JP2729663B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱記録材料に関し、詳しくは、増感剤とし
てビス(2−アリールチオエチル)オキザレートを配合
することを特徴とする感熱記録材料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 感熱記録材料は、紙、合成紙、樹脂フィルム等の支持
体上にロイコ染料等の通常無色ないし淡色の発色性物質
とこれを熱時に発色させる顕色剤とからなる発色系に、
増感剤、バインダー及びその他の添加剤を分散した感熱
発色層を設けたものであり、記録装置において、この記
録体にサーマルヘッドや熱ペン等の発熱素子が接触した
時に染料と顕色剤が反応して黒色等に発色し、記録され
る。
そして、感熱記録材料は他の記録材料に比較して、短
時間で記録が得られる、騒音の発生が少ない、安価であ
る等の利点があり、計測用記録計、コンピューター、フ
ァクシミリ、テレックス、乗車券自動販売機等の記録材
料として広く使用されている。
従来、無色ないし淡色の発色性物質としては、例えば
ラクトン、ラクタムまたはスピロピラン環を有するロイ
コ染料が用いられ、顕色剤としては各種の酸性物質が提
案されており、特にフェノール系の化合物、例えば、ビ
スフェノールA、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエス
テル等が単独で又は数種組み合わせて用いられていた
が、これらのフェノール類を用いた場合には、記録の高
速度化及び高密度が難しく、また、色むらが生じたり、
あるいは保存中に変色を生じたりする欠点があった。
そこで発色性物質、顕色剤に第三物質である増感剤を
使用して、高感度化を達成しようとする試みがなされて
きた。例えば、ターフェニル、各種ワックス類、ジメチ
ルフタレート、ステアリン酸アミド、安息香酸フェニ
ル、ビス(ビニロキシエトキシベンゼン、p−アセチロ
キシビフェニル等が提案されている。
しかし、これらの増感剤は、多量に使用しないと効果
が十分に出ず、感熱記録材料の高感度化という要求を十
分に満足できるものではなく、しかもカブリが発生した
りあるいは保存中に変色したりする欠点があり、実用上
満足できるものではなかった。
このため、これらの欠点を解消した増感剤の検討が行
われており、例えば、特開昭61-242884号公報にはビス
(アリールチオ)アルカンを用いることが、特開昭62-5
879号公報にはビス(フェノキシエチル)オキザレート
等の二塩基酸エステル化合物を用いることが、また、特
開昭64-1583号公報にはジベンジルオキザレート等のシ
ュウ酸エステルを用いることが提案されているが、これ
らの化合物を用いた場合にも感度が不充分であるばかり
でなく、地肌カブリ及び保存安定性に劣り、また、耐油
性にも劣るため実用上は満足できるものではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、これらの欠点を解消するために鋭意検討
を重ねた結果、ビス(2−アリールチオエチル)オキザ
レートを用いた場合には、発色感度が良好なばかりでな
く、地肌カブリが少なく、しかも、保存安定性も著しく
改善されることを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、通常無色ないし淡色の発色性物質
と、該物質を熱時発色させる顕色剤とを含有する発色層
を設けた感熱記録材料において、上記発色層中に下記式
で表されるビス(2−アリールチオエチル)オキザレー
トを含有させたことを特徴とする感熱記録材料を提供す
るものである。
(式中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、ア
リール基、アラルキル基、アシルオキシ基またはハロゲ
ン原子を示す。nは0〜3を示す。) 以下、上記要旨をもってなる本発明について更に詳細
に説明する。
上記式中、Rで表される低級アルキル基としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、第二ブチル、第三ブチル等があげられ、低級ア
ルコキシ基としては、上記の低級アルキル基からの低級
アルコキシ基があげられ、アリール基としてはフェニ
ル、トリル、キシリル等があげられ、アラルキル基とし
ては、ベンジル、フェネチル、α−メチルベンジル、
α,α−ジメチルベンジル等があげられ、アシルオキシ
基としてはアセチロキシ、プロピオニルオキシ、ベンゾ
イルオキシ等があげられ、ハロゲン原子としては塩素、
臭素、弗素等があげられる。
従って、本願発明で用いられるビス(2−アリルチオ
エチル)オキザレートの代表例としては次のような化合
物があげられる。
No.1 ビス(2−フェニルチオエチル)オキザレート No.2 ビス(2−(4−メチルフェニルチオ)エチル)
オキザレート No.3 ビス(2−(4−メトキシフェニルチオ)エチ
ル)オキザレート No.4 ビス(2−(2,4−ジメチルフェニルチオ)エチ
ル)オキザレート No.5 ビス(2−(4−フェニルフェニルチオ)エチ
ル)オキザレート No.6 ビス(2−(4−ベンジルフェニルチオ)エチ
ル)オキザレート No.7 ビス(2−(4−アセトキシフェニルチオ)エチ
ル)オキザレート No.8 ビス(2−(4−クロロフェニルチオ)エチル)
オキザレート 本発明で用いられるビス(2−アリールチオエチル)
オキザレートは、例えば、蓚酸、蓚酸ジクロライドある
いは蓚酸ジメチルまたは蓚酸ジエチル等の蓚酸ジ低級ア
ルキルエステルと2−アリールチオエタノールを反応さ
せる通常のエステル化反応によって容易に製造すること
ができる。
以下に具体的な合成例を示す。
合成例〔ビス(2−フェニルチオエチル)オキザレート
の合成〕 2−フェニルチオエタノール16.2g、蓚酸4.5g、パラ
トルエンスルホン酸0.2g及びトルエン40mlをとり、生成
する水を除去しながら、還流下に8時間撹拌した。
理論量(1.8ml)の水を除去した後冷却し、トルエン5
0mlを加え、水、10%重炭酸ナトリウム水溶液、水の順
に洗浄した。脱水後溶媒を溜去し、エタノールから再結
晶して、融点86℃の白色粉末14.3gを得た。
赤外線分光分析の結果、下記の特性吸収が認められ、
目的物であることを確認した。
1760cm-1:エステル 740cm-1:チオエーテル 本発明において使用される、通常無色ないし淡色の発
色性物質としては各種の染料が周知であり、一般の感圧
記録紙あるいは感熱記録紙等に用いられているものであ
れば特に制限を受けない。
これらの染料の具体例をあげると、(1)トリアリー
ルメタン系化合物;例えば、3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(通称
クリスタルバイオレットラクトン)、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル−3−イン
ドリル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2−フェニル−3−インドリル)フタリ
ド、3,3−ビス(9−エチル−3−カルバゾリル)−5
−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニル
−3−インドリル)−5−ジメチルアミノフタリド等、
(2)ジフェニルメタン系化合物;例えば、4,4−ビス
(ジメチルアミノ)ベンズヒドリンベンジルエーテル、
N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等、
(3)キサンテン系化合物;例えば、ローダミン−β−
アニリノラクタム、3−ジメチルアミノ−7−メトキシ
フルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、
3−ジメチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−アセチル−N−メチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチル
−N−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミ
ノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−
6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−オクチルアミノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(β
−エトキシエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(2−カルボメトキシフェニルアミノ)フル
オラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチ
ル−N−n−アミルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−アミルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−メチル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−ヘ
キシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−β−エチルヘキシルルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオ
ラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−
メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフルオラン、3
−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イソプロピ
ル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−γ−
クロロプロピルアミノフルオラン等、(4)チアジン系
化合物;例えば、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p
−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等、(5)ス
ピロ系化合物;例えば、3−メチルスピロジナフトピラ
ン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−ベンジルス
ピロジナフトピラン、3−メチルナフト(3−メトキシ
ベンゾ)スピロピラン等があげられ、又、これらの染料
は数種類を混合して用いることもできる。
さらに本発明で使用される顕色剤としては、例えば、
p−オクチルフェノール、p−第三ブチルフェノール、
p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシアセトフェノ
ン、α−ナフトール、β−ナフトール、p−第三オクチ
チルカテコール、2,2′−ジヒドロキシビフェニル、ビ
スフェノールA、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
プタン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(4−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エーテル、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒ
ドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸ブチルエステル、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、ビス〔2
−(4−ヒドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、
4−ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル等のフェノー
ル類;シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハ
ク酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の脂肪族カルボン
酸;安息香酸、第三ブチル安息香酸、フタル酸、没食子
酸、サリチル酸、イソプロピルサリチル酸、フェニルサ
リチル酸、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸、3−メチル
−5−ベンジルサリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベン
ジル)サリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸等の芳香族カルボン酸及びこ
れらの芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミ
ニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケ
ル等の多価金属塩;酸性白土、活性白土、アタパルガイ
ト、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸スズ、焼成カオ
リン、タルク等の無機顕色剤等があげられる。
本発明で用いられる、ビス(2−アリールチオエチ
ル)オキザレート、発色性無色染料及び顕色剤は、ボー
ルミル、アトライザー、サンドグラインダー等の磨砕機
あるいは適当な乳化装置により、例えば、粒径0.1〜10
μの微粒子とされ、目的に応じて各種の添加材料を加え
て塗液とする。
この塗液には、通常、ポリビニルアルコール、ヒドロ
キシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリ
ルアミド重合体、澱粉類、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体等あるいはこれらの変性物等の
結合剤、シラン、カオリン、珪藻土、タルク、二酸化チ
タン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、メラミン等の充填剤が配合される。
更に、この他に金属石鹸類、アマイド類、ワックス
類、光安定剤、耐水化剤、分散剤、消泡剤等を使用する
ことができる。
この塗液を紙及び各種フィルム類に塗布することによ
って目的とする感熱記録体が得られる。
本発明で用いられるビス(2−アリールチオエチル)
オキザレートの量は、要求される性能及び記録適性、併
用される他の添加剤の種類及び量によっても変わるた
め、特に限定されるものではないが、通常発色性染料1
部に対して0.1〜10部が使用される。
〔実施例〕
以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説明する。
しかしながら、本発明は以下の実施例によって制限を受
けるものではない。
実施例−1 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン20g及び10%ポリビニル
アルコール水溶液100gを充分に磨砕し、染料分散液(A
液)を得た。
ビスフェノールA20g及び10%ポリビニルアルコール水
溶液100gを充分に磨砕し、顕色剤分散液(B液)を得
た。
試料化合物20g及び10%ポリビニルアルコール水溶液1
00gを充分に磨砕し、分散液(C液)を得た。
亜鉛ステアレート20g及び10%ポリビニルアルコール
水溶液100gを充分に磨砕し、分散液(D液)を得た。
A液、B液、C液、D液及び微粉末状のシリカを重量
比1:2:2:0.2:0.5の割合で混合し、充分に分散させて塗
液を得た。
この塗液を、50g/m2の基紙上に厚さ32μmで塗布、乾
燥して感熱記録材料をつくった。
得られた感熱紙を用い、感熱印字装置(TH-PMD:株式
会社大倉電機製)を用いてパルス幅を変えて印字した記
録像の発色濃度をマクベス濃度計(マクベス社製RD-933
型)により測定した。
また、この発色させた感熱紙を、60℃、乾燥の条件下
で8時間保存し、地肌及び発色部の濃度変化を測定し、
保存安定性を評価した。
さらに、この発色させた感熱紙にジオクチルフタレー
トをスタンプ後、60℃、乾燥の条件下で8時間保存し、
地肌及び発色部の濃度変化を測定し、耐油性を評価し
た。
その結果を表−1に示す。
実施例−2 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオランに代えて3−(N,N−ジ
ブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
を用いる他は実施例−1と同様にして感熱記録材料を作
成し、実施例−1と同様の試験を行った。
その結果を表−2に示す。
〔発明の効果〕 表−1及び表−2の結果から明らかなように、公知の
蓚酸エステル化合物であるビス(2−フェノキシエチ
ル)オキザレートは感度及び保存安定性が未だ不充分で
あり、しかも耐油性が著しく劣る欠点がある。
また、公知の含硫黄化合物である1,4−ビス(フェニ
ルチオ)ブタンは感度が全く不充分であり、しかも、保
存後の地肌カブリ及び耐油性が著しく劣る欠点がある。
これに対し、ビス(2−アリールチオエチル)オキザ
レートを用いた本発明の感熱記録材料は感度、保存安定
性及び耐油性の全ての試験項目において著しく優れた効
果を奏しており、極めて優れていることが明らかであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常無色ないし淡色の発色性物質と、該物
    質を熱時発色させる顕色剤とを含有する発色層を設けた
    感熱記録材料において、上記発色層中に、下記式で表さ
    れるビス(2−アリールチオエチル)オキザレートを含
    有させたことを特徴とする感熱記録材料。 (式中、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、アリ
    ール基、アラルキル基、アシルオキシ基またはハロゲン
    原子を示す。nは0〜3を示す。)
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