JP3403662B2 - 包被切断方法および包被切断装置 - Google Patents

包被切断方法および包被切断装置

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JP3403662B2
JP3403662B2 JP05985699A JP5985699A JP3403662B2 JP 3403662 B2 JP3403662 B2 JP 3403662B2 JP 05985699 A JP05985699 A JP 05985699A JP 5985699 A JP5985699 A JP 5985699A JP 3403662 B2 JP3403662 B2 JP 3403662B2
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康憲 田代
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Rheon Automatic Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内包材(例えば、
餡)と外皮材(例えば、餅生地、パン生地、菓子生地)
の二重構造からなる棒状の食品生地に対して包被切断を
行なう包被切断方法、および包被切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の包被切断装置として、特許第27
29898号公報に示すものがあり、この先行技術は、
内包材と外皮材の二重構造からなる棒状の食品生地を上
方向からシャッターの中央部の切断開口部へ供給しつ
つ、棒状の食品生地に対して包被切断を行なうものであ
る。上記シャッターは4個のシャッター片を組み合わせ
てなり、各シャッター片にはエッジ部がそれぞれ形成さ
れている。上記切断開口部と同心の所定の円の周上には
4個の垂直軸が等間隔に設けられ、各シャッター片は対
応する垂直軸を中心として回転可能にそれぞれ構成して
いる。さらに、4個のシャッター片を同期して同方向へ
回転させると切断開口部が開閉するように構成してお
り、適宜位置には4個のシャッター片を同期して同方向
へ回転させる回転作動手段が設けられている。
【0003】したがって、棒状の食品生地を上方向から
シャッターの中央部の切断開口部へ供給しつつ、回動作
動手段により4個のシャッター片を同期して一方向へ回
転させて切断開口部を閉じる。これによって、4個のシ
ャッター片により外皮材を周方向から押圧することがで
き、この押圧状態がさらに進むと、外皮材における被押
圧部分の下側および上側において外皮材により内包材を
それぞれ包被しつつ、4個のシャッター片のエッジ部の
協働により外皮材を切断して、棒状の食品生地から包被
食品を取り出すことができる。棒状の食品生地から包被
食品を取り出した後に、回転作動手段により4個のシャ
ッター片を同期して一方向へさらに回転させ、切断開口
部を大きく開いて元の状態に復帰させる。
【0004】上述の作用を複数回繰り返すことにより、
棒状の食品生地に対して複数回の包被切断を行なって、
複数の包被食品を製造することができる。ところで、上
述のように4個のシャッター片のエッジ部の協働により
外皮材を切断することにより、棒状の食品生地から包被
食品を取り出すことができるが、包被食品の被接合力が
十分でないと、その後の生産過程を含めて、包被食品か
ら内包材が露出することがあり、高品質の包被食品を得
ることができないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内包材と外
皮材の二重構造からなる棒状の食品生地を包被切断して
包被食品を製造するに当たり、包被食品から内包材が露
出することなく、高品質の包被食品を得ることができる
包被切断方法および包被切断装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、シャッターについて検討を進めた結
果、切断開口部の閉作用時にシャッター片の自由端側で
食品生地を絞る作用をなす側面を、シャッター片の厚み
方向の中間部が食品生地側に突出した形状の突出部と、
その上下にほぼ垂直な壁面とからなる形状に形成すると
ともに、前記突出部を備えた側面の背部は、隣接するシ
ャッター片の前記突出部に対応する凹部に形成したシャ
ッター片を用い、さらに、切断開口部の閉作用時におけ
るシャッターの回転速度を変更することにより、包被食
品から内包材が露出することなく、高品質の包被食品が
得られることを知り、本発明の包被切断方法および包被
切断装置を完成するに至ったのである。
【0007】すなわち、本発明の包被切断方法は、内包
材と外皮材の二重構造からなる棒状の食品生地をシャッ
ターの中央部の切断開口部へ供給して包被切断を行なう
包被切断方法において、(i)前記切断開口部の閉作用
時にシャッター片の食品生地を絞る作用をなす側面を、
シャッター片の厚み方向の中間部が食品生地側に突出し
た形状の突出部と、その上下にほぼ垂直な壁面とからな
る形状に形成し、前記突出部を備えた側面の背部は、隣
接するシャッター片の前記突出部に対応する凹部を有す
るシャッター片を用い、少なくともこのシャッター片3
個を同期して一方向へ回転角速度を減速させながら回転
させ切断開口部を徐々に閉じて、前記突出部を前記切断
開口部の中心に集合させることにより、シャッター片に
より食品生地を周方向から押圧して外皮材にくびれた連
結部分を形成させるとともに、外皮材によって内包材を
上下に分離して、くびれた連結部分の下側および上側に
おいて外皮材により内包材をそれぞれ包被し、さらに、
この包被部分で前記食品生地を上下に切断分離する工程
と、(ii)上記各シャッター片を同期して一方向へ回転
角速度を減速させながらさらに回転させて各シャッター
片におけるほぼ垂直な壁面を互いに接近させることによ
り、上下に分離した外皮材の上下方向の尖り部を一方向
へ捩じって、食品生地の包皮部分における尖り部をさら
に圧着させるとともに、前記包皮部分を上下に移動させ
て棒状の食品生地から包被食品を取り出す工程と、(ii
i )各シャッター片を同期して回転角速度を増速させな
がら回転させて、切断開口部を大きく開く工程と、(i
v)上記工程(i)〜工程(iii )を順次繰り返すこと
により、棒状の食品生地に対して複数回の包被切断を行
なって、複数の包被食品を製造する工程とからなること
を特徴とする。
【0008】また、本発明の包被切断装置は、内包材と
外皮材の二重構造からなる棒状の食品生地をシャッター
の中央部の切断開口部へ供給して包被切断を行なう包被
切断装置において、少なくとも3個のシャッター片を前
記切断開口部と同心の所定の円の周上に等間隔に設けた
垂直軸に回転可能に軸着し、各シャッター片を同期して
回転させ、かつ、各シャッター片の回転角速度を変更可
能に回転作動手段を設けて、各シャッター片を同期して
同方向へ回転させて切断開口部が開閉するように構成
し、シャッター片は切断開口部の閉作用時にシャッター
片の食品生地を絞る作用をなす側面を、シャッター片の
厚み方向の中間部が食品生地側に突出した形状の突出部
と、その上下にほぼ垂直な壁面とからなる形状に形成
し、前記突出部を備えた側面の背部は、隣接するシャッ
ター片の前記突出部に対応する凹部を有することを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図15に基づいて、本
発明の包被切断装置の実施例について説明し、続いて包
被切断方法の実施例について説明する。
【0010】
【実施例】本発明の包皮切断装置1は、内包材(例え
ば、餡)W1と外皮材(例えば、餅生地、パン生地、菓
子生地)W2の二重構造からなる棒状の食品生地Wを上
方向(図1において紙面に向かって表方向、図3および
図4において上方向)から、シャッター2の中央部の切
断開口部3へ供給しつつ、棒状の食品生地Wに対して包
被切断を行なうものである。また、包被切断装置1は箱
型の本体フレーム4をベースにしている。
【0011】上記シャッター2は4個のシャッター片5
を組み合わせてなり、各シャッター片5にはエッジ部6
が形成されている。ここで、各シャッター片5における
エッジ部6は、隣接するシャッター片5における側面9
に沿って摺動可能にそれぞれ構成している。なお、シャ
ッター片5の側面カーブは特許第2729898号公報
に示すように、シャッター片5の基準形(図1および図
2に示すシャッター片5の形)をシャッター片5の厚さ
方向へ沿って徐々に回転させることによって形成される
曲面にすることが望ましい。
【0012】上記本体フレーム4の中央部には、前方向
に延びた支持フレーム11が設けられ、この支持フレー
ム11には、食品生地Wが上方向から進入可能な進入口
12が設けられている。なお、この進入口12は、切断
開口部3の上側に位置している。また、支持フレーム1
1における所定の円Sの周上には、回転可能な4個の垂
直軸13が等間隔に設けられ、上記所定の円Sの中心と
切断開口部3の中心は、上方向からみて一致している
(図4および図5参照)。各シャッター片5は対応する
垂直軸13に一体的にそれぞれ設けており、各シャッタ
ー片5は対応する垂直軸13を中心として回転可能にそ
れぞれ構成されていて、4個のシャッター片5を同期し
て回転させると、切断開口部3が開閉するようにしてい
る。そして、シャッター片5の回転作動手段として支持
フレーム11の適宜位置に、各シャッター片5を同期し
て同方向へ回転させるか、あるいは一旦切断開口部3が
閉鎖したならば逆方向へ回転させるように、かつ、各シ
ャッター片5の1回転における回転速度の変更を制御で
きるように回転モーター14が設けられ、この回転モー
ター14の出力軸と4個の垂直軸13が駆動プーリ1
5、タイミングベルト16、4個の従動プーリ17を介
して連動連結している。
【0013】シャッター片5の回転角速度を変化させる
ための回転モーター14の制御は、駆動プーリー15を
変心プーリーに変形させたり、あるいは変形ギヤ(図示
せず)による機械的に行なうことができる。また、回転
モーター14を電気的に制御する場合には、サーボモー
ター等を使用して制御装置からの指令によってモーター
出力軸の回転角速度を変速させることにより行なうこと
ができる。シャッター片5の形状について説明すれば、
シャッター片5の食品生地Wを絞る作用をなす側面9の
形状は、シャッター片5の厚み方向の中間の部分が突出
した形状の突出部9aと、その上下にシャッター片5の
上面7と下面8に至るほぼ垂直な壁面9bを形成してい
る。
【0014】突出部9aと壁面9bはシャッター片5の
厚み方向に連続した曲面を備えており、側面9の背部に
は、この突出部9aと壁面9bに対応する凹部面10を
有している。シャッター片5の自由端部で側面9と凹部
面10の交差するところにエッジ部6を有している。こ
のエッジ部6は、隣接するシャッター片5の側面9に嵌
まった状態で摺動して回転するように、各シャッター片
5のエッジ部6の先端から対応する垂直軸13の軸心ま
での長さが、上記所定の円Sの半径Rの長さとほぼ同じ
になるようにそれぞれ構成されている。そして、側面9
の曲面カーブは隣接する垂直軸間の距離を半径とする円
弧で描かれる。
【0015】したがって、シャッター2が垂直軸を中心
にそれぞれ同期して干渉することなく回転するものであ
り、シャッター2の切断開口部の閉作用時に、突出部9
aの上下にあるほぼ垂直な壁面9bによって形成される
空間は、食品生地Wの切断の時に外皮材W2にほぼロー
ソク状の上下方向の尖り部WSを形成する〔図9(b)
参照〕。なお、切断開口部3が開閉するときにシャッタ
ー2を下降させるとともに、切断開口部3が開いて元の
状態に復帰したときにシャッター2が上昇するように、
支持フレーム11を本体フレーム4に対して昇降するよ
うに構成することが望ましい。
【0016】上記本体フレーム4におけるシャッター2
の上方には、食品生地供給装置20が設けられ、この食
品生地供給装置20は、棒状の食品生地Wを上方向から
切断開口部3へ供給するものである。また、本体フレー
ム4におけるシャッター2の下方には、コンベア装置2
1が設けられ、このコンベア装置21は、複数の包被食
品WAを左方向(図3において左方向)へ搬送するもの
である。コンベア装置21は包被食品WAを受け取る際
に、シャッター2の昇降運動と同調して昇降運動を行な
うように構成することが望ましい。
【0017】次に、本発明の包被切断方法の実施例につ
いて説明する。 工程(i) 回転モーター14の駆動により4個のシャッター片5を
同期して一方向へ回転角速度を減速させながら回転さ
せ、切断開口部3を徐々に閉じて側面9を互いに接近さ
せる〔図6(a)、図7(a)、図8(a)参照〕。こ
れによって、4個のシャッター片5の突出部9aを前記
切断開口部3の中心に徐々に集合させることにより、外
皮材W2を周方向から押圧して、外皮材W2にくびれた
連結部分Jを成形させ〔図7(b)、図8(b)参
照〕、外皮材W2によって内包材W1を上下に分離し
て、くびれた連結部分Jにおいて、外皮材W2により内
包材W1をそれぞれ包被する〔図8(b)参照〕ととも
に、さらに、この包被部分において、突出部9aで食品
生地Wを上下に切断分離することができる(図9参
照)。このとき、ほぼ垂直な壁面9bで食品生地Wの上
下に尖り部WSを成形する。
【0018】工程(ii) 工程(i)が終了した後に、回転モーター14の駆動に
より4個のシャッター片5を同期して一方向へ回転速度
を減速させながらさらに回転させ、4個のシャッター片
5のほぼ垂直な壁面9bにより、上下に切断分離した外
皮材W2の尖り部WSを一方向に捩じって、食品生地W
の包被部分における尖り部WSをさらに圧着させ〔図1
0(b)参照〕、この尖り部WSを上下に移動させて
(図11参照)、棒状の食品生地Wから包被食品WAを
取り出すことができる。この際、切断開口部3の閉鎖時
に各シャッター片5の回転を瞬時停止させるのが好まし
い。ここで、この尖り部WSを上下に移動して尖り部W
Sの高さを小さくして、包被食品WAの頂部と底部に尖
り部WSを押し込む作用も働く〔図11(b)参照〕。
【0019】上記工程(i)〜(ii)において、シャッ
ター片5の閉作用時にシャッター片5の回転角速度を徐
々に減速させることによって、シャッター片5の側面で
挟持した外皮材W2を確実かつ丁寧に包被することがで
きる。
【0020】工程(iii ) 上記工程(ii)が終了した後に、食品生地Wを上方向か
ら切断開口部3へ供給した状態の下で、回転モーター1
4の駆動により4個のシャッター片5を同期して一方向
へ回転角速度を増速させながら回転させて、切断開口部
3を大きく開いて元の状態に復帰させる(図5参照)と
ともに、シャッター片5の回転角速度を初速度に復帰さ
せる。この際、各シャッター片5の回転を瞬時停止させ
た後、逆方向へ回転速度を増速させながら回転させて、
切断開口部3を大きく開いて元の状態に復帰させること
もできる。これによって、棒状の食品生地Wに対する1
回の包被切断が終了する。
【0021】工程(iv) 上記工程(iii )が終了した後に、工程(i)〜工程
(iii )を順次繰り返すことにより、棒状の食品生地W
に対して複数回の包被切断を行なって、複数の包被食品
WAを製造することができる。
【0022】以上のような実施例によれば、シャッター
2が閉作用時に、側面9が食品生地Wを絞り、外皮材W
2を切断開口部中心まで集合移動させて接合することに
より内包材W1を包被し、包被接合部分で食品生地Wを
突出部9aにより上下に切断分離する。この突出部9a
は、食品生地を切断する機能を有するものであるから、
本実施例に限らず、小さな突起やナイフエッジのような
鋭利な形状のものでさしつかえない。この上下に分離さ
れた外皮材W2によってできた包被接合部分である尖り
部(ツノ)WSを、さらにシャッター片5が回転するこ
とによって尖り部WSを捩じって、外皮材W2の包被接
合部を圧着させて、確実にすることができる。すなわ
ち、包被食品WAの被切断部の接合力を高めて、包被食
品WAから内包材W1が露出することを回避して、包被
食品WAの品質向上を図ることができる。
【0023】このように本発明においては、尖り部を形
成しほぼ垂直な壁面9bによって外皮材を挟持しながら
捩じることができるが、前述した従来技術においては、
本発明の実施例に示される側面9に有するほぼ垂直な壁
面9bがないので、特に弾性の強い食品生地の場合、包
被食品の被切断部の接合力が十分に得られず、その後の
生産過程を含めて、包被食品から内包材が露出すること
があり、品質低下の原因となっている。
【0024】さらに、この尖り部WSは、シャッター片
5の回転が進むと徐々にその高さが小さくなって消滅
し、尖り部の生地は包被食品WAの頂部と底部に押し込
められて、包被食品WAの表面から尖りは残らないの
で、滑らかな表面を得ることができるものである。ま
た、このとき包被食品WAを受け止めるコンベア装置2
1をシャッター2の昇降に同調させる昇降運動を行な
い、前記尖り部WSが包被食品WAの頂部に押し込めら
れる際、包被食品WAの頂部(上側)をシャッター2の
下面8に適宜に接触させておくようにして行なうと、包
被食品WA上面をシャッター片5の下面8で平坦になら
すとともに、頂部への外皮材W2の押し込み効果がさら
に向上する。
【0025】また、前記尖り部WSは包被食品WAの頂
部と底部の外皮材と一体となるので、例えば、包被切断
によって被切断部の皮まわりが悪く、被切断部である頂
部と底部の外皮材が、その他に比べて薄くなってしまう
ような食品生地であっても、尖り部WSをあらかじめ適
当な大きさとなるシャッター片を選択することにより、
外皮材が均一な厚みの包被食品を得ることができる。前
記尖り部WSの成形は、ほぼ垂直な壁面9bの回転移動
によって行なわれるものであり、この尖り部WSの大小
あるいはこの圧着の調整は、生地の性状に応じて、この
壁面の高さ、傾斜角度を適宜選択することができる。図
13に示すものはその一例であり、ほぼ垂直な壁面9b
が2段の形状からなるものであり、食品生地Wの包被切
断の際にできる尖り部WSを確実に成形し捻ることがで
きる。
【0026】シャッター片5の閉作用時にシャッター片
5の回転角速度を徐々に減速させることによって、シャ
ッター片5の側面で挟持した外皮材W2を確実かつ丁寧
に包被することができ、尖り部WSを上下に押し出すこ
とができる。
【0027】なお、本発明は、前述の実施例に限るもの
ではなく、以下のように種々の対応で実施が可能であ
る。すなわち、シャッター片5の個数は4個に限るもの
でなく、3個以上であれば5個であってもさしつかえな
く、また、6個でも実施は可能である。また、各シャッ
ター片5は1個のエッジ部を設けているが、シャッター
片5の回転軸を対象に2個のエッジ部を設け、シャッタ
ー片1回転で2回の包被切断を行なうようにしてもよい
(図14参照)。
【0028】さらに、本実施例においては、シャッター
片5の凹部面10の形状は、図11に示すように一方向
の回転によってエッジ部6が切断開口部3に集合し、さ
らにそれを通過してからも、エッジ部6が凹部面10と
摺接する状態を保持して摺動回転するように構成してい
るが(図12参照)、この位置においては、エッジ部6
が凹部面10に摺接する必要はなく、凹部面10はエッ
ジ部6に干渉しないように欠落しておいてもさしつかえ
ない。食品生地の包被切断を行わないシャッター片5の
回転位置においては、エッジ部6が隣接するシャッター
片5の凹部と摺動させない方がエッジ部6の磨耗を減ら
すことができる(図15参照)。
【0029】シャッター片5の回転においては、回転に
際してその角速度を調節することにより、例えば、切断
開口部3の閉作用に伴い回転角速度を減少に加え、切断
開口部の閉鎖時に回転を瞬間停止させて食品生地を塑性
変形させることによって、包被効果を調節向上すること
ができる。また、シャッター片5は一方向の回転で説明
しているが、エッジ部6が切断開口部中心に集合し、食
品生地Wを切断した後、適宜位置にて逆転して回転する
往復運動による構成でもさしつかえない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、シャッターの回転によ
る閉作用時の回転角速度を徐々に減速させることによ
り、食品生地を周方向から押圧して、外皮材にくびれた
連結部分を成形し、外皮材によって内包材を上下に分離
し、外皮材により内包材をそれぞれ包被した部分で食品
生地を切断分離し、分離することによって形成された外
皮材の尖り部を挟持しながら一方向へ捩じって、この尖
り部をさらに圧着して、棒状の食品生地から包被食品を
取り出すことができるため、包被食品の被切断部の接合
力を高めて、包被食品から内包材が露出することを回避
して、包被食品の品質向上を図ることができる。また、
食品生地の尖り部を捻りを付加するに十分なほぼ垂直な
壁面を有するようにしているので、食品生地の性状に応
じて生地の尖り部の成形するための壁面の高さを選択す
れば、最適な包被切断を行なうことができる。さらに、
食品生地の尖り部をなくして包被食品に押し込むことが
できるので、包被食品の表面形状を滑らかに成形するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッターの平面図である。
【図2】シャッター片の斜視図である。
【図3】図4の一部断面図である。
【図4】包皮切断装置の正面図である。
【図5】(a)はシャッターの動作図であり、(b)は
シャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示す
図である。
【図6】(a)はシャッターの動作図であり、(b)は
シャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示す
図である。
【図7】(a)はシャッターの動作図であり、(b)は
シャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示す
図である。
【図8】(a)はシャッターの動作図であり、(b)は
シャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示す
図である。
【図9】(a)はシャッターの動作図であり、(b)は
シャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示す
図である。
【図10】(a)はシャッターの動作図であり、(b)
はシャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示
す図である。
【図11】(a)はシャッターの動作図であり、(b)
はシャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示
す図である。
【図12】(a)はシャッターの動作図であり、(b)
はシャッター動作が(a)のときの包被切断の状態を示
す図である。
【図13】シャッター片のその他の実施例の斜視図であ
る。
【図14】シャッター片のその他の4個を組み合わせた
平面図である。
【図15】シャッター片の突出部を有する側面の背部に
おいて、その一部を欠落させたシャッター片の斜視図で
ある
【符号の説明】
1 包被切断装置 2 シャッター 3 切断開口部 4 本体フレーム 5 シャッター片 6 エッジ部 7 上面 8 下面 9 側面 9a 突出部 9b ほぼ垂直な壁面 10 凹部面 11 支持フレーム 12 進入口 13 垂直軸 14 回転モーター 15 駆動プーリー 16 タイミングベルト 17 従動プーリー 20 食品生地供給装置 21 コンベア装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21C 11/16 A23P 1/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内包材と外皮材の二重構造からなる棒状
    の食品生地をシャッターの中央部の切断開口部へ供給し
    て包被切断を行なう包被切断方法において、(i)前記
    切断開口部の閉作用時にシャッター片の食品生地を絞る
    作用をなす側面を、シャッター片の厚み方向の中間部が
    食品生地側に突出した形状の突出部と、その上下にほぼ
    垂直な壁面とからなる形状に形成し、前記突出部を備え
    た側面の背部は、隣接するシャッター片の前記突出部に
    対応する凹部を有するシャッター片を用い、少なくとも
    このシャッター片3個を同期して一方向へ回転角速度を
    減速させながら回転させ切断開口部を徐々に閉じて、前
    記突出部を前記切断開口部の中心に集合させることによ
    り、シャッター片により食品生地を周方向から押圧して
    外皮材にくびれた連結部分を成形させるとともに、外皮
    材によって内包材を上下に分離して、くびれた連結部分
    の下側および上側において外皮材により内包材をそれぞ
    れ包被し、さらに、この包被部分で前記食品生地を上下
    に切断分離する工程と、(ii)上記各シャッター片を同
    期して一方向へ回転角速度を減速させながらさらに回転
    させて各シャッター片におけるほぼ垂直な壁面を互いに
    接近させることにより、上下に分離した外皮材の上下方
    向の尖り部を一方向へ捩じって、食品生地の包被部分に
    おける尖り部をさらに圧着させるとともに、前記包被部
    分を上下に移動させて棒状の食品生地から包被食品を取
    り出す工程と、(iii )各シャッター片を同期して回転
    角速度を増速させながら回転させて、切断開口部を大き
    く開く工程と、(iv)上記工程(i)〜工程(iii )を
    順次繰り返すことにより、棒状の食品生地に対して複数
    回の包被切断を行なって、複数の包被食品を製造する工
    程とからなることを特徴とする包被切断方法。
  2. 【請求項2】 工程(ii)における尖り部を一方向へ捩
    じって、食品生地の包被部分における尖りを一方向へ捩
    じって、食品生地の包被部分における尖り部をさらに圧
    着させるとともに、前記尖り部を上下方向に押し出し
    て、食品生地内に押し込むことを特徴とする請求項1に
    記載の包被切断方法。
  3. 【請求項3】 工程(ii)において、切断開口部の閉鎖
    時に各シャッター片の回転を瞬時停止させることを特徴
    とする請求項1に記載の包被切断方法。
  4. 【請求項4】 工程( iii)において、各シャッター片
    の回転を瞬時停止させた後、逆方向へ回転角速度を増速
    させながら回転させて、切断開口部を大きく開き復帰さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の包皮切断方法。
  5. 【請求項5】 内包材と外皮材の二重構造からなる棒状
    の食品生地をシャッターの中央部の切断開口部へ供給し
    て包被切断を行なう包被切断装置において、少なくとも
    3個のシャッター片を前記切断開口部と同心の所定の円
    の周上に等間隔に設けた垂直軸に回転可能に軸着し、各
    シャッター片を同期して回転させ、かつ、各シャッター
    片の回転角速度を変更可能に回転作動手段を設けて、各
    シャッター片を同期して回転させて切断開口部が開閉す
    るように構成し、シャッター片は切断開口部の閉作用時
    にシャッター片の食品生地を絞る作用をなす側面を、シ
    ャッター片の厚み方向の中間部が食品生地側に突出した
    形状の突出部と、その上下にほぼ垂直な壁面とからなる
    形状に形成し、前記突出部を備えた側面の背部は、隣接
    するシャッター片の前記突出部に対応する凹部を有する
    ことを特徴とする包被切断装置。
  6. 【請求項6】 前記シャッター片の食品生地を絞る作用
    をなす側面を、一つのシャッター片において2個以上有
    することを特徴とする請求項5に記載の包被切断装置。
  7. 【請求項7】 前記シャッターを切断開口部の開閉動作
    に同調して昇降運動させるようにしたことを特徴とする
    請求項5または6に記載の包被切断装置。
  8. 【請求項8】 前記シャッター切断開口部の下方に食品
    生地の受取り面を設け、この受取り面を前記シャッター
    の昇降運動に同調して昇降可能としたことを特徴とする
    請求項7に記載の包被切断装置。
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