JP2729183B2 - 自動車用消音器 - Google Patents

自動車用消音器

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JP2729183B2
JP2729183B2 JP23318995A JP23318995A JP2729183B2 JP 2729183 B2 JP2729183 B2 JP 2729183B2 JP 23318995 A JP23318995 A JP 23318995A JP 23318995 A JP23318995 A JP 23318995A JP 2729183 B2 JP2729183 B2 JP 2729183B2
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壺 勇 雄 藤
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Fujitsubo Giken Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】この発明は、排気ガスの騒音を低減させ、
エンジンの性能を向上させた自動車用消音器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用消音器においては、図4
に例示した1実施例のように、排気音の中高周波領域を
拡張作用により、低周波領域を共鳴作用により消音させ
るために、消音器の本体部分を構成する外筒を隔壁板で
仕切り、排気ガスの流れにそって拡張室及び共鳴室各1
室(特許出願公告平3−45208において従来の技術
として引用された他の実施例は、排気管方向にそれぞれ
仕切られた4室を並設して、それら4室を連通させる複
数の無孔及び多孔排気管からなる排気経路を提供してい
る。)を形成し、上流側の開口部がエンジンからの排気
ガスの導入口を形成し、下流側の開口部から共鳴室に、
かつ周面に穿設した多数の小孔から拡張室へ、それぞれ
排気ガスが流れる構造の排気進入管と、下流側の開口部
が排気ガスの大気中への放出口を形成し、上流側の開口
部により拡張室に連通する構造の排気放出管と、を外筒
内に平行して配設した構造(又は上述の特許出願公告平
3−45208に係る発明の1実施例においては、並設
された3室を有孔排気管により貫通し、その排気管の無
孔分岐管及び連通管をもって3室を連通する構造が提供
されている。)の自動車用消音器を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の技
術の1実施例を示す自動車用消音器の構造においては、
エンジンからの排気ガスは、排気進入管へ進入して、多
数の小孔をとおり拡張室(他の実施例においては共鳴
室)へ、急激に膨張拡散しながら分流するが、多数の小
孔を通過するとき排気の流れが乱され高周波領域の二次
騒音を発生し音圧レベルを増大させるため、拡張室にお
ける排気音の干渉拡張作用による消音効果が減殺される
という問題があった。二次騒音を減衰させるために、排
気管の周面の多数の小孔を、吸音材を使用した吸音型消
音要素で被包し、又は吸音材を充填した消音室を設ける
吸音方法などが利用されているが、これらの方法は、消
音器の経年劣化や製造コストを押し上げる一因となる。
また従来の消音器においては、共鳴室(図4の下流側に
形成されたもの、又は、例えば上述の特許出願公告平3
−45208に係る発明の1実施例中第2室として形成
されたもの)は閉鎖されて設けられており、この場合、
共鳴室に導入された排気ガスが残留し、エンジン性能を
劣化させるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の自動車用消音
器は、消音器の本体部分を構成する外筒を隔壁板で仕切
り、排気ガスの流れの下流側に第1拡張室、上流側に第
2拡張室の2室を形成し、上流側の開口部がエンジンか
らの排気ガスの導入口を形成し、下流側の開口部から第
1拡張室に、周面に穿設した多数の小孔から第2拡張室
に、それぞれ排気ガスが流れる構造の排気進入管と、下
流側の開口部が排気ガスの大気中への放出口を形成し上
流側の開口部により第2拡張室に連通する排気放出管及
び第1拡張室と第2拡張室とを連通する連通管と、をそ
れぞれ外筒内に平行して配設し、さらに、排気進入管を
同軸上に内設し、下流側の開口部を隔壁板に当接して閉
止し、上流側の開口部をとおり排気進入管から第2拡張
室へ排気ガスが流れる構造の排気導管を、第2拡張室内
に配設したことを特徴としている。
【0005】
【発明の実態の形態】以下添付図面により、この発明の
自動車用消音器を詳細に説明する。
【0006】図1は、この発明の自動車用消音器の縦断
側面図、図2及び図3は、図1のA−A及びB−B部分
の断面図である。
【0007】図1、図2及び図3において、1は消音器
の本体を構成する外筒、2は排気進入管、3はエンジン
からの排気ガスの導入口を形成する排気進入管2の上流
側の開口部、4は排気進入管2の下流側の開口部、5は
排気進入管2の周面に穿設した多数の小孔、6は排気放
出管、7は排気放出管6の下流側の開口部、8は排気放
出管6の上流側の開口部、9は隔壁板、10は連通管、
11は排気導管、12は隔壁板9に当設し閉止された排
気導管11の下流側の開口部、13は排気導管11の上
流側の開口部、14は排気進入管2と排気導管11との
間に排気通路として形成されるすき間、15は第1拡張
室、16は第2拡張室であり、矢印は排気ガスの流れの
方向を示す。
【0008】消音器の本体部分を構成する外筒1を隔壁
板9で仕切り、排気ガスの流れの上流側に第2拡張室1
6が、また下流側に第1拡張室15がそれぞれ形成され
ており、上流側の開口部3がエンジンからの排気ガスの
導入口を形成し、下流側の開口部4から第1拡張室15
に、また、周面に穿設した多数の小孔5から第2拡張室
16に、それぞれ排気ガスが分流する構造の排気進入管
2が第2拡張室16内に配置されている。多数の小孔5
は、エンジンから排気ガスが排気進入管2に排出され下
流側に流れる過程において、膨張、拡散して第2拡張室
16に効率よく分流するように、排気進入管2のほぼ中
心部から下流側の開口部4付近までの部分の周面に穿設
されることが好ましい。
【0009】下流側の開口部7が排気ガスの大気中への
放出口を形成し、上流側の開口部8により第2拡張室1
6に連通する排気放出管6と第1拡張室と第2拡張室を
連通させる連通管10が排気進入管2と平行して外筒1
内に配設されている。
【0010】下流側の開口部12は、隔壁板9に当接し
閉止され、上流側の開口部13をとおり排気進入管2か
ら第2拡張室16へ排気ガスが流れる構造の無孔排気導
管11が、排気進入管2を同軸上に内設し、第2拡張室
16内に配置されている。すなわち、径の大きい排気導
管11と径の小さい排気進入管2は、二重管構造を構成
し、これら二つの排気管の間に形成されるすき間14
は、エンジンからの排気ガスが、排気進入管2から、そ
の周面の多数の小孔5をとおり第2拡張室16へ導入さ
れる排気通路を形成する。
【0011】第1拡張室15と第2拡張室16を連通管
10により連通することによって、第1拡張室15は解
放されている。第1拡張室に排気ガスは残留することな
く、第1拡張室から第2拡張室にいたる排気経路におけ
る円滑な排気作用が達成されるので、エンジンの性能が
向上する。
【0012】エンジンから排気進入管2へ進入した排気
ガスは、下流側の開口部4から第1拡張室15へ排出さ
れ、膨張、拡散、共鳴作用を通じて第1拡張室において
効率よく消音された後、上述のように第1拡張室15内
にこもることなく連通管10をとおり第2拡張室へ進入
し、第2拡張室16内の排気ガスと干渉して消音される
ので、排気ガスのすぐれた消音効率が達成される。
【0013】エンジンからの排気ガスが排気進入管2を
とおり第1拡張室15へ効率よく排出されるように、隔
壁板9を貫通した排気進入管2の下流側の開口部4は、
第1拡張室15内へ突出することなく隔壁板に当接する
位置で第1拡張室への排気ガス排出口を形成するように
配設されることが好ましい。
【0014】エンジンから排気進入管2へ進入した排気
ガスは、排気導入管2の周面の多数の小孔5から拡張室
14へ、膨張、拡散して、勢いよく噴出しようとする
が、排気進入管2を内設して二重管構造の外管を形成す
る排気導管11によって噴出方向を阻まれ、排気進入管
2と排気導管11の間に形成されたすき間14から拡張
室16へ向かって一方的に流れるように整流される。
【0015】上述のように、排気導管11に排気進入管
2を内設した二重管構造の排気経路を第2拡張室16内
に配置することによって、拡散、膨張した排気ガスが多
数の小孔5をとおり第2拡張室16へ勢いよく噴出しよ
うとするとき、その噴出方向を阻まれ、排気進入管2と
排気導管11との間のすき間14をとおり拡張室16の
方向へ流れるように排気が整流されるので、排気ガスが
排気進入管の多数の小孔5から勢いよく噴出する際生じ
る排気の流れの乱れによって発生する高周波領域の二次
騒音は、効率よく減衰され、全体の音圧レベルは低下す
る。従って、二次騒音を減衰させるために、排気管の周
面の多数の小孔を、吸音材を使用した吸音型消音要素で
被包し、又は吸音材を充填した消音室を設ける従来の吸
音方法の利用を省くことができる。
【0016】このような整流作用により第2拡張室16
へ導入された排気ガスは、そこで消音され、第1拡張室
15から連通管10をとおり第2拡張室16へ排出され
る排気ガスと干渉し、さらに効率よく消音される。この
ように第2拡張室16において消音された排気ガスは、
排気放出管6をとおり大気中へ放出される。
【0017】
【発明の効果】この発明の自動車用消音器の構造は、排
気管周面の多数の小孔から噴出しようとする排気ガスの
流れの方向を制限し整流することによって、吸音材を使
用した消音装置を利用することもなく、すなわち消音器
の経年劣化の原因を除き、製造工程を縮減して製造コス
トの削減を達成しながら、排気管の多数の小孔を通過す
る際発生する高周波領域の二次騒音を効率よく低減し全
体の音圧レベルを低下させることができる。また拡張室
における排気の残留を防ぎ排気効率を向上させる排気経
路を設けたことによりエンジン性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、この発明の自動車用消音器の側面断面図。
【図2】及び
【図3】は、それぞれ図1のA−A及びB−B部分の断
面図。
【図4】は従来の技術による消音器の1実施例の側面断
面図。
【符号の説明】
各図において、1は外筒、2は排気進入管、5は多数の
小孔、6は排気放出管、9は隔壁板、10は連通管、1
1は排気導管、14はすき間、15は第1拡張室、16
は第2拡張室。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】消音器の本体部分を構成する外筒(1)を
    隔壁板(9)で仕切り、排気ガスの流れの下流側に第1
    拡張室(15)、上流側に第2拡張室(16)をそれぞ
    れ形成し、上流側の開口部(3)がエンジンからの排気
    ガスの導入口を形成し、下流側の開口部(4)から第1
    拡張室(15)に、周面に穿設した多数の小孔(5)か
    ら第2拡張室(16)に、それぞれ排気ガスが流れる構
    造の排気進入管(2)と、下流側の開口部(7)が排気
    ガスの大気中への放出口を形成し、上流側の開口部
    (8)により第2拡張室(16)に連通する排気放出管
    (6)と、第1拡張室(15)と第2拡張室(16)と
    を連通する連通管(10)とを、それぞれ外筒内に平行
    して配設し、さらに、排気進入管(2)を同軸上に内設
    し、下流側の開口部(12)を隔壁板(9)に当接して
    閉止し、上流側の開口部(13)をとおり排気進入管
    (2)から第2拡張室(16)へ排気ガスが流れる構造
    の排気導管(11)を、第2拡張室(16)内に配設し
    たことを特徴とする自動車用消音器。
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