JP4030173B2 - 耐張用長幹碍子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長幹碍子の両端のキャップにアークホーンを取り付けた耐張用長幹碍子装置に関するものであり、主として33kV〜77kVクラスの比較的碍子長が短い耐張用長幹碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
碍子へのアークホーンの取付け方法には、ホーン取付け金具にアークホーンを取り付けるホーン取付け金具形と、碍子キャップにバンド金具によりアークホーンを取り付けるバンド金具形との2種類がある。図6は従来のバンド金具形の耐張用長幹碍子装置を示すもので、長幹碍子31のアース側キャップ32とライン側キャップ33に、リング状の耐アークホーン34と棒状で先端に指向性を持たせた耐雷ホーン35とが、それぞれバンド金具36により取り付けられている。この構造は、図7に示すホーン取付け金具37を使用したホーン取付け金具形の耐張用長幹碍子装置と同様である。
【0003】
しかし、図6に示された従来のバンド金具形の耐張用長幹碍子装置は、図7に示された従来のホーン取付け金具形の耐張用長幹碍子装置の構造をそのまま転用したものであり、本発明者は続流アークの招弧特性、臨界通絡特性、経済性、取付け工事の容易性等に関する検討の余地を感じた。即ち、続流アークの招弧特性に関しては、バンド金具36の近傍に設けた耐アークホーン34が、その取付けコストや取付け工事の手数に見合う効果を持つか否かは疑問である。また臨界通絡特性に関しては、続流アークの招弧を容易にするため長幹碍子31に接近させて設けた小径の耐アークホーン34が、長幹碍子31に接近していることから雷による沿面閃絡を招き、臨界通絡特性を阻害している可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来のバンド金具形の耐張用長幹碍子装置を更に更に改良し、続流アークの招弧特性、臨界通絡特性、経済性、取付け工事の容易性等のバランスに優れたバンド金具形の耐張用長幹碍子装置を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた請求項1の発明の耐張用長幹碍子装置は、対地と略水平に配置された長幹碍子の両端のキャップにライン側のアークホーンとアース側のアークホーンを取り付けた耐張用長幹碍子装置において、前記ライン側のアークホーンは、ライン側キャップにバンド金具により取り付けられた、先端に指向性を持たせた棒状の耐雷ホーンとリング状の耐アークホーンとからなり、前記アース側のアークホーンは、リング状の補助ホーンを備えることなく構成されたバンド金具により、アース側キャップに取り付けられた小碍子の上下に設けた小ギャップホーンと、その先端に設けられ、上側の小ギャップホーンと接続された鳥害防止リング付きのメインホーンとから構成されたものであることを特徴とするものである。
【0006】
また請求項2の発明の耐張用長幹碍子装置は、対地と略水平に配置された長幹碍子の両端のキャップにライン側のアークホーンとアース側のアークホーンを取り付けた耐張用長幹碍子装置において、前記ライン側のアークホーンは、ライン側キャップにバンド金具により取り付けられた、先端に指向性を持たせた棒状の耐雷ホーンとリング状の耐アークホーンとからなり、前記アース側のアークホーンは、リング状の補助ホーンを備えることなく構成されたバンド金具により、アース側キャップに取り付けられたアーク吹き出し用突起を設けたバンド型アークホーンであることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を示す。
図1は鳥害防止機能を備えた請求項1の発明の実施形態を示す正面図であり、1は対地と略水平に配置された長幹碍子、2はこの長幹碍子1のアース側キャップ、3はライン側キャップである。ライン側のアークホーンは、ライン側キャップ3にバンド金具5により取り付けられたもので、耐雷ホーン6と耐アークホーン7とから構成されたものである。これらの耐雷ホーン6と耐アークホーン7は、いずれも所定のY座標を有するものである。ここでY座標とは、キャップ3の端面から測定した長幹碍子1の軸線方向へのホーンの突出量(いわゆるホーンの被り)を意味し、図1中にY1 、Y2 として示してある。
【0008】
一方、アース側には従来のようなリング状の耐アークホーンはなく、小ギャップ式鳥害防止構造10が設けられている。この小ギャップ式鳥害防止構造10は図2、図3に拡大して示したように小碍子11を備え、その上下に小ギャップホーン12、12が設けられている。下側の小ギャップホーン12は耐アークホーンの代わりとなるもので、バンド金具4によりアース側キャップ2に固定されている。このように下側の小ギャップホーン12はバンド金具4と一体になっているため、この下側の小ギャップホーン12のY座標は零である。
【0009】
小碍子11の上部には、メインホーン13が設けられている。メインホーン13は、上側の小ギャップホーン12と電気的に接続されたもので、このメインホーン13のY座標Y3 は小ギャップホーン12、12間の間隔+35mm以下とされている。この場合、メインホーン13とライン側の耐雷ホーン6との間隔に、小ギャップホーン12、12間の間隔を足した値が所定のホーン間隔となるように設定されている。そしてこのメインホーン13の先端には、ライン側の耐雷ホーン6に止まった鳥が羽を拡げても羽の先端がアース側のバンド金具4等に接触することを防止するための鳥害防止リング14が取り付けられている。
【0010】
この請求項1の発明の耐張用長幹碍子装置では、従来用いられていたリング状の耐アークホーンがアース側では省略されているが、フラッシオーバ後の続流アークはバンド金具4を介して速やかに小ギャップホーン12の先端に移行し、小ギャップホーン12、12間で放電し更にライン側の耐雷ホーン6との間でアークを形成する。このため、フラッシオーバ後の続流アークが長幹碍子1の沿面にからむことがない。しかもこの発明では、従来のような長幹碍子1の沿面に接近した耐雷ホーンをなくすことによりアース側とライン側の碍子沿面距離が長くなり、臨界通絡特性を高めることができる利点がある。
【0011】
またメインホーン13の先端には鳥害防止リング14を設けてあるために、鳥の羽の先端がアース側に直接接触することによる鳥害事故を防止できる。なお、鳥害防止鳥の羽がリング14に接触しても、小ギャップホーン12、12間に小ギャップが形成されているため、フラッシオーバ事故に至るおそれはない。
【0012】
図4と図5は請求項2の発明の実施形態を示す正面図である。
請求項2の発明でも請求項1の発明と同様に、ライン側のアークホーンは耐雷ホーン6と耐アークホーン7とから構成され、バンド金具5によりライン側キャップ3に取り付けられている。しかしアース側のアークホーンは、図5に示すようにバンド金具5にY座標が零のアーク吹き出し用突起8を設けたものである。このアーク吹き出し用突起8は従来の耐アークホーンの代わりとなるもので、30mm以上の長さとすることが好ましい。このアーク吹き出し用突起8とライン側の耐雷ホーン6との間隔は、所定のホーン間隔に設定されている。
【0013】
この請求項2の発明の耐張用長幹碍子装置は、従来用いられていたリング状の耐アークホーンがアース側では省略されているが、フラッシオーバ後の続流アークはバンド金具5を介して速やかにアーク吹き出し用突起8の先端に移行し、ライン側の耐雷ホーン6との間でアークを形成する。このため、フラッシオーバ後の続流アークが長幹碍子1の沿面にからむことがない。このように、本発明の耐張用長幹碍子装置は構成を簡素化したにもかかわらず、続流アークの招弧特性の面においては、図6に示した従来の耐張用長幹碍子装置と比較して遜色がない。
【0014】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば続流アークの招弧特性を低下させることなくアース側のアークホーンからリング状の耐アークホーンをなくすることができ、構成を簡素化してコストの削減と取付け工事の容易化を図ることができる。特に請求項1の発明によれば、鳥害事故を防止できるうえ、雷の沿面閃絡を防止して臨界通絡特性を高めることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施形態を示す図であり、(A) は正面図、(B) はアース側の金具のみの側面図、(C) はライン側の金具のみの側面図である。
【図2】請求項1の発明の要部の拡大正面図である。
【図3】請求項1の発明の要部の金具のみの側面図である。
【図4】請求項2の発明の実施形態を示す正面図である。
【図5】請求項2の発明の要部の拡大図であり、(A) は正面図、(B) は金具のみの側面図である。
【図6】従来のバンド金具形の耐張用長幹碍子装置を示す図であり、(A) は正面図、(B) はアース側の金具のみの側面図である。
【図7】従来のホーン取付け金具形の耐張用長幹碍子装置を示す図であり、(A) は正面図、(B) はアース側の金具のみの側面図、(C) はライン側の金具のみの側面図である。
【符号の説明】
1 長幹碍子、2 アース側キャップ、3 ライン側キャップ、4 バンド金具、5 バンド金具、6 耐雷ホーン、7 耐アークホーン、8 Y座標が零のアーク吹き出し用突起、10 小ギャップ式鳥害防止構造、11 小碍子、12 小ギャップホーン、13 メインホーン、14 鳥害防止リング

Claims (2)

  1. 対地と略水平に配置された長幹碍子の両端のキャップにライン側のアークホーンとアース側のアークホーンを取り付けた耐張用長幹碍子装置において、前記ライン側のアークホーンは、ライン側キャップにバンド金具により取り付けられた、先端に指向性を持たせた棒状の耐雷ホーンとリング状の耐アークホーンとからなり、前記アース側のアークホーンはリング状の補助ホーンを備えることなく構成されたバンド金具により、アース側キャップに取り付けられた小碍子の上下に設けた小ギャップホーンと、その先端に設けられ、上側の小ギャップホーンと接続された鳥害防止リング付きのメインホーンとから構成されたものであることを特徴とする耐張用長幹碍子装置。
  2. 対地と略水平に配置された長幹碍子の両端のキャップにライン側のアークホーンとアース側のアークホーンを取り付けた耐張用長幹碍子装置において、前記ライン側のアークホーンは、ライン側キャップにバンド金具により取り付けられた、先端に指向性を持たせた棒状の耐雷ホーンとリング状の耐アークホーンとからなり、前記アース側のアークホーンは、リング状の補助ホーンを備えることなく構成されたバンド金具により、アース側キャップに取り付けられアーク吹き出し用突起を設けたバンド型アークホーンであることを特徴とする耐張用長幹碍子装置。
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