JP2729761B2 - 移動展示パネル - Google Patents

移動展示パネル

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JP2729761B2
JP2729761B2 JP6176147A JP17614794A JP2729761B2 JP 2729761 B2 JP2729761 B2 JP 2729761B2 JP 6176147 A JP6176147 A JP 6176147A JP 17614794 A JP17614794 A JP 17614794A JP 2729761 B2 JP2729761 B2 JP 2729761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絵画、写真、掛け軸等
の偏平な展示物を鉛直面に沿って展示するために用いら
れる移動可能な展示パネルに関する。
【0002】
【従来技術】展示場の空間を展示物の種類や量に応じて
有効にかつ鑑賞し易いように構成するために自由に壁面
配置を創り出す移動可能な展示パネルでは、普通の移動
間仕切りパネルと比べて寸法か大きくかつ重いので、展
示場の天井に縦横両方向に直交してハンガーレールが強
固に敷設され、同ハンガーレールに沿って移動するラン
ナーに展示パネルが吊設されたもので、展示パネルの両
側部をそれぞれ作業者が持って移動させる。ランナー
は、ハンガーレールの縦横の交叉箇所で一方のハンガー
レールから直交する他方のハンガーレールに乗り移り移
動方向を変えることができるので、展示パネルは展示場
を自由に移動可能で、効率の良い展示空間を構成するこ
とができる(実開平2−62012号公報)。
【0003】作業者は、展示パネルの側方を持って移動
させる際にハンガーレールの交叉箇所で移動方向を変え
ようとすると、ランナーがハンガーレールの交叉箇所に
達したところで力の入れる向きを変えてランナーを他方
のハンガーレールに乗り移らせている。一般に展示場は
天井が高く、上記展示パネルは壁面を構成して床から天
井までほぼ一杯に空間を画成する大型パネルであるた
め、ランナーの位置は作業者からは死角にあってランナ
ーが交叉部を行き過ぎて戻したりして往復動を繰り返さ
なければならない場合もあり、作業効率を悪くしてい
た。そこで基台の四方に片持支持された走行車輪がハン
ガーレールの交叉箇所に至ると走行車輪が一対のレール
間に落ち込み、その落ち込みの変化によりランナーが交
叉部に達したことを感知することができるようにするこ
とが考えられる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし走行車輪の落ち込みは
レール間の溝に嵌まる形でなされるので、方向転換のた
めにいままでの走行方向と直交する方向に力を加え移動
させる際に走行車輪を溝から乗り越えさせなければなら
ず走行開始時に大きな力を必要とし円滑な方向転換がで
きなかった。また交叉箇所を方向転換せずに通り抜ける
ときも一度走行車輪がレール間の溝に落ち込むので衝撃
があり下方に吊るされたパネルに衝撃がそのまま伝達さ
れ、また衝撃音が発生したりする。
【0005】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処はランナーがハンガーレールの交叉箇
所に至ったことを極めて小さな上下動で感知でき、方向
転換も大きな力を必要とせず通り抜けも滑らかに行われ
る移動展示パネルを供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、建造物の天井に一対のレ
ールが所定間隔を存して平行に敷設されるハンガーレー
ルにランナーを介して吊設される移動展示パネルにおい
て、縦横に敷設された複数本の前記ハンガーレールの交
叉箇所の一対のレールの対向縁が互いに接近する方向に
若干延出し同延出部上面が端縁に向かって下方へ傾斜し
た傾斜面を形成し、前記ランナーは基台から下方へ延び
る吊り支軸が前記一対のレール間を通りパネルを吊設
し、前記基台から十字形をなすように水平方向に突設さ
れた4本の片持軸に設けられた走行車輪が前記レール上
を転がりながら走行し、前記4個の走行車輪の前後4隅
に前記基台を前記レール上で支えることが可能な走行方
向自在の転動ボールが設けられ、同転動ボールの最下点
は前記走行車輪の最下点より若干高い位置にあり前記ハ
ンガーレールの交叉箇所で前記走行車輪が前記延出部の
傾斜面を下ると前記転動ボールがレール上で基台を支持
し前記走行車輪を宙吊り状態にする移動展示パネルとし
た。
【0007】ハンガーレールの交叉箇所の一対のレール
の対向縁が互いに接近する方向に若干延出し同延出部上
面が端縁に向かって下方へ傾斜した傾斜面を形成すると
ともに、4個の走行車輪の前後4隅に基台をレール上で
支えることが可能な走行方向自在の転動ボールが設けら
れ、同転動ボールの最下点は走行車輪の最下点より若干
高い位置にありハンガーレールの交叉箇所で走行車輪が
延出部の傾斜面を下ると転動ボールがレール上で基台を
支持し走行車輪を宙吊り状態にする。
【0008】すなわち展示パネルを吊設する基台がハン
ガーレールの交叉箇所に至ると、走行車輪は一対のレー
ルの対向する延出部の一方の傾斜面を斜めに下り、次い
で僅かに落下した処で走行車輪に代わって転動ボールに
円滑に引き継ぎがなされ転動ボールが基台を支持して水
平に移動させるので、鉛直下方に落下するようなことは
なく、極めて滑らかに下方へ変位しながら交叉箇所に入
る。
【0009】したがって作業者はパネルの下方への変位
ランナーが交叉箇所に至ったことを感知することがで
き、パネルの移動速度が遅いときはランナーが交叉箇所
で容易に停止するため方向転換時に行き過ぎを戻したり
して往復動を繰り返すことがなく作業効率を良くするこ
とができる。
【0010】またハンガーレールの交叉箇所からランナ
ーを移動する場合でも走行車輪をレールの延出部の傾斜
面を斜めに上げればよく、大きな力を要せず滑らかに移
動を開始することができる。さらにランナーがハンガー
レールの交叉箇所を通り抜ける際も、上下に滑らかに変
位しながら走行して通り抜けることができ、衝撃は殆ど
なく騒音も少ない。
【0011】走行車輪の外周面を硬質合成樹脂で被覆す
ることで、走行に伴う騒音が低く、金属製車輪に起因す
る磨耗粉の発生やレール表面のめくれやさらに進んで剥
離等の問題がなく耐久性を向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下図1ないし図12に図示した本発明の一
実施例について説明する。図1は展示場の平面図であ
り、建物の外壁1と内壁2とにより矩形の部屋が形成さ
れ、外壁1と内壁2との間に出入口3,4が設けられと
ともに、一部凹部を形成して展示パネル5の収納スペー
ス6,7としている。同部屋の天井には縦横格子状にハ
ンガーレール8が敷設されて、展示パネル5はハンガー
レール8に摺動自在に吊設されて、収納スペース6,7
から引き出されて、格子状のハンガーレール8に沿って
移動され所要位置に配置される。
【0013】図2は、任意の位置に配置された展示パネ
ル5の見取図であり、展示パネル5は、その上縁部の左
右2か所から上方へ延出した吊設具9によってハンガー
レール8から吊設され、下縁部の左右2か所に取付けら
れたパネル固定具10が下方へ突出して床面を押圧する
ことで展示パネル5を固定している。展示パネル5の左
右側縁部の床面より1m程の高さには、出没自在の把手
11が取付けられている。
【0014】天井に格子状に敷設されるハンガーレール
8は、交叉箇所の分岐レール71と分岐レール71間を
連結する直線レール70からなり、直線レール70は矩
形に折曲され下片が一対のレール部70a,70aをな
し、両レール部70a,70a間が所定の間隔を存して
スリット70bを形成している(図6参照)。
【0015】そしてハンガーレール8の直交に交叉する
箇所の分岐レール71は、図3ないし図5に示すように
直交する4つの角ごとに分割した4っのレール部材72
の組合せで構成されている。各レール部材72は、水平
なレール部73と垂直な側壁部74とで断面L字状をな
したものが側壁部74を内側にして直角に折曲された形
状をし特別に鋳造型一体成形されレール部73のレール
表面は切削加工されて精度の向上を図るとともに、さら
にレール角部には硬鋼材からなる円板81が埋め込まれ
上面がレール表面と同一面に形成され高硬度に構成され
ている(図4参照)。
【0016】そしてレール部材72の直線レール70と
接続する端部は内側に一定の厚みで切欠き73a,74
aが形成され、レール部73の切欠き73aの端縁73
bは中央が突出した山形に形成されている。この切欠き
73aに直線レール70との接続用のボルト孔73c,
74bが設けられている(図3,図4参照)。
【0017】このレール部材72に接続される他方の直
線レール70の方は切欠き73a,74aに対応し同形
状の先端部を有し両者が接合されたとき切欠き73a,
74aに突出部が合致しレール表面は同一面となる。直
線レール70の方は分岐レール71に比べ硬度が低い
が、上記の如く山形の切欠き74に突出部を係合するの
で、繋ぎ目を走行する走行車輪は一気に硬度の異なるレ
ール面を移行するのではなく山形の繋ぎ目を徐々に移行
していくため滑らかな同一レール面を維持し易い。
【0018】一方図4および図5に図示するように水平
なレール部11の角部において特に平面視L字状に延出
部75が延出しており、同延出部75の上面が端縁に向
かって下方へ傾斜した傾斜面75aを形成している。ま
た延出部75の側面両端部は傾斜面75bによりレール
部73の端面に滑らかに連続している。
【0019】かかるレール部材72を4個十字形を形成
するように配置し上から十字形状の上壁76を被せ4つ
の角部にそれぞれL字状に折曲された吊設板77の下部
を当てがいボルト78で緊締し、同吊設板77の上部を
天井より支持棒78を介して垂設された水平支持板79
に固着し、分岐レール71が吊設される。こうして組合
せ吊設された分岐レール71の各レール部材72間の相
対するレール部73どうしの間隔は前記直線レール70
のスリット70bと同じ幅長であり、よってレール部7
3より延出した延出部75どうしのスリット80の幅長
はさらに狭くなって後記する吊り支軸30が僅かに余裕
を持って通過できる程度である。なお上壁76の下面で
中央部を除く4面に十字方向に指向したガイド棒76a
が固着されている。
【0020】一方展示パネル5は、矩形の枠部材の両側
にベニヤ合板20を貼り合わせたもので、左右のベニヤ
合板20の上縁に沿って断面が略コ字状の上枠21が開
口を上向きにして挟着されており、同上枠21の内側に
パネル上部固定桟22が嵌装保持されている。パネル上
部固定桟22は、板材を折曲して上部開口22aを有す
る断面略矩形状に構成され、その左右の上片22bが折
曲されて一段低い段部22cを形成している。
【0021】該パネル上部固定桟22の左右端部近傍に
おいて矩形の受板23が、段部22cの下面に下方から
当てがわれ、その両端部において押え金24が上方より
段部22cに当接して、受板23と押え金24とで段部
22cを挟み、上方よりワッシャ25を介してボルト2
6を螺入し、受板23の下面に当てがわれたブラケット
27も同時に螺着共締めされ、かくして受板23がパネ
ル上部固定桟22の段部22cに固着される。受板23
の中央には、長手方向に指向して長孔23aが形成され
ている。
【0022】かかる展示パネル5の上部をハンガーレー
ル8に懸吊する吊設具9は、ハンガーレール8内のラン
ナー40とパネル上部固定桟22内の台車60との間を
吊り支軸30が前記受板23の長孔23aを貫通して連
結した構造をしている。ランナー40は、矩形板状の台
座41の中央に円環状のベアリング受け42がスラスト
ベアリング31を収納支持する下部の中空底壁が下方へ
突き出た状態で上部フランジ部42aにより支持されて
嵌合され、同ベアリング受け42の下部を嵌合支持して
立方体状をなし中央に上下方向の貫通孔を有する基台4
3が一体に固着されてランナーの本体を構成しており、
前記吊り支軸30は上端に頭部30aを有し下半部にネ
ジ30bが刻設されており、同吊り支軸30がベアリン
グ受け42に嵌合されたスラストベアリング31、ベア
リング受け42、基台43の孔を上方から貫通して下方
へ延出し、吊り支軸30の頭部30aをスラストベアリ
ング31の上側レースに載せて回動自在に支持される。
吊り支軸30の頭部30aは台座41の上面より半分程
下方へ没しており、その上にキャップ51が被せられ、
キャップ51のフランジ部51aは前記ベアリング受け
42のフランジ部42aに当接しその上面は台座41の
上面と同一面をなし、4本のボルト52で螺着されてい
る。
【0023】ランナー40の下面図である図10に示す
ように基台43の4つの垂直側面からはそれぞれ片持軸
44が四方に突設され、各片持軸44にベアリング45
を介して走行単輪46が回転自在に取付けられている。
各走行車輪46は全て矩形の台座41の下方にあり、同
台座41の下面の4つの隅部からは円柱状のボール支持
体47が下方へ突設されて、同ボール支持体47の下端
には一部を下方に露出させて転動ボール48があらゆる
方向に自由に回転自在に嵌合されていて、同転動ボール
48をレール8aに載せてランナー40を支持すること
が可能である。
【0024】この転動ボール48は走行車輪46の前後
に位置することになり、その転動ボール48の最下点は
走行車輪46の最下点よりも若干高い位置にある。した
がって走行車輪46によりレール8a上を走行中は転動
ボール48はレール8aより僅かに高い位置に浮いた状
態にある(図8参照)。
【0025】また台座41の上面には下方のボール支持
体47と略対称な4つの位置に垂直軸49が立設され、
各垂直軸49にガイド輪50が回転自在に取付けられて
おり、同ガイド輪50は矩形の台座41の角部より若干
外側にはみ出している(図9、図10参照)。
【0026】相隣り合う2つのガイド輪50の外側間の
距離がランナー40の最大幅であり、この最大幅は図5
に示すように前記ハンガーレール8の内側の幅長より若
干狭い寸法となっている。したがってランナー40はハ
ンガーレール8内をガイド輪50に案内されて一定の姿
勢を維持した状態で走行する。なお分岐レール71にお
いては上壁76の下面に固着されたガイド棒76aを両
側のガイド輪50が挟むようにして姿勢を維持できる。
【0027】以上のようなランナー40に上端を回動自
在に支持されて下方へ延出する吊り支軸30は、図6お
よび図11を参照してハンガーレール8の一対のレール
70a,70a間のスリット70bを貫通し、途中下半
部のネジ30bにナット33およびナット34を2重に
螺合し座金35,カラー36を嵌装して展示パネル5の
前記受板23の長孔23aを貫通させて台車60の中央
に上方から螺合して台車60を吊設している。
【0028】台車60は、直方体状の本体の前後にそれ
ぞれ左右対をなして車輪61が車軸62にワッシャ62
aを介装して回転自在に軸支されて設けられている。こ
の台車60の車輪61が受板23の下面に当接して下か
ら支え展示パネル5の前後への移動を自在に支持する。
【0029】そして台車60の前後に前記受板23とと
もにボルト26によりパネル上部固定桟22と一体に固
定されたブラケット27が所定間隔を存して位置し、台
車60の前後に突設された軸芯69がそれぞれスプリン
グ63を貫通してさらにブラケット27を貫通してお
り、前後のブラケット27と台車60との間にそれぞれ
スプリング63が介装されている。したがって台車60
は常に両ブラケット27の中央位置にくるようにスプリ
ング63により付勢されている。
【0030】また台車60には中央の吊り支軸30を間
にして両側にボルト64が上方より受板23の長孔23
aを貫通して立設され、同ボルト64は受板23の長孔
23aの幅よりも外径の大きい座金65および上側カラ
ー66を嵌装してベアリング67を貫通し下側カラー6
8を嵌装して台車60の本体に螺合されている。カラー
66,68によりインナーレースを挾着固定されたベア
リング67はそのアウターレースが丁度受板23の長孔
23aに僅かな余裕を持って嵌合している(図12参
照)。
【0031】すなわち台車60と一体の回動中心となる
中央の吊り支軸30とこれまた台車と一体の両側のボル
ト64が受板23の長孔23aを貫通していて両側のボ
ルト64にはベアリング67が長孔23a位置でアウタ
ーレースを回転自在に嵌合させており、吊り支軸30と
2つのベアリング67が長孔23a内を両側のスプリン
グ63に付勢されながら変位可能であり、吊り支軸30
の両側のベアリング67により台車60に対する受板2
3の姿勢を常に一定に維持しようとする力が無理なく働
き、受板23すなわち展示パネル5の台車60に対する
相対的な移動を円滑にすることができる。
【0032】本実施例の移動展示パネルの吊設構造は以
上のように構成されているので、作業者が展示パネル5
を移動させると、ランナー40がハンガーレール8の交
叉箇所に達するまではランナー40は上部4隅のガイド
輪50に案内されて略姿勢を維持したまま図7に示すよ
うにランナー40の一対の走行車輪46がレール70a
に接して転がり走行しているが、左右の少なくとも一方
のランナー40がハンガーレール8の交叉部に達すると
走行車輪46がいままで走行していた直線レール70か
ら分岐レール71に移り進行方向に直交するレール部7
3の延出部75の傾斜面75aを転がって相対向する延
出部75,75間のスリット80に落ち込み今度は4隅
の転動ボール48がレール部73の4つの角部に接して
ランナー40を展示パネル5とともに支持することにな
り、図8に示すように走行車輪46は延出部75,75
間のスリット80にあって宙吊り状態にある。
【0033】したがって作業者は走行車輪46がレール
部73の延出部75の傾斜面75aを転がりスリット8
0に落ち込み転動ボール48によってランナー40が支
持されるまでの展示パネル5の若干の下降を感知するこ
とかでき、ランナー40が交叉箇所に至ったことを容易
に知ることができる。
【0034】いままで走行していたレールから直交する
レールに方向転換する場合は、ランナー40がハンガー
レール8の交叉箇所に達する幾らか前から走行速度を落
としており、ランナー40の下降で容易に一時停止し行
き過ぎを戻したりして往復動を繰り返すようなことがな
く、走行しようとする方向に力を入れるといままで転が
り走行していた車輪と別の一対の走行車輪46がレール
部73の延出部75の傾斜面75aを転がり上がり通常
のレール部73上の走行となる。
【0035】このように展示パネル5の若干の下降でハ
ンガーレール8の交叉箇所を知ることができるとともに
ランナー40が容易に停止し、かつその後走行車輪46
は傾斜面75aを転がり上がるので、大きな力を必要と
せず滑らかに走行を開始することができるため作業がし
易く効率を良くすることができる。
【0036】またランナー40をハンガーレール8の交
叉箇所を通り抜けさせる場合は、同交叉箇所を速度を落
とすことなくある程度の速度で走行させることで、走行
車輪64はレール部73,73間に延出部75の傾斜面
75aを介して落ち込み一時転動ボール48によって走
行しながらランナー40の支持が引き継がれ、その後再
び対向する延出部75の傾斜面75aを走行車輪64が
転がり上がり通常のレール部73上の走行となる。
【0037】このようにランナー40をハンガーレール
8の交叉箇所を通り抜けるときは、延出部75の傾斜面
75aを経て下がり上がりするので、急激に下降・上昇
をすることなくランナー40の支持が走行車輪64から
転動ボール48へ、転動ボール48から走行車輪64へ
と滑らかに引き継がれて通り抜けることができ、衝撃が
小さく騒音も少ない。
【0038】走行車輪64の外周面を硬質ナイロンで被
覆することで、車輪とレール8aとの接触面圧力値を低
下させることができ、金属製車輪に起因する磨耗粉の発
生やレール表層部のめくれやさらに進行して剥離等の問
題がなく耐久性を向上させることができる。また硬質ナ
イロンを被覆することで騒音を極めて小さくすることが
できる。
【0039】ハンガーレール8の交叉箇所は鋳造型一体
構造で精度の向上を図っているので、方向転換の際の操
作性を良くすることができ、同ハンガーレール8の交叉
箇所をランナー40が方向転換する場合でも通り抜ける
場合でも一時的に4個の転動ボール48がランナー40
および展示パネル5を支持し移動させることになるが、
その転動ボール48がレール部73に接する部分は前記
硬鋼材からなる円板81の所であり、同円板81の上面
の図4に示した四方に放射状に延びる破線内部であり、
この円板81により高い硬度を確保しているので4個の
転動ボール48により集中的に加わる大加重に耐え、ラ
ンナー40の支持は水平度が高くランナー40がハンガ
ーレール8の交叉箇所の分岐レール71を通る際の滑ら
かさを常に担保することができる。
【0040】さらにランナー40は直線レール70を走
行しているときはガイド輪50により一定の姿勢を維持
し、ハンガーレール8の交叉箇所の分岐レール71にお
いては4個の走行車輪64が十字状のスリット80に落
ち込むのでランナー40が大きく旋回するようなことは
なく姿勢は維持され、常に走行車輪64は進行方向に向
いて走行が滑らかであり、走行開始時の抵抗も小さく作
業性が良い。
【0041】ランナー40に吊り支軸30を介して吊設
された台車60は展示パネル5と一体の受板23に固定
された2個のブラケット27間に挟まれスプリング63
を介装しているので、ハンガーレール8の交叉箇所での
ランナー40の加速力を緩和し、ランナー自体の慣性を
小さくして交叉箇所での停止抵抗を増し、滑らかな移動
を確保しつつランナーがハンガーレール8の交叉箇所に
至ったことを確実に感知させることができる。また該ス
プリング63によりランナー40がハンガーレール8の
交叉箇所を通過する時の衝撃や騒音を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の移動展示パネルを用い
た展示場の平面図である。
【図2】同展示場のハンガーレールと展示パネルの見取
り図である。
【図3】ハンガーレールの交叉箇所の斜視図である。
【図4】分岐レールの平面図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】展示パネルの吊設構造を示す正断面図である。
【図7】同吊設構造の側断面図である。
【図8】ハンガーレールの交叉箇所における吊設構造の
上部側断面図である。
【図9】ランナーの上面図である。
【図10】同下面図である。
【図11】同吊設構造の下部の分解斜視図である。
【図12】ハンガーレールおよび台車部分の一部断面と
した平面図である。
【符号の説明】
1…外壁、2…内壁、3,4…出入口、5…展示パネ
ル、6,7…収納スペース、8…ハンガーレール、9…
吊設具、10…パネル固定具、11…把手、20…ベニヤ合
板、21…上枠、22…パネル上部固定桟、23…受板、24…
押え金、25…ワッシャ、26…ボルト、27…ブラケット、
30…吊り支軸、31…スラストベアリング、33…ナット、
34…ナット、35…座金、36…カラー、40…ランナー、41
…台座、42…ベアリング受け、43…基台、44…片持軸、
45…ベアリング、46…走行車輪、47…ボール支持体、48
…転動ボール、49…垂直軸、50…ガイド輪、51…キャッ
プ、52…ボルト、60…台車、61…車輪、62…車軸、63…
スプリング、64…ボルト、65…座金、66…カラー、67…
ベアリング、68…カラー、69…軸芯、70…直線レール、
71…分岐レール、72…レール部材、73…レール部、74…
側壁部、75…延出部、76…上壁、77…吊設板、78…支持
棒、79…水平支持板、80…スリット、81…円板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の天井に一対のレールが所定間隔
    を存して平行に敷設されるハンガーレールにランナーを
    介して吊設される移動展示パネルにおいて、 縦横に敷設された複数本の前記ハンガーレールの交叉箇
    所の一対のレールの対向縁が互いに接近する方向に若干
    延出し同延出部上面が端縁に向かって下方へ傾斜した傾
    斜面を形成し 前記ランナーは基台から下方へ延びる吊り支軸が前記一
    対のレール間を通りパネルを吊設し、前記基台から十字
    形をなすように水平方向に突設された4本の片持軸に設
    けられた走行車輪が前記レール上を転がりなから走行
    し、 前記4個の走行車輪の前後4隅に前記基台を前記レール
    上で支えることが可能な走行方向自在の転動ボールが設
    けられ、 同転動ボールの最下点は前記走行車輪の最下点より若干
    高い位置にあり前記ハンガーレールの交叉箇所で前記走
    行車輪が前記延出部の傾斜面を下ると前記転動ボールが
    レール上で基台を支持し前記走行車輪を宙吊り状態にす
    ことを特徴とする移動展示パネル。
  2. 【請求項2】 前記走行車輪は、その外周面に硬質合成
    樹脂を被覆したことを特徴とする請求項1記載の移動展
    示パネル。
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