JP2728586B2 - 時間軸補正装置 - Google Patents

時間軸補正装置

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JP2728586B2
JP2728586B2 JP3321920A JP32192091A JP2728586B2 JP 2728586 B2 JP2728586 B2 JP 2728586B2 JP 3321920 A JP3321920 A JP 3321920A JP 32192091 A JP32192091 A JP 32192091A JP 2728586 B2 JP2728586 B2 JP 2728586B2
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武夫 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオデープレコーダ
等の記録再生装置における時間軸補正装置に関するもの
であり、詳細には、メモリへの書き込みクロック信号や
読み出しクロック信号を形成するための基準クロック信
号として、入力信号や出力信号等に基づいて位相ロック
・ループ(Phase Locked Loop )により形成したクロッ
ク信号を用いることにより、1水平走査期間(以下、1
Hと記す)内の速度誤差(以下、ベロシティエラーと記
す)を含めた時間軸誤差(以下、ジッターと記す)の除
去を可能にする時間軸補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入力信号に含まれているジッター
を除去するための時間軸補正装置は、図7に示すよう
に、入力信号に同期したクロックによりサンプリングさ
れてA/Dコンバータ51によってデジタル化された入
力信号データを、同様に、入力信号データに同期した書
き込みクロック信号によってメモリ52に書き込んだ後
に、安定した読み出しクロック信号により読み出すよう
に構成されており、入力信号が有するジッターは、メモ
リ52に書き込まれた時点で除去されるようになってい
る。
【0003】従って、上記のように構成された時間軸補
正装置においては、メモリ52への書き込みクロック信
号をいかに入力信号に同期させるかが時間軸補正装置と
しての性能を決定することになり、従来の時間軸補正装
置は、基準抜取部53とクロック選択部54と多相クロ
ック作成部55とを用いることによって、書き込みクロ
ック信号と入力信号とを同期させるようになっている。
【0004】即ち、従来の時間軸補正装置は、基準抜取
部53によってバースト信号の一部を抜き取ることによ
り、入力信号に同期した1H毎の入力同期信号REF
H、クロック選択の基準となるクロック選択信号RE
F、およびクロック選択信号REFに対して僅かに先行
し1H毎にクロック選択部54を初期化するクリア信号
CLRを形成させるようになっていると共に、多相クロ
ック作成部55によって、入力信号と位相的に非同期な
安定した書き込み用基準クロック信号を基にして、微小
な位相差を有した多相クロック信号CK1〜CKNを形
成させるようになっている。
【0005】そして、上記の基準抜取部53および多相
クロック作成部55によって形成された信号REF・C
LR・CK1〜CKNをクロック選択部54に入力さ
せ、これらの信号REF・CLR・CK1〜CKNを基
にして、クロック選択信号REFの立ち上がり位相に最
も近い立ち上がり位相を有する信号を多相クロック信号
CK1〜CKNから選択させ、選択された例えば多相ク
ロック信号CK2を書き込みクロック信号WCKとして
用いることによって、書き込みクロック信号WCKを入
力信号に同期させるようになっている(図2参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これにより、上記従来
の時間軸補正装置においては、1Hの前縁に位置するバ
ースト信号を基にして形成されたクロック選択信号RE
Fによって、書き込みクロック信号WCKを入力信号に
同期させているため、1Hの前半部では十分効果的にジ
ッターを除去することができるようになっている。とこ
ろが、この時間軸補正装置では、書き込みクロック信号
WCKが入力信号と位相的に非同期な書き込み用基準ク
ロック信号を用いて形成されているため、1Hの後半部
に進むに従って徐々に蓄積されてくるベロシティエラー
に起因する位相誤差に対しては十分な対応ができず、ベ
ロシティエラーを含むジッターを1H全体にわたって高
精度に除去することができないという問題がある。
【0007】従って、本発明においては、ベロシティエ
ラーを含むジッターを1H全体にわたって高精度に補正
して除去することができる時間軸補正装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1および請求項2
の発明の時間軸補正装置は、上記課題を解決するため
に、書き込み用基準クロック信号に対して一定間隔遅延
させて形成された多相クロック信号から選択された信号
を、入力信号が有する時間軸変動に同期した書き込みク
ロック信号として用いることによって入力信号をメモリ
に書き込むと共に、読み出し用基準クロック信号によっ
て上記メモリの入力信号を読み出すことにより、入力信
号に含まれる時間軸誤差を除去するものであって、下記
の特徴を有している。
【0009】即ち、請求項1の時間軸補正装置は、書き
込み用基準クロック信号が位相ロック・ループにより上
記入力信号の1水平走査期間における周波数変動に追従
するように形成されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2の時間軸補正装置は、読み
出し用基準クロック信号がメモリから読み出された入力
信号および基準信号に基づいて位相ロック・ループによ
り形成されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、書き込み用基準クロ
ック信号から形成された書き込みクロック信号は、書き
込み用基準クロック信号が位相ロック・ループにより入
力信号の1Hにおける周波数変動に追従するように形成
されているため、入力信号のベロシティエラーに対して
周波数を変更しながら追従し、入力信号の1H全体にわ
たって入力信号の位相に高精度に同期することになる。
従って、メモリから読み出された入力信号は、書き込み
クロック信号によってベロシティエラーを含むジッター
が1H全体にわたって高精度に補正されて除去されるこ
とになる。
【0012】また、請求項2の構成によれば、読み出し
用基準クロック信号が、メモリから読み出された入力信
号および基準信号に基づいて形成されているため、位相
ロック・ループによって基準信号に対して位相追従する
ように周波数を変化させることになる。従って、読み出
し用基準クロック信号によりメモリから読み出された入
力信号は、メモリへの書き込み時に生じたベロシティエ
ラーを含めたジッターが1H全体にわたって高精度に補
正されて除去されることになる。
【0013】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0014】本実施例に係る時間軸補正装置には、図1
に示すように、時間軸の基準となる負同期信号およびバ
ースト信号が付加された入力信号と、後述のメモリ10
から入力信号データeを読み出す際に使用される安定し
た周波数を有する読み出しクロック信号とが入力される
ようになっており、入力信号は、基準抜取部1およびA
/Dコンバータ8に入力されるようになっている。
【0015】上記の基準抜取部1は、入力信号の負同期
信号から水平同期信号HSYNCを分離し、この水平同
期信号HSYNCを基準としてバーストゲート信号BG
を形成するようになっていると共に、このバーストゲー
ト信号BGを用いてバースト信号の一部を抜き取ること
により入力信号に同期した1H毎の入力同期信号REF
Hを形成するようになっている。さらに、この基準抜取
部1は、入力同期信号REFHから時間軸の基準となる
クロック選択信号REFおよびクロック選択信号REF
に対して僅かに先行するクリア信号CLRを形成するよ
うにもなっている。
【0016】上記の基準抜取部1は、位相比較部2およ
びクロック選択部7に接続されており、クロック選択信
号REFを位相比較部2へ出力するようになっていると
共に、クロック選択信号REFおよびクリア信号CLR
をクロック選択部7へ出力するようになっている。クロ
ック選択信号REFが入力される位相比較部2は、LP
F回路3に接続されており、1/N回路5から入力され
る比較信号aの位相とクロック選択信号REFの位相と
を比較し、位相誤差に基づいた信号をLPF回路3へ出
力するようになっている。そして、LPF回路3は、V
CO回路4に接続されており、上記の位相誤差に基づい
た信号を平滑化して位相誤差信号bとしてVCO回路4
へ出力するようになっている。
【0017】上記のVCO回路4は、位相誤差信号bに
基づいて発振周波数を変更するようになっており、VC
O回路4の出力を1/N分周する1/N回路5を介して
位相比較部2に接続されている。これにより、これらの
位相比較部2、LPF回路3、VCO回路4、および1
/N回路5は、位相ロック・ループを構成するようにな
っており、この位相ロック・ループは、クロック選択信
号REFとVCO回路4の出力を1/N分周した比較信
号aとを位相比較部2によって位相比較させ、LPF3
を含めて得られた位相誤差信号bによりVCO回路4を
駆動して、入力信号に同期した書き込み用基準クロック
信号となるクロック信号cを形成するようになってい
る。
【0018】上記のVCO回路4は、1/N回路5の
他、多相クロック作成部6にも接続されており、この多
相クロック作成部6は、VCO回路4から入力されたク
ロック信号cに対し遅延線を用いて微小な位相差を有す
る多相クロック信号CK1〜CKNを形成するようにな
っている。そして、この多相クロック作成部6は、クロ
ック選択部7に接続されており、クロック選択部7へ多
相クロック信号CK1〜CKNを出力するようになって
いる。
【0019】上記のクロック選択部7は、図2に示すよ
うに、多相クロック信号CK1〜CKNの数量Nに等し
い数量NのJ−Kフリップフロップ回路FF1〜FFN
を有している。これらのJ−Kフリップフロップ回路F
F1〜FFNは、クロック選択信号REFが入力される
J入力端子、多相クロック信号CK1〜CKNが入力さ
れるCK入力端子、Lレベルの電圧が印加されたK入力
端子、クリア信号CLRが入力されるCLR入力端子、
および出力端子Qを有している。
【0020】上記のJ−Kフリップフロップ回路FF1
〜FFNの出力端子Qは、2入力のAND回路14…の
一方の入力端子にそれぞれ接続されており、AND回路
14…の他方の入力端子には、多相クロック信号CK1
〜CKNがそれぞれ入力されるようになっている。そし
て、これらのAND回路14…の出力端子は、N入力の
OR回路15の入力端子にそれぞれ接続されており、O
R回路15は、クロック選択信号REFの立ち上がり位
相に最も近い立ち上がり位相を有する信号を多相クロッ
ク信号CK1〜CKNから選択し、書き込みクロック信
号WCKとして出力するようになっている。
【0021】上記のOR回路15の出力端子は、図1に
示すように、A/Dコンバータ8および書き込みアドレ
スカウンタ9に接続されており、書き込みクロック信号
WCKを書き込みアドレスカウンタ9へ出力するように
なっていると共に、書き込みクロック信号WCKをサン
プリングクロックとしてA/Dコンバータ8へ出力する
ようになっている。そして、A/Dコンバータ8は、ク
ロック選択部7から供給されたサンプリングクロックに
基づいて入力信号をデジタル化し、入力信号データeと
してメモリ10へ出力するようになっている。また、書
き込みアドレスカウンタ9は、書き込みクロック信号W
CKの入力毎に更新される書き込み用アドレス信号dを
形成してメモリ10へ出力するようになっており、メモ
リ10は、書き込み用アドレス信号dに従って指定され
たアドレスに入力信号データeを書き込むようになって
いる。
【0022】また、上記のメモリ10には、A/Dコン
バータ8および書き込みアドレスカウンタ9の他、読み
出しアドレスカウンタ11も接続されており、この読み
出しアドレスカウンタ11は、読み出し用基準クロック
信号の入力毎に更新される読み出し用アドレス信号fを
形成してメモリ10へ出力するようになっている。そし
て、メモリ10は、読み出し用アドレス信号fに従って
指定されたアドレスに記憶された入力信号データeをD
/Aコンバータ12へ出力するようになっており、D/
Aコンバータ12は、入力信号データeをアナログ信号
化して出力信号を形成するようになっている。
【0023】上記の構成において、時間軸補正装置の動
作について説明する。
【0024】入力信号が時間軸補正装置の基準抜取部1
に入力されると、図3に示すように、入力信号から負同
期信号が分離されることによって水平同期信号HSYN
Cが形成されることになる。そして、この水平同期信号
HSYNCを基準としてバーストゲート信号BGが形成
され、このバーストゲート信号BGを用いてバースト信
号の一部が抜き取られることにより入力信号に同期した
1H毎の入力同期信号REFHが形成されることにな
る。さらに、この入力同期信号REFHから時間軸の基
準となるクロック選択信号REFと、クロック選択信号
REFに対して僅かに先行するクリア信号CLRとが形
成されることになる。ここで、クロック選択信号REF
は、位相ロック・ループを構成する位相比較部2の基準
信号として使用されることになると共に、クロック選択
部7のクロック選択における基準信号として使用される
ことになり、また、クリア信号CLRは、1H毎にクロ
ック選択部7を初期化する信号として使用されることに
なる。
【0025】位相比較部2に入力されたクロック選択信
号REFは、VCO回路4の出力であるクロック信号c
を分周器5で1/Nに分周された比較信号aと位相比較
され、さらにLPF回路3を含めて得られた位相誤差信
号bに形成された後、VCO回路4を駆動することにな
る。従って、この位相ロック・ループにより得られたク
ロック信号cは、入力信号に同期したものになるが、実
際にはフィードバックループを有することによる応答遅
れを生じるため、位相が十分に追従するまでには若干の
時間を要することになる。
【0026】そこで、さらに位相追従特性を改善するた
め、以下のような動作が実行されることになる。
【0027】VCO回路4から出力されたクロック信号
cは、多相クロック作成部6に入力され、この多相クロ
ック作成部6によって多相クロック信号CK1〜CKN
に形成された後、クロック選択部7へ出力されることに
なる。そして、クロック選択部7に入力された多相クロ
ック信号CK1〜CKNは、図2のクロック選択部7の
回路図に示すように、CK入力の立ち上がりでトリガさ
れるJ−Kフリップフロップ回路FF1〜FFNのCK
入力端子へそれぞれ出力され、上述のクロック選択信号
REFがJ入力端子に入力されることになると共に、L
レベルがK入力端子に印加されることになる。
【0028】上記のJ−Kフリップフロップ回路FF1
〜FFNは、クリア信号CLRにより初期化され、この
後、J入力端子がHレベル(クロック選択信号REFが
Hレベル)のとき、多相クロック信号CK1〜CKNの
立ち上がりに同期して出力端子QがLレベルからHレベ
ルに反転することになる。この際、クロック選択信号R
EFの幅Dを1相間の時間差αに対しα<D<2α程度
に設定しておけば、動作する相が1相ないし2相とな
る。従って、これらのJ−Kフリップフロップ回路FF
1〜FFNの出力端子Q…と、それぞれの相の多相クロ
ック信号CK1〜CKNとをAND回路14…によって
論理積し、さらに、これらのAND回路14…の出力を
OR回路15によって論理和することによって、クロッ
ク選択信号REFの立ち上がり位相に最も近い立ち上が
り位相を有する例えば多相クロック信号CK2が、多相
クロック信号CK1〜CKNから選択され、書き込みク
ロック信号WCKとして出力されることになる。
【0029】上記のクロック選択部7によって得られた
書き込みクロック信号WCKは、入力信号の1Hの前半
部におけるジッターの位相に対して瞬時に追従すると共
に、1Hの後半部に進むに従って徐々に蓄積されてくる
ベロシティエラーに対しても、書き込みクロック信号W
CKの位相が位相ロック・ループされて1Hの長さに応
じて周波数を変更しながら追従するため、入力信号の1
H全体にわたって位相が高精度に同期することになる。
【0030】上記の書き込みクロック信号WCKにより
A/Dコンバータ8でデジタル化された入力信号データ
eは、書き込みアドレスカウンタ9により指定されたア
ドレスに従ってメモリ10へ書き込まれることになる。
この後、メモリ10の入力信号データeは、安定した読
み出し用基準クロック信号に基づいて読み出しアドレス
カウンタ11によって指定されたアドレスに従ってメモ
リ10から読み出され、さらに、D/Aコンバータ12
によりアナログ信号化されることになる。そして、この
アナログ信号化された出力信号は、上述の書き込みクロ
ック信号WCKによってベロシティエラーを含むジッタ
ーが1H全体にわたって高精度に補正されて除去される
ことにより、時間的に非常に安定したものとなってい
る。
【0031】〔実施例2〕 次に、本発明の他の実施例を図4ないし図6に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、実施例1と同一の
構成部材には同一の符号を付記して、その説明を省略す
る。
【0032】本実施例に係る時間軸補正装置には、図4
に示すように、入力信号が入力される基準抜取部1およ
びA/Dコンバータ8を有しており、基準抜取部1は、
図5のバーストゲート信号BG1と入力同期信号REF
Hとクロック選択信号REF1とクリア信号CLRとを
形成するようになっている。そして、この基準抜取部1
は、クロック選択部7に接続され、このクロック選択部
7へクロック選択信号REF1およびクリア信号CLR
を出力するようになっている。
【0033】上記のクロック選択部7には、多相クロッ
ク作成部6が接続されており、この多相クロック作成部
6は、書き込み用基準クロック信号を基にして多相クロ
ック信号CK1〜CKNを形成し、これらの多相クロッ
ク信号CK1〜CKNをクロック選択部7へ出力するよ
うになっている。そして、クロック選択部7は、A/D
コンバータ8および書き込みアドレスカウンタ9に接続
され、これらのA/Dコンバータ8および書き込みアド
レスカウンタ9へクロック選択信号REF1の立ち上が
り位相に最も近い立ち上がり位相を有する信号を多相ク
ロック信号CK1〜CKNから選択し、書き込みクロッ
ク信号WCKとして出力するようになっている。
【0034】上記のA/Dコンバータ8および書き込み
アドレスカウンタ9は、メモリ10に接続されており、
メモリ10は、A/Dコンバータ8によって変換された
入力信号データeを書き込みアドレスカウンタ9によっ
て指定されたアドレスに書き込むようになっている。ま
た、このメモリ10には、A/Dコンバータ8および書
き込みアドレスカウンタ9の他、読み出し用アドレス信
号fを出力する読み出しアドレスカウンタ11も接続さ
れており、この読み出しアドレスカウンタ11には、位
相誤差信号bに基づいて読み出し用基準クロック信号と
なる読み出しクロック信号RCKを出力するVCO回路
17が接続されている。
【0035】上記のVCO回路17は、D/Aコンバー
タ12にも接続されており、VCO回路17から読み出
しクロック信号RCKを読み出しアドレスカウンタ11
およびD/Aコンバータ12へ出力することによって、
読み出しアドレスカウンタ11の読み出し用アドレス信
号fにより指定されたアドレスの入力信号データeをメ
モリ10からD/Aコンバータ12へ出力させ、D/A
コンバータ12により入力信号データeをアナログ信号
化して出力信号を形成させるようになっている。
【0036】上記のD/Aコンバータ12から出力され
る出力信号は、外部へ出力されるようになっていると共
に、読み出し基準抜取部20へも出力されるようになっ
ており、この読み出し基準抜取部20は、出力信号から
負同期信号を分離して水平同期信号HSYNC2を形成
し、この水平同期信号HSYNC2を基準としてバース
トゲート信号BG2を形成し、さらに、このバーストゲ
ート信号BG2を用いてバースト信号の一部を抜き取る
ことにより出力信号に含まれるバースト信号に同期した
1H毎のクロック選択信号REF2を形成するようにな
っている。
【0037】そして、読み出し基準抜取部20は、位相
比較部19へ接続され、この位相比較部19へ時間軸の
基準としてクロック選択信号REF2を出力するように
なっている。この位相比較部19は、LPF回路18に
接続されており、入力されたクロック選択信号REF2
の位相と基準信号HDの位相とを比較し、位相誤差に基
づいた信号をLPF回路18へ出力するようになってい
る。そして、LPF回路18は、上述のVCO回路17
に接続されており、入力されたクロック選択信号REF
2と基準信号HDの位相誤差に基づいた信号を平滑化し
て位相誤差信号bとしてVCO回路17へ出力するよう
になっている。
【0038】これにより、上記のVCO回路17、D/
Aコンバータ12、読み出し基準抜取部20、位相比較
部19、およびLPF回路18は、位相ロック・ループ
を構成することになり、VCO回路17で得られた読み
出しクロック信号RCKは、メモリ10からの出力信号
に基づいて形成されたクロック選択信号REF2を基準
信号HDに対して位相追従させるように周波数を変化さ
せるようになっている。
【0039】上記の構成において、時間軸補正装置の動
作について説明する。
【0040】入力信号が時間軸補正装置の基準抜取部1
に入力されると、図5に示すように、入力信号から負同
期信号が分離されることによって水平同期信号HSYN
C1が形成されることになる。そして、この水平同期信
号HSYNC1を基準としてバーストゲート信号BG1
が形成され、このバーストゲート信号BG1を用いてバ
ースト信号の一部が抜き取られることにより入力信号に
同期した1H毎の入力同期信号REFHが形成され、さ
らに、この入力同期信号REFHから時間軸の基準とな
るクロック選択信号REF1と、クロック選択信号RE
F1に対して僅かに先行するクリア信号CLRとが形成
されることになる。そして、クロック選択信号REF1
およびクリア信号CLRは、クロック選択部7に入力さ
れることになる。
【0041】この際、クロック選択部7には、書き込み
用基準クロック信号から形成された多相クロック信号C
K1〜CKNが多相クロック作成部6から入力されてお
り、クロック選択部7は、これらの多相クロック信号C
K1〜CKNとクロック選択信号REF1とクリア信号
CLRとを基にして、クロック選択信号REF1の立ち
上がり位相に最も近い立ち上がり位相を有する例えば多
相クロック信号CK2を多相クロック信号CK1〜CK
Nから選択し、書き込みクロック信号WCKとしてA/
Dコンバータ8および書き込みアドレスカウンタ9へ出
力することになる。そして、書き込みクロック信号WC
KによりA/Dコンバータ8でデジタル化された入力信
号データeは、書き込みアドレスカウンタ9により指定
されたアドレスに従ってメモリ10へ書き込まれること
になる。
【0042】この後、メモリ10の入力信号データe
は、読み出しアドレスカウンタ11によって指定された
アドレスに従ってメモリ10から読み出され、さらに、
D/Aコンバータ12によりアナログ信号化されて出力
信号とされることになる。この際、時間軸の基準となる
負同期信号およびバースト信号は、入力信号に付加され
ているため、メモリ6から読み出され、さらに、D/A
コンバータ12によりアナログ信号化された出力信号に
おいても同じく存在している。
【0043】従って、出力信号が読み出し基準抜取部2
0に入力されると、図6に示すように、読み出し基準抜
取部20によって出力信号から負同期信号が分離されて
水平同期信号HSYNC2が形成され、この水平同期信
号HSYNC2を基準としてバーストゲート信号BG2
が形成されることになる。そして、このバーストゲート
信号BG2を用いてバースト信号の一部が抜き取られる
ことにより出力信号に含まれるバースト信号に同期した
1H毎のクロック選択信号REF2が形成され、時間軸
の基準として位相比較部19へ出力されることになる。
【0044】ここで、クロック選択信号REF2として
抜き取られるバースト信号の基準部は、メモリ10に対
して基準抜取部1で形成されたクロック選択信号REF
1に基づいてクリアされる書き込みアドレスカウンタ9
で形成されたアドレスに基づいてメモリ10に書き込ま
れているが、実際に書き込み開始点を決定する書き込み
アドレスカウンタ9がクリアされるタイミングは、クロ
ック選択信号REF1よりも若干遅れている。従って、
クロック選択信号REF2として抜き取られるバースト
信号の基準部は、1Hの最終部に書き込まれることにな
る。
【0045】また、書き込みクロック信号WCKには、
1H毎に入力信号の先頭、即ち、時間軸の基準として付
加されたバースト信号に同期した多相クロック信号CK
1〜CKNが選択されるが、ベロシティエラーに起因す
る位相誤差は、書き込みクロック信号WCKの周波数が
一定であるため、1Hの後半部に進むに従って蓄積され
てくる。従って、読み出し基準抜取部20で得られたク
ロック選択信号REF2は、1Hにわたって蓄積された
ベロシティエラーの総和に相当する情報を有する信号と
いうことになる。
【0046】上記のクロック選択信号REF2は、位相
比較部19に入力されることになり、クロック選択信号
REF2の位相が基準信号HDの位相と比較されること
になる。そして、上記の比較により形成された位相誤差
に基づいた信号が、位相比較部19からLPF回路18
へ出力されて平滑化され、位相誤差信号bとしてVCO
回路17へ出力されることになり、VCO回路17は、
この位相誤差信号bに基づいて、読み出しクロック信号
RCKを読み出しアドレスカウンタ11およびD/Aコ
ンバータ12へ出力することになる。
【0047】これにより、VCO回路17で得られた読
み出しクロック信号RCKは、メモリ10からの出力信
号に基づいて形成されたクロック選択信号REF2が位
相ロック・ループによって基準信号HDに対して位相追
従するように周波数を変化させることになる。そして、
読み出しクロック信号RCKによりメモリ10から出力
信号データとして読み出された入力信号データeは、メ
モリ10への書き込み時に生じたベロシティエラーを含
めたジッターが1H全体にわたって高精度に補正されて
除去されることにより、時間的に非常に安定したものと
なっている。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明の時間軸補正装置は、以
上のように、書き込み用基準クロック信号に対して一定
間隔遅延させて形成された多相クロック信号から選択さ
れた信号を、入力信号が有する時間軸変動に同期した書
き込みクロック信号として用いることによって入力信号
をメモリに書き込むと共に、読み出し用基準クロック信
号によって上記メモリの入力信号を読み出すことによ
り、入力信号に含まれる時間軸誤差を除去するものであ
り、上記書き込み用基準クロック信号が、位相ロック・
ループにより上記入力信号の1水平走査期間における周
波数変動に追従するように形成されている構成である。
【0049】これにより、書き込み用基準クロック信号
から形成された書き込みクロック信号が、入力信号のベ
ロシティエラーに対して周波数を変更しながら追従し、
入力信号の1H全体にわたって入力信号の位相に高精度
に同期することから、入力信号のベロシティエラーを含
むジッターを1H全体にわたって高精度に補正して除去
することが可能になるという効果を奏する。
【0050】請求項2の発明の時間軸補正装置は、以上
のように、書き込み用基準クロック信号に対して一定間
隔遅延させて形成された多相クロック信号から選択され
た信号を、入力信号が有する時間軸変動に同期した書き
込みクロック信号として用いることによって入力信号を
メモリに書き込むと共に、読み出し用基準クロック信号
によって上記メモリの入力信号を読み出すことにより、
入力信号に含まれる時間軸誤差を除去するものであり、
上記読み出し用基準クロック信号が、メモリから読み出
された入力信号および基準信号に基づいて位相ロック・
ループにより形成されている構成である。
【0051】これにより、メモリから読み出された入力
信号および基準信号に基づいて形成された読み出し用基
準クロック信号が、位相ロック・ループによって基準信
号に対して位相追従するように周波数を変化させるた
め、メモリへの書き込み時に生じたベロシティエラーを
含めたジッターを1H全体にわたって高精度に補正して
除去することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の時間軸補正装置のブロック図である。
【図2】クロック選択部の回路図である。
【図3】多相クロック信号から書き込みクロック信号を
選択する際の各信号のタイミングチャートである。
【図4】時間軸補正装置のブロック図である。
【図5】多相クロック信号から書き込みクロック信号を
選択する際の各信号のタイミングチャートである。
【図6】書き込み側のクロック選択信号と読み出し側の
クロック選択信号との関係を示すタイミングチャートで
ある。
【図7】従来例の時間軸補正装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 基準抜取部 2 位相比較部 3 LPF回路 4 VCO回路 5 1/N回路 6 多相クロック作成部 7 クロック選択部 8 A/Dコンバータ 9 書き込みアドレスカウンタ 10 メモリ 11 読み出しアドレスカウンタ 12 D/Aコンバータ 17 VCO回路 18 LPF回路 19 位相比較部 20 読み出し基準抜取部 クロック信号(書き込み用基準クロック信号) CK1〜CKN 多相クロック信号 WCK 書き込みクロック信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書き込み用基準クロック信号に対して一定
    間隔遅延させて形成された多相クロック信号から選択さ
    れた信号を、入力信号が有する時間軸変動に同期した書
    き込みクロック信号として用いることによって入力信号
    をメモリに書き込むと共に、読み出し用基準クロック信
    号によって上記メモリの入力信号を読み出すことによ
    り、入力信号に含まれる時間軸誤差を除去する時間軸補
    正装置において、 上記書き込み用基準クロック信号は、位相ロック・ルー
    プにより上記入力信号の1水平走査期間における周波数
    変動に追従するように形成されていることを特徴とする
    時間軸補正装置。
  2. 【請求項2】書き込み用基準クロック信号に対して一定
    間隔遅延させて形成された多相クロック信号から選択さ
    れた信号を、入力信号が有する時間軸変動に同期した書
    き込みクロック信号として用いることによって入力信号
    をメモリに書き込むと共に、読み出し用基準クロック信
    号によって上記メモリの入力信号を読み出すことによ
    り、入力信号に含まれる時間軸誤差を除去する時間軸補
    正装置において、 上記読み出し用基準クロック信号は、メモリから読み出
    された入力信号および基準信号に基づいて位相ロック・
    ループにより形成されていることを特徴とする時間軸補
    正装置。
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