JP2735096B2 - 画像形成方法および装置 - Google Patents

画像形成方法および装置

Info

Publication number
JP2735096B2
JP2735096B2 JP7085920A JP8592095A JP2735096B2 JP 2735096 B2 JP2735096 B2 JP 2735096B2 JP 7085920 A JP7085920 A JP 7085920A JP 8592095 A JP8592095 A JP 8592095A JP 2735096 B2 JP2735096 B2 JP 2735096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
carrier
photoreceptor
image forming
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7085920A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0850403A (ja
Inventor
安成 中村
恒夫 綿貫
紀男 猿渡
文雄 武井
徹 高橋
泰幸 古瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP7085920A priority Critical patent/JP2735096B2/ja
Priority to KR1019950014653A priority patent/KR0161787B1/ko
Priority to US08/460,145 priority patent/US5635323A/en
Priority to EP95303785A priority patent/EP0691583B1/en
Priority to DE69511794T priority patent/DE69511794T2/de
Publication of JPH0850403A publication Critical patent/JPH0850403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2735096B2 publication Critical patent/JP2735096B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0821Developers with toner particles characterised by physical parameters
    • G03G9/0823Electric parameters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/34Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the powder image is formed directly on the recording material, e.g. by using a liquid toner
    • G03G15/344Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the powder image is formed directly on the recording material, e.g. by using a liquid toner by selectively transferring the powder to the recording medium, e.g. by using a LED array
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0802Preparation methods
    • G03G9/081Preparation methods by mixing the toner components in a liquefied state; melt kneading; reactive mixing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0819Developers with toner particles characterised by the dimensions of the particles
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0821Developers with toner particles characterised by physical parameters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/10Developers with toner particles characterised by carrier particles
    • G03G9/107Developers with toner particles characterised by carrier particles having magnetic components
    • G03G9/1075Structural characteristics of the carrier particles, e.g. shape or crystallographic structure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/10Developers with toner particles characterised by carrier particles
    • G03G9/107Developers with toner particles characterised by carrier particles having magnetic components
    • G03G9/1087Specified elemental magnetic metal or alloy, e.g. alnico comprising iron, nickel, cobalt, and aluminum, or permalloy comprising iron and nickel

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体の内側より画像
露光するとほぼ同時に現像を行い、感光体上にトナー像
を得る画像形成方法に係り、従来のカールソンプロセス
を大幅に改良し、人体に有害なオゾンの発生がなく、低
コストで、良好な画像を安定に得るための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ、通信技術の急速な
発展にともない、出力端末としてのプリンタの需要が高
まりつつある。電子写真プリンタは記録速度や印字品位
等に優れるという点から急速に普及してきている。しか
し、従来の電子写真方式(カールソンプロセス)では、
感光体を記録媒体に用い、帯電・露光・現像・転写・定
着・除電・クリーニングという複雑な工程で記録が行わ
れているため、小型化、低価格化、メンテナンスフリー
化には限界があり、より簡略な現像プロセスが望まれて
いる。最近、透明の感光体を用いて現像することが試み
られており、前記のような従来方式の帯電機構をなく
し、さらに光学系を感光体内部に配置することで、小型
化が可能であるとの報告がある。例えば、特願平5−1
43262号公報では、有機感光体を用い、トナーとキ
ャリアにより、現像を行っている。
【0003】この原理について説明する。図1、図2
に、上記に示す本プロセスによる画像形成の基本原理を
示す。感光体1は透明基体2、透明導電層3、光導電層
4から構成され、透明導電層がアースに接続されてい
る。現像剤5は、高抵抗キャリア6と絶縁性トナー7か
らなる現像剤を用いている。現像ローラ8はマグネット
ローラ9上の導電性スリーブ10が設けられ、現像剤は
現像ローラに磁力によって引きつけられ、スリーブ上に
付着しながら感光体に運ばれる。また、現像ニップ内で
は3つの工程が瞬時につぎつぎと行われる。つまり、帯
域(1)では感光体1は現像剤5を通して、帯電12さ
れる。つぎに、帯域(2)では帯電した感光体1に透明
基体2側から画像露光を行い、潜像を形成する。11は
光学系である。さらに、帯域(3)では、潜像形成部に
おいて、トナー7の感光体1に対する電気的付着力13
がマグネットローラ9からの磁気力14およびマグネッ
トローラ9上キャリアからの静電的吸引力、機械的掻き
取り力より強いために現像され、また潜像形成部以外の
背景部ではマグローラ9および磁性キャリアの磁気力お
よび静電的吸引力、機械的掻き取り力よりトナー7が回
収される。したがって、トナーとしては磁性トナーの方
が磁気的な吸引力が働くため背景部かぶりに対して有利
であるが、非磁性トナーもキャリアからの静電的吸引
力、機械的掻き取り力によりトナーが回収されるため使
用可能である。現像されたトナーは記録媒体すなわち紙
あるいはプラスチックプレートなどに転写され、印刷を
得る。ここでは、この方法を光背面記録法と呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本光背
面記録法と従来方式(ここではカールソン方式と呼ぶ)
には違いがある。すなわち、カールソン方式は周知のよ
うに、感光体の帯電、露光、現像を別のプロセスで行う
ため、感光体の帯電電位は背景部かぶりが発生しないよ
うに現像バイアスより高く設定することができる。潜像
には静電的トナーが運ばれるが背景部にはトナーが付着
しない。ところが、本光背面記録法では、感光体の表面
電位は現像バイアスによって発生するため、感光体の電
位が現像バイアスと同じか、または、若干の効率低下に
より小さくなる。したがって、背景部に付着したトナー
は、マグネットローラから磁気的または静電的吸引力、
機械的掻き取り力によって回収される。背景部かぶりを
低減するため、この回収力を高めると逆に印字濃度が低
下し、背景部かぶり低減と高印字濃度の両立が最も大き
な問題となっている。
【0005】また、光背面記録法では、感光体が現像剤
を通して帯電と現像をほぼ同時に行うため、高帯電性、
高現像性を有する現像剤が望まれるが、特開平5−15
055号公報の現像剤を用いても十分なトナー濃度マー
ジン(トナー濃度10〜30wt%で良好な印刷特性が得
られること)が得られなかった。トナー濃度10〜30
wt%で良好な印刷特性が得られる必要がある理由は、コ
ストダウンの要求から従来の磁気センサを用いたトナー
濃度制御方式から特開平5−150667号公報にある
ような自動トナー濃度制御方式に代わりつつあるためで
ある。この自動トナー濃度制御方式は、従来の磁気セン
サがどのトナー濃度にたいしても±2%以内で制御可能
であるのに対して、10〜30wt%のようにラフなコン
トロールしかできないためである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、カールソン方式に比べ、光背面記録方式では、
印字濃度と背景部かぶり両立の問題はトナー形状、トナ
ー帯電量およびキャリア形状に強く影響され、トナー形
状、帯電量キャリア形状をコントロールすることで高印
字濃度、低かぶりが実現できることを見いだした。こう
して、本発明によれば、透明または半透明の基体、透明
または半透明の導電層及び光導電層を積層して成る感光
体と、該感光体の光導電層側に配置されたキャリアおよ
びトナーと、前記感光体の導電層側でかつ前記現像手段
と対向する位置に設けられ、画像露光を行う画像露光手
段とから成り、キャリアにより感光体の帯電を行うとほ
ぼ同時に露光およびトナーの現像を行う光背面記録の画
像形成方法において、前記トナーとして、トナーの体積
平均粒径をdt 、密度をρt 、比表面積をSとした時
に、6/(dt ・ρt ・S)が0.75〜0.90であ
り、かつマグネットブローオフ法によるトナーの帯電量
の絶対値が10〜40μC/gであるトナーを用い、か
つ、前記キャリアとして、 磁化率90emu /g以上(1kOe での値) 比表面積1000cm2 /g〜1800cm2 /g 電気抵抗102 〜106 Ω・cm 平均粒径20〜45μm キャリアに外接する直方体の各々の一辺をA,B,
CとしてA>B>Cまたは、A=B>C,A>B=Cと
なるように規定した場合、B/Aの平均が0.30〜
1.00かつC/Aが0.05〜0.40である形状を
有する薄板状鉄粉のキャリアを用いることを特徴とする
画像形成方法、およびこれに対応する画像形成装置を提
供する。
【0007】ここで、トナー形状の指標としては、特願
平5−177236号に示す方法を用い、トナーを均一
真球と仮定して計算したときの比表面積とBET法で測
定される比表面積(S)の比(Fs値とする)で表す。
即ち、 Fs=6/(ρt ・dt ・S) で、Fsは大きいほど真球に近づき、理論的に0〜1の
間の値となる。ここで、Fsの算出には、コールタカウ
ンタ(コールタエレクトロニクス社)で測定した体積平
均粒径(dt )、トナー密度(ρt )、ヘリウム70
%、窒素30%の混合気体を用いて測定したBET法に
よる比表面積(S)を用いる。
【0008】この時、Fs値が0.75〜0.9でしか
も、帯電量の絶対値が10〜40μC/gで良好な印字
が得られることがわかった。Fs値が0.75以下では
背景部かぶりが多く、0.9以上では印字濃度が低下す
る。また、帯電量は正帯電でも負帯電でもよく絶対値で
10μC/gより低くなると転写不良を起こし、40μ
C/g以上では背景部かぶりが多くなって使用できな
い。より好ましくは30μC/g〜20μC/gである
ことを見いだした。
【0009】また、帯電量の測定方法は、マグネットブ
ローオフ法で行った(J.Nakajima, J.Tashiro:FUJITSU
Scientific & Technical Journal, Vol.17, No.4, p115
(1981)) 。具体的には、帯電量測定機(東芝ケミカル
(株))のメッシュをマグネットに改造した装置を用い
た。これに対し、メッシュブローオフ法では現像剤を吹
き飛ばした際の現像剤とメッシュとの摩擦帯電もカウン
トされるため、メッシュブローオフ法での測定値はマグ
ネットブローオフ法に比べ、通常、絶対値で10μC/
g程度高くなる。
【0010】なお、公知例として、Fs値が0.5〜
0.73(特開平5−142857号)および0.66
〜1(特開昭59−58438号)のトナーを開示した
ものがあるが、これらは光背面記録に関するものではな
く、従来方式での規定である。すなわち、この両文献と
もそのような高いFs値のトナーが本発明の対象とする
光背面記録の画像形成装置に適用されることや、そのよ
うな装置に有効であることを示唆していない。しかも、
単にFs値だけが光背面特性を決めるものではなく、帯
電量もFs値と同様重要な要素であるが、その点につい
ては両公知例とも何も示唆もない。
【0011】さらに、トナーについて詳しく述べると、
トナーは形状変更が容易な乳化重合トナー(球形〜不定
形まで自由に変更可能)を用いるとよい。乳化重合トナ
ーとは、ラジカル重合可能のモノマを乳化重合(または
無乳化重合)し、得られた樹脂粒子と、カーボン、帯電
制御剤を水中で会合することでトナーを得るが、その形
状のコントロールは会合終了後、水中にて加温し、樹脂
粒子を溶融状態にして、形状変更を行い、不定形から球
形まで自由に変更できる(特開昭63−186253号
公報)。この場合の我々の実験では、Fs値は0.2〜
0.95までコントロール可能であった。
【0012】また、この乳化重合トナーが形状のコント
ロールに最も有効と考えられるが、その他に用いること
のできるトナーとしてはいわゆる、懸濁重合トナーが考
えられる(特開昭54−84730号公報、特開平3−
155565号公報等)。このトナーの一般の作成方法
を用いると、トナーのFs値は0.95以上の真球トナ
ーとなり光背面記録では印字濃度が低下することがあ
る。好ましくは製造時に加圧処理(特開平4−1565
55号)撹拌条件、加温条件等の方法により若干のデン
プル処理や不定形化処理を行ったFs値0.75〜0.
9を有する懸濁重合トナーが使用できる。
【0013】また、トナーの形状を示す指標としては、
Fs値の他に、ワーデルの実用化球形化度が知られてい
る(特開平4−225368号:富士通)。ワーデルの
球形化度およびFs値はそれぞれ以下の式によって算出
される。 実用球形化度=(粒子の投影面積と同じ面積の円の直
径)/(粒子投影面に外接する円の直径) Fs=6/(dt ・ρt ・S) 上式によれば、ワーデルの球形化度は、粒子の投影面積
に関係するため、1つの粒子をマクロで見た場合の見た
目の形状を反映し、1に近いほど球形となる。しかし、
本光背面記録での背景部かぶりはトナーが感光体に付着
する力が大きいほど悪化する。即ち、背景部かぶりはフ
ァンデルワールス力、鏡像力等の非常にミクロな領域
(サブμm以下)での吸引力が大きくなるほど悪くなる
ことを意味する。この場合に、ワーデルの球形化度で表
したのでは粒子の極表面のサブミクロン領域での変化は
全く反映されない。一方、Fs値はBET法等での気体
吸着による表面積の実測値を用いるためサブミクロン領
域の微妙な変化をよく反映し、これにより、トナーが感
光体に付着する力(ファンデルワールス力、鏡像力)を
うまく表すことができる。
【0014】例として、粉砕法によるトナーと重合法に
よるトナーを比較すると、乳化重合トナーは見た目はい
びつだが、表面がなめらかなため、粉砕トナーと比べて
ワーデル値は小さくてもFs値は大きくなる。背景部か
ぶりはFs値が大きいほど良く、ワーデル値とは無関係
である。 ───────────────────────────── ワーデル値 Fs値 背景部かぶり ───────────────────────────── 粉砕トナー 0.71 0.33 多 い 重合トナー 0.41 0.43 少ない ───────────────────────────── また、トナーはそれぞれ帯電制御剤(例えば、アゾクロ
ム化合物)の種類、添加量により帯電量を自由にコント
ロールできる。重合トナーの発明において用いられるラ
ジカル重合可能のモノマは一分子中にエチレン性不飽和
結合を一つ有するモノマであればよい。例えば、スチレ
ンおよびその誘導体。メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オク
チル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸ジエチルアミノエチル等のα−メチレン脂肪酸モノ
カルボン酸エステル類。アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル
等のアクリル酸エステル類。ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビ
ニルエーテル類。ビニルメチルケトン、ビニルヘキシル
ケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン
類。N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N
−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のn−ビ
ニル化合物。ビニルナフタリン類。アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸も
しくはメタクリル酸誘導体等がある。これらは、単独も
しくは混合して用いることができる。
【0015】次に重合開始剤としては、懸濁重合トナー
では通常、モノマに可溶の化合物(アゾビスイソブチロ
ニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパセ−オキサイド、イソプロピルパーオキシカーボ
ネート等)を用いるが水に可溶の過酸化水素等を併用す
ることも可能である。また、乳化重合トナーでは、逆に
通常は水に可溶の例えば過硫酸カリウム等の過硫酸塩、
過酸化水素水、等、さらにはレドックス系の開始剤を使
用しても重合を行わせることができる。
【0016】帯電制御剤としては、公知のアゾクロム系
(負帯電性)、ニグロシン系(正帯電性)、アンモニウ
ム系(正負帯電性)等を用いることができる。これらの
トナーは外添剤として公知のシリカ、酸化チタン、アル
ミナ、樹脂粉末等を使用できる。感光体としてはフタロ
シアニンやアゾ系等の有機系を用いることができる。感
光体基体としては、ガラス、アクリル樹脂等の透明また
は半透明の材料を使用できる。また、感光体の透明また
は半透明の導電層を形成する材料としては、ITO,S
nO2 等の無機系の材料の蒸着やITO,SnO2 等の
樹脂分散後の塗布、溶剤可溶のポリアニリン等の有機系
材料の塗布によることができるが、コスト面から塗布方
式が望ましい。
【0017】また、上記のトナーと共に使用するキャリ
アは鉄粉を用いることが可能であり、キャリアとしては
アクリル、スチレンアクリル、シリコーン樹脂等の汎用
のコーティングをすることが可能である。
【0018】さらに、キャリアの電気抵抗は導電性の低
抵抗キャリアでも絶縁性の中・高抵抗キャリアでも背景
部かぶりの減少に関する良好な効果は得られるが、電気
抵抗が102 Ωcmより小さいと現像部でのリークにより
感光体が破損することや現像量が多くなりすぎて解像性
の良好な印字が得られない。そこで、キャリアの電気抵
抗は102 Ωcm以上とし、好ましくは103 Ωcm以上で
ある。ただし、キャリアの電気抵抗の測定方法は以下の
ようにして行った。抵抗率Rは、1cm3 の前記キャリア
を一定磁界(磁束密度950ガウス、磁界強度3400
e)の働いている1cm3 の平行電極間(電極間距離1c
m)に入れ、100Vの直流電圧をかけた時に流れる電
流値i(A)を測定し、R=100/iの式から求めた
値である。
【0019】また、本発明者らは、キャリアの特に比表
面積を大きくすることにより、トナーの濃度およびトナ
ー形状マージンを大きくすることができることを見い出
した。具体的には、キャリアが、 磁化率90emu /g以上(1kOe での値) 比表面積1000cm2 /g〜1800cm2 /g 電気抵抗102 〜106 Ω・cm 平均粒径20〜45μm 鉄粉に外接する直方体の各々の一辺をA,B,Cと
してA>B>Cまたは、A=B>C,A>B=Cとなる
ように規定した場合、B/Aの平均が0.30〜1.0
0かつC/Aが0.05〜0.40である形状を有する
薄板状鉄粉であることにより、10〜30wt%のトナー
濃度においても良好な印刷特性を示すことを見いだし
た。また、粉砕トナーでも高印字濃度、低かぶりを実現
できた。
【0020】但し、磁化率の90emu /g以下の磁性粒
子を用いると、磁性粒子が電荷を印加した際に感光体に
付着してしまう。また、比表面積が1000cm2 /g以
下の鉄粉ではトナー濃度10wt%以上で背景部かぶりが
発生する。逆に1800cm2/g以上の鉄粉は着火の危
険を伴うため製造できない。これは比表面積が大きいほ
ど単位重量当たりのトナー保持能力が大きいため高トナ
ー濃度でも現像剤の電気抵抗が変化しにくいためと予想
される。つぎに、電気抵抗が102 Ω・cm以下の鉄粉は
現像剤でも抵抗が低く、リークにより感光体を破損しや
すい。106 Ω・cm以上の鉄粉を用いると現像剤では電
気抵抗が1012Ω・cm以上となり感光体への電荷注入に
よる帯電ができないため、背景部かぶりが発生する。鉄
粉でも20μm以下では、鉄粉を通して電荷を印加した
際に感光体に付着してしまう。45μm以上では、現像
剤中の鉄粉同士の距離が大きくなるため感光体の帯電が
十分できず、印字の背景部かぶりが発生する。また、一
般に、鉄粉はアトマイズ処理による真球鉄粉、多孔質の
スポンジ鉄粉、板状の鉄粉が知られているが、真球鉄
粉、多孔質のいわゆるスポンジ鉄粉および通常の板状鉄
粉では、かぶりが発生した。
【0021】また、ここで用いる鉄粉は樹脂によってコ
ーティングしてもよい。例えば、導電性カーボンを分散
したスチレンアクリル、ポリエステル、エポキシ、シリ
コーンなどの樹脂をコーティングすることで電気抵抗を
コントロールすることができる。しかし、鉄粉に樹脂を
コーティング後、カーボンを表面に打ち込むような方法
は良くない。これは、カーボンが連続印刷により脱離し
て電気抵抗が変化してしまうためである。
【0022】次にトナーとしては、通常の粉砕による方
法でも、懸濁重合または乳化重合法によりトナーを直接
製造する方法でもよいが、トナーの形状としては、不定
形トナーより懸濁重合または乳化重合により直接トナー
を得たトナーが感光体との付着力が小さく、帯電安定
性、流動性、現像特性もよく、より好ましい(特願平0
6−144050号)。
【0023】本発明では、前記トナー(Fsが0.75
〜0.90、トナー帯電量が絶対値で10〜40μC/
g)と前記キャリア(前記〜を満たすもの)を組合
せて用いる。また、用いる現像ロールは導電性非磁性ス
リーブ内部にマグネット磁石を内部に有し、マグネット
は固定され、スリーブのみ回転するものでも、マグネッ
トもスリーブも両方回転するものでもよい。また、マグ
ネットローラの磁極数が20極以上有する多極マグネッ
トローラを直接回転させてもよい。
【0024】光背面記録方式に用いられる感光体として
は、潜像形成と現像がほぼ同時に行われるために、高易
動度の感光体の方が有利である。光導電層としては無機
材料でも有機材料でもよいが、無機材料は有機材料に比
べて、暗抵抗が低いために、用いられる現像剤の抵抗を
低くしなければ十分な帯電を与えることができず、有機
材料の方が有利である。
【0025】ここで、用いることの出来る感光体は、具
体的に以下のようなものである。感光体の基体はガラ
ス、PETフィルム、プラスティックなど、露光に必要
な光を透過できる透明性を備えている公知のものを用い
ることができる。感光体の導電層を透明基体上に形成す
る。導電層に用いられるものとしては、ITO(インジ
ューム チン オキサイド)、酸化錫、可溶性導電性高
分子、ITOあるいは酸化錫などの導電性微粉末を樹脂
中に分散させた導電性塗料など、透明性および導電性を
伴う公知の材料を用いることができる。また、導電層の
膜厚は10Å〜30μm程度のものが好ましい。導電層
の上に形成される光導電層は有機材料(フタロシアニン
系、ポリシラン系)でも無機材料(セレン、アモルファ
スシリコン)でもよい。
【0026】ここで、キャリアおよび磁性粒子の電気抵
抗の測定方法は、前記と同様に、抵抗率Rは、1cm3
前記キャリアおよび磁性粒子を一定磁界(磁束密度95
0ガウス、磁界強度3400e)の働いている1cm3
平行電極間(電極間距離1cm)に入れ、100Vの直流
電圧をかけた時に流れる電流値i(A)を測定し、R=
100/iの式から求めた値である。また、磁性粒子の
粒径の測定はSEM写真から粒子に外接する円の直径を
測定し、その平均値より求めた。キャリア比表面積の測
定は、比表面積測定装置(島津製作所、SS−100
型)を用いて、空気透過法で測定した。
【0027】
【実施例】装置例(1) 図3(A)(B)は装置比較例である。図3(A)図3
(B)において、21は感光体ドラム(不透明)、22
は帯電器、23は表面電位、24は光学系、25は現像
器、25aは現像剤、26はトナー、27は記録紙、2
8は転写器、29は定着器、30は除電ランプ、31は
クリーナ、32は感光体ドラム(透明支持体)、33は
転写ローラである。
【0028】新装置(図3(A))では、従来装置(図
3(B))に比べ、帯電器、除電ランプ、クリーナを削
除でき、また、光学系は透明感光体内部に配置されてい
る。さらに、転写に関してもコロナ転写からローラ転写
にすることで人体に有害なオゾン発生もなく、小型、軽
量、低価格化が可能なプロセスとなっている。本装置を
さらに詳しく説明すると、固定マグネットを内部に有
し、スリーブのみ回転できる現像ローラを有し、前記現
像ローラ上にのみキャリアが存在し、トナーのみを供給
する。感光体は透明ガラス管表面に導電層としてポリア
ニリンを塗布し、その表面に有機感光層(フタロシアン
系)を塗布したものを用いた。
【0029】露光手段は感光体に内蔵したLEDを用
い、感光体と現像ローラのニップ方向に向けられてい
る。現像は、現像ローラ側のスリーブから交流電圧VAC
がピーク間電圧VPP=1200V、周波数600Hz、直
流電圧VDC=−500Vに設定した。この際、感光体と
現像ローラのギャップは0.3mmとした。また、本実験
においては、前記のように、スリーブにAC電圧にDC
電圧を重畳させた交番電圧を掛けてもよいし、定電圧制
御を行っても、定電流制御を行ってもよい。
【0030】さらに、現像法としては、キャリアとトナ
ーが現像機全体に存在するいわゆる2成分現像法でも、
特開平5−150667号公報等に示すように2成分法
より少量のキャリア量により現像剤のトナー濃度を自動
制御する現像方法でもよい。また、感光体の周速度は2
4mm/sとした。さらに、キャリアを有する方法を用い
た実際の装置構成を図4に示す。
【0031】トナー製造例(1) 形状変更 〔単量体〕 スチレン(和光純薬製) 50重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製) 10重量部 〔重合開始剤〕 N−50(和光純薬製) 2.5重量部 〔離型剤〕 プロピレンワックス(ビスコール 550P 三洋化成製) 4重量部 〔乳化剤〕 ネオゲンSC(第一工業製薬製) 0.2重量部 以上を用い、70℃で3時間乳化重合し、1〜2μmの樹脂ビーズを得た。 つぎに、 樹脂ビーズ 60重量部 〔着色剤〕 カーボン(BPL) 1重量部 〔磁性粉〕 マグネタイト(MTZ−703、戸田工業(株)) 40重量部 〔帯電制御剤〕 アゾクロム染料(S−34、オリエント社製) 1重量部 以上の混合物をスラッシャで分散撹拌しながら90℃で
6時間保持した。この間、コンプレックス(トナー)が
10〜12μmに成長を確認した。つぎに、形状を変更
するため、そのまま90℃の水中で0.5〜30時間加
温し、Fs値が0.25〜0.95の形状の異なるトナ
ー1〜7(図5〜11)を得た。これらのトナーを遠心
分離し、ろ別した。これらのトナーをpHが8以下になる
まで水洗を繰り返し、体積平均粒径7.5〜8.5μm
の磁性トナーを得た。
【0032】 帯電量変更品 Fs値が0.81のトナーと同様の作成方法により形状
を規定し、用いるアゾクロム染料の添加量をX重量部を
0.5〜10重量部の範囲に変えることで帯電量を−1
0〜−80μC/gまで変えることができた。キャリアの製造方法 メチルトリエトキシシラン1gをメタノール1lで希釈
してコーティング溶液とし、キャリアコア材(鉄粉;平
均粒径30μm、パウダーテック社)5kgに対して、ロ
ータリードライ法を用いてコーティングした。コーティ
ング後、空気雰囲気中で温度120℃の熱処理を1時間
行い試作キャリアを得た。
【0033】得られたキャリアの電気抵抗は5×105
Ωcmであった。実施例1 前記のキャリアと形状の異なるトナーサンプル1〜7を
用いてトナー濃度10wt%にて現像剤を作成した。この
現像剤を用い、図4に示す光背面記録方式による装置お
よび市販のプリンタ(M3876M:富士通製)によ
り、光背面記録および従来方式の比較を行った。
【0034】その結果を表1、図12、図13に示す。
帯電量が約−20μC/gで、印字濃度と背景部かぶり
について調査する。光背面記録ではFs値の増加により
印字濃度が上昇し、逆に従来法では低下する(図1
2)。背景部かぶりはFs値の増加により光背面記録法
では急速に低下するが、従来方式では変化しない(図1
3)。したがって、光背面記録では、Fs値が0.75
〜0.95で高印字濃度、低かぶりが実現できる。ただ
し、Fs値が0.95のトナーは解像性が低下するた
め、使用できない。
【0035】一方、従来方式では、0.25〜0.66
で良好となり、従来方式では真球トナーを用いるほど印
字濃度が低くなる。これは、真球トナーは流動性が良す
ぎると感光体に付着したトナーが現像剤の磁気ブラシに
よって掻き取られるためと思われる。つぎに、Fs値を
0.8程度で帯電量の異なるトナーを用い、光背面記録
と従来方式を比較した(表2、図14、図15)。光背
面記録では、印字濃度は帯電量に依らずほぼ良好となる
が、従来法では、帯電量増加により印字濃度が低下する
(図15)。また、背景部かぶりは全く逆の傾向にあ
り、光背面記録では帯電量が高いほどかぶりが多くな
り、逆に、従来法では低くなる。また、転写に関しては
絶対値で−10μC/g以下では転写できない。したが
って、光背面記録において高印字濃度、低かぶりの良好
な印刷特性を得るためには帯電量が−10〜−40μC
/gとする必要がある。
【0036】以上の結果から、従来方式と光背面記録で
は帯電量、Fs値に対するマージンがことなり、光背面
記録では、Fs値が0.75〜0.90でしかも帯電量
が−10〜−40μC/g、好ましくはFs値が0.7
5〜0.85で帯電量が−20〜−30μC/gで良好
な印刷特性が得られる。
【0037】
【表1】
【0038】ただし、印字特性に関する評価は以下のよ
うにして行った。 1.印字濃度がODで1.4以上◎、1.3以上を○、
1.2〜1.3を△、それ以下を×とした。ただし、印
字濃度はコニカデンシトメータ(PDA−65、コニ
カ)を用いて測定した。
【0039】2.かぶりは常温常湿(25℃、50%R
H)で感光体上のかぶりによる濃度差ΔODが0.02
以下を◎、0.05以下を○とし、それ以下を×とし
た。ここでかぶり評価のための印字濃度差(ΔOD)と
は、用紙に転写する以前の感光体上の粉像をテープ(ス
コッチメンディングテープ)に取り、白紙部の濃度を測
定し、テープの濃度を差し引いた値。
【0040】
【表2】
【0041】ここで、印字濃度、かぶりに関しては表1
と同様の方法で評価した。また、転写効率は90%以上
◎、80%以上を○とし、それ以下を×とした。装置例(2) 図3(A)の如き光背面記録装置において、現像は、直
流電圧でもよいが、スリーブにかける振動電圧VPPがピ
ーク間電圧VPP=1000V、周波数900Hz、直流電
圧VDC=−350Vに設定したが、VPPは20〜500
0V、周波数100〜10000Hz、直流電圧VDC=−
150V〜−1000Vの設定が可能であることを確か
めた。
【0042】トナー製造例(2) ・懸濁重合トナー 〔単量体〕 スチレン(和光純薬製) 40重量部 ブチルアクリレート(和光純薬製) 13重量部 〔帯電制御剤〕 アゾクロム染料(S−34、オリエント社製) 1重量部 〔重合開始剤〕 ベンゾイルパーオキサイド(和光純薬製) 1重量部 〔鉄粉〕 Sicopur SE 0667 (粒径0.3μm、BASF製) 40重量部 〔着色剤〕 カーボン(BPL) 1重量部 〔離型剤〕 プロピレンワックス(ビスコール 550P 三洋化成製) 4重量部 上記単量体、着色剤、開始剤、およびワックスをディス
パーサー(ヤマト科学製)を用い、3分間撹拌し単量体
組成物を調整した。つぎに、分散剤としてポリビニルア
ルコール10重量部入りの蒸留水5000重量部中にこ
の単量体組成物を入れ、室温(20℃)でディスパーサ
ー(1,000r.p.m )を用いて3分間撹拌した。その
後ディスパーサーをスリーワンモーターに変え、100
r.p.m にて撹拌しながら80℃に加圧および加熱し、完
全に単量体組成物を重合させた。次に、水に分散した生
成トナーを遠心分離し、ろ別した。このトナーを水洗を
繰り返し、平均粒径6.0μmで球形のデンプルのある
(dimple)球状磁性トナーを得た。Fs値0.8
5であった。
【0043】実施例2 装置例(2)の光背面記録装置を用い、トナー濃度を1
0〜30wt%まで変え、表3のような異なるキャリアを
用いて印刷を行い、印字濃度、背景部かぶり、リークに
よる感光体破損、キャリア付着を評価した。
【0044】
【表3】
【0045】σ1k:1KOe での磁化率の値(emu /
g)、HH:比表面積(cm2 /g)、R:電気抵抗(Ω
・cm)、RKI:粒径(μm)、B/AおよびC/Aは
キャリアの形状因子、印字濃度:トナー濃度マージンが
10〜30wt%のトナー濃度の範囲で良好な光学濃度特
性1.4以上を◎、1.3以上が得られるものを○とし
た。但し、光学濃度はコニカデンシトメータPDA−6
5を用いた。
【0046】かぶりは表1と同じに評価した。リークは
1万枚の連続印刷により感光体が破損しないものを○と
した。キャリア付着は感光体上を目視にて評価し、付着
のないものを○とした。トナー製造例(3) バインダ樹脂として、ポリエステル樹脂(NE−215
0、花王(株))50重量部、磁性粉(マグネタイト、
MTZ−703、戸田工業)40重量部および着色材と
してカーボンブラック(ブラックパールズL;平均粒径
2.4mμ、比表 面積138m2 /g;キャボット社
製)5重量部、帯電制御剤(ニグロシンオリエント化学
製)1重量部、プロピレンワックス(ビスコール 55
0P三洋化成製)4重量部を加え、加圧ニーダにより1
60℃、30分溶融混練し、トナー塊を得た。冷却した
トナー塊をロートプレックス粉砕機により約〜2mmの粗
トナーとした。次いで、粗トナーをジェットミル(PJ
M粉砕機、日本ニューマチック工業製)を用いて微粉砕
を行い、粉砕物を風力分級機(アルピネ社製)により分
級し、平均粒径10μmの正帯電性トナーを得た。
【0047】実施例3 装置例(2)において正帯電性トナーに対応するため、
感光体の感光層をフタロシアニン系からアモルファスシ
リコン系に変更した。その他の条件は同様。キャリアは
表3におけるNo.1のキャリアをトナーは製造例
(3)のトナーを用いて現像を行った。結果、印字濃
度、かぶり、リーク、感光体へのキャリア付着はともに
○レベルであった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、光背面露光法におい
て、トナーを適正化して、印字濃度と背景かぶりの両立
が可能になる。また、キャリアを適正化して、リークに
より感光体を破損することなく、長期にわたって良好な
印字を出力することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光背面記録法の画像形成原理を説明するための
図。
【図2】光背面記録法の画像形成原理を説明する図。
【図3】図3(A)は光背面記録装置、図3(B)はカ
ールソン法の装置を示す。
【図4】実施例の光背面記録装置を示す。
【図5】トナーサンプル1の粒子形状を示す写真であ
る。
【図6】トナーサンプル2の粒子形状を示す写真であ
る。
【図7】トナーサンプル3の粒子形状を示す写真であ
る。
【図8】トナーサンプル4の粒子形状を示す写真であ
る。
【図9】トナーサンプル5の粒子形状を示す写真であ
る。
【図10】トナーサンプル6の粒子形状を示す写真であ
る。
【図11】トナーサンプル7の粒子形状を示す写真であ
る。
【図12】Fs値と印字濃度の関係を示す。
【図13】Fs値と背景部かぶりの関係を示す。
【図14】帯電量と印字濃度の関係を示す。
【図15】帯電量と背景部かぶりの関係を示す。
【符号の説明】
1…感光体 2…透明基体 3…透明導電層 4…光導電層 5…現像剤 6…キャリア 7…トナー 8…現像ローラ 9…マグネットローラ 10…導電性スリーブ 11…光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 文雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 高橋 徹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 古瀬 泰幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−333592(JP,A) 特開 平6−314007(JP,A) 特開 平5−142857(JP,A) 特開 平6−67537(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明または半透明の基体、透明または半
    透明の導電層及び光導電層を積層して成る感光体と、該
    感光体の光導電層側に配置されたキャリアおよびトナー
    と、前記感光体の導電層側でかつ前記現像手段と対向す
    る位置に設けられ、画像露光を行う画像露光手段とから
    成り、キャリアにより感光体の帯電を行うとほぼ同時に
    露光およびトナーの現像を行う光背面記録の画像形成方
    法において、 前記トナーとして、トナーの体積平均粒径をdt 、密度
    をρt 、比表面積をSとした時に、6/(dt ・ρt
    S)が0.75〜0.90であり、かつマグネットブロ
    ーオフ法によるトナーの帯電量の絶対値が10〜40μ
    C/gであるトナーを用い、かつ、 前記キャリアとして、 磁化率90emu /g以上(1kOe での値) 比表面積1000cm2 /g〜1800cm2 /g 電気抵抗102 〜106 Ω・cm 平均粒径20〜45μm キャリアに外接する直方体の各々の一辺をA,B,
    CとしてA>B>Cまたは、A=B>C,A>B=Cと
    なるように規定した場合、B/Aの平均が0.30〜
    1.00かつC/Aが0.05〜0.40である形状を
    有する薄板状鉄粉のキャリアを用いることを特徴とする
    画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記トナーが主成分として乳化重合(ま
    たは無乳化重合)法により得られた樹脂粒子を含む会合
    粒子であり、前記樹脂粒子の一部が融着されている乳化
    重合トナーであるか、または懸濁重合トナーである請求
    項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記キャリアが樹脂をコーティングした
    鉄粉である請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 透明または半透明の基体、透明または半
    透明の導電層及び光導電層を積層して成る感光体と、該
    感光体の光導電層側に配置されたキャリアおよびトナー
    と、前記感光体の導電層側でかつ前記現像手段と対向す
    る位置に設けられ、画像露光を行う画像露光手段とから
    成り、キャリアにより感光体の帯電を行うとほぼ同時に
    露光およびトナーの現像を行う光背面記録の画像形成装
    置において、 前記トナーとして、トナーの体積平均粒径をdt 、密度
    をρt 、比表面積をSとした時に、6/(dt ・ρt
    S)が0.75〜0.90であり、かつマグネットブロ
    ーオフ法によるトナーの帯電量の絶対値が10〜40μ
    C/gであるトナーを用い、かつ、 前記キャリアとして、 磁化率90emu /g以上(1kOe での値) 比表面積1000cm2 /g〜1800cm2 /g 電気抵抗102 〜106 Ω・cm 平均粒径20〜45μm キャリアに外接する直方体の各々の一辺をA,B,
    CとしてA>B>Cまたは、A=B>C,A>B=Cと
    なるように規定した場合、B/Aの平均が0.30〜
    1.00かつC/Aが0.05〜0.40である形状を
    有する薄板状鉄粉のキャリアを用いることを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記トナーが主成分として乳化重合(ま
    たは無乳化重合)法により得られた樹脂粒子を含む会合
    粒子であり、前記樹脂粒子の一部が融着されている乳化
    重合トナーであるか、または懸濁重合トナーである請求
    項4記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記キャリアが樹脂をコーティングした
    鉄粉である請求項4又は5記載の画像形成装置。
JP7085920A 1994-06-03 1995-03-20 画像形成方法および装置 Expired - Fee Related JP2735096B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7085920A JP2735096B2 (ja) 1994-06-03 1995-03-20 画像形成方法および装置
KR1019950014653A KR0161787B1 (ko) 1994-06-03 1995-06-02 화상형성방법
US08/460,145 US5635323A (en) 1994-06-03 1995-06-02 Image forming method
EP95303785A EP0691583B1 (en) 1994-06-03 1995-06-02 Image formation
DE69511794T DE69511794T2 (de) 1994-06-03 1995-06-02 Bildherstellung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14405094 1994-06-03
JP6-144050 1994-06-03
JP7085920A JP2735096B2 (ja) 1994-06-03 1995-03-20 画像形成方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0850403A JPH0850403A (ja) 1996-02-20
JP2735096B2 true JP2735096B2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=26426927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7085920A Expired - Fee Related JP2735096B2 (ja) 1994-06-03 1995-03-20 画像形成方法および装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5635323A (ja)
EP (1) EP0691583B1 (ja)
JP (1) JP2735096B2 (ja)
KR (1) KR0161787B1 (ja)
DE (1) DE69511794T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457571B2 (en) 2004-09-29 2008-11-25 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and process cartridge

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100196572B1 (ko) * 1996-09-02 1999-06-15 윤종용 전자사진 현상방식을 채용한 화상형성장치의 역전사 감소방법과 장치
KR20090043575A (ko) * 2006-08-21 2009-05-06 티아이알 테크놀로지 엘피 리플 보상 장치, 리플 보상 방법 및 광원

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6013169B2 (ja) * 1977-12-19 1985-04-05 富士ゼロックス株式会社 磁性トナ−の製造方法
US4618241A (en) * 1981-07-27 1986-10-21 Xerox Corporation Apparatus, process for charging toner particles
JPS5958438A (ja) * 1982-09-28 1984-04-04 Canon Inc トナ−
JPS6087352A (ja) * 1983-10-19 1985-05-17 Canon Inc トナ−塗布方法
JP2537503B2 (ja) * 1987-01-29 1996-09-25 日本カーバイド工業株式会社 静電荷像現像用トナ−
JPH02176763A (ja) * 1988-12-28 1990-07-09 Mita Ind Co Ltd 現像剤用キャリア
DE69022728T2 (de) * 1989-06-28 1996-05-02 Agfa Gevaert Nv Trockene elektrofotografische tonerzusammensetzung.
JPH03155565A (ja) * 1989-11-14 1991-07-03 Fujitsu Ltd 静電荷現像用光重合トナーの製造方法
DE69026914T2 (de) * 1989-12-18 1996-10-10 Powdertech Co Ltd Träger für elektrophotographische Entwickler, Verfahren zu dessen Herstellung und Entwickler auf Basis dieses Trägers
JPH04156555A (ja) * 1990-10-19 1992-05-29 Hodogaya Chem Co Ltd 静電荷現像用トナーの製造方法
JPH04225368A (ja) * 1990-12-27 1992-08-14 Fujitsu Ltd 非磁性一成分現像方法
JPH05150667A (ja) * 1991-05-28 1993-06-18 Hitachi Metals Ltd 現像装置
JPH0515055A (ja) * 1991-07-04 1993-01-22 Mitsubishi Electric Corp 限流器
JP2979354B2 (ja) * 1991-08-22 1999-11-15 コニカ株式会社 画像形成方法
JP3146572B2 (ja) * 1991-11-26 2001-03-19 ミノルタ株式会社 静電潜像現像用トナーおよびそれを用いた静電潜像現像方法
JP3412838B2 (ja) * 1992-05-29 2003-06-03 キヤノン株式会社 磁性トナー
JPH06186821A (ja) * 1992-12-22 1994-07-08 Konica Corp 画像形成装置
JPH06314007A (ja) * 1993-03-03 1994-11-08 Hitachi Metals Ltd 画像形成方法
JP3223635B2 (ja) * 1993-03-18 2001-10-29 富士ゼロックス株式会社 磁性トナー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457571B2 (en) 2004-09-29 2008-11-25 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and process cartridge
US7693465B2 (en) 2004-09-29 2010-04-06 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and process cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
KR960001915A (ko) 1996-01-26
DE69511794D1 (de) 1999-10-07
KR0161787B1 (ko) 1999-03-20
US5635323A (en) 1997-06-03
JPH0850403A (ja) 1996-02-20
EP0691583B1 (en) 1999-09-01
DE69511794T2 (de) 1999-12-23
EP0691583A1 (en) 1996-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0335676B1 (en) Developer for developing electrostatic image and image forming method
JP2805653B2 (ja) 非磁性一成分現像剤
JP2859646B2 (ja) 画像形成方法
JPH0338588B2 (ja)
JP3210732B2 (ja) 電子写真用トナー
JP2735096B2 (ja) 画像形成方法および装置
JPH1083120A (ja) 画像形成方法及びそれに用いる現像剤
JP2002214827A (ja) 電子写真用トナー及び画像形成方法
JPH04139460A (ja) 黒色トナー及び画像形成方法
JP2759463B2 (ja) 二成分系現像剤および該現像剤を用いた現像方法
JP3104487B2 (ja) 正荷電性トナーおよび2成分現像剤
JP3466875B2 (ja) 電子写真用キャリア
JP4003324B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP3073171B2 (ja) 非磁性一成分現像方法
JPH05224454A (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法
JP2000162823A (ja) 画像形成方法及び画像形成用現像剤
JPH08254879A (ja) 帯電装置及び転写装置
JP2840158B2 (ja) 二成分現像剤
JP3248048B2 (ja) 静電荷像現像用正帯電性トナー
JP3233660B2 (ja) 電子写真用キャリアの製造方法
JP3079404B2 (ja) 一成分磁性現像剤及び画像形成方法
JP2825223B2 (ja) 非磁性一成分トナーおよび現像方法
JP2886952B2 (ja) 画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置
JPH11242358A (ja) 電子写真用トナー
JP3066960B2 (ja) 画像形成装置及び装置ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971118

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees