JP3184051B2 - 時間軸補正回路 - Google Patents

時間軸補正回路

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JP3184051B2 JP20972194A JP20972194A JP3184051B2 JP 3184051 B2 JP3184051 B2 JP 3184051B2 JP 20972194 A JP20972194 A JP 20972194A JP 20972194 A JP20972194 A JP 20972194A JP 3184051 B2 JP3184051 B2 JP 3184051B2
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオテープレコーダ
(VTR)やレーザディスク(LD)装置等の映像信号
処理機器の再生信号に発生する時間軸変動を補正する時
間軸補正回路(以下TBC回路)に関する。
【0002】
【従来の技術】図22には、従来のTBC回路を示す。
TBC回路には使用する可変遅延線によって様々な回路
構成があるが、図には一般的な回路構成であり、メモリ
を用いたTBC回路を示している。
【0003】まず、入力映像信号100はアナログデジ
タル(A/D)変換器101でデジタルデータに変換さ
れる。この入力デジタル信号は、記憶装置102におい
て、書き込み・読み出し処理され、この過程で入力映像
信号に存在する時間軸変動(以下ジッタ)が除去され
る。ジッタ除去されたデジタル信号は、D/A変換器1
03でアナログ信号に変換され、出力アナログ信号11
0となる。時間軸変動を除去するには、メモリ書き込み
処理は、入力映像信号中の時間軸変動に略一致した書き
込みクロック(以下WCK)で行われ、読み出し処理
は、時間軸の安定した読み出しクロック(以下RCK)
で行われる。例えば水晶発振器を用いて生成した周波数
の安定なRCKで読み出す。このようにメモリへの信号
書き込み・読み出し過程において、ジッタ除去を実現し
ている。
【0004】次に、これら書き込み読み出しクロックの
生成について説明する。書き込みクロック(WCK)を
生成するには、入力映像信号中の基準信号に位相同期し
たクロック(CK)を作成する。一般に映像信号中の基
準信号としては水平同期信号が使われる。水平同期信号
は、入力信号100から同期分離回路104において分
離・波形整形され、HD信号105として得られる。P
LL回路106は、分離したHD信号105を基準とし
て、HD信号105の周波数を逓倍し、位相同期したW
CKを作成する。書き込みシーケンス回路107では、
WCKとHD信号等基準信号から前述の記憶装置102
の書き込みタイミング用信号であるライトリセット信号
(以下WRST)を作成する。また、読み出しのために
は、水晶発振子等安定な発振素子を用いた発振回路10
8で周波数が安定なRCKが作成される。そして、読み
出しシーケンス回路109にてRCKをもとに分周等の
処理を行い、記憶装置102の読みだしタイミング信号
であるリードリセット信号(以下RRST)を作成す
る。
【0005】記憶装置102としては、非同期クロック
で使用できるFIFOメモリ等がある。FIFOメモリ
は単品で市販されているので、入手には問題がない。図
23に記憶装置102の回路構成例を示す。
【0006】FIFOメモリの一般的構成である。入力
デジタルデータは、一旦、入力バッファ111に格納さ
れ、以下に述べる書き込みシーケンス回路で作成するタ
イミングによって、入力バッファ111の出力データが
メモリセルアレイ112に書き込まれる。また、メモリ
セルアレイ112のデータは、出力バッファ113を介
して読み出される。書き込み開始タイミングは、この記
憶装置の外部から入力するライトリセット(WRST)
信号でライトアドレスカウンタ114のアドレスが初期
化されることで行われる。書き込みタイミングのマスタ
ーCKは、ライトクロック(WCK)である。読み出し
も同様にリードアドレスカウンタ115をリードリセッ
ト(RRST)信号でアドレス初期化して行っている。
また、書き込み・読み出しCKは、非同期でも行えるよ
うアドレスデコーダ回路116で書き込み・読み出しタ
イミングが一致した場合、同時スタートを回避する回路
手段が設けられている。以上記憶装置の一般的構成を述
べた。
【0007】次に、図22のシステムの回路動作を説明
する。図24は、記憶装置を中心とした回路動作説明で
ある。入力データはA/D変換器101でデジタル化し
た入力映像デジタル信号である。これは、基準信号であ
る水平同期を1単位とした場合、N倍のN単位のデータ
列である。0番目のデータ列の先頭データをWRSTタ
イミングでメモリセルの初期アドレスに書き込む。以
下、連続的にアドレスを変え、0番目データ列を順次メ
モリセルに書き込む。読み出しは、RRSTの示すタイ
ミングでメモリ初期アドレスセルのデータを読み出し、
以下順次データを読み出す。読み出したデータは、0番
目データ列から順に1番目データ列、2番目データ列と
順に読み出される。この場合は、メモリセル番地を外部
から入力せずに、WRSTとRRSTで管理できる。以
下、説明にはWRSTとRRSTを使用するが、メモリ
アドレスを外部から指定しメモリセルを選択するシステ
ムでも同じ動作が得られる。
【0008】一般に、TBC回路とは、VTRやLD
(レーザーディスク)装置等のように機構系のある記録
再生装置に使用され、これら機器の再生信号の時間軸変
動を除去する装置である。上記記憶装置のメモリ容量
は、使用する再生装置の再生信号のジッタ量によって決
定する。ビデオムービーを手持ちで使用し、てぶれ等が
発生した場合はジッタ量が大きい。また、ジッタ周波数
が低いほど時間軸補正用のメモリ容量の大きいものが必
要である。従って、一般的にはフィールドメモリ以上の
メモリ容量を用いてTBC回路を作成している。フィー
ルドメモリ価格は現在でもまだ高い。従って高価格VT
RやLD装置等の映像機器にしかTBC回路は採用され
ていない。
【0009】一方、放送信号等を据え置きで記録再生す
る場合のジッタ量に対しては、メモリ容量は数ライン分
あれば十分である。しかし、メモリ容量が少ない場合、
上記ビデオムービのようなジッタ量の大きい入力信号が
入った時には書き込み/読み出しにおいて、メモリアド
レスの追い越しという問題が発生する。
【0010】これを2つの場合に分けて、図25を用い
て説明する。図25(a)はWRST周波数がRRST
周波数より低い場合である。入力データは、WRSTタ
イミングにてメモリに書き込まれる。書き込まれたデー
タは、RRSTタイミングで読み出される。ところが、
次のWRSTが来る前に2つ目のRRSTが来る場合が
ある。この場合は、(N+2)番目データ列が2度読み
出される事となる。TV画面上は、その瞬間から以下の
画像位置が下に下がる。また、図25(b)の場合、W
RST周波数がRRST周波数より高い場合は、逆に
(N+2)番目のデータ列がすっきり削除されることに
なる。この時、テレビ(TV)画面上でその瞬間から下
の画像位置が上がる。つまりメモリアドレス追い越しの
場合は、TV画面表示上画面位置が上下することにな
り、不安定な画面表示となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、十分な時間軸補正能力を持つTBC回路は、フィー
ルドメモリ以上の容量の大きいメモリを必要とし、製品
価格が高くなる欠点があった。また、価格を抑えるため
メモリ容量を少なくすると入力ジッタ量が大きい場合、
メモリアドレス追い越しが生じTV画面の表示上画面位
置が上下にかくかく移動するという弊害があった。
【0012】そこでこの発明は、少ないメモリ容量で製
品価格を抑え、かつ、メモリアドレス追い越しによるT
V画面の上下動等の弊害をなくすことができる時間軸変
動補正回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力映像信
号中の同期信号を用いて作成するメモリ書き込みシーケ
ンス信号をメモリ読み出し周期期間計数して、この計数
値と比較値とを比較してメモリアドレス追い越し状態が
発生したかどうかを検出する周波数検出手段を有する。
また、入力映像信号中の同期信号を用いて作成するメモ
リ書き込みシーケンス信号とメモリ読み出しシーケンス
信号を作成する手段をもち、メモリ読み出し期間中のメ
モリ書き込みシーケンス信号の個数を計数する手段と、
その計数結果と比較値とを比較してメモリアドレス追い
越し状態が発生したかどうかを検出する周波数比較手段
を有する。また上記計数手段をVTRヘッド切換期間検
出停止をする手段を有する。
【0014】またこの発明は、メモリアドレス追い越し
検出時には、入力映像信号中の同期信号から作成するメ
モリ書き込みタイミング信号の位相を推移させる手段を
有する。さらにメモリアドレス追い越し検出時に、独立
基準信号発振器から作成するメモリ読み出しタイミング
信号の位相を推移させる手段を有する。さらにまたこの
発明は、メモリアドレス追い越し検出結果をあらかじめ
決められた時間分引き延ばす回路を含めた周波数検出手
段を有する。また、メモリアドレス追い越し検出信号に
より、TBC動作モードとスルーモードを切り換える手
段を有する。
【0015】またこの発明は、上記モード切換をVブラ
ンキング期間に行う手段を有する。またメモリアドレス
追い越し検出信号により、TBC動作モードと固定遅延
モードを切り換える手段を有する。また、固定遅延モー
ドからTBC動作モードへの切換を、入力映像信号中の
基準信号とメモリ読み出しタイミング信号の位相差を検
出し、略位相差が一致した場合に切り換える手段を有す
る。
【0016】
【作用】入力映像信号中の基準信号に位相同期したメモ
リ書き込みタイミング信号とメモリ読み出しタイミング
信号との周波数差を検出することでメモリアドレス追い
越しが判定できる。また、この判定結果により各種信号
処理を実施することで、問題点で述べたメモリアドレス
追い越しによるTV画面上の上下動弊害を実用上問題の
ないようになくすことができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。この発明はTBC回路において、メモリアドレ
ス追い越し現象を防止するために、性能の良いメモリア
ドレス追い越し検出手段を得ることにより目的を達成し
ようとするものである。
【0018】(メモリアドレス追い越し検出手段1)図
1は、メモリアドレス追い越し検出回路の第1の実施例
である。入力映像信号1は同期分離回路2に入力され
る。同期分離回路2は、水平同期信号を分離する。この
水平同期信号はPLL回路3に入力される。PLL回路
3は、水平同期信号に位相同期し、周波数が水平周波数
のM倍の信号4を得る。一方、基準周波数発振器5で安
定した発振周波数を得る。基準周波数発振器5は、水晶
発振器等が用られる。この安定した周波数信号は分周器
6でN分周され、周波数比較器8の基準周波数となる。
分周器6の出力とPLL回路3の出力とは、周波数比較
器8で周波数比較される。この周波数比較器8から得ら
れる比較結果9がメモリアドレス追い越し検出結果であ
る。
【0019】次に図2を用い、周波数比較器8の構成例
を説明する。また、図3には、各部信号波形図を示す。
図2中のアルファベットは、図3中のアルファベットに
対応する。入力Aは、図1の信号4である。この入力A
はカウンタ10のCKとして使用される。図1の信号7
が、図2の信号Bである。信号Bを微分回路11で微分
し、遅延要素12で遅延した信号が信号Cである。この
信号Cで、カウンタ10をクリアする。カウンタ10出
力Dをラッチ回路13でラッチしてコンパレータ14,
15、アンド回路16で構成するウインドコンパレータ
で基準値(高)(低)と比較し、所定の条件の範囲で出
力Hを得る。ウインドコンパレータは、コンパレータ1
4で高いレベルの基準値と比較演算を行い。コンパレー
タ15で低いレベルの基準値と比較演算を行う。この両
コンパレータ出力をアンド回路16で論理積をとり出力
結果としている。アンド回路16の出力がローレベルに
変化したとき、つまりEが高い基準値より大きい場合、
また低い基準値より小さい場合はメモリアドレス追い越
しであると判断できる。
【0020】各ノードの信号波形は、図3に示す通りで
ある。上記の回路動作をまとめる。図1の信号7をメモ
リの容量長に相当する周期信号(RRST)にし、図1
の信号4をWCKとすると、メモリ読み出し1周期中の
書き込みデータ数が計測できる。したがって、入力映像
信号の水平同期周波数を測定していることになる。この
計測数が高い基準値より大きい場合、また低い基準値よ
り小さい場合はメモリ追い越しであると判断できる。
【0021】(メモリアドレス追い越し検出手段2)図
4は、メモリ追い越し検出回路の第2の実施例である。
図中図1と同じ番号は同一の回路ブロックであり、説明
は省略する。分離した水平同期信号は、1倍のPLL回
路20に入力される。このPLL回路20では、水平同
期信号に位相同期した書き込み基準信号を作成する。こ
の書き込み基準信号は、N分周回路21で分周される。
分周信号22の周期は、WRST周期とすると良い。こ
の信号22は周波数比較器23にて、基準信号7と周波
数比較され、その比較結果24を得る。
【0022】基準信号7の周期は、RRSTの周期と一
致させるものとすると、周波数比較器23は、図5の構
成となる。図5中図2と同じ番号の回路ブロックは同一
機能の回路であり説明は省略する。図2の構成に比し、
ウインドコンパレータは必要ない。ラッチ回路13の出
力は、コンパレータ30に入力されて“1”と比較され
る。この検出回路の場合、1以外のカウント値であれ
ば、メモリアドレス追い越しが発生したものとして検出
する。この検出回路は、RRST周期を基準としてWR
ST周期を測定している。RRST周期中にWRSTタ
イミングが1個入っている状態が正常状態である。その
他0個、2個、3個以上はメモリアドレス追い越し状態
である。イコールコンパレータ30にてカウンタ10出
力を比較し1以外を検出する。
【0023】また、周波数比較器23は図6(a)のよ
うに簡略化することも可能である。図6(a)は、Dタ
イプフリップフロップ回路D1がカウンタ10に相当
し、フリップフロップ回路D2がラッチ回路13に相当
する。動作は、図6(b)に示す。入力Aは、WRST
周期の信号である。この信号をフリップフロップ回路D
1にて2分周する。フリップフロップ回路D1の出力
を、フリップフロップ回路D2にてRRSTタイミング
でラッチする。また、ラッチ後、フリップフロップ回路
D1をクリアする。検出出力を得るフリップフロップ回
路D2のQ出力は、D1のCK入力立ち上がりが2つ入
った場合、次のRRSTタイミングでLレベルとなる。
これがメモリアドレス追い越し検出である。また、検出
出力D2のQ出力は、D1のCK入力立ち上がりがなか
った場合、次のRRSTタイミングでLレベルとなる。
これもメモリアドレス追い越し検出である。
【0024】この回路は、D1のCK入力に3つ以上の
立ち上がりが入った場合は、誤動作するが実用上問題が
ない。というのは、この回路でWRST周期がRRST
周期の半分から2倍まで測定可能であるからである。
【0025】(メモリアドレス追い越し検出手段3)上
記したメモリアドレス追い越し検出手段1、2は、メモ
リ追い越しが発生した瞬間のメモリ書き込み・読み出し
1シーケンスだけの検出である。この検出をあらかじめ
決めた時間だけ引き延ばすことででジッタ検出とするこ
とができる。例えば、0.5秒程度時間引伸しを行えば
1秒程度のジッタ周波数が発生していることを検出可能
となる。
【0026】図7(a)にメモリ追い越し検出手段3を
示す。図中周波数比較器40は、前述の周波数比較器と
同じである(図1、図4等)この周波数比較器40の出
力を時間引伸し回路41にて既定時間検出結果を引き延
ばすようにしている。
【0027】図7(b)は、時間引伸し回路41の具体
例である。周波数比較器40の出力信号Aの変化タイミ
ングから既定時間検出結果を引き延ばすように構成され
ている。Dタイプフリップフロップ回路50のCK入力
端子に、信号Aが供給され、例えば、信号Aが“L”の
時検出であれば立ち下がりでフリップフロップ回路50
のQ出力を“L”から“H”に変化させようになってい
る。このQ出力は、カウンタ51のイネーブル端子に供
給される。カウンタ51は、動作期間中、時間基準のC
Kをカウントし、カウンタ出力値をイコールコンパレー
タ52に供給する。コンパレータ52は、カウンタ出力
値と引伸し時間設定値と比較し、この設定値にカウンタ
出力が到達したら、フリップフロップ回路50とカウン
タ51をクリアする。時間引伸し結果は、フリップフロ
ップ回路50出力とする。極性反転はQ出力である。
【0028】以上、メモリアドレス追い越し検出回路に
ついて述べた。次に、この検出結果を使用してTBC回
路動作を制御する方法について述べる。 (WRST位相制御回路)図8に、WRST位相制御回
路を示す。入力水平同期信号をPLL回路60でN逓倍
した信号を得る。この信号は分周回路61でN分周され
る。別回路としては、PLL回路60内の分周回路から
N分周された信号を使用しても良い。つまり、入力水平
同期に位相同期した同一周波数の信号を得れば良い。こ
の信号は、分周回路62でP分周される。Pの値は、使
用するTBC用メモリ(記憶装置)のメモリ容量に応じ
て設定する。この場合、メモリ容量は、1水平同期期間
のP倍となる。このP分周信号は、移相器63で移相さ
れた後、微分回路64で微分され、WRST信号65と
して出力される。移相器63の移相量を制御すれば、W
RST信号65の移相を制御することができる。
【0029】移相器63の制御信号作成回路の構成につ
いて説明する。基準周波数発振器66の発振出力は、分
周回路67に入力されてN分周され、更に分周回路68
でP分周される。ここで分周回路61と67、および分
周回路62と68の2組の出力平均周波数は一致したも
のになる。RRST信号70は、分周回路68の出力を
微分回路69で微分したものである。周波数比較器71
では、位相器63出力と分周回路68に出力との周波数
を比較し、メモリ追い越し回路と同様に周波数が大きく
ずれている場合を検出する。この検出結果は、カウンタ
72に入力されて計数される。カウント出力は、剰余回
路73に入力されPに対する剰余をとり論理回路74を
介して前述の移相器63の制御信号とする。なお、周波
数比較器71は、前述の図2、図5、図6に示したよう
な回路構成でよい。
【0030】次に、図9を用いてさらに具体的に説明す
る。図8と同じ番号は、同一機能であり説明を省く。分
周回路62と位相器63を実際に構成する場合、分周回
路75として、分周回路75の分周出力の各位相出力を
選択回路76にて、前述の制御信号で選択する。
【0031】上述のP分周回路のPが2である場合は、
特に回路が簡単な構成となり、図10で示す具体回路で
実現できる。図10(a)中、図8と同じ番号部分は同
一機能であるので説明は省く。図8の回路との違いは、
P分周回路62を2分周回路80とし、位相器63をイ
クスクリーシブオア回路(以下EOR回路)81とした
点である。またそれに伴い、基準信号側のP分周回路6
8も2分周回路83とした。さらに周波数比較器71出
力を処理する図8のカウンタ72、剰余回路73、論理
回路74部分が、2分周回路82に置き変わり簡略化さ
れる。
【0032】図10(b)に、図10(a)の回路動作
を説明する波形図を示す。図10(a)中のアルファベ
ット記号のノードの各部波形図となっている。図10
(b)で、入力データはデジタル化した入力映像信号で
ある。小文字a,b,c,…iは1ライン単位のデータ
で、n,(n+1),…は2ライン単位のメモリ長に対
応したデータ列である。メモリはこの場合2ラインデー
タを書き込めるメモリ容量がある。信号Aは、WRST
周期の信号であり、信号Cは、RRST周期の信号であ
る。例えば、信号Aの立ち上がりタイミングをWRST
タイミングとすると、入力データ列(n+1)の2ライ
ンデータ列がメモリに書き込まれる。読み出しは、信号
Cの立ち上がりタイミングから2ライン分データ列が順
次読み出される。例えば、図10(b)の(n+2)目
でRRST周期にWRST立ち上がりが入らなかった場
合、これはメモリアドレス追い越しである。周波数比較
器71出力は、次の(n+3)目に“L”となりメモリ
アドレス追い越し状況を検出する。検出結果の立ち下が
りを分周器82でとらえ分周すると分周器82の出力が
“L”から“H”に変化する。この出力が信号Bであ
る。信号Bと信号AとをEOR回路81で処理するとメ
モリアドレス追い越し検出でWRST周期信号の立ち上
がりが移相されたのがわかる。従って、読み出しデータ
は、図10(b)の最下位となり、従来の図の読み出し
しデータと比較して、読み出しデータの位相ズレが修正
されていることがわかる。
【0033】(RRST位相制御回路)図11にRRS
T位相制御回路の構成例を示す。これは、図8のWRS
T位相制御回路と同様な回路である。ただし、移相器6
2をRRST信号処理側に設けただけである。回路動作
は図8の説明をとほぼ同じであり省略する。以下、図
9、図10に対応した回路も同様に構成できる。
【0034】(WRST(またはRRST)位相制御回
路を含むTBC回路)図12には、WRST位相制御回
路を含むTBC回路の構成例を示す。図8、図9、図1
0で説明したWRST位相制御回路とメモリ等の回路構
成要素を含めて構成したものである。従って、図12は
TBC回路全体を示している。
【0035】入力映像信号100はアナログデジタル
(A/D)変換器101でデジタルデータに変換され
る。この入力デジタル信号は、記憶装置102におい
て、書き込み・読み出し処理され、この過程で入力映像
信号に存在する時間軸変動(以下ジッタ)が除去され
る。ジッタ除去されたデジタル信号は、D/A変換器1
03でアナログ信号に変換され、出力アナログ信号11
0となる。
【0036】時間軸変動を除去するために、先に説明し
たように書き込み側では、PLL回路および分周回路6
0、61、分周回路62、移相器63、微分回路64が
用いられて、WCK信号、WRTST信号が作成され
る。また読み出し側では、基準周波数発振器66、分周
回路67、68、微分回路69、等が用いられ、移相器
63の移相量制御信号作成手段として比較器71が用い
られる。同様に、RRST位相制御回路を含んだTBC
回路も図13に示す。先の実施例と同一部分には同一符
号を付して図説明は省略する。
【0037】(スルー/TBC動作モード切換)VTR
やLD装置の場合、STOP(停止)からPLAY(再
生)への移行時等、機器のモード変更時は再生信号は乱
れており通常、TBC処理を行うことができない。特に
メモリ容量が数ラインのTBCの場合は、再生信号が安
定になってからしかTBC動作を開始するほうがよい。
つまり、メモリアドレス追い越しがなくなったことを検
出してからTBC動作モードに移行したほうが、画面乱
れがない。
【0038】以上のことを考慮すると、前述のメモリア
ドレス追い越し検出手段を利用し、メモリアドレス追い
越し時は、TBC動作を止めて入力信号をそのままスル
ーして出力するほうがよい。
【0039】図14にTBC回路の構成例1を示す。入
力映像信号は、A/D変換器200でデジタルデータに
変換され、記憶装置201と選択器202に供給され
る。選択器202は、記憶装置201の出力とA/D変
換器200の出力のいずれか一方を後述の制御信号にて
選択する。記憶装置201の出力を選択するときは、T
BC動作モードであり、A/D変換器200の出力を選
択するときはスルーモードである。選択器202の出力
は、D/A変換器203にてアナログ信号に変換され
る。
【0040】書き込みシーケンス回路は、今までに説明
してきたがもう一度説明する。入力映像信号から同期分
離回路204で水平同期信号が分離される。この水平同
期信号を基準としてPLL回路205では、水平同期信
号に位相同期したHD信号を得る。またN逓倍してWC
Kを得る。HD信号は、分周器207でP分周されメモ
リ長に相当した時間長さの周期信号となり、この周期信
号は微分回路208で微分されてWRST信号となる。
一方、基準周波数発振回路209でRCK信号が発生さ
れ、この信号は分周回路210と211で分周され後、
微分回路212で微分されRRST信号となる。また分
周回路207と211の出力を周波数比較器213で周
波数比較した結果が上述のように、メモリアドレス追い
越し検出結果である。この検出結果は、図7で説明した
ように時間引伸し回路214であらかじめ決めた一定期
間引き延ばされる。この引伸した検出結果は、論理回路
215で後述の標準・非標準検出回路216出力と論理
積がとられ、前述の選択回路202の制御信号となる。
【0041】標準・非標準検出回路216は、PLL回
路60からHD信号とVD信号(垂直同期信号)を得、
V区間に存在するHD信号の数を計数し、この計数値と
基準値と比較して、その検出結果を検出出力とする。例
えば、NTSC信号では、1V期間にHDの数は26
2.5個である。これからずれた数値の場合、非標準信
号であると検出する。非標準信号の場合、TBCがかか
らなくなるためスルーとする。ただし、メモリ数に余裕
がある場合は、必ずしも標準・非標準検出結果を使用す
る必要はない。
【0042】次に、TBC回路全体の具体例2を図15
に示す。図14との違いのみを説明することにする。図
15において、分周回路207と211出力を、TBC
動作の開始検出を行うTBC ON検出回路217にて
検出し、その結果を保持回路218で保持してTBC動
作モードに移行するようにしている。論理回路215の
出力は、保持回路218の保持するTBC動作モードフ
ラグをスルーモードフラグに変更する。保持回路218
は例えばRSフリップ・フロップで構成することができ
る。そうするとTBC ON検出結果でRSフリップ・
フロップをセットし、論理回路215の出力でリセット
すれば良い。保持回路218は、同様の機能を有すれば
良く、RSフリップ・フロップに限定するものではな
い。
【0043】図16には、TBC回路全体具体例3を示
す。図15の回路との違いのみ説明すると、移相器21
8が分周回路207の出力側に挿入されている点であ
る。この挿入による回路動作は、図8、図9、図10で
説明した通りである。また、図示はしないが、前述の説
明のごとく、RRST信号側に移相器を挿入して良い。
【0044】TBC ON検出回路217の構成例につ
いては後述するが、スルーモードからTBC動作モード
への移行は、記憶装置201の平均遅延分遅延時間が変
化するため、場合によってはHスキューが生じる。そこ
で、TBC ON検出回路217の出力は、Vブランキ
ング期間に変化するようにフィールドパルスでラッチす
るようにする。そうするとHスキューが生じてもTV側
でVブランキング期間にAFCが引き込み処理を完了
し、表示画面内にはスキューは現れない。
【0045】(固定遅延/TBC動作モード切換)上記
と同様に、メモリアドレス追い越し時はTBC動作を止
め固定遅延とすることも可能である。固定遅延量はTB
Cメモリの平均遅延量とするのが都合がよい。
【0046】図17には固定遅回路を有したTBC回路
構成例1を、図18には同構成例2を、図19には同構
成例3を示す。これらは、図14、図15、図16のス
ルー部分を固定遅延回路300に置き換えたものであ
り、今までの説明で理解できるものである。
【0047】補足的な説明として、固定遅延モードから
TBC動作モードへの移行は、Vブランキング周期に行
ってもよいが、後述のTBC ON検出回路で示す如
く、WRSTとRRST信号の位相の一致をみて検出し
ても良い。この場合、画面内でモード切換を行ってもH
スキューが生じにくいからである。つまりジッタが小さ
い場合は、TBC記憶装置の遅延時間と固定遅延回路3
00の遅延時間が略一致しているからである。
【0048】(TBC ON検出回路)図20(a)に
は、TBC ON検出回路217の構成例1を示す。位
相検波回路301は、入力A,Bの位相検波を行う。入
力A,Bは前述した書き込みリセット周期を示すWRS
T信号と読み出しリセット周期を示すRRST信号であ
る。この位相検波出力は、コンパレータ302で基準値
と比較され基準値と一致した場合は、TBC ONして
も良いとする。例えば、図18、図19の回路の場合
は、WRSTとRRST信号の位相の一致を見るので、
基準値は0となる。また、コンパレータをウインドコン
パレータとすれば、位相が略一致したことを検出するこ
とになる。Hスキューが画面内に知覚できない範囲であ
れば(数10から数100nsec程度)問題がない。
そして、この検出結果が一致を示しても、前述のメモリ
アドレス追い越し検出回路の出力が追い越しを検出して
いれば、保持回路218に位相一致情報が来てもTBC
動作モードに移行しないようにすれば良い。
【0049】図20(b)には具体例2を示す。具体例
1の位相検波回路301,コンパレータ302に加え、
コンパレータ302の出力にカウンタ303が接続され
ており、このカウンタ303を用いて決められた期間に
位相一致が何回あったかを計数する。計数結果を例え
ば、保持回路304を用いてフィールド周期で保持する
ことで、今のフィールド期間にてWRSTとRRST信
号が略位相一致していたことがわかる。この計数値を比
較回路305で基準値と比較して出力結果とするもので
ある。
【0050】ただし、比較回路305の基準値は0か
1、2程度である。また、ウインドコンパレータ302
のウインドを広げることでTBC ON条件が緩やかに
することができる。これらは、システムの様々な仕様に
よって決定される。
【0051】図20(c)には、位相検波回路301の
構成例を示す。鋸歯状波発生回路306とその出力の保
持回路(サンプル・ホールド回路)307で構成する。
これは、一般的位相検波回路である。
【0052】(メモリアドレス追い越し検出の一定期間
停止)VTRでは、V信号から数ライン前でヘッド切換
信号により再生ヘッドを切り換えている。従って、ヘッ
ド切換タイミングで再生FM信号の位相不連続が生じノ
イズが発生する。このノイズを同期分離回路が検出ミス
し、水平同期信号とみなすことがある。この水平同期信
号から作成したWRST信号の位相がずれている場合
は、メモリアドレス追い越し検出が動作してしまう。こ
れを防ぐためヘッドスイッチング位置を含む期間メモリ
アドレス追い越し検出を停止する。
【0053】図21には、メモリアドレス追い越し検出
回路のヘッド切換期間停止回路の構成例を示している。
即ち、ヘッドスイッチング区間パルス発生回路401
は、入力映像信号の垂直同信号(V信号)の数ライン前
にヘッド切換信号を発生しているが、ヘッド切換期間
は、メモリアドレス追い越し検出回路402の出力が断
となるようにスイッチ403を制御している。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきた実施例から本発明の効
果をまとめる。少ないメモリ容量で製品価格を抑え、か
つ、メモリ追い越しによるTV画面上不動等の弊害をな
くした実用的システムを提供する事をが可能になる。更
に、本発明を使用する事によって、VTRやLD装置の
再生画像における時間軸変動を抑え見やすい高画質映像
機器を安価な値段で提供することができ、民生用映像機
器に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるメモリアドレス追い越し検出
回路の実施例1を示す図。
【図2】図1の周波数比較器の構成例を示す図。
【図3】図2の周波数比較器の各部の信号波形例を示す
図。
【図4】この発明に係わるメモリアドレス追い越し検出
回路の実施例2を示す図。
【図5】上記実施例の周波数比較器の他の構成例を示す
図。
【図6】上記実施例の周波数比較器のさらに他の構成例
とその動作波形例を示す図。
【図7】この発明に係わるメモリアドレス追い越し検出
回路の実施例3および時間引伸し回路の具体例を示す
図。
【図8】WRST(書き込みリセット信号)の位相制御
回路の例1を示す図。
【図9】WRST位相制御回路の具体的構成例1を示す
図。
【図10】WRST位相制御回路の具体的構成例2とそ
の動作波形例を示す図。
【図11】RRST(読み出しリセット信号)の位相制
御回路の例1を示す図。
【図12】WRST位相制御回路を有するTBC回路の
構成例を示す図。
【図13】RRST位相制御回路を有するTBC回路の
構成例を示す図。
【図14】この発明のTBC回路の全体構成例1を示す
図。
【図15】この発明のTBC回路の全体構成例2を示す
図。
【図16】この発明のTBC回路の全体構成例3を示す
図。
【図17】この発明のTBC回路の全体構成例4を示す
図。
【図18】この発明のTBC回路の全体構成例5を示す
図。
【図19】この発明のTBC回路の全体構成例6を示す
図。
【図20】この発明の回路で用いられたTBC ON検
出回路の構成例と位相検波回路の構成例を示す図。
【図21】メモリアドレス追い越し検出の一定期間停止
回路の例を示す図。
【図22】従来のTBC回路の構成例を示す図。
【図23】記憶装置(メモリ)構成の概要を示す図。
【図24】上記記憶装置の動作を説明するために示した
図。
【図25】メモリアドレス追い越しが生じた場合の弊害
を説明するために示した図。
【符号の説明】
2…同期分離回路、3…PLL回路、5…基準周波数発
振器、6…分周器、8…周波数比較器、10…カウン
タ、11…微分回路、13…ラッチ回路、14、15…
コンパレータ、16…アンド回路、20…PLL回路、
21…N分周回路、23…周波数比較器、30…イコー
ルコンパレータ、40…周波数比較器、41…時間引伸
し回路、50…Dタイプフリップフロップ回路、51…
カウンタ、52…イコールコンパレータ、60…PLL
回路、61、62、67、68…分周回路、63…移相
器、64、69…微分回路、71…周波数比較器、72
…カウンタ、73…剰余回路、74…論理回路、75…
分周回路、76…選択回路、80、82、83…分周回
路、81…イクスクリーシブオア回路、101、200
…アナログデジタル(A/D)変換器、102、201
…記憶装置、103、203…デジタルアナログ(D/
A)変換器、104、204…同期分離回路、205…
PLL回路、207、210、211…分周回路、20
8、212…微分回路、209…基準周波数発振回路、
213…周波数比較器、214…時間引伸し回路、21
5…論理回路、216…標準・非標準検出回路、217
…TBCON検出回路、218…保護回路、219…移
相器、300…固定遅延回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 G11B 20/02 H04N 9/79 - 9/898

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に含まれる同期信号に位相同期さ
    せて生成した書き込みクロック信号および書き込みタイ
    ミング信号を用いてメモリに前記入力信号を書き込み、
    発振手段の基準信号を用いて生成した読み出しクロック
    信号および読み出しタイミング信号を用いて前記メモリ
    から出力信号を読み出す時間軸補正回路において、 前記同期信号に位相同期した第1の比較信号と前記基準
    信号に位相同期した第2の比較信号との周波数比較結果
    より、前記メモリの書き込みタイミングに対する読み出
    しタイミングの追い越し、または読み出しタイミングに
    対する書き込みタイミングの追い越しを検出する検出手
    段と、 この検出手段の検出結果をあらかじめ決められた時間分
    時間引伸しする時間引伸し手段と、 この時間引伸し手段が引伸した結果に従って、前記入力
    信号を前記メモリを介さずそのまま導出するか、前記メ
    モリ出力を導出するかを選択する選択手段とを有したこ
    とを特徴とする時間軸補正回路。
  2. 【請求項2】前記入力信号をそのまま導出するモードか
    ら前記メモリの出力を導出するモードへの移行タイミン
    グは、前記入力信号の垂直ブランキング期間に行うこと
    を特徴とした請求項1の記載の時間軸補正回路。
  3. 【請求項3】入力信号に含まれる同期信号に位相同期さ
    せて生成した書き込みクロック信号および書き込みタイ
    ミング信号を用いてメモリに前記入力信号を書き込み、
    発振手段の基準信号を用いて生成した読み出しクロック
    信号および読み出しタイミング信号を用いて前記メモリ
    から出力信号を読み出す時間軸補正回路において、 前記同期信号に位相同期した第1の比較信号と前記基準
    信号に位相同期した第2の比較信号との周波数比較結果
    より、前記メモリの書き込みタイミングに対する読み出
    しタイミングの追い越し、または読み出しタイミングに
    対する書き込みタイミングの追い越しを検出する検出手
    段と、 前記検出手段の検出結果を予め決められた時間分時間引
    伸しする時間引伸し手段と、 前記時間引伸し手段の引伸し結果に従って、前記入力信
    号を前記メモリの平均遅延時間に相当する遅延時間分固
    定遅延手段で遅延した信号を導出するか、前記、メモリ
    出力を導出するかを選択する選択手段とを有したことを
    特徴とする時間軸補正回路。
  4. 【請求項4】前記入力信号を前記メモリの平均遅延時間
    に相当する遅延時間分固定遅延手段で遅延した信号を導
    出するモードから前記メモリ出力を導出するモードヘの
    移行タイミングを、メモリ書き込みタイミングとメモリ
    読み出しタイミングの差が所定位相範囲内に入った時と
    することを特徴とした請求項1、3のいずれかに記載の
    時間軸補正回路。
  5. 【請求項5】前記検出手段は、 前記入力信号に含まれる同期信号をM逓倍(Mは自然
    数)した信号を前記第1の比較信号とし、この第1の比
    較信号を前記第2の比較信号の2周期期間計数し、その
    計数値と比較値とを比較して、この比較結果により前記
    メモリの書き込みタイミングに対する読み出しタイミン
    グの追い越し、または読み出しタイミングに対する書き
    込みタイミングの追い越しを検出することを特徴とした
    請求項1、のいずれかに記載の時間軸補正回路。
  6. 【請求項6】前記検出手段は、前記入力信号に含まれる
    前記同期信号をN分周した信号を前記第1の比較信号と
    し、この第1の比較信号を前記第2の比較信号の1周期
    期間計数し、該計数結果が1であるか、1でないかを判
    定することを特徴とした請求項1、のいずれかに記載
    の時間軸補正回路。
  7. 【請求項7】入力信号に含まれる同期信号に位相同期さ
    せて生成した書き込みクロック信号および書き込みタイ
    ミング信号を用いてメモリに前記入力信号を書き込み、
    発振手段の基準信号を用いて生成した読み出しクロック
    信号および読み出しタイミング信号を用いて前記メモリ
    から出力信号を読み出す時間軸補正回路において、 前記入力信号に含まれる前記同期信号をN分周した信号
    を第1の比較信号とし、この第1の比較信号を前記基準
    信号に位相同期した第2の比較信号の1周期期間計数
    し、該計数結果が1であるか、1でないかを判定し、こ
    の判定結果により前記メモリの書き込みタイミングに対
    する読み出しタイミングの追い越し、または読み出しタ
    イミングに対する書き込みタイミングの追い越しを検出
    する検出手段と、 この検出手段の検出結果に従って、前記書き込みタイミ
    ングまたは前記読み出しタイミングのいずれか一方の位
    相を制御する位相制御手段とを具備したことを特徴とす
    る時間軸補正回路。
  8. 【請求項8】入力信号に含まれる同期信号に位相同期さ
    せて生成した書き込みクロック信号および書き込みタイ
    ミング信号を用いてメモリに前記入力信号を書き込み、
    発振手段の基準信号を用いて生成した読み出しクロック
    信号および読み出しタイミング信号を用いて前記メモリ
    から出力信号を読み出す時間軸補正回路において、 前記入力信号に含まれる前記同期信号をN分周した信号
    を第1の比較信号とし、この第1の比較信号を前記基準
    信号に位相同期した第2の比較信号の1周期期間計数
    し、該計数結果が1であるか、1でないかを判定し、こ
    の判定結果により前記メモリの書き込みタイミングに対
    する読み出しタイミングの追い越し、または読み出しタ
    イミングに対する書き込みタイミングの追い越しを検出
    する検出手段と、 この検出手段の検出結果をあらかじめ決められた時間分
    時間引伸しする時間引伸し手段と、 この時間引伸し手段が引伸した結果に従って、前記入力
    信号を前記メモリを介さずそのまま導出するか、前記メ
    モリ出力を導出するかを選択する選択手段とを有したこ
    とを特徴とする時間軸補正回路。
  9. 【請求項9】入力信号に含まれる同期信号に位相同期さ
    せて生成した書き込みクロック信号および書き込みタイ
    ミング信号を用いてメモリに前記入力信号を書き込み、
    発振手段の基準信号を用いて生成した読み出しクロック
    信号および読み出しタイミング信号を用いて前記メモリ
    から出力信号を読み出す時間軸補正回路において、 前記入力信号に含まれる前記同期信号をN分周した信号
    を第1の比較信号とし、この第1の比較信号を前記基準
    信号に位相同期した第2の比較信号の1周期期間計数
    し、該計数結果が1であるか、1でないかを判定し、こ
    の判定結果により前記メモリの書き込みタイミングに対
    する読み出しタイミングの追い越し、または読み出しタ
    イミングに対する書き込みタイミングの追い越しを検出
    する検出手段と、 この検出手段の検出結果をあらかじめ決められた時間分
    時間引伸しする時間引伸し手段と、 前記時間引伸し手段の引伸し結果に従って、前記入力信
    号を前記メモリの平均遅延時間に相当する遅延時間分固
    定遅延手段で遅延した信号を導出するか、前記メモリ出
    力を導出するかを選択する選択手段とを有したことを特
    徴とする時間軸補正回路。
  10. 【請求項10】前記メモリの書き込みタイミングに対す
    る読み出しタイミングの追い越し、または読み出しタイ
    ミングに対する書き込みタイミングの追い越しを検出す
    る前記検出手段の出力をVTRのヘッド切換タイミング
    近傍では断とする手段を有したことを特徴とする請求項
    1、3、7、8、9のいずれかに記載の時間軸補正回
    路。
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