にま
で天板23に対して移動自在に構成してある。前記器具
本体Aの嵌合部3の固定嵌合部分(固定部分C1)の一
部を構成する一対の嵌合突起3Aの各々は、前記天板2
3にビス等で取付けられ、また、前記嵌合部3の可動嵌
合部分(可動部分C2)を構成する一対の嵌合突起3B
の各々は、前記天板23に設けた横断面ほぼLの字状の
一対のガイド部材24に沿って摺動自在に嵌合保持され
ているとともに、前記両嵌合突起3Bと天板23との間
の各々には、嵌合突起3Bをセード装着位置に復帰付勢
する復帰付勢手段Dの一例である引張スプリング25を
張設してある。また、前記器具本体Aに設けられる係止
部1は、係止位置と係止解除位置とに揺動自在で、か
つ、係止位置側にバネ等で揺動付勢されている。そのた
め、器具本体Aの嵌合突起3A,3Bに対してセードB
の被嵌合部4を嵌合操作したとき、前記係止部1がセー
ドBに設けた被係止部2との接当に連れて一旦係止解除
位置に揺動されたのち再び係止位置に揺動し、セードB
の被係止部2に係合することになる。尚、図中5は直管
形の蛍光ランプである。
【0026】〔その他の実施形態〕 上述の第1〜第5実施形態では、前記器具本体Aの
嵌合部3とセードBの被嵌合部4とを、嵌合状態では相
対回転不能な形状の一例である長円形状に形成したが、
この形状に限定されるものではなく、例えば、正方形形
状や長方形形状等の他の非円形状に形成して実施しても
よく、また、円形形状に形成して実施してもよい。要す
るに、前記器具本体Aの嵌合部3及びセードBの被嵌合
部4の各形状は、器具本体Aの嵌合部3に対してセード
Bの被嵌合部4を嵌合させたとき、その嵌合方向に対し
て交差(例えば、直交)する方向への相対移動を規制で
きるものであればよく、外周方向で連続する又は実質的
に連続するものでも、或いは、外周方向で断続するであ
ってもよい。 上述の第1〜第5実施形態では、前記器具本体Aの
嵌合部3の一部3Bとそれに連なる天板9を、嵌合状態
にあるセードBの押し操作に連れて移動自在に構成した
が、前記器具本体Aの嵌合部3の一部3Bのみを、嵌合
状態にあるセードBの押し操作に連れて前記被係止部2
が係止部1から離脱する係止解除位置にまで移動自在に
構成してもよい。 上述の各実施形態では、前記器具本体Aの少なくと
も嵌合部3の一部を含む可動部分(可動フレーム体)C
2を復帰付勢手段Dにてセード装着位置に復帰付勢する
ように構成したが、該可動部分C2を器具本体Aの固定
部分(固定フレーム体C1)に摩擦保持させるように構
成してもよい。 上述の各実施形態では、前記被係止部2をセードB
とは別部材から構成したが、該被係止部2をセードBと
一体形成して実施してもよい。 上述の各実施形態では、前記係止部1を、係止位置
と係止解除位置とに移動自在で、かつ、係止位置側に移
動付勢したものから構成して、セードBを下方からワン
タッチ操作で装着できるように構成したが、この構成に
限定されるものではなく、前記係止部1を固定式に構成
してもよい。このような固定式の係止部1を用いた場合
には、セードBを器具本体Aに装着する際、前記可動部
分(可動フレーム体)C2を移動操作した状態でセード
Bを装着して、この状態でセードBを器具本体に沿って
横移動させ、セードBの被係止部2を器具本体A側の係
止部1に対して横方向から係合させることになる。 上述の各実施形態では、前記復帰付勢手段Dをコイ
ルスプリングから構成したが、器具本体Aの少なくとも
嵌合部3の一部を含む可動部分C2を復帰付勢すること
のできるものであれば、板バネ等の他の付勢部材を用い
て実施してもよい。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具のセード取付け構造の第1実
施形態を示す器具本体の要部の底面図
【図2】図1のII−II線拡大断面図
【図3】セード取付け時の要部の拡大断面図
【図4】セード取り外し時の要部の拡大断面図
【図5】要部の拡大斜視図
【図6】第2実施形態を示す器具本体の要部の底面図
【図7】第3実施形態を示す器具本体の要部の斜視図
【図8】第4実施形態を示す器具本体の要部の斜視図
【図9】第5実施形態を示す器具本体の要部の底面図
【図10】第6実施形態を示す照明器具全体の斜視図
【図11】要部の拡大底面図
【符号の説明】
A 器具本体 B セード C1 固定フレーム体 C2 可動フレーム体(可動部分) D 復帰付勢手段 E 移動範囲規制手段 1 係止部 1B 係止片 1a 傾斜カム面 1b 係止面 2 被係止部 3 嵌合部 3A 固定嵌合部分 3B 可動嵌合部分 4 被嵌合部 6 ランプソケット 8 固定天板 9 可動天板 12 コイルスプリング 13 コイルスプリング 14 コイルスプリング 19 コイルスプリング

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具本体(A)に対して脱着自在に嵌合
    されるセード(B)に、前記器具本体(A)に設けた係
    止部(1)に係合して該セード(B)の嵌合離脱を阻止
    する被係止部(2)を設けるとともに、前記器具本体
    (A)の少なくとも嵌合部(3)の一部を、該嵌合部
    (3)にセード(B)の被嵌合部(4)が嵌合した状態
    でのセード(B)による押し操作に連れて、前記被係止
    部(2)が係止部(1)から離脱する係止解除位置にま
    で移動自在に構成してある照明器具のセード取付け構
    造。
  2. 【請求項2】 前記器具本体(A)の嵌合部(3)とセ
    ード(B)の被嵌合部(4)とが、嵌合状態では相対回
    転不能な形状に構成されている請求項1記載の照明器具
    のセード取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記器具本体(A)の少なくとも嵌合部
    (3)の一部を含む可動部分(C2)を復帰付勢する復
    帰付勢手段(D)が設けられている請求項1又は2記載
    の照明器具のセード取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記器具本体(A)の少なくとも嵌合部
    (3)の一部を含む可動部分(C2)が、該器具本体
    (A)の複数箇所に構成されている請求項1、2又は3
    記載の照明器具のセード取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記係止部(1)が器具本体(A)の複
    数箇所に設けられているとともに、前記係止部(1)の
    各々が、嵌合状態にあるセード(B)の被係止部(2)
    に向かって弾性的に突出付勢された係止片(1B)を備
    え、かつ、前記係止片(1B)には、器具本体(A)側
    へ嵌合操作されるセード(B)の被係止部(2)との接
    当に伴って当該係止片(1B)を弾性付勢力に抗して非
    係止位置に引退移動させる傾斜カム面(1a)と、セー
    ド(B)の被係止部(2)との接当によってセード
    (B)を抜け止め係止する係止面(1b)とが形成され
    ている請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明器具の
    セード取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記器具本体(A)の少なくとも嵌合部
    (3)の一部を含む可動部分(C2)が、ランプソケッ
    ト(6)を備えた固定フレーム体(C1)に対して摺接
    移動自在な可動フレーム体(C2)から構成されている
    とともに、前記固定フレーム体(C1)に対する可動フ
    レーム体(C2)の摺接移動範囲を規制する移動範囲規
    制手段(E)が設けられている請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の照明器具のセード取付け構造。
  7. 【請求項7】 前記可動フレーム体(C2)には、前記
    固定フレーム体(C1)の固定天板(8)及び固定嵌合
    部分(3A)に沿って摺接移動する可動天板(9)及び
    可動嵌合部分(3B)が備えられていて、前記器具本体
    (A)の嵌合部(3)にセード(B)の被嵌合部(4)
    を嵌合させた状態では、固定フレーム体(C1)の固定
    天板(8)及び固定嵌合部分(3A)の端部に可動フレ
    ーム体(C2)の可動天板(9)及び可動嵌合部分(3
    B)の端部側が重合するように構成されている請求項6
    記載の照明器具のセード取付け構造。
  8. 【請求項8】 前記復帰付勢手段(D)がコイルスプリ
    ング(12,13,14,19)から構成されていると
    ともに、該コイルスプリング(12,13,14,1
    9)が、前記可動フレーム体(C2)と固定フレーム体
    (C1)との間に亘って前記両天板(8,9)と平行又
    はほぼ平行姿勢で張設されている請求項6又は7記載の
    照明器具のセード取付け構造。
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