JP2734589B2 - 送電線用支持装置 - Google Patents

送電線用支持装置

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JP2734589B2
JP2734589B2 JP1001632A JP163289A JP2734589B2 JP 2734589 B2 JP2734589 B2 JP 2734589B2 JP 1001632 A JP1001632 A JP 1001632A JP 163289 A JP163289 A JP 163289A JP 2734589 B2 JP2734589 B2 JP 2734589B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は送電線を支持する碍子にアークホーンを設
け、避雷器を併設してなる送電線用支持装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
第4図は例えば特開昭61−240514号公報に示された、
従来の送電線避雷器を併設した送電線用支持装置を示
す。図において、(1)は鉄塔アーム、(2)は送電
線、(3)は送電線(2)を鉄塔アーム(1)に引き留
める一対の耐張碍子装置で、主としてアークホーン
(4)(5)耐張碍子(6)より成っている。(7)は
一対の耐張碍子装置によって引き留められている送電線
(2)を結ぶジャンパー線である。(8)はジャンパー
線(7)と鉄塔アーム(1)の間に設置している酸化亜
鉛形避雷器である。(9)は鉄塔である。
次に動作について説明する。第5図は第4図の動作原
理について説明する説明図である。図において、(10)
は雷雲、(11)は雷雲(10)から発生してきたストリー
マで、鉄塔(9)の架空地線(12)に落雷したものであ
る。(13)は送電線(2)に落雷して発生したストリー
マである。例えば鉄塔雷撃によるストリーマ(11)が発
生した場合は、鉄塔(9)の電位が上昇して送電線
(2)との電位差が拡がってくる。この場合、酸化亜鉛
形避雷器(8)がないとすると、耐張碍子装置(3)に
過電圧が印加されてアークホーン(4)(5)が閃絡し
地絡事故となる。酸化亜鉛形避雷器(8)は、耐張碍子
装置(3)にかかる過電圧を抑制しホーン間閃絡による
地絡事故を防止することを目的として設置されている。
送電線雷撃によるストリーマ(13)が発生した場合も同
様に酸化亜鉛形避雷器(8)が過電圧を抑制し地絡事故
を防止するようになっている。
〔発明か解決しようとする課題〕
近年、送電線避雷器を併設した送電線用支持装置にお
いて、碍子装置近傍への直撃雷が発生した場合、避雷器
が設置されているにもかかわらず、ホーン間で閃絡する
現象の存在することが確認された。以下、第6図〜第9
図により上記現象を説明する。
第6図において、雷雲からのストリーマ(13)が、耐
張碍子装置(3)の近傍に接近してくると、送電線側の
アークホーン(5)及び鉄塔アーム側のアークホーン
(4)の両方からストリーマが発生し進展していく。
第7図において、雷雲からのストリーマ(13)と送電
線側のアークホーン(5)からのストリーマがつながっ
ても、鉄塔アーム側のアークホーン(4)のストリーマ
は残存している。
第8図において、数μs後に、アークホーン(4)
(5)間閃絡が発生し、送電線(2)の系統電流が鉄塔
アーム(1)を通り鉄塔へ流れて地絡事故となる。この
場合、送電線用の酸化亜鉛形避雷器(8)の過電圧抑制
効果が発揮されない状態となっている。
第9図において、雷雲からのストリーマ(13)が鉄塔
アーム側のアークホーン(4)側に到達した場合は、第
8図に示すアークホーン(4)(5)間線絡に至る確率
は極めて低いことが知られている。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、碍子装置近傍への直撃雷が起っても、ホー
ン間閃絡を防止し地絡事故に至ることがないような送電
線用支持装置を得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の送電線用支持装
置においては、送電線を鉄塔に引き留めるための耐張碍
子と、この耐張碍子の鉄塔側に設け耐張碍子の中心側に
向かって延びた第1の対向部を有する第1のアークホー
ンと、耐張碍子の送電線側に設け耐張碍子の中心側に向
かって延び第1の対向部と所定の間隔を開けて対向した
第2の対向部を有する第2のアークホーンと、鉄塔と送
電線との間に設けられた酸化亜鉛形避雷器とからなる送
電線用支持装置において、第1のアークホーンは第1の
対向部を境にして地上側とは反対側に延在した延伸部を
有し、延伸部の長さを両対向部間の間隔の1/2よりも長
くしたものである。
また、第1のアークホーンは耐張碍子の端部から地上
側とは反対側に延在した延伸部を有し、延伸部の長さが
耐張碍子から第1の対向部までの長さの2倍以上となる
ようにしたものである。
さらにまた、第1のアークホーンは耐張碍子の端部か
ら第1の対向部までの間に地上側とは反対側に突出した
針状の複数個の突起部を有するようにしたものである。
〔作用〕
上記のように構成された送電線用支持装置へ雷撃があ
った場合、鉄塔側の第1のアークホーンに雷撃しやすく
なっているので、第2のアークホーンの先端の電界が緩
和されてストリーマの発生が抑制される。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図について説明する。第1
図において、(1)〜(3)、(6)〜(8)は従来と
同様である。(14)は耐張碍子(6)の鉄塔アーム
(1)側に設けられ、耐張碍子(6)の中心側に向って
延びた第1の対向部(14a)を有する第1のアークホー
ンで、第1の対向部(14a)を境にして地上側とは反対
側にL字状に延在した延伸部(14b)が設けられてい
る。さらに、延伸部(14b)の長さは後述の第2の対向
部(15a)と第1の対向部(14a)との間の間隙の1/2よ
り長くしてある。(15)は送電線(2)側に設けられた
第2とアークホーンで、耐張碍子(6)の中心側に向か
って延びて第1の対向部(14a)と所定の間隙をあけて
対向した第2の対向部(15a)を有する。
送電線用支持装置の近傍への雷撃でアークホーン(1
4)(15)間閃絡が発生する要因としては、第2のアー
クホーン(15)に雷撃する起ることが前提条件となる。
このため、ホーン間閃絡を防止する手段としては第2の
アークホーン(15)への雷撃を妨げることが必要にな
る。その一つの方法として第1のアークホン(14)へ雷
撃しやすくすれば相対的に送電線側への雷撃頻度が低下
し、ホーン間閃絡は発生しにくくなる。
この実施例においては、第1のアークホーン(14)は
その形状が外側、即ち、碍子連と反対方向(地上側とは
反対方向)に向いたL字形を成し、且つ対向部(14a)
から先端までの長さをホーン間隙長の半分以上とするこ
とにより、ここからのストリーマ発生を容易にし、雷撃
を鉄塔アーム(1)側へ誘雷しやすくしている。
また、第2図は、さらに他の実施例を示す。図におい
て、(27)は耐張碍子(6)の中心側に延びて第2の対
向部(15a)と対向する第1の対向部(27a)が設けられ
た第1のホーン部(27b)を有する第1のアークホーン
で、第1の対向部(27a)の根元部から分岐し、地上側
とは反対側に延在した延伸部(27c)とから形成されて
いる。延伸部(27c)の長さは第1のホーン部(27b)の
長さの2倍以上にしてある。これによって、延伸部(27
c)からのストリーマの発生を容易にし、雷撃を鉄塔ア
ーム側へ誘雷する。
そして、第3図は、さらに他の実施例を示す。図にお
いて、(28)は第1の対向部(28a)が設けられた支持
部(28b)が耐張碍子(6)の中心側に延びた第1のア
ークホーンで、支持部(28b)には所定の間隔で地上側
とは反対側に突出した複数個の針状の突起部(28c)が
設けられている。これによって、突起部(28c)からの
ストリーマの発生を容易にし、雷撃を鉄塔アーム側へ誘
雷する。
なお、上記実施例でば送電線避雷器を酸化鉛形避雷器
を使用したギャップなしタイプとして説明したが、ギャ
ップ付タイプとしてもよく、上記実施例と同様な効果を
奏する。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、送電線用支持装置
へ雷撃があった場合、鉄塔側の第1のアークホーンに雷
撃しやす構造としたので、第2のアークホーン先端の電
界が緩和されストリーマの発生を抑止してホーン間閃絡
の確率を低減せしめることができ、安価で信頼性の高い
ものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す正面図、第2図〜第
3図はそれぞれこの発明の他の実施例を示す正面図であ
る。第4図は従来の送電線用支持装置を示す正面図、第
5図は第4図の動作原理を説明する説明図、第6図〜第
9図は第4図においてアークホーン間で発生する閃絡現
象を説明する説明図である。図において、(1)は鉄塔
アーム、(2)は送電線、(6)は耐張碍子、(8)は
酸化鉛形避雷器、(14)(27)(28)は第1のアークホ
ーン、(14a)(27a)(28a)は第1の対向部、(14b)
(27c)は延伸部、(15)は第2のアークホーン、(15
a)は第2の対向部、(28c)は突起部である。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 和男 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−236223(JP,A) 特開 昭63−304535(JP,A) 特公 昭30−5725(JP,B1) 特公 昭57−16449(JP,B2) 実公 昭33−18264(JP,Y1) 実公 昭62−31329(JP,Y2) 実公 昭51−152699(JP,Y2) 実公 昭62−31328(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線を鉄塔に引き留めるための耐張碍子
    と、この耐張碍子の上記鉄塔側に設け上記耐張碍子の中
    心側に向かって延びた第1の対向部を有する第1のアー
    クホーンと、上記耐張碍子の上記送電線側に設け上記耐
    張碍子の中心側に向かって延び上記第1の対向部と所定
    の間隔を開けて対向した第2の対向部を有する第2のア
    ークホーンと、上記鉄塔と上記送電線との間に設けられ
    た酸化亜鉛形避雷器とからなる送電線用支持装置におい
    て、 上記第1のアークホーンは上記第1の対向部を境にして
    地上側とは反対側に延在した延伸部を有し、上記延伸部
    の長さを上記両対向部間の間隙の1/2よりも長くしたこ
    とを特徴とする送電線用支持装置。
  2. 【請求項2】送電線を鉄塔に引き留めるための耐張碍子
    と、この耐張碍子の上記鉄塔側に設け上記耐張碍子の中
    心側に向かって延びた第1の対向部を有する第1のアー
    クホーンと、上記耐張碍子の上記送電線側に設け上記耐
    張碍子の中心側に向かって延び上記第1の対向部と所定
    の間隔を開けて対向した第2の対向部を有する第2のア
    ークホーンと、上記鉄塔と上記送電線との間に設けられ
    た酸化亜鉛形避雷器とからなる送電線用支持装置におい
    て、 上記第1のアークホーンは上記耐張碍子の端部から地上
    側とは反対側に延在した延伸部を有し、上記延伸部の長
    さが上記耐張碍子から上記第1の対向部までの長さの2
    倍以上であることを特徴とする送電線用支持装置。
  3. 【請求項3】送電線を鉄塔に引き留めるための耐張碍子
    と、この耐張碍子の上記鉄塔側に設け上記耐張碍子の中
    心側に向かって延びた第1の対向部を有する第1のアー
    クホーンと、上記耐張碍子の上記送電線側に設け上記耐
    張碍子の中心側に向かって延び上記第1の対向部と所定
    の間隔を開けて対向した第2の対向部を有する第2のア
    ークホーンと、上記鉄塔と上記送電線との間に設けられ
    た酸化亜鉛形避雷器とからなる送電線用支持装置におい
    て、 上記第1のアークホーンは上記耐張碍子の端部から上記
    第1の対向部までの間に地上側とは反対側に突出した針
    状の複数個の突起部を有することを特徴とする送電線用
    支持装置。
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JPH0310571Y2 (ja) * 1985-08-08 1991-03-15
JPH0724171B2 (ja) * 1987-06-03 1995-03-15 日本碍子株式会社 縦配列耐張碍子装置

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