JP2729898B2 - 棒状生地の分割成形用多面体および分割成形装置 - Google Patents
棒状生地の分割成形用多面体および分割成形装置Info
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Description
外皮材で内包材が被われた食品を生産するための棒状生
地の分割成形用多面体および分割成形装置に関するもの
であり、さらに詳しくは、同一円周上に回転軸を持ち、
かつ、それぞれの回転軸で回動することのできる多面体
によって中心にできる囲みに生地を供給し、この囲みを
開閉して行う棒状生地の分割成形用多面体および分割成
形装置である。
造となった生地から、饅頭のような包み構造体を作り出
す分割成形手段としては、本出願人の出願に係る特開昭
62−166850号、特開昭62−186751号、
特開平3−175925号などがある。これらの装置
は、実用的で確実な棒状生地の分割成形が可能である
が、大量生産や長時間稼動を行うと、切断部材の焼付け
が生じたりして稼動不能となり、生産がストップする問
題点がある。
て行うか、あるいは円周に設けた支点を軸に揺動して行
われる往復開閉タイプであるから、切断時に中央に生地
の残片や手粉が集められるため、残った不要な異物が粘
着し、生産がストップしたり、また、十分な外皮材によ
る包み込み切断が行えず、内包材が露出してしまうよう
なことがある。また、分割成形された製品の頭部に、切
断部材の集合したことによる皺ができやすく、滑らかな
表面を作ることがむつかしいものである。
露出することなく、外皮の厚みの一定した完全包被の分
割成形ができ、粘着力の強い材料でも粘着障害なく、ま
た、手粉や生地残片が溜まらず、焼付けを発生せずに連
続稼動が可能な棒状生地の分割成形用多面体および分割
成形装置を提供することを目的とするものである。
点を解決したものであり、その発明の構成は、大きな厚
みTで上下の平坦面が平行し、その側面は、半径Rで描
いた円周a上に等間隔に設けた3つ以上の点Bと隣接す
る点Bとの最短距離a’を半径として描いた円弧を前記
側面の長手方向に具備し、かつ、前記円弧に対向して描
いた円弧の交差する先端部を有し、また、先端部から一
方の側面は、厚み方向に山形または円弧形断面の凸状面
からなり、その反対側面は、逆山形または逆円弧形断面
の凹状面からなることを特徴とする棒状生地の分割成形
用多面体である。また、本発明は、上記分割成形用多面
体の同形のもの3個以上を半径Rで描いた円周a上に等
間隔に設けた回転軸に装嵌し、1つの多面体の先端部が
隣接する多面体の側面をなぞり、放射状に集合して円周
aの中心Aに囲みを形成させ、前記多面体の回転運動に
よって前記囲みを通過する棒状生地を多面体の側面が前
記囲みを絞り込むように多面体を協働させるようにした
ことを特徴とする棒状生地の分割成形装置である。
aの中心Aに形成された囲みを絞り込み、該多面体の先
端部が集合して行われる囲みの閉鎖動作は、瞬間的な閉
鎖ではなく、経時的(段階的)に行われるので、生地を
中心部(製品頭部)に確実に誘導し、内包材を包被する
作用が働くのである。また、凸状面の凸量が変化するこ
とにより、すなわち、凸状面の角度が先端部に近づくに
つれ鋭くなり、側面の傾斜面が倒れてくることにより、
生地の頭部(中心)に生地を誘導し、かつ、丸くならす
作用が働くものである。
接する多面体の側面をなぞってゆくので、側面に生地屑
が付着している場合には、それらを除去することがで
き、生地粘着がない。そして、それぞれの多面体は、干
渉することなく回転完全閉鎖でき、また、閉鎖後は多面
体の回転方向に開放することで、手粉や生地残片が残る
ようなことがない。さらには、多面体の側面同志の摺動
がないので、焼付けなどの問題も解消できる。
図1、図2は本発明の特徴である分割成形用多面体1の
形状を説明するものである。図1においては、点Aを中
心にして半径Rで描いた円周aの上に、4等分して配置
された多面体1の回転軸となる回転軸Bを設けている。
多面体1は大きな厚みで上下の平坦面が平行し、隣接す
る回転軸B間の直線距離(最短距離)をa’としたと
き、中心Aから距離a’にあり、かつ、回転軸BからR
の距離にある2点x1、x2を求め、これらの点x1、
x2を中心として、距離a’を半径とする円弧y1、y
2で画成される第1側面11と第2側面12を有してい
る。
T方向に山形または円弧形断面の凸状面13と、逆山形
または逆円弧形断面の凹状面14を連続して有してい
る。すなわち、凸状面13の凸量が逐次減少し、続いて
凹状面14となり、その凹量が逐次増加している形状を
有している。第1側面11の凸状面13と第2側面の凹
状面14が交差するところ、および第1側面11の凹状
面14と第2側面12の凸状面13が交差するところが
先端部2となっている。本実施例においては、凸状面1
3および凹状面14は、上下の平坦面17から厚みTの
中間に向けて凹凸するようにし、第1側面11および第
2側面12の中央から左右の両方の先端部2に向け、そ
の量が増加し鋭くなっている。また、多面体1の上下の
平坦面17は平行となっている。これら多面体1を同一
平面上において、その回転軸Bを垂直に設け、4つの多
面体1のそれぞれの先端部2が中心Aに集合するよう
に、回転軸Bを一方向に協働回転させると、図3〜6に
示すような囲み3が開閉するものである。これは、一つ
の多面体1の先端部2が隣接する多面体1の第1側面1
1または第2側面12をなぞるような軌跡をとり、お互
いに干渉することはない。
と、図10に示すように、4は二重の棒状の生地10を
連続的に下降吐出する生地供給装置であり、その下方に
本発明の特徴とする多面体1による分割装置を設けてい
る。この図10の多面体1の断面は、図5の矢印の断面
を示している。ハウジング5に図1の回転軸Bに対応す
る回転軸6を垂直に4つ設け、同一平面上に多面体1を
4個装着している。回転軸6の一端には、タイミングベ
ルト7が噛み合うタイミングプーリー8が装嵌されてお
り、ハウジング5に装着されたモーター9により、多面
体1は同期して駆動伝達される。棒状の生地10は連続
的に降下しているので、ハウジング5は図示していない
上下動装置により、多面体1の回転に同期して上下動を
行う。この上下動の多面体の回転とタイミングは、図7
〜図9および図11のように囲み3が閉じるに従い徐々
に下降し、その後に、囲み3が開いている生地と囲みが
干渉しない間に上昇し復帰するようになっている。
囲み3に外皮と内包材で構成される棒状の生地10を供
給して、次第に囲みを閉じて行くと、ハウジングの下降
とともに多面体1の第1側面11および第2側面12が
生地10を押圧し、外皮材を中心方向へと移動させてい
くものである。このときの囲み3の開閉状態は、多面体
1が図3、図4に示すように、矢印方向に回転して囲み
3が小さくなり、やがて先端部2の中央垂線部21(図
2)が中心Aに集合して開口部が消滅し、凸状面13で
囲まれる窪み22が中心Aの上下にできる。(図5)
み22は消えて平坦な面となる。この窪み22のある閉
鎖から平坦面17だけに至る経時的な閉鎖は、瞬間的な
閉鎖と異なり、外皮材の製品頭部(中心方向)への誘導
力を高めることができるので、弾性の強い生地の分割成
形に極めて有効なものとなる。図2に示すように、凸状
面13および凹状面14が先端部2に近づくにつれて鋭
くなり、上下の斜面15、16が倒れて水平に近づく。
これは、凸状面13が棒状の生地10に食い込んでいっ
たときに、斜面15、16の生地中心方向への誘導力を
有効に作用させようとするものである。
3の進入に伴い斜面15、16が水平方向に近づくと、
生地との接触位置が中心に移動してゆき、外皮材を中央
に寄せながら頭部表面をならすことができる。そして、
最終的には閉鎖(図11)で完全に包被が行われる。こ
のときの第1側面11および第2側面12による外皮材
の中心方向への誘導量は、上述の凸状面13と凹状面1
4の変化量の変更によって調節が可能である。また、そ
の他には、側面の厚さTの変化によっても、誘導量の調
節が可能となる。一般的に、これらの分割成形では、多
面体の厚みTは、生地の性状に応じ、棒状の生地の直径
と同じか、それ以下の範囲が有効であり、また、先端部
の厚みも調節される。
外皮材は薄くなったり、破れたりすることなく、外皮材
で内包材を包み込んだ分割成形が可能となる。また、多
面体1の先端部2が隣接する多面体1の第1側面11お
よび第2側面12をなぞるものであるから、第1側面1
1および第2側面12に生地が粘着している場合には、
先端部2によって剥がし取られていくので、粘着性が強
く柔らかい材料でも、なんら障害なく分割成形し包被す
ることができる。前記実施例では、4枚の多面体で多面
体一回転で二回の生地切断が行われるように説明してい
るが、特に4枚の多面体に限定されるものではない。
なる例であるが、前記実施例に示す多面体の二つの先端
部のうち一方の先端部を省略したものであり、この場合
は、多面体が一回転で一回の生地切断を行うものであ
る。この多面体は、前記実施例と同様に、先端部から一
方の側面が凸状面、その反対側面が凹状面を形成してい
る。図13に示す実施例は、多面体を3枚配置した場合
の例であり、この場合は、一回転で3回の包被切断が行
われる。その他の例としては、例えば、円周aを5等分
して5枚、あるいはそれ以上の多面体を用意しても、包
被切断を行うことができる。このように多面体を3枚、
4枚と変化させたり、また、多面体側面の数を変更させ
ることにより、一回転当たりの包被切断回数を変更した
り、切断される製品の大きさを変化させことが可能とな
る。
形状の多面体が、お互いに干渉することなく、多面体の
先端部が隣接する多面体の側面をなぞりながら連続回転
し、側面の凸状面が徐々に鋭くなり、その上下の斜面が
水平に近づきながら棒状の生地に食い込んでいき、最終
的な閉鎖では囲みが消えて平坦面となるので、弾性の強
い生地であっても、外皮材を中心に確実に誘導するもの
であり、内包材の露出しない、外皮の厚みの一定した完
全包被の分割成形が行える。また、これら多面体の連続
回転で先端部が中央に集合し、その後開放されるもので
あるから、手粉や生地残片が溜まらず、問題なく包被切
断ができる。さらに、粘着性の強い材料でも、粘着の障
害なく包被切断を行うことができ、多面体の数や、多面
体の側面の数を変化させることにより、生産量などを自
由に変化させることができる。そして、従来のような摺
動面の摺動による運動と異なり、焼付けを発生させずに
連続稼働が可能となった。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 大きな厚みTで上下の平坦面が平行し、
その側面は、半径Rで描いた円周a上に等間隔に設けた
3つ以上の点Bと隣接する点Bとの最短距離a’を半径
として描いた円弧を前記側面の長手方向に具備し、か
つ、前記円弧に対向して描いた円弧の交差する先端部を
有し、また、先端部から一方の側面は、厚み方向に山形
または円弧形断面の凸状面からなり、その反対側面は、
逆山形または逆円弧形断面の凹状面からなることを特徴
とする棒状生地の分割成形用多面体。 - 【請求項2】 請求項1に記載の3個以上の同形の分割
成形用多面体を半径Rで描いた円周a上に等間隔に設け
た回転軸に装嵌し、1つの多面体の先端部が隣接する多
面体の側面をなぞり、放射状に集合して円周aの中心A
に囲みを形成させ、前記多面体の回転運動によって前記
囲みを通過する棒状生地を多面体の側面が前記囲みを絞
り込むように多面体を協働させるようにしたことを特徴
とする棒状生地の分割成形装置。
Priority Applications (12)
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TW83105043A TW253831B (ja) | 1993-06-11 | 1994-06-02 | |
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PH48419A PH30869A (en) | 1993-06-11 | 1994-06-09 | Apparatus and polyhedral member for cutting and shaping a bar-shaped dough body. |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3403660B2 (ja) | 1999-02-15 | 2003-05-06 | レオン自動機株式会社 | 包被切断方法および包被切断装置 |
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CN103651652B (zh) * | 2013-12-09 | 2016-04-06 | 广东天际电器股份有限公司 | 一种面食料理机 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP5172737A patent/JP2729898B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR20160113656A (ko) | 2014-01-29 | 2016-09-30 | 레온 지도키 가부시키가이샤 | 셔터편 및 식품성형장치 |
RU2644188C1 (ru) * | 2014-01-29 | 2018-02-08 | Реон Отомэтик Машинери Ко., Лтд. | Отсекающая закрывающая деталь и устройство для формования пищевых продуктов |
US10182576B2 (en) | 2014-01-29 | 2019-01-22 | Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. | Shutter piece and food shaping device |
Also Published As
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