JPH0715949A - 電力変換装置のゲート駆動回路 - Google Patents

電力変換装置のゲート駆動回路

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JPH0715949A
JPH0715949A JP15594093A JP15594093A JPH0715949A JP H0715949 A JPH0715949 A JP H0715949A JP 15594093 A JP15594093 A JP 15594093A JP 15594093 A JP15594093 A JP 15594093A JP H0715949 A JPH0715949 A JP H0715949A
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JP
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voltage
reverse bias
power supply
semiconductor switch
drive circuit
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JP15594093A
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Yasushi Matsushita
泰 松下
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電力変換装置が運転を開始する際に、電圧駆動
形半導体スイッチ素子用ゲート駆動回路の逆バイアス電
圧を、余分なパルストランスを使用せずに確立して、誤
オンによるアーム短絡の恐れを回避できるようにするこ
とにある。 【構成】逆バイアスコンデンサ18の電圧を検出する電
圧検出手段と、IGBTのゲート・エミッタ間に接続し
た短絡トランジスタ31とを設け、前記電圧が所定値以
上のときのみ短絡トランジスタ31をオフすることで、
逆バイアスコンデンサ18の電圧が低いときにIGBT
が誤オンするのを防止する。IGBTを直列接続して電
力変換装置を構成する際は、正極側のパルストランスが
負極側の逆バイアスコンデンサ18へ電力を供給し、且
つ負極側のパルストランスが正極側の逆バイアスコンデ
ンサ18へ電力を供給することで、電力変換装置の運転
開始に先立って逆バイアスコンデンサ18を確実に充電
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力変換装置を構成
している電圧駆動形半導体スイッチ素子をオン・オフ動
作させる電力変換装置のゲート駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は電圧駆動形半導体スイッチ素子の
ゲート信号発生部とゲート駆動回路の第1従来例を示し
た回路図である。図6の第1従来例回路において、ゲー
ト信号発生部はオン信号発令器2,高周波パルス発生器
3,論理積素子4と5,トランジスタ6と7,反転素子
8及び抵抗9とで構成しており、その動作は次の通りで
ある。即ち論理積素子4は、高周波パルス発生器3が出
力する高周波パルス信号の反転信号と、オン信号発令器
2が出力する所定時間幅のオン信号との論理積を演算す
るので、トランジスタ6は前記高周波パルス信号の周波
数に従ってオン・オフ動作する。一方論理積素子5も高
周波パルス発生器3が出力する高周波パルス信号とオン
信号発令器2が出力する所定時間幅のオン信号との論理
積を演算するので、トランジスタ7もトランジスタ6と
同じ周波数でオン・オフ動作するが、トランジスタ6の
オン・オフ動作と、トランジスタ7のオン・オフ動作と
には180度の位相差がある。
【0003】ゲート駆動回路10の入力側に設けた第1
パルストランス11は、トランジスタ6の高周波パルス
出力を絶縁し、ダイオード13を介して出力する。同じ
くゲート駆動回路10の入力側に設置している第2パル
ストランス12もトランジスタ7の高周波パルス出力を
絶縁し、ダイオード14を介して出力する。ダイオード
13のカソードとダイオード14のカソードとはつき合
わせ接続となっているので、第1パルストランス11と
第2パルストランス12とは並列接続となる。前述した
ようにトランジスタ6の出力パルスとトランジスタ7の
出力パルスとには 180度の位相差があるので、A10−D
10間にはオン信号発令器2が出力するオン信号と同一波
形の電圧が現れる。この電圧がオン電流制限用に設けて
いる抵抗21を介して電圧駆動形半導体スイッチ素子と
してのIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタの
略称)1のゲートに印加され、このIGBT1をターン
オンさせる。
【0004】このようにオン信号を高周波変調すること
で、位相が 180度ずれている2組の高周波パルス信号を
発生させ、これら両パルス信号を別個のパルストランス
で絶縁した後、合成して元のオン信号と同一波形の電圧
を得るように回路を構成すれば、パルストランスを小形
化することができる。第1パルストランス11の2次側
巻線にはタップB10を設け、このタップB10にダイオー
ド15を接続する。第2パルストランス12の2次側巻
線にもタップC10を設け、このタップC10にダイオード
16を接続する。ダイオード15とダイオード16のカ
ソード同士を結合し、この結合部に抵抗22を介して逆
バイアスコンデンサ18を接続しているので、前述した
IGBT1のオン期間中に、逆バイアスコンデンサ18
の静電容量と抵抗22の抵抗値とで定まる時定数に従っ
て、この逆バイアスコンデンサ18は充電される。
【0005】所定時間が経過してオン信号が消滅する
と、トランジスタ6と7はオフとなり、第1パルストラ
ンス11と第2パルストランス12の1次側電圧は零、
従ってA10−D10間の電圧も零になるから、ゲート用ト
ランジスタ19のベース電位も零となり、このゲート用
トランジスタ19がオンする。このときIGBT1のゲ
ートに蓄積されていた電荷はゲート用トランジスタ19
と抵抗24とを介して、ゲートの静電容量と抵抗24の
抵抗値とで定まる時定数に従って放電し、最終的には逆
バイアス電圧(逆バイアスコンデンサ18の電圧)がE
10−F10間に印加され、IGBT1はターンオフする。
【0006】図7は図6で既述の第1従来例回路の各部
の動作を示した動作波形図であって、図6はオン信号
発令器2が出力するオン信号波形の変化、図6は高周
波パルス発生器3が出力する高周波パルス信号の変化、
図6は第1パルストランス11の1次側電圧の変化、
図6は第2パルストランス12の1次側電圧の変化、
図6はA10−D10間の電圧の変化、図6は逆バイア
スコンデンサ18の電圧の変化、図6はゲート駆動回
路10の出力電流の変化をそれぞれが示している。
【0007】この図7において、オン信号発令器2はt
0 時点からt10時点までの期間オン信号を出力(図7
参照)しているが、高周波パルス発生器3は連続して
(即ちt0 以前も、且つt10以後も)高周波パルス信号
を出力(図7参照)している。前記オン信号をこの高
周波パルス信号で変調することで、第1パルストランス
11の1次側電圧と第2パルストランス12の1次側電
圧とは、周波数が同じで相互に 180度の位相差を保った
高周波パルス信号波形(図7,参照)となる。ダイ
オード13とダイオード14とを介してこの両電圧を合
成した結果がA10−D10間電圧であって、これは図7
に図示のように、オン信号発令器2が出力するオン信号
と全く同じ波形となる。
【0008】オン信号が発令されるt0 時点を起点にし
て、逆バイアスコンデンサ18は抵抗22を介して充電
を開始し、その電圧は徐々に上昇するが、IGBT1が
ターンオフを開始するt10時点からは、この逆バイアス
コンデンサ18がIGBT1へ逆バイアス電流を流すの
で、その電圧は徐々に低下(図7参照)する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8は図6に図示のゲ
ート信号発生部とゲート駆動回路を備えた電圧駆動形半
導体スイッチ素子で構成している電力変換装置の部分を
示した回路図である。この図8に図示のように、電圧駆
動形半導体スイッチ素子としてのIGBT1とIGBT
51とを直列にして直流電源110 に接続し、IGBT1
とIGBT51とを交互にオン・オフさせることによ
り、両IGBT1と51との結合点に接続した負荷111
へ変換した電力を供給できるのは周知である。ここでI
GBT1は図6で既述のゲート駆動回路10からの指令
により、IGBT51も同じ構成のゲート駆動回路60
からの指令により交互にオン・オフ動作する。
【0010】IGBT1と51がいずれもオフ状態のと
きに、例えば一方のIGBT51がターンオンすると、
他方のIGBT1には大きな変化率の電圧dV/dt が印加
される。ところでIGBT1には(勿論IGBT51に
も)寄生コンデンサがある。この寄生コンデンサの静電
容量をCieとすると、大きな変化率の電圧dV/dt が印加
された場合にIGBT1には下記の数1に示すパルス電
流Iが流れる。
【0011】
【数1】I=Cie・(dV/dt ) このパルス電流IによりIGBT1のゲート・エミッタ
間電圧が上昇し、その電圧がしきい値電圧を越えると、
IGBT1にはオン信号が与えられていないにもかかわ
らず勝手にオンしてしまう。このときIGBT51は既
にオンしているので、IGBT1とIGBT51とが共
にオンすることにより直流電源110 を短絡してしまう。
所謂アーム短絡である。このアーム短絡により直流電源
110 から過大な短絡電流がIGBT1と51とに流れ、
これらを破壊してしまうおそれがある。
【0012】しかしながら、大きな変化率の電圧dV/dt
によるゲート・エミッタ間電圧の充電は逆バイアス電圧
値を始点にしてここからの充電になるので、IGBTに
十分に大きな逆バイアス電圧を印加しておくとしきい値
電圧に到達しないから、誤オンすることもない。しかし
ながら図6で既述した従来のゲート駆動回路10は、オ
ン信号発生時点を起点にして逆バイアスコンデンサ18
の充電を開始するので、逆バイアスコンデンサ18の電
圧が所定値に達するまでには時間がかかる。特に停止状
態の電力変換装置が運転を開始してIGBT51がター
ンオンする際は、IGBT1に属しているゲート駆動回
路10にはオン信号が与えられていない。従ってゲート
駆動回路10に属している逆バイアスコンデンサ18の
電圧はこの時点では零である。それ故、前述した現象に
よりIGBT51がターンオンする際にIGBT1は誤
オンしてアーム短絡状態となる。
【0013】図9は図8に図示の電力変換装置が運転を
開始する際の各部の動作を示した動作波形図であって、
図9はIGBT51に属するゲート駆動回路60のオ
ン信号の変化、図9はIGBT51に属するゲート駆
動回路60の逆バイアス電圧の変化、図9はIGBT
1に属するゲート駆動回路10のオン信号の変化、図9
はIGBT1に属するゲート駆動回路10の逆バイア
ス電圧の変化、図9はIGBT51の電圧変化、図9
はIGBT1の電圧変化、図9はIGBT1のゲー
ト・エミッタ間電圧の変化、図9はIGBT51のゲ
ート・エミッタ間電圧の変化、図9はIGBT1とI
GBT51とを流れる短絡電流の変化をそれぞれが示し
ている。
【0014】図9において、電力変換装置が運転を開始
する時点tS 以前では、IGBT1と51は共にオフ状
態にあるので、それぞれが直流電源110 の電圧を半分ず
つ分担している。tS 時点でゲート駆動回路60へオン
信号が与えられるとIGBT51がターンオンし、この
ときIGBT1には大きな変化率の電圧dV/dt が印加
(図9参照)されるが、この時点でIGBT1に属す
るゲート駆動回路10の逆バイアス電圧は零(図9参
照)である。そのために前述した理由により、オン信号
が与えられていないIGBT1のゲート・エミッタ間電
圧がしきい値電圧を越え(図9参照)てしまう。その
結果IGBT1が誤オンして、短絡電流が流れる(図9
参照)。
【0015】図10は電圧駆動形半導体スイッチ素子の
ゲート信号発生部とゲート駆動回路の第2従来例を示し
た回路図であるが、この図10の第2従来例回路に図示
のIGBT1,オン信号発令器2,高周波パルス発生器
3,論理積素子4と5,トランジスタ6と7,反転素子
8,抵抗9,21,24,第1パルストランス11,第
2パルストランス12,ダイオード13,14,17,
逆バイアスコンデンサ18,及びゲート用トランジスタ
19の名称・用途・機能は、図6で既述の第1従来例回
路の場合と同じであるから、これらの説明は省略する。
【0016】前述した第1従来例回路では、電力変換装
置が運転を開始する際に逆バイアス電圧が確立していな
いのが原因で、一方のIGBTがターンオンする際に他
方のIGBTが誤オンしてしまう不具合を生じてしまう
が、図10の第2従来例回路ではこのような不具合を排
除する考慮が払われている。即ち高周波パルス発生器3
が出力する高周波パルス信号に対応して動作するトラン
ジスタ25と、トランジスタ25の出力を絶縁する第3
パルストランス26、第3パルストランス26の出力電
圧をダイオード27及び抵抗28を介して逆バイアスコ
ンデンサ18に印加してこの逆バイアスコンデンサ18
を充電する回路、とを付加することにより、電力変換装
置が運転を開始する時点で逆バイアス電圧を確立させ、
IGBTが誤オンしてアーム短絡事故となる恐れを未然
に防いでいる。
【0017】図11は図10に図示の第2従来例回路の
各部の動作を示した動作波形図であって、図11は図
示していない制御電源の状態、図11は電力変換装置
の運転状態、図11は第3パルストランス26の1次
側電圧の変化、図11は逆バイアスコンデンサ18の
電圧の変化、図11は主回路電圧の変化をそれぞれが
示している。
【0018】図10の第2従来例回路では、運転開始時
点tS 以前のtA 時点で、先ず図示していない制御電源
をオンにする。制御電源のオンによりゲート信号発生部
とゲート駆動回路20とに電力が供給されるので、高周
波パルス発生器3が作動し、その高周波パルス信号はト
ランジスタ25,第3パルストランス26,ダイオード
27,及び抵抗28を経て逆バイアスコンデンサ18を
する(図11,参照)。次いで逆バイアスコンデン
サ18の電圧が確立した後のtB 時点で図示していない
主回路電源をオンにし、その後のtS 時点から当該電力
変換装置の運転を開始すれば、逆バイアス電圧が確立し
ているので、大きな変化率の電圧dV/dtが印加されても
ゲート・エミッタ間電圧がしきい値電圧を越えず、従っ
て誤オンによりアーム短絡となる恐れも回避できる。
【0019】しかしながら図10の第2従来例回路に図
示のゲート信号発生部とゲート駆動回路20では、余分
のトランジスタ25や第3パルストランス26を必要と
するので、装置寸法が大きく且つ重量も大となる不都合
があるし、高価になる欠点も合わせて有する。そこでこ
の発明の目的は、電力変換装置が運転を開始する際に、
電圧駆動形半導体スイッチ素子用ゲート駆動回路の逆バ
イアス電圧を、余分なパルストランスを使用せずに確立
して、誤オンによるアーム短絡の恐れを回避できるよう
にすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の電力変換装置のゲート駆動回路は、パル
ストランスにより絶縁されたオン信号を電圧駆動形半導
体スイッチ素子のゲートへ与えると同時に、この電圧駆
動形半導体スイッチ素子をターンオフさせる逆バイアス
電源への電力も前記パルストランスから供給する構成の
ゲート駆動回路によりオン・オフ動作する電圧駆動形半
導体スイッチ素子の複数を直列にして直流電源の正極と
負極との間に接続し、正極側の電圧駆動形半導体スイッ
チ素子と負極側の電圧駆動形半導体スイッチ素子とを交
互にオン・オフ動作させて電力変換を行う電力変換装置
において、前記各ゲート駆動回路には、前記電圧駆動形
半導体スイッチ素子がターンオンするのを妨げるオン防
止手段と、オフ状態にあるこの電圧駆動形半導体スイッ
チ素子のゲート・エミッタ間電圧がしきい値電圧を越え
るのを妨げ得る値に前記逆バイアス電源の電圧が到達し
たことを検出する逆バイアス電源電圧検出手段とを備
え、この逆バイアス電源電圧検出手段が前記電圧を検出
するまでは前記オン防止手段を動作させておくものとす
る。
【0021】第1パルス列を絶縁する第1パルストラン
スの2次側出力と、前記第1パルス列とは位相が 180度
ずれている第2パルス列を絶縁する第2パルストランス
の2次側出力とを合成して得られるオン信号を電圧駆動
形半導体スイッチ素子のゲートへ与えると同時に、この
電圧駆動形半導体スイッチ素子をターンオフさせる逆バ
イアス電源へも前記パルストランスから電力を供給する
構成のゲート駆動回路によりオン・オフ動作する電圧駆
動形半導体スイッチ素子の複数を直列にして直流電源の
正極と負極との間に接続し、正極側の電圧駆動形半導体
スイッチ素子と負極側の電圧駆動形半導体スイッチ素子
とを交互にオン・オフ動作させて電力変換を行う電力変
換装置において、前記各ゲート駆動回路には、前記電圧
駆動形半導体スイッチ素子がターンオンするのを妨げる
オン防止手段と、オフ状態にあるこの電圧駆動形半導体
スイッチ素子のゲート・エミッタ間電圧がしきい値電圧
を越えるのを妨げ得る値に前記逆バイアス電源の電圧が
到達したことを検出する逆バイアス電源電圧検出手段
と、正極側に属するゲート駆動回路の逆バイアス電源へ
負極側に属するゲート駆動回路の第1パルストランスと
第2パルストランスから電力を供給する回路と、負極側
に属するゲート駆動回路の逆バイアス電源へ正極側に属
するゲート駆動回路の第1パルストランスと第2パルス
トランスから電力を供給する回路とを備え、前記逆バイ
アス電源電圧検出手段が前記電圧を検出するまでは、こ
の逆バイアス電源電圧検出手段が属しているゲート駆動
回路の前記オン防止手段を動作させておくものとする。
【0022】又は、正極側に属するゲート駆動回路の逆
バイアス電源へ負極側に属するゲート駆動回路の第1パ
ルストランス或いは第2パルストランスのいずれかから
電力を供給する回路と、負極側に属するゲート駆動回路
の逆バイアス電源へ正極側に属するゲート駆動回路の第
1パルストランス或いは第2パルストランスのいずれか
から電力を供給する回路とを備え、前記逆バイアス電源
電圧検出手段が前記電圧を検出するまでは、この逆バイ
アス電源電圧検出手段が属しているゲート駆動回路の前
記オン防止手段を動作させておくものとする。
【0023】前記オン防止手段は前記電圧駆動形半導体
スイッチ素子のゲート・エミッタ間に接続した半導体ス
イッチ素子と、この半導体スイッチ素子へオン・オフ動
作信号を与えるホトトランジスタとで構成し、前記逆バ
イアス電源電圧検出手段はその検出電圧が前記電圧値に
達した際に動作するツェナーダイオードにホトダイオー
ドを直列接続して構成し、且つオン防止手段の構成要素
である前記ホトトランジスタと、逆バイアス電源電圧検
出手段の構成要素である前記ホトダイオードとでホトカ
プラを構成するものとする。
【0024】
【作用】この発明は、オン信号を絶縁するパルストラン
スの2次側出力で電圧駆動形半導体スイッチ素子をター
ンオンさせると共に、当該電圧駆動形半導体スイッチ素
子をターンオフさせるための逆バイアス電源へも、前記
オン信号出力時に前記パルストランス2次側から電力を
供給する構成のゲート駆動回路ににおいて、前記電圧駆
動形半導体スイッチ素子がターンオンするのを妨げるオ
ン防止手段と、前記逆バイアス電源の電圧を検出する逆
バイアス電源電圧検出手段とを設ける。オフ状態にある
電圧駆動形半導体スイッチ素子に変化率が大なる電圧が
印加されてゲート・エミッタ間電圧がしきい値電圧を越
えると、この電圧駆動形半導体スイッチ素子はオン信号
が与えられていなくても誤オンしてしまうが、逆バイア
ス電源電圧が十分に高ければこの誤オンを防止できる。
そこで逆バイアス電源電圧が誤オンを防止できる値に到
達したことを逆バイアス電源電圧検出手段が検出するま
では、前記オン防止手段を作動させておくものである。
【0025】複数の電圧駆動形半導体スイッチ素子を直
列にして直流電源に接続し、各電圧駆動形半導体スイッ
チ素子を交互にオン・オフ動作させる構成の電力変換装
置では、正極側の電圧駆動形半導体スイッチ素子に属す
るゲート駆動回路のパルストランスが負極側の電圧駆動
形半導体スイッチ素子に属するゲート駆動回路の逆バイ
アス電源へ電力を供給し、負極側の電圧駆動形半導体ス
イッチ素子に属するゲート駆動回路のパルストランスが
正極側の電圧駆動形半導体スイッチ素子に属するゲート
駆動回路の逆バイアス電源へ電力を供給する構成とし、
各電圧駆動形半導体スイッチ素子には前記オン防止手
段、各逆バイアス電源には前記電圧検出手段を付属させ
る。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を表した回路図で
あって、請求項1と2とに対応する。この図1の第1実
施例回路に図示の電圧駆動形半導体スイッチ素子として
のIGBT1,オン信号発令器2,高周波パルス発生器
3,論理積素子4と5,トランジスタ6と7,反転素子
8,抵抗9,21,22,23,24,第1パルストラ
ンス11,第2パルストランス12,ダイオード13,
14,15,16,17,逆バイアスコンデンサ18,
ゲート用トランジスタ19の名称・用途・機能は、図6
で既述の第1従来例回路の場合と同じであるから,これ
らの説明は省略する。
【0027】図1の第1実施例回路では、短絡トランジ
スタ31と抵抗32及びホトトランジスタ33で構成し
たオン防止手段をIGBT1のゲート・エミッタ間に接
続し、ホトダイオード34とツェナーダイオード35で
構成した逆バイアス電源電圧検出手段を、逆バイアス電
源としての逆バイアスコンデンサ18に並列に接続す
る。尚、オン防止手段の構成要素であるホトトランジス
タ33と、逆バイアス電源電圧検出手段の構成要素であ
るホトダイオード34とは分離して図示しているが、こ
の両者は一体になってホトカプラを構成している。
【0028】ゲート駆動回路30の運転の開始と共に、
第1パルストランス11と第2パルストランス12は、
ダイオード15と16及び抵抗22を介して逆バイアス
コンデンサ18へ電力供給を開始するので、その電圧は
徐々に上昇するが、逆バイアスコンデンサ18の電圧が
所定値に達するまでは、ツェナーダイオード35は動作
しない。従ってホトカプラを構成しているホトダイオー
ド34には電流が流れないので、ホトトランジスタ33
はオフ状態である。ホトトランジスタ33がオフの場合
は、短絡トランジスタ31のベースはコレクタと同電位
になるので、この短絡トランジスタ31はオンしてIG
BT1のゲート・エミッタ間を短絡するから、IGBT
1を順バイアスしてこれをターンオンするのを妨げてい
る。
【0029】逆バイアスコンデンサ18の電圧が所定値
に達するとツェナーダイオード35が導通してホトダイ
オード34に電流が流れるので、ホトトランジスタ33
がオンとなる。その結果、短絡トランジスタ31のベー
スはエミッタと同電位になり、この短絡トランジスタ3
1はターンオフするので、IGBT1のゲートへ順バイ
アス電流を流すことができるようになる。
【0030】図2は本発明の第2実施例を表した回路図
であって、請求項3と4とに対応する。この図2の第2
実施例回路は、電圧駆動形半導体スイッチ素子としての
IGBT1とIGBT51とを直列に接続し、この直列
接続回路を図示していない直流電源に接続して電力変換
装置の部分を構成している。直流電源の正極側に接続し
ているIGBT1はゲート駆動回路40によりオン・オ
フ動作し、同じ直流電源の負極側に接続しているIGB
T51はゲート駆動回路90によりオン・オフ動作する
のであるが、一方のIGBT1がオンのときは他方のI
GBT51はオフであり、且つ一方のIGBT1がオフ
のときは他方のIGBT51はオンとなる動作を交互に
繰り返す。ここでゲート駆動回路40とこれにオン信号
を与えるゲート信号発生部とを構成している各構成要素
の名称・用途・機能は、第1パルストランス41と第2
パルストランス42の2次側巻線がタップ付きではなく
2組の巻線で構成していることを除けば、すべて図1の
第1実施例回路と同じであるから、各構成要素の名称・
用途機能の説明は省略する。ゲート駆動回路90とこれ
にオン信号を与えるゲート信号発生部とを構成している
各構成要素の名称・用途・機能は、符号が異なっている
ことを除けば、すべてゲート駆動回路40とこれにオン
信号を与えるゲート信号発生部と同じである。
【0031】本発明では、正極側に属するゲート駆動回
路40の第1パルストランス41と第2パルストランス
42とから、ダイオード15と16及び抵抗72を介し
て、負極側に属するゲート駆動回路90の逆バイアスコ
ンデンサ68へ電力を供給し、負極側に属するゲート駆
動回路90の第1パルストランス91と第2パルストラ
ンス92とから、ダイオード65と66及び抵抗22を
介して、正極側に属するゲート駆動回路40の逆バイア
スコンデンサ18へ電力を供給する構成にしている。
【0032】図3は図2に図示の第2実施例回路の各部
の動作を表した動作波形図であって、図3は正極側の
オン信号発令器2の出力信号の変化、図3は正極側の
高周波パルス発生器3の出力信号の変化、図3は正極
側の第1パルストランス41の1次側電圧の変化、図3
は正極側の第2パルストランス42の1次側電圧の変
化、図3は正極側のゲート駆動回路40のA40−D40
間電圧の変化、図3は正極側の逆バイアスコンデンサ
18の電圧の変化、図3は負極側の逆バイアスコンデ
ンサ68の電圧の変化、図3は正極側のホトダイオー
ド34の入力電流の変化、図3は正極側のゲート駆動
回路40のE40−F40間電圧の変化をそれぞれが表して
いる。
【0033】図3の動作波形図において、t0 時点にオ
ン信号が発令されているが、この時点では短絡トランジ
スタ31がオン状態にあるので、IGBT1のゲート・
エミッタ間電圧(即ちゲート駆動回路40の出力である
40−F40間電圧)はほぼ零である(図3参照)か
ら、IGBT1はオンしない。且つオン信号発令と同時
に、逆バイアスコンデンサ18は第1パルストランス4
1と第2パルストランス42とから電力の供給を受け
て、その電圧を所定の時定数に従って上昇させている。
逆バイアスコンデンサ18の電圧が上昇して、t1 時点
にツェナーダイオード35の動作電圧に達すると、ホト
ダイオード34に電流が流れ(図3参照)で短絡トラ
ンジスタ31がオフするので、E40−F40間電圧が上昇
し、IGBT1を順バイアスさせることができるように
なる。
【0034】図4は本発明の第3実施例を表した回路図
であって、請求項5と6とに対応するが、この図4の第
3実施例回路は、正極側に属するゲート駆動回路50の
2つのパルストランスのうちのいずれか一方(図4では
第1パルストランス41)のみの2次側が2巻線になっ
ていて、この第1パルストランス41からダイオード1
5と抵抗72とを介して負極側のゲート駆動回路100 の
逆バイアスコンデンサ68へ電力を供給し、負極側に属
するゲート駆動回路100 の2つのパルストランスのうち
のいずれか一方(図4では第1パルストランス91)の
みの2次側が2巻線になっていて、この第1パルストラ
ンス91からダイオード65と抵抗22とを介して正極
側のゲート駆動回路50の逆バイアスコンデンサ18へ
電力を供給するところが、図2で既述の第2実施例回路
とは異なっているが、これ以外はすべて図2で既述の第
2実施例回路と同じであるから、その説明は省略する。
【0035】図5は図4に図示の第4実施例回路の各部
の動作を表した動作波形図であるが、この図5の〜
の項目は前述した図3の〜の項目と同じであるか
ら、それぞれの説明は省略する。前述した図3とこの図
5とでは、逆バイアスコンデンサへ2つのパルストラン
スから電力を供給するか、それとも1つのパルストラン
スから電力を供給するかが相違点であり、これが原因で
に図示の逆バイアスコンデンサ68の電圧変化波形が
少し異なっている。
【0036】
【発明の効果】従来の電圧駆動形半導体スイッチ素子の
ゲート駆動回路では、オン信号を第1の高周波パルス信
号とこの第1高周波パルス信号と周波数は同じであるが
位相が180度ずれている第2の高周波パルス信号とに変
調し、第1パルストランスが第1高周波パルス信号を絶
縁し、第2パルストランスが第2高周波パルス信号を絶
縁する。これら第1パルストランスの出力と第2パルス
トランスの出力とを合成して得られる前記パルス信号と
同じ波形の電圧を前記電圧駆動形半導体スイッチ素子の
ゲート・エミッタ間に印加することで、この電圧駆動形
半導体スイッチ素子をターンオンさせるが、このような
構成にすることでパルストランスの小形化を図ってい
る。更にこれら2組のパルストランスはオン信号が出力
している期間中に当該電圧駆動形半導体スイッチ素子を
ターンオフさせるための逆バイアス電源へも電力を供給
している。しかしながら前述したゲート駆動回路を備え
た電圧駆動形半導体スイッチ素子を直列接続し、この直
列回路を直流電源に接続して電力変換装置を構成した場
合、この電力変換装置を運転開始する時点では逆バイア
ス電源の電圧が確立していないので、他方の電圧駆動形
半導体スイッチ素子がターンオンする際に他方の電圧駆
動形半導体スイッチ素子が誤オンしてアーム短絡を生じ
る恐れがある。そこでこの発明では、逆バイアス電源の
電圧を検出する手段と、ゲート駆動回路の出力端子間,
即ち電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲート・エミッタ
間を短絡して、オン信号が与えられてもこの電圧駆動形
半導体スイッチ素子がオンするのを防ぐオン防止手段と
を設け、逆バイアス電源電圧が所定値以下ならばオン防
止手段を作動させて誤オンを防止し、アーム短絡による
機器の損傷や装置の停止を未然に防いでいる。
【0037】更に電圧駆動形半導体スイッチ素子を直列
接続して電力変換装置を構成する場合は、正極側のパル
ストランスが負極側の逆バイアス電源へ電力を供給し、
且つ負極側のパルストランスが正極側の逆バイアス電源
へ電力を供給する構成にすることで、この電力変換装置
は逆バイアス電源電圧が確立しないかぎり運転を開始で
きないようにして、一方の電圧駆動形半導体スイッチ素
子がリーンオンする際に他方の電圧駆動形半導体スイッ
チ素子が誤オンしてアーム短絡事故となる恐れを未然に
防止する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を表した回路図
【図2】本発明の第2実施例を表した回路図
【図3】図2に図示の第2実施例回路の各部の動作を表
した動作波形図
【図4】本発明の第3実施例を表した回路図
【図5】図4に図示の第4実施例回路の各部の動作を表
した動作波形図
【図6】電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲート信号発
生部とゲート駆動回路の第1従来例を示した回路図
【図7】図6で既述の第1従来例回路の各部の動作を示
した動作波形図
【図8】図6に図示のゲート信号発生部とゲート駆動回
路を備えた電圧駆動形半導体スイッチ素子で構成してい
る電力変換装置の部分を示した回路図
【図9】図8に図示の電力変換装置が運転を開始する際
の各部の動作を示した動作波形図
【図10】電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲート信号
発生部とゲート駆動回路の第2従来例を示した回路図
【図11】図10に図示の第2従来例回路の各部の動作
を示した動作波形図
【符号の説明】
1, 51 電圧駆動形半導体スイッチ素子としての
IGBT 2, 52 オン信号発令器 3, 53 高周波パルス発生器 4 54 論理積素子 5, 55 論理積素子 8, 58 反転素子 10, 60 ゲート駆動回路 11, 51 第1パルストランス 12, 52 第2パルストランス 18, 68 逆バイアス電源としての逆バイアスコ
ンデンサ 19, 69 ゲート用トランジスタ 20 ゲート駆動回路 30 ゲート駆動回路 31, 81 短絡トランジスタ 33, 83 ホトトランジスタ 34, 84 ホトダイオード 35, 85 ツェナーダイオード 40, 90 ゲート駆動回路 41, 91 第1パルストラン 42, 92 第2パルストランス 50,100 ゲート駆動回路 110 直流電源 111 負荷

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルストランスにより絶縁されたオン信号
    を電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲートへ与えると同
    時に、この電圧駆動形半導体スイッチ素子をターンオフ
    させる逆バイアス電源への電力も前記パルストランスか
    ら供給する構成のゲート駆動回路によりオン・オフ動作
    する電圧駆動形半導体スイッチ素子の複数を直列にして
    直流電源の正極と負極との間に接続し、正極側の電圧駆
    動形半導体スイッチ素子と負極側の電圧駆動形半導体ス
    イッチ素子とを交互にオン・オフ動作させて電力変換を
    行う電力変換装置において、 前記各ゲート駆動回路には、前記電圧駆動形半導体スイ
    ッチ素子がターンオンするのを妨げるオン防止手段と、
    オフ状態にあるこの電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲ
    ート・エミッタ間電圧がしきい値電圧を越えるのを妨げ
    得る値に前記逆バイアス電源の電圧が到達したことを検
    出する逆バイアス電源電圧検出手段とを備え、この逆バ
    イアス電源電圧検出手段が前記電圧を検出するまでは前
    記オン防止手段を動作させておくことを特徴とする電力
    変換装置のゲート駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電力変換装置のゲート駆
    動回路において、前記オン防止手段は前記電圧駆動形半
    導体スイッチ素子のゲート・エミッタ間に接続した半導
    体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子へオン・オ
    フ動作信号を与えるホトトランジスタとで構成し、前記
    逆バイアス電源電圧検出手段はその検出電圧が前記電圧
    値に達した際に動作するツェナーダイオードにホトダイ
    オードを直列接続して構成し、且つオン防止手段の構成
    要素である前記ホトトランジスタと、逆バイアス電源電
    圧検出手段の構成要素である前記ホトダイオードとでホ
    トカプラを構成することを特徴とする電力変換装置のゲ
    ート駆動回路。
  3. 【請求項3】第1パルス列を絶縁する第1パルストラン
    スの2次側出力と、前記第1パルス列とは位相が 180度
    ずれている第2パルス列を絶縁する第2パルストランス
    の2次側出力とを合成して得られるオン信号を電圧駆動
    形半導体スイッチ素子のゲートへ与えると同時に、この
    電圧駆動形半導体スイッチ素子をターンオフさせる逆バ
    イアス電源へも前記パルストランスから電力を供給する
    構成のゲート駆動回路によりオン・オフ動作する電圧駆
    動形半導体スイッチ素子の複数を直列にして直流電源の
    正極と負極との間に接続し、正極側の電圧駆動形半導体
    スイッチ素子と負極側の電圧駆動形半導体スイッチ素子
    とを交互にオン・オフ動作させて電力変換を行う電力変
    換装置において、 前記各ゲート駆動回路には、前記電圧駆動形半導体スイ
    ッチ素子がターンオンするのを妨げるオン防止手段と、
    オフ状態にあるこの電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲ
    ート・エミッタ間電圧がしきい値電圧を越えるのを妨げ
    得る値に前記逆バイアス電源の電圧が到達したことを検
    出する逆バイアス電源電圧検出手段と、正極側に属する
    ゲート駆動回路の逆バイアス電源へ負極側に属するゲー
    ト駆動回路の第1パルストランスと第2パルストランス
    から電力を供給する回路と、負極側に属するゲート駆動
    回路の逆バイアス電源へ正極側に属するゲート駆動回路
    の第1パルストランスと第2パルストランスから電力を
    供給する回路とを備え、前記逆バイアス電源電圧検出手
    段が前記電圧を検出するまでは、この逆バイアス電源電
    圧検出手段が属しているゲート駆動回路の前記オン防止
    手段を動作させておくことを特徴とする電力変換装置の
    ゲート駆動回路。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電力変換装置のゲート駆
    動回路において、前記オン防止手段は前記電圧駆動形半
    導体スイッチ素子のゲート・エミッタ間に接続した半導
    体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子へオン・オ
    フ動作信号を与えるホトトランジスタとで構成し、前記
    逆バイアス電源電圧検出手段はその検出電圧が前記電圧
    値に達した際に動作するツェナーダイオードにホトダイ
    オードを直列接続して構成し、且つオン防止手段の構成
    要素である前記ホトトランジスタと、逆バイアス電源電
    圧検出手段の構成要素である前記ホトダイオードとでホ
    トカプラを構成することを特徴とする電力変換装置のゲ
    ート駆動回路。
  5. 【請求項5】第1パルス列を絶縁する第1パルストラン
    スの2次側出力と、前記第1パルス列とは位相が 180度
    ずれている第2パルス列を絶縁する第2パルストランス
    の2次側出力とを合成して得られるオン信号を電圧駆動
    形半導体スイッチ素子のゲートへ与えると同時に、この
    電圧駆動形半導体スイッチ素子をターンオフさせる逆バ
    イアス電源へも前記パルストランスから電力を供給する
    構成のゲート駆動回路によりオン・オフ動作する電圧駆
    動形半導体スイッチ素子の複数を直列にして直流電源の
    正極と負極との間に接続し、正極側の電圧駆動形半導体
    スイッチ素子と負極側の電圧駆動形半導体スイッチ素子
    とを交互にオン・オフ動作させて電力変換を行う電力変
    換装置において、 前記各ゲート駆動回路には、前記電圧駆動形半導体スイ
    ッチ素子がターンオンするのを妨げるオン防止手段と、
    オフ状態にあるこの電圧駆動形半導体スイッチ素子のゲ
    ート・エミッタ間電圧がしきい値電圧を越えるのを妨げ
    得る値に前記逆バイアス電源の電圧が到達したことを検
    出する逆バイアス電源電圧検出手段と、正極側に属する
    ゲート駆動回路の逆バイアス電源へ負極側に属するゲー
    ト駆動回路の第1パルストランス又は第2パルストラン
    スのいずれか一方から電力を供給する回路と、負極側に
    属するゲート駆動回路の逆バイアス電源へ正極側に属す
    るゲート駆動回路の第1パルストランス又は第2パルス
    トランスのいずれか一方から電力を供給する回路とを備
    え、前記逆バイアス電源電圧検出手段が前記電圧を検出
    するまでは、この逆バイアス電源電圧検出手段が属して
    いるゲート駆動回路のオン防止手段を動作させておくこ
    とを特徴とする電力変換装置のゲート駆動回路。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電力変換装置のゲート駆
    動回路において、前記オン防止手段は前記電圧駆動形半
    導体スイッチ素子のゲート・エミッタ間に接続した半導
    体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子へオン・オ
    フ動作信号を与えるホトトランジスタとで構成し、前記
    逆バイアス電源電圧検出手段はその検出電圧が前記電圧
    値に達した際に動作するツェナーダイオードにホトダイ
    オードを直列接続して構成し、且つオン防止手段の構成
    要素である前記ホトトランジスタと、逆バイアス電源電
    圧検出手段の構成要素である前記ホトダイオードとでホ
    トカプラを構成することを特徴とする電力変換装置のゲ
    ート駆動回路。
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