JP2734964B2 - 基準電流回路および基準電圧回路 - Google Patents

基準電流回路および基準電圧回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準電流回路および基
準電圧回路に関し、特に、アーリー電圧を打ち消し、低
電圧から動作する高精度の正の温度特性を持つ基準電流
回路および基準電圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の正の温度特性を持つ基準電流回路
(PTAT:proportional to abs
olute temperature)は、図10に示
すように、カレンド・ミラー回路を構成する一方のトラ
ンジスタのエミッタに抵抗を挿入したワイドラー・カレ
ンド・ミラーを用いる回路(特開昭59−191629
号公報)がある。
【0003】図10において、トランジスタQ1はエミ
ッタ面積比が単位トランジスタのエミッタ面積の2倍と
なっているが、これにより、トランジスタQ4に流れる
トランジスタQ2,Q3の2つのトランジスタのベース
電流と等しい電流値をトランジスタQ5に流し込んで、
トランジスタQ2,Q3から構成されているカレント・
ミラーの回路のミラー比を等しくしているとともに、ト
ランジスタQ2とQ3のそれぞれのエミッタ・コレクタ
間電圧をほぼ等しく、ベース幅変調(アーリー電圧効
果)が現れないように機能している。
【0004】素子の整合性は良いものとし、ベース幅変
調を無視すると、トランジスタのベース電圧とコレクタ
電流の関係は、指数則より、
【0005】
【数1】
【0006】ここで、VT は熱電圧(常温で約26m
V)であり、VT =kT/qと表される。ただし、kは
ボルツマン定数、Tは絶対温度、qは単位電子電荷であ
る。またIS はトランジスタの飽和電流、Ki は単位ト
ランジスタに対するエミッタ面積比である。
【0007】トランジスタQ5のエミッタ面積比はK倍
にしているから、 ΔVBE=VBE4 −VBE5 =VT ln(K)=R1 1 (2) ここでは、簡単のために、npnトランジスタの電流増
幅率αFnは1としてある。
【0008】(2)式より、
【0009】
【数2】
【0010】良く知られているように、熱電圧VT の温
度特性は+3,333ppm/℃であるから、抵抗Rの
温度特性が+3,333ppm/℃以下であれば、I1
の温度特性は正となり、温度に比例する電流が得られ
る。+3,333ppm/℃以下の温度特性の抵抗は、
通常の半導体プロセスにおいては、容易に得られる値で
ある。従って、正の温度特性を持つ基準電流回路(PT
AT)が得られる。
【0011】この他のPTAT回路は、IEEE Jo
urnal of Solid−State Circ
uits,VOL.SC−22,NO.6,pp.11
39−1143,Dec.1987に詳しいが、いずれ
も、ワイドラー・カレント・ミラーを基本構成要素に持
つ。
【0012】また、図11に示すカレント・ミラー回路
は特公昭46−16463号公報に示された回路であ
り、カレント・ミラー回路としての特徴が顕著に現れる
ように、抵抗R1 以外は零に設定してある。このカレン
ト・ミラー回路を、ワイドカラー・カレント・ミラー回
路と区別するために、ナガタ・カレント・ミラー回路と
呼ぶ。
【0013】図11において、
【0014】
【数3】
【0015】また、 ΔVBE=VBE1 −VBE2 =R1 1 (6) (4)式から(6)式を解くと、
【0016】
【数4】
【0017】と求まる。ナガタ・カレント・ミラーの特
性図を図12に示す。基準電流I1 に対して、ミラー電
流I2 はピーク特性を持つ。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、基準電流
回路では、低電圧動作が可能であるが、基準電圧回路へ
の変更あるいは基準電圧回路との供用化は回路規模を比
較的小さいままで行うのは難しい。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の基準電流回路
は、ベースとコレクタが第一の抵抗を介して接続された
単位エミッタ面積を持つ第一のトランジスタと、この第
一のトランジスタのコレクタとベースが接続されたK
(Kは正数)倍のエミッタ面積を持つ第二のトランジス
タがいずれもエミッタ接地されて構成される定電流回路
において、単位エミッタ面積を持つエミッタ接地された
第三のトランジスタは、そのベースが前記第二のトラン
ジスタのコレクタに接続され、前記第一および第二のト
ランジスタを等しい電流で駆動するカレント・ミラー回
路を構成するダイオード接続されたトランジスタ回路を
駆動している。
【0020】また、本発明の基準電流回路および基準電
圧回路は、ベースとコレクタが第一の抵抗を介して接続
された単位エミッタ面積を持つ第一のトランジスタと、
この第一のトランジスタのコレクタとベースが接続され
たK(Kは正数)倍のエミッタ面積を持つ第二のトラン
ジスタがいずれもエミッタ接地されて構成される定電流
回路において、単位エミッタ面積を持つエミッタ接地さ
れた第三のトランジスタは、そのベースが前記第二のト
ランジスタのコレクタに接続され、抵抗を介し前記第一
および第二のトランジスタを等しい電流で駆動するカレ
ント・ミラー回路を構成するダイオード接続されたトラ
ンジスタ回路を駆動しているか、あるいは、互いのベー
スが共通接続された単位エミッタ面積を持つ第一のトラ
ンジスタと、エミッタ抵抗を持つK(Kは正数)倍のエ
ミッタ面積を持つ第二のトランジスタと、ダイオード接
続された第三のトランジスタと、前記第一および第二の
トランジスタを自己バイアスするダイオード接続された
第四のトランジスタおよび第五のトランジスタからなる
カレントミラー回路と、前記第五のトランジスタのコレ
クタとベースが共通接続された第六のトランジスタとを
備え、この第六のトランジスタのコレクタが抵抗を介し
て前記第三のトランジスタを駆動している。
【0021】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0022】図1に、本発明の第1の実施例の基準電流
回路の回路図を示す。
【0023】この回路は、ベースとコレクタが第一の抵
抗R1を介して接続された単位エミッタ面積を持つ第一
のトランジスタQ1と、このトランジスタQ1のコレク
タとベースが接続されたK(Kは正数)倍のエミッタ面
積を持つ第二のトランジスタQ2がいずれもエミッタ接
地されて定電流回路を構成しており、単位エミッタ面積
を持つエミッタ接地された第三のトランジスタQ3は、
ベースがトランジスタQ2のコレクタと接続され、トラ
ンジスタQ1,Q2をいずれも等しい電流で駆動するカ
レント・ミラー回路を構成するダイオード接続されたト
ランジスタQ4〜Q6を駆動している。
【0024】図1中のトランジスタQ1とQ2の関係は
従来の技術の説明で図11に示した回路と同じである。
図1においては、トランジスタQ1とQ2は等しい電流
で駆動されているから、従来の技術の説明の(7)式に
おいて、I1 =I2 とおけば良い。この時に、
【0025】
【数5】
【0026】と求まり、温度に比例する電流が得られ
る。
【0027】すなわち、図1は、正の温度特性を持つ基
準電流回路(PTAT)となっている。ここで、トラン
ジスタQ1とQ3に流れる電流は等しいから、トランジ
スタQ1とQ3のベース−エミッタ間電圧は等しくな
る。したがって、カレント・ミラー回路の出力トランジ
スタQ4とQ5のコレクタ電圧は等しくなり、精度の良
い電流ミラー比が得られる。また、この電流値はトラン
ジスタQ3とQ6により制御されているから、電源電圧
VCCが変化しても、同様に、トランジスタQ1とQ2
のコレクタ電圧は一定に保たれ、トランジスタQ1とQ
2およびトランジスタQ4とQ5のそれぞれのアーリー
電圧による変動は現れないことになる。
【0028】また、抵抗R1での電圧降下は、(8)式
より、
【0029】
【数6】
【0030】と求まる。
【0031】ここで、K=eとおくと、(9)式から、 I1 1 =VT (10) と求まる。この時に、(7)式より、I2 はピーク値を
とり、ピーク電流値はR1 /VT となる。すなわち、ピ
ーク点では電流I1 の変化に対して電流I2 の変化は縮
小されるから、回路動作としては、安定点となってい
る。したがって、基準電流回路としても、電源電圧が変
動しても、出力電流の変化は抑えられる。
【0032】次に、図2は本発明の第2の実施例を示す
回路である。図1に示した基準電流回路の基準電流パス
に抵抗を挿入すれば、基準電圧回路として用いることが
できる。すなわち、トランジスタQ1のコレクタと、ト
ランジスタQ2のコレクタとは、いずれも等しい2つの
抵抗R2,R3が挿入されて等しい電流で駆動される。
図2に示す基準電圧回路の出力電圧VREF
【0033】
【数7】
【0034】ここで、上述したように、I1 は温度に比
例するから、デルタBE (ΔVBE)も温度に比例する。
一方、VBE1 は−2mV/℃程度の負の温度特性を持つ
から、(11)式での値の重み付けによって、基準電圧
回路の出力電圧の温度特性は、正、負、あるいは零に設
定できる。
【0035】また、図2では、トランジスタQ1とQ3
に流れる電流は等しいから、トランジスタQ1とQ3の
ベース−エミッタ間電圧は等しくなる。同様に、トラン
ジスタQ4とQ5に流れる電流も等しいから、抵抗R2
とR3の値を等しくすれば、カレント・ミラー回路の出
力トランジスタQ4とQ5のコレクタ電圧も等しくな
り、精度の良い電流ミラー比が得られる。
【0036】また、この電流値はトランジスタQ3とQ
6により制御されているから、電源電圧VCCが変化し
ても、同様に、トランジスタQ1とQ2のコレクタ電圧
は一定に保たれ、トランジスタQ1とQ2およびトラン
ジスタQ4とQ5のそれぞれのアーリー電圧による変動
は現れないことになる。
【0037】さらに、上述したように、抵抗R1での電
圧降下の値を熱電圧VT に設定すれば、トランジスタQ
1とQ2からなるナガタ・カレント・ミラーはピーク値
をとり、動作がより安定となる。
【0038】次に、図3は本発明の第3の実施例である
基準電圧回路を示す回路図である。互いのベースが共通
接続された単位エミッタ面積を持つ第一のトランジスタ
Q1と、エミッタ抵抗R1を持つK(Kは正数)倍のエ
ミッタ面積を持つ第二のトランジスタQ2と、ダイオー
ド接続された第三のトランジスタQ3と、トランジスタ
Q1,Q2を自己バイアスするダイオード接続された第
四のトランジスタQ4と第五のトランジスタQ5からな
るカレントミラー回路と、トランジスタQ5のコレクタ
とベースが共通接続された第六のトランジスタQ6とを
備え、トランジスタQ6のコレクタが抵抗R2を介して
トランジスタQ3を駆動して出力となる。すなわち、図
10に示した基準電流回路の基準電流パスに抵抗を挿入
すれば基準電圧回路として用いることができる。図3に
示す基準電圧回路の出力電圧VREF
【0039】
【数8】
【0040】と求まり、上述したように、I1 は温度に
比例するから、ΔVBEも温度に比例する。一方、VBE1
は−2mV/℃程度の負の温度特性を持つから、(1
2)式での値の重み付けによって、基準電圧回路の出力
電圧の温度特性は、正、負、あるいは零に設定できる。
【0041】上述したナガタ・カレント・ミラー回路は
CMOS化できる。特に、ナガタ・カレント・ミラー回
路はP型基板でもN型基板でも実現できるが、ワイドラ
ー・カレント・ミラー回路はN型基板では実現できる
が、P型基板ではバックゲートが最低電位(グランド)
に接地されるから、ソース抵抗の有無で同一サイズのM
OSトランジスタでも特性が異なってくる。したがっ
て、基準電流回路や基準電圧回路をP型基板でCMOS
化するのには注意を要する。現在ではLSIはほとんど
の場合にP型基板が用いられており、N型基板は非常に
少なくなっている。
【0042】素子の整合性は良いものとし、チャネル長
変調と基板効果を無視し、MOSトランジスタのドレイ
ン電流とゲートソース間電圧の関係は2乗則に従うもの
とすると、MOSトランジスタのドレイン電流は IDi=Ki β(VGSi −VTH2 (13) ここで、βはトランスコンダクタンス・パラメータであ
り、β=μ(Cox/2)(W/L)と表される。ただ
し、μはキャリアの実効モビリティ、Coxは単位面積
当たりのゲート酸化膜容量、W,Lはそれぞれゲート
幅、ゲート長である。また、Ki は単位トランジスタに
対するゲートW/L比である。
【0043】図4にMOSナガタ・カレント・ミラー回
路を示す。それぞれのドレイン電流は、 I1 =β(VGS1 −VTH2 (14) I2 =Kβ(VGS2 −VTH2 (15) ΔVGS=VGS1 −VGS2 =R1 1 (16) (14)式から(16)式を解くと、
【0044】
【数9】
【0045】(17)式を微分して、dI2 /dI1
0を与えるI1 は、
【0046】
【数10】
【0047】と求まるが、最初の値ではI2 =0となり
回路が起動していなく不適当である。したがって、I1
=1/(4R1 2β)の場合にI2 は(19)式に示され
るピーク値をとる。
【0048】
【数11】
【0049】図5にMOSナガタ・カレント・ミラー回
路の電流特性を示す。期待されるピーキング特性が現れ
ている。
【0050】次に、図6は、本発明の第4の実施例を示
す基準電流回路であり、図1に示した基準電流回路にお
いてトランジスタをMOSトランジスタに換えてある。
図6において、I1 =I2 であるから、(17)式よ
り、
【0051】
【数12】
【0052】と求まる。
【0053】MOSデバイスにおいては、モビリティμ
が温度特性を持つから、トランスコンダクタンス・パラ
メータβの温度依存性は次式で表される。
【0054】
【数13】
【0055】ただし、β0 は常温(300K)でのβの
値である。
【0056】したがって、(20)式で示される基準電
流は温度の3/2乗に比例することがわかる。図7に1
/βの特性を示す。図7より、(20)式に示される基
準電流は常温を中心温度とした通常の動作領域において
は、およそ温度に比例しているとみなせられる。以上の
回路解析により、図6に示す基準電流回路もPTATと
みなせられる。
【0057】すなわち、MOSトランジスタでもPTA
Tが実現できる。ここで、MOSトランジスタM1とM
3に流れる電流は等しいから、MOSトランジスタM1
とM3のベース−エミッタ間電圧は等しくなる。したが
って、カレント・ミラー回路の出力MOSトランジスタ
M4とM5のドレイン電圧は等しくなり、精度の良い電
流ミラー比が得られる。
【0058】また、この電流値はMOSトランジスタM
3とM6により制御されているから、電源電圧VDDが
変化しても、同様に、MOSトランジスタM1とM2の
ドレイン電圧は一定に保たれ、MOSトランジスタM1
とM2およびMOSトランジスタM4とM5のそれぞれ
のチャネル幅変調による変動は現れないことになる。
【0059】さらに、MOSトランジスタM1とM2の
ゲートW/L比の値を4に設定すれば、MOSトランジ
スタM1とM2からなるMOSナガタ・カレント・ミラ
ーはピーク値をとり、動作がより安定となる。
【0060】次に、図8は本発明の第5の実施例を示す
基準電圧回路である。図6に示した基準電流回路の基準
電流パスに抵抗を挿入すれば、基準電圧回路として用い
ることができる。図8に示す基準電圧回路の出力電圧V
REF は、
【0061】
【数14】
【0062】(23)式の第一項は上述した通り正の温
度特性を持つ。一方(23)式の第二項のVTHは低スレ
ッショルド電圧のプロセスでは、−2.3mV/℃の負
の温度依存性を持つ。したがって、(23)式の重み付
けによって、基準電圧回路の出力電圧は、正、負、ある
いは零に設定できる。
【0063】また、図8では、MOSトランジスタM1
とM3に流れる電流は等しいから、MOSトランジスタ
M1とM3のゲート−ソース間電圧は等しくなる。同様
に、MOSトランジスタM4とM5に流れる電流も等し
いから、抵抗R2とR3の値を等しくすれば、カレント
・ミラー回路の出力MOSトランジスタM4とM5のコ
レクタ電圧も等しくなり、精度の良い電流ミラー比が得
られる。また、この電流値はMOSトランジスタM3と
M6により制御されているから、電源電圧VDDが変化
しても、同様に、MOSトランジスタM1とM2のドレ
イン電圧は一定に保たれ、MOSトランジスタM1とM
2およびMOSトランジスタM4とM5のそれぞれのチ
ャネル幅変調による変動は現れないことになる。
【0064】さらに、上述したように、MOSトランジ
スタM1とM2のゲートW/L比の値を4に設定すれ
ば、MOSトランジスタM1とM2からなるMOSナガ
タ・カレント・ミラーはピーク値をとり、動作がより安
定となる。
【0065】次に、図9は本発明の第6の実施例を示す
基準電流回路および基準電圧回路である。図9に示した
CMOS回路ではゲート電流が流れないから、図10に
示した従来回路あるいは、図3の様に、ソース抵抗が挿
入されるMOSトランジスタ以外は単位MOSトランジ
スタで構成でき、したがって、回路電流をバイポーラ回
路と比較して減らせる。
【0066】図9において、MOSトランジスタM1と
M2とM3に流れる電流は等しい。したがって、それぞ
れのMOSトランジスタのドレイン電流は、 I1 =β(VGS1 −VTH2 (24) I2 =Kβ(VGS2 −VTH2 (25) I3 =β(VGS1 −VTH2 (26) ΔVGS=VGS1 −VGS2 =R1 2 (27) (24)式から(27)式を解くと、
【0067】
【数15】
【0068】と求まり、(21)式により、同様に、正
の温度特性を持つ基準電流が得られる。一方、基準電圧
回路としての出力電圧VREF は、
【0069】
【数16】
【0070】と求まり、(30)式の第一項は上述した
通り正の温度特性を持ち、第二項のVTHは低スレッショ
ルド電圧のプロセスでは、−2.3mV/℃の負の温度
依存性を持つから、同様に、(30)式の重み付けによ
って、基準電圧回路の出力電圧は、正、負、あるいは零
に設定できる。なお、基準電流回路の場合には、抵抗R
2を省略できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基準電流
回路および基準電圧回路は、アーリー電圧を打ち消し、
低電圧から動作し高精度の温度特性を持たせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の基準電流回路の回路図
である。
【図2】本発明の第2の実施例の基準電圧回路の回路図
である。
【図3】本発明の第3の実施例の基準電圧回路の回路図
である。
【図4】MOSナガタ・カレント・ミラー回路の回路図
である。
【図5】MOSナガタ・カレント・ミラー回路の電流特
性図である。
【図6】本発明の第4の実施例の基準電流回路の回路図
である。
【図7】本発明の第4の実施例の基準電流回路の温度依
存性を説明する特性図である。
【図8】本発明の第5の実施例の基準電圧回路の回路図
である。
【図9】本発明の第6の実施例の基準電圧回路および基
準電流回路の回路図である。
【図10】基準電流回路の従来回路図である。
【図11】ナガタ・カレント・ミラー回路の回路図であ
る。
【図12】ナガタ・カレント・ミラー回路の電流特性図
である。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースとコレクタが第一の抵抗を介して
    接続された単位エミッタ面積を持つ第一のトランジスタ
    と、この第一のトランジスタのコレクタとベースが接続
    されたK(Kは正数)倍のエミッタ面積を持つ第二のト
    ランジスタがいずれもエミッタ接地されて構成される定
    電流回路において、 単位エミッタ面積を持つエミッタ接地された第三のトラ
    ンジスタは、そのベースが前記第二のトランジスタのコ
    レクタに接続され、前記第一および第二のトランジスタ
    をいずれも等しい電流で駆動するカレント・ミラー回路
    を構成するダイオード接続されたトランジスタ回路を駆
    動することを特徴とする基準電流回路。
  2. 【請求項2】 前記第一の抵抗での電圧降下がおよそ熱
    電圧であることを特徴とする請求項1記載の基準電流回
    路。
  3. 【請求項3】 前記第一のトランジスタのコレクタと、
    前記第二のトランジスタのコレクタとはいずれも等しい
    2つの抵抗が挿入されて等しい電流で駆動されることを
    特徴とする請求項1又は2記載の基準電圧回路。
  4. 【請求項4】 互いのベースが共通接続された単位エミ
    ッタ面積を持つ第一のトランジスタと、エミッタ抵抗を
    持つK(Kは正数)倍のエミッタ面積を持つ第二のトラ
    ンジスタと、ダイオード接続された第三のトランジスタ
    と、前記第一および第二のトランジスタを自己バイアス
    するダイオード接続された第四のトランジスタおよび第
    五のトランジスタからなるカレンミラー回路と、前記第
    五のトランジスタのコレクタとベースが共通接続された
    第六のトランジスタとを備え、この第六のトランジスタ
    のコレクタが抵抗を介して前記第三のトランジスタを駆
    動して出力を得ることを特徴とする基準電圧回路。
  5. 【請求項5】 全てのトランジスタをMOSトランジス
    タに換えたことを特徴とする請求項1又は3記載の基準
    電流回路および基準電圧回路。
  6. 【請求項6】 第一のMOSトランジスタのゲート幅/
    ゲート長比と第二のMOSトランジスタのゲート幅/ゲ
    ート長比が1:4であることを特徴とする請求項5記載
    の基準電流回路および基準電圧回路。
  7. 【請求項7】 全てのトランジスタをMOSトランジス
    タに換えたことを特徴とする請求項4記載の基準電圧回
    路および基準電流回路。
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