JP2731526B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2731526B2
JP2731526B2 JP62316936A JP31693687A JP2731526B2 JP 2731526 B2 JP2731526 B2 JP 2731526B2 JP 62316936 A JP62316936 A JP 62316936A JP 31693687 A JP31693687 A JP 31693687A JP 2731526 B2 JP2731526 B2 JP 2731526B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、一対のスイッチング素子を有し、一方のス
イッチング素子と同電位の発振回路から電位の異なる他
方のスイッチング素子へトランス等の絶縁素子を介さず
に信号伝達を行うようにしたインバータ装置に関するも
のである。 (背景技術) 第7図は従来のインバータ装置の回路図であり、第8
図はその動作波形図である。直流電源Vの両端には、ス
イッチング素子SW1,SW2の直列回路が接続されている。
スイッチング素子SW1,SW2は例えば電力用のMOSトラン
ジスタやダイオードを逆並列接続された電力用のバイポ
ーラトランジスタにて構成される。各スイッチング素子
SW1,SW2は、ドライバ回路1,2の出力信号V1,V2により
それぞれオン・オフ駆動される。一方のスイッチング素
子SW2の両端には、インダクタンスL0を介して、負荷Z
とコンデンサC0との並列回路が接続されている。負荷Z
としては、例えば放電灯が用いられる。負荷Zが放電灯
であるときに、インダクタンスL0、コンデンサC0の共振
回路を用いるのは、放射ノイズ等の関係から負荷電流の
波形を正弦波状にするためである。各スイッチング素子
SW1,SW2の電流I1,I2は、第8図(m),(l)に示す
ように、負方向から始まり、正方向で遮断している。こ
れは、インダクタンスL0、コンデンサC0による共振回路
の共振周波数よりも、スイッチング素子SW1,SW2のドラ
イブ周波数を高く設定しているためである。このように
設定すると、例えばスイッチング素子SW1がオフしたと
きに、負荷回路による共振電流は、スイッチング素子SW
2をまず負方向に流れることになり、続いてスイッチン
グ素子SW2の正方向に流れる。スイッチング素子SW2がオ
フする時にも同様に、負荷回路による共振電流はスイッ
チング素子SW1をまず負方向に流れ、続いてスイッチン
グ素子SW1の正方向に流れる。このとき、各スイッチン
グ素子SW1,SW2の素子電圧V5,V3は、夫々がオフする時
に高電圧へ移行する。 直流電源Vの両端に接続された抵抗R1,コンデンサC1
の直列回路は発振回路5及びドライバ回路2を含む下側
回路の電源回路であり、スイッチング素子SW1の両端に
接続された抵抗R2,コンデンサC2の直列回路はドライバ
回路1を含む上側回路の電源回路である。コンデンサ
C3,C4はスイッチング素子SW1,SW2の容量成分である。 コンデンサC1にて給電される発振回路5は、2つのド
ライブ信号VA,VBを出力している。ドライブ信号VAはド
ライバ回路2に入力され、ドライブ信号VBは信号伝達回
路を介して、ドライバ回路1に入力される。信号伝達回
路は、トランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4、ダイオード
D1、抵抗R3よりなり、トランス等の絶縁素子を用いない
で信号伝達を行っている。トランジスタTr1,Tr2はカレ
ントミラー回路3を構成し、トランジスタTr3,Tr4はカ
レントミラー回路4を構成している。発振回路5から出
力されるドライブ信号VBは、カレントミラー回路3の一
方のトランジスタTr1に入力され、カレントミラー回路
3の他方のトランジスタTr2の出力は、カレントミラー
回路4の一方のトランジスタTr3に入力されている。カ
レントミラー回路4の他方のトランジスタTr4は抵抗R3
を直列に接続されて、コンデンサC2の両端に接続されて
いる。各トランジスタTr1〜Tr4の電流増幅率hfeが十分
に大きいものとすると、ドライブ信号VBによってトラン
ジスタTr1に流れる入力電流IB′とほぼ同じ電流が信号
伝達電流IBとしてトランジスタTr2,Tr3に流れ、また、
トランジスタTr3に流れる信号伝達電流IBとほぼ同じ電
流がトランジスタTr4に出力電流I4となって流れる。ド
ライブ信号VBが高レベルのときには、トランジスタT
r1,Tr2が導通して、信号伝達電流IBが流れ、トランジ
スタTr3,Tr4も導通する。トランジスタTr4が導通する
と、抵抗R3に出力電流I4が流れ、抵抗R3の両端に電圧降
下が生じて、ドライバ回路1の入力信号V4が高レベルと
なる。ドライブ信号VBが低レベルのときには、ドライバ
回路1の入力信号V4は低レベルとなる。なお、各カレン
トミラー回路3,4のトランジスタTr1〜Tr4は高速動作を
行うために、不飽和領域で動作している。 ダイオードD1はトランジスタTr2がオフしたときに、
トランジスタTr2のコレクタ・エミッタ間の浮遊容量成
分Csに充電された蓄積電荷を放出するバイパス経路を形
成して、トランジスタTr3のベース・エミッタ間逆電圧
を低減するために設けられている。 この従来例では、トランスや、フォトカプラ等の絶縁
素子を用いないで、発振回路5とは異電位側のドライバ
回路1に、ドライブ信号VBに同期した入力信号V4を伝達
することができ、制御回路のIC化に適した構成となって
いる。しかしながら、この従来例にあっては、ドライブ
信号VBが低レベルであるときに、素子電圧V3が上昇する
と、コンデンサC2及びカレントミラー回路4における一
方のトランジスタTr3を介して、トランジスタTr2の容量
成分Csへの充電電流が流れて、これが信号伝達電流IB
ような作用をなし、誤動作を生じることがあった。 以下、第8図を参照しながら、この動作について説明
する。まず、時刻t0でドライブ信号VB(第8図(b))
が低レベルになると、カレントミラー回路3,4の電流
IB′,IB,I4(同図(c),(d),(e))が流れな
くなり、ドライバ回路1の入力信号V4(同図(f))が
低レベル、ドライバ回路1の出力信号V1(同図(h))
が低レベルとなり、スイッチング素子SW1はオフする。
このとき、素子電圧V3,V5、電流I2,I1(同図(i),
(j),(l),(m))はスイッチング素子SW1,SW2
の容量成分C3,C4によって傾斜的に変化し、その電流は
時刻t1以降は負荷回路の共振作用によって負方向の電流
I2(同図(l))となって流れ、時刻t2以降は、ドライ
ブ信号VA(同図(a))が高レベルとなることによりス
イッチング素子SW2がオンして、やがて正方向に流れ
る。素子電圧V3の低下に伴い、カレントミラー回路3の
トランジスタTr2の浮遊容量Csの充電電圧V6(同図
(k))も同期して低下し、この容量成分Csからの電荷
の放電は、ダイオードD1及びコンデンサC2を介して行わ
れる。時刻t3において、ドライブ信号VAが低レベルとな
ると、ドライバ回路2の出力信号V2(同図(g))が低
レベルとなり、スイッチング素子SW2がオフし、負荷回
路の共振作用によって素子電圧V3は上昇して行く。この
とき、容量成分Csがカレントミラー回路4を通じて充電
され、その充電電圧V6も上昇していく。ここで、カレン
トミラー回路4から容量成分Csへの充電電流は、ドライ
ブ信号VBによる信号伝達電流IBと同じ経路に流れること
になるので、出力電流I4が流れて、ドライバ回路1への
入力信号V4のレベルが上昇し、時刻t4でドライバ回路1
の出力信号V1が高レベルとなる。故にスイッチング素子
SW1はオンとなるが、この時点では素子電圧V3,V5は変
化している途中であるため、容量成分C3,C4の急速な充
放電が行われる。この電流は波高値の高いもので、スイ
ッチング損失となり、時にはスイッチング素子SW1,SW2
の破壊や雑音の発生原因となったりする。時刻t5以降は
ドライブ信号VBが高レベルとなるので、スイッチング素
子SW1はオンし続け、電流I1(第8図(m))が正方向
に流れる。時刻t6でドライブ信号VBが低レベルとなり、
再びスイッチング素子SW1がオフして、以下、この繰り
返しで負荷回路に高周波電力を供給するものである。 以上の説明から分かるように、この従来例にあって
は、ドライブ信号VBが低レベルであっても、素子電圧V3
の上昇によって容量成分Csへの充電電流が流れて、これ
が恰も信号伝達電流IBのように作用するために、スイッ
チング素子SW1がオンしてしまうという問題があり、信
頼性の改善が望まれていた。 (発明の目的) 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、信号伝達回路の容量成分
への充電電流が恰も信号伝達電流のように作用すること
を防止して、信頼性を向上せしめたインバータ装置を提
供することにある。 (発明の開示) 本発明に係るインバータ装置の構成を、第1図実施例
について説明すると、直流電源Vと、直流電源Vの両端
に接続された第1及び第2のスイッチング素子SW1,SW2
の直列回路と、負極側が前記第1及び第2のスイッチン
グ素子SW1,SW2の接続点に接続された第1の平滑コンデ
ンサC2と、前記第1の平滑コンデンサC2の両端に接続さ
れ、前記直流電源Vの正極側に接続される前記第1のス
イッチング素子SW1をオンオフする第1のドライバ回路
1と、負極側が前記第2のスイッチング素子SW2と同電
位に接続された第2の平滑コンデンサC1と、前記第2の
平滑コンデンサC1の両端に接続され、前記第1のスイッ
チング素子SW1と同時にオンしないように前記第2のス
イッチング素子SW2をオンオフする第2のドライバ回路
2と、前記第2の平滑コンデンサC1の両端に接続され、
前記第1及び前記第2のドライバ回路1,2にドライブ信
号を出力する発振回路5と、前記第1あるいは第2のス
イッチング素子SW1,SW2の少なくとも一方の両端に接続
され共振回路を含んでなる負荷回路と、前記発振回路5
から前記第1のドライバ回路1の信号入力端子にドライ
ブ信号を伝達する信号伝達回路とを備え、 前記信号伝達回路は、前記発振回路5の出力を受けて
オンオフされる第3のスイッチング素子(Tr2)と、前
記第3のスイッチング素子の出力信号を受けて連動動作
し、前記第1の平滑コンデンサC2の正極側及び前記第1
のドライバ回路1の信号入力端子間に介挿される第4の
スイッチング素子(Tr4)とを備えてなるインバータ装
置において、 前記第3のスイッチング素子のオフ時、且つ、前記共
振回路と前記第1の平滑コンデンサC2と前記信号伝達回
路とを含んでなる閉回路中に電流が流れている時は、前
記第1のスイッチング素子SW1をオンさせる信号の伝達
を禁止するゲート回路(ANDゲートG1)を設けたことを
特徴とするものである。 本発明にあっては、このように、前記第3のスイッチ
ング素子のオフ時、且つ、前記共振回路と前記第1の平
滑コンデンサC2と前記信号伝達回路とを含んでなる閉回
路中に電流が流れている時は、第1のスイッチング素子
SW1をオンさせる信号V4の伝達を禁止するようにしたの
で、容量成分Csへの充電電流によって第1のスイッチン
グ素子SW1が間違ってオンするような不都合を防止でき
るものである。 以下、本発明の実施例について説明する。なお、実施
例回路において、従来例回路と同一の機能を有する部分
には同一の符号を付して重複する説明は省略する。 実施例1 第1図は本発明の一実施例の回路図であり、第2図は
その動作波形図である。本実施例にあっては、第7図従
来例において、ドライバ回路1への入力信号V4をANDゲ
ートG1の一方の入力とし、ANDゲートG1の出力をドライ
バ回路1の入力信号V9としたものである。ANDゲートG1
の他方の入力には、素子電圧V3が上昇して安定したとき
に高レベルとなるゲート信号V8が入力されている。この
ゲート信号V8を作成するために、抵抗R4,R5,R6及びト
ランジスタTr5を設けている。抵抗R4,R5の直列回路
は、スイッチング素子SW1の両端に接続されている。抵
抗R5の両端には、直流電源Vの電圧Vから素子電圧V3
差し引いた電圧(V−V3)を分圧した電圧信号V7が得ら
れる。抵抗R6とトランジスタTr5の直列回路は上側回路
の電源となるコンデンサC2の両端に並列接続されてい
る。トランジスタTr5のベースは抵抗R4,R5の接続点に
接続されている。前記ゲート信号V8はトランジスタTr5
のコレクタ電位として得られるものである。素子電圧V3
が上昇して安定すると、電圧(V−V3)を分圧した電圧
信号V7は低レベルとなり、トランジスタTr5がオフとな
り、ゲート信号V8は高レベルとなる。素子電圧V3が上昇
している途中の状態では、電圧(V−V3)を分圧した電
圧信号V7は低レベルではないので、トランジスタTr5
オンとなり、ゲート信号V8は低レベルとなる。したがっ
て、素子電圧V3が上昇している途中の状態では、たと
え、入力信号V4が高レベルとなっても、ドライバ回路1
の入力信号V9が高レベルとなることはないものである。 以下、第2図を参照しながら上記の動作について詳説
する。時刻t0において、ドライブ信号VB(第2図
(b))が低レベルになると、電流IB′,IB(同図
(c),(d))が流れなくなり、ANDゲートG1の入力
信号V4(同図(e))が低レベルとなり、ドライバ回路
1の入力信号V9(同図(h))及びその出力信号V1(同
図(j))が低レベルとなって、スイッチング素子SW1
がオフする。このとき、負荷回路に流れていた電流は、
容量成分C3を充電、容量成分C4を放電し、やがてスイッ
チング素子SW2の負方向に流れて、スイッチング素子SW2
の素子電圧V3(同図(k))は傾斜的に減少する。素子
電圧V3が減少することにより、電圧(V−V3)が上昇
し、電圧信号V7(同図(f))は低レベルではなくなる
ので、トランジスタTr5がオンして、ゲート信号V8(同
図(g))は低レベルとなる。時刻t1でドライブ信号VA
(同図(a))が高レベルになると、スイッチング素子
SW2がオンして、電流I2(同図(n))が正方向に流れ
る。やがて、時刻t2になると、ドライブ信号VAは低レベ
ルとなり、ドライバ回路2の出力信号V2(同図(i))
が低レベルとなって、スイッチング素子SW2はオフとな
る。このとき、負荷回路を流れていた電流は共振作用に
より流れ続けようとし、容量成分C4を充電、容量成分C3
を放電し、時刻t3でスイッチング素子SW1を負方向に流
れるまで、素子電圧V3が上昇して行く。これに同期し
て、容量成分Csの充電電圧V6(同図(l))も上昇して
行く。容量成分Csの充電電圧V6の上昇に伴う充電電流に
より、ドライブ信号VBが低レベルであるにも拘わらず、
電流IBが流れて、ANDゲートG1の入力信号V4(同図
(e))のレベルが上昇し、時刻t4までに、入力信号V4
が高レベルとなるが、充電電圧V6の上昇中においては、
電圧信号V7は低レベルではなく、トランジスタTr5がオ
ンしており、ゲート信号V8は低レベルであるので、入力
信号V4はANDゲートG1を通過せず、ドライバ回路1の入
力信号V9は高レベルにはならない。したがって、ドライ
バ回路1の出力信号V1が高レベルになることもなく、ス
イッチング素子SW1が正方向にオンすることはない。時
刻t4でドライブ信号VBが高レベルとなり、電流IB′に応
じた電流IBが流れ、且つ、素子電圧V3が上昇を完了して
電圧信号V7が低レベルになると、トランジスタTr5がオ
フしてゲート信号V8が高レベルとなり、入力信号V4がAN
DゲートG1を通過して、ドライバ回路1の入力信号V9
高レベルとなる。このため、ドライバ回路1の出力信号
V1が高レベルとなって、スイッチング素子SW1がオンし
て、電流I1(同図(m))が正方向に流れる。次に、時
刻t5でドライブ信号VBが低レベルとなってスイッチング
素子SW1が再びオフし、この繰り返しによって、負荷Z
に電力が供給されるものである。 以上のように、本実施例にあっては、容量成分Csの充
電電圧V6と同期する素子電圧V3が上昇を完了していない
ときには、ゲート信号V8を低レベルとして、ドライバ回
路1への入力信号V9を低レベルに保持するようにしたの
で、従来例のように、素子電圧V3の上昇途中でドライバ
回路1の出力信号V1が高レベルとなるような不都合は防
止できるものである。 実施例2 第3図は本発明の第2実施例の回路図であり、第4図
はその動作波形図である。本実施例にあっては、カレン
トミラー回路3,4を含む信号伝達回路と等価なダミーの
信号伝達回路を設けて、このダミーの信号伝達回路に電
流Icが流れているときには、ANDゲートG1の信号通過を
禁止するようにしたものである。 ダミーの信号伝達回路は、トランジスタTr6,Tr7,Tr
8、ダイオードD2、及び抵抗R7よりなり、これらは、そ
れぞれトランジスタTr3,Tr4,Tr2、ダイオードD1、及
び抵抗R3と同一の特性の素子を使用し、且つ、同一の接
続関係で接続してある。ただし、トランジスタTr8のベ
ース・エミッタ間はショートさせてある。抵抗R7の両端
に生じる電圧信号V7と、抵抗R3の両端に生じる電圧信号
V4は、NANDゲートG2に入力されている。NANDゲートG2
出力は、ゲート信号V8として、ANDゲートG1の片側の入
力とされている。 この回路にあっては、トランジスタTr8は、トランジ
スタTr2の容量成分Csとほぼ同じ容量成分Cs′を持つこ
とになる。故に、素子電圧V3の上昇時には、容量成分Cs
及びCs′への充電電流による不必要な出力は、電圧信号
V4とV7に共通に現れることになり、このとき、NANDゲー
トG2から出力されるゲート信号V8は低レベルとなる。ま
た、ドライブ信号VBが高レベルとなって、電流IB′,IB
が流れたときに生じる正規の出力は、電圧信号V4にのみ
現れ、電圧信号V7には現れない。このとき、NANDゲート
G2から出力されるゲート信号V8は高レベルとなる。 以下、第4図を参照しながら、上記の動作について詳
説する。時刻t0において、ドライブ信号VB(第4図
(b))が低レベルとなると、電流IB′,IB(同図
(c),(d))が流れなくなり、電圧信号V4(同図
(f))は低レベルとなり、ドライバ回路1の入力信号
V9(同図(i))及び出力信号V1(同図(k))は低レ
ベルとなり、スイッチング素子SW1はオフする。このと
き、素子電圧V3(同図(l))はスイッチング素子S
W1,SW2の容量成分C3,C4によって傾斜的に減少して行
く。負荷回路に流れていた電流は共振作用により流れ続
けようとし、やがてスイッチング素子SW2を負方向に流
れる。また、容量成分Cs及びCs′の電荷は、ダイオード
D1及びD2を通じ、コンデンサC2を介して放出される。時
刻t1でドライブ信号VA(同図(a))が高レベルとな
り、出力信号V2(同図(j))が高レベルとなって、ス
イッチング素子SW2がオンして、やがて電流I2(同図
(n))が正方向に流れる。時刻t2になると、ドライブ
信号VAが低レベルとなり、スイッチング素子SW2はオフ
し、負荷回路に流れていた電流は共振作用により流れ続
けようとし、スイッチング素子SW1を負方向に流れるこ
とになる。素子電圧V3は、先程とは逆に傾斜的に増加し
て行き、容量成分Cs,Cs′の各充電電圧V6,V10(同図
(m))もそれぞれ上昇して行く。このとき、電流IB
IC(同図(d),(e))により、カレントミラー回路
4,6のトランジスタTr4,Tr7に電流が流れ、時刻t3にて
電圧信号V4,V7(同図(f),(g))が共に高レベル
となる。これにより、ゲート信号V8(同図(h))は低
レベルとなるため、電圧信号V4(同図(f))が高レベ
ルであるにも拘わらず、ドライバ回路1の入力信号V
9(同図(i))は低レベルに保持され、スイッチング
素子SW1はオンしない。 時刻t4で容量成分Cs,Cs′は充電完了となり、電流IC
が流れなくなり、電圧信号V7は低レベルとなる。したが
って、ゲート信号V8は高レベルとなる。一方、ドライブ
信号VBが高レベルとなり、電流IB′に基づく電流IBが流
れることにより、電圧信号V4は高レベルを維持し続け
る。この電圧信号V4はANDゲートG1を通過して、ドライ
バ回路1の入力信号V9となり、ドライバ回路1の電圧信
号V1が高レベルとなることにより、スイッチング素子SW
1がオンとなり、やがて電流I1(同図(o))が正方向
に流れる。その後、時刻t5でドライブ信号VBが再び低レ
ベルとなり、以下、この繰り返しにより負荷Zに高周波
電力を供給するものである。 このように、本実施例にあっては、実際の信号伝達回
路と等価なダミーの信号伝達回路を設けて、容量成分Cs
への充電電流が流れている期間中は、スイッチング素子
SW1がオンされないようにしたので、信頼性を高くする
ことができるものである。 実施例3 第5図は本発明の第3実施例の要部回路図である。本
実施例にあっては、第3図の回路におけるトランジスタ
Tr8を、トランジスタTr2の容量成分Csとほぼ同じ容量の
コンデンサC8に置き換えたものであり、その他の回路構
成及び動作については、第3図の回路と同様である。こ
の場合にも、素子電圧V3の上昇による容量成分Csへの充
電電流を、コンデンサC8への充電電流として検出するこ
とができ、同様の効果が期待できるものである。 実施例4 第6図は本発明の第4実施例の要部回路図である。本
実施例にあっては、信号伝達回路として、不飽和領域で
動作するカレントミラー回路3,4の代わりに、飽和領域
で動作するスイッチング回路を用いている。この信号伝
達回路にあっては、トランジスタTr4は抵抗R3を直列に
接続されて、コンデンサC2(図示せず)の両端に接続さ
れている。トランジスタTr4のベース・エミッタ間に
は、抵抗R9が接続されている。トランジスタTr4のベー
スは、トランジスタTr2のコレクタに接続されている。
ドライブ信号VBが高レベルのときには、抵抗R8を介して
トランジスタTr2にベース電流が流れて、トランジスタT
r2がオンする。このとき、抵抗R9を介して電流が流れ、
抵抗R9に生じる電圧により、トランジスタTr4がオン
し、抵抗R3に電流が流れ、抵抗R3に信号V4が生じて、信
号伝達が行われる。ドライブ信号VBが低レベルのときに
は、信号V4も低レベルとなる。このような信号伝達回路
においても、トランジスタTr2がオフしている状態にお
いて、そのコレクタ・エミッタ間の容量成分Csへの充電
電流により、信号V4が高レベルとなることがあるので、
本発明を適用する意義がある。そこで、本実施例にあっ
ては、トランジスタTr7,Tr8、ダイオードD2、及び抵抗
R10よりなるダミー信号伝達回路を設けている。これら
は、それぞれトランジスタTr4,Tr2、ダイオードD1、及
び抵抗R9と同一の特性の素子を使用し、且つ、同一の接
続関係で接続してある。ただし、トランジスタTr8のベ
ース・エミッタ間はショートさせてある。本実施例の動
作は第3図回路と同様である。 なお、フルブリッジ構成のインバータ装置、つまり、
第3及び第4のスイッチング素子の直列回路を直流電源
Vと並列に接続し、負荷回路を第1及び第2のスイッチ
ング素子の接続点と第3及び第4のスイッチング素子の
接続点との間に接続し、互いに対角方向のスイッチング
素子を同時にオン・オフし、負荷回路に交番する電流を
供給するようにしたインバータ装置においても、本発明
を適用することができる。 (発明の効果) 本発明は上述のように、直流電源と、直流電源の両端
に接続された第1及び第2のスイッチング素子の直列回
路と、負極側が前記第1及び第2のスイッチング素子の
接続点に接続された第1の平滑コンデンサと、前記第1
の平滑コンデンサの両端に接続され、前記直流電源の正
極側に接続される前記第1のスイッチング素子をオンオ
フする第1のドライバ回路と、負極側が前記第2のスイ
ッチング素子と同電位に接続された第2の平滑コンデン
サと、前記第2の平滑コンデンサの両端に接続され、前
記第1のスイッチング素子と同時にオンしないように前
記第2のスイッチング素子をオンオフする第2のドライ
バ回路と、前記第2の平滑コンデンサの両端に接続さ
れ、前記第1及び前記第2のドライバ回路にドライブ信
号を出力する発振回路と、前記第1あるいは第2のスイ
ッチング素子の少なくとも一方の両端に接続され共振回
路を含んでなる負荷回路と、前記発振回路から前記第1
のドライバ回路の信号入力端子にドライブ信号を伝達す
る信号伝達回路とを備え、 前記信号伝達回路は、前記発振回路の出力を受けてオ
ンオフされる第3のスイッチング素子と、前記第3のス
イッチング素子の出力信号を受けて連動動作し、前記第
1の平滑コンデンサの正極側及び前記第1のドライバ回
路の信号入力端子間に介挿される第4のスイッチング素
子とを備えてなるインバータ装置において、 前記第3のスイッチング素子のオフ時、且つ、前記共
振回路と前記第1の平滑コンデンサと前記信号伝達回路
とを含んでなる閉回路中に電流が流れている間は、第1
のスイッチング素子をオンさせる信号の伝達を禁止する
ゲート回路を設けたので、信号伝達回路の容量成分に流
れる充電電流により第1のスイッチング素子が間違って
オンするような不都合を防止でき、信頼性の向上を図れ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の回路図、第2図は同上の動
作波形図、第3図は本発明の第2実施例の回路図、第4
図は同上の動作波形図、第5図は本発明の第3実施例の
要部回路図、第6図は本発明の第4実施例の要部回路
図、第7図は従来例の回路図、第8図は同上の動作波形
図である。 Vは直流電源、SW1,SW2はスイッチング素子、3,4はカ
レントミラー回路、5は発振回路、VA,VBはドライブ信
号、Cs,Cs′は容量成分、G1はANDゲートである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.直流電源と、 直流電源の両端に接続された第1及び第2のスイッチン
    グ素子の直列回路と、 負極側が前記第1及び第2のスイッチング素子の接続点
    に接続された第1の平滑コンデンサと、 前記第1の平滑コンデンサの両端に接続され、前記直流
    電源の正極側に接続される前記第1のスイッチング素子
    をオンオフする第1のドライバ回路と、 負極側が前記第2のスイッチング素子と同電位に接続さ
    れた第2の平滑コンデンサと、 前記第2の平滑コンデンサの両端に接続され、前記第1
    のスイッチング素子と同時にオンしないように前記第2
    のスイッチング素子をオンオフする第2のドライバ回路
    と、 前記第2の平滑コンデンサの両端に接続され、前記第1
    及び前記第2のドライバ回路にドライブ信号を出力する
    発振回路と、 前記第1あるいは第2のスイッチング素子の少なくとも
    一方の両端に接続され共振回路を含んでなる負荷回路
    と、 前記発振回路から前記第1のドライバ回路の信号入力端
    子にドライブ信号を伝達する信号伝達回路とを備え、 前記信号伝達回路は、前記発振回路の出力を受けてオン
    オフされる第3のスイッチング素子と、前記第3のスイ
    ッチング素子の出力信号を受けて連動動作し、前記第1
    の平滑コンデンサの正極側及び前記第1のドライバ回路
    の信号入力端子間に介挿される第4のスイッチング素子
    とを備えてなるインバータ装置において、 前記第3のスイッチング素子のオフ時、且つ、前記共振
    回路と前記第1の平滑コンデンサと前記信号伝達回路と
    を含んでなる閉回路中に電流が流れている時は、前記第
    1のスイッチング素子をオンさせる信号の伝達を禁止す
    るゲート回路を設けたことを特徴とするインバータ装
    置。
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